JP5542545B2 - 断路器 - Google Patents

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Description

本発明は、直流高電圧の回路に用いられる断路器に関するものである。
従来より、電路中に介装されて負荷への直流電力を供給又は遮断する直流遮断器が提供されている(例えば特許文献1参照)。この直流遮断器は、固定接点をそれぞれ有する一対の固定接触子と、各固定接触子の固定接点に接離自在に接触する可動接点をそれぞれ有する一対の可動接触子とを備えており、器体の前面側に設けられたハンドルを操作することによって、両接触子の接点間を接触または開離させることができる。
特開平11−339605号公報(段落[0016]−段落[0034]、及び、第1図−第4図)
上述の特許文献1に示した直流遮断器では、固定接触子と可動接触子からなる接点部が密閉構造とはなっていないため、大気中に含まれるガスによって接点の酸化や硫化が起こったり、接点に異物が付着することで接点間の接触信頼性が低下する可能性があり、そのため使用箇所が限られてしまうという問題があった。
また、直流電圧の更なる高圧化が要求される回路では、接点間に発生するアークが大きくなることから、このアークを分割するための消弧グリットの数も増やす必要があり、そのためスペースが必要になることから遮断器が大型化する可能性があった。
さらに、接点間に発生したアークを磁気によって本体の外側に逃がすことも考えられるが、この場合アークを逃がすためのスペースが必要になることから、他の部品を遮断器に近づけて配置することができなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、接点間の接触信頼性を向上させた小型の断路器を提供することにある。
本発明の断路器は、固定接点及び固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、少なくとも一部が密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、固定接点に対して可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、一端側が密閉容器に固着され且つ他端側が移動軸部に固着されて、移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、可動接点が固定接点に接触する閉極位置と、可動接点が固定接点から開離する開極位置との間で移動軸部を進退自在に移動させるレバー部と、接点部、移動軸部及び金属部材が少なくとも収納される器体とを備え、レバー部は、移動軸部に連結されて器体内部に配置される内部レバーと、器体から外部へ突出する形で設けられた操作部、及び操作部の操作に応じて内部レバーを押圧する押圧部を有する外部レバーとで構成され、外部レバーの押圧部と内部レバーとを非連結構造とし、接点部が閉極状態にある位置から内部レバーを移動させていき、内部レバーが所定位置を越えると、接点部が開極状態となる位置まで内部レバーを付勢する付勢手段が設けられ、且つ外部レバーと内部レバーとの間に内部レバーが空走するスペースが設けられたことを特徴とする。
また、本発明の断路器は、固定接点及び固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、少なくとも一部が密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、固定接点に対して可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、一端側が密閉容器に固着され且つ他端側が移動軸部に固着されて、移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、可動接点が固定接点に接触する閉極位置と、可動接点が固定接点から開離する開極位置との間で移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、レバー部は、移動軸部に連結されて、接点部、移動軸部及び金属部材が少なくとも収納された器体内部に配置される内部レバーと、器体から外部へ突出する形で設けられた操作部、及び操作部の操作に応じて内部レバーを押圧する押圧部を有する外部レバーとで構成され、外部レバーの押圧部に当接して外部レバーの移動を規制する規制位置と、外部レバーから離れる方向に移動して外部レバーの規制を解除する解除位置との間で、ロック操作に応じて進退自在に移動する規制手段、規制手段に対して規制位置側に弾性力を加える第1の付勢ばね、規制手段を解除位置で保持するラッチ部、及び外部レバーに対して所定方向に弾性力を加える第2の付勢ばねを備え、規制手段が解除位置にある状態で外部レバーと規制手段との間に隙間が生じるように、外部レバーに凹み部が設けられたことを特徴とする。
さらに、本発明の断路器は、固定接点及び固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、少なくとも一部が密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、固定接点に対して可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、一端側が密閉容器に固着され且つ他端側が移動軸部に固着されて、移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、可動接点が固定接点に接触する閉極位置と、可動接点が固定接点から開離する開極位置との間で移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、レバー部は、移動軸部に連結されて、接点部、移動軸部及び金属部材が少なくとも収納された器体内部に配置される内部レバーと、器体から外部へ突出する形で設けられた操作部、及び操作部の操作に応じて内部レバーを押圧する押圧部を有する外部レバーとで構成され、外部レバーの押圧部に当接して外部レバーの移動を規制する規制位置と、外部レバーから離れる方向に移動して外部レバーの規制を解除する解除位置との間で、ロック操作に応じて進退自在に移動する規制手段が設けられたことを特徴とする。
また、この断路器において、外部レバーの押圧部に当接して外部レバーの移動を規制する規制位置と、外部レバーから離れる方向に移動して外部レバーの規制を解除する解除位置との間で、ロック操作に応じて進退自在に移動する規制手段が設けられるのが好ましい。
また、この断路器において、規制手段を解除位置で保持するラッチ部が設けられ、且つラッチ部のラッチを解除する解除機能部がレバー部に設けられるのも好ましい。
また、この断路器において、1気圧を超える所定のガス体が前記密閉容器内に封入されるのも好ましい。
本発明の断路器は、固定接点及び固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、少なくとも一部が密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、固定接点に対して可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、一端側が密閉容器に固着され且つ他端側が移動軸部に固着されて、移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、可動接点が固定接点に接触する閉極位置と、可動接点が固定接点から開離する開極位置との間で移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、1気圧を超える所定のガス体が密閉容器内に封入されたことを特徴とする。
また、この断路器において、ガス体は、水素、窒素又は二酸化炭素のうちの少なくとも何れかが含まれるのも好ましい。
また、この断路器において、レバー部の操作に連動して接点部の状態を表示する表示部が設けられるのも好ましい。
さらに、この断路器において、外部レバーを内部レバーに押し付けるための第3の付勢ばねが設けられるのも好ましい。
また、この断路器において、移動軸部の移動に連動して接点を開閉する補助接点部が設けられるのも好ましい。
さらに、この断路器において、移動軸部を開極位置に復帰させるための復帰ばねが設けられるのも好ましい。
また、この断路器において、固定接点及び可動接点は、それぞれ銅又は銅合金からなるのも好ましい。
さらに、本発明の断路器は、固定接点及び固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、少なくとも一部が密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、固定接点に対して可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、一端側が密閉容器に固着され且つ他端側が移動軸部に固着されて、移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、可動接点が固定接点に接触する閉極位置と、可動接点が固定接点から開離する開極位置との間で移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、レバー部は1本の棒状部材からなり、棒状部材の先端部で移動軸部に連結され、且つ棒状部材の中間部に支点部が設けられており、支点部を支点として棒状部材の後端部を操作すると、操作に応じて移動軸部が閉極位置と開極位置との間で進退自在に移動することを特徴とする
接点間の接触信頼性を向上させた小型の断路器を提供することができるという効果がある。
実施形態1の断路器を示し、(a)は開極状態を示す模式的な断面図、(b)は接点部を接触させたときの模式的な断面図、(c)は閉極状態を示す模式的な断面図である。 同上の外観斜視図である。 (a)は同上の他の例を示す模式的な断面図、(b)は上面図、(c)は同上のさらに他の例を示す模式的な断面図である。 実施形態2の断路器を示し、(a)は閉極状態を示す模式的な断面図、(b)は開極状態を示す模式的な断面図である。 (a),(b)は同上の他の例を示す模式的な断面図である。 実施形態3の断路器を示し、(a)は開極状態を示す模式的な断面図、(b)は閉極状態を示す模式的な断面図である。 (a),(b)は同上の他の例を示す模式的な断面図である。 (a)〜(c)は実施形態4の断路器に用いられるロック機構及びラッチ体を器体に取り付ける手順を説明する説明図である。 (a)は同上に用いられるロック機構及びラッチ体の分解斜視図、(b)はラッチ体の斜視図である。 (a)〜(c)は同上に用いられるラッチ体の動作を説明する説明図である。 実施形態5の断路器の開極状態を示す模式的な断面図である。 (a),(b)は同上に用いられる他の補助接点部を示す概略図である。 (a)〜(d)は実施形態6の断路器の動作を説明する説明図である。 同上の動作を説明する他の説明図である。 (a)〜(c)は同上の比較対象の動作を説明する説明図である。 本発明に係る断路器における接点部の他の構成を示す模式図である。
本発明に係る断路器の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る断路器は、器体の前面側に設けられたレバーを操作することで器体内部に収納された接点部を開閉可能とする手動式の断路器であり、例えば高電圧のバッテリを備えた回路などに用いられる。
(実施形態1)
図1は本実施形態の断路器の模式図であり、本断路器は、密閉容器6内に配置された接点部2と、一部が密閉容器6から外部へ突出する形で設けられた移動軸部3と、密閉容器6の気密性を確保するために設けられた金属ベローズ(金属部材)4と、移動軸部3を上下方向に進退自在に移動させるレバー部5と、これらを収納するための合成樹脂製の器体1とを備えている。
器体1は、図2に示すように、一面が開口した厚みの薄い矩形箱状の器体片1A,1Bからなり、開口側を向かい合わせた状態で両器体片1A,1Bを組み付けることで器体1が組み立てられる。また、器体1の前面(図2中の上面)には、レバー部5のレバー50が移動自在に配置される移動窓部10が設けられるとともに、この移動窓部10と連なる形で表示窓部(表示部)11が設けられている。この表示窓部11は、レバー50の操作に連動して接点部2の状態を表示するためのものであり、この表示窓部11に表示される表示内容(例えば開極状態では「切」、閉極状態では「入」など)によって、接点部2が開極状態にあるのか、又、閉極状態にあるのかを把握することができる。なお、図2中の8は、後述するロック体を示している。
接点部2は、図1(a)に示すように、2個1組の固定端子TB1,TB1の各先端部にそれぞれ設けられた固定接点21,21と、両固定接点21,21に接離自在に接触して両固定接点21,21間を電気的に接続する可動接点20とで構成され、上述したように密閉容器6内に気密性を確保した状態で収納されている。なお、本実施形態では、固定接点21,21及び可動接点20として銅接点を用いており、また固定端子TB1,TB1については銅でもいいし、それ以外の金属材料でもよい。
移動軸部3は、図1(a)に示すように、上下方向を長手方向とする棒体からなり、先端部(図1(a)中の下端部)には可動接点20が取着されるとともに、後端部(図1(a)中の上端部)にはレバー部5のリンク51が回動自在に連結されている。この移動軸部3は、可動接点20が固定接点21,21に接触する閉極位置(図1(c)に示す位置)と、可動接点20が固定接点21,21から開離する開極位置(図1(a)に示す位置)との間で上下方向に移動自在となっている。なお、本実施形態では、移動軸部3の後端側に復帰ばね7が取着されており、この復帰ばね7のばね力によって移動軸部3を上記開極位置に復帰させることができる。また、移動軸部3の先端側には、先端部に取着された可動接点20を固定接点21,21側に付勢する接圧ばね102が設けられており、可動接点20を固定接点21,21に接触させた状態では、接圧ばね102によって両接点20,21間が強く密着した状態に保持される。
金属ベローズ4は、図1(a)に示すように蛇腹形状からなり、密閉容器6において移動軸部3が突出する部位の周りに上下方向における一端側(図1(a)中の下端側)が固着されるとともに、移動軸部3の突出部位(密閉容器6から外部へ露出している部位)の周部に他端側(図1(a)中の上端側)が固着されている。そのため、密閉容器6に対して移動軸部3が移動自在となっているにもかかわらず、密閉容器6の気密性を確保できるようになっている。つまり、金属ベローズ4は、移動軸部3の移動に応じて上下方向に伸縮自在となっている。
レバー部5は、操作部位が器体1から突出する形で配置されたレバー(第2部材)50と、後端部がレバー50の先端部に回動自在に連結されるとともに先端部が移動軸部3に回動自在に連結されたリンク(第1部材)51とで構成されている。そして、レバー50の中間部に設けた軸部50aを器体1側に設けた軸支部(図示せず)に軸支させることで、器体1に対して回動自在に取り付けられる。なお、本実施形態では、リンク51の先端部に設けた軸部51aが器体1側に設けたガイド溝部14内を上下方向に移動することから、移動軸部3は上下方向において略鉛直に移動することが可能となる。
ここにおいて、密閉容器6内には、水素を主成分とするガス体が封入されており、本実施形態ではこのガス体のガス圧を1気圧を超える圧力に設定している。その結果、上記の復帰ばね7がない状態でもガス圧によって移動軸部3を外側(図1(a)中の上側)に押し出す方向の力を加えることができて、移動軸部3を開極方向に移動させることが可能になる。なお、本実施形態では復帰ばね7を設けているため、上記ガス体のガス圧は1気圧以下であってもよい。また、上記ガス体のガス圧を1気圧以上に設定した場合には、復帰ばね7を省略してもよい。
次に、断路器の動作について図1に基づいて説明する。図1(a)は接点部2が開極した状態(可動接点20が両固定接点21,21から開離した状態)であり、この状態からレバー50の操作部50bを反時計回り(図1(a)中の矢印Aの向き)に回転させると、レバー50とリンク51の連結部位が右方向に移動する。このとき、移動軸部3が下方に押し下げられることから、可動接点20と両固定接点21,21とが接触した状態になる(図1(b)参照)。図1(b)に示す状態からレバー50をさらに反時計回りに回転させると、復帰ばね7のばね力に抗して移動軸部3がさらに下方に押し下げられる。そして、上記の連結部位がレバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分を越えると、上記の連結部位が復帰ばね7のばね力によって急速に右方向に移動し、その結果、図1(c)に示す閉極状態(可動接点20が両固定接点21,21に接触した状態)になる。このとき、上記の連結部位は器体1に設けたストッパー12に当接した状態にあり、復帰ばね7のばね力によってこの状態が保持される。またこのとき、可動接点20は、接圧ばね102のばね力によって両固定接点21,21に強く密着した状態に保持される。
また、図1(c)に示す閉極状態からレバー50の操作部50bを時計回り(図1(c)中の矢印Aと反対の向き)に回転させると、図1(b)に示す状態を経て開極状態になる。この場合も、レバー50とリンク51の連結部位が、レバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分を越えると、上記の連結部位が復帰ばね7のばね力によって急速に左方向に移動し、その結果、図1(a)に示す開極状態になる。このとき、上記の連結部位は器体1に設けた左側のストッパー13に当接した状態にあり、復帰ばね7のばね力によってこの状態が保持される。すなわち、本実施形態では、レバー50及びリンク51が左右方向においてストッパー12,13間を移動することになる。
ここにおいて、図1に示す断路器では、レバー50とリンク51の2部材でレバー部5を構成し、レバー50の軸部50aを支点としたてこの原理を利用しているため、小さな力で操作することが可能となる。しかも、レバー部5を2部材で構成しているので、接点部2を遮断する際の摩擦力を低減することができ、接点部2の開極速度が速くなることから、アークをすばやく切ることができ、その結果、接点寿命を延ばすことができる。
次に、図3は本実施形態の断路器の他の例を示しており、図3(a)(b)ではレバー部5として直動回転式のレバー52を用いており、図3(c)ではレバー部5として1本の棒状部材からなるレバー53を用いている。なお、それ以外の構成については図1に示した断路器と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
図3(a)(b)に示す断路器では、器体1の前面に設けた鍵穴形状の貫通孔10’(図3(b)参照)を通して、レバー52が上下方向に移動自在となっている。そして、レバー52の側面に設けた係止突起52aを貫通孔10’の内側の開口端縁に係止させることで、接点部2の閉極状態が保持されるようになっている。つまり、図3(a)に示す状態から係止突起52aが器体1内部に挿入されるまでレバー52を下方(図3(a)中の矢印Bの向き)に押し込み、押し込んだ状態のままレバー52を図3(a)中の矢印Cの向きに回転させると、係止突起52aが貫通孔10’の内側の開口端縁に係止される。そしてこのとき、レバー52によって移動軸部3が下方に押し下げられることから、接点部2が閉極状態となるのである。
また、上記の閉極状態からレバー52を図3(a)中の矢印Cと反対の向きに回転させて、レバー52と貫通孔10’の位置を合わせると、レバー52が復帰ばね(図示せず)のばね力によって上方に押し出され、その結果、図3(a)に示す開極状態となる。
図3(c)に示す断路器では、レバー53の先端部に設けた軸部53bを上下方向にガイドするガイド溝部14と、レバー53の中間部に設けた軸部53aを左右方向にガイドするガイド溝部15とが器体1側に設けられている。そして、反時計回り(図3(c)中の矢印Dの向き)にレバー53を回転させると、軸部53aがガイド溝部15に沿って左側に移動するとともに、軸部53bがガイド溝部14に沿って下方に移動する。その結果、復帰ばね(図示せず)のばね力に抗して移動軸部3が下方に押し下げられ、可動接点20が両固定接点21,21に接触して閉極状態となる。なお、上記の閉極状態では、図示しない保持手段によってレバー53を保持できるようになっている。
また、上記の閉極状態からレバー53を時計回り(図3(c)中の矢印Dと反対の向き)に回転させると、軸部53aがガイド溝部15に沿って右側に移動するとともに、軸部53bがガイド溝部14に沿って上方に移動する。その結果、移動軸部3が復帰ばねのばね力によって上方に押し上げられ、可動接点20が両固定接点21,21から開離して開極状態となる。ここにおいて、図3(c)に示す断路器では、軸部53aを支点としたてこの原理を利用しているため、小さな力で操作することが可能となる。
而して、本実施形態によれば、固定接点21,21及び可動接点20からなる接点部2を密閉容器6内に配置しているので、使用場所の雰囲気中の不純ガスによって各接点20,21の酸化や硫化が起こるのを防止できるとともに、各接点20,21に異物が付着するのを防止でき、その結果、両接点20,21間の接触信頼性を向上させることができる。また、接点部2を密閉容器6内に配置することによってアークが外部に漏れることがないので、直流電圧の高電圧化が要求される回路に用いた場合でも、従来例のようにアークを分割するための消弧グリットの数を増やす必要がなく、断路器の小型化を図ることができ、さらに他の部品を断路器に近づけて配置することも可能になる。
また、レバー部5を移動軸部3に連結しており、レバー部5の位置によって移動軸部3の位置を把握できることから、断路器の作動状態を把握することができ、しかも本実施形態では表示窓部11を設けているので、より明確に断路器の作動状態を知ることができる。さらに、本実施形態では、水素を主成分とするガス体を密閉容器6内に封入しており、各接点20,21をアーク熱により還元することができることから、両接点20,21間の接触信頼性をさらに向上させることができ、また高電圧遮断能力も向上するという利点もある。また、接点部2を密閉容器6内に配置しているので、酸化しやすい銅を用いることができ、その結果銀接点に比べてコストダウンを図ることができる。
なお、本実施形態では、水素を主成分とするガス体の場合を例に説明したが、窒素又は二酸化炭素の何れかを主成分とするガス体でもいいし、水素、窒素及び二酸化炭素のうちの複数を含むものでもよい。また、本実施形態の接点部2の構成は一例であって、本実施形態に限定されるものではない。さらに、本実施形態では、可動接点20及び固定接点21を銅で構成しているが、銅合金であってもよく、同様に銀接点に比べてコストダウンを図ることができる。
ここに、本実施形態の断路器は、前記レバー部を前記移動軸部に連結させたことを特徴とする。これにより、レバー部の位置によって移動軸部の位置を把握できることから、断路器の作動状態を把握することができる。
また、本実施形態の断路器は、前記レバー部は、先端部が前記移動軸部に連結された第1部材と、先端部が前記第1部材の後端部に連結されて、中間部に支点部が設けられた第2部材とで構成され、前記第2部材の支点部を支点として前記第2部材の後端部を操作すると、当該操作に応じて前記移動軸部が前記閉極位置と前記開極位置との間で進退自在に移動することを特徴とする。これにより、固定接点及び可動接点からなる接点部を密閉容器内に配置しているので、使用場所の雰囲気中の不純ガスによって各接点の酸化や硫化が起こるのを防止できるとともに、各接点に異物が付着するのを防止でき、その結果、両接点間の接触信頼性を向上させることができる。
(実施形態2)
本発明に係る断路器の実施形態2を図4及び図5に基づいて説明する。本実施形態では、作業者が操作する操作部52aを備えた外部レバー52と、外部レバー52の操作に応じて移動軸部3を上下方向に移動させる内部レバー(レバー50及びリンク51)とでレバー部5を構成し、さらに外部レバー52の押圧部(突起部52b,52c)とレバー50とが非連結構造である点を特徴とするものである。なお、それ以外の構成については実施形態1と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の断路器は、図4(a)に示すように器体1と、接点部2と、移動軸部3と、金属ベローズ4と、レバー部5とを備えている。
レバー部5は、図4(a)に示すように、下方に突出する突起部52b,52cが左右両端部に設けられ、断面視の形状が略コ字型に形成された外部レバー52と、レバー50及びリンク51の2部材からなる内部レバーとで構成され、さらに外部レバー52の突起部52b,52cとレバー50とが非連結構造になっている。つまり、本実施形態では、外部レバー52と内部レバーとが連結されていない。また、外部レバー52には、器体1の前面(図4(a)中の上面)から外部に突出する操作部52aが一体に設けられ、左右方向において移動自在となっている。さらに、内部レバーは、レバー50の中間部に設けられた軸部50aにより器体1に回転自在に軸支されるとともに、レバー50の先端部(図4(a)中の下端部)に回動自在に連結されたリンク51の先端部には移動軸部3が回動自在に連結されており、内部レバーの移動に応じて移動軸部3が上下方向に移動自在となっている。なお、本実施形態においても、リンク51の先端部に軸部51aが設けられており、この軸部51aが器体1に設けたガイド溝部14に沿って上下方向に移動自在となっている。
次に、断路器の動作について図4に基づいて説明する。図4(a)は接点部2が閉極した状態であり、この状態から外部レバー52の操作部52aを右方向(図4(a)中の矢印Eの向き)に押すと、外部レバー52の突起部52bに押されてレバー50が時計回りに回転する。このとき、レバー50の回転に伴って、レバー50とリンク51の連結部位が左方向に移動するとともに、移動軸部3がリンク51により下方に押し下げられる。続けて、操作部52aを右方向にさらに押すと、上記の連結部位がレバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分を越えたところで、外部レバー52の突起部52bとレバー50とが非連結構造であることから、復帰ばね(図示せず)のばね力によって上記の連結部位が急速に左方向に移動する。その結果、移動軸部3が上方に押し上げられ、可動接点20が両固定接点21,21から開離した状態(開極状態)になる。このとき、上記の連結部位は左側のストッパー13に当接した状態にあり、復帰ばねのばね力によってこの状態が保持される(図4(b)参照)。
また、図4(b)に示す開極状態から外部レバー52の操作部52aを左方向(図4(a)中の矢印Eと反対の向き)に押すと、外部レバー52の突起部52cに押されてレバー50が反時計回りに回転する。このとき、レバー50の回転に伴って、レバー50とリンク51の連結部位が右方向に移動するとともに、移動軸部3がリンク51により下方に押し下げられる。続けて、操作部52aを左方向にさらに押すと、上記の連結部位がレバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分を越えたところで、外部レバー52の突起部52cとレバー50とが非連結構造であることから、復帰ばねのばね力によって上記の連結部位が急速に右方向に移動する。その結果、可動接点20が両固定接点21,21に接触した状態(閉極状態)になる。このとき、上記の連結部位は右側のストッパー12に当接した状態にあり、復帰ばねのばね力によってこの状態が保持される。またこのとき、可動接点20は、接圧ばね102のばね力によって両固定接点21,21に強く密着した状態に保持される(図4(a)参照)。
ここにおいて、本実施形態では、上述のように外部レバー52の突起部(押圧部)52b,52cとレバー50を非連結構造にするとともに、レバー50が空走するスペースa1を設けているので、レバー50とリンク51の連結部位が所定位置(レバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分)を越えると、復帰ばねによって接点部2の開極方向にすばやく移動し、その結果、接点部2の遮断性能を維持できることから、接点部2に生じるアークをすばやく切ることができる。また、本例では、接点部2の閉極方向においても、復帰ばねによって上記の連結部位をすばやく移動させることができ、その結果、接点20,21間に生じるアークの影響を小さく抑えることができる。ここに、本実施形態では、復帰ばねにより付勢手段が構成されている。
次に、図5(a)(b)は本実施形態の断路器の他の例を示しており、まず図5(a)に示す断路器について説明する。この断路器は、下側が開口する筒状に形成された外部レバー54と、外部レバー54に連動する形で上下方向に移動自在に配置される内部レバー53とで構成された直動回転式のレバー部5を備えている。外部レバー54は、器体1に設けられた支持台18に下端部が固定された付勢ばね104により上方に弾性力が加えられている。また、内部レバー53には、側方に突出する係止突起53aが設けられており、この係止突起53aを器体1に設けられたストッパー16の下端縁に係止させることで内部レバー53の上方への移動が規制される。さらに、内部レバー53の先端部(図5(a)中の下端部)は移動軸部3に連結されている。
この断路器の動作について説明する。外部レバー54を下方(つまり器体1の内側)に押し込むと、外部レバー54の移動に伴って内部レバー53も下方に移動する。なおこのとき、内部レバー53の係止突起53aが器体1のストッパー16よりも下側に位置するところまで外部レバー54を押し込む。次に、押し込んだ状態のまま外部レバー54を所定方向に回転させると、内部レバー53の係止突起53aが器体1のストッパー16の下端縁に係止されて内部レバー53の上方への移動が規制される。最後に、外部レバー54から手を離すと、付勢ばね104のばね力によって外部レバー54が初期位置(図5(a)に示す位置)に復帰する。なおこのとき、可動接点20は両固定接点21,21に密着した状態、つまり接点部2が閉極した状態にあり、また外部レバー54と内部レバー53の間にはスペースa2が設けられている。
続けて、図5(a)に示す状態から外部レバー54を上記の所定方向と反対方向に回転させると、内部レバー53の係止突起53aと器体1のストッパー16との係合状態が解除され、復帰ばね(図示せず)のばね力によって内部レバー53が上方に押されて初期位置(つまり開極位置)に復帰する。なおこのとき、外部レバー54との間に設けられたスペースa2によって内部レバー53を急速に初期位置に復帰させることができ、その結果、接点部2の遮断性能を維持できることから、接点部2に生じるアークをすばやく切ることができる。ここに、本例では、外部レバー54の底面により押圧部が構成されている。
また、図5(b)に示す断路器について説明する。この断路器は、外部レバー52と、レバー55からなる内部レバーとで構成されたレバー部5を備えている。レバー55の中間部には軸部55aが設けられており、この軸部55aは器体1に設けられたガイド溝部15に沿って左右方向に移動自在となっている。また、レバー55の先端部には軸部55bが設けられており、この軸部55bは器体1に設けられたガイド溝部14に沿って上下方向に移動自在となっている。さらに、レバー55は、その先端部において移動軸部3に連結されている。
この断路器の動作について説明する。図5(b)は接点部2が開極した状態であり、この状態から外部レバー52の操作部52aを左方向に押すと、外部レバー52の突起部(押圧部)52cに押されてレバー55が反時計回りに回転する。なおこのとき、レバー55の回転に伴って、軸部55aがガイド溝部15に沿って左方向に移動するとともに、軸部55bがガイド溝部14に沿って下方に移動し、その結果、移動軸部3が下方に押し下げられる。続けて、操作部52aをさらに左方向に押すと、レバー55が鉛直方向(上下方向)となる位置を超えたところで、復帰ばね(図示せず)のばね力によってレバー55が反時計回りに急速に回転する。なおこのとき、可動接点20は両固定接点21,21に接触した状態(閉極状態)にある。
また、閉極状態から外部レバー52の操作部52aを右方向に押すと、外部レバー52の突起部52bに押されてレバー55が時計回りに回転する。なおこのとき、レバー55の回転に伴って、軸部55aがガイド溝部15に沿って右方向に移動するとともに、軸部55bがガイド溝部14に沿って下方に移動し、その結果、移動軸部3が下方に押し下げられる。続けて、操作部52aをさらに右方向に押すと、レバー55が鉛直方向(上下方向)となる位置を超えたところで、復帰ばねのばね力によってレバー55が時計回りに急速に回転する。その結果、移動軸部3が上方に押し上げられ、可動接点20が両固定接点21,21から開離した状態(開極状態)になる。ここにおいて、本例では、外部レバー52の突起部52b,52cとレバー55とを非連結構造にするとともに、両者の間にレバー55が空走するスペースa3を設けているので、同様に接点部2の遮断性能を維持することができ、接点部2に生じるアークをすばやく切ることができる。
なお、外部レバーと内部レバーの構造については本実施形態に限定されるものではなく、外部レバーと内部レバーとが非連結構造であって、さらに内部レバーが空走するスペースが設けられていれば他の構造でもよい。
(実施形態3)
本発明に係る断路器の実施形態3を図6及び図7に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態2で説明した外部レバー52の移動を規制するロック機構を設けた点で実施形態2と異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態2と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の断路器は、図6(a)に示すように器体1と、接点部2と、移動軸部3と、金属ベローズ4と、レバー部5と、レバー部5の外部レバー52の移動を規制するロック機構とを備えている。
ロック機構は、図6(a)に示すように、開極位置(オフ位置)にある外部レバー52の閉極方向(オン方向)への移動を規制する移動規制部81、及び、移動規制部81による規制を解除する際に作業者が押操作する押ボタン80が一体に形成されたロック体8と、ロック体8の下端部に配置されて当該ロック体8に対して上方に弾性力を加える付勢ばね82とで構成され、本実施形態ではこのロック機構により規制手段が構成されている。
次に、断路器の動作について図6に基づいて説明する。図6(a)は接点部2が開極した状態であり、この状態から外部レバー52を左方向(図6(a)中の矢印Fの向き)に移動させると接点部2が閉極するのであるが、本実施形態ではロック機構を設けているため、このままでは外部レバー52を移動させることができない。したがって、本実施形態の断路器では、ロック機構を解除してから外部レバー52を移動させる必要がある。
具体的には、まず最初にロック体8の押ボタン80を下方に押して移動規制部81を突起部52bの下側に移動させ、ロックを解除する。その後、この状態のまま外部レバー52の操作部52aを左方向(図6(a)中の矢印Fの向き)に押すと、外部レバー52の突起部52cに押されてレバー50が軸部50aを中心として反時計回りに回転する。このとき、レバー50の回転に伴って、レバー50とリンク51の連結部位が右方向に移動するとともに、移動軸部3がリンク51により下方に押し下げられる。その後、操作部52aを左方向にさらに押すと、上記の連結部位がレバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分を越えたところで、外部レバー52の突起部52cとレバー50とが非連結構造であることから、復帰ばね(図示せず)のばね力によって上記の連結部位が急速に右方向に移動する。その結果、可動接点20が両固定接点21,21に接触した状態(閉極状態)になる(図6(b)参照)。
このとき、上記の連結部位は右側のストッパー12に当接した状態にあり、復帰ばねのばね力によってこの状態が保持される。またこのとき、可動接点20は、接圧ばね102のばね力によって両固定接点21,21に強く密着した状態に保持される。さらにこのとき、ロック体8の移動規制部81は、付勢ばね82のばね力によって外部レバー52の下端縁に弾性を有する形で当接した状態になる(図6(b)参照)。
また、図6(b)に示す閉極状態から外部レバー52の操作部52aを右方向(図6(a)中の矢印Fと反対の向き)に押すと、外部レバー52の突起部52bに押されてレバー50が時計回りに回転する。このとき、レバー50の回転に伴って、レバー50とリンク51の連結部位が左方向に移動するとともに、移動軸部3がリンク51により下方に押し下げられる。その後、操作部52aを右方向にさらに押すと、上記の連結部位がレバー50の軸部50aとリンク51の軸部51aとを結んだ線分を越えたところで、外部レバー52の突起部52bとレバー50とが非連結構造であることから、復帰ばねのばね力によって上記の連結部位が急速に左方向に移動する。その結果、移動軸部3が上方に押し上げられ、可動接点20が両固定接点21,21から開離した状態(開極状態)になる。
このとき、上記の連結部位は左側のストッパー13に当接した状態にあり、復帰ばねのばね力によってこの状態が保持される(図6(a)参照)。またこのとき、ロック体8の移動規制部81は、付勢ばね82のばね力によって上方に弾性力が加えられているので、図6(a)に示すロック位置(規制位置)に復帰することになる。なお、図6(b)に示すロック体8の位置が解除位置となる。
而して、本実施形態によれば、ロック機構(ロック体8及び付勢ばね82)によってレバー部5(実際には外部レバー52)が不用意に操作されるのを防止できることから、安全性の高い断路器を提供することができる。
次に、図7(a)(b)は本実施形態の断路器の他の例を示しており、図5(a)(b)で説明した断路器に対してロック機構(ロック体8及び付勢ばね82)を設けた点で相違している。なお、それ以外の構成については図5(a)(b)と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図7(a)に示す断路器は、器体1の側方から外部に突出する押ボタン80、及び、外部レバー54の下方への移動を規制する移動規制部81が一体に形成されたロック体8と、ロック体8の左端部に配置されて当該ロック体8に対して右方向に弾性力を加える付勢ばね82とで構成されたロック機構を備えている。ロック体8の押ボタン80を押していない状態では、図7(a)に示すように外部レバー54の下方への移動が規制されているが、押ボタン80を左方向に押し込むことで外部レバー54と移動規制部81との係合状態が解除され、外部レバー54を下方に押し込むことが可能になる。なお、押ボタン80を押した後の動作については図5(a)と同様であるから、ここでは説明を省略する。
また、図7(b)に示す断路器は、器体1の上方から外部に突出する押ボタン80、及び、開極位置(オフ位置)にある外部レバー52の閉極方向(オン方向)への移動を規制する移動規制部81が一体に形成されたロック体8と、ロック体8の下端部に配置されて当該ロック体8に対して上方に弾性力を加える付勢ばね82とで構成されたロック機構を備えている。ロック体8の押ボタン80を押していない状態では、図7(b)に示すように外部レバー52のオン方向への移動が規制されているが、押ボタン80を下方に押し込むことで外部レバー52と移動規制部81との係合状態が解除され、外部レバー52をオン方向(左方向)に移動させることが可能になる。なお、押ボタン80を押した後の動作については図5(b)と同様であるから、ここでは説明を省略する。
上述したように、これらの断路器においてもロック機構(ロック体8及び付勢ばね82)を設けることによって、レバー部5が不用意に操作されるのを防止でき、安全性の高い断路器を提供することができる。
なお、本実施形態で説明したロック機構は一例であって、レバー部の操作を規制できるものであれば他のものでもよい。
(実施形態4)
本発明に係る断路器の実施形態4を図8〜図10に基づいて説明する。本実施形態では、ロック機構によるロックが解除される解除位置でロック体8を保持するラッチ体(ラッチ部)9を設けた点で実施形態3と異なっている。なお、それ以外の構成は実施形態3と同様であるから、同一の構成要素には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の断路器は、図10(a)に示すように器体1と、接点部2と、移動軸部3と、金属ベローズ4と、レバー部5と、ロック体8及び付勢ばね82からなるロック機構と、ロック体8を所定の解除位置(図10(b)に示す位置)で保持するラッチ体9とを備えている。
器体片1Aの内側面には、図8(a)に示すようにロック機構(ロック体8及び付勢ばね82)とラッチ体9とを収納するための収納溝部17が上下方向に沿って設けられている。また、器体片1B(図2参照)の内側面には、後述の軸部91を軸支するための軸受部(図示せず)が設けられている。
一方、ロック機構は、図9(a)に示すように外部レバー52の移動を規制する移動規制部81、移動規制部81による規制を解除する際に作業者が押操作する押ボタン80、及びラッチ体9により上記の解除位置で保持される被保持部83が一体に形成されたロック体8と、付勢ばね82とで構成される。また、ラッチ体9は、図9(a)(b)に示すようにロック体8の被保持部83を上記の解除位置で保持する矩形枠状の保持部90と、保持部90から器体1の厚み方向に突設された軸部91と、軸部91の中間部に設けられて保持部90による被保持部83のラッチを解除するためのラッチ解除部92と、ばね片部93とで構成される。なお、保持部90には、ロック体8を挿通させる略矩形状の挿通孔90aが中央部に設けられている。
ここにおいて、ロック機構及びラッチ体9は以下のようにして器体1に取り付けられる。まず、ラッチ体9の保持部90に設けられた挿通孔90a内にロック体8を上方から挿通して両者を組み付ける。そして、一体に組み付けたロック機構及びラッチ体9を収納溝部17に配置した後、ロック体8の下端部に付勢ばね82を取り付けると、ロック機構及びラッチ体9の器体1への取り付けが完了する(図8(b)参照)。なおこのとき、ロック体8の押ボタン80は、図8(b)及び図8(c)に示すように器体1の前面から外部に突出した状態に配置される。また、ラッチ体9は、軸部91によって器体1に回転自在に軸支され、ロック体8の被保持部83を保持する解除位置(ロック機構によるロックが解除される位置、図10(b)に示す位置)と、被保持部83を保持しないロック位置(ロック機構によって外部レバー52の動作が規制される規制位置、図10(a)に示す位置)との間で移動自在となっている。ここに、上記のばね片部93は保持部90の姿勢を保持するためのものであり、ロック体8を保持している状態では、図10(b)及び図10(c)に示すように保持部90が斜めに配置され、ロック体8の上方への移動を規制している。
次に、断路器の動作について図10に基づいて説明する。図10(a)は接点部2が開極した状態であり、このときレバー部5の外部レバー52はロック機構によりその移動が規制されている。またこのとき、ロック体8の被保持部83は、ラッチ体9の保持部90の挿通孔90a内に挿通された状態にある。この状態からロック体8の押ボタン80を下方に押すと、被保持部83が保持部90の挿通孔90a外に移動し、それに伴いばね片部93のばね力によって保持部90が斜めに配置され、ロック体8の被保持部83を保持した状態になる。その後、外部レバー52を反時計回りに回転させると、上述と同様の動作を経て、可動接点20が固定接点21,21に接触して閉極状態になる(10(b)参照)。
また、図10(b)に示す閉極状態から外部レバー52を時計周りに回転させると、接点部2が開極状態になるが、このときレバー50も回転することで当該レバー50に設けた解除レバー(解除機能部)56によってラッチ解除部92が上方に押し上げられる。その結果、ばね片部93のばね力に抗して保持部90が反時計回りに回転し、ラッチ状態が解除されるため、付勢ばね82のばね力によってロック体8が上方に押し上げられ、ロック体8が上記のロック位置に配置される(図10(a)参照)。
ここで、図10(c)は、例えば過電流によって接点部2が溶着した状態を示しており、このとき過電流保護機能が働くことでレバー50及びリンク51が開極方向(図10(c)中の左方向)に移動し、それに伴って外部レバー52も開極方向に移動する。しかしながら、接点部2が溶着していることからレバー50及びリンク51は開極位置までは移動しておらず、その結果、ラッチ解除部92は解除レバー56により上方に押し上げられない。つまり、ロック体8のラッチは解除されず、ロック体8は上記の解除位置に保持されたままである。なおこのとき、外部レバー52は開極位置にある。したがって、外部レバー52の位置とロック体8の押ボタン80の位置から、接点部2が正常に開極されたのか、それとも接点部2が溶着しているのかを判別することができる。つまり、外部レバー52が開極位置にあり、且つ、押ボタン80が解除位置にある場合には、接点部2が溶着状態にあると判断できる。
而して、本実施形態によれば、例えば過電流によって接点部2が溶着した場合にはレバー50が開極位置まで移動できないので、ロック体8のラッチは解除レバー56によって解除されず、上記の解除位置に保持された状態を維持する。一方、外部レバー52は、レバー50の移動に伴って開極位置まで移動するので、作業者は外部レバー52の位置とロック体8の押ボタン80の位置を確認することで接点部2が溶着したことを知ることができる。
なお、本実施形態のロック機構及びラッチ部は一例であって、ロック機構によりレバー部の操作を規制でき、且つラッチ部によりロック機構を所定の解除位置で保持できるようなものであれば他のものでもよい。
(実施形態5)
本発明に係る断路器の実施形態5を図11及び図12に基づいて説明する。本実施形態では、レバー50及びリンク51からなる内部レバーに外部レバー52を押し付ける付勢ばね100を設けるとともに、接点部2の開閉に応じて所定の電気信号を外部に出力する補助接点部101を設けた点を特徴とするものである。なお、他の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の断路器は、図11に示すように器体1と、接点部2と、移動軸部3と、金属ベローズ4と、レバー部5と、接点部2の開閉に応じて所定の電気信号を出力する補助接点部101とを備えている。
レバー部5の内部レバーを構成するレバー50の軸部50aには付勢ばね(第3の付勢ばね)100が取り付けられており、この付勢ばね100のばね力によって外部レバー52が内部レバー(実際にはレバー50)に押し付けられるようになっている。その結果、内部レバーと外部レバー52の間のがたつきを防止でき、例えば振動の多い場所に断路器を設置した場合でもびびり音を低減することができる。
ここに、本実施形態では、移動軸部3の移動に応じて上下方向に移動するスイッチ板30が当該移動軸部3の突出部位(密閉容器6から外部へ露出した部位)に取着されている。そして、このスイッチ板30によって補助接点部101のスイッチレバー101aが左側に押圧されると、内部接点101cが閉じて外部に所定の電気信号が出力されるようになっている。
次に、断路器の動作について図11に基づいて説明する。図11は接点部2が開極した状態であり、このときスイッチ板30が上方(図11中の矢印Gの向き)に移動しているため、スイッチレバー101aが左方向(図10中の矢印Hの向き)に押圧される。その結果、押板101bにより内部接点101cが閉じた状態になっている。この状態から外部レバー52を反時計回りに回転させると、レバー50及びリンク51を介して移動軸部3が下方に押し下げられ、接点部2が閉極することになる。このとき、移動軸部3に取着されたスイッチ板30も下方に移動することから、スイッチ板30による押圧力が解除されてスイッチレバー101aは右方向に復帰し、その結果、内部接点101cが開いた状態になる。すなわち、本実施形態では、接点部2が開極した状態では内部接点101cが閉じて電気信号が出力され、接点部2が閉極した状態では内部接点101cが開いて電気信号が出力されないので、作業者はこの電気信号の有無によって接点部2の状態を把握することができる。
なお、本実施形態では、a接点からなる補助接点部101の場合について説明したが、例えばb接点や図12(a)(b)に示すようにc接点(a接点とb接点の両方を備えた接点)からなる補助接点部101であってもよく、同様に補助接点部101から出力される電気信号によって接点部2の状態を把握することができる。
(実施形態6)
本発明に係る断路器の実施形態6を図13〜図15に基づいて説明する。本実施形態では、図13に示すように、外部レバー52の移動を規制するロック体8が上記の解除位置にある状態で外部レバー52とロック体8との間に隙間が生じるように、外部レバー52に凹み部52dを設けた点を特徴とするものである。なお、他の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明は省略する。
図15に示す断路器は、図6で説明した断路器に対して付勢ばね103を設けたものであり、例えば右方向(OFF方向)への外部レバー52の操作を途中でやめた場合でも、付勢ばね103によって左方向(ON方向)に外部レバー52を自動的に戻すことができるようになっている。図15(a)はロック体8の移動規制部81によって外部レバー52の左方向への移動が規制された状態であり、このとき接点部2は開極した状態(可動接点20が固定接点21,21から開離した状態)にある。この状態からロック体8の押ボタン80を下方に押すと、図15(b)に示すように外部レバー52が付勢ばね103から加えられる弾性力によって左方向に移動する。このとき、上述と同様の処理を経て、可動接点20が固定接点21,21に接触して閉極状態になる。またこのとき、ロック体8は付勢ばね82から上向きの弾性力が加えられており、外部レバー52の下端縁と移動規制部81の上端縁とが弾性を有する形で当接した状態になる。
ここで、図15(b)に示すON状態から操作部52aを操作して外部レバー52をOFF方向(図15(c)中の矢印Kの向き)に移動させる途中で手を離すと(つまりOFF操作を途中でやめると)、上述したように付勢ばね103によって外部レバー52は元のON位置(図15(b)に示す位置)に戻ろうとする。このとき、外部レバー52には付勢ばね82からの弾性力によって摩擦力F2が働くため、外部レバー52を自動的にON位置に戻すためには、付勢ばね103が外部レバー52に加える弾性力F1として摩擦力F2以上の力が必要になる。その結果、付勢ばね103によって外部レバー52をON位置に自動的に戻そうとすると、付勢ばね103のばね力を大きくする必要があり、付勢ばね103のばね力によって操作性が損なわれる可能性があった。
そこで、本実施形態では、上記の問題を解決すべく図13に示す断路器を提供する。この断路器は、図13(a)に示すように器体1と、接点部2と、移動軸部3と、金属ベローズ4と、レバー部5と、ロック体8及び付勢ばね(第1の付勢ばね)82からなるロック機構と、ロック体8を上記の解除位置で保持するラッチ体(ラッチ部)9と、レバー部5の外部レバー52に対して所定方向(図13(a)に示す例では左方向)に弾性力を加える付勢ばね(第2の付勢ばね)103とを備えている。なお、上記の付勢ばね103は、内部レバーを構成するレバー50に外部レバー52を押し付けるための第3の付勢ばねとしての機能も備えている。ここに、本実施形態では、上記のロック機構により規制手段が構成されている。
外部レバー52には、ロック体8がラッチ体9によって解除位置で保持されている状態(図13(c)に示す状態)で外部レバー52とロック体8の移動規制部81との間に隙間が生じるように、凹み部52dが設けられており、上記の解除状態では外部レバー52が左右方向に移動する際に移動規制部81と接触しないようになっている。つまり、上記の解除状態で外部レバー52が移動する際には摩擦力F2は発生しない。
次に、断路器の動作について説明する。図13(a)はロック体8の移動規制部81によって外部レバー52の左方向(ON方向)への移動が規制された状態であり、このとき接点部2は開極した状態にある。なお、このときのロック体8の位置が規制位置である。この状態からロック体8の押ボタン80を下方に押すと、図13(b)に示すようにロック体8の被保持部83とラッチ体9の保持部90とが係合することで移動規制部81が保持される。ここにおいて、ロック体8は付勢ばね82によって上方に押されているが、ラッチ体9の保持部90がロック体8の被保持部83と係合することによってロック体8は上方へ移動することができず、このときのロック体8の位置が解除位置である。一方、外部レバー52は、付勢ばね103から左方向に弾性力が加えられていることから、図13(c)に示すように左方向に移動する。このとき、上述と同様の処理を経て、可動接点20が固定接点21,21に接触して閉極状態になる。
さらに、図13(c)に示すON状態から操作部52aを操作して外部レバー52をOFF方向(図13(d)中の矢印Jの向き)に移動させる途中で手を離すと、外部レバー52は元のON位置(図13(c)に示す位置)に戻ろうとする。このとき、上述した図15に示す断路器では、外部レバー52と移動規制部81との間に摩擦力F2が働くため、付勢ばね103によって外部レバー52に加えられる付勢力F1は摩擦力F2よりも大きくする必要がある。しかしながら、本例では、外部レバー52と移動規制部81とが接触していないことから上記の摩擦力F2は発生せず、したがって付勢ばね103によって外部レバー52に加えられる弾性力F1は小さくてすむ。
また、図13(c)に示す閉極状態から外部レバー52を右方向(OFF方向)に移動させると、レバー50が外部レバー52の突起部52bにより右方向に押されてレバー50とリンク51の連結部位が左方向に移動する。続けて、外部レバー52を右方向に移動させると、上述と同様の処理を経て上記の連結部位が左側のストッパー13に当接した状態になるが(図13(b)参照)、このときラッチ体9のラッチ解除部92が上記の連結部位により左方向に押される。その結果、ラッチ体9が軸部91を中心に時計回りに回転することで、ロック体8の被保持部83とラッチ体9の保持部90との係合状態が解除され、付勢ばね82の上向きのばね力によってロック体8が所定の規制位置に復帰する(図13(a)参照)。なおこのとき、可動接点20は、上述と同様の処理を経て両固定接点21,21から開離した状態になる。またこのとき、外部レバー52は、付勢ばね103によって左方向に弾性力が加えられた状態にある。
ここにおいて、図14は、例えば過電流によって接点部2が溶着した状態を示しており、このとき過電流保護機能が働くことでレバー50及びリンク51からなる内部レバーが開極方向に移動することになるが、接点部2が溶着していることからレバー50及びリンク51の連結部位はラッチ解除部92を押す位置まで移動しない。その結果、ロック体8のラッチは解除されず、ロック体8は上記の解除位置に保持されたままである。なおこのとき、外部レバー52は、内部レバーに押される形で開極位置(オフ位置)まで移動する。したがって、外部レバー52の位置だけでは接点部2が正常に開極されたのか、それとも接点部2が溶着しているのかを判別できないが、ロック体8の押ボタン80の位置も合わせて確認することで、接点部2の状態を判別することができる。つまり、外部レバー52が開極位置にあり、且つ、押ボタン80が解除位置にある場合には、接点部2が溶着状態にあると判断できる。
而して、本実施形態によれば、外部レバー52に凹み部52dを設けることによって、ロック体8が解除位置にある状態で外部レバー52が移動する際には移動規制部81に接触しないことから、付勢ばね103から加えられる弾性力によって外部レバー52を元のON位置(図13(c)に示す位置)に確実に復帰させることができる。しかも、付勢ばね103が外部レバー52に加える弾性力が小さくてすむことから、操作性が損なわれることなく、使い勝手のよい断路器を提供することができる。また、外部レバー52が途中位置で止まることがないことから、接点部2がON状態(閉極状態)にあるのか、又、OFF状態(開極状態)にあるのかを容易に判断することができる。
なお、上述した実施形態1〜6では、移動軸部3の移動に伴って伸縮する金属ベローズ4が密閉容器6の外側に設けられている場合について説明したが、例えば図16に示すように金属ベローズ4が密閉容器6の内部に設けられていてもよく、この場合も密閉容器6の密閉性を確保した状態で移動軸部3を上下方向に移動させることができ、その結果、接点部2(可動接点20及び固定接点21,21)の接点信頼性を向上させることができる。またこの場合、金属ベローズ4を密閉容器6の外側に設けた場合に比べて器体1の高さ寸法を小さくすることができるので、断路器の小型化が図れるという利点もある。なお、金属ベローズ4の配置以外の構成は実施形態1〜6と同様であるから、ここでは説明を省略する。
2 接点部
3 移動軸部
4 金属ベローズ(金属部材)
5 レバー部
6 密閉容器
20 可動接点
21 固定接点

Claims (14)

  1. 固定接点及び前記固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、
    少なくとも一部が前記密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、前記固定接点に対して前記可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、
    一端側が前記密閉容器に固着され且つ他端側が前記移動軸部に固着されて、前記移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する閉極位置と、前記可動接点が前記固定接点から開離する開極位置との間で前記移動軸部を進退自在に移動させるレバー部と
    前記接点部、前記移動軸部及び前記金属部材が少なくとも収納される器体とを備え
    前記レバー部は、前記移動軸部に連結されて前記器体内部に配置される内部レバーと、前記器体から外部へ突出する形で設けられた操作部、及び前記操作部の操作に応じて前記内部レバーを押圧する押圧部を有する外部レバーとで構成され、前記外部レバーの前記押圧部と前記内部レバーとを非連結構造とし、
    前記接点部が閉極状態にある位置から前記内部レバーを移動させていき、前記内部レバーが所定位置を越えると、前記接点部が開極状態となる位置まで前記内部レバーを付勢する付勢手段が設けられ、且つ前記外部レバーと前記内部レバーとの間に前記内部レバーが空走するスペースが設けられたことを特徴とする断路器。
  2. 固定接点及び前記固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、
    少なくとも一部が前記密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、前記固定接点に対して前記可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、
    一端側が前記密閉容器に固着され且つ他端側が前記移動軸部に固着されて、前記移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する閉極位置と、前記可動接点が前記固定接点から開離する開極位置との間で前記移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、
    前記レバー部は、前記移動軸部に連結されて、前記接点部、前記移動軸部及び前記金属部材が少なくとも収納された器体内部に配置される内部レバーと、前記器体から外部へ突出する形で設けられた操作部、及び前記操作部の操作に応じて前記内部レバーを押圧する押圧部を有する外部レバーとで構成され、
    前記外部レバーの前記押圧部に当接して前記外部レバーの移動を規制する規制位置と、前記外部レバーから離れる方向に移動して前記外部レバーの規制を解除する解除位置との間で、ロック操作に応じて進退自在に移動する規制手段、前記規制手段に対して前記規制位置側に弾性力を加える第1の付勢ばね、前記規制手段を前記解除位置で保持するラッチ部、及び前記外部レバーに対して所定方向に弾性力を加える第2の付勢ばねを備え、
    前記規制手段が前記解除位置にある状態で前記外部レバーと前記規制手段との間に隙間が生じるように、前記外部レバーに凹み部が設けられたことを特徴とする断路器。
  3. 固定接点及び前記固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、
    少なくとも一部が前記密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、前記固定接点に対して前記可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、
    一端側が前記密閉容器に固着され且つ他端側が前記移動軸部に固着されて、前記移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する閉極位置と、前記可動接点が前記固定接点から開離する開極位置との間で前記移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、
    前記レバー部は、前記移動軸部に連結されて、前記接点部、前記移動軸部及び前記金属部材が少なくとも収納された器体内部に配置される内部レバーと、前記器体から外部へ突出する形で設けられた操作部、及び前記操作部の操作に応じて前記内部レバーを押圧する押圧部を有する外部レバーとで構成され、
    前記外部レバーの前記押圧部に当接して前記外部レバーの移動を規制する規制位置と、前記外部レバーから離れる方向に移動して前記外部レバーの規制を解除する解除位置との間で、ロック操作に応じて進退自在に移動する規制手段が設けられたことを特徴とする断路器。
  4. 記外部レバーの前記押圧部に当接して前記外部レバーの移動を規制する規制位置と、前記外部レバーから離れる方向に移動して前記外部レバーの規制を解除する解除位置との間で、ロック操作に応じて進退自在に移動する規制手段が設けられたことを特徴とする請求項1記載の断路器。
  5. 前記規制手段を前記解除位置で保持するラッチ部が設けられ、且つ前記ラッチ部のラッチを解除する解除機能部が前記レバー部に設けられたことを特徴とする請求項記載の断路器。
  6. 1気圧を超える所定のガス体が前記密閉容器内に封入されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の断路器。
  7. 固定接点及び前記固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、
    少なくとも一部が前記密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、前記固定接点に対して前記可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、
    一端側が前記密閉容器に固着され且つ他端側が前記移動軸部に固着されて、前記移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する閉極位置と、前記可動接点が前記固定接点から開離する開極位置との間で前記移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、
    1気圧を超える所定のガス体が前記密閉容器内に封入されたことを特徴とする断路器。
  8. 前記ガス体は、水素、窒素又は二酸化炭素のうちの少なくとも何れかが含まれることを特徴とする請求項6又は7記載の断路器。
  9. 前記レバー部の操作に連動して前記接点部の状態を表示する表示部が設けられたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の断路器。
  10. 前記外部レバーを前記内部レバーに押し付けるための第3の付勢ばねが設けられたことを特徴とする請求項記載の断路器。
  11. 前記移動軸部の移動に連動して接点を開閉する補助接点部が設けられたことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の断路器。
  12. 前記移動軸部を前記開極位置に復帰させるための復帰ばねが設けられたことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の断路器。
  13. 前記固定接点及び前記可動接点は、それぞれ銅又は銅合金からなることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の断路器。
  14. 固定接点及び前記固定接点に接離自在に接触する可動接点を有し、密閉容器内に配置される接点部と、
    少なくとも一部が前記密閉容器から外部へ突出する形で設けられ、前記固定接点に対して前記可動接点を進退自在に移動させる移動軸部と、
    一端側が前記密閉容器に固着され且つ他端側が前記移動軸部に固着されて、前記移動軸部の移動に応じて伸縮する金属部材と、
    前記可動接点が前記固定接点に接触する閉極位置と、前記可動接点が前記固定接点から開離する開極位置との間で前記移動軸部を進退自在に移動させるレバー部とを備え、
    前記レバー部は1本の棒状部材からなり、前記棒状部材の先端部で前記移動軸部に連結され、且つ前記棒状部材の中間部に支点部が設けられており、
    前記支点部を支点として前記棒状部材の後端部を操作すると、前記操作に応じて前記移動軸部が前記閉極位置と前記開極位置との間で進退自在に移動することを特徴とする断路器
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