JP2004071582A - 電磁継電器の調整方法 - Google Patents

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Kazuhiro Ichikawa
市川 和浩
Tatsumi Ide
井手 立身
Tsutomu Ono
小野 勉
Yoshinori Sugawara
菅原 善則
Toshiaki Chiba
千葉 利秋
Toshiyuki Goto
後藤 敏幸
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Abstract

 
【課題】 断面コの字型ヨークを用いた高耐圧用電磁継電器の接点フォローの調整作業が容易に簡便に行える調整方法を提供すること。
【解決手段】 コの字型ヨーク4の直立片部42はその先端に近づくにつれて幅が広くなるような傾斜が設けられ、直立片部41には逆の傾斜が設けられている。スプールに仮固定された直立片部42の上端近傍を回動中心とするように接点側直立片部41を段差を有する治具8を用いて押し込む。押し込む際には、まず、治具8の段差部でヨークの下面を支持してから、コイル3を励磁してアーマチュア2をヨーク3へ近づけ、治具8の先端に当接させる。治具8の先端部の長さを所定の接点フォローが確保できるようにあらかじめ設定しておく。この状態を維持したまま治具8を押し込み、可動接点71がメーク側固定接点51と離れた時を検出して、調整を終える。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、電磁継電器の調整方法に関し、特に接点フォローの調整を容易とする構造の電磁継電器の調整方法に関する。
 従来の電磁継電器、とくに自動車のワイパーやパワーウインドウ用の等の高負荷用に適した高耐圧構造の電磁継電器が特許文献1に開示されている。
 この電磁継電器では、断面コの字状のヨークがコイルを巻回したスプールに圧入固定される基本構造を有している。スプールの両端には鍔部が設けられ、その鍔部にはヨークの圧入の上限を決める突起部がスプールの空洞部へ向けて突出している。ヨークには、二つの直立片部のそれぞれの両側端面に耳状突出部を設けてその突出部の両側端面をスプールの鍔部内壁面へ当接する圧入面とし、その上側の両突き当て面を用いてヨークとスプールの鍔部との位置決めを行なっている。
 また、可動接点を備えたアーマチュアをスプールの空洞部に貫通させてその一端をヨークの一端とヒンジばねを介して連結している。そして、可動接点の上下に配置される固定接点用の端子もスプールに圧入固定されるように構成することにより、部品点数を少なくして、組立工程を簡単にすることにより製造コストを下げる効果を奏している。
特開平10−64399号公報
 しかし、上記従来例の電磁継電器では、スプールとヨークとの相互の位置決めが正確に決定されるとの前提での技術であって、組立精度やばらつきにより接点フォローのばらつきが生ずる可能性については何ら言及されていない。ここで言う接点フォローとは、メーキング側接点閉成後にアーマチュアが移動する距離のことである。接点フォローのばらつきの原因として考えられるのは、第1に、ヨーク圧入位置のばらつきとヨーク磁極面の曲げ精度である。第2に、スプールとターミナルの組付け位置のばらつきであり、第3に、アーマチュアと可動ばねのかしめ時のばねの反り、などである。
 接点フォローがばらつくと、電磁継電器の寿命性能が安定しなくなる。さらに、接点フォローのばらつきに伴う接点トラベルのばらつきによって感動電圧値もばらつく。したがって、寿命性能と感動電圧値をより安定化するためには、接点フォローが安定となるように組立時または組立後に接点フォローの調整作業を行うことが望まれている。
 たとえ、ヨークとスプールとの位置精度が高く組み立てられたとしても、接点フォローのばらつく要因は上述のように種々あり、最終的な調整作業は不可欠である。とくにその調整作業が容易に簡便に行われる必要があり、そのための構成、調整方法、および組立方法が望まれる。
 本発明では、上記のコの字型ヨークを用いた高耐圧構造の電磁継電器におけるヨークのスプールに対する位置決めを接点フォローの調整段階で行うことを特徴とするもので、ヨークをスプールに仮固定した状態で組立を行い、接点フォローの調整段階においてヨークの位置決め調整が容易に行えるような構造を工夫したものである。
 すなわち、本発明によれば、空洞部を備えその両端に鍔部を有するスプールと、前記スプールに巻回されたコイルと、前記コイルを跨いで前記スプールの鍔部に圧入係止されるような断面コの字状構造部を有するヨークと、前記ヨークの一端に一端が連結されて前記スプールの空洞部内を貫通するように配置されたアーマチュアと、前記アーマチュアに連動して動くように前記アーマチュアの他端側に設けられた可動接点と、前記可動接点の上下に配置された一対の前記スプールに対して位置が固定された固定接点とを有する電磁継電器において、前記ヨークの一端と前記スプールの鍔部との圧入係止面の少なくとも一方に傾斜が設けられており、前記傾斜は前記スプールの空洞部の近傍に近づくにつれて係止力が強くなるような傾斜を有することを特徴とする電磁継電器が得られる。
 とくに、前記ヨークは板状部材の両端を折り曲げ形成して前記コイルを横切る底部から立ち上がる第1および第2の直立片部の相対向する面が前記スプールの鍔部に当接するとともに、前記ヨークのアーマチュアとの連結側の前記第1の直立片部の両側端には前記空洞部の延在方向にほぼ直交する方向に突出する第1の突出部が設けられており、かつ前記第1の突出部の上部が前記鍔部の前記突起部に当接して位置決めされるとともに前記第1の突出部を含めた前記第1の直立片部の幅が前記第1の突出部の上部から下部に向けて小さくなるような傾斜が前記第1の突出部に設けられていることを特徴とする。
 また、前記ヨークの前記第2の直立片部には前記固定接点側に向けて延在する磁極面を形成する折り曲げ部を有するとともに、前記折り曲げ部の先端を前記アーマチュアの先端より内側に位置させることにより、前記磁極面と前記アーマチュアの先端との間を所定間隔に維持した状態で前記ヨークを前記スプールの鍔部に圧入できるようにしたことをも特徴とする。
 さらに、本発明によれば、励磁コイルを巻回したスプールの内に挿入された略板状のアーマチュアと、前記スプールの少なくともどちらか一方で勘合固定され、かつ前記アーマチュアの両端と対向する略コの字形状を有するヨークと、前記アーマチュアの一端と前記ヨークの一端面を磁気的に接続するヒンジばねと、前記アーマチュアの他端に可動ばねを介して設置された可動接点と、前記可動接点の上下に一対の固定接点が位置するように前記スプールに固定された略L字状のターミナルとを有する電磁継電器の調整方法において、前記コイルが励磁された時に前記アーマチュアと前記ヨークの磁極面との間に所定の間隙が生じるように設定し、前記コイルを励磁した後にメーク側接点の接触の有無を検出しながら前記ヨークの位置をその圧入方向線上で変化させることにより、接点フォローを調整することを特徴とする電磁継電器の調整方法が得られる。
 この調整方法では、とくに先端に段差を有する棒状片治具によって所定の位置より圧入が不足しているヨークの位置を押し込み側に変化させ、メーク側接点の開成直後に押し込みを完了することが望ましい。
 また、前記ヨークの磁極面の先端辺と前記アーマチュアの先端辺との位置をずらせて、前記棒状片治具の先端が前記アーマチュアの下面に当接するようにするとともに前記治具の段差部が前記ヨークの下面に当接することにより前記所定の間隙を確保することが好ましい。
 とくに、前記棒状片治具の先端部の少なくとも前記ヨークの端面に対向する面は絶縁体であるとともに、前記ヨークの下面に接触する部分は導電体であることが望ましい。さらに、本発明によれば、断面コの字状構造部を有するヨークの一端にアーマチュアの一端を連結するとともに前記ヨークの他端と前記アーマチュアの他端との間が開く方向に付勢するようにばね部材を前記ヨークと前記アーマチュアとに固定して前記ヨークとアーマチュアとの一体化構造を形成する工程と、前記一体化構造の前記アーマチュアの他端と前記ヨークの他端との間隔を広げて前記アーマチュアの他端を、コイルを備えたスプールの空洞部の一方から挿入貫通させる工程と、前記ヨークの一端を前記スプールの鍔部に圧入して前記ヨークの他端が前記ヨークの一端を回転中心として回動できるように仮固定する工程と、前記仮固定の後に前記ヨークの他端と前記アーマチュアの他端との間隔を所定の間隔に維持した状態で前記ヨークの他端の位置を調整しながら移動させる工程とを有することを特徴とする電磁継電器の組立方法も得られる。
 第一の効果は、接点フォローが均一になることである。従来の接点フォローばらつきが約20μmに対して、本発明の調整方法によって10μm未満となり、ばらつき量が1/4未満に縮小される。その理由は、棒状片治具を用いて所定間隔を確保した状態でヨーク4の圧入調整をするので組付け部品の圧入位置ばらつき、加工ばらつきを吸収できるからである。
 第二の効果は、接点フォローが均一になるため寿命性能が安定になる。
 第三の効果は、接点フォローを均一することで、接点トラベルが安定するから感動電圧が安定する。
 次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
 まず、図1〜図5を参照して、本発明の調整方法で調整するに適した改良構造を有する電磁継電器の本体について説明する。
 図1、図2に示すように、熱可塑性樹脂等の絶縁部材で成形されたスプール1は両端に鍔部11,12を供え、一方の鍔部12に一対のコイル端子31,32が圧入固定され、鍔部12の上端面にコイルからげ部35,36を突出させている。コイル用のワイヤをIN側コイルからげ部36にからげ、スプール1に所定回数だけ巻回した後、他方のOUT側コイルからげ部35にからげ、コイルボビンを構成する。
 図1に示すように、純鉄等の透磁率の高い板状部材を折り曲げ加工等で構成した断面略コの字ヨーク4の先端側、すなわち電磁継電器の固定接点側の直立片部41には、その先端をさらにクランク形状に曲げ加工した磁極面40を有する。一方、ヨーク4の後端側、すなわち電磁継電器のコイル端子側の直立片部42にはヒンジばね77とのかん合用の円柱状凸部45が形成されている。二つの直立片部41,42の両側端部から突出している耳状の突出部43,44がスプール1の鍔部11,12の内面に圧入され仮固定される。
 接点側鍔部11の詳細を図3の斜視図に示す。接点側鍔部11には固定端子の支持部15,16がスプール1と一体成形されており、各支持部15,16には端子が挿入されるスリット150,160が設けられている。
 図1に示すように、銅板等の高電導性リードフレーム材から形成された一対の略L字形の固定接点用端子5,6は固定接点51,61がかしめられ、切り起こしで設けられた片持ち形状の舌片52,62を備えている。これらの舌片52,62が図3に示す支持部15,16に設けられている位置決め用案内溝151,161に沿って圧入固定される。この状態を、図4の上方斜視図と図5の下方斜視図でそれぞれ示す。圧入の際、両舌片52,62の前方に設けた凸部53,63が圧入の先導の役目を果たしている。なお、接点側鍔部11の外側面に設けられた溝119は図示されていない外装ケースに収納する際のケース内面の突起とかん合して位置決めするためのものである。
 可動ばね70、ヒンジばね77、ばね固定部78、コモン端子7は高電導ばね用材から一体に形成され、可動接点71がかしめられる。
 可動ばね70に設けている小円穴74は、本発明の調整方法の他の実施例に用いるものであり、別に本体完成後に行うばね負荷特性検査にも用いることができる。
 軟鉄等の磁性体からなる板部材で形成されたアーマチュア2はその上面に図1に示すような一対の円柱状の突き出し22,23を有し、可動ばね70の対応箇所に設けられている円状穴72,73とかん合され、少なくとも一方でかしめ固定される。つめ部26は、先に凸状にプレス抜きされた部分を半抜きして形成され、ヨーク4の端面とアーマチュア2との位置決めに用いられる。
 ヒンジばね77と連結されたアーマチュア2はスプール1の空洞、すなわち内孔10を貫通するように挿入され、ヨーク後端面とアーマチュア2の後端とを合わせ、可動接点71が固定接点51,61の間に配置される。
 なお、固定部78には円状穴75が設けられており、直立片部42に設けられた円柱状凸部45とかん合位置決めされ、この状態で、レーザ溶接781等により両者を少なくとも一箇所で固着する。
 コイルが巻回されたスプール1の両端に断面コの字状のヨーク4の一対の直立片部が圧入係止される点は前述した公開公報に開示されているが、本発明では図1に示されているように、ヨーク4の一対の直立片部の圧接面にはテーパが設けられ、しかもそのテーパの向きが互いに逆むきに形成されている点がまず異なる。
 より詳述すると、従来のヨークの直立片部の圧接面は各直立片部の両側端面から耳状の突出部がそれぞれ設けられて、これら突出部がスプールの鍔部に圧入係止される構成となっている。そして、その突出部の上部がスプールの鍔部に設けられた突出部に突き当たることによりヨークの圧入ストロークが決められ、スプールとヨークとの相互位置関係を決めていた。
 本発明のヨーク4では、図1に示すように直立片部41,42に耳状の突出部を形成している点までは上記公報と同じであるが、直立片部41,42の幅が徐々に変化するように突出部43,44の側端面に傾斜を設ける工夫を凝らして接点フォロー調整を容易としている。
 より詳細を図6に示す。ヨーク4の連結側の直立片部42は図6(c)に示すように両突出部44を含む領域での幅が直立片部の先端に近づくにつれて広くなるように構成されている。一方、ヨーク4の固定接点側の直立片部41は図6(a)に示すように両突出部43を含む領域での幅が直立片部41の先端に近づくにつれて狭くなるように構成されている。両突出部43,44とも上端が面取り加工されている。
 また、図6(b)に示すように、直立片部41の先端には、クランク形状に追加工した磁極面40を有し、その裏面401と直立片部41とのなす角度を90度を越える鈍角となるようにして、磁極面40の先端が連結側直立片部42の頂面より高くなるように設定されている。円柱状突出部45はエンボス加工により連結側直立片部42に設けられていることも同図に示す。
 このようなヨーク4を用いて電磁継電器を組み立てる理由は次のとおりである。
 まず、連結側直立片部42のテーパを有する突出部44の上部幅を下部幅より大きくした理由は、ヨーク4をスプール1へ圧入する際に連結側直立片部42の位置決めを先に行い、連結部近傍を回動中心として接点側直立片部41を圧入できるようにするためである。
 接点側直立片部41のテーパを有する突出部43の上部幅を下部幅よりも小さくした理由は、接点側直立片部41のスプール1への圧入を容易にするためであり、仮固定時に突出部43の下端がスプール1に最初に係止された時点で、ヨーク4の底面が連結側で高く接点側で低くなるような傾斜が形成された状態で仮固定されるようにするためである。
 この初期段階では、コイル3が励磁されていないので、通常は可動接点71がブレーク側固定接点61に接触した状態である。
 本例では、接点側直立片部41の先端が接点側にさらに折り曲げられて断面がクランク形状となるようにして磁極面40を広く形成しているだけではなく、磁極面40の先端辺のみがアーマチュア2に当接できるようにするために図6(b)に示すように折り曲げ角度を鈍角にしている。
 接点フォローの調整を効率良く行うためには、ヨーク4の接点側直立片部41をスプール1にさらに圧入して、最適位置で圧入工程を終える必要があるが、本発明では、先端に段差を有する治具8を利用することで調整効率を高めている。
 図5に示すように、治具8は、仮組立済の電磁継電器の裏面側から、スプール1の接点側鍔部11に一体成形された固定端子支持部15,16間を補強する補強部材111に設けらた調整治具挿入用の開口部110に挿入される。
 以下にこの治具8を用いた接点フォローの調整方法につき、図7および図8を参照して説明する。
 図7(a)に示すように、治具8の段差部分にヨーク4の磁極面40の裏面401を当接させた後、コイルを励磁してアーマチュア2を磁極面40へ向けて吸引して、治具8の先端に当接させる。この当接状態を維持したまま治具8を押しつけて接点側直立片部41をスプール1内にさらに圧入していく。したがって、治具8の段差部から先端までの寸法を接点フォローの調整値を満たす所定の寸法にしておくことにより、磁極面40とアーマチュア2との間隔を所定値に維持した状態でヨーク4をスプール1にさらに圧入することができることとなる。
 コイルを励磁した直後は、図7(a)に示すように、可動接点71がメーク側接点51に当接し、可動接点71のばね70は大きくたわんでいる。治具8を押し込むにつれて、可動接点71のばね70のたわみは小さくなり、図7(b)に示すように、可動接点71がメーク側接点51と離れる瞬間に可動ばね70のたわみがなくなる。これら両接点部507の拡大図を図7(c)に示す。この離れた時点で治具8の押し込みを停止すれば、接点フォローが調整値を満足することになる。
 治具8の段差部が磁極面40に当接した時点を電気的に検出して、コイルの励磁を開始するようにして、それに引き続き治具8の押し込み動作を開始して、可動接点71がメーク側接点51と離れた時点を電気的に検出して治具8の押し込み動作を停止させるようにすることにより、接点フォローの調整作業を自動化することができる。以上の動作を図8にフローチャートとして示す。
 本発明では、ヨーク4の接点側直立片部41の圧入面の傾斜のために、圧入は容易に比較的低抵抗で行われるが、圧入方向とは逆方向には戻りにくいため、治具8を外した後にヨーク4が押し戻されて接点フォロー調整値からずれてしまうという事態は生じにくくなるので、この点でも、接点側直立片部41の傾斜の意義は大きい。
 なお、ヨークとアーマチュアとの間にゲージを挟んでコイルを励磁することにより両者の間隔を一定に保ったまま、可動接点がメーク側接点と離れるまでメーク側接点の位置を変化させて接点フォローの調整を行う技術が特開平6−139891号公報に開示されているが、同公報の電磁継電器の基本構造は固定鉄心をコイル内に配置し、かつ断面L字型のヨークを用いるもので本発明とはその基本構造が全く異なるだけでなく、次のような問題点を有している。
 第1に、メーク側接点端子の位置を変化させることは、その端子の曲げ角度を調整するか、スプールへの圧入位置をずらせる必要があるが、メーク側接点端子は銅などの高導電性材料で構成されており、ヨーク4の材料に比較して機械的強度が劣るので、メーク側接点の中心位置を維持したままで高さのみを変化させるのは困難である。機械的強度を増すために厚い銅材料とすることは、材料費を上げることとなり、望ましくない。
 本発明のようにヨーク4を移動することにすれば、ヨーク4は安価な鉄で、しかも電磁継電器の中で最も強度の高い部材であるから、製造コスト面でも調整の容易性の点でも優れており、位置精度の確保も容易であり、信頼性の高い電磁継電器が得られると言う同公報からは予期できない作用効果を奏している。
 また、同公報ではゲージとは別にメーク側接点を押し込む治具が必要であり、本発明のように一本の治具8のみで容易に接点フォロー調整と圧入が行えるものとは組立の容易性に大きな差がでる。
 次に、図9を参照して本発明の電磁継電器の調整方法をより具体的に説明する。
 図9に示すように、本体は上下逆にして調整台9に置かれる。固定端子支持部15,16の補強部111から突出した突き当て部113(図5参照)に押付け板91が押し当てられるとともに、可動ばね固定部78が位置決め板92に押付けられることで、本体がセットされる。 位置決め板92には円状凸部45の逃げ部が設けられており、位置決め板92がばね固定部78を介してヨーク4の水平方向位置を決めているので、棒状片治具8と磁極面40の先端との位置決め精度を確保している。
 また、本体セットの水平方向の微調整は、調整台9と位置決め板92との間においたスペーサ94の厚さの調整で行われる。
 プローブ93はコイル3に通電するために一方のコイル端子32と当接し、プローブ95はメーク側接点51の導通を検出するために固定端子5に当接している。図示されていないが、コイル3を励磁するために他方のコイル端子31に通電するためのプローブがあることは言うまでもない。
 コイルの励磁前においては、棒状片治具8は図10に示すように、その下段部がヨーク4の磁極面40の裏面401に当接し、その上段部はアーマチュア2の先端部に接近するようにセットされる。
 棒状片治具8の先端の磁極面40から突出した高さXは接点フォローXmと一定の相対関係があり、その関係式は下記式1のように表される。
 X=(L1/L2)*Xm…式1
 ここで、L1はアーマチュア2のヨーク4との連結側における回動中心から棒状片治具8の先端中心までの距離であり、L2は上記回動中心から接点中心までの距離である。
 したがって、実際の棒状片治具8の段差部から先の先端部の長さ寸法は、この長さ寸法Xとヨーク4の板厚の和になる。
 ここで、本発明の調整方法における調整誤差としてヨーク4板厚のばらつきが思い当たるが、その量は高々数μm程度であるため問題とはならない。
 次に、コイルを励磁すると、アーマチュア2の先端部が棒状片治具8の上段部に当接し、磁極面40とアーマチュア2の先端部との間隙がXと同じとなるので接点フォローXmが確保されることとなる。
 アーマチュア2の先端部は棒状片治具8の先端に当接するように磁極面40の先端からはみ出しており、棒状片治具8の先端とオーバーラップする量は、0.2mm以上あることが望ましい。
 ヨーク4の磁極面40先端辺の高さは、連結側直立片部42の頂面より数μm高く加工することが好ましい。
 これによって、アーマチュア2と磁極面40の当接位置を磁極面40の端部の一箇所に特定して一定にできるため、図10に示す調整位置において一定の接点フォロー調整が可能となる。
 二つの直立片部41,42に設けられた突出部43,44は1mm程度突出しており、その端面に形成された逆方向のテーパ面の傾斜角度はそれぞれ圧入方向に対して1〜2度であり、接点側直立片部41には圧入に対して順方向のテーパ面となるように、連結側直立片部42には逆方向のテーパ面となるようにしている。また、各テーパ面の上部には面取りとしてカット面を付けている。
 特に、連結側直立片部42についてはカット面により圧入の際の支障はない。
 さらに、逆方向テーパのためスプール1とのかん合保持箇所がヨーク端面側に寄り、接点フォロー調整の際のヨーク4の姿勢変化もこの部分が回転中心となって、過大な圧入力を必要としないため都合がよい。
 棒状片治具8が挿入されるスプール1の開口部111は、図3、図5に示すように、大きく空いた構造であり、棒状片治具8の挿入を容易にしている。この開口部111を大きくすることにより、不要な部分を削除して絶縁樹脂によるスプール1の成形時のヒケから生じる寸法の変化も防止している。
 図11に、スプール1の接点側鍔部11へのヨーク4の圧入状況を示す裏面図を示す。同図から明らかなように、ヨークに設けられた一対の突出部43が接点側鍔部11の対向する内壁面1143に圧入されている。そして、治具8の挿入位置はヨーク4の延在方向の中心線49上に一致させることにより、押し込むときに、磁極面40が傾くのを防ぐ。
 図12から図14を参照して、本発明による調整方法の第二の実施態様例を説明する。
 まず図12において、本体は第一の実施形態例と同様に調整台90にセットされる。二股形状の押戻し治具81は磁極面40を介して棒状片治具8の反対側に位置する。調整台90には押戻し治具81を貫通させるための開口部910が設けられている。各プローブと本体の端子との関係は図9の例と同じであるので、同一参照符号をつけ、説明は省略する。
 図13(a)は、調整開始時の主要部品の位置姿勢を、図13(b)は、調整終了時を示している。
 図13(a)は、ヨーク4の仮固定の段階で、誤って圧入しすぎた場合であり、ヨーク端面側をゼロ基準にして磁極面40側が約0.15mm過剰な状態である場合を想定している。以下に述べるように、磁極面40の両端部を押戻すことによりヨーク4の圧入姿勢を調整することで接点フォローの調整を行うことを特徴とする。
 まず、棒状片治具8の段差部とヨーク4の接触が電気的に確認された後、コイルが励磁されてアーマチュア2の先端部が磁極面40側に吸引される。これらの間には、先に図10で示した間隙Xが生じることになり、この間隙の量が所望の接点フォローに相当している。
 次に、可動接点71とメーク側固定接点51との不導通を検出することで、接点フォローが調整範囲にあることを確認する。この時点で接点の導通がある場合は、接点フォローの調整範囲外にあることを意味する。
 次に、押戻し治具81と磁極面40の両端部との接触確認後にこれを押込んでいくと、上記間隙を確保したままでヨーク4の姿勢が変化する。このとき、ヨーク4はその連結部付近を中心にして、第一の実施形態例とは逆の回転をしながらその姿勢が変化する。これに伴い、アーマチュア2もその姿勢が変化し、固定接点51と可動接点71が接近していき、接触した時点で調整の作業が終了する。
 この状態を図13(b)に示し、これら両接点部517の拡大図を図13(c)に示す。この時点での可動ばね70のたわみはないが、棒状片治具8による間隙によって所望の接点フォローが得られている。このような調整方法のフローを図14にフローチャートととして示す。
 押し戻し治具81の押込みスピードは一定にすることが望ましく、ヨーク4との接触後約0.07mm/秒が適切であり、調整精度を高める工夫が施されている。
 また、ヨーク4を押戻して接点フォローを調整するこの第二の実施例では、押戻し治具81の代わりに可動ばね70の小円穴74を貫通してアーマチュア2の先端部を押込む方法も可能である。その場合には細い針金状の押し戻し治具の採用となり、図4に示すように、固定接点端子6の上面部には小円穴74を見とおせるように切り欠き部を設けておくとよい。
 以上の説明では、コイル3を跨いでスプール1の鍔部11,12に圧入係止されるヨーク4の直立片部41,42の方に傾斜面すなわちテーパを形成したが、圧入効果の点では、スプール1の鍔部11,12の方にテーパを設ける構成でも良いし、両方にテーパを設けても差し支えない。しかし、加工精度の見地からは、金属の打ち抜き加工で形成できるヨーク4側にテーパを設ける方が好ましい。とくにスプール1を樹脂成型するには、加工精度が金属加工に比べて劣ることと、テーパの向きによって、成型金型から抜き出すのに困難をともなったりする点でも、テーパはヨーク4側に設けるのが望ましい。
 また、テーパ形状については、スプール1のコイル端子側鍔部12ではスプール1の空洞部10の近傍にヨーク4の直立片部42が近づくにつれて係止力が強くなるように図6に示したような形状が好ましい。これは、スプール1の接点側鍔部11でのヨーク直立片部41の移動が、アーマチュア2とヨーク4との連結部近傍を中心に回動できるようにすることで、調整精度を高め、より容易に調整作業を行うことができるからである。
 したがって、スプール1の接点側鍔部11とヨーク4との圧入係止面の少なくとも一方に傾斜を設ける場合には、スプール1の空洞部10から離れた側での係止力が空洞部10に近い圧入先端側よりも強くなるような傾斜、すなわちコイル端子側に設けられた傾斜とは反対方向の傾斜とすることが好ましい。
 スプール1のコイル端子側鍔部12には、ヨーク4の連結側直立片部42の圧入位置上限を規定するように空洞部10へ向けて突出する突起部124が設けられている(図1参照)。
 また、棒状片治具8は強度の優れた鋼材で形成すればよいが、とくに鋼材に限定される訳ではない。ヨークと治具8との接触を電気的導通状態で確認する場合には、導電材料で強度のある金属部材が好ましい。治具8が誤ってヨーク4よりも先にアーマチュア2へ接触して、それをヨーク4との接触と電気的に誤判断する危険性を避けるには、治具8の先端を絶縁部材で形成するか、図15(a)に示すように、金属棒84の先端のみ絶縁膜で被覆しておくことが望ましい。あるいは、図15(b)に示すように、金属板86とそれより先端部分だけ余計に長い寸法の絶縁板87との張り合わせ構造とすることも考えられる。
 図1、図2を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。
 まず、ポリブチレンテレフタレート(ガラス強化30%)で成形されたスプール1に直径0.56mmの洋白(Ni−Cu合金)のコイル端子を圧入する。回転防止用のつぶし部33,34は長さ1mmでスプール1の圧入穴(直径0.6mm)に対して幅0.65mmである。からげ部は長さ1.5mmとし、IN側コイルからげ部にポリウレタン被覆銅線のコイルをからげ、スプール1に巻回し、OUT側コイルからげ部にからげた後、両からげ部を半田付けする。
 次に、ヨーク4は、電磁軟鉄板(厚さ1mm)の両端をほぼ直角に曲げ加工して断面コの字状に形成し、その一端をさらに90.5°折り返し磁極面40を形成する。二つの直立片部41,42の両側端面を圧入面とし、その上側の両突き当て面を用いてヨーク4に対し位置決めを行う。円状凸部45は、図6(b)に示すように、エンボス加工で形成され、直径1mm、高さ0.8mmである。突出部43,44のテーパ角度は、圧入方向に対して1.6度である。
 次に、厚さ0.4mmの銅製の高電導性リードフレーム材から形成された一対の固定接点用端子5,6を断面L字状に折り曲げ加工し、上面部のそれぞれに固定接点51,61をかしめ、端子側面には切り起こしで設けられた片持ち形状で幅1mm、長さ1〜2mmの舌片52,62が形成されている。
 次に、電磁軟鉄板(厚さ1mm)から形成されたアーマチュア2は、ほぼ中央領域にエンボス加工による二つの突き出し22,23(直径1mm、高さ0.5mm)を有し、可動ばね70に設けてある円状穴72,73とそれぞれ結合される。突き出し22の方は単に円状穴72にかん合して、両者の位置決めに利用され、突き出し23の方は円状穴73にかしめ止めされる。
 つめ部26は、前もって凸形状にプレス抜きした部分を別に板厚の半分だけ抜くことにより形成され、アーマチュア2とヨーク4の端面との位置決めに用いられる。
 次に、可動ばね70、ヒンジばね77、ばね固定部78、コモン端子7は厚さ0.14mmの銅製の高電導ばね材から一体にプレス抜きされる。可動接点71をかしめた後、ヒンジばね77、コモン端子7を所定の角度に曲げ加工してばね全体70が完成される。また、可動ばね70のほぼ接点側近傍に設けられた小円穴74は、本体完成後に行う負荷特性検査用のものである。
 ヨーク4の二つの直立片部41,42の両側端部を用いてスプール1に圧入され仮固定される。この際、連結側直立片部42の肩部がスプールの鍔部12に設けられた突出部124によって圧入の上限が決められる。一方、ヨーク4の接点側直立片部41はスプールの鍔部11の圧入部へ圧入されるが、一番奥まで圧入せずに途中で仮止めしておく。スプール1の鍔部11,12とヨーク4の直立片部の突出部43,44のはめあいは、鍔部の内径よりヨーク4の直立片部の最大幅を約70ミクロン大きくしておくことによるしまりばめである。
 ヒンジばね77は、アーマチュア2の先端がヨーク4の磁極面40から離れる方向に付勢されるようなばね作用効果を生じさせている。また、ヒンジばね77には、つめ部26が露出するように長方形の開口部76が設けられている。
 ヒンジばね77と連結されたアーマチュア2の先端はスプール1の断面が矩形状の孔10内に挿入され、ヨーク4後端面とアーマチュア2の後端とを合わせ、可動接点71が固定接点51、61の間に配置される。
 ばね固定部78にはヨーク4の円柱状凸部45が挿入されて位置決めされるように円形穴75が設けられている。これらをかん合させた状態でヨーク4の直立片部42にばね固定部78をレーザ光による二箇所のスポット溶接で固定する。
 次に、図9に示すように、本体は上下逆にして調整台9に置かれ、コイルの励磁前において棒状片治具8の下段部がヨーク4の磁極面40の裏面401に当接し、その上段部はアーマチュア2の先端部に接近する。
 アーマチュア2の先端部は、棒状片治具の先端に当接するように磁極面40の先端からはみ出しており、棒状片治具の先端とオーバーラップする量は、0.3mmである。
 ヨーク4は斜めに圧入(=仮圧入)されており、ヨーク4後端面側をゼロ基準にして磁極面40側が約0.15mm不足した状態である。本発明の電磁継電器の調整では、この状態からヨーク4の圧入姿勢を微調整することで接点フォローを調整している。
 棒状片治具8の押込みスピードは、ヨーク4との接触後約0.07mm/秒であり、この点からも調整精度を高める工夫が施されている。上記の圧入不足の場合には、字具8の押し込み開始から約2秒後に調整が終わることとなる。
 図13(a)の場合は、ヨーク端面側をゼロ基準にして磁極面40側が約0.15mm過剰な状態である場合を想定すると、押し戻し治具81の押込みスピードはヨーク4との接触後約0.07mm/秒であり、第一の実施例と同様に調整精度を高める工夫が施されている。
本発明の調整方法に適した電磁継電器の本体の分解斜視図。 図1の電磁継電器の組立後の斜視図。 図1の電磁継電器の組立途中の反対側から見た斜視図。 図2の固定接点側から見た斜視図。 図4の裏面から見た斜視図。 本発明によるヨークの詳細図、図6(a)は磁極面側の直立片部を示すヨークの左側面半図、図6(b)はヨークの正面図、図6(c)は連結側の直立片部を示すヨークの右側面半図。 本発明の第一の実施の形態例による調整前後の姿勢変化図、図7(a)はコイル励磁直後で、図7(b)は調整済直後で、図7(c)は図7(b)の接点個所の拡大図。 本発明の第一の実施の形態例による調整方法のフロー図。 本発明による電磁継電器の本体を調整台に搭載した構成断面図。 本発明の第一の実施の形態例をより詳細に説明するための概略図。 本発明のよる電磁継電器の調整時における治具の挿入状態を示す裏面図。 本発明による電磁継電器の本体を調整台に搭載した構成断面図。 本発明の第二の実施の形態例による調整前後の姿勢変化図、図13(a)はコイル励磁直後で、図13(b)は調整済直後で、図13(c)は図13(b)の接点個所の拡大図。 本発明の第二の実施の形態例の調整のフロー図。 本発明による治具の変形例を示す斜視図。
符号の説明
1  スプール
2  アーマチュア
3  コイル
4  ヨーク
5,6  固定接点用端子
7  コモン端子
8  棒状片治具
9,90  調整台
10  内孔
11,12  鍔部
15,16  端子支持部
31,32  コイル端子
40  磁極面
41,42  直立片部
43,44  テーパを有する突出部
51,61  固定接点
52,62  舌片
70  可動ばね
71  可動接点
77  ヒンジばね
78  ばね固定部
81  押し戻し治具
110  開口部

Claims (8)

  1.  励磁コイルを巻回したスプールの内に挿入された略板状のアーマチュアと、前記スプールの少なくともどちらか一方で勘合固定され、かつ前記アーマチュアの両端と対向する略コの字形状を有するヨークと、前記アーマチュアの一端と前記ヨークの一端面を磁気的に接続するヒンジばねと、前記アーマチュアの他端に可動ばねを介して設置された可動接点と、前記可動接点の上下に一対の固定接点が位置するように前記スプールに固定された略L字状のターミナルとを有する電磁継電器の調整方法において、前記コイルが励磁された時に前記アーマチュアと前記ヨークの磁極面との間に所定の間隙が生じるように設定し、前記コイルを励磁した後にメーク側接点の接触の有無を検出しながら前記ヨークの位置をその圧入方向線上で変化させることにより、接点フォローを調整することを特徴とする電磁継電器の調整方法。
  2.  先端に段差を有する棒状片治具によって所定の位置より圧入が不足しているヨークの位置を押し込み側に変化させ、メーク側接点の開成直後に押し込みを完了することを特徴とする請求項1記載の電磁継電器の調整方法。
  3.  前記ヨークの磁極面部を介して押戻し治具によって、所定の位置より圧入が過ぎているヨークの位置を押戻し側に変化させ、メーク側接点の閉成直後に押し戻しを完了することを特徴とする請求項1記載の電磁継電器の調整方法。
  4.  前記ヨークの磁極面の先端辺と前記アーマチュアの先端辺との位置をずらせて、前記棒状片治具の先端が前記アーマチュアの下面に当接するようにするとともに前記治具の段差部が前記ヨークの下面に当接することにより前記所定の間隙を確保することを特徴とする請求項2記載の電磁継電器の調整方法。
  5.  前記ヨークの前記押し戻し治具が当接する部分が前記アーマチュアの両側面側に露出していることを特徴とする請求項3記載の電磁継電器の調整方法。
  6.  前記棒状片治具の先端部の少なくとも前記ヨークの端面に対向する面は絶縁体であるとともに、前記ヨークの下面に接触する部分は導電体であることを特徴とする請求項2記載の電磁継電器の調整方法。
  7.  前記棒状片治具を介して前記ヨークとの電気的接触を検出することを特徴とする請求項6記載の電磁継電器の調整方法。
  8.  前記押戻し治具を介して前記ヨークとの接触を検出することを特徴とする請求項3記載の電磁継電器の調整方法。
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