JP3849358B2 - 光照射ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、投映機器の光源などに使用される光照射ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)や液晶プロジェクタがプレゼンテーションツールとして活用されている。これらの投映機器においては、光源ランプとして、発光効率の優れたショートアーク型のメタルハライドランプや水銀ランプが使用され、これらのランプを凹面反射鏡で取り囲んで一体的な構造にした光照射ユニットが投映機器に内蔵されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなランプは、点灯時に、発光管内の圧力が20〜150気圧程度の高圧になるが、通常使用のランプ寿命内において、発光管が劣化してランプが破裂する危険性が考えられる。そして、万一、ランプが破裂すると、ランプを構成する石英ガラスや透光性セラミックスの破片が投映機器内で散乱する。このとき、散乱したランプの破片は極めて高温であるために、投映機器内の配線コードや可燃性部材を損傷することがある。
【0004】
このため従来は、ランプの破裂対策として、凹面反射鏡の前面開口をガラス板で覆って凹面反射鏡内部を閉空間にし、この閉空間内にランプを配置することが提案されている(例えば、特開平8−7841号公報)。
【0005】
しかし最近は、スクリーン照度を向上させる要請が大きく、ランプの高出力化が進んでいる。従って、凹面反射鏡内にランプ冷却用の冷却風を通風させる必要が生じ、このため、機器の小型化にも相なって凹面反射鏡の開口部端部を切り落して切欠き部を形成したところを通気口として使い、ランプが破損したときに、ランプの破片が、この通気用の切欠き部から飛散しないように、この切欠き部を網目部材からなる通気板で覆うことが提案されている。(例えば、特開平10−223023号公報)。
【0006】
一方、凹面反射鏡の開口側に位置する封止部には、凹面反射鏡から反射された光が照射されるので封止部の温度が上がり、箔シール構造を有するシール部においては高温による箔酸化のために箔切れ等の問題が発生する場合があり、この問題を解決するために凹面反射鏡の開口を覆う前面板に通気口を形成することも提案されている。(例えば、特開平10−294013号公報)。
しかしながら、かかる構造においては、ランプが破損したときに、ランプの破片が、この通気口から飛散する問題があった。
【0007】
そこで本発明は、ランプを十分に冷却できるとともに、万一ランプが破裂しても、ランプの破片が投映機器内に飛散することのない光照射ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の光ユニットは、ランプが凹面反射鏡で取り囲まれ、反射光が該凹面反射鏡の前面開口から放射する光照射ユニットにおいて、前記ランプは、当該ランプの長手軸と前記凹面反射鏡の中心軸が一致しており、前記ランプの一方の封止部は前記凹面反射鏡の頂部から突出し、凹面反射鏡の外表面で係合された通気口を有する保持部材で保持されており、前記凹面反射鏡の前面開口が透光性材料からなる前面板で覆われ、前記前面板には、前記ランプの封止部と対向する位置に貫通口が形成されており、前記貫通口には、ランプが破損したときの破片が通過不能な通気板が嵌合され、当該貫通口が通気板で覆われていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の光照射ユニットは、請求項1に記載の光照射ユニットであって、特に、前記通気板は、穴が形成された平板部と、当該平板部に続きこの平板部に対して略直交する方向に屈曲された差込部を有し、前記平板部は、前記前面板の貫通口の開口径より大きく、前記差込部は、その先端が、差込部が伸びる方向と交差する方向であって、前記前面板の貫通口の開口径より広がった止め部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の光照射ユニットの実施例を示す。
放電ランプ10は凹面反射鏡20に取り付けられ、凹面反射鏡20の前面開口には透光性部材からなる前面板30が取り付けられている。放電ランプ10の一方の封止部12は凹面反射鏡20の頂部から突出して、凹面反射鏡20の外表面で係合された通気口41を有する保持部材40で支持されている。
【0011】
放電ランプ10はショートアーク型の水銀ランプもしくはメタルハライドランプであって、石英ガラスからなる発光管11の両端に封止部12が形成され、封止部12にはモリブデン等の金属箔が埋設されて、外部リード13が溶接されている。発光管11の内部には、水銀もしくは水銀と発光金属としての金属ハロゲン化物が封入され、かつアルゴン等の希ガスも封入される。金属ハロゲン化物としては、例えば、沃化ディスプロシウムや沃化セシウム等が封入されている。
放電ランプの一例をあげれば、電極間の距離は1.2mm、発光管内容積0.3cc、定格150Wである。
【0012】
凹面反射鏡20はガラスからなり、前面開口が例えば65mm×70mmの大きさを有する略四角形の開口を有し、反射面に誘電体多層膜などが形成されたものである。凹面反射鏡20の中心軸は放電ランプ10の長手軸と一致しており、ランプ10の発光輝点が反射鏡20の焦点位置にくるように配置されている。
【0013】
前面板30は、例えば、耐熱ガラスなどよりなり、凹面反射鏡20と接着剤などで係合され、前面板30のほぼ中央であって放電ランプ10の封止部12に最も近い位置である封止部12と対向する位置に直径9mmの貫通口31が形成され、この貫通口31には、冷却風は通過するが、万一ランプが破裂してもランプの破片は通過不能な通気板51が取り付けられている。
【0014】
図2は、前面板30と、この前面板30の貫通口31に取り付けられる通気板51との関係を示す斜視図であり、図3は、貫通口31に通気板51が取り付けられた状態を示す説明図である。
通気板51は、ステンレス板からなり、貫通口31の開口径より若干大きなを形状を有する平板部51aと、この平板部51aに続きこの平板部51aに対して略直交する方向に屈曲された状態の差込部51bとよりなる。
平板部51aは、冷却風が通過するための複数の穴hを有しており、この穴hの直径は約2mmである。
差込部51bの先端は、差込部51bが伸びる方向と交差する方向であって、前面板30の貫通口31の開口径より広がった状態の止め部511bが形成されている。
【0015】
この差込部51bは、差込部51bが伸びる方向と交差する方向に弾性を有するものであり、図2中矢印A方向で示すように、差込部51bを前面板30の貫通口31に差し込む際、予め差込部51bをその伸びる方向と交差する方向であって、なおかつ、それぞれの差込部51bが近づく方向(図2中、矢印B方向と矢印C方向)に押し曲げた状態で、差込部51bを貫通口31内に挿入されていく。そして、差込部51bの先端が貫通口31を通過すると、差込部51bは、その弾性力により元の状態に戻り、図3で示すように、止め部511bが貫通口31の開口径より広がった状態になり、また、平板部51aは貫通口31の開口径より大きいので、通気板51が前面板30の貫通口31から抜け出ないように嵌合することになる。従って、簡単な作業で、通気板51を前面板30の貫通口31に取り付けられることができる。
なお、本実施例においては、前面板30を凹面反射鏡20に取り付けた後で、前面板30の貫通口31に通気板51を差し込み嵌合しているが、前面板30を凹面反射鏡20に取り付ける前に、前面板30の凹面反射鏡20側から貫通口31に予め通気板51を差し込み嵌合した状態で、前面板30を凹面反射鏡20に取り付けても良い。
【0016】
なお、本実施例では、通気板51は、平板部51aと差込部51bを一枚板で折り曲げて形成されたものであるが、平板部51aを網状部材を用いて作成し、止め部を有する板状の差込部51bを、この網状部材からなる平板部に取り付けても良い。つまり、通気板51は、前面板の貫通口の開口径より大きな平板部と、貫通口の開口径より広がった止め部が形成された差込部を有するものであればどのような形状であっても良い。
また、本実施例においては、通気板51の差込部51bは、差込部51bが伸びる方向と交差する方向に弾性を有するものであるが、差込部51bは、弾性を有しない塑性部材からなっていても良い。この場合は、前面板30の貫通口31に差込部51bが差し込まれた後、貫通口31より突出する差込部51bの先端を、貫通口31の開口径よりも広げるように折り曲げて止め部511bを形成するものである。
【0017】
図1を用いてさらに説明すると、放電ランプ10の凹面反射鏡20の開口側に位置する封止部12に最も近い位置であるこの封止部12と対向する位置の前面板30に貫通口31が形成されているので、冷却風は貫通口31を通って凹面反射鏡20の内部空間に流入し、凹面反射鏡20の開口側に位置する封止部12に確実に当たり、保持部材40の通気口41から外部に排出される。この結果、封止部12を確実に冷却することができる。
【0018】
また、貫通口31には、小さな穴hが多数形成されている通気板51が取り付けられ、冷却風はこの穴hを通過するが、万一ランプが破裂してもランプの破片は通過不能であるので、放電ランプ10の破片の飛散を防止することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光照射ユニットによれば、前面板には、放電ランプの凹面反射鏡の開口側に位置する封止部に最も近い位置であるこの封止部と対向する位置に貫通口が形成されているので、冷却風は貫通口に向かって流れるので、凹面反射鏡の開口側に位置する封止部に冷却風が確実に当たり、この封止部を確実に冷却することができる。
そして、貫通口には、小さな穴が多数形成されている通気板が取り付けられ、冷却風はこの穴を通過するが、万一ランプが破裂してもランプの破片は通過不能であるので、放電ランプの破片が投映機器内に飛散することを防止ことができる。
【0020】
また、通気板は、前面板の通気口に嵌め込む構造であるため、簡単な作業で通気板を前面板の貫通口に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光照射ユニットの説明図である。
【図2】本発明の光照射ユニットにおける、前面板と、この前面板の通気口に取り付けられる通気板との関係を示す斜視図である。
【図3】本発明の光照射ユニットにおける、前面板と通気板との嵌合状態を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 放電ランプ
20 凹面反射鏡
30 前面板
31 貫通口
40 保持部材
41 通気口
51 通気板
51a 通気板の平板部
51b 通気板の差込部
511b 通気板の差込部の止め部
h 通気板の穴
Claims (2)
- ランプが凹面反射鏡で取り囲まれ、反射光が該凹面反射鏡の前面開口から放射する光照射ユニットにおいて、
前記ランプは、当該ランプの長手軸と前記凹面反射鏡の中心軸が一致しており、
前記ランプの一方の封止部は前記凹面反射鏡の頂部から突出し、凹面反射鏡の外表面で係合された通気口を有する保持部材で保持されており、
前記凹面反射鏡の前面開口が透光性材料からなる前面板で覆われ、
前記前面板には、前記ランプの封止部と対向する位置に貫通口が形成されており、
前記貫通口には、ランプが破損したときの破片が通過不能な通気板が嵌合され、当該貫通口が通気板で覆われていることを特徴とする光照射ユニット。 - 前記通気板は、穴が形成された平板部と、当該平板部に続きこの平板部に対して略直交する方向に屈曲された差込部を有し、
前記平板部は、前記前面板の貫通口の開口径より大きく、
前記差込部は、その先端が、差込部が伸びる方向と交差する方向であって、前記前面板の貫通口の開口径より広がった止め部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光照射ユニット。
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