JP2786354B2 - ワイド画面撮影装置 - Google Patents

ワイド画面撮影装置

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JP2786354B2 JP3275145A JP27514591A JP2786354B2 JP 2786354 B2 JP2786354 B2 JP 2786354B2 JP 3275145 A JP3275145 A JP 3275145A JP 27514591 A JP27514591 A JP 27514591A JP 2786354 B2 JP2786354 B2 JP 2786354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標準レンズを用いて、
単一のビデオカメラで、より広角な画面あるいはワイド
アスペクト比の画面を構成するワイド画面撮影装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョン・モニターテレビな
ど従来のNTSC標準テレビジョン信号のアスペクト比
4:3に比べワイドな画面(アスペクト比16:9)を
もつ画像表示装置が次々と発表、発売されている。これ
らのワイドアスペクト・モニターはその高画質と臨場感
が相まって、今後大いに普及していくと考えられてい
る。ところが、このような表示装置の信号源としては
電波などのソフトウェア・パッケージ的なものしかな
く、ユーザーが任意に映像を映し出すということは考え
られていないのが現状でる。また信号規格自体はワイ
ドアスペクトではなく従来方式であっても、広角な画面
で撮影したい状況がしばしばある。現在、ユーザーが任
意の被写体を撮像し、任意の画像を作り出す装置とし
て、家庭用ビデオカメラが広く普及している。このビデ
オカメラにおいて、上述の従来方式での広角画面撮影に
対しては、ワイドコンバージョン・レンズを装着し、標
準レンズよりも広い画角で撮像可能としている。
【0003】また、同様の目的を達成するために、実開
平2−145879号公報に開示されているように、垂
直方向の倍率と水平方向の倍率の異なるアナモフィック
・レンズで撮影をし、水平方向を圧縮した画像を記録媒
体に収録し、再生時にテレビ・スクリーンの前面にアナ
モフィック・フレネル・レンズを配置し、水平方向の倍
率を元に戻すことで、ワイドな画面を得るような方法も
考えられている。また、ワイドアスペクト規格の画面に
対しては従来以下に示すような装置が市販に供せられて
いる。
【0004】ワイド画面撮影装置の第1の従来例を図2
0に示す。同図において、100はワイド画面撮影用ビ
デオカメラで、3つのCCD撮像素子101,102,
103、該CCD撮像素子の各々に対応する映像処理
回路104,105,106とで構成されている。10
7は各映像処理回路104,105,106の出力ビデ
オ信号の輝度レベルなどを調整する映像調整装置、10
8はケーブルなどで伝送された映像調整装置107から
のビデオ信号の特性を揃えるための映像調整装置で、1
09は3つの映像を各々の撮影位置に対応したビデオテ
ープレコーダ(VTR)111,112,113に出力
するか或いは映像スイッチャー110に出力する映像
分配器、114は上記VTRを同期運転するためのVT
R同期システム、115は映像スイッチャー110で3
つの映像を切換えた時、継ぎ目で生じる映像の乱れを補
正するスムージング装置、116,117,118はワ
イドスクリーン119に投写するビデオプロジェクタで
ある。
【0005】次に、この第1の従来例について動作の説
明を行なう。図20において、ワイド画面撮影用カメラ
100は水平方向に独立したCCD撮像素子101,1
02及び103を並べた構造をしており、各光学系(図
示せず)の画角は相隣り合うCCD撮像素子の一部が互
いに一定量オーバーラップするように調整されている。
このような状態で撮影し、同期的にCCD撮像素子で読
み出された撮像信号は次の映像処理回路104,105
及び106でビデオ信号の形にされる。このビデオ信号
は、次の映像調整装置107で3つの画面の輝度レベル
を合わされた後、離れた所にワイドスクリーン119が
ある場合は伝送に適した信号形態(例えば変調信号)に
変換される。図20の場合はケーブルで伝送されている
のでバッファ或いはブースタの働きをさせている。ケ
ーブルを介して映像調整装置108に入力されたビデオ
信号は、レベル調整されるとともに必要があれば時間圧
縮される。この圧縮の比率は、CCD撮像素子の水平走
査時間とワイドスクリーンで決められた水平走査時間に
関係する。撮像調整装置108の出力は撮像分配器10
9に入力されるが、実時間で映像を送出する場合は映像
スイッチャー110へ、そうでない場合はVTR111
〜113のような記録再生装置に一度格納される。映像
スイッチャー110では、3つの画面の合成を行うた
め、3つの画面のオーバーラップ部で境界をはっきり決
めるように高速で画面を1ライン毎に切換えている。こ
のスイッチャー115で切換えられたビデオ信号部分は
スイッチングノイズが生じるので、そのノイズを除去し
ビデオ信号の変化が滑らかになるように次のスムージン
グ装置115で処理される。このスムージング装置の出
力は3台のビデオプロジェクタに入力され、最終的にワ
イドスクリーン119に合成された映像が映し出され
る。
【0006】次に第2の従来例を示す。これは特開平3
−16476号公報に開示されている撮像素子であり、
図21は第2の従来例による撮像素子を用いた撮像装置
のブロック図を示すものである。図において、151は
画像信号を光として入力する光学系、152は光学系1
51が光として入力した画像信号を電気信号に変換する
ワイドアスペクト比16:9で順次走査タイプのCC
D、153はCCD152が電気信号に変換した画像信
号を信号処理するプロセス回路、154は信号処理を行
った画像信号を輝度信号と2つの色差信号に変換するマ
トリックス回路、155はローパスフィルタ(LP
F)、156は輝度信号と2つの色差信号と同期信号を
複合ビデオ信号に変換するエンコーダ、157は標本化
周波数13.5MHzを発振する発振器、158は同じ
く18MHzを発振する発振器、159は標本化周波数
からタイミング信号を発生するタイミング発生器、16
0はタイミング信号から同期信号を発生する同期信号発
生器、161はタイミング信号から撮像素子152の駆
動信号を発生する駆動回路、162は13.5MHzと
18MHzを切り換える切換えスイッチである。以上の
ように構成された撮像装置において、光学系151より
画像信号を入力すると、入力された画像はCCD152
によって電気信号に変換される。次にガンマ補正、ホワ
イトクリップなどのプロセス回路153を通った後、マ
トリックス回路154に加えられ輝度信号と2つの色
差信号に変換される。最後に同期信号発生器160が発
生した同期信号と輝度信号と2つの色差信号をエンコー
ダ156によって複合ビデオ信号に変換して出力する。
【0007】図22は第2の従来例におけるCCD15
2の構成図である。図において、171は受光量及び受
光時間に応じた電荷を蓄積する感光部、172はシフト
パルスの印加により感光部171の蓄積電荷が転送さ
れ、この転送されてきた電荷をライン単位でかつ高速に
垂直方向に転送する垂直転送部、173は垂直転送部1
72からの転送電荷を水平方向に第1の周波数、本例で
は18MHzで転送する第1の水平転送部、174は垂
直転送部172からの転送電荷を水平方向に第2の周波
数、本例では13.5MHzで転送する第2の水平転送
部である。第2の水平転送部174は垂直転送部17
からの転送電荷のうち中央の第1の水平転送部173
からの信号のみを水平転送するものとする。175は垂
直転送部172からの転送電荷を前記第1の水平転送部
173へ転送するか、前記第2の水平転送部174へ転
送するか選択することができる転送手段、176は信号
出力部である。図23,図24はCCD152の駆動方
法を示した図である。図23は順次走査、図24は飛越
走査を示す。
【0008】以下、図22と図23,図24を用いて第
2の従来例の動作を説明する。まず、順次走査で、ワイ
ドアスペクト比16:9の場合のCCD152の駆動方
法を説明する。まず図23に示すように、感光部171
からシフトパルスの印加によって、垂直転送部172へ
信号電荷を一度に転送する。次に垂直転送部172を一
斉に動作させ、1周期分信号電荷を転送させる。この動
作によって信号電荷を第1の水平転送部173に転送す
る。第1の水平転送部173を18MHzで動作させ蓄
積された信号電荷を順次出力端に転送する。これらの動
作を繰り返して順次走査でワイドアスペクト比10:9
に対応することができる。
【0009】次に、飛越走査でアスペクト比4:3の場
合のCCD152の駆動方法を説明する。まず、奇数フ
ィールドでは図24(a)に示すように水平転送部17
4に近い画素から奇数番目の信号と、次の偶数番目の信
号を同時に垂直転送部172で加算して読み出す。次に
偶数フィールドでは図24(b)に示すように加算の組
合わせを変え、下から偶数番目の画素と次の奇数番目の
画素の信号を垂直転送部172で加算して読み出す。こ
の動作によって信号電荷を第2の水平転送部174に転
送する。第2の水平転送部174を13.5MHzで動
作させ蓄積された信号電荷を順次出力端に転送する。こ
れらの動作を繰り返して飛越走査でアスペクト比4:3
に対応することができる。以上のようにして、第2の実
施例では水平転送部を2つもつ特別なCCDを用意し、
それに対応した水平転送周波数をNTSC用とワイドア
スペクト比用の2種類設けることで、通常画面とワイド
アスペクト比画面の両立をはかっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイド画面撮影
装置は以上のように構成されているので、通常撮影とワ
イド画面撮影とでレンズを交換したり、或いは複数の撮
像装置(素子)や特別な撮像素子を用意しなければなら
ず、装置の小形・軽量化が困難であった。また画面のア
スペクト比も固定であり、表示画面の大きさや信号規格
に対して柔軟な対応が不可能であるなどの問題点があっ
た。
【0011】本発明の上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、単一の撮像装置(素子)で、レン
ズを交換することもなく、広角画面あるいはワイド・ア
スペクトな画面を得ることができるとともに、そのアス
ペクト比も任意に変えることが可能なワイド画面撮影装
置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイド画面
撮影装置は、少なくとも撮像装置の水平方向に一定角度
回転可能なレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を回転させるた
めのアクチュエータと、該アクチュエータの駆動回路
と、上記レンズ鏡筒と一体に回転する光電変換素子と、
該光電変換素子の出力のうち少なくとも一画面全体また
は一部分の映像を記憶する記憶手段と、上記光電変換素
子の露光を、上記鏡筒の第1のポジションと、これより
ある一定角度回転した後の第2のポジションにおいて行
ない、上記2つのポジションで各々1画面分の画像を
得、上記光電変換素子の水平電荷転送周波数を通常周波
数の合成画面数倍に上げることで時間圧縮を行い、上記
記憶手段に記憶された上記時間圧縮された2つの画像
一つの画面として水平方向に合成する映像合成手段とを
備えたものである。
【0013】また、上記ワイド画面撮影装置は、通常モ
ードとワイド画面モードの二つのモードを有し、通常
モードにおいては上記光電変換素子出力の映像信号
標準テレビジョン信号のフォーマットに適するものにし
上記記憶手段,または映像合成手段を介さずに出力
イド画面モードにおいては、上記映像合成手段よ
り標準テレビジョン信号として合成された映像を出力す
るか、または標準テレビジョン信号とアスペクト比(画
面の縦横比)の異なる映像を出力するものである。
【0014】
【0015】また、上記一定角度の回転に要する時間を
1フィールド期間の整数倍としたものである。
【0016】また、上記光電変換素子の二画面分の出力
は互いにオーバーラップ領域をもち、オーバーラップ領
域における同一部位の輝度信号レベルを同等にするため
のレベル調整回路を設けたものである。
【0017】また、レンズ系の焦点距離を検出する焦点
距離検出器を備え、上記レンズ鏡筒及び光電変換素子の
回転角度を上記焦点距離検出器出力に応じて変えるよう
に構成したものである。
【0018】また、上記映像合成手段は、標準カラーテ
レビ信号として同期信号が付加される前あるいはカラ
ーサブキャリアで変調される前の上記光電変換素子の出
力を入力するものである。
【0019】また、上記可動レンズ鏡筒の水平回転駆動
機構を撮像装置の画像動き補正機構と共用するもので
ある。
【0020】また、上記画像動き補正機構の制御軸のう
ち、該可動レンズ鏡筒が回転する方向を除いて、他の制
御軸を固定するロック機構を設えたものである。
【0021】また、上記レンズ鏡筒第1のポジショ
及び第2のポジションにおける露光は、光電変換素
子の電子シャッター機構を用いて、1/60秒以下とし
たものである。
【0022】
【作用】本発明における回転可能なレンズ鏡筒,及び光
電変換素子は、光電変換素子の水平方向に一定角度回転
される始点と終点において、光電変換素子の電子シャッ
ター機能を用いて、オーバーラップ部分をもつ2画面分
の映像を得、その2画面分の映像を、タイミングパルス
発生装置の出力を用いて、時間圧縮したのち1つの画面
に合成し、広角な画面あるいはワイド・アスペクトの画
面を出力する。
【0023】また、レベル調整回路は、上記2画面のオ
ーバーラップ部分での輝度レベルを一致させることによ
り、合成した2画面の境界部分を判別不可能にする。
【0024】また、本発明における回転可能なレンズ鏡
及び光電変換素子は、焦点距離検出器出力に応じ
て、回転角度を変換する。
【0025】上記光電変換素子の電子シャッター機能
は、レンズ鏡筒の回転周期に同期して稼働し、1フィー
ルド内に複数回シャッターが降りることで、動きのある
被写体に対しても連続的な画像を得るようにしている。
【0026】
【実施例】実施例1. 本発明における第1の実施例のブロック図を図1に示
す。同図において、1はレンズ鏡筒、2はこのレンズ鏡
と一体となっている光電変換素子(撮像素子)、3
は光電変換素子からの出力信号を映像信号の形にする
カメラ信号処理回路、4はそのカメラ信号処理回路
らの出力を一時的に記憶するための記憶手段(メモ
リ)、5は上記レンズ鏡筒1と光電変換素子2を一体に
回転させる鏡筒回転機構、6は2つの画面の映像信号を
合成する映像合成回路、9は鏡筒回転機構を回転駆動
するアクチュエータ、10はそのアクチュエータを駆
動するアクチュエータ駆動回路、11は各回路へ制御パ
ルスを与えるタイミングパルス発生回路である。
【0027】次に動作の説明を行なう。図1において、
レンズ鏡筒1は焦点距離fをもつレンズ系を内蔵してお
り、入射した光はレンズ鏡筒1と水平軸方向を合わせて
一体となって装着されている光電変換素子2に結像す
る。光電変換素子としては、Charge Coupl
ed Device(CCDと略す)やMOS(Met
al Oxide Semiconductor)型撮
像デバイスなどが実用化されているが、ここではCCD
を例にとり説明を行なう。図2はインターライン転送C
CDの画素構造を示す図で、フォトダイオード、MOS
トランジスタなどで作られた感光部と並行して蓄積部が
交互に混在した形になっている。すなわち、垂直ライン
上に伸びた感光部と蓄積部が水平方向に交互に配列さ
れ、その下に水平転送部が設けられている。ここでは感
光部の1つの画素が転送用CCDと隣接しているので、
感光部で光電変換された全画素の信号電荷は垂直ブラン
キングの一部で瞬時に蓄積部に移される。従って、1回
の転送だけで感光部から蓄積部への転送が完了し、感光
部は再び蓄積状態になる。各蓄積部に移された信号電荷
は、水平ブランキング期間の一部に1走査線ずつ水平転
送部へ移され、1走査線分の信号電荷は順次信号出力端
子まで転送され、標準の画像が得られる。すなわち電荷
蓄積時間はNTSCの場合、1フィールド期間に等しく
1/60秒である。
【0028】次に本発明で使用する電子シャッター機能
について説明する。図3はNTSC信号を例にとった場
合のタイミング・チャートである。フィール・インデ
ックス(FI)信号は、1フレームを構成する奇(OD
D)フィールと偶(EVEN)フィールドとを区別す
るための信号である。VBLK 信号は垂直ブランキング信
号であり、H(高)の期間が有効画面、L(低)の部分
が垂直ブランキング期間に対応する。Tpulse は光電変
換素子の電荷蓄積時間制御のための信号であり、例えば
インターライン型CCD撮像素子の場合には画素出力を
垂直転送用CCDに読み出すためのパルスである。尚、
Tpulse aとbの間には垂直転送用CCD内の電荷を、
bとaの間には垂直転送用CCD内の電荷を水平転送部
に向けて一般的な電子シャッターではテレビジョン・レ
ートで転送する。アイリス・ゲート信号は、電子シャッ
ターのための規準となる映像信号として、1/1000
秒の蓄積信号1/60秒の蓄積信号のどちらを用いる
かを指定する信号である。もちろん1/1000秒、1
/60秒は一例であり、他の蓄積時間(1/60秒以
下)を選択しても同じである。図示例では、垂直ブラン
キング期間の間に1/1000秒の蓄積を行い、次の有
効画面期間にその1/1000秒蓄積信号を出力する。
そして、1/1000秒蓄積期間の直後に実質1/60
秒の電荷蓄積を行い、次フィールドの有効画面にその1
/60秒蓄積信号を出力する。このようにして各フィー
ルド毎に2種類(この実施例では1/1000秒と1/
60秒)の蓄積時間の信号が交互に出力される。図1中
のPi信号は図3に示したCCD駆動用パルスを(複数
パルスをまとめて)表わしている。
【0029】上記は一般的な電子シャッターの説明であ
るが、本発明における電子シャッターでは2画面を合成
し、1画面として構成するため時間圧縮(但し水平走査
方向のみ)を行わなければならない。そのため、水平転
送部への転送レートはテレビジョン・レートのn倍にし
なければならず、例えば、NTSCの異なる2画面を合
成し、NTSC1画面とする場合は、n=2となる。1
/2インチサイズのCCDでは水平有効画素は764で
有効走査期間は52.7μsであるから1画素あたり6
9nsとなり、転送周波数は14.31818MHzと
なっている。従ってn=2の場合、2×14.3181
8MHzで水平転送することで水平方向時間軸が2倍に
圧縮される。また、合成した画面を通常よりワイドアス
ペクトにする時は、垂直方向はそのままで、水平方向だ
けをK倍に拡大したとすると、上記nはn=2/Kと設
定すればよい。n=2の場合を例として、図3と同様の
ミング・チャート図4示す。同図(a) は1/2
50秒での電子シャッター電荷を1フィールドに2回蓄
積するタイミングを示し、(b) は通常1/60秒で水平
転送部に転送される電荷を2倍の1/120秒で転送す
ることを表わしている。本発明では1フィールドまたは
1フレーム中に異なる2画像を取り入れることが主旨で
あるので(詳細は後述する)、同図(b) に示すように2
画像を合成するスイッチ動作が必要となる。ここでフィ
ールドの最初の1/250秒で取り込まれた画像は1/
120秒の画像としてメモリ(図1の4)1に格納さ
れ、次の1/250秒の画像が1/120秒の画像とし
て光電変換素子(CCD)を出力するとき、同期してメ
モリ4より先ほどの画像が読み出される。
【0030】図5に図4に対応した、メモリ4とCCD
2からの画像合成の様子を示す。同図(b)のAの部分
は1フィールドの最初の1/250秒に対応する画像で
メモリに格納されている。Bは同じフィールドの後の1
/250秒の画像であり、CCDからそのまま読み出さ
れる。図1の映像合成回路6中のスイッチはこの画像信
号を切換えるスイッチで、Aに対応する時はMEMOR
Y側へ、Bに対応する時はCCD側へ接続される。この
切換えスイッチのコントロール信号Pcはタイミングパ
ルス発生回路11より発生される。図5(c)に示すよ
うにメモリ4に格納された信号Aの第mライン目(m;
1〜255)の信号は、CCD2から出力される信号B
の第mライン目より1/2tH (tH ;NTSC信号の
1水平走査期間を示す)だけ早く読み出しが始まり、1
ライン分のデータの読み出しが終わった直後、切換えス
イッチをCCD側に接続して信号Bの第mライン目の信
号を出力する。このような動作を各ラインについて行な
うと結局映像合成回路6の出力は図5(d)のようにN
TSCの1画面を構成する。なお、図1のタイミングパ
ルス発生回路からの信号Piは光電変換素子(CCD)
2の垂直・水平転送などを行なう複数の駆動パルスをま
とめて表現している。
【0031】次に鏡筒の回転動作について説明する。図
6に本発明の実施例1における回転機構の概略図を示
す。同図において、1は光学レンズ群をおさめたレンズ
鏡筒で、そのレンズ鏡筒の結像端にCCD撮像素子を装
着した光電変換素子2の基板が固定されている。図中の
9はアクチュエータでこの場合はパルスモータを想定
しており、パルスモーターの回転軸(スピンドル)は上
記レンズ鏡筒全体を駆動すべくレンズ鏡筒に固定させて
いる。10はこのパルスモーターの駆動回路で、タイミ
ングパルス発生回路11からの駆動パルスPaにより、
パルス数だけパルスモーターを回転させる。パルスモー
ターは1パルスで回転する角度が決まるので、本発明の
ように一定角度だけ回転させようとする機構には制御成
の面からよく合致する。このようなモーター駆動回路
で構成された回転機構はCCD撮像素子の水平方向(図
中のx軸方向)だけに回転する。
【0032】上記のような回転機構を用い、本発明では
2つの異なる画像を一定時間内に取り込み、それらを前
述した方法で合成し、1つの画像として出力する。この
回転機構と電子シャッターのタイミングを図7をもって
説明する。同図(a) は本発明におけるワイド画面撮影装
置の回転とそれによる撮影被写体の範囲の変化を示す図
である。すなわち、同図の実線で示した状態では被写体
Aの範囲を撮影しているとする。一定時間後、ワイド画
面撮影装置を角度φだけ図のように回転させると、点線
で示したように被写体Bの範囲を撮影することとなる。
この場合、撮影光学系の焦点距離fに変化はないものと
する。回転角φを調整すれば、上記AとBは水平方向に
連続した2つの画像となる。図7(b) は前出の図5(a)
に対する図で、図中のABは被写体ABの画像を電
子シャッター機能を用いて取り込んでいることを示して
いる。図5(a) の実施例に合わせると1/250秒電荷
蓄積を行い、CCDの水平転送からの読み出しで1/1
20秒の画像となる。図7(c) はタイミングパルス発生
回路11からの駆動パルスPaのタイミングを示したも
ので、電荷蓄積を行なっていない期間に、必要回転角度
φだけレンズ鏡筒1を回転させるべく、n個のパルスが
パルスモータ駆動回路10へ入力される。それに対応
したパルスモータを実際に駆動する励磁パルスパター
ンが励磁方法(例えば2相励磁、1−2相励磁)に従っ
て出力され、パルスモーターを回転させる。画像Aから
Bに向う方向を正とすると、図7(c) に示した通り、
正、停止、逆という繰り返しで、レンズ鏡筒を角度φの
往復回転運動させるわけである。
【0033】従って、例えば図7(d) に示したような画
像A,Bが交互に出力され、前述した映像合成回路によ
り同図Cのような、水平方向に2倍圧縮された広角な画
像が得られる。結局、従来のCCDの駆動とは、読み出
し速度を変えることと、メモリ読み出しの期間はCCD
の水平転送は行わないという違いがあるだけで、CCD
素子そのものや他の回路は全く同じでありながら、2つ
の画像を出力できるという機能が実現できることがわか
る。なお、本実施例では、時間軸の圧縮をCCDの水平
転送周波数を変えることで実現していたが、図1のメモ
4と同様のフィールドメモリなどを使い、その書込み
レートに対して2倍のレートで読み出せば、同様の圧縮
が可能である。
【0034】実施例2.上記実施例1では、ワイド画面
専用のシステムを示したが、請求項第2項に対する実施
例を実施例2として、通常画面とワイド画面を切換える
ようにすることで、どちらの画像も出力できるようにな
る。このことを図8をもって説明する。
【0035】図8は実施例1のブロック図である図1に
点線で囲った切換えスイッチ7を設けただけで、他の構
成は全く図1と変わっていない。ただし、CCD2の水
平転送周波数は通常の画面とワイド画面とでは切換える
必要がある。ワイド画面の場合は、実施例1で説明した
ように、鏡筒回転機構5により鏡筒を回転し、電子シャ
ッター機能で2つの画像を回転に同期させ交互に得て
いる。この異なる2つの画像を一方はメモリに格納し、
一方はそのままCCDから読み出すことで、映像合成回
路6でつなぎ合わせていた。実施例2では、この映像合
成回路6の出力は切換えスイッチ7のCOM側に入力さ
れる。通常画面の場合は、水平転送周波数をNTSC
の場合は、14.31818MHzとして、圧縮なしで
読み出し、カメラ信号処理回路を通った画像信号は切換
えスイッチ7のTHR側に接続される。もちろん、この
場合、鏡筒は回転せず固定の画像が出力されている。こ
のような状態で、撮影者の意志でどちらかのモードを選
択すると図8の切換え信号12により、THRかCOM
どちらか一方を選択し、撮影者の意図に合った画像を出
力できる。
【0036】実施例3.次に請求項第5項に対する実施
例を実施例3として図9をもって説明する。実施例1で
は、図7(a)の説明から分かるように、レンズ鏡筒の
回転角φを精度よく調整できなければ、画像A,Bのス
イッチングポイントで不連続になってしまうことが考え
られる。また、A,Bの撮像画面を取り込む際の条件の
違い、例えば、被写体の平均照度や電子シャッターの時
間による露光量の差など、それらは全て映像信号レベル
の差となって現われてくる。更に、実施例1では、2画
面を1画面にするということで説明を行ったが、2画面
からワイドアスペクト比の画面を構成する場合、時間圧
縮をかえることで対応することも可能であるが、圧縮比
を変えずに、2画面の重なり合う部分を調整することで
も対応可能である。実施例3は、そのような点に配慮し
た構成となっており、基本的には図1にレベル調整回路
8が付加されただけである。このレベル調整回路8の内
部ブロック図を図10に示す。
【0037】図10のカメラ信号処理回路3は図1及び
図9と同じカメラ信号処理回路でCCDからの映像信号
はデジタル化されているとする。このカメラ信号処理回
路3の出力はレベル調整回路8とメモリ4に入力され
る。メモリ4に入力されるのは実施例1の説明で用いた
図5のAの部分であり、レベル調整回路8に入力される
のがBの部分であるとする。本実施例では、レンズ鏡筒
の回転角wを実施例1のφよりも小さくし、画像AとB
を図11に示したように一部重なり合うようにしてい
る。このような条件で、レベル調整回路8内のデータ比
較回路20に、画像Aがメモリ4より、画像Bがカメラ
信号処理回路3より入力され、図11のオーバーラップ
部について、データ比較すなわち減算が行われる。画像
AとBのオーバーラップ部分でのレベル差を検出し、オ
ーバーラップ部での平均レベル差を平均値算出回路21
で求める。この求めたレベル差よって、画像B(CC
Dからの出力)のレベルを画像Aと一致するようデータ
変換回路22でレベル変更する。このレベル変更は画像
Aのデータが全て出力された後から(オーバーラップ部
より後)、画像Bに対して行なわれる。すなわち図1
0の映像合成回路6のCCD側はBの画像のうちオーバ
ーラップ部を除いた期間だけ選択され、他の期間はME
MORY側が選択される。このようにすることで、画像
AとBの境界で不連続を生じることなく、またAとBの
映像レベルが揃う為、画像切換えのポイントが目立たな
くなる。
【0038】実施例4. ところで、実施例1〜3では焦点距離fは固定と考え、
その画角は変化しないものとして説明を進めてきた。と
ころが、実際の家庭用ビデオカメラはほとんどズーム機
能を備えており焦点距離fは撮影者の意志により時々
刻々変化すると考えられる。このようにfが変化した場
合、図7(a) で示した被写体の範囲(AあるいはB)は
大きく変わる。この関係を図12をもって説明する。等
価的に無限遠に物体(被写体)が有る場合、傾いた平行
光束で入射して像側焦点上に有限の大きさy′の像をつ
くるから、 y=−ftanω (1) の関係が成り立つ。ここで、ωは平行光束の光軸に対す
る傾角で、時計回りの向きを正とする。
【0039】そこで、視野絞りの中心を光軸と一致さ
せ、画面寸法(CCDのイメージサイズ)の半分をy′
とすれば上記(1) 式より最大物体角度がわかり、それを
半画角として2ωを画角と言う。いま、CCDのイメー
ジサイズ(水平方向)をWとすると(1) より
【0040】
【数1】
【0041】実施例1の場合、画像AとBは重なり合う
部分がないことから、レンズ鏡筒は2ω回転すればよい
ことがわかる。すなわち、回転角φはφ=2ω=2tan-
1(W/-fで求まる。また、実施例3のように画像Aと
Bとでオーバーラップ部をもつ場合、そのオーバーラッ
プ部のイメージサイズに対する割合をαとすれば、必要
な回転角φは
【0042】
【数2】
【0043】となる。どちらにしてもイメージサイズ
はあらかじめわかっているので、焦点距離fさえ求めら
れればφは得られることになる。
【0044】本発明の実施例4は特許請求の範囲第6項
に対応するもので、上記のような原理をもとに、ズーム
時にも所望のワイド画面を得ることを目的としたもの
で、そのブロック図を図13に示す。実施例1のブロッ
ク図(図1)に焦点距離検出器13が付加されている。
この焦点距離検出器13の構成を図14に示す。同図に
おいて、(a) はズームレンズの外形構成図、(b) は回路
ブロック図である。図14(a) はフォーカスレンズ23
を収めている鏡筒部で回転しながら光軸方向に前後し
焦点調整を行なう。24はズームレンズ群を収める鏡筒
で、やはり回転しながら前後に移動する。このズームレ
ンズ鏡筒部には溝25鏡筒24の外周上に刻まれてお
り、これがポテンションメータ27の軸の先に取り付け
られた歯車26とかみ合っている。従ってズームレンズ
鏡筒24が回転するに応じてポテンションメータ27の
軸も回転し、その中点(B)の位置はズームレンズ鏡筒
の位置すなわちズーム位置に対応する。ポテンション
メータ27の他の2端子を電源+B(A)と接地GND
(C)に接続すると、中点(B)にはズーム位置に対応
した電圧が発生する。この電圧値を次のアナログ−デジ
タル変換器(A/D)28でデジタル値に変換し、演算
回路29でその電圧値が焦点距離のいくらに対応するか
演算させる。この演算回路で得られたfをもとに回転
角φを前出の式(2) より求め、次段のタイミングパルス
発生回路11に回転角の演算値を出力する。このタイミ
ングパルス発生回路11では回転角によりアクチュエ
ータを駆動するパルスPaのパルス数を調整し、所望の
φ中だけレンズ鏡筒を回転させる。このように構成する
ことでズーム比の変化に対してもワイド画面の撮影は可
能となる。
【0045】実施例5. 本発明では、例えばNTSCの信号を合成(正確に言え
ばスイッチング)し1つの画像として出力することを考
えているが、その際注意すべき点がある。その1つは、
NTSCの信号として出力する時は同期信号(水平、垂
直同期など)が付加されてょくこと、更にもう1つは、
カラー信号はサブキャリアで変調されており、しかもそ
のサブキャリア位相は図15に示したように、1ライン
毎に180°回転していることである。このような処理
は全て、従来例2のブロック図(図8)に示した通りエ
ンコーダ156で行われている。
【0046】本発明の実施例1のブロック図、図1でカ
メラ処理回路3のすぐ後にエンコーダ回路を置いた場
合、映像合成回路6にはエンコーダからの複合映像信号
が入力されることとなる。すなわち、映像合成回路6の
CCD側にもMEMORY側にも同期信号が付加され、
更にスイッチングした時のカラーサブキャリアの位相合
わせ、及び位相の不連続に対して回路的な対策が必要と
なってくる。例えば同期信号に対しては、エンコーダ回
路で同期付加は行わず、合成した後で別の回路を用意
し、その回路で同期付加を行うなどが考えられるが回路
の増大はまぬがれない。
【0047】本発明の実施例5は上記のような問題点を
解決すべく構成されており、それを図16に示す。図1
6は図1のブロック図に対してエンコーダ回路12が追
加されており、しかもエンコーダ回路を設ける位置は映
像合成回路6の必ず後段になるようにする。このように
することにより、画像合成時に生じる上記の同期信号及
びサブキャリアの位相の問題は特別なハードウエアを追
加することなく解決される。
【0048】実施例6. 近年の家庭用ビデオカメラでは、小形軽量化を推進して
いったが為に、逆に片手で撮影を行うことが多くなり、
それに伴って画像の揺れが問題となってきた。この揺れ
による画像の動きを補正し、三脚などで固定して撮影し
たと同等の画像を得るために画像動き補正装置なるもの
が提案され市販のビデオカメラにも載されるように
なってきた。この機能は小形化と歩調を合わせて標準化
される勢いとなってきた。
【0049】図17は特公平1−53957号公報に
実施例として開示された画像動き補正装置である。同図
において、本発明に関係のある部分についてのみ説明を
行なう。まず、同図の30は結像系すなわちレンズ鏡筒
部であり、31は撮像部である。32,33,34は各
々ロール、ピッチ、ヨーの駆動部で、35,36,37
はロール、ピッチ、ヨー方向の揺動検出部である。ま
た、38は画像制御回路であり、その中に、ロール、ピ
ッチ、ヨー制御回路40,42,44があり、更にその
中に各々のフィールド39,41,43が内蔵されてい
る。
【0050】次に図17を用いて、この画像動き補正機
構の動作を説明する。まず、ビデオカメラの本体に取付
けられた、3方向(ロール、ピッチ、ヨー)の揺動検出
部35,36,37で各方向におけるビデオカメラの動
きを検出する。この検出器は通常加速度センサあるいは
角加速度センサが用いられている。この検出部からの出
力は画像制御回路38中の3方向の制御回路40,4
2,44に用意されているフィルタ回路に入力される。
ここでは抽出すべき帯域成分のみを抜き出して、それに
対応した制御量を各方向の駆動部に出力している。すな
わち、ビデオカメラが一方向に揺動したことを検知し、
それとは反対の方向に対応した大きさだけ結像系30及
び撮像部31を強制的に振ってやれば、あたかもビデオ
カメラは動いていないかのような画像を得られることに
なる。結像系30と撮像部31は一体で可動し、3方向
に自由に可動するいわゆるジンバル機構で支えられてい
る。従って各方向の駆動部により図に示した矢印方向に
自由に駆動できるため、あらゆるビデオカメラに対応で
きる。結局、ビデオカメラの動きをセンサで検出し、そ
れと反対方向に受動的に結像系、撮像部を回転駆動する
のが基本的な考えといえる。
【0051】図17からわかるように、本発明の実施例
1で示した鏡筒回転機構と同一の機構がこの画像動き補
正機構に使われている。図6の鏡筒回転機は、能動的に
鏡筒を回転させるのに対して、図17のヨー制御回路4
4、ヨー制御部34はヨー方向揺動検出部37からの信
号をもとに回転駆動しているという差があるだけであ
る。従って、今後標準化される画像動き補正回路の機構
を共用することで、本発明のワイド画面撮影機能は機
回路とも小さな追加だけで実現できる。本発明の実
施例6はこの考えを実現するものである。
【0052】図18は実施例6の回路ブロック図を示し
たもので、図1における鏡筒回転機構5の代わりに画像
動き補正機構を共用している。図19は共用した場合の
画像動き補正機能とワイド画面撮影機能の切換えを示す
ものである。まず、本発明の水平方向の画像合成に係り
のないロール及びピッチ方向の駆動を止めるために切換
えスイッチ47,48を設け、A側に従来の画像動き補
正用制御回路40,42の出力を接続する。一方B側に
はワイド画面撮影のためにその方向の動きを禁止する保
持回路45,46の出力が接続される。保持回路45,
46からは駆動部が回転しないよう保持電圧を出力して
いる。駆動すべきヨー方向に対しては同様にスイッチ4
9を設け、そのA側にヨー制御回路44からの出力が接
続され、B側には図1あるいは図18で示したアクチュ
エータ駆動部10が接続される。このような状態で撮影
者が画像動き補正機能を選択した場合はA側、ワイド画
面撮影機能を選択した場合はB側を駆動部に接続するこ
とで前記の両機能の共用が可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、レン
ズ鏡筒の回転に同期して電子シャッター機能を用い、複
数の画像を取り込み、光電変換素子の水平電荷転送周波
数を通常周波数の合成画面数倍に上げることで時間圧縮
を行い、その後合成することで、標準レンズ、標準撮像
素子を用いて、広角な画面あるいはワイドアスペクト比
の画面を得られるという効果があり、また、装置を簡単
な構成とすることができる効果がある。また、標準テレ
ビジョンの画面,広角な画面,またはワイドアスペクト
比の画面を撮影者の意図により選択できる効果がある。
さらに、合成した各画像間の境界に不連続が発生するこ
とを防止し、また、合成した各画像の映像レベルを揃え
ることにより、画像切換えのポイントが目立たなくなる
効果がある。また、ズーム比の変化に対してもワイド画
面の撮影が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における回路ブロック図であ
る。
【図2】本発明の光電変換素子の一例であるインターラ
イン転送CCDの構成を示す図である。
【図3】本発明で用いる電子シャッター機能の駆動タイ
ミング・チャート図である。
【図4】本発明の一実施例における画像の取り込みタイ
ミングを示す図である。
【図5】本発明における画面合成を示す図である。
【図6】本発明における鏡筒回転機構を示す構成図であ
る。
【図7】本発明における鏡筒回転と電子シャッターの関
係を示す図である。
【図8】本発明の実施例2における回路ブロック図であ
る。
【図9】本発明の実施例3における回路ブロック図であ
る。
【図10】本発明の実施例3におけるレベル調整回路の
ブロック図である。
【図11】本発明の実施例3におけるレベル調整の説明
図である。
【図12】本発明の実施例4における回転角と焦点距離
の関係を示す図である。
【図13】本発明の実施例4における回路ブロック図で
ある。
【図14】本発明の実施例4における焦点距離検出器の
構成図である。
【図15】本発明の実施例5におけるNTSC信号の説
明図である。
【図16】本発明の実施例5における回路ブロック図で
ある。
【図17】本発明の実施例6における従来の画像動き補
正装置の構成図である。
【図18】本発明の実施例6における回路ブロック図で
ある。
【図19】本発明の実施例6における画像動き補正装置
の構成図である。
【図20】従来のワイド画面撮影装置の第1の実施例に
おける回路ブロック図である。
【図21】従来のワイド画面撮影装置の第2の実施例に
おける回路ブロック図である。
【図22】図21におけるCCD構造図である。
【図23】図21における順次走査の動作説明図であ
る。
【図24】図21における飛越し走査の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 2 光電変換素子 4 記憶手段 5 鏡筒回転機構 6 映像合成回路 7 切換えスイッチ 8 レベル調整回路 12 エンコーダ回路 13 焦点距離検出器 14 画像動き補正機構 15 回転角度センサ回路

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも撮像装置の水平方向に一定角
    度回転可能なレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を回転させる
    ためのアクチュエータと、 該アクチュエータの駆動回路と、 上記レンズ鏡筒と一体に回転する光電変換素子と、 光電変換素子の出力のうち少なくとも一画面全体また
    は一部分の映像を記憶する記憶手段と、 上記光電変換素子の露光上記鏡筒の第1のポジショ
    ンと、これよりある一定角度回転した後の第2のポジシ
    ョンにおいて行ない、上記2つのポジションで各々1画
    面分の画像を得、上記光電変換素子の水平電荷転送周波
    数を通常周波数の合成画面数倍に上げることで時間圧縮
    を行い、上記記憶手段に記憶された上記時間圧縮された
    2つの画像を一つの画面として水平方向に合成する映像
    合成手段とを備えたことを特徴とするワイド画面撮影装
    置。
  2. 【請求項2】 通常モードとワイド画面モードとの二つ
    のモードを有し、 通常モードにおいては、上記光電変換素子の出力の映像
    信号を標準テレビジョン信号のフォーマットに適するも
    のにして上記記憶手段,または映像合成手段を介さずに
    出力し、 ワイド画面モードにおいては、上記映像合成手段より標
    準テレビジョン信号として合成された映像を出力する
    か、あるいは標準テレビジョン信号とアスペクト比(画
    面の縦横比)の異なる映像を出力することを特徴とする
    請求項1記載のワイド画面撮影装置。
  3. 【請求項3】 上記一定角度の回転に要する時間を、1
    フィールド期間の整数倍としたことを特徴とする請求項
    1記載のワイド画面撮影装置。
  4. 【請求項4】 該光電変換素子の二画面分の出力は互い
    にオーバーラップ領域をもち、オーバーラップ領域にお
    ける同一部位の輝度信号レベルを同等にするためのレベ
    ル調整回路を備えたことを特徴とする請求項1記載のワ
    イド画面撮影装置。
  5. 【請求項5】 レンズ系の焦点距離を検出する焦点距離
    検出器を備え、 上記レンズ鏡筒及び光電変換素子の回転角度を上記焦点
    距離検出器出力に応じ て変えるように構成したことを特
    徴とする請求項1記載のワイド画面撮影装置。
  6. 【請求項6】 上記映像合成手段は、標準カラーテレビ
    信号として同期信号が付加される前、あるいはカラーサ
    ブキャリアで変調される前の上記光電変換素子の出力を
    入力するものであることを特徴とする請求項1記載のワ
    イド画面撮影装置。
  7. 【請求項7】 上記可動レンズ鏡筒の水平回転駆動機構
    を、撮像装置の画像動き補正機構と共用することを特徴
    とする請求項1記載のワイド画面撮影装置。
  8. 【請求項8】 上記画像動き補正機構の制御軸のうち、
    該可動レンズ鏡筒が回転する方向を除いて、他の制御軸
    を固定するロック機構を備えたことを特徴とする請求項
    1記載のワイド画面撮影装置。
  9. 【請求項9】 上記レンズ鏡筒の第1のポジション,及
    び第2のポジションにおける露光は、光電変換素子の電
    子シャッター機能を用いて、1/60秒以下の時間行な
    うことを特徴とする請求項1記載のワイド画面撮影装
    置。
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