JP2007173001A - 光源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 放電ランプが破裂した場合であっても、ガラス等の破片が外部に飛散することのない光源装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 放電ランプ1を取り囲む凹面反射鏡2の前面の開口部を透光板3で覆うとともに、排気口としての切り欠き部4bにL字型の排気曲管7を設け、破片が直接衝突しない位置にある出口に通気可能な網8を設けることにより、放電ランプが破裂した場合に、衝突の衝撃で粉砕された細かい破片が勢いで放出されるのを抑制できる。破片は、自重と吸気管6から排気曲管7へ向かう矢印の方向への冷却空気の流れによって、凹面反射鏡2の下方の排気曲管7に集められ、網8で捕集される。集められた破片は、排気曲管7に溜めておくことになり、網8を開けることにより排気曲管7の出口から一括して取り出し、処分できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 放電ランプ1を取り囲む凹面反射鏡2の前面の開口部を透光板3で覆うとともに、排気口としての切り欠き部4bにL字型の排気曲管7を設け、破片が直接衝突しない位置にある出口に通気可能な網8を設けることにより、放電ランプが破裂した場合に、衝突の衝撃で粉砕された細かい破片が勢いで放出されるのを抑制できる。破片は、自重と吸気管6から排気曲管7へ向かう矢印の方向への冷却空気の流れによって、凹面反射鏡2の下方の排気曲管7に集められ、網8で捕集される。集められた破片は、排気曲管7に溜めておくことになり、網8を開けることにより排気曲管7の出口から一括して取り出し、処分できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、放電ランプを用いた光源装置の構造に関するものであり、特に、放電ランプが破裂した場合のガラス等の破片の飛散防止構造に関するものである。
DLP(デジタルライトプロセッシング)プロジェクタ等の投射型映像表示装置に搭載される光源装置の発光源としては、高圧水銀ランプやメタルハライドランプといった放電ランプが多く使用されている。この種の放電ランプは点灯中の内圧が非常に高いため、発光管の劣化や冷却不良等により点灯中に破裂することがある。放電ランプが破裂した場合に、そのガラス等の破片が光源装置の外部に飛散すると危険であり、外部の装置にも悪影響を及ぼす。
光源装置では、高温となる放電ランプを冷却するため、冷却ファンにより換気を行っている。放電ランプが破裂すると、このガラス等の破片が排気風により排気口から飛散することから、特許文献1には、排気風路に流通を妨げないように設けた障壁により、ガラス等の破片を保持して飛散を防止する方法が開示されている。
しかしながら、上記従来の光源装置では、小さく軽いガラス等の破片は、排気風により障壁を越えて排出されてしまい捕集効率が悪いという問題があった。また、破裂の勢いで、ガラス等の破片が吸気口から外部に飛散するという問題もあった。さらに、ランプユニットを取り外してランプを交換する際に、ランプユニットを傾けてしまうと、障壁で一定方向にのみ保持されていたガラス等の破片が散ばり、外部にこぼれ出るという問題もあった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、放電ランプが破裂した場合であっても、ガラス等の破片が外部に飛散することのない光源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、放電ランプからの発散光を反射させる凹面鏡で放電ランプを取り囲み、凹面鏡の開口部には反射した光を出射する透光板で覆い、凹面鏡の開口部の近傍には、冷却空気の吸気口および排気口を設け、排気口に連接されたL字型又はJ字型の排気曲管と、排気曲管の出口を覆うフィルターとを備えたものである。
本発明によれば、放電ランプを取り囲む凹面鏡の前面の開口部を透光板で覆うとともに、排気口に曲管を設け出口を通気可能なフィルターで覆うことにより、放電ランプが破裂した場合に、ガラス等の破片を効率よく捕集し、光源装置の外部に飛散することを防ぐことができる。また、排気曲管で破片を溜めておくことにより、ランプの交換時においても破片が光源装置の外部にこぼれ出ることを防ぐことができる。
以下、本発明に係る各種実施の形態について、図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1における光源装置101の側断面図である。図1において、放電ランプ1は、この放電ランプ1からの発散光を反射して出射する凹面鏡である凹面反射鏡2と、この凹面反射鏡2の開口部を覆う透光板3とで囲まれている。凹面反射鏡2の開口部の近傍で、上方と下方の位置に、それぞれ冷却空気の通気を確保するための吸気口および排気口としての切り欠き部4a、4bがそれぞれ設けられている。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1における光源装置101の側断面図である。図1において、放電ランプ1は、この放電ランプ1からの発散光を反射して出射する凹面鏡である凹面反射鏡2と、この凹面反射鏡2の開口部を覆う透光板3とで囲まれている。凹面反射鏡2の開口部の近傍で、上方と下方の位置に、それぞれ冷却空気の通気を確保するための吸気口および排気口としての切り欠き部4a、4bがそれぞれ設けられている。
また、この凹面反射鏡2と透光板3で囲まれた放電ランプ1は、箱型灯具5の内部に、透光板3の外面が露出するように配置され、ユニット形式の光源装置101を構成している。放電ランプ1が破裂した場合、放電ランプ1の交換はこのユニットごと交換することになる。箱型灯具5が、凹面反射鏡2の上部切り欠き部4aと接する部分には、吸気管6が設けられ、下部切り欠き部4bと接する部分には、排気曲管7が設けられている。
排気曲管7の出口には、放電ランプ1が破裂した場合に、ガラス等の破片を排気曲管7から外部に放出しないように、通気可能なフィルターとして、目の細かい金属製の網8が備えられている。排気曲管7は、L字型の曲管形状で設けられ、網8は、放電ランプ1が破裂した際に、飛散したガラス等の破片が直接衝突しない位置に配設されている。破片が、破裂した勢いで網8に衝突することでさらに細かく粉砕され、網目から直接外部に飛び出すことを防ぐことになる。
このように構成された光源装置101においては、点灯中に放電ランプ1が破裂すると、放電ランプ1の破片は、凹面反射鏡2と透光板3で囲まれた空間に飛散することになるが、外部に飛散することはない。図2は、放電ランプ1が破裂した状況を示す側断面図である。破片1aは、自重と吸気管6から排気曲管7へ向かう矢印の方向への冷却空気の流れによって、凹面反射鏡2の下方の排気曲管7に集められ、網8で捕集される。集められた破片1aは排気曲管7に溜めておくことになり、網8を開けることができるようにすれば、排気曲管7の出口から一括して取り出し、処分される。
なお、ここでは、排気曲管7の形状としてL字型の曲管を用いたが、これに限るものではない。放電ランプ1が破裂した場合に、飛散したガラス等の破片が排気曲管7の出口の網8に直接衝突するような形状でなければよい。例えば、図3に示すように、J字型の曲管形状を排気曲管9として用いてもよく、この出口が上方に向く形状効果により、更に細かい破片まで捕集される。この場合も、集められた破片1aは、排気曲管9を取り外せるようにすれば、排気曲管9の入口から一括して取り出し、処分される。
また、通気可能なフィルターとして金属製の網8を用いたが、これに限るものではない。900℃から1000℃程度に保たれた放電ランプの破片1aを捕集できる耐熱性を有し、冷却空気が通過して破片1aが通過しないものであればよい。例えば、メッシュ状に成型されたセラミックスや多孔性のセラミックスの板を用いてもよい。
以上のように、本実施の形態1では、放電ランプ1を取り囲む凹面反射鏡2の前面の開口部を透光板3で覆うとともに、排気口に排気曲管を設け出口に通気可能な網8を設けたので、放電ランプが破裂した場合に、網で出口が覆われた排気曲管にガラス等の破片を効率よく捕集することができ、光源装置の外部に破片が飛散することを防ぐことができる。また、排気曲管で破片を溜めておくようにしたので、ユニットごと行うランプの交換時においても、破片が光源装置の外部にこぼれ出ることを防ぐだけでなく、容易に処理することができる。さらに、破片が直接衝突しない位置に網を設けたので、衝突の衝撃で粉砕された細かい破片が勢いで放出されるのを抑制できる。
実施の形態2.
実施の形態1の光源装置においては、排気口にのみ曲管を設け出口を網で覆った場合について示した。実施の形態2では、吸気口にも曲管を設け入口を網で覆った場合について示す。
実施の形態1の光源装置においては、排気口にのみ曲管を設け出口を網で覆った場合について示した。実施の形態2では、吸気口にも曲管を設け入口を網で覆った場合について示す。
図4は、本実施の形態2における光源装置103の側断面図である。実施の形態2では、実施の形態1における吸気管6の替わりに、L字型の曲管形状の吸気曲管10を設け、この吸気曲管10の入口に目の細かい金属製の網11を設けたものである。網11は、排気曲管7を覆う網8と同様に、放電ランプ1が破裂した際に、飛散したガラス等の破片が直接衝突しない位置に配設されている。その他の構成に関しては、実施の形態1と同様であり、相当部分には図1と同一符号を付して説明を省略する。
このように構成された光源装置103においては、点灯中に放電ランプ1が破裂すると、放電ランプ1の破片は、凹面反射鏡2と透光板3で囲まれた空間に飛散することになるが、排気曲管7からだけでなく吸気曲管10からも外部に飛散することはない。吸気曲管10から飛び出そうとした破片もすべて、吸気曲管10の形状に伴う障壁と網11で阻止された後、自重と吸気曲管10から排気曲管7へ向かう矢印の方向への冷却空気の流れによって、凹面反射鏡2の下方の排気口部7に集められ、網8で捕集される。集められた破片は排気曲管7に溜めておくことになり、網8を開けることができるようにすれば、排気曲管7の出口から一括して取り出し、処分される。
なお、ここでは、吸気曲管10の形状としてL字型の曲管を用いたが、これに限るものではない。放電ランプ1が破裂した場合に、飛散したガラス等の破片が吸気曲管10の入口の網11に直接衝突するような形状でなければよい。例えば、図5に示すように、U字型の曲管形状を吸気曲管12として用いてもよく、これにより吸気曲管10に冷却空気を導く導風路(図示せず)の配管に自由度を増す。この場合、網11でも破片を捕集し、網11を開けることができるようにすれば、吸気曲管12の入口から取り出し、処分される。
以上のように、本実施の形態2では、放電ランプ1を取り囲む凹面反射鏡2の前面の開口部を透光板3で覆うとともに、排気口に排気曲管を設け出口に通気可能な網8を設けただけでなく、吸気口にも吸気曲管を設け入口に通気可能な網11を設けたので、放電ランプが破裂した場合に、吸気曲管から外部に破片が飛散することを防ぐことができる。また、破片が直接衝突しない位置に吸気曲管の網を設けたので、衝突の衝撃で粉砕された細かい破片が勢いで放出されるのを抑制できる。
1 放電ランプ
2 凹面反射鏡
3 透光板
4a、4b 切り欠き部
5 箱型灯具
10、12 吸気曲管
7、9 排気曲管
8、11 網
101、102、103、104 光源装置
2 凹面反射鏡
3 透光板
4a、4b 切り欠き部
5 箱型灯具
10、12 吸気曲管
7、9 排気曲管
8、11 網
101、102、103、104 光源装置
Claims (3)
- 放電ランプと、この放電ランプを取り囲み、放電ランプからの発散光を反射させる凹面鏡と、この凹面鏡の開口部を覆う透光板と、前記凹面鏡の開口部近傍に設けた冷却空気の吸気口および排気口と、この排気口に連接されたL字型又はJ字型の排気曲管と、この排気曲管の出口を覆うフィルターとを備えた光源装置。
- 放電ランプと、この放電ランプを取り囲み、放電ランプからの発散光を反射させる凹面鏡と、この凹面鏡の開口部を覆う透光板と、前記凹面鏡の開口部近傍に設けた冷却空気の吸気口および排気口と、この吸気口に連接された吸気曲管と、前記排気口に連接されたL字型又はJ字型の排気曲管と、前記吸気曲管の入口および前記排気曲管の出口を覆うフィルターとを備えた光源装置。
- 吸気曲管が、L字型又はU字型の曲管形状で設けられたことを特徴とする請求項2記載の光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005368397A JP2007173001A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005368397A JP2007173001A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 光源装置 |
Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016009618A1 (ja) * | 2014-07-15 | 2016-01-21 | セイコーエプソン株式会社 | 光源装置、集塵部材及びプロジェクター |
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CN106838667A (zh) * | 2009-02-18 | 2017-06-13 | 奥斯兰姆施尔凡尼亚公司 | 具有led、光导和反射器的光源 |
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JP2004071498A (ja) * | 2002-08-09 | 2004-03-04 | Seiko Epson Corp | 防爆用フィルタ、この防爆用フィルタを備えた光源装置、この光源装置を備えたプロジェクタ、および防爆用フィルタの製造方法 |
JP2004294749A (ja) * | 2003-03-27 | 2004-10-21 | Toshiba Corp | 光源装置 |
-
2005
- 2005-12-21 JP JP2005368397A patent/JP2007173001A/ja active Pending
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