JP2014050001A - 撮像表示装置および撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明状態と表示状態とを交互に変化させられるスクリーンを挟んで撮像した際に、明るくノイズの少ない映像を撮像することができる撮像表示装置及び撮像方法を提供する。
【解決手段】複数に分割された領域ごとに透明状態と散乱状態に光学状態が変化することが可能なスクリーン2とCMOSイメージセンサ4aを備えたカメラ4を有する撮像表示装置1において、カメラ4の制御部4bが、スクリーン2が散乱状態である領域に対応する画素のフォトダイオードリセットゲートTr1に、光電変換電荷をリセットさせる。
【選択図】図1
【解決手段】複数に分割された領域ごとに透明状態と散乱状態に光学状態が変化することが可能なスクリーン2とCMOSイメージセンサ4aを備えたカメラ4を有する撮像表示装置1において、カメラ4の制御部4bが、スクリーン2が散乱状態である領域に対応する画素のフォトダイオードリセットゲートTr1に、光電変換電荷をリセットさせる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光電変換電荷を積算することで撮像される画素からなる素子を備えた撮像装置を有する撮像表示装置および撮像方法に関する。
従来からプロジェクタ等の光源からの投影映像をスクリーン(投影面)に投影して映像を表示する表示装置が知られている。
このような表示装置において、例えば特許文献1には、表示スクリーンとして透過率を制御して透明状態と不透明状態とを交互に変化させることが可能なスクリーンを用いて、透明状態のときにスクリーンの背後に設置された撮像装置で鑑賞者の撮影を行い、不透明状態のときにはディプレイとして映像を表示させ、撮像装置のシャッターは閉じるようにしてテレビ電話などで視線を一致させることができるようにしたことが記載されている。
また、特許文献2には、スクリーン上に透明状態と光散乱状態を例えば市松模様に表示して、透明状態の領域からビデオカメラが話者に焦点を当てて撮影することや、透明状態と光散乱状態の領域を交互に入れ替えることが記載されている。
特許文献1に記載された画像通信用表示撮影装置は、表示スクリーンが光散乱状態とされている期間中は、撮像装置のシャッターが閉じた状態とされるので、撮像装置への入射光の光量は少なくなってしまう。このため、室内が十分明るくないときには撮影された画像が暗くなってしまい、良好な画像を得ることができないという問題があった。さらに、撮像装置で動きの早い被写体を撮影すると、シャッターが閉じている時間は撮影されないので、撮影された画像がコマ送りのような画像となってしまい、動きの滑らかな画像を得ることができないという問題があった。
また、特許文献2に記載された通信システムは、散乱透過状態を交互に繰り返す間、散乱状態の部分では遮光されるため、撮影対象の明るさが低下する。また、プロジェクタで投影される投影光がスクリーンに表示されるため、撮像時にノイズとなるだけでなく、撮像対象とのコントラストが低下してしまうという問題があった。
さらに、特許文献2に記載された通信システムでは、ビデオカメラは、プロジェクタからの光線が入射されないように液晶スクリーンから離れた位置に設置しなければならないので、設置位置が限られてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上述した問題に鑑み、例えば、透明状態と表示状態とを交互に変化させられるスクリーンを挟んで撮像した際に、明るくノイズの少ない映像を撮像することができる撮像表示装置及び撮像方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の撮像表示装置は、複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーンと、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、前記スクリーンの方向を撮像するように設置された撮像手段と、を有する撮像表示装置において、前記撮像手段が、前記画素に積算された前記光電変換電荷をリセットする電荷リセット手段を備え、前記スクリーンが表示状態である領域に対応する前記画素の前記光電変換電荷を前記電荷リセット手段にリセットさせる撮像制御手段を有することを特徴としている。
請求項6に記載の撮像方法は、複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーンと、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、前記スクリーンの方向を撮像するように設置された撮像手段と、を有する撮像表示装置の撮像方法において、前記スクリーンの表示状態である領域を特定する領域特定工程と、前記領域特定工程において特定された領域に対応する前記画素に積算された前記光電変換電荷をリセットする電荷リセット工程と、を含むことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる撮像表示装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる撮像表示装置は、複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーンと、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、スクリーンの方向を撮像するように設置された撮像手段と、を有し、さらに、スクリーンが表示状態である領域に対応する画素に積算された光電変換電荷を電荷リセット手段にリセットさせる撮像制御手段を有するので、スクリーンの表示状態にある部分(領域)のみを撮像しないようにして、他の部分(領域)は撮像するようにできるために、十分な露光ができ、明るくノイズの少ない映像を撮像することができる。
また、スクリーンの複数に分割された領域のうち表示状態とする領域を切り替える切替信号をスクリーンに出力するスクリーン制御手段をさらに有し、撮像制御手段が、切替信号に基づいて電荷リセット手段にリセットさせるようにしてもよい。このようにすることにより、スクリーン制御手段が生成する切替信号により、表示状態とする領域に対応する画素を特定することができる。
また、撮像制御手段が、複数の画素に積算された光電変換電荷を電荷リセット手段にリセットさせるようにしてもよい。このようにすることにより、一度に複数の画素の光電変換電荷をリセットすることができるので、リセットにかかる時間を短縮することができる。
また、撮像制御手段が、スクリーンに表示される映像に同期して定期的に入力される同期信号を取得し、該同期信号に基づいて画素に積算された光電変換電荷を読み出すようにしてもよい。このようにすることにより、撮像制御手段が、光電変換電荷のリセットと読み出しの制御の両方を行うことができ、光電変換電荷のリセットのタイミングと読み出しのタイミングを調整することができる。
また、スクリーン上を走査される走査光に基づいて同期信号を生成する同期信号生成手段を有してもよい。このようにすることより、スクリーンに表示される映像に基づいて同期信号を生成することができ、映像を投影する装置などから同期信号の入力が不要となる。
また、本発明の一実施形態にかかる撮像方法は、複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーンと、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、前記スクリーンの方向を撮像するように設置された撮像手段と、を有する撮像表示装置において、領域特定工程でスクリーンの表示状態である領域を特定し、電荷リセット工程で領域特定工程において特定された領域に対応する画素に積算された光電変換電荷をリセットするので、スクリーンの表示状態にある部分のみを撮像しないようにして、他の部分は撮像するようにできるために、十分な露光ができ、明るくノイズの少ない映像を撮像することができる。
本発明の一実施例にかかる撮像表示装置1を図1乃至図8を参照して説明する。撮像表示装置1は図1に示すように、スクリーン2と、プロジェクタ3と、カメラ4と、制御装置5と、を備えている。
スクリーン2は、光学状態を透過状態(透明状態)と散乱状態(表示状態)との間を切り替えることが可能である。スクリーン2は、例えば、図2の断面図に示したように、ガラスや樹脂などの一対の透明基板2aに透明電極2bをそれぞれ形成し、一対の透明電極2b間に液晶などの透過状態と散乱状態とに光学状態が変化する材料2cを挟んで構成されている。そして、一対の透明電極2b間に電圧を印加または非印加とすることで透過状態と散乱状態が変化する。
このような液晶表示素子としては、電圧非印加時に透過状態となり電圧印加時に散乱状態となるリバースモード液晶素子や、電圧印加時に透過状態となり電圧非印加時に散乱状態となるノーマルモード液晶素子が挙げられるが、液晶表示素子に限らず、入射した光が透過できる状態(透明状態)と散乱状態などのプロジェクタ3から投影される映像を表示できる状態(表示状態)に変化することができる表示素子であればよい。
また、スクリーン2には、図3に示すように、後述するプロジェクタ3から表示する画像の画素に対応した色の強さを持つ色相の走査光(例えばレーザ光)が出力される。当該走査光は、所定の周波数にてスクリーン2の観察者から見て画面左側から右側へ走査され、一走査線分描画され終わった時点で次の走査線の位置に移動し(水平ブランキング期間)、同様の動作が繰り返され画面右下まで走査されると1枚の画像が表示される。そして、次の画像を表示するために、画面右下から左上へと走査が戻り(垂直ブランキング期間)、同様の走査が繰り返される。
また、スクリーン2は、帯状に複数領域に分割されており、この複数の領域ごとに透過状態と散乱状態を切り替えることが可能となっている。具体的には、プロジェクタ3が出力する走査光がスクリーン2に当たる領域は散乱状態、当たっていない領域は透過状態とする。例えば、図4に示したように領域1〜nのn個に分割した場合に、走査光が領域mに当たっている場合は領域mのみ散乱状態とし、他の領域は透過状態とする。
なお、分割方法は図4に示したような、1〜複数ラインごとに分割するに限らず、図5に示したような画素方向(横方向)に分割することを組み合わせてマトリクス状に分割するようにしてもよい。
プロジェクタ3は、上述したように、表示する映像の各画素に対応した色の強さを持つ色相の走査光(例えばレーザ光)を出力する走査型のプロジェクタである。また、プロジェクタ3は、コリメート光学系やビーム整形光学系などの光学系およびレーザ光をスクリーン2の2次元方向にスキャン(走査)するスキャナなどを有し、これらを介してレーザダイオードから出射された3原色のレーザ光がスクリーン2に向かって出力される。また、プロジェクタ3は、制御装置5に対して同期信号(最下端のラインを走査していること、または画面右下位置を走査していることを示す信号)を出力する。即ち、この同期信号は、スクリーン2に表示される映像に同期して定期的に出力される。
撮像手段としてのカメラ4は、撮像素子としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ4aと、該CMOSイメージセンサ4aを制御する制御部4bと、を備え、観察者とスクリーン2を挟んで向かい合うように設置されて動画像を撮像する。つまり、カメラ4は、スクリーン2を撮像することで観察者を撮像することができる。CMOSイメージセンサ4aは、複数の画素が所定個数配列されており、入射した光を電荷に変換して積算し、その積算された電荷を読み出すことで画像データが得られる周知の撮像素子である。
図6にCMOSイメージセンサ4aの1画素分の回路図を示す。CMOSイメージセンサ4aは、フォトダイオードPDと、フォトダイオードリセットゲートTr1と、トランスファゲートTr2と、フローティング容量Cと、フローティング容量リセットゲートTr3と、アンプゲートTr4と、アドレスゲートTr5と、を備えている。
フォトトダイオードPDは、アノードが接地されカソードがフォトダイオードリセットゲートTr1のソースとトランスファゲートTr2のドレインに接続されている。電荷リセット手段としてのフォトダイオードリセットゲートTr1は、ソースがフォトダイオードPDのカソードとトランスファゲートTr2のドレインに接続されドレインが電源線に接続されている。
トランスファゲートTr2は、ソースがフローティング容量Cの一端とフローティング容量リセットゲートTr3のソースとアンプゲートTr4のゲートに接続されドレインがフォトダイオードPDのカソードとフォトダイオードリセットゲートTr1のソースに接続されている。フローティング容量Cは、一端がトランスファゲートTr2のソースとフローティング容量リセットゲートTr3のソースとアンプゲートTr4のゲートに接続され他端が接地されている。
フローティング容量リセットゲートTr3は、ソースがトランスファゲートTr2のソースとフローティング容量Cの一端とアンプゲートTr4のゲートに接続されドレインが電源線に接続されている。アンプゲートTr4は、ソースがアドレスゲートTr5のドレインと接続されドレインが電源線に接続され、ゲートがトランスファゲートTr2のソースとフローティング容量リセットゲートTr3のソースとフローティング容量の一端に接続されている。アドレスゲートTr5は、ソースが出力部に接続されドレインがアンプゲートTr4のソースに接続されている。
上述した回路のフォトダイオードリセットゲートTr1と、トランスファゲートTr2と、フローティング容量リセットゲートTr3と、アンプゲートTr4と、アドレスゲートTr5は、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタで構成され、アンプゲートTr4以外のトランジスタのゲートは制御部4bが制御する。
撮像制御手段としての制御部4bは、後述する制御装置5からの切替信号により、CMOSイメージセンサ4aのフォトダイオードリセットゲートTr1やアドレスゲートTr5などの制御を行って、CMOSイメージセンサ4aの露光時間の調整や、CMOSイメージセンサ4aで撮像された映像を示す電気信号の読み出しの制御などを行う。
スクリーン制御手段としての制御装置5は、プロジェクタ3から入力される同期信号に基づいて、スクリーン2の各領域の透過状態と散乱状態との切り替えを制御する切替信号をスクリーン2およびカメラ4に出力する。
ここで、上述した構成の撮像表示装置1における動作を図7のタイミングチャートを参照して説明する。図7(a)は、プロジェクタ3に表示される映像の例である。図7はフレームの時間軸を横方向としているので、実際に表示される映像が90度回転した表示となっている。なお、図7では、領域1〜X(X≧5)までの複数領域に分割されている例である。
図7(b)は、プロジェクタ3から出力される同期信号を示している。図7(b)に示したように、同期信号はフレームの最終ラインの走査に同期して出力されている。図7(c)は、スクリーンの散乱状態と透過状態との切り替えを各領域ごとに示している。図7(c)に示したように、散乱状態が領域1から隣接する領域に順次シフトするように切替信号を出力している。
図7(d)は、カメラ4における光電変換電荷の積算(蓄積)と非積算を示している。また、図7(d)において、画素1〜mは領域1に対応する画素であり(画素1は画面左上位置に対応する画素、画素2は画素1の右隣の画素)、画素m+1、画素m+2は領域2に対応する画素であり、画素nは領域Xに対応する画素である。
図7(d)に示したように、カメラ4のCMOSイメージセンサ4aの画素は、対応するスクリーン2の領域が散乱状態の場合は、フォトダイオードリセットゲートTr1により、フォトダイオードPDに積算される光電変換電荷をリセットして電荷の積算を行わないようにする。ここで、対応するとは、CMOSイメージセンサ4aがスクリーン2を撮像した際に、例えば、領域Aを撮像する画素が領域Aに対応する画素となる。そして、散乱状態以外の領域に対応する画素は光電変換電荷の積算を行うように制御する。
つまり、制御装置5から入力される領域ごとに散乱状態と透過状態とを切り替える切替信号に基づいて、制御部4bが、散乱状態に切り替えられる領域に対応する画素のフォトダイオードリセットゲートTr1をONに制御してフォトダイオードPDに積算(蓄積)されている光電変換電荷をリセットし、当該領域が透過状態に切り替えられた後にフォトダイオードリセットゲートTr1をOFFに制御してフォトダイオードPDのリセットを解除する。また、このリセット動作の前にトランスファゲートTr2により、フォトダイオードPDに積算されている光電変換電荷をフローティング容量Cに転送しておき、アドレスゲートTr5によりフローティング容量Cに転送された電荷を読み出して当該電荷に対応する電圧をA/D変換することで、フォトダイオードPDが撮像した映像を読み出すことができる。なお、読み出しタイミングは、図7に示したように同期信号に合わせて順次読み出すようにしている。
つまり、このフォトダイオードリセットゲートTr1によるフォトダイオードPDのリセット動作の解除時点から、トランスファゲートTr2によりフォトダイオードPDに蓄積されている光電変換電荷をフローティング容量Cに転送するまでが、光電変換電荷の積算期間(図7(d)でHighレベルの期間)となり、この期間が当該画素の露光期間となる。
上述した動作を図8のフローチャートにまとめる。まず、プロジェクタ3から制御装置5を介して同期信号が入力された場合(ステップS11がY)は、画素1から順次読み出しを開始する(ステップS12)。即ち、フォトダイオードPDからトランスファゲートTr2を介してフローティング容量Cに光電変換電荷を転送し、アンプゲートTr4、アドレスゲートTr5を介して出力部から読み出す。
次に、画素1から順次リセットを開始する(ステップS13)。即ち、フォトダイオードリセットゲートTr1によりフォトダイオードPDに光電変換電荷が積算されないようにしている。次に、制御装置5からの切替信号に基づいて散乱領域を特定し、散乱状態から透過状態になった領域に対応する画素のリセット状態を順次解除する(ステップS14)。図8のフローチャートの場合は、ステップS14が領域特定工程であり、電荷リセット工程となる。
なお、図8では、同期信号に基づいて領域1に対応する画素から順次読み出しを開始し、読み出し(フォトダイオードPDからフローティング容量Cへの転送)が終了した直後にフォトダイオードリセットゲートTr1によるリセットを開始し、対応する領域でなくなった時点でリセット解除するように記載されているが、リセット動作自体は、図9に示したフローチャートのように対応する領域の検出時に行うようにしてもよい。
図9の場合は、入力された切替信号(ステップS21がY)に基づいて散乱領域を特定し(ステップS22)、特定された散乱領域に対応する画素をリセットする(ステップS23)。
本実施例によれば、カメラ4の制御部4bが、スクリーン2が散乱状態である領域に対応する画素のフォトダイオードリセットゲートTr1に、光電変換電荷をリセットさせるので、スクリーン2の表示状態にある領域のみを撮像しないようにして、他の領域は撮像するようにできるために、十分な露光ができ、明るくノイズの少ない映像を撮像することができる。
また、スクリーン2の各領域の透過状態と散乱状態とを切り替える切替信号をスクリーン2に出力する制御装置5を有し、制御部4bが、切替信号に基づいてフォトダイオードリセットゲートTr1にリセットさせているので、スクリーン2の各領域の透過状態と散乱状態との切り替えを制御する切替信号により、散乱領域に対応する画素を特定することができる。
また、制御部4bが、スクリーン2に表示される映像に同期して定期的に入力される同期信号を取得し、該同期信号に基づいて画素に積算された光電変換電荷を読み出すようにしているので、制御部4bが、光電変換電荷のリセットと読み出しの制御の両方を行うことができ、光電変換電荷のリセットのタイミングと読み出しのタイミングを調整することができる。
なお、上述した実施例では画素1つずつ順次フォトダイオードリセットゲートTr1が動作するようにしていたが、複数画素のフォトダイオードリセットゲートTr1を一度に動作させるようにしてもよい。例えば、1ライン分や複数ライン分を同時にリセットさせることで、リセットにかかる時間を短縮することができる。
また、プロジェクタ3やカメラ4の位置は、上述した実施例に限らず、例えば、図10に示したように、プロジェクタ3を観察者側に設けてもよいし、図11に示したように、プロジェクタ3とカメラ4を観察者側に設けてもよい。図11のように設けると、例えば、車載機器などに本発明を適用して、フロントガラスに情報を表示し、かつ、当該情報に遮られることなく車外の映像を撮像することができる。
また、制御装置5は、プロジェクタ3から同期信号を入力される代わりに、図12に示したように、スクリーンの所定位置(例えば下端)に光検出器6を設け、この光検出器6の検出信号を同期信号としてもよい。つまり、プロジェクタ3が出力する走査光を光検出器6で検出することで、1フレーム期間に1回定期的に光検出器6が検出信号を出力するので、その信号を同期信号とすることができる。即ち、光検出器6が、スクリーン2上を走査される走査光に基づいて同期信号を生成する同期信号生成手段として機能する。このようにすることで、プロジェクタ3によらず同期信号が生成でき、プロジェクタ3との配線が不要となって、制御装置5をスクリーン2と一体的に構成し易くなる。
また、図13に示したように、スクリーン2を、入射光の一部を反射するようなミラースクリーンとしてもよい。この場合、スクリーン2は観察者側からの入射光を反射するようにすると、観察者からは鏡のようになり、そこに、プロジェクタ3から映像を投射することで、観察者に映像を重ねることができる。また、カメラ4は、観察者の位置を認識するために撮像し、制御装置5がプロジェクタ3に対して観察者に重ねる映像の位置調整を行う。このようにすることで、例えば、店舗や自宅で、自分に似合う服や帽子等を疑似的に確認することができる。
また、上述した実施例では撮像素子としてCMOSイメージセンサを用いていたが、それに限らず、フォトダイオードリセットゲートTr1のような電荷をリセットすることができる回路や機構を備え、複数画素を順次読み出すような構成である素子であれば本発明を適用できる。
前述した実施例によれば、以下の撮像表示装置1、撮像方法が得られる。
(付記1)複数に分割された領域ごとに透明状態または散乱状態に光学状態を変化させることができるスクリーン2と、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、スクリーン2の方向を撮像するように設置されたカメラ4と、を有する撮像表示装置1において、
カメラ4が、画素に積算された光電変換電荷をリセットするフォトダイオードリセットゲートTr1を備え、
スクリーン2が散乱状態である領域に対応する画素の光電変換電荷をフォトダイオードリセットゲートTr1にリセットさせる制御部4bを有する
ことを特徴とする撮像表示装置1。
カメラ4が、画素に積算された光電変換電荷をリセットするフォトダイオードリセットゲートTr1を備え、
スクリーン2が散乱状態である領域に対応する画素の光電変換電荷をフォトダイオードリセットゲートTr1にリセットさせる制御部4bを有する
ことを特徴とする撮像表示装置1。
(付記2)複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーン2と、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、スクリーン2の方向を撮像するように設置されたカメラ4と、を有する撮像表示装置1の撮像方法において、
スクリーン2の表示状態である領域を特定するステップS14と、
ステップS2において特定された領域に対応する画素に積算された光電変換電荷をリセットするステップS14と、
を含むことを特徴とする撮像方法。
スクリーン2の表示状態である領域を特定するステップS14と、
ステップS2において特定された領域に対応する画素に積算された光電変換電荷をリセットするステップS14と、
を含むことを特徴とする撮像方法。
これらの撮像表示装置1、撮像方法によれば、スクリーン2の散乱状態にある部分のみを撮像しないようにして、他の部分は撮像するようにすることができるために、十分な露光ができ、明るくノイズの少ない映像を撮像することができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 撮像表示装置
2 スクリーン
3 プロジェクタ
4 カメラ(撮像手段)
4a CMOSイメージセンサ(撮像素子)
4b 制御部(制御手段)
5 制御装置
6 光検出器(同期信号生成手段)
Tr1 フォトダイオードリセットゲート(電荷リセット手段)
S14 散乱及びリセット解除(領域特定工程、電荷リセット工程)
2 スクリーン
3 プロジェクタ
4 カメラ(撮像手段)
4a CMOSイメージセンサ(撮像素子)
4b 制御部(制御手段)
5 制御装置
6 光検出器(同期信号生成手段)
Tr1 フォトダイオードリセットゲート(電荷リセット手段)
S14 散乱及びリセット解除(領域特定工程、電荷リセット工程)
Claims (6)
- 複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーンと、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、前記スクリーンの方向を撮像するように設置された撮像手段と、を有する撮像表示装置において、
前記撮像手段が、前記画素に積算された前記光電変換電荷をリセットする電荷リセット手段を備え、
前記スクリーンが表示状態である領域に対応する前記画素の前記光電変換電荷を前記電荷リセット手段にリセットさせる撮像制御手段を有する
ことを特徴とする撮像表示装置。 - 前記スクリーンの複数に分割された領域のうち前記表示状態とする領域を切り替える切替信号を前記スクリーンに出力するスクリーン制御手段をさらに有し、
前記撮像制御手段が、前記切替信号に基づいて前記電荷リセット手段にリセットさせることを特徴とする請求項1に記載の撮像表示装置。 - 前記撮像制御手段が、複数の前記画素に積算された前記光電変換電荷を前記電荷リセット手段にリセットさせることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像表示装置。
- 前記撮像制御手段が、前記スクリーンに表示される映像に同期して定期的に入力される同期信号を取得し、該同期信号に基づいて前記画素に積算された前記光電変換電荷を読み出すことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の撮像表示装置。
- 前記スクリーン上を走査される走査光に基づいて前記同期信号を生成する同期信号生成手段を有することを特徴とする請求項4に記載の撮像表示装置。
- 複数に分割された領域ごとに透明状態または表示状態に光学状態を変化させることができるスクリーンと、光電変換電荷を積算することで撮像される画素が複数設けられ、かつ、前記スクリーンの方向を撮像するように設置された撮像手段と、を有する撮像表示装置の撮像方法において、
前記スクリーンの表示状態である領域を特定する領域特定工程と、
前記領域特定工程において特定された領域に対応する前記画素に積算された前記光電変換電荷をリセットする電荷リセット工程と、
を含むことを特徴とする撮像方法。
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