JP2004071498A - 防爆用フィルタ、この防爆用フィルタを備えた光源装置、この光源装置を備えたプロジェクタ、および防爆用フィルタの製造方法 - Google Patents

防爆用フィルタ、この防爆用フィルタを備えた光源装置、この光源装置を備えたプロジェクタ、および防爆用フィルタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光源ランプが万が一破裂しても、破片の外部への飛散を十分に防止できる強度を有するとともに、高い開口率を得られる防爆用フィルタを提供すること。
【解決手段】冷却流路Dに沿って流路を複数に区画する区画部560Aを所定長さにわたって形成し、この区画部560Aの端面を網目状に形成して防爆用フィルタ560を構成する。区画部端面を網目状にして開口部を小さくすることで、破片が開口部を通って外部に飛散することを防止できる。区画部560Aが冷却流路Dに沿って所定長さにわたって形成されることで、フィルタ自体の強度を大きなものにすることができるとともに、冷却流路Dを流通する冷却空気が区画部560Aで遮られることが少なくなり、開口率を高くすることができる。
【選択図】  図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源ランプの破裂に際して破片を外部に飛散させることを防止する防爆用フィルタ、この防爆用フィルタを備えた光源装置、この光源装置を備えたプロジェクタ、および防爆用フィルタの製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、光源ランプから出射された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、該光学像を拡大投写するプロジェクタが利用されている。
このようなプロジェクタは、会議、学会、展示会等でのマルチメディアプレゼンテーションに広く利用される。このため、光学機器による投写画像の鮮明化を可能とするため、光源ランプの高輝度化が促進されている。
【0003】
この光源ランプと、この光源ランプから放射される光線を揃えて出射するリフレクタとを備えて光源装置が構成されており、この光源装置には、光源ランプの長寿命化を図るために、一端が外部に開口し他端が光源ランプ側に開口した冷却流路が設けられている。
ここで、光源ランプとしては、高圧水銀ランプやメタルハライドランプが使用され、寿命になると、石英ガラスで作られた発光管が破裂し、破片が飛び散るおそれがある。
このため、この光源ランプを含む光源装置では、リフレクタの光線出射面を透明ガラス板等で覆い、光源ランプが破裂しても破片が飛び散らないような防爆用フィルタが冷却流路に設けられている。
【0004】
従来の防爆用フィルタとしては、細い線材を編んで金網状に形成したもの(従来例1:特開2001−125195号)がある。
さらには、薄板をフォトエッチングにより孔開け加工して網状に形成したもの(従来例2)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
破片の飛散防止のため、許容される孔の大きさは小さい程よいが、従来例1では、許容する孔を小さくするために細い線材を用いなければならない。しかし、線材を細くするには限界があり、従来例1では、開口率が一定以上上がらないという課題がある。仮に、所望の開口率とするために、細い線材が利用できるとしても、細い線材を編んでフィルタを構成するため、構造体としてのフィルタの厚みが線材の細さと略同じとなり、破片の飛散防止に十分な強度を得ることができないという課題がある。
【0006】
小さな孔を形成できる点では、従来例1に比べて従来例2がよいが、この従来例2では、フォトエッチングで残す網形状部分の細さと同程度まで板厚を薄くしなければならず、従来例1と同様に破片の飛散防止に十分な強度を得ることができないという課題がある。
そのため、従来より、高性細なフィルタ機能を有するとともに高い開口率で破片の飛散を十分に防止できる防爆用フィルタが求められている。
【0007】
本発明の目的は、光源ランプが万が一破裂しても、破片の外部への飛散を十分に防止できる強度を有するとともに、高い開口率を得られる防爆用フィルタ、この防爆用フィルタを備えた光源装置、この光源装置を備えたプロジェクタ、および防爆用フィルタの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達するために、本発明の防爆用フィルタは、光源ランプと、この光源ランプから放射される光線を揃えて出射するリフレクタとを備え一端が外部に開口した冷却流路が形成される光源装置に用いられ、かつ、前記光源ランプの破裂に際して破片を外部に飛散させることを防止する防爆用フィルタであって、前記冷却流路に沿って流路を複数に区画する区画部が所定長さにわたって形成され、この区画部の端面が網目状に形成されることを特徴とする。
【0009】
このような本発明によれば、区画部端面が網目状に形成されていることで、開口部を小さくすることができる。そのため、光源ランプが仮に破裂しても、その破片が防爆用フィルタの開口部を通って外部に飛散することを防止できる。その上、区画部が冷却流路に沿って所定長さにわたって形成されているのでフィルタ強度を大きなものにできる。そのため、破裂に際して大きな力が防爆用フィルタにかかっても、その破裂力に耐えることができる。
さらに、区画部で区画された複数の流路が冷却流路に沿って形成されているので、冷却流路を流通する冷却空気が区画部で遮られることが少なくなり、開口率を高くすることができる。
【0010】
ここで、本発明では、防爆用フィルタを、前記冷却流路の長手方向に沿って板面が配置されるエキスパンドメタルから構成することが好ましい。
この構成の本発明では、エキスパンドメタルが比較的に簡易な構造であるから、防爆用フィルタ自体の構造を簡易なものにでき、容易に製造することができる。
【0011】
さらに、本発明では、前記端面を六角形の網目構造とすることが好ましい。
この構成の本発明では、フィルタ端面をいわゆるハニカム構造とすることで、防爆用フィルタの強度をより大きなものにできる。
【0012】
また、本発明の光源装置は、上述の構成の防爆用フィルタを備えたことを特徴とする。
この構成の光源装置では、上述の防爆用フィルタを備えることで、破片が防爆用フィルタを通って光源装置の外部に飛散することを十分に防止できるとともに、フィルタが高い開口率を有することから、光源装置の内部の冷却を十分に行うことができる。そのため、光源装置の品質を向上させることができる。
【0013】
さらに、本発明のプロジェクタは、上述の構成の光源装置を備えたことを特徴とする。
この構成のプロジェクタでは、上述の光源装置を備えることで、品質の良いプロジェクタを提供することができる。特に、防爆用フィルタの開口率が高いことに伴って、光源装置の冷却が十分に行えることで、必要な冷却流量が減り、冷却ファンの騒音を低減することができる。
【0014】
本発明の防爆用フィルタの製造方法は、板部材に複数の切り込みを交互に形成し、その後、前記板部材を引っ張って前記切り込みを網状に広げたことを特徴とする。
この構成の本発明では、エキスパンドメタルを製造する方法で防爆用フィルタを製造することで、防爆用フィルタを簡単に製造することができる。
【0015】
ここで、防爆用フィルタの製造方法において、前記切り込みを網状に広げた前記板部材を、プレスして前記端面を整列成形する構成が好ましい。
この構成の本発明では、板部材をプレス成形することで、防爆用フィルタの端面形状を所定の形状にすることができるので、計算上の開口率により近く、バラツキの小さい均一な穴となり、防爆用フィルタの品質を高いものにできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1から図18には本発明の第1実施形態が示されている。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方から見た全体斜視図、図2は、プロジェクタ1を下方から見た全体斜視図、図3ないし図5は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。具体的に、図3は、図1の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図、図4は、図3の状態からシールド板80、ドライバーボード90、および上ライトガイド472を外して後方側から見た図、図5は、図4の状態から光学ユニット4を外した図である。
【0017】
図1ないし図3において、プロジェクタ1は、外装ケース2と、外装ケース2内に収容された電源ユニット3と、同じく外装ケース2内に配置された平面U字形の光学ユニット4とを備え、全体略直方体形状となっている。
【0018】
外装ケース2は、それぞれ樹脂製とされたアッパーケース21、フロントケース22、ロアーケース23、およびインターフェースカバー213で構成されている。アッパーケース21とフロントケース22とは一体に形成されている。インターフェースカバー213は、プロジェクタ1の背面側に配置されている。
【0019】
アッパーケース21は、上面部211と、その周囲に設けられた側面部212とで形成されている。
上面部211の前方側には、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱自在に取り付けられている。また、上面部211において、ランプカバー24の側方には、投写レンズ46の上面部分が露出した切欠部211Aが設けられ、投写レンズ46のズーム操作、フォーカス操作を、レバーを介して手動で行えるようになっている。この切欠部211Aの後方側には、操作パネル25が設けられている。
【0020】
フロントケース22は、前記アッパーケース21の切欠部211Aと連続した丸孔開口212Aが設けられ、この丸孔開口212Aに対応して投写レンズ46が配置されている。このフロントケース22において、丸孔開口212Aとは反対側には、内部の電源ユニット3の前方側に位置した排気口212Bが設けられ、この排気口212Bには、冷却空気を画像投写領域から外れる方向、すなわち図1中左側へ排気するとともに、遮光を兼ねた排気用ルーバ26が設けられている。
【0021】
ロアーケース23は、底面部231と、その周囲に設けられた側面部232および背面部233とで形成されている。
底面部231の前方側には、プロジェクタ1の前後方向での傾きを調整して投写画像の位置合わせを行う第1姿勢調整機構27が設けられている。また、底面部231後方側の一方の隅部には、前後方向と略直交する左右方向でのプロジェクタ1の傾きを調整する第2姿勢調整機構28が設けられ、他方の隅部には、位置を調整することはできないが、第2姿勢調整機構28に対応したリアフット231Aが設けられている。
さらに底面部231には、冷却空気の吸気口231Bが設けられている。
一方の側面部232には、コ字形のハンドル29を回動自在に取り付けるための取付部232Aが設けられている。
【0022】
このような外装ケース2の一方の側面側においては、アッパーケース21およびロアーケース23の各側面部212、232には、ハンドル29を上側にしてプロジェクタ1を立てた場合の足となるサイドフット2A(図2)が設けられている。
また、外装ケース2の背面側には、インターフェースカバー213およびロアーケース23の背面部233に跨った凹部からなるインターフェース部2Bが設けられ、このインターフェース部2Bの内部側には、種々のコネクタが実装された図示略のインターフェース基板が配置されるようになっている。また、インターフェース部2Bの左右両側には、インターフェースカバー213およびロアーケース23の背面部233に跨ってスピーカ孔2Cおよび吸気口2Dが設けられている。このうちの吸気口2Dは、内部の電源ユニット3の後方側に位置している。
【0023】
電源ユニット3は、図4に示すように、電源31と、電源31の側方に配置されたランプ駆動回路(バラスト)32とで構成されている。
電源31は、電源ケーブルを通して供給された電力をランプ駆動回路32やドライバーボード90(図3)等に供給するものであり、前記電源ケーブルが差し込まれるインレットコネクタ33(図2)を備えている。
ランプ駆動回路32は、電力を光学ユニット4の光源ランプ411に供給するものである。
【0024】
光学ユニット4は、図4、図6、図7に示すように、光源ランプ411から出射された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成するユニットであり、インテグレータ照明光学系41、色分離光学系42、リレー光学系43、電気光学装置44、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム45(図7)、および投写光学系としての投写レンズ46を備えている。
【0025】
これら電源ユニット3および光学ユニット4は、上下を含む周囲のアルミ製のシールド板80(図3、図5)で覆われており、これによって、電源ユニット3等から外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
【0026】
〔2.光学系の詳細な構成〕
図4、図7において、インテグレータ照明光学系41は、電気光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R、441G、441Bと示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置413と、第1レンズアレイ418と、第2レンズアレイ414と、偏光変換素子415と、第1コンデンサレンズ416と、反射ミラー424と、第2コンデンサレンズ419とを備えている。
【0027】
これらのうち、光源装置413は、放射状の光線を出射する放射光源としての光源ランプ411と、この光源ランプ411から出射された放射光を反射するリフレクタ412とを有する。光源ランプ411としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、または高圧水銀ランプが用いられることが多い。リフレクタ412としては、放物面鏡を用いている。放物面鏡の他、平行化レンズ(凹レンズ)と共に楕円面鏡を用いてもよい。
この光源装置413が、本実施形態の重要な部分であり、後に詳述する。
【0028】
第1レンズアレイ418は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ411から出射される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0029】
第2レンズアレイ414は、第1レンズアレイ418と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ414は、第1コンデンサレンズ416および第2コンデンサレンズ419とともに、第1レンズアレイ418の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有している。
【0030】
偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414と第1コンデンサレンズ416との間に配置されるとともに、第2レンズアレイ414と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、電気光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0031】
具体的に、偏光変換素子415によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、第1コンデンサレンズ416および第2コンデンサレンズ419によって最終的に電気光学装置44の液晶パネル441R、441G、441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いた本実施形態のプロジェクタ1(電気光学装置44)では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ411からの光のほぼ半分が利用されない。
そこで、偏光変換素子415を用いることにより、光源ランプ411からの出射光を全て1種類の偏光光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子415は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0032】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421、422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から出射された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
【0033】
リレー光学系43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432、434を備え、色分離光学系42で分離された色光、青色光を液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
【0034】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から出射された光束の青色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、赤色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ417を通って赤色用の液晶パネル441Rに達する。このフィールドレンズ417は、第2レンズアレイ414から出射された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ417も同様である。
【0035】
ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ417を通って緑色用の液晶パネル441Gに達する。一方、青色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ417を通って青色光用の液晶パネル441Bに達する。なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ417に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
【0036】
電気光学装置44は、3枚の光変調装置となる液晶パネル441R、441G、441Bを備え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R、441G、441Bによって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0037】
クロスダイクロイックプリズム45は、3枚の液晶パネル441R、441G、441Bから出射された各色光ごとに変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。なお、クロスダイクロイックプリズム45には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。そして、プリズム45で合成されたカラー画像は、投写レンズ46から出射され、スクリーン上に拡大投写される。
【0038】
以上説明した各光学系41〜45は、図4、図6に示すように、合成樹脂製の光学部品用筐体としてのライトガイド47内に収容されている。
このライトガイド47は、前述の各光学部品414〜419、421〜423、431〜434を上方からスライド式に嵌め込む溝部がそれぞれ設けられた下ライトガイド471と、下ライトガイド471の上部の開口側を閉塞する蓋状の上ライトガイド472とで構成されている。
また、ライトガイド47の光出射側にはヘッド部49が形成されている。ヘッド部49の前方側に投写レンズ46が固定され、後方側に液晶パネル441R、441G、441Bが取り付けられたプリズム45が固定されている。
【0039】
〔3.冷却構造〕
本実施形態のプロジェクタ1では、液晶パネル441R、441G、441Bを主に冷却するパネル冷却系Aと、光源ランプ411を主に冷却するランプ冷却系Bと、電源31を主に冷却する電源冷却系Cとを備えている。
図2、図4、図5において、パネル冷却系Aでは、投写レンズ46の両側に配置された一対のシロッコファン51、52が用いられている。シロッコファン51、52によって下面の吸気口231Bから吸引された冷却空気は、液晶パネル441R、441G、441Bを下方から上方に向けて冷却した後、ドライバーボード90(図3)の下面を冷却しながら前方隅部の軸流排気ファン53側に寄せられ、前面側の排気口212Bから排気される。
【0040】
図4ないし図6において、ランプ冷却系Bでは、光学ユニット4の下面に設けられたシロッコファン54が用いられている。シロッコファン54によって引き寄せられたプロジェクタ1内の冷却空気は、上ライトガイド472に設けられた図示しない開口部からライトガイド47内に入り込み、ユニット化された第2レンズアレイ414および偏光変換素子415間を通ってこれらを冷却した後、下ライトガイド471の排気側開口471Aから出て該シロッコファン54に吸引され、吐き出される。吐き出された冷却空気は、下ライトガイド471の吸気側開口471Bから再度ライトガイド47内に入り、光源装置413内に入り込んで光源ランプ411を冷却し、この後、ライトガイド47から出て、前記軸流排気ファン53によって排気口212Bから排気される。
なお、光源装置413の冷却構造については後述する。
【0041】
図4において、電源冷却系Cでは、電源31の後方に設けられた軸流吸気ファン55が用いられる。軸流吸気ファン55によって背面側の吸気口2Dから吸引された冷却空気は、電源31およびランプ駆動回路32を冷却した後、他の冷却系統A、Bと同様に、軸流排気ファン53によって排気口212Bから排気される。
【0042】
〔4.光源装置の構造〕
前述の光源装置413は、図8および図9に示されるように、ランプ本体410と、このランプ本体410を収納する筐体500とを備え、プロジェクタ1のライトガイド471、472に着脱可能に構成されている。
【0043】
ランプ本体410は、図8に示すように、光源ランプ411と、この光源ランプ411から放射される光線を揃えて出射するリフレクタ412とを備えて構成されている。
リフレクタ412の光線出射面は、ガラス板等の透明板501で覆われ、この透明板501およびリフレクタ412の当接面には、当該リフレクタ412の光軸を中心として対称配置される排気側開口部507および吸気側開口部508が形成されている。これら排気側開口部507および吸気側開口部508は、リフレクタ412の先端部分を凹状に切り欠いて透明板501で塞ぐことにより構成され、各開口部507、508には、それぞれ防塵用フィルタが設けられている(図示略)。これにより、ランプ本体410内に吸気側開口部508から排気側開口部507を空気が通る経路が形成され、これが、冷却流路Dの一部分となり、光源ランプ411を冷却することが可能となる。
【0044】
筐体500は、出射される光束の光軸方向、およびこの光軸に直交する方向に、光源ランプ411およびリフレクタ412を位置決めする位置決め面を有するものであり、筐体本体510と、排出側蓋部材520と、ダクトフレーム530と、供給側蓋部材550と、を備えて構成されている。
【0045】
筐体本体510は、ランプ本体410の側方を三包囲むように配置される3つの側面部512と、ランプ本体410の光出射側に配置される正面部513とを備えた箱状に形成されたものである。
正面部513の一部には、前述の透明板501が露出する開口514が形成されている。さらに、筐体本体510の上面側には、後述する排出側蓋部材520の支持軸523を取り付けるための支持部515が形成されている。また、筐体本体510上面の図8左上側および右下側には、ねじ孔部516が設けられている。
【0046】
この筐体本体510にランプ本体410を収納した際、リフレクタ412の周縁を、開口514が形成された正面部513に当接させ、筐体本体510にランプ本体410を固定する。
筐体本体510の上面には、排出側開口部503が形成されている。この排出側開口部503は、光出射側先端部分で、ランプ本体410の排気側開口部507と重なりあい、基端がリフレクタ412の背面側に延出している。また、この排出側開口部503には、図8では、図示を略すが仕切板が正面部513に沿った方向に架設されている。
この仕切り板で仕切られた開口部503の先端部分内面と、開口部507の外面との間には、開口部507を囲むように弾性部材が介装されている。ここで、弾性部材は、ゴム等、任意の部材を採用できる。
【0047】
排出側冷却流路開閉部505を構成する排出側蓋部材520は、筐体本体510の上面部分に形成された排出側開口部503を直接塞ぐものであり、蓋部本体521は、排出側開口部503を塞ぐ平板状に構成され、支持軸523により、筐体本体510に取り付けられている。また、蓋部本体521両側端には、棒状部522が延設されている。この棒状部522は、光源装置413を装着時に、下ライトガイド471(図6参照)に形成された突起と当接し、排出側蓋部材520が持ち上がる。このことにより、排出側冷却流路開閉部505が開き、冷却流路Dを開放する。
また、プロジェクタ1からの筐体500の取り外し時には、排出側蓋部材520が閉じることにより、排出側冷却流路開閉部505が閉じ、冷却流路Dを塞ぐ。
【0048】
ダクトフレーム530は、排出側蓋部材520を覆うものであり、排出側蓋部材520の蓋部本体521を覆う断面略コ字形状の部材である。このダクトフレーム530には、側壁面に、取り付け凹部532と、さらに、奥側に、把手部533とが形成されている。また、ダクトフレーム530の図8左上側および右下側には、ねじ孔部536が設けられている。
ダクトフレーム530は、その内部が空洞であり、排出側蓋部材520が回動自在な空間を形成している。また、図8では、図示を略したが、この空間内部には、排出側蓋部材520を付勢部材となるコイルバネが収納され、筐体本体510側に付勢する。
【0049】
取り付け凹部532は、排出側蓋部材520の棒状部522が対応した位置に形成されており、また、嵌め合わせることができる形状である。取り付け凹部532の大きさは、排出側蓋部材520が回動自在であるために、棒状部522が移動できるよう余裕を持った大きさとなっている。
把手部533は、コ字断面のダクトフレーム530の一対の側壁の一部を内側に湾曲させた一対の凹状部から構成され、光源装置413のプロジェクタ1からの着脱時に指で持ちやすいようになっている。
ねじ孔部536は、筐体本体510上面のねじ孔部516の位置と対応し、ねじ517が挿通され、ねじ517の先端がねじ孔部516に到達することによって、ダクトフレーム530と筐体本体510が固定される。
【0050】
前述した筐体本体510の下部には、カバー部材551が設けられ、このカバー部材551には、供給側開口部504が形成されている。
また、供給側冷却流路開閉部は、図8に示すように、供給側蓋部材550から構成されている。
供給側蓋部材550は、筐体本体510に摺動自在に支持され、この供給側蓋部材550を摺動方向に付勢する付勢部材であるコイルばね556とを備えている。
コイルばね556は、一端が供給側蓋部材550に取り付けられ、他端が筐体本体510の底面部511に形成された凹部分に挿入固定される。
カバー部材551は、図9(A)、(B)に示すように、ランプ本体410と当接する板状部材と、この板状部材の先端中央を面外方向に膨出させた空気取込部553とを備え、空気取込部553の先端部分が供給側開口部504とされる。さらに、空気取込部553の中央部には、2つの空間に仕切る整流板554が設けられている。
整流板554は、板状の部材であり、筐体500の外側から供給される冷却空気を整流する。
【0051】
この光源装置413は、図10に示すように、光学ユニット4の一部分を構成している。また、光源装置413は、図10のA−A断面図である図11に示すように、各光学部品414,415,416、418を備えている部分から、矢印で示すように、シロッコファン54により、冷却空気が供給され、筐体500の冷却流路Dを通って、リフレクタ412の背面へと冷却空気が流れる。
具体的には、冷却流路Dとは、供給側冷却流路開閉部と、供給側開口部504と、吸気側開口部508と、ランプ本体410の前面の空間と、排気側開口部507と、排出側開口部503と、排出側冷却流路開閉部505とを通る空間で構成されている。そして、この冷却流路Dを通った冷却空気がダクトフレーム530および整流板としての機能をはたす排出側蓋部材520に遮られることによって、リフレクタ412の背面側へと導かれる。
【0052】
[5.防爆用フィルタ]
図11に示すように、冷却流路Dを構成する排気側開口部507と排出側開口部503とには、それぞれ本実施形態にかかる防爆用フィルタ560が設けられている。これらの防爆用フィルタ560は、リフレクタ412と透明板501との間で構成される冷却流路Dに適宜な手段で取り付けられている。
この防爆用フィルタ560の具体的な構成を図12から図14に示す。図12は防爆用フィルタ560の斜視図であり、図13は防爆用フィルタ560の端面を示す正面図であり、図14は図13中矢視Bで示す矢視断面図である。
これらの図において、防爆用フィルタ560は、光源ランプ411の破裂に際して破片を外部に飛散させることを防止するものであり、冷却流路Dの流れ方向に沿って流路を複数に区画する区画部560Aが所定長さにわたって形成された構造である。
【0053】
この区画部560Aは、第1ピース5601、第2ピース5602および第3ピース5603を備えており、これらの第1ピース5601、第2ピース5602および第3ピース5603は冷却空気の流れ方向に対して階段状に並んで形成されている。
これらの第1ピース5601、第2ピース5602および第3ピース5603は、所定の厚み寸法、例えば、20μmのエキスパンドメタルから形成されるものであって、冷却流路Dの長手方向に沿って配置された板面部560Bと、この板面部560Bに一体形成される所定長さの壁部560Cとを備えている。この板面部560Bと壁部560Cとで囲まれた空間から開口部が形成され、この開口部は所定の大きさ、例えば、対角での内側寸法0.3mmとされる。
区画部560Aの端面は、図13に示す通り、正六角形の網目構造とされる。なお、本実施形態では、網目構造は正六角形に限定されるものではなく、頂角が異なる単なる六角形でもよく、正方形、長方形、菱形等であってもよい。
【0054】
[6.防爆用フィルタの製造方法]
次に、本実施形態の防爆用フィルタ560の製造方法について、図15から図18に基づいて説明する。
まず、図15に示す通り、所定の厚み寸法、例えば、20μmの板部材5600に複数の切り込みmを交互に形成する。この際、隣り合う切り込みm同士の間隔をdとする。板部材5600は、鉄やステンレス、その他の金属を用いる。
その後、図16に示す通り、板部材5600を板面内で互いに反対方向Fに引っ張って切り込みmを網状に広げる。この際、引っ張り方向Fと直交する方向Gに板部材5600が縮むことを許容する。
【0055】
その後、切り込みmを所望の網状に広げるために、板部材5600をプレスして板部材5600の端面を整列成形する。
そのため、図17で示す通り、所望の型部100Aを有する一対の金型100の間に板部材5600を設置し、この状態で一対の金型100を近接方向に移動させて板部材5600を所望の形状にする。なお、図17は端面を菱形にする場合の金型100である。端面を正六角形にするには、図18で示される金型100(一対の金型のうち一方のみを図示する)を使用する。
【0056】
[7.第1実施形態の効果]
上述のような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)冷却流路Dに沿って流路を複数に区画する区画部560Aを所定長さにわたって形成し、この区画部560Aの端面を網目状に形成して防爆用フィルタ560を構成したので、区画部端面を網目状にして開口部を小さくすることで、破片が開口部を通って外部に飛散することを防止でき、その上、区画部560Aが冷却流路Dに沿って所定長さにわたって形成されることで、フィルタ自体の強度を大きなものにすることができるとともに、冷却流路Dを流通する冷却空気が区画部560Aで遮られることが少なくなり、開口率を高くすることができる。例えば、板厚が20μmであり、区画部で流路が区画された開口部の大きさが0.3mmである場合、開口率が87%であるが、φ0.1mmのメッシュで□0.3mmである従来例では開口率56%であるから、本実施形態が従来例に比べて1.5倍以上に開口率を高めることができる。
【0057】
(2)防爆用フィルタ560を、冷却流路Dの長手方向に沿って板面が配置されるエキスパンドメタルから構成したから、エキスパンドメタルが比較的に簡易な構造であるため、防爆用フィルタ自体の構造を簡易なものにでき、防爆用フィルタ560を容易に製造することができる。
【0058】
(3)防爆用フィルタ560の端面を六角形の網目構造とすれば、フィルタ端面をいわゆるハニカム構造とすることで、防爆用フィルタ560の強度をより大きなものにできる。
(4)上述の構成の防爆用フィルタ560を備えて光源装置413を構成したから、破片が光源装置413の外部に飛散することを十分に防止できるとともに、フィルタが高い開口率を有することで光源装置413の内部の冷却を十分に行うことができる。そのため、光源装置413の品質を向上させることができる。
【0059】
(5)上述の構成の光源装置413を備えてプロジェクタ1を構成したから、光源ランプ411が破裂しても、破片がプロジェクタ1の内部に飛散することがなく、しかも、防爆用フィルタ560の開口率が高いことに伴って、光源装置413の冷却が十分に行えて必要な冷却流量が減り、冷却ファンの騒音を低減することができる。
【0060】
(6)板部材5600に複数の切り込みmを交互に形成し、その後、板部材5600を互いに反対方向Fに引っ張って切り込みmを網状に広げて防爆用フィルタ560を製造したから、エキスパンドメタルを製造する方法という簡易な手法で防爆用フィルタ560を簡単に製造することができる。そのため、防爆用フィルタ560の製造コストを低いものにできる。
(7)防爆用フィルタ560を製造するにあたり、切り込みmを網状に広げた板部材5600をプレスして端面を整列成形したから、防爆用フィルタ560の端面形状を所定の形状にすることができるので、計算上の開口率により近く、バラツキの小さい均一な穴となり、防爆用フィルタの品質を高いものにできる。
(8)光源ランプ411の光軸を中心として互いに対向する位置に冷却流路Dが形成されているので、冷却効率を大きなものにできる。
【0061】
(9)筐体500に供給側開口部504と排出側開口部503を通して、冷却空気をリフレクタ412の背面側に導く冷却流路Dを備えているから、リフレクタ412、さらには、光源ランプ411を効率的に冷却して、光源ランプ411の長寿命化を図ることができる。
(10)リフレクタ412の背面側には、通常、光源ランプ411の電極が位置し、この電極が発熱しやすいから、この部分を冷却空気が流れることにより、効率的に電極を冷却するので、より一層、光源ランプ411の長寿命化を図ることができる。
(11)プロジェクタ1から取り外した際に冷却流路Dを塞ぐ排出側冷却流路開閉部505および供給側冷却流路開閉部を備えているから、プロジェクタ1の使用中に光源ランプ411の発光管が破裂しても、プロジェクタ1の交換に際して発光管の破片が外部に飛散することがなく、プロジェクタ1への装着時には、これら排出側冷却流路開閉部505および供給側冷却流路開閉部が冷却流路Dを開放するように構成されているため、光源ランプ411の冷却効率が損なわれることもない。
【0062】
(12)筐体500が、供給側開口部504と排出側開口部503とを備えることにより、供給側開口部504は、筐体500外部から冷却空気を供給し、排出側開口部503は、筐体500外部に冷却空気を排出するので、プロジェクタ1の外部の空気を利用して効率的に光源ランプ411を冷却することができる。
(13)排出側冷却流路開閉部505および供給側冷却流路開閉部が、それぞれ排出側蓋部材520と供給側蓋部材550とを備えることにより、蓋部材という簡単な構造で排出側冷却流路開閉部505および供給側冷却流路開閉部を構成できるので、防爆構造を備えたプロジェクタ1の構造の簡単化を図ることができる。
(14)排出側蓋部材520が整流板としての機能も果たすことにより、部品点数を減らすことができるので、プロジェクタ1の構造の製造時のコストの低減を図ることができる。
【0063】
(15)排出側開口部503が、リフレクタ412の前面から背面にわたる大きさを有していることにより、リフレクタ412の排出側開口部503から排出された冷却空気を排出側蓋部材520で効率よく、リフレクタ412の背面に流すことができるため、リフレクタ412および光源ランプ411の冷却を一層効率よく行うことができる。
(16)排出側蓋部材520は、筐体500に回動自在に軸支されることにより、簡素な構造で、筐体500に排出側冷却流路開閉部505を設けることができる。
【0064】
(17)筐体500には、ダクトフレーム530が設けられていることにより、ダクトフレーム530は排出側蓋部材520を覆うから、筐体500内部に位置するリフレクタ412および光源ランプ411の破損時に破片が飛散しないようにすることができる。
(18)ダクトフレーム530に、把手部533が形成されていることにより、この把手部533を利用してプロジェクタ1から光源装置413を着脱できるので、筐体500に別途、指で把持する部分を設ける必要がない。
(19)把手部533が凹状として構成されることにより、ダクト成形型の一部を変形させるだけで把手部533を構成可能であるので、製造が容易である。
【0065】
(20)供給側蓋部材550は、筐体500に摺動自在に支持され、コイルばね556により付勢されることにより、簡素な構造で、筐体500に供給側冷却流路開閉部を設けることができる。
(21)供給側蓋部材550は、プロジェクタ1から光源装置413を取り外す時には、付勢部材により付勢されて供給側開口部504を塞ぐことにより、光源装置413を密閉することができるので、破裂した光源ランプ411等の破片が、プロジェクタ1内に飛散することをより一層防止できる。
【0066】
(22)筐体500には、カバー部材551が設けられることにより、このカバー部材551は、 供給側蓋部材550を覆うことができるから、冷却流路Dからの冷却空気のもれがないので、冷却空気を効率よく冷却流路Dへ供給することができる。
(23)カバー部材551には、整流板554が形成されていることにより、整流板554は、供給される冷却空気を整流するので、冷却空気をより効率的に冷却流路Dへ供給することができる。
【0067】
[8.第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図19から図23に基づいて説明する。第2実施形態は第1実施形態に比べて筐体500および冷却流路Dの構造が相違するものであり、他の構造は第1実施形態と同じである。ここで、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素は同一符号を付して説明を省略または簡略にする。
図19は第2実施形態の光源装置413の分解斜視図であり筐体本体、図20は光源装置413の斜視図であり、図21は光源装置413の正面図であり、図22は図21中、C−C線に沿う矢視断面図である。
【0068】
これらの図において、光源装置413の筐体500は、筐体本体510を備えており、この筐体本体510は、その上下に冷却流路Dを構成する平面矩形状の冷却用開口部510Aがそれぞれ形成されている。
これらの冷却用開口部520Aにはそれそれ取付部材510Bを介して防爆用フィルタ560がそれぞれ取り付けられている。
取付部材510Bは、冷却用開口部510Aと連通する平面矩形状の開口部が中心部に形成されており、その両端部はねじ510Cで筐体本体510に取り付けられている。
【0069】
防爆用フィルタ560は取付部材510Bの先端部と筐体本体510の冷却用開口部510Aの端部との間で挟持されている。
防爆用フィルタ560の取付構造が図23に拡大して示されている。
図23において、防爆用フィルタ560は、両端部560Eを備え、これらの両端部560Eは冷却用開口部510Aを構成する筐体本体510の段部と取付部材510Bの先端部との間で挟持される。そのため、防爆用フィルタ560を交換するにあたっては、ねじ510Cをとって取付部材510Bを筐体本体510から取り外し、防爆用フィルタ560を交換してから、取付部材510Bを筐体本体510に取り付ける。なお、第2実施形態における防爆用フィルタ560の構成ならびにその製造方法は第1実施形態と同じである。
【0070】
そのため、第2実施形態では、第1実施形態の(1)から(8)と同じ作用効果を奏することができる他、次の作用効果を奏することができる。
(24)防爆用フィルタ560の両端部560Eを筐体本体510の段部と取付部材510Bの先端部との間で挟持する構成としたから、取付部材510Bを筐体本体510に着脱することで、防爆用フィルタ560の装着や交換を容易に行うことができる。
【0071】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
例えば、第2実施形態では、取付部材510Bを用いて防爆用フィルタ560の装着を行ったが、第1実施形態でも同様の構成を採用することができる。
また、防爆用フィルタ560を製造するにあたり、プレス工程を省略してもよい。
【0072】
プロジェクタとしては、3つの光変調装置を用いたものに限らず、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。また、前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いても良い。さらに、前記実施形態では、光入射面と光出射面とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の光変調装置を用いても良い。さらにまた、前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、光源ランプが万が一破裂しても、破片の外部への飛散を十分に防止できる強度を有するとともに、高い開口率を得られるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを上方から見た全体斜視図である。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタを下方から見た全体斜視図である。
【図3】図1の状態からアッパーケースを外した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の状態からシールド板、ドライバーボード、および上ライトガイドを外して後方側から見た斜視図である。
【図5】図4の状態から光学ユニットを外した状態を示す斜視図である。
【図6】前記実施形態における光学ユニットを下方から見た斜視図である。
【図7】前記実施形態における光学ユニットを模式的に示す平面図である。
【図8】前記実施形態における光源装置の分解斜視図である。
【図9】前記実施形態における光源装置の分解斜視図である。
【図10】前記実施形態における光学ユニットの上面からみた平面図である。
【図11】前記実施形態における図10の光学ユニットの上面からみたA−A断面図である。
【図12】第1実施形態にかかる防爆用フィルタの斜視図である。
【図13】防爆用フィルタの端面を示す正面図である。
【図14】図13中矢視Bで示す矢視断面図である。
【図15】防爆用フィルタの製造方法を説明するもので、板部材に複数の切り込みが交互に形成された状態を示す斜視図である。
【図16】板部材を板面内で互いに反対方向に引っ張って切り込みを網状に広げる状態を示す斜視図である。
【図17】板部材をプレス成形するための一対の金型を示す斜視図である。
【図18】図17とは異なる型部を示す金型の斜視図である。
【図19】本発明の第2実施形態の光源装置を示す分解斜視図である、
【図20】光源装置の斜視図である。
【図21】光源装置の正面図である。
【図22】図21中、C−C線に沿う矢視断面図である。
【図23】防爆用フィルタの取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1   プロジェクタ
100   金型
100A   型部
410   ランプ本体
411   光源ランプ
412   リフレクタ
413   光源装置
500   筐体
501   透明板
503   排出側開口部
504   供給側開口部
510   筐体本体
510A   冷却用開口部
510B   取付部材
560   防爆用フィルタ
5600   板部材
560A   区画部
560B   板面部
560C   壁部
D   冷却流路

Claims (7)

  1. 光源ランプと、この光源ランプから放射される光線を揃えて出射するリフレクタとを備え一端が外部に開口した冷却流路が形成される光源装置に用いられ、かつ、前記光源ランプの破裂に際して破片を外部に飛散させることを防止する防爆用フィルタであって、
    前記冷却流路に沿って流路を複数に区画する区画部が所定長さにわたって形成され、この区画部の端面が網目状に形成されることを特徴とする防爆用フィルタ。
  2. 請求項1記載の防爆用フィルタにおいて、
    前記冷却流路の長手方向に沿って板面が配置されるエキスパンドメタルから構成したことを特徴とする防爆用フィルタ。
  3. 請求項1または2に記載の防爆用フィルタにおいて、
    前記端面は六角形の網目構造とされたことを特徴とする防爆用フィルタ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の防爆用フィルタを備えたことを特徴とする光源装置。
  5. 請求項4に記載の光源装置を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の防爆用フィルタを製造する方法であって、板部材に複数の切り込みを交互に形成し、その後、前記板部材を引っ張って前記切り込みを網状に広げたことを特徴とする防爆用フィルタの製造方法。
  7. 請求項6に記載の防爆用フィルタの製造方法であって、
    前記切り込みを網状に広げた前記板部材をプレスして前記端面を整列成形することを特徴とする防爆用フィルタの製造方法。
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