JP2004071496A - 押釦スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、スイッチの故障をオペレーターが感覚的に判断できる押釦スイッチを提供すること
【解決手段】押釦2を、押釦本体2Aと、該押釦本体に形成した上面を開放した溝3内に摺動可能に配設した補助釦2Bとに分割して構成し、補助釦2Bと第1可動接点6及び第1可動接点6と接点台10間に、第1可動接点ばね5及び第1可動接点復帰用ばね4をそれぞれ配設し、押釦を押し下げ操作していない場合に押釦本体2Aが押し下げ状態に保持されたとき、第1可動接点復帰用ばね4の付勢力により第1可動接点6及び補助釦2Bを非押し下げ状態に復帰させ、第1可動接点6と第1固定接点6’との接触状態を解除するようにする。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は、押釦スイッチに関し、特に、構造が簡単で、かつ動作の信頼性が高い押釦スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、押釦スイッチは、ホイストクレーン等に汎用されているが、押釦スイッチの押釦の押圧操作を解除したときに、押釦復帰用ばねが破損したり、押釦の摺動部にほこり等が噛み込み押釦がロックされことによって、押釦スイッチの押釦が復帰しない事故が発生することがある。
【0003】
この場合、ホイストクレーンに用いられるペンダント押釦スイッチにおいては、ホイストクレーンと共にペンダント押釦スイッチが移動するため、ペンダント押釦スイッチの移動にオペレータが追従できず、電源遮断用スイッチを操作することが不可能となり、ホイストクレーンの暴走を防止することができない事態が発生することとなり、きわめて危険である。
【0004】
このようなを事故を防止するため、電源遮断用スイッチを操作することなく、機器を操作するための押釦スイッチを操作しているときに押釦スイッチの押釦が復帰しなくなった場合、機器を安全に停止することができる押釦スイッチ装置が提案されている(例えば、特開平10−83731号公報参照)。
【0005】
この押釦スイッチは、図17〜20に示すように、接点台30に2個の押釦40,40を対向して設けるとともに、接点台30と押釦40の間に押釦復帰用ばね51を、また、対向して設けた押釦40,40間に、2個の押釦40,40が同時に押し下げ操作されないようにするためのインターロック16を、それぞれ配設して構成されている。
そして、接点台30には、それぞれ2対の操作回路用固定接点41及び確認回路用固定接点42をねじ等により固定して配設して構成されている。
押釦40は、押釦本体40Aと、押釦本体40Aを縦方向に形成した溝22内に摺動可能に配設した押釦補助体40Bとで構成するとともに、押釦本体40Aを横方向に貫通して形成した矩形孔21に操作回路用可動接点31を、押釦補助体40Bを横方向に貫通して形成した矩形孔23を介して配設し、また、押釦補助体40Bを横方向に貫通して形成した矩形孔24に確認回路用可動接点32を配設して構成されている。
この場合において、押釦本体40Aと押釦補助体40Bの間に押釦本体復帰用ばね52を配設し、これにより、接点台30と押釦2の押釦補助体40Bの間に配設する押釦復帰用ばね51の復帰方向の付勢力が、押釦補助体40B及びこの押釦補助体40Bから押釦本体復帰用ばね52を介して押釦本体40Aに作用するように構成されている。なお、この押釦本体復帰用ばね52には、押釦復帰用ばね51よりも付勢力の小さいばねを使用するようにする。
また、押釦2には、操作回路用可動接点31が常に押し下げ方向に付勢されるように矩形孔21の上面と操作回路用可動接点31の間に可動接点用ばね53が、また、確認回路用可動接点32が常に復帰方向に付勢されるように矩形孔24の下面と確認回路用可動接点32の間に可動接点用ばね54が、それぞれ配設されている。
上記構成において、押釦スイッチ50を、例えば、図19に示すような、操作回路55及び確認回路56からなるシーケンス回路を備えた押釦スイッチ装置に組み込んだ場合、押釦スイッチ50を用いることにより、主電磁接触器MC0をONにした状態で押釦スイッチ50の押釦2を押し下げ操作し(図20(a))、その後、押釦2の押し下げ操作を解除した場合において、押釦復帰用ばね51の破損等の理由により押し下げ操作した押釦スイッチ50の押釦2のうちの押釦補助体40Bが復帰しなくなっても、押釦本体復帰用ばね52の付勢力により操作回路用可動接点31を配設した押釦本体40Aが、押釦補助体40Bの縦方向に形成した溝22内を摺動して復帰するため(図20(b))、操作回路用接点は開かれ、オペレータが電源遮断用スイッチPB2を操作しなくても、機器を自動的に停止させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この押釦スイッチは、1段押釦スイッチであるにもかかわらず、押釦補助体の構造が複雑で、このため、特に、多段押釦スイッチにこの機構を適用することが困難であるとともに、押釦補助体が何らかの原因で復帰しないときにおいても、押釦本体復帰用ばねの付勢力により押釦本体が復帰するためその故障に気が付きにくい等の問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の押釦スイッチの有する問題点に鑑み、構造が簡単で、スイッチの故障をオペレータが感覚的に判断できる押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の押釦スイッチは、接点台に摺動可能に押釦を配設した押釦スイッチにおいて、前記押釦を、押釦本体と、該押釦本体に形成した上面を開放した溝内に摺動可能に配設した補助釦とに分割して構成し、補助釦と可動接点及び可動接点と押釦本体又は接点台間に、可動接点ばね及び可動接点復帰用ばねをそれぞれ配設し、押釦を押し下げ操作した場合に、補助釦及び可動接点ばねを介して、可動接点復帰用ばねの付勢力に抗して可動接点を押し下げ、可動接点と固定接点とが接触するようにするとともに、押釦を押し下げ操作していない場合に押釦本体が押し下げ状態に保持されたとき、可動接点復帰用ばねの付勢力により可動接点及び補助釦を非押し下げ状態に復帰させ、可動接点と固定接点との接触状態を解除するようにしたことを特徴とする。
【0009】
この押釦スイッチは、押釦を、押釦本体と、該押釦本体に形成した上面を開放した溝内に摺動可能に配設した補助釦とに分割して構成し、補助釦と可動接点及び可動接点と押釦本体又は接点台間に、可動接点ばね及び可動接点復帰用ばねをそれぞれ配設することにより、押釦を押し下げ操作していない場合に押釦本体が押し下げ状態に保持されたとき、可動接点復帰用ばねの付勢力により可動接点及び補助釦を非押し下げ状態に復帰させ、可動接点と固定接点との接触状態を解除するようにしているので、機器を安全に停止することができる。
【0010】
この場合において、押釦本体に形成した溝と補助釦の摺動部の隙間の寸法を、接点台と押釦本体の摺動部の隙間の寸法より大きく設定するようにすることができる。
【0011】
これにより、押釦本体に形成した溝と補助釦の摺動部に、ほこり等が噛み込み補助釦がロックされることを確実に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の押釦スイッチの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図6に、本発明の押釦スイッチの第1実施例を示す。
この押釦スイッチ1は、1段押釦スイッチで、図17以下に示す従来の押釦スイッチと同様、接点台10に2個の押釦2、2を対向して設けるとともに、接点台10と押釦2の間に押釦復帰用ばね51を、また、対向して設けた押釦2、2間に、2個の押釦2、2が同時に押し下げ操作されないようにするためのインターロック16を、それぞれ配設して構成されている。
【0014】
接点台10には、可動接点6に対応する固定接点6’を2対ずつねじ等により固定して配設している。
【0015】
押釦2は、押釦本体2Aと、押釦本体2Aに形成した上面を開放した溝3内に摺動可能に配設した補助釦2Bとに分割して構成する。
【0016】
押釦本体2Aには、クリップ機構を構成するスチールボール14、14を接点台10の内壁に当接せしめるスチールボール用ばね15が挿入される収納用孔13と、可動接点6を嵌挿する矩形の可動接点収納窓2cを形成する。
【0017】
補助釦2Bは、押釦本体2Aに形成した上面を開放した溝3に摺動可能に配設されるもので、その上面が、押釦本体2Aを覆うように形成するとともに、可動接点ばね5を介して可動接点6を押し下げ操作できるように形成している。
【0018】
この場合、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部の隙間の寸法を、接点台10と押釦本体2Aの摺動部の隙間の寸法より大きく設定するようにする(特に限定されるものではないが、通常、両側合計で0.1〜0.2mm程度に設定される接点台10と押釦本体2Aの摺動部の隙間の寸法に対して、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部の隙間の寸法は、両側合計で0.3〜0.5mm程度に設定する。)ことが望ましい。
これにより、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部に、ほこり等が噛み込み補助釦2Bがロックされることを確実に防止することができる。
なお、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部の隙間の寸法を比較的大きく設定しても、通常、補助釦2Bは、押釦本体2Aと共に押し下げ操作されるため(押釦本体2Aに形成した溝3内で補助釦2Bは摺動しないため)、操作性が低下することはない。
【0019】
また、押釦本体2Aに形成した可動接点収納窓2cには、補助釦2Bによって可動接点ばね5を介して押し下げ操作できるように、可動接点6を配設するとともに、可動接点6と、可動接点収納窓2cの下面に形成した復帰用ばね取付部との間に、可動接点復帰用ばね4を配設する。
この場合、可動接点復帰用ばね4には、可動接点ばね5のばね定数より小さいばね定数を有するばねを使用し、押釦2を押し下げ操作した場合に、補助釦2B及び可動接点ばね5を介して、可動接点復帰用ばね4の付勢力に抗して可動接点6を押し下げ、円滑に可動接点6と固定接点6’とが接触するように構成する。
【0020】
スチールボール14は、図4に示す接点台10の段差の付いた内孔を摺動し、オペレータに押釦スイッチ1の現状位置を感覚的に伝える役割を果たす。
【0021】
次に、この押釦スイッチ1の動作について図面に基づいて説明する。
通常状態では、押釦スイッチ1は、図2(a)及び図3(a)に示すように、可動接点6は、固定接点6’と非接触の状態にある。
この状態から、押釦2を押し込むと、補助釦2Bが可動接点ばね5を介して可動接点6を押し下げ、可動接点6が固定接点6’と接触し、オペレート機器、例えば、ホイストクレーンが動作を始める。
【0022】
その後、所望の箇所でホイストクレーンを停止するため、オペレータが押釦2の押圧操作を解除すると、押釦2が復帰し、可動接点6は、固定接点6’と非接触の状態となる。
【0023】
ところで、オペレータが押釦2の押圧操作を解除したときに、押釦復帰用ばね51が破損したり、押釦2の押釦本体2Aの摺動部にほこり等が噛み込み押釦本体2がロックされることによって、押釦本体2が図2及び図3に示す状態に復帰しない事故が発生することがある。
この場合、可動接点復帰用ばね4の付勢力により可動接点6及び補助釦2Bを非押し下げ状態に復帰させ、可動接点6と固定接点6’との接触状態を解除する(図6)。
これにより、ホイストクレーンの運転指令が解除される(回路が遮断される)こととなるため、ホイストクレーンを安全に停止することができる。
【0024】
また、この押釦スイッチ1は、押釦2がロックされた場合、押釦2のうち補助釦2Bのみが非押し下げ状態に復帰するようにされているため、オペレータは、押釦スイッチ1を収容したケースCの上からでも、指に伝わるクリップ機構の感触で(本実施例においては、クリップ機構の感触を感じないことにより)感覚的に、押釦スイッチの故障や不具合を判断することができ(通常、故障の前触れとして、押釦2の操作の感触が変化するが、押釦2を押釦本体2Aと補助釦2Bとに分割して構成することによって、これを容易に把握することができるものとなる。)、これに対して、正確な対処を迅速に実施することが可能となる。
【0025】
図7〜図10に、本発明の押釦スイッチの第2実施例を示す。
この押釦スイッチ1は、2段押釦スイッチで、図17以下に示す従来の押釦スイッチと同様、接点台10に2個の押釦2、2を対向して設けるとともに、接点台10と押釦2の間に押釦復帰用ばね51を、また、対向して設けた押釦2、2間に、2個の押釦2、2が同時に押し下げ操作されないようにするためのインターロック16を、それぞれ配設して構成されている。
【0026】
接点台10には、第1可動接点6、第2可動接点7に対応する第1固定接点6’、第2固定接点7’をそれぞれ2対ずつねじ等により固定して配設している。
【0027】
押釦2は、押釦本体2Aと、押釦本体2Aに形成した上面を開放した溝3内に摺動可能に配設した補助釦2Bとに分割して構成する。
【0028】
押釦本体2Aには、クリップ機構を構成するスチールボール14、14を接点台10の内壁に当接せしめるスチールボール用ばね15が挿入される収納用孔13と、第1可動接点6、第2可動接点7を嵌挿する矩形の可動接点収納窓2c、2dを形成する。
【0029】
補助釦2Bは、押釦本体2Aに形成した上面を開放した溝3に摺動可能に配設されるもので、その上面が、押釦本体2Aと略面一になるように形成するとともに、その下端が、可動接点収納窓2c内に達し、可動接点ばね5を介して第1可動接点6を押し下げ操作できるように形成している。
【0030】
この場合、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部の隙間の寸法を、接点台10と押釦本体2Aの摺動部の隙間の寸法より大きく設定するようにする(特に限定されるものではないが、通常、両側合計で0.1〜0.2mm程度に設定される接点台10と押釦本体2Aの摺動部の隙間の寸法に対して、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部の隙間の寸法は、両側合計で0.3〜0.5mm程度に設定する。)ことが望ましい。
これにより、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部に、ほこり等が噛み込み補助釦2Bがロックされることを確実に防止することができる。
なお、押釦本体2Aに形成した溝3と補助釦2Bの摺動部の隙間の寸法を比較的大きく設定しても、通常、補助釦2Bは、押釦本体2Aと共に押し下げ操作されるため(押釦本体2Aに形成した溝3内で補助釦2Bは摺動しないため)、操作性が低下することはない。
【0031】
また、押釦本体2Aに形成した可動接点収納窓2cには、補助釦2Bの下端によって可動接点ばね5を介して押し下げ操作できるように、第1可動接点6を配設するとともに、第1可動接点6と、可動接点収納窓2cの下方の接点台10の下面に形成した復帰用ばね取付部10aとの間に、第1可動接点復帰用ばね4を配設する。
この場合、第1可動接点復帰用ばね4には、第1可動接点ばね5のばね定数より小さいばね定数を有するばねを使用し、押釦2を押し下げ操作した場合に、補助釦2B及び第1可動接点ばね5を介して、第1可動接点復帰用ばね4の付勢力に抗して第1可動接点6を押し下げ、円滑に第1可動接点6と第1固定接点6’とが接触するように構成する。
【0032】
スチールボール14は、図10に示す接点台10の段差の付いた内孔を摺動し、オペレータに押釦スイッチ1の現状位置を感覚的に伝える役割を果たす。
【0033】
次に、この押釦スイッチ1の動作について図面に基づいて説明する。
通常状態では、押釦スイッチ1は、図9(a)に示すように、第1可動接点6及び第2可動接点7は、第1固定接点6’及び第2固定接点7’と非接触の状態にある。
この状態から、押釦2を押し込む(1段押し込み)と、補助釦2Bが可動接点ばね5を介して第1可動接点6を押し下げ、第1可動接点6が第1固定接点6’と接触し、オペレート機器、例えば、ホイストクレーンが低速で動作を始める。さらに、押釦2を押し込む(2段押し込み)と、第1可動接点6が第1固定接点6’と接触した状態で、第2可動接点7が第2固定接点7’と接触し(図9(b))、ホイストクレーンが高速で動作する。
【0034】
その後、所望の箇所でホイストクレーンを停止するため、オペレータが押釦2の押圧操作を解除すると、押釦2が復帰し、第1可動接点6及び第2可動接点7は、第1固定接点6’及び第2固定接点7’と非接触の状態となる。
【0035】
ところで、オペレータが押釦2の押圧操作を解除したときに、押釦復帰用ばね51が破損したり、押釦2の押釦本体2Aの摺動部にほこり等が噛み込み押釦本体2がロックされることによって、押釦本体2が図9(a)に示す状態に復帰しない事故が発生することがある。
この場合、第1可動接点復帰用ばね4の付勢力により第1可動接点6及び補助釦2Bを非押し下げ状態に復帰させ、第1可動接点6と第1固定接点6’との接触状態を解除する(図9(c))。
これにより、ホイストクレーンの運転指令が解除される(回路が遮断される)こととなるため、第2可動接点7が第2固定接点7’と接触していても、ホイストクレーンを安全に停止することができる。
【0036】
また、この押釦スイッチ1は、押釦2がロックされた場合、押釦2のうち補助釦2Bのみが非押し下げ状態に復帰するようにされているため、オペレータは、押釦スイッチ1を収容したケース(図示省略、上記第1実施例及び後述の第3実施例参照)の上からでも、指に伝わるクリップ機構の感触で(本実施例においては、クリップ機構の感触を感じないことにより)感覚的に、押釦スイッチの故障や不具合を判断することができ(通常、故障の前触れとして、押釦2の操作の感触が変化するが、押釦2を押釦本体2Aと補助釦2Bとに分割して構成することによって、これを容易に把握することができるものとなる。)、これに対して、正確な対処を迅速に実施することが可能となる。
【0037】
図11〜図16に、本発明の押釦スイッチの第3実施例を示す。
この押釦スイッチ1は、3段押釦スイッチで、上記第2実施例の2段押釦スイッチ1と同様、接点台10に2個の押釦2、2を対向して設けるとともに、接点台10と押釦2の間に押釦復帰用ばね51を設けてなり、押釦本体2Aには第1可動接点6を嵌挿する矩形の可動接点収納窓2cを形成し、第2可動接点7及び第3可動接点8を、押釦2の操作片2Cによって押圧操作される可動接点台18に形成した矩形の収納窓に、第2可動接点ばね11及び第3可動接点ばね12を、それぞれ上面に配設して嵌挿して構成されている。
【0038】
可動接点台18の下面には、押釦2の押圧操作を解除したときに、可動接点台18が原位置に復帰するように、可動接点台復帰用ばね19を配設する。
【0039】
接点台10内部には、カバー20によって固定されるクリップ用ばね17を配設し、押釦本体2Aに形成した収納用孔13に収納したスチールボール用ばね15に当接するスチールボール14、14の片側のスチールボール14が、クリップ用ばね17の間隙に嵌合されるとともに、他方のスチールボール14が接点台10の内壁段部に係止され、クリップ機構を構成するようにする。
【0040】
次に、この押釦スイッチ1の動作について図面に基づいて説明する。なお、図14〜図16は、押釦スイッチ1を複数個(本実施例では、4個)、図13に示すケースC内に組み込んだ状態を示している。
通常状態では、押釦スイッチ1は、図14に示すように、第1可動接点6、第2可動接点7及び第3可動接点8は、第1固定接点6’、第2固定接点7’及び第3固定接点8’と非接触の状態にある。
この状態から、押釦2を押し込む(1段押し込み)と、補助釦2Bが可動接点ばね5を介して第1可動接点6を押し下げ、第1可動接点6が第1固定接点6’と接触し、オペレート機器、例えば、ホイストクレーンが低速で動作を始める。さらに、押釦2を押し込む(2段押し込み)と、第1可動接点6が第1固定接点6’と接触した状態で、押釦2の操作片2Cを介して可動接点台18が押圧操作され、第2可動接点7が第2固定接点7’と接触し、ホイストクレーンが中速で動作する。
そして、さらに、押釦2を押し込む(3段押し込み)と、第1可動接点6が第1固定接点6’と、第2可動接点7が第2固定接点7’と、それぞれ接触した状態で、押釦2の操作片2Cを介して可動接点台18が押圧操作され、第3可動接点8が第3固定接点8’と接触し(図15)、ホイストクレーンが高速で動作する。
【0041】
その後、所望の箇所でホイストクレーンを停止するため、オペレータが押釦2の押圧操作を解除すると、押釦2及び可動接点台18が復帰し、第1可動接点6、第2可動接点7及び第3可動接点8は、第1固定接点6’、第2固定接点7’及び第3固定接点8’と非接触の状態となる。
【0042】
ところで、オペレータが押釦2の押圧操作を解除したときに、押釦復帰用ばね51が破損したり、押釦2の押釦本体2Aの摺動部にほこり等が噛み込み押釦本体2がロックされることによって、押釦本体2(可動接点台18も同様)が図14に示す状態に復帰しない事故が発生することがある。
この場合、第1可動接点復帰用ばね4の付勢力により第1可動接点6及び補助釦2Bを非押し下げ状態に復帰させ、第1可動接点6と第1固定接点6’との接触状態を解除する(図16)。
これにより、ホイストクレーンの運転指令が解除される(回路が遮断される)こととなるため、第2可動接点7及び第3可動接点8が、第2固定接点7’及び第3固定接点8’と接触していても、ホイストクレーンを安全に停止することができる。
【0043】
以上、本発明の押釦スイッチについて、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明の押釦スイッチによれば、押釦を、押釦本体と、該押釦本体に形成した上面を開放した溝内に摺動可能に配設した補助釦とに分割して構成し、補助釦と可動接点及び可動接点と押釦本体又は接点台間に、可動接点ばね及び可動接点復帰用ばねをそれぞれ配設することにより、押釦を押し下げ操作していない場合に押釦本体が押し下げ状態に保持されたとき、可動接点復帰用ばねの付勢力により可動接点及び補助釦を非押し下げ状態に復帰させ、可動接点と固定接点との接触状態を解除するようにしているので、機器を安全に停止することができる。
また、押釦のうち補助釦のみが非押し下げ状態に復帰するようにされているため、オペレータは、指に伝わるクリップ機構の感触で(クリップ機構の感触を感じないことにより)で感覚的に、押釦スイッチの故障や不具合を判断することができ、これに対して、正確な対処を迅速に実施することが可能となる。
【0045】
また、押釦本体に形成した溝と補助釦の摺動部の隙間の寸法を、接点台と押釦本体の摺動部の隙間の寸法より大きく設定することにより、押釦本体に形成した溝と補助釦の摺動部に、ほこり等が噛み込み補助釦がロックされることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押釦スイッチの第1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同押釦スイッチを示し、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。
【図3】同押釦スイッチをケースに収容した状態を示し、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。
【図4】同押釦スイッチをケースに収容した状態を示し、(a)はクリップ機構の位置の側面断面図、(b)は同押釦を押し下げ操作した状態のクリップ機構の位置の側面断面図である。
【図5】同押釦スイッチの動作説明図(押圧状態)で、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。
【図6】同押釦スイッチの動作説明図(異常発生時の復帰状態)で、(a)は側面断面図、(b)は正面断面図である。
【図7】本発明の押釦スイッチの第2実施例を示す分解斜視図である。
【図8】同押釦スイッチを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図9】同押釦スイッチの動作説明図で、(a)は通常状態を(b)は押圧状態を(c)は異常発生時の復帰状態を示す。
【図10】図8のA−A断面図である。
【図11】本発明の押釦スイッチの第3実施例を示す分解斜視図である。
【図12】同押釦スイッチを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図13】同押釦スイッチをケースに取り付けた状態を示す全体図である。
【図14】同押釦スイッチの動作説明図(通常状態)で、(a)は図13のX−X断面、(b)は図13のY−Y断面を示す。
【図15】同押釦スイッチの動作説明図(押圧状態)で、(a)は図13のX−X断面、(b)は図13のY−Y断面を示す。
【図16】同押釦スイッチの動作説明図(異常発生時の復帰状態)で、(a)は図13のX−X断面、(b)は図13のY−Y断面を示す。
【図17】従来の押釦スイッチの外観斜視図である。
【図18】従来の押釦スイッチの分解斜視図である。
【図19】従来の押釦スイッチのシーケンス回路図である。
【図20】従来の押釦スイッチの動作説明図で、(a)は一方の押釦を押し下げ操作した状態(正常時)、(b)は押釦を押し下げ操作を解除した状態(異常時)、(c)は他方の押釦を押し下げ操作した状態(異常時)を示す。
【符号の説明】
1  押釦スイッチ
2  押釦
2A 押釦本体
2B 補助釦
3  溝
4  可動接点復帰用ばね(第1可動接点復帰用ばね)
5  可動接点ばね(第1可動接点ばね)
6  可動接点(第1可動接点)
6’ 固定接点(第1固定接点)
10 接点台
51 押釦復帰用ばね

Claims (3)

  1. 接点台に摺動可能に押釦を配設した押釦スイッチにおいて、前記押釦を、押釦本体と、該押釦本体に形成した上面を開放した溝内に摺動可能に配設した補助釦とに分割して構成し、補助釦と可動接点及び可動接点と押釦本体間に、可動接点ばね及び可動接点復帰用ばねをそれぞれ配設し、押釦を押し下げ操作した場合に、補助釦及び可動接点ばねを介して、可動接点復帰用ばねの付勢力に抗して可動接点を押し下げ、可動接点と固定接点とが接触するようにするとともに、押釦を押し下げ操作していない場合に押釦本体が押し下げ状態に保持されたとき、可動接点復帰用ばねの付勢力により可動接点及び補助釦を非押し下げ状態に復帰させ、可動接点と固定接点との接触状態を解除するようにしたことを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 接点台に摺動可能に押釦を配設した押釦スイッチにおいて、前記押釦を、押釦本体と、該押釦本体に形成した上面を開放した溝内に摺動可能に配設した補助釦とに分割して構成し、補助釦と可動接点及び可動接点と接点台間に、可動接点ばね及び可動接点復帰用ばねをそれぞれ配設し、押釦を押し下げ操作した場合に、補助釦及び可動接点ばねを介して、可動接点復帰用ばねの付勢力に抗して可動接点を押し下げ、可動接点と固定接点とが接触するようにするとともに、押釦を押し下げ操作していない場合に押釦本体が押し下げ状態に保持されたとき、可動接点復帰用ばねの付勢力により可動接点及び補助釦を非押し下げ状態に復帰させ、可動接点と固定接点との接触状態を解除するようにしたことを特徴とする押釦スイッチ。
  3. 押釦本体に形成した溝と補助釦の摺動部の隙間の寸法を、接点台と押釦本体の摺動部の隙間の寸法より大きく設定するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の押釦スイッチ。
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