JP2004072187A - マイクロ波・ミリ波送信装置 - Google Patents

マイクロ波・ミリ波送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放送波受信アンテナとアップコンバータとに対する直流電源供給用の配線を容易にする。
【解決手段】アンテナ端子16に差し込まれた直流電圧重畳器14に、交流コンセント17に差し込まれたACアダプタ15から15Vの直流電圧が供給される。直流電圧重畳器14は、ACアダプタ15からの15Vの直流電圧をそのまま第1IFケーブル12側に重畳する一方、ACアダプタ15からの15Vの直流電圧を5Vの直流電圧に降圧して第2IFケーブル13側に重畳する。こうして、BS放送受信用アンテナ11およびミリ波送信機18に、元々必要なIFケーブル12,13を介して直流電力を供給することによって、直流電力供給用の特別な経路を別途設ける必要がなく、配線が容易になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、テレビの地上放送や衛星放送等の放送波をマイクロ波やミリ波を用いて屋内で無線伝送するマイクロ波・ミリ波送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビの地上放送や衛星放送の放送波をミリ波を用いて屋内で無線伝送する方式が、「特定小電力無線局ミリ波画像伝送用無線設備(ARIB STD−T691.0版)」に開示されている。その構成を図8に示す。図8において、1はBS(放送衛星)受信用アンテナ、2はCS(通信衛星)受信用アンテナ、3は地上波受信用アンテナ、4はCATV(ケーブルテレビ)ケーブル、5は送信機、6は受信機、7はTV受像機である。
【0003】
上記BS受信用アンテナ1およびCS受信用アンテナ2で受信された放送波のIF(中間周波数)信号等は、屋外から屋内に引き込まれるケーブルによって送信機5に送られる。送信機5では、それらの信号がミリ波信号にアップコンバートされた後、空間に放出されて受信機6で受信される。そして、受信機6内において、ミリ波信号が元のIF信号等にダウンコンバートされてTV受像機7やチューナ(図示せず)に送られる。
【0004】
以上の構成によって、屋外のアンテナとTV受像機7あるいはチューナ等の受信機とを直接ケーブルで接続する必要がないために、TV受像機7あるいはチューナを送信機5と受信機6との見通し内で自由に設置することが可能になるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の「特定小電力無線局ミリ波画像伝送用無線設備(ARIB STD−T69 1.0版)」に開示されている放送波をミリ波を用いて屋内で無線伝送する方式には、以下のような問題がある。すなわち、ミリ波の送信機5およびBS受信用アンテナ1あるいはCS受信用アンテナ2を動作させるための直流電力供給方法に関しては、なんら開示されてはいない。ところで、通常家屋においては、テレビのアンテナ端子や交流電源のコンセントは、家屋の内壁面の下の方に埋め込まれている。そのために、内壁面上部に設置された送信機5を動作させるためには、高周波ケーブルでアンテナ端子と送信機5とを接続すると同時に、交流100Vのコンセントと送信機5の間をも電源線で接続することになる。その場合には、配線が煩雑になるという問題がある。
【0006】
また、これまでのように、アンテナとテレビチューナとを有線で接続した場合には、屋外のBS受信用アンテナ1あるいはCS受信用アンテナ2には、テレビチューナから直流電力を供給することが可能である。ところが、図8に示す無線伝送方式の場合には、テレビチューナからBS受信用アンテナ1あるいはCS受信用アンテナ2に直流電力を供給することができないため、別途BS受信用アンテナ1あるいはCS受信用アンテナ2に直流電力を供給する手段が必要になる。
【0007】
そこで、この発明の目的は、屋外の放送波受信アンテナと屋内のアップコンバータとに対する直流電源供給用の配線が容易なマイクロ波・ミリ波送信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明のマイクロ波・ミリ波送信装置は、放送波受信手段によって受信された放送波をアップコンバート手段まで伝送する有線伝送手段に、上記放送波に直流電圧を重畳する直流電圧重畳器を設けている。したがって、屋外の放送波受信アンテナ等の放送波受信手段と屋内のアップコンバート手段とに直流電圧を供給するための特別な経路を必要とせず、配線が容易になる。
【0009】
また、1実施例のマイクロ波・ミリ波送信装置においては、上記直流電圧重畳器を、上記有線伝送手段における直流電圧重畳器よりも放送波の伝送方向上流側と下流側とで異なる電圧の直流電圧を重畳するようにしている。したがって、上記上流側の放送波受信手段と下流側のアップコンバート手段とには、夫々が必要とする電圧の直流電圧が供給される。そのために、上記放送波受信手段内およびアップコンバート手段内に電圧変換回路を設ける必要が無くなり、上記放送波受信手段およびアップコンバート手段の回路構成が簡素化される。
【0010】
また、1実施例のマイクロ波・ミリ波送信装置においては、上記直流電圧重畳器を、建物の内壁に設けられたアンテナ端子に接続している。ところで、一般家庭の内壁には、通常屋外の放送波受信アンテナにケーブルで接続されたアンテナ端子が設けられている。したがって、上記直流電圧重畳器をアンテナ端子に接続することによって、上記放送波受信手段への直流電圧の供給に既存のアンテナケーブルを利用することが可能になり、配線がさらに容易になる。
【0011】
また、1実施例のマイクロ波・ミリ波送信装置においては、上記直流電圧重畳器に、上記放送波を増幅する増幅手段を設けている。したがって、上記アップコンバート手段が必要とする放送波の電圧まで予め増幅された放送波が、上記アップコンバート手段に供給される。そのために、上記アップコンバート手段には入力放送波用の増幅手段を設ける必要が無くなり、回路構成が簡素化されてサイズが小さくなる。
【0012】
また、1実施例のマイクロ波・ミリ波送信装置においては、上記直流電圧重畳器に、放送波の電力の上限値を所定値に制限する電力制限手段を設けている。したがって、上記アップコンバート手段が破損しない程度の電力に予め制限された放送波が、上記アップコンバート手段に供給される。そのため、上記アップコンバート手段には入力放送波用の電力制限手段を設ける必要が無くなり、回路構成が簡素化されてサイズが小さくなる。
【0013】
また、1実施例のマイクロ波・ミリ波送信装置においては、上記直流電圧重畳器に、上記放送波の帯域を制限する帯域制限手段を設けている。したがって、上記アップコンバート手段が必要としない不要な信号が予め除去された放送波が上記アップコンバート手段に供給される。そのため、上記アップコンバート手段には入力放送波用の帯域制限手段を設ける必要が無くなり、回路構成が簡素化されてサイズが小さくなる。
【0014】
また、1実施例のマイクロ波・ミリ波送信装置においては、上記直流電圧重畳器を、上記直流電圧を重畳していない放送波を生成する放送波生成手段および放送波出力端子を有して、上記放送波出力端子から上記直流電圧を重畳していない放送波を出力するようにしている。したがって、上記直流電圧を重畳していない放送波をケーブルでテレビチューナ等に伝送する方法と、上記アップコンバート手段からアップコンバートされた放送波を無線でテレビチューナ等に伝送する方法とを、同時に行うことが可能になるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0016】
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態のマイクロ波・ミリ波送信装置における概略構成図である。図1において、11は上記放送波受信手段としてのBS受信用アンテナ、12は上記有線伝送手段としての第1IFケーブル、13は上記有線伝送手段としての第2IFケーブル、14は直流電圧重畳器、15はACアダプタ、16はアンテナ端子、17は交流コンセントである。また、18は上記アップコンバート手段としてのミリ波送信機、19はミリ波受信機、20はテレビ受像機である。
【0017】
上記BS放送受信用アンテナ11とアンテナ端子16とは、家屋の壁内部に配置された第1IFケーブル12で接続されている。さらに、第1IFケーブル12と第2IFケーブル13とは、アンテナ端子16に差し込まれた直流電圧重畳器14を介して接続されている。この直流電圧重畳器14内は、第1IFケーブル12側に15Vの直流電圧を重畳し、第2IFケーブル13側に5Vの直流電圧を重畳し、IF信号は第1IFケーブル12から第2IFケーブル13へ通過する構造になっている。
【0018】
上記ミリ波送信機18では、第2IFケーブル13からの5Vの直流電圧が重畳されたIF信号が、IF信号と5Vの直流電圧とに分離される。そして、電源回路(図示せず)によって各ブロックに必要な電流・電圧が供給され、IF信号はミリ波信号にアップコンバートされた後に空間に放出される。こうして、空間に放出されたミリ波信号は、受信機19で受信されて元のIF信号にダウンコンバートされてTV受像機20やチューナに送られる。
【0019】
次に、上記直流電圧重畳器14の具体的回路構成について説明する。図2は、直流電圧重畳器14の構成の一例を示す回路図である。この直流電圧重畳器14は、端子21と、ジャック22と、チョークコイル23,24と、コンデンサ25〜27と、15V/5Vコンバータ28とで構成されている。
【0020】
上記ジャック22は、ACアダプタ15のピン29が挿入されて互いに接続可能な形状になっている。また、端子21は、壁面のアンテナ端子16に差し込まれてアンテナ端子16と接続可能な形状になっている。そして、端子21から入力されたIF信号は、コンデンサ27を通過してミリ波送信機18へ伝わるが、チョークコイル23,24は通過しない。一方、ACアダプタ15から供給される15Vの直流電圧は、コンデンサ25で不要なノイズが取り除かれて、チョークコイル23を介してアンテナ端子16および第1IFケーブル12側にそのまま15Vが印加される。また、15V/5Vコンバータ28で5Vの直流電圧に降圧され、コンデンサ26で不要なノイズが取り除かれて、チョークコイル24を介して第2IFケーブル13側に5Vが印加される。
【0021】
次に、上記ミリ波送信機18の具体的な回路構成について説明する。図3は、ミリ波送信機18の構成の一例を示す回路図である。このミリ波送信機18は、IF信号用フィルタ31、IF信号用増幅器32、偶高調波ミキサ33、ミリ波フィルタ34、ミリ波増幅器35、局部発振信号用フィルタ36,38、16逓倍器37、位相同期発振器39、ミリ波アンテナ40、DCカット用コンデンサ41、チョークコイル42、バイパスコンデンサ43、および、電源回路44で構成されている。
【0022】
上記ミリ波送信機18には、第2IFケーブル13によって、IF信号と5Vの直流電圧とが伝えられる。ところが、5Vの直流電圧はDCカット用コンデンサ41を通過できず、チョークコイル42を介して電源回路44に印加される。その際に、バイパスコンデンサ43によって、直流電圧に重畳されている雑音成分が取り除かれる。そして、電源回路44では、電源レギュレータ(図示せず)等によって、IF信号用増幅器32,ミリ波増幅器35,16逓倍器37および位相同期発振器39等の能動素子を含む回路ブロックに直流電力を供給する。
【0023】
一方、上記第2IFケーブル13からの周波数が1.035GHz〜1.335GHzのIF信号が、DCカットコンデンサ41,IF信号用フィルタ31およびIF信号用増幅器32を通過した後、偶高調波ミキサ33に入力される。また、位相同期発振器39で生成された1.844GHzの正弦波は、16逓倍器37および局部発振信号用フィルタ36,38で29.505GHzの局部発振信号となって、偶高調波ミキサ33に入力される。そうすると、偶高調波ミキサ33内では、IF信号が局部発振信号と混合されて、周波数が60.045GHz〜60.345のミリ波信号となる。そして、ミリ波フィルタ34およびミリ波増幅器35を通過した後、ミリ波アンテナ40から空間に放射される。
【0024】
以上の構成によって、上記ミリ波送信機18に接続されるケーブルは、アンテナ端子16との間の第2IFケーブル13一本のみとなり、配線が容易となる。また、外部のBS放送受信用アンテナ11へは、内壁のアンテナ端子16に差し込まれた直流電圧重畳器14から第1IFケーブル12を介して直流電力が供給されるため、別途、直流電力供給源を設ける必要がなくなる。
【0025】
上述したように、本実施の形態においては、家屋の内壁に設けられた交流コンセント17にACアダプタ15を差し込む一方、アンテナ端子16には直流電圧重畳器14を差し込み、直流電圧重畳器14にはACアダプタ15からの15Vの直流電圧が供給される。そして、直流電圧重畳器14は、ACアダプタ15からの15Vの直流電圧をそのまま第1IFケーブル12側に重畳する。さらに、内蔵する15V/5Vコンバータ28でACアダプタ15からの15Vの直流電圧を5Vの直流電圧に降圧して、第2IFケーブル13側に重畳するようにしている。したがって、BS放送受信用アンテナ11へは、第1IFケーブル12を介して直流電力が供給され、直流電力供給源を別途設ける必要がない。
【0026】
一方、上記ミリ波送信機18は、第2IFケーブル13からの5Vの直流電圧が重畳されたIF信号をIF信号と5Vの直流電圧とに分離する。そして、5Vの直流電圧を内蔵する電源回路44によって各ブロックに供給するようにしている。したがって、ミリ波送信機18には、一本の第2IFケーブル13によってIF信号と直流電力とを供給することができ、配線が容易になるのである。
【0027】
また、予め上記直流電圧重畳器14内において、屋外のBS放送受信用アンテナ11が必要な電源電圧15Vと屋内のミリ波送信機18がアップコンバートするのに必要な電源電圧5Vを生成するようにしている。したがって、放送波受信アンテナ内あるいは屋内のアップコンバータ内での電源回路を簡素化できる。
【0028】
尚、上記実施の形態においては、屋外の放送波受信アンテナとしてBS受信用アンテナ11を用いた場合を例に説明した。しかしながら、これに限らず、CS受信用アンテナや地上波受信用アンテナを用いた場合であってもよく、これらのアンテナが複数ある場合でも適用可能である。
【0029】
<第2実施の形態>
本実施の形態は、図1における直流電圧重畳器14の上記第1実施の形態とは異なる構成に関するものである。
【0030】
図4は、本実施の形態における直流電圧重畳器14の回路図を示す。本直流電圧重畳器14は、端子51と、ジャック52と、チョークコイル53,54と、コンデンサ55〜58と、15V/5Vコンバータ59と、上記増幅手段としての増幅器60と、電源レギュレータ61とで構成されている。
【0031】
本実施の形態が上記第1実施の形態と異なる点は、増幅器60と電源レギュレータ61とを設けた点であり、それ以外の部分については上記第1実施の形態の場合と同様の働きをするので詳細な説明は省略する。
【0032】
上記コンデンサ57とコンデンサ58との間に設けられた上記増幅器60は、端子51から入力されたIF信号を増幅する。その際に、増幅器60を動作させるのに必要なバイアス電圧は、例えば、15V/5Vコンバータ59の5V側から、電源レギュレータ61によって必要な電圧に変換した後に増幅器60に供給される。ここで、増幅器60は、一定利得の増幅器や、手動で利得を調整する機能を有する増幅器や、あるいは、所望の一定の出力になるように自動で利得を調整する機能を有する増幅器であってもよい。また、本直流電圧重畳器14には、出力信号の一部を検波して出力電力値を表示する機能を付加しても構わない。
【0033】
上記増幅器60として、手動で利得を調整する機能を有する増幅器を用いた場合には、最適な出力レベルか否かを示すランプを本直流電圧重畳器14に付加してもよい。例えば、最適な出力レベルが−4dBmであるとすると、出力電力が−3.5dBm〜−4.5dBmの範囲の場合には、緑の発光ダイオードを点灯し、−3.5dBm以下あるいは−4.5dBm以上の場合には、赤の発光ダイオードを点灯させるのである。このような構成をとることによって、操作者は、緑の発光ダイオードが点灯するように増幅器60の利得を調整すればよく、最適な出力レベルを簡単に得ることができるのである。
【0034】
上述のように、本実施の形態においては、上記直流電圧重畳器14内に、端子51から入力されたBS放送受信用アンテナ11からのIF信号を増幅する増幅器60を設けている。したがって、屋内の壁に設置するミリ波送信機18にIF信号用増幅器を設ける必要が無くなり、ミリ波送信機18の回路構成を簡素化でき、ミリ波送信機18のサイズを小さくできるのである。
【0035】
<第3実施の形態>
本実施の形態は、図1における直流電圧重畳器14の上記第1,第2実施の形態とは異なる構成に関するものである。
【0036】
図5は、本実施の形態における直流電圧重畳器14の回路図を示す。本直流電圧重畳器14は、端子71と、ジャック72と、チョークコイル73,74と、コンデンサ75〜79と、15V/5Vコンバータ80と、増幅器81と、電源レギュレータ82と、上記電力制限手段としてのリミッタ83とで構成されている。
【0037】
本実施の形態が上記第2実施の形態と異なる点は、リミッタ83およびコンデンサ79を設けた点であり、それ以外の部分については、上記第1,第2実施の形態の場合と同様の働きをするので詳細な説明は省略する。
【0038】
上記端子71から入力されたIF信号は、増幅器81で増幅され、コンデンサ78とコンデンサ79との間に設けられたリミッタ83に入力される。ここで、リミッタ83に入力されるIF信号の電力レベルが小さい場合には、リミッタ83から出力される信号の電力は入力電力に比例する。ところが、入力されるIF信号の電力レベルが所定レベル以上となった場合には、リミッタ83の出力電力は一定となる。例えば、リミッタ83の最大出力が−5dBmであり、増幅器81の利得が20dBである場合に、入力電力が−25dBm以上になっても、リミッタ83の出力は−5dBmの一定値となるのである。
【0039】
このような構成をとることによって、仮に上記端子71に過大な電力が入力しても、本直流電圧重畳器14のIF信号の出力電力は一定レベルに抑えられる。そのために、本直流電圧重畳器14の後段に接続されるミリ波送信機18を破損させたり、ミリ波送信機18から所定の電力以上のミリ波が放射されることを防止することができるのである。
【0040】
上述したように、本実施の形態においては、上記直流電圧重畳器14内に、端子71から入力されたIF信号の電力レベルが所定レベル以上の場合には出力電力を一定にするリミッタ83を設けている。したがって、屋内の壁に設置するミリ波送信機18に入力信号用のリミッタを設ける必要が無くなり、ミリ波送信機18の回路構成を簡素化でき、ミリ波送信機18のサイズを小さくできるのである。
【0041】
<第4実施の形態>
本実施の形態は、図1における直流電圧重畳器14の上記第1〜第3実施の形態とは異なる構成に関するものである。
【0042】
図6は、本実施の形態における直流電圧重畳器14の回路図を示す。本直流電圧重畳器14は、端子91と、ジャック92と、チョークコイル93,94と、コンデンサ95〜98と、15V/5Vコンバータ100と、増幅器101と、電源レギュレータ102と、リミッタ103と、上記帯域制限手段としての帯域通過フィルタ105とで構成されている。
【0043】
本実施の形態が上記第3実施の形態と異なる点は、リミッタ103の後段にコンデンサに代えて帯域通過フィルタ105を設けた点であり、それ以外の部分については、第1〜第3実施の形態の場合と同様の働きをするので詳細な説明は省略する。
【0044】
本実施の形態においては、上記帯域通過フィルタ105を追加したことによって、ミリ波送信機18に送られる帯域外の不要な信号が低減されるため、ミリ波送信機18からの不要波の放射が低減されるのである。尚、図6においては、帯域通過フィルタ105をリミッタ103の後段に設置しているが、この位置に限定されるものではない。例えば、増幅器101とリミッタ103との間あるいは増幅器101の前段でも差し支えない。
【0045】
上述のように、本実施の形態においては、上記直流電圧重畳器14内に、ミリ波送信機18に送られる帯域外の不要な信号を低減する帯域通過フィルタ105を設けている。したがって、屋内の壁に設置するミリ波送信機18にIF信号用のフィルタを設ける必要が無くなり、ミリ波送信機18の回路構成を簡素化できると共に、ミリ波送信機18のサイズを小さくできる。その結果、ミリ波送信機18の設置が容易になるのである。
【0046】
<第5実施の形態>
本実施の形態は、図1における直流電圧重畳器14の上記第1〜第4実施の形態とは異なる構成に関するものである。
【0047】
図7は本実施の形態における直流電圧重畳器14の回路図を示す。本直流電圧重畳器14は、端子111と、ジャック112と、チョークコイル113,114と、コンデンサ115〜117と、15V/5Vコンバータ118と、分配器119と、上記放送波生成手段としてのコンデンサ120と、出力用端子121,122とで構成されている。
【0048】
本実施の形態が上記第1実施の形態と異なる点は、分配器119とコンデンサ120と出力用端子121,122とを設けた点であり、それ以外の部分については上記第1実施の形態の場合と同様の働きをするので詳細な説明は省略する。
【0049】
上記直流電圧5Vが重畳されたIF信号は、分配器119で2分配される。そして、2分配されたうちの一方は、そのまま出力用端子122からミリ波送信機18に出力される。これに対して、上記2分配されたうちの他方は、コンデンサ120を介して直流電圧を重畳させていないIF信号となって、上記放送波出力端子としての出力用端子121から出力される。
【0050】
このような構成をとることによって、上記出力端子122からミリ波送信機18にIF信号と5Vの直流電圧とを供給し、出力端子121からはケーブルによってチューナやビデオ(図示せず)にIF信号のみを供給することができる。したがって、例えば、家屋の内壁におけるアンテナ端子16(図1参照)の近くに設置されたメインのテレビ(図示せず)には、出力端子121からケーブルでIF信号を出力する。一方、上記アンテナ端子16から離れて配置されたサブのテレビ20(図1参照)には、出力端子122に第2IFケーブル13を介して接続されたミリ波送信機18から、ミリ波信号にアップコンバートされたIF信号を送信するような使い方が可能になる。
【0051】
また、本実施の形態における直流電圧重畳器14は、屋内の内壁に予め埋め込んでおいて使用することも可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明のマイクロ波・ミリ波送信装置は、放送波受信手段によって受信された放送波をアップコンバート手段まで伝送する有線伝送手段に、上記放送波に直流電圧を重畳する直流電圧重畳器を設けたので、屋外の放送波受信アンテナ等の放送波受信手段と屋内のミリ波送信機等のアップコンバート手段とに、元々必要な有線伝送手段を利用して直流電圧を供給することができる。したがって、上記放送波受信手段およびアップコンバート手段とに直流電圧を供給するための特別な経路を必要とはせず、配線を容易にすることができる。
【0053】
また、上記直流電圧重畳器に、上記放送波に対する増幅手段,電力制限手段あるいは帯域制限手段を設けることによって、上記アップコンバート手段には入力放送波用の増幅手段,電力制限手段あるいは帯域制限手段を設ける必要が無くなる。したがって、上記アップコンバート手段の回路構成を簡素化してサイズを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のマイクロ波・ミリ波送信装置における概略構成図である。
【図2】図1における直流電圧重畳器の構成の一例を示す回路図である。
【図3】図1におけるミリ波送信機の構成の一例を示す回路図である。
【図4】図2とは異なる直流電圧重畳器の回路図である。
【図5】図2および図4とは異なる直流電圧重畳器の回路図である。
【図6】図2,図4及び図5とは異なる直流電圧重畳器の回路図である。
【図7】図2及び図4〜図6とは異なる直流電圧重畳器の回路図である。
【図8】従来のミリ波画像伝送用無線設備の構成を示す図である。
【符号の説明】
11…BS受信用アンテナ、
12…第1IFケーブル、
13…第2IFケーブル、
14…直流電圧重畳器、
15…ACアダプタ、
16…アンテナ端子、
17…交流コンセント、
18…ミリ波送信機、
19…ミリ波受信機、
20…テレビ受像機、
21,51,71,91,111…端子、
22,52,72,92,112…ジャック、
23,24,42,53,54,73,74,93,94,113,114…チョークコイル、
25〜27,55〜58,75〜79,95〜98,115〜117,120…コンデンサ、
28,59,80,100,118…15V/5Vコンバータ、
31…IF信号用フィルタ、
32…IF信号用増幅器、
33…偶高調波ミキサ、
34…ミリ波フィルタ、
35…ミリ波増幅器、
36,38…局部発振信号用フィルタ、
37…16逓倍器、
39…位相同期発振器、
40…ミリ波アンテナ、
41…DCカット用コンデンサ、
43…バイパスコンデンサ、
44…電源回路、
60,81,101…増幅器、
61,82,102…電源レギュレータ、
83,103…リミッタ、
105…帯域通過フィルタ、
119…分配器、
121,122…出力用端子。

Claims (7)

  1. 屋外で放送波受信手段によって受信された放送波を、屋内に設けられて上記放送波をマイクロ波あるいはミリ波にアップコンバートするアップコンバート手段まで有線伝送手段によって伝送し、上記アップコンバート手段でアップコンバートされた放送波を空間に放出するマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記有線伝送手段に、上記放送波に直流電圧を重畳する直流電圧重畳器を備えたことを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
  2. 請求項1に記載のマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記直流電圧重畳器は、上記有線伝送手段における上記直流電圧重畳器よりも上記放送波の伝送方向上流側と下流側とで異なる電圧の直流電圧を重畳するようになっていることを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
  3. 請求項1に記載のマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記直流電圧重畳器は、建物の内壁に設けられたアンテナ端子に接続されていることを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
  4. 請求項1に記載のマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記直流電圧重畳器に、上記放送波を増幅する増幅手段を備えたことを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
  5. 請求項1に記載のマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記直流電圧重畳器に、上記放送波の電力の上限値を所定値に制限する電力制限手段を備えたことを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
  6. 請求項1に記載のマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記直流電圧重畳器に、上記放送波の帯域を制限する帯域制限手段を備えたことを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
  7. 請求項1に記載のマイクロ波・ミリ波送信装置において、
    上記直流電圧重畳器は、上記直流電圧を重畳していない放送波を生成する放送波生成手段および放送波出力端子を備えて、上記放送波出力端子から上記直流電圧を重畳していない放送波を出力することを特徴とするマイクロ波・ミリ波送信装置。
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