JPH10257369A - 画像信号記録装置、記録再生装置および記録方法 - Google Patents

画像信号記録装置、記録再生装置および記録方法

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JPH10257369A
JPH10257369A JP9059154A JP5915497A JPH10257369A JP H10257369 A JPH10257369 A JP H10257369A JP 9059154 A JP9059154 A JP 9059154A JP 5915497 A JP5915497 A JP 5915497A JP H10257369 A JPH10257369 A JP H10257369A
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image signal
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recording apparatus
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JP9059154A
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English (en)
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Noriyuki Yamashita
紀之 山下
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のCCD撮像素子の位置を光軸に沿って
ずらして配置し、その複数のCCD撮像素子から同時に
撮像された画像に対して画像圧縮およびジャストフォー
カス処理を行うことで、全てにフォーカスの合った画像
を生成する。 【解決手段】 レンズブロック2、ハーフミラー3を介
して、被写体1からの入射光がCCD部4へ供給され
る。CCD部4からの画像は、圧縮回路5を介して、一
旦画像メモリ8に供給される。その画像は、圧縮回路5
によって順次画像圧縮が施され、圧縮画像信号として記
録媒体6に記録される。再生時は、記録媒体6から圧縮
画像信号が伸長回路7を介して画像メモリ8へ供給され
るとともに、再生データ出力端子から出力される。画像
メモリ8に供給された圧縮画像信号は、順次復元され
る。復元された画像は、電子ビューファインダ10およ
びビデオ出力端子11から出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子スチルカメ
ラやディジタルVCRの静止画記録に関するもので、特
にそのフォーカス系の機能を向上させることが可能な画
像信号記録装置、記録再生装置および記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD等の撮像素子で取り込まれ
た静止画信号を圧縮処理して、記録媒体に記録する電子
スチルカメラが知られている。電子スチルカメラでは、
被写体にフォーカスを合わせ、ぼけのない撮影を行うよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、野球の試合の
写真を撮る場合、ホームランを打った打者のガッツポー
ズと、そのときの投手の落胆する表情を同時に撮りたい
ことがよくある。連続撮影することで、ある程度のこと
は可能だが距離が大幅に違うときは、フォーカスが追従
できない。
【0004】このように、カメラからの距離が大きく異
なる被写体を一枚の写真に納めようとする場合、両方と
も鮮明に撮ることはできない。どうしても、遠い被写体
または近い被写体の何方か一方がぼけてしまう。また、
バックをぼかして、目的の被写体だけを鮮明に浮かび上
がらせる撮影法は、よく用いられる。これは、絞りを開
放にして被写界深度を浅くすることで実現できる。しか
し、被写体に奥行きがあり、バックをぼかして、その奥
行きのある被写体を鮮明に撮りたいような場合、あまり
絞りを開放にできないという問題があった。
【0005】従って、この発明の目的は、異なる距離に
ある複数の被写体の全てを鮮明に撮影することのできる
画像信号記録装置、記録再生装置および記録方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像信号を撮像素子により取り込み、取り込まれた
画像信号を記録媒体に記録するようにした画像信号記録
装置において、被写体からレンズ系を通った光を複数の
光に分割し、複数の光がそれぞれ入射されるとともに、
光軸に沿って配設位置が互いに異なるようにされた複数
の撮像素子を有し、複数の撮像素子からフォーカス位置
が互いに異なる複数の画像信号を記録媒体に記録するよ
うにしたことを特徴とする画像信号記録装置である。
【0007】請求項14に記載の発明は、画像信号を撮
像素子により取り込み、取り込まれた画像信号を記録媒
体に記録するようにした画像信号記録再生装置におい
て、被写体からレンズ系を通った光を複数の光に分割
し、複数の光がそれぞれ入射されるとともに、光軸に沿
って配設位置が互いに異なるようにされた複数の撮像素
子を有し、複数の撮像素子からフォーカス位置が互いに
異なる複数の画像信号を記録媒体に記録し、記録媒体に
記録された画像信号を再生するようにしたことを特徴と
する画像信号記録再生装置である。
【0008】請求項15に記載の発明は、画像信号を撮
像素子により取り込み、取り込まれた画像信号を記録媒
体に記録するようにした画像信号記録方法において、被
写体からレンズ系を通った光を複数の光に分割し、複数
の光がそれぞれ入射される複数の撮像素子を光軸に沿っ
て互いに異なるように配設位置し、複数の撮像素子から
フォーカス位置が互いに異なる複数の画像信号を記録媒
体に記録することを特徴とする画像信号記録方法であ
る。
【0009】複数のCCD撮像素子の位置を光軸方向に
ずらして配置しているので、フォーカスの異なる複数の
画像が同時に得ることができ、得られた全ての画像で最
もフォーカス状態の良い画像を画素単位でジャストフォ
ーカス処理を施した後、記録することでフォーカス調整
が不要(以下、フォーカスフリーと称する)な画像信号
記録装置を実現することができる。この発明に依れば、
例えばホームベース付近、投手付近、2塁付近、センタ
ーから観客席の4ヶ所にフォーカスを合わせておき、同
時に4枚の画像が撮影でき、順次記録しておくことで、
後で必要な場面を自由に合成でき、あたかも焦点深度が
無限に大きいかのように見せることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
図面を参照して詳細に説明する。また、説明を容易とす
るため、同時に撮影する画像の枚数を4枚とする。図1
は、この発明を適用できる画像信号記録装置の第1の実
施例を示すブロック図である。まず、1で示す被写体
は、レンズブロック2へ入射される。レンズブロック2
は、絞り制御回路12およびフォーカスサーボ13によ
って駆動される。その絞り制御回路12およびフォーカ
スサーボ13は、シスコン(システムコントローラ)1
7によって制御される。レンズブロック2に入射された
被写体1は、ハーフミラー3を介して、CCD部4へ供
給される。CCD部4は、後述するように一例として、
4枚のCCD撮像素子から構成される。
【0011】CCD部4では、被写体1からの入射光が
電荷として蓄積される。電子シャッター駆動回路14に
は、シスコン17からの制御信号が供給され、電子シャ
ッター駆動回路14によって、CCD部4の電子シャッ
ターのオン/オフが制御される。これによって、CCD
部4の電子シャッターが駆動され、供給された被写体1
が取り込まれる。取り込まれた被写体1は、A/D変換
器(図示せず)によりディジタル化され、ディジタル撮
像信号(以下、画像信号と称する)として、圧縮回路5
を介して一旦画像メモリ8に供給されるとともに、スイ
ッチ9の記録端子(Rec)にも供給される。スイッチ
9を介して画像信号は、電子ビューファインダ(EV
F)10へ表示されるとともに、ビデオ出力端子11を
介して、出力される。電子ビューファインダ10は、一
例として液晶ディスプレイからなる。
【0012】画像メモリ8は、数フィールドの画像を記
憶する容量を有する。この画像メモリ8に記憶された画
像信号は、圧縮回路5によって順次圧縮処理がなされ
る。その圧縮処理の一例としてJPEG(Joint Photog
raphic Experts Group)が施され、圧縮画像信号が生成
される。生成された圧縮画像信号に対して、サブデータ
付加回路15からのサブデータが付加される。サブデー
タが付加された圧縮画像信号は、記録媒体6に供給され
る。サブデータ付加回路15から供給されるサブデータ
は、例えば日付、時刻、フォーカス状態、シャッター速
度、絞りの状態、総枚数、何枚目、・・・等の画像信号
が撮影されたときの情報である。記録媒体6に供給され
た圧縮画像信号とサブデータは、シスコン17の制御に
従って記録される。この記録媒体6の一例として、半導
体メモリカード、ディスク状記録媒体またはテープ状記
録媒体等の記録媒体が使用可能である。
【0013】操作系18からの指定に応じたシスコン1
7の制御によって、記録媒体6から圧縮画像信号が読み
出される。読み出された圧縮画像信号は、伸長回路7を
介して一旦画像メモリ8へ供給されるとともに、再生デ
ータ出力端子19を介して、出力される。伸長回路7に
よって、画像メモリ8に記録された圧縮画像信号が順次
伸長され、すなわちJPEGの復号がなされる。さら
に、圧縮画像信号から分離されたサブデータがサブデー
タ読み取り回路16へ供給される。伸長された画像信号
は、伸長回路7からスイッチ9の再生端子(PB)へ供
給される。サブデータ読み取り回路16では、供給され
たサブデータから日付、時刻、フォーカス状態、シャッ
ター速度、絞りの状態、総枚数、何枚目、・・・等の情
報が読み取られ、その情報は、シスコン17へ供給され
る。
【0014】ここで、マルチフォーカス処理のために何
枚の画像が必要か、すなわち何枚のCCD撮像素子があ
れば連続した全ての被写体にピントを合わせることがで
きるかを求める。マルチフォーカス処理に必要とされる
画像の枚数は、被写体の位置とカメラのレンズの絞りと
入力する画像の解像度とに依存する。図2に示すよう
に、レンズの特性によって、入射瞳Dと許容角度θと被
写体−カメラ間の距離Lから前方被写界深度Aと後方被
写界深度Bは、以下のように求められる。
【0015】A=L2 /(D/θ+L) B=L2 /(D/θ−L) これらの式から、カメラから無限遠の距離にある被写体
をぼけさせずに撮影するには、 L1 =D/θ として、レンズからの距離L1 に焦点を合わせて撮影す
れば良いことがわかっている。
【0016】さらに、距離(L0 〜∞)で、できる限り
少ない枚数で全ての距離にある被写体にピントの合った
画像を入手するには、 An =Ln2/(D/θ+Ln ) Bn =Ln2/(D/θ−Ln ) Ln −An =Ln+1 +Bn+1 として、式を解くと次の式が得られる。
【0017】 Ln+1 =(Ln ・D/θ)/(D/θ+2・Ln ) Ln =(D/θ)/(2n−1) An =(D/θ)/(2n(2n−1)) Bn =(D/θ)/(2(n−1)(2n−1)) これによって、L1 、L2 、・・・、LN が求まる。
【0018】レンズからのフォーカスの位置をそれぞれ
L1 、L2 、・・・、LN として、画像をN枚入力する
と、N枚の画像中に距離AN 〜∞にある各々の被写体に
対してピントが合った画像が必ず存在する。また、 N>=(D/θ)/(2L0 ) を満たす最小の整数Nが、距離L0 〜∞にある各々の被
写体に対してピントが合った画像が存在するという条件
を満たす最小の枚数である。ただし、画像中の被写体が
距離(L0 〜∞)に連続して存在する場合以外には、よ
り少ない枚数で充分である。
【0019】ここで、35mm一眼レフカメラを1つの
例にとって、何枚画像が必要であるかを調べる。カメラ
の条件は、撮像部を35mm×24mmとし、焦点距離
をf=28mmとし、開口部直径を8mmとし、画像の
解像度を768×480画素(0.04557mm/画
素)とする。解像度は、計算機で処理する際の画像の大
きさとした。これから、θ、Dを求めると、 D=8mm、θ=0.00163 となる。
【0020】したがって、図3に示すように、 L1 =4908mm、L2 =1636mm、L3 =98
2mm、L4 =701mm、L5 =546mm、・・・ と求まる。
【0021】また、例えば1m以上の距離にある全ての
(連続した)被写体にピントを合わせるには、L0 =1
000mmとして、 N>=(D/θ)/(2L0 )=2.454 であるから、最低3枚の画像が必要である。
【0022】つまり、このカメラで絞りを開放にして撮
影する場合、ピントがそれぞれレンズから距離L1 (4
908mm)、 L2 (1636mm)、 L3 (98
2mm)に合った3枚の画像を入力すれば良い。
【0023】このように、被写界深度は、絞りと画角に
依存する。したがって、この2つが決まれば各CCD撮
像素子の受け持つ範囲が決まるので、それぞれの位置に
移動した後、同時にn枚の画像を撮影することができ
る。
【0024】図4に示すように、3枚のCCD撮像素子
のそれぞれのフォーカスをL11、L12、L13の位置に合
わせると、各CCD撮像素子の被写界深度は、l11、l
12、l13となる。このとき、連続する全ての被写体のピ
ントは合うが、無限遠方は、ぼける。また、L12の位置
にのみピントを合わせると、L11およびL13の位置の画
像は少しぼける。
【0025】図5に示すように、4枚のCCD撮像素子
のそれぞれのフォーカスをL21、L22、L23、L24の位
置に合わせると、各CCD撮像素子の被写界深度は、l
21、l22、l23、l24となる。このとき、2つの被写体
には、ピントが合うので、はっきり撮ることができる。
【0026】この発明に適用できるCCD部4は、図6
に示すように、例えば4つのCCD撮像素子CCD1、
CCD2、CCD3、CCD4がそれぞれ固定または光
軸方向に可動できるようにされている。ハーフミラーH
M1、HM2、HM3は、透過率を1/2とし、反射率
を1/2とする。このように、CCD撮像素子の配置の
仕方によって4つの例が考えられ、その4つの例を以下
に示す。
【0027】第1の例は、4つのCCD撮像素子CCD
1〜CCD4が少しずつ正規の位置から光軸に沿ってず
らして配置され、固定されているものである。例えば、
CCD撮像素子CCD1、CCD2、CCD3、CCD
4が、それぞれ図3に示すL1 、L2 、L3 、L4 の位
置にフォーカスが合うように固定される。この方式で
は、フォーカスリングを調整すると4つのフォーカス位
置が同時に移動できる。そして、レンズが比較的広角レ
ンズなど焦点深度が深いときにフォーカスフリー(フォ
ーカス調整が不要であることを意味する)になるため、
適用して好適である。
【0028】第2の例は、4つのCCD撮像素子CCD
1〜CCD4が全て固定され、フォーカスリングが無い
ものである。この方式では、完全なフォーカスフリーと
なり、無限遠からある程度の近距離までカバーできる。
【0029】第3の例は、フォーカスリングを無限遠に
したときに無限遠点の像がはっきり得られるように1つ
のCCD撮像素子が固定され、他の3つのCCD撮像素
子は、それぞれ光軸方向に可動できるものである。例え
ば、CCD撮像素子CCD1が、図3に示すL1の位置
にフォーカスが合うように固定され、CCD撮像素子C
CD2、CCD3、CCD4は、光軸方向に可動できる
ものである。この方式は、最も遠い被写体は、フォーカ
スリングで調整し、その他の被写体に対するフォーカス
は、3つの可動CCD撮像素子で設定できる。この動作
は、シスコンからの指令で素早く移動できる構造になっ
ている。この制御方式には、自動と手動があり、自動
は、最遠点から全てをカバーするため、そのときの絞り
やレンズの条件から最遠点を決定する。手動は、予め複
数の被写体の距離にそれぞれを合わせる。
【0030】第4の例は、4つのCCD撮像素子CCD
1〜CCD4をそれぞれ可動にするものである。この方
式は、独立してフォーカスを可変するので、レンズ系の
フォーカスリングの機構を設ける必要がない。従って、
フォーカスリングに相当するキーが必要となる。すなわ
ち、4つのCCD撮像素子CCD1〜CCD4を独立に
操作するキーとは別に、全てのCCD撮像素子が現在の
関係を保ちながら、移動するキーを設ける。また、フォ
ーカスリングを使用する構成としても良い。
【0031】第1の実施例の具体的な動作を説明する。
電子ビューファインダ10を覗き、フォーカスを合わ
せ、操作系18に含まれる録画キーを押すと、被写体1
は、レンズブロック2を通り、CCD部4の4つのCC
D撮像素子に同時に入射される。この撮像信号は、一旦
画像メモリ8に記憶され、圧縮回路5によって画像圧縮
の処理が順次行われる。そして、サブデータ付加回路1
5からの時刻や日時などに加え、絞りの状態、フォーカ
ス状態、電子シャッター速度などのサブデータが圧縮画
像信号に付加されてテープ、ディスクまたは半導体メモ
リ等の記録媒体6に4枚ずつ記録される。
【0032】次に記録媒体6に記録された圧縮画像信号
の再生方法を説明する。再生方法は2つあり、その一つ
は、記録媒体6に記録された4つの画像のうちの指定し
た一つを出力し、モニタで確認するものである。記録媒
体6から圧縮画像信号が読み出され、画像メモリ8に記
録される。伸長回路7は、画像メモリ8に記録された圧
縮画像信号を復調する。このとき、サブデータをサブデ
ータ読み取り回路16で取り出し、目的の画像を電子ビ
ューファインダ10およびビデオ出力端子11に出力す
る。
【0033】再生方法のもう一つは、複数の画像信号か
らその複数の画像信号に比して、よりフォーカスの合っ
た1枚の画像信号を形成する画像処理(以下、ジャスト
フォーカス処理(特開平6−70212号公報参照)と
称する)ができる装置または、コンピュータに圧縮画像
信号を送るものであり、2つの方法がある。コンピュー
タに圧縮画像信号を送り再生を行う方法の一つは、記録
媒体6から読み出した圧縮画像信号をそのまま高速で再
生データ出力端子19から送り出す方法である。もう一
つは、CCD部4の4つのCCD撮像素子の画像信号を
伸長回路7に通してそのまま1フレーム単位で順次ビデ
オ出力端子11から出力させる方法である。このときの
画像は、動画の場合、見苦しい状態になるが、データ転
送が目的なので問題はない。
【0034】ここで、ジャストフォーカス処理を簡単に
説明する。画素または領域毎に水平および垂直方向に画
像データの変化を検出し得るようになされた2種類のフ
ィルタを使用して画素単位で変化量を検出し、複数枚の
原画像の中から変化量を基準としてフォーカスの合った
画像を容易に選択する。具体的には、フォーカスが合っ
ているときは、検出された変化量が大きくなり、フォー
カスがずれるに従って変化量は小さくなる。このように
して画面全体としてピントの合った画像を生成する。
【0035】ジャストフォーカス処理ができる画像信号
記録装置であって、そのジャストフォーカス処理は、後
処理するようにした第2の実施例を図7に示す。上述し
た第1の実施例と同じ機能のブロックには、同じ参照符
号を付し、その説明を省略する。記録する一連の動作が
終わってから、ジャストフォーカス処理を行う領域を指
定して操作系18に含まれるスタートキーを押す。スタ
ートキーが押されると先ず、記録媒体6から圧縮画像信
号が読み出され、伸長回路7を介して、画像メモリ8に
供給される。画像メモリ8に供給された圧縮画像信号
は、伸長回路7によって順次復元される。復元された画
像は、画像メモリ8に記憶され、シスコン17に含まれ
る画像処理用のソフトウェア21を用いてジャストフォ
ーカス処理が施される。ジャストフォーカス処理が施さ
れた画像は、圧縮回路5で再び圧縮が施され、記録媒体
6に記録される。このとき、CCD部4からの圧縮画像
信号が記録される記録領域とは別の記録領域にジャスト
フォーカス処理が行われた圧縮画像信号は、記録され
る。
【0036】そして、再生時には、記録媒体6からジャ
ストフォーカス処理が施された圧縮画像信号が読み出さ
れる。読み出された圧縮画像信号は、伸長回路7を介し
て、画像メモリ8に供給される。画像メモリ8に供給さ
れた圧縮画像信号は、伸長回路7において、順次復元さ
れる。復元された画像信号は、電子ビューファインダ1
0へ表示されるとともに、ビデオ出力端子11から出力
される。
【0037】ジャストフォーカス処理をリアルタイムで
行うことができる画像信号記録装置の第3の実施例を図
8に示す。CCD部4の4枚分の画像信号は、圧縮回路
5を介して、画像メモリ8に供給される。画像メモリ8
に供給された画像信号は、ジャストフォーカス処理回路
22において、ジャストフォーカス処理が施され、1枚
の画像に変換される。その1枚の画像は、圧縮回路5に
よって圧縮処理が施され、圧縮画像信号として、記録媒
体6に記録される。
【0038】また、上述したCCD撮像素子は、ここで
は静止画を撮影するので、解像度を高くできる全画素読
み出し方式のCCD(以下、全画素CCDと称する)を
使用することが好ましい。但し、全画素CCDは、クロ
ック信号を同じとすると、インタレース読み出し方式の
CCDに比して、1枚の画像を読み出すのに2倍の時間
がかかる。このような場合の記録の処理方法としては、
以下に示すように2つの例が考えられる。
【0039】まず、第1の例は、全画素CCDを用いて
33.3msec(1/30sec)周期で1度に4枚
の画像を撮像し、その画像を記録するとすれば4倍の情
報量となる。記録媒体に33.3msecで通常の4倍
の情報量を記録する能力があればそのようにしても良い
が、例えば撮影の周期を67msec(1/15se
c)または133msec(1/7.5sec)とし
て、撮影の周期を大きくし、その間に記録媒体に4倍の
情報量を記録するようにしても良い。すなわち、33.
3msecの周期で撮影された画像に対してフレーム間
引きを行うことで、67msecまたは133msec
の撮影の周期とするとで、ビットレートを大きくするこ
となく高画質を保つことができる。
【0040】第2の例は、全画素CCDを用いて1度に
4枚の画像を撮像し、リアルタイムでジャストフォーカ
ス処理を行って1枚の画像を生成し、これを記録する。
この方法は、圧縮前の画像を使用するため、性能が良
い。また、ジャストフォーカス処理前の圧縮画像信号を
記録する必要がないので、記録容量が通常のままで良
い。しかしながら、ジャストフォーカス処理の条件を記
録時に決めてしまうため、自由度が少ない。
【0041】この実施例では、説明を容易とするため、
静止画を用いたが、動画に対しても同様の処理および効
果は得られる。
【0042】
【発明の効果】この発明に依れば、複数の被写体が異な
る距離にあるときでも複数の被写体が鮮明に撮像するこ
とができる。フォーカスフリーの撮像装置を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】この発明に係る被写界深度の説明のための略線
図である。
【図3】この発明に係る焦点位置の説明のための略線図
である。
【図4】この発明に係る被写界深度の説明のための略線
図である。
【図5】この発明に係る被写界深度の説明のための略線
図である。
【図6】この発明に係るレンズブロック、ハーフミラ
ー、CCD撮像素子の配置の関係の一例である。
【図7】この発明の第2の実施例であって、ジャストフ
ォーカス処理を内部に有するものである。
【図8】この発明の第3の実施例であって、ジャストフ
ォーカス処理をリアルタイムで行うものである。
【符号の説明】
1・・・被写体、2・・・レンズブロック、3・・・ハ
ーフミラー、4・・・CCD部、5・・・圧縮回路、6
・・・記録媒体、7・・・伸長回路、8・・・画像メモ
リ、9・・・スイッチ、10・・・電子ビューファイン
ダ、12・・・絞り制御回路、13・・・フォーカスサ
ーボ、14・・・・電子シャッター駆動回路、15・・
・サブデータ付加回路、16・・・サブデータ読み取り
回路、17・・・シスコン、18・・・操作系

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を撮像素子により取り込み、取
    り込まれた画像信号を記録媒体に記録するようにした画
    像信号記録装置において、 被写体からレンズ系を通った光を複数の光に分割し、上
    記複数の光がそれぞれ入射されるとともに、光軸に沿っ
    て配設位置が互いに異なるようにされた複数の撮像素子
    を有し、 上記複数の撮像素子からフォーカス位置が互いに異なる
    複数の画像信号を記録媒体に記録するようにしたことを
    特徴とする画像信号記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像信号記録装置にお
    いて、 上記複数の撮像素子の位置を光軸に沿って独立に移動す
    るようにしたことを特徴とする画像信号記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像信号記録装置にお
    いて、 上記複数の撮像素子の1つを、無限遠点に焦点を結ぶよ
    うな位置に固定し、その他の撮像素子の位置を光軸方向
    に独立に移動するようにしたことを特徴とする画像信号
    記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像信号記録装置にお
    いて、 上記複数の撮像素子の位置を光軸に沿って所定の関係で
    ずらして固定したことを特徴とする画像信号記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像信号記録装置にお
    いて、 上記複数の撮像素子をn枚とし、 上記n枚の撮像素子から同一時刻に得られた画像信号を
    それぞれ圧縮し、n枚の圧縮画像信号を生成し、 上記n枚の圧縮画像信号を通常のビットレートのn倍の
    ビットレートで記録媒体に記録し、 上記記録媒体に記録された上記n枚の圧縮画像信号から
    上記n枚の画像信号に比して、よりフォーカスの合った
    1枚の画像信号を形成するように画像処理を行うように
    したこと特徴とする画像信号記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像信号記録装置にお
    いて、 上記複数の撮像素子をn枚とし、 上記n枚の撮像素子から同一時刻に得られた画像信号を
    それぞれ圧縮し、n枚の圧縮画像信号を生成し、 上記n枚の圧縮画像信号を通常のビットレートで記録媒
    体に記録するようにしたことを特徴とする画像信号記録
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、 さらに、画像処理を別の装置で行うため、上記記録媒体
    に記録された上記n枚の圧縮画像信号を転送する転送手
    段を有することを特徴とする画像信号記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5または請求項6において、 さらに、上記圧縮画像信号を上記記録媒体に記録する領
    域とは異なる領域に上記画像処理により形成された信号
    を記録するようにしたことを特徴とする画像信号記録装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の画像信号記録装置にお
    いて、 さらに、上記複数の画像信号に比して、よりフォーカス
    の合った1枚の画像信号を形成する画像処理をリアルタ
    イムで行いながら、上記画像処理後の画像信号を記録す
    るようにしたことを特徴とする画像信号記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項2または請求項3において、 さらに、上記複数の画像信号に比して、よりフォーカス
    の合った1枚の画像信号を形成する画像処理を有し、 絞りおよび画角の条件に従って自動的に、複数の撮像素
    子のそれぞれの位置を求め、上記求められた位置にそれ
    ぞれの撮像素子が移動した後、撮影するようにしたこと
    を特徴とする画像信号記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項2または請求項3において、 さらに、上記複数の撮像素子のフォーカス位置をそれぞ
    れ指定するようにしたことを特徴とする画像信号記録装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の画像信号記録装置に
    おいて、 絞りを開放側にして、ある被写体にフォーカスを合わせ
    ると上記複数の撮像素子が被写体付近に少しずつずれた
    状態で配置するようにしたことを特徴とする画像信号記
    録装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の画像信号記録装置に
    おいて、 上記複数の被写体にフォーカスを合わせると上記複数の
    撮像素子が被写体付近に少しずつずれた状態で並ぶよう
    にすることによって、複数の奥行きのある被写体でも全
    ての部分でフォーカスの合った画像信号を合成できるよ
    うにしたことを特徴とする画像信号記録装置。
  14. 【請求項14】 画像信号を撮像素子により取り込み、
    取り込まれた画像信号を記録媒体に記録するようにした
    画像信号記録再生装置において、 被写体からレンズ系を通った光を複数の光に分割し、上
    記複数の光がそれぞれ入射されるとともに、光軸に沿っ
    て配設位置が互いに異なるようにされた複数の撮像素子
    を有し、 上記複数の撮像素子からフォーカス位置が互いに異なる
    複数の画像信号を記録媒体に記録し、 上記記録媒体に記録された画像信号を再生するようにし
    たことを特徴とする画像信号記録再生装置。
  15. 【請求項15】 画像信号を撮像素子により取り込み、
    取り込まれた画像信号を記録媒体に記録するようにした
    画像信号記録方法において、 被写体からレンズ系を通った光を複数の光に分割し、上
    記複数の光がそれぞれ入射される複数の撮像素子を光軸
    に沿って互いに異なるように配設位置し、 上記複数の撮像素子からフォーカス位置が互いに異なる
    複数の画像信号を記録媒体に記録することを特徴とする
    画像信号記録方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006279940A (ja) * 2005-03-03 2006-10-12 Fuji Photo Film Co Ltd 撮像装置、撮像方法、および撮像プログラム、並びに画像記録出力システム、画像記録出力方法
JP2011242790A (ja) * 2011-07-15 2011-12-01 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及びそのプログラム
WO2015107872A1 (en) * 2014-01-15 2015-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Image acquisition apparatus and control method thereof

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