JP4170551B2 - プッシュスライドスイッチ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プッシュスライドスイッチに関するものであり、さらに詳しくは、一つの摘みの操作によってプッシュスイッチとしてもスライドスイッチとしても使用できるプッシュスライドスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9、図10は、従来のプッシュスライドスイッチ100を示したものである。従来のプッシュスライドスイッチ100は、操作部材101、スライダー102、カバー103、球体104a,104b,104c、バネ部材105a,105b,105c、固定端子106、プッシュスイッチ用可動接片107、スライドスイッチ用可動接片108、基板109からなら。操作レバー101は、外部に突出する摘み110を有しており、バネ部材105を収納保持するための孔111が形成されている。また、操作レバー101の中間部には、可動接片107がかしめによって一体に固定されている。
【0003】
スライダー102には、スライドスイッチ用可動接片108を収納する収納部112が形成されており、また、組み立てた際に孔111に連続するように孔113a,113b,113cが形成されている。孔113a,113b,113cの内径は、球体104a,104b,104cの直径よりも若干小さく形成されており、球体104a,104b,104cが孔113a,113b,113c内部に入り込まないようにしている。孔113a,113b,113cは、図12に示すように、3つ形成されている。孔113bは、操作レバー101を前後に摺動させた場合、すなわちプッシュスイッチとして使用する場合に球体104bを節度凹部114bに押しつけて不用意に操作レバー101が左右に摺動しないようにするとともに、操作レバー101が中立位置に復帰したことを伝えるための節度用として形成されている。また、孔113a、113cは、スライドスイッチとして使用した場合の節度用に形成されている。
【0004】
カバー103は、上面と側面を覆うものであり、側面には球体104a,104b,104cが落ち込む節度凹部114a,114b,114cが複数形成されている。
【0005】
基板109には、複数の固定端子106が固定されており、各々の固定端子106には、スライドスイッチ用可動接片108とプッシュスイッチ用可動接片107が圧接して接続する。固定端子106は、回路基板(図示省略)に半田付けされる。
【0006】
このような、プッシュスライドスイッチ100は、操作レバー101を左右方向(図11中紙面に対して手前と奥の方向)に摺動させた場合には、スライドスイッチ用可動接片108が選択的に複数の固定端子106と接続したり接続が切れたりする。この際に、操作レバー101とスライダー102が一体に摺動し、これに追従して球体104a,104b,104cもカバー103の内側面上を摺動する。そして、球体104a,104cが節度凹部114a,114cに落ち込むことによってスイッチの切り替えに応じた節度感が得られる。一方、操作レバー101を後方(図11中右方向)に摺動させた場合には、バネ部材105bが収縮して球体104bを節度凹部114bに押しつけることによって、不用意に操作レバー101が左右方向に移動しないようにしている。また、プッシュスイッチ用可動接片107が、固定端子106に圧接して接続され、プッシュスイッチがオンする。操作レバー101を後方へ押圧する力を取り除くと、操作レバー101はバネ部材105bの復帰力によって前方へ摺動して、プッシュスイッチ用可動接片107と固定端子106との接続が離れてプッシュスイッチがオフする。また、球体104bの節度凹部114bに対する押圧力も弱くなるため、操作レバー101を左右方向へ摺動させるのが容易となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のプッシュスライドスイッチ100は、操作レバー101を左右に摺動させる場合、すなわちスライドスイッチとして使用する場合にも球体104bがカバー103の内壁面上を摺動するため、操作力が重くなるという問題があった。さらに、スライダーを左右方向へ摺動させた後に中立位置に自動復帰させる場合には、バネ部材105bのバネ力の影響を考慮して中立位置復帰用バネの強さを決めないといけないため、中立位置復帰用のバネ力を大きくしなければならない。そのために、バネの自然長を長くする等によりスイッチ全体が大型化してしまい、また操作力が重くなるという問題があった。このような問題を解決するために、孔113bの後端を塞いで球体104bをなくする方法もあるが、この場合には、孔113bを塞いだ壁の前方側にバネ部材105bを位置決めするためのボスを形成しなければいけないため、大型化してしまうという問題が生じるとともに、プッシュスイッチとして使用している最中に誤ってスライドスイッチが動作してしまう恐れがあるという問題も生じる。
【0008】
一方、ディスプレイ上のカーソルを遠隔操作により移動して所望のメニュを選択して決定する場合には、カーソルを移動するスライド操作と、メニュを決定するプッシュ操作が一つの摘みで行えると使い勝手が良い。しかし、このような一つの摘みで操作する場合には、スライド操作中に誤ってプッシュ操作を行う可能性があり、その場合にはカーソルが所望のメニュ上に移動しないうちに決定の信号が送信されてしまうため、自分が希望する操作が行えず自分が意図しない操作が行われて誤動作してしまうという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、小型化が可能で、軽操作力であり、誤動作することのないプッシュスライドスイッチを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の固定端子を保持する絶縁性のケースと、前記ケースを覆うカバーと、前方当接壁及び後方当接壁を有し、前記ケースに収納されて左右に摺動するスライダーと、前記スライダーの前記カバー側に配置され外部へ突出する摘み部と、前記スライダー内に保持される保持部と前記保持部から延出し前記スライダーの下部に配置される薄板部とを有し、前後左右に摺動する操作部材と、前記スライダーを左右方向へ付勢する第一のバネ部材と、前記摘み部を外部へ突出する方向へ付勢する第二のバネ部材と、前記操作部材の摺動によって前記固定端子と接続する可動接片とを有し、前記第一のバネ部材は前記ケースに収納され、前記第二のバネ部材は前記後方当接壁と前記操作部材との間に位置して前記操作部材を前記前方当接壁に当接するように付勢することを特徴とする。
【0011】
操作部材を左右に摺動するとスライダーが操作部材と一緒に左右方向へ摺動し、可動接片が固定端子と接続する。一方、操作部材をバネ部材の付勢力に抗して後方へ押し込むと、バネ部材はスライダーの後方当接壁と操作部材との間で収縮して可動接片が固定端子に接続する。操作部材の後方への押圧をやめるとバネ部材の復帰力によって操作部材は前方当接壁と当接するまで復帰して、可動接片と固定端子との接続が解除される。
【0012】
更に、前記ケースの内底面の両側に前記スライダーの摺動方向と平行にリブを形成し、前記保持部の側面を前記スライダーの前記側面と対向する内壁面に接近または当接させることを特徴とする。
【0013】
操作部材の保持部は、初期状態でリブより前方側に位置しているが、操作部材を後方へ押圧した場合にはリブとリブの隙間を通過してさらに後方へ摺動することができる。操作部材の後方への押圧をやめると、バネ部材の復帰力によって操作部材が前方へ復帰し、保持部材がリブとリブの隙間を通過して操作部材が初期位置に復帰する。一方、操作部材を左右に摺動した場合には、操作部材の保持部はリブよりも前方側に位置しており、リブと平行に摺動する。左右へ摺動した状態で操作部材を後方へ押圧した場合には、保持部の一部がリブに当たってそこを支点に回転しようとするが、保持部の側面がスライダーの内壁面に当接して保持部はそれ以上後方へは移動できず、操作部材の後方への移動も阻止される。したがって、スライドスイッチとして使用している最中にプッシュスイッチがオンされることが防止でき、誤動作を防止できる。
【0014】
更に、前記操作部材には突起を形成し、前記カバーには前記突起を受け入れる凹所を形成したことを特徴とする。
【0015】
操作部材を後方へ押圧した際には、突起が凹所内に入り込むため、操作部材の押圧ができ、可動接片と固定端子が接続する。操作部材を左右方向へ摺動した後に後方へ押圧した際には、突起がカバーの側縁に当接して押圧できないため、スライドスイッチとして使用している最中にプッシュスイッチがオンされることが防止でき、誤動作を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図8は、本発明の実施の形態を示したものであり、図1はプッシュスライドスイッチ1の平面図、図2はプッシュスライドスイッチ1の側面図、図3はカバー9を取り除いた状態の平面図、図4は図1のA−A線断面図、図5は操作部材2の平面図、図6は操作部材2の正面図、図7はスライダー4の平面図、図8は図7のA−A線断面図である。スイッチ1は、操作部材2、ケース3、スライダー4、第一のバネ部材5、プッシュスイッチ用可動接片6、スライドスイッチ用可動接片7、固定端子8、カバー9からなる。
【0017】
操作部材2は、全体略逆T字状であり、外部へ突出する摘み部17と、後述するスライダー4内に収納される保持部11、第二のバネ部材10の前方(図4中左方向)が収縮自在に遊嵌するとともに第二のバネ部材10の位置決めとなる保持孔12が形成されている。保持孔12の前方端は、第二のバネ部材10が当接する垂直な壁15が形成されている。また、保持部11の側面にはストッパー壁16が形成されており、また幅の薄い薄板部18が形成されている。
【0018】
ケーズ3は、略箱型であり、第一のバネ部材5の収納部22が形成されている。また、ケース3の両端より左右方向と平行な方向であって中央に向かって、リブ23a,23bが形成されている。リブ23aの右側壁とリブ23bの左側壁との間隔hは、保持部11の幅iより若干大きくなっている。また、ケース3には、内底面に一部が露出するように固定端子8が一体成形によって固定されている。
【0019】
スライダー4は、全体略ロ字状であり、その内部は操作部材2の保持部11が収納される収納部30になっている。収納部30の長手方向の長さlは、保持部11のストッパー壁16間の長さmよりも若干大きいか若しくは略同一幅になっている。スライダー4には、上面に開孔した保持溝32が形成されており、保持溝32と対向する部分には同じく上面に開孔した溝33が形成されている。保持溝32は、第二のバネ部材10の後方を伸縮自在に遊嵌するものであり、保持溝32の後端は、第二のバネ部材10の後端が当接する後方当接壁35になっている。溝33は、摘み部17を位置決めガイドするものである。スライダー4の前方側の内側壁は、組み立てた際の初期状態で操作部材2が当接する前方当接壁34になっている。また、左右の内壁面は、保持部11が当接する被ストッパー壁31になっている。また、スライダー4の下方には、第一のバネ部材5の位置決めガイドとなるガイド溝36が形成されている。ガイド溝36は円弧状に形成されている。また、左右の内側壁下方には、切り欠き38が形成されている。切り欠き38の幅nは、操作部材2の薄板部18の幅oとリブ23の幅pを足した幅より大きくなっている。また、操作部材2の薄板部18はスライダー4の下部に配置されているため、例えば操作部材2をこじった場合には、スライダー4によって上下方向の動きが抑えられるため薄板部18は僅かしか動かず、操作部材2を安定して保持することができる。また、スライダー4の下方には、第一のバネ部材5の略中間に挿入されて操作部材2の中立位置への復帰のための、付勢片37が形成されている。
【0020】
カバー9は、金属板材をプレス加工したものであり、ケース3に係合して固定される。第一のバネ部材5はコイルバネであり、操作部材2の左右方向すなわちスライドスイッチとして使用する場合の、中立位置復帰用のものである。なお、ここで中立位置とは、摘み部17がプッシュスライドスイッチ1の略中央にあるときの位置(図1の状態)をいう。第二のバネ部材10はコイルバネである。プッシュスイッチ用可動接片6とスライドスイッチ用可動接片7は、ともに金属板をプレス加工して形成したものであり、固定端子8に圧接接続する接点50が各々複数形成されている。
【0021】
このようなプッシュスライドスイッチ1は、まず最初に、予め固定端子8を一体成形して固定したケース3の上方より、第一のバネ部材5を挿入する。次に、予めプッシュスイッチ用可動接片6を固定した操作部材2及び第二のバネ部材10を、予めスライドスイッチ用可動接片7を固定したスライダー4に挿入する。この際に、操作部材2の保持部11を収納部30内に収納し、第二のバネ部材10を収縮させながら壁15と後方当接壁35の間に挿入する。挿入が完了すると、操作部材2は第二のバネ部材10の付勢力によって前方当接壁34に当接して仮保持された状態になる。なお、操作部材2及び第二のバネ部材10の挿入は、溝33及び保持溝32が何れも上方に開孔しているため容易である。次に、仮保持によって一体化した操作部材2、第二のバネ部材10及びスライダー4を、ケース3に上方より挿入する。次に、カバー9を上方より被せた後、ケースに係合させて固定する。これによって、第一のバネ部材5がガイド溝36に適正にガイドされる。また、保持部11のストッパー壁16が、スライダー4の被ストッパー壁31に接近若しくは当接した状態となる。
【0022】
このように組み立てられたプッシュスライドスイッチ1の動作について説明する。最初に、摘み部17を左右に動かした場合、すなわちスライドスイッチとして使用した場合について説明する。摘み部17を動かすと、第一のバネ部材5が付勢片37を境に、一方が収縮する。また、スライダー4が、保持部11に押されて操作部材2と同一方向へ移動する。これによって、スライドスイッチ用可動接片7が移動して、固定接点8との接続が切り替わる。摘み部17の左右方向に加えている力を取り除くと、第一のバネ部材5のバネ復帰力により、操作部材2が中立位置に復帰して、プッシュスイッチ用可動接片7と固定端子8との接続が切り替わる。この時にスライダー4には、操作部材2と接している部分に左右方向の進行方向への力が加わるが、スライダー4は略ロ字状であるため、スライダー4が拡開することがない。なお、保持部11はリブ23a,23bより前方側にあり、左右に動かした場合にはリブ23a,23bの前方側でリブ23a,23bと平行に移動する。次に、摘み部17を前後に動かした場合、すなわちプッシュスイッチとして使用した場合について説明する。摘み部17を動かすと、保持部11が第二のバネ部材10を後方へ押圧し、第二のバネ部材10が収縮して、プッシュスライドスイッチ用可動接片6が移動して、固定接点8との接続が切り替わる。摘み部17の後方への押圧力を取り除くと、第二のバネ部材10のバネ復帰力により、操作部材2が前方当接壁34に当接するまで前方へ復帰する。なお、保持部11は、初期状態でリブ23a,23bより前方側にあるが、操作部材2の押圧によってリブ23a,23bの間を通過し、リブ23a,23bより後方側へ移動する。そして、操作部材2の押圧を解除すると、保持部11はリブ23a,23bの間を通過してリブ23a,23bより前方側へ移動する。次に、摘み部17を左右方向へ動かした後に後方へ押圧した場合について説明する。摘み部17を左右方向へ動かす場合は前述の通りであり、保持部11はリブ23a,23bよりも前方側にある。その後に後方へ押圧すると、保持部11の後端の略半分がリブ23a若しくはリブ23bに当接する。この状態からさらに後方へ押圧すると、操作部材2は保持部11とリブ23a若しくはリブ23bとが当接している部分を支点として回転しようとするが、操作部材2のストッパー壁16がスライダー4の被ストッパー壁31に当接して操作部材2の回転を阻止する。したがって、操作部材2をそれ以上後方へ押圧することができず、プッシュスイッチ用可動接片6が固定接点8と接続することもない。なお、摘み部17を後方へ押圧した後に左右方向へ移動しようとする際にも、保持部11の薄板部18の側壁がリブ23a若しくはリブ23bと当接して、左右方向へは移動できないようになっている。本発明の実施の形態では、薄板部18がリブ23a,23bと当接するようにしているが、薄板部18がない場合または薄板部18があっても、保持部11の薄板部18以外の部分がリブ23a,23bと当接するようにして、操作部材2の後方への押圧を阻止するようにしても良い。
【0023】
このようなプッシュスライドスイッチ1は、摘み部17を後方へ押圧しなければ左右方向への摺動時に第二のバネ部材10の影響は受けないので、左右方向への摺動操作の際に軽操作力とすることができる。また、組み立ての際に、スライダー4に操作部材2と第二のバネ部材10を仮保持できるので、組立性が良い。また、スライダー4が略ロ字状なので、摘み部17を左右方向に移動させる時にスライダー4に加わる左右方向への力によってスライダー4が拡開することがなく、操作部材2が傾いて左右方向への移動が円滑に行えないという恐れがない。また、スライダー4の内側壁は、摘み部17を左右方向へ移動した後に後方へ押圧した際に、保持部11のストッパー壁16が当接して操作部材2の後方への移動を阻止するため、操作者が摘み部17を左右方向へ移動している最中に誤って操作摘み17を後方へ押圧してしまい、プッシュスイッチ用可動接片6が固定接点8に接続して誤動作することがない。また、左右方向への移動時に押圧できなくする機構をプッシュスライドスイッチ1内部に形成することができるので、外部にこのような機構を設ける場合(例えばケース3とカバー9若しくは操作部材2に凹凸を設ける場合)に比べて内部への塵や埃等の進入が防げ、また、半田付け時のフラックスの進入を防ぐことができる。また、薄板部18は、スライダー4の下部に配置されるので、その動きが規制されるため、操作部材2をこじっても操作部材2が下方へ傾いたりがたつくことがなく、操作性が良好であるとともに、安定した電気的接続が得られる。すなわち、薄板部18は、操作摘み17の左右方向への移動時に後方への押圧操作を阻止する作用と操作部材2の傾きやがたつきを防ぐ作用の両方の作用を有する。
【0024】
図9、図10は、本発明の第二の実施の形態を示したものである。プッシュスライドスイッチ50の操作部材52に突起60を形成し、カバー51に凹所61を形成し、ケース52にリブをなくした以外は、第一の実施例とほぼ同一構成である。操作部材52を左右方向へ移動した後に後方へ押圧すると、突起60がカバー51の前端に当接して、後方へは押圧できない。一方、中立位置で操作部材52を後方へ押圧すると、突起60が凹所61に入り込んで後方への押圧が可能となる。なお、他の構成は第一の実施の形態とほぼ同一構成であるため、その説明を省略する。突起60と凹所61を形成した場合には、リブ23a,23bを無くすることが望ましい。
【0025】
第二の実施の形態によれば、操作者が目視にて左右方向への移動時には後方への押圧ができないことがわかるため、操作者がスライドスイッチとして使用している最中に無理にプッシュ動作を行って破損してしまう等の事故を防止することができる。
【0026】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形が考えられる。例えば、本発明は、保持部11に薄板部18を形成したが、必ずしも薄板部18を形成する必要はなく、薄板部18をなくしても良い。なお、この場合にはリブ23a,23bをもう少し中央方向へ延長すれば良い。また、本発明は、第一のバネ部材5を設けたが、必ずしも第一のバネ部材5は必要なく、摘み部17を中立位置に復帰させる必要がなければ第一のバネ部材5を取り除いても良い。また、本発明は、後方への押圧阻止のためのリブ23a,23bを左右方向と平行な方向に連続して形成したが、必ずしもリブを連続して形成する必要はなく、リブを形成した位置であって中立位置の時のスライダー4の近傍にリブの代わりに突起等を形成しても本発明と同様の効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のプッシュスライドスイッチは、摘み部を後方へ押圧しなければ、左右方向へ摺動中にバネ部材の影響を受けることはないため、軽操作力であるとともに小型化できる。また、左右方向への摺動中に下方へ押圧できない機構を設けた場合には、操作者が意図しない誤動作を防止することができ、操作性が良い。また、左右方向への摺動中に下方へ押圧できない機構を内部に形成した場合には、塵埃が内部に進入することがないため防塵効果を高めることができる。また半田付け時にフラックスが内部に進入して、固定端子等が短絡してしまう等の事故を防止することができる。また、左右方向への摺動中に下方へ押圧できない機構を操作者が目視できる位置に形成した場合には、操作者がスライドスイッチとして使用している最中に無理にプッシュ動作を行って破損してしまう等の事故を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプッシュスライドスイッチ1の平面図
【図2】本発明に係るプッシュスライドスイッチ1の側面図
【図3】カバー9を取り除いた状態のプッシュスライドスイッチ1の平面図
【図4】図1のA−A線断面図
【図5】操作部材2の平面図
【図6】操作部材2の正面図
【図7】スライダー4の平面図
【図8】図7のB−B線断面図
【図9】本発明の第二の実施の形態に係るプッシュスライドスイッチ50の平面図
【図10】図9のC−C線断面図
【図11】従来のプッシュスライドスイッチ100の縦断面図
【図12】従来のプッシュスライドスイッチ100の横断面図
【符号の説明】
1、50 プッシュスライドスイッチ
2、52 操作部材
3 ケース
4 スライダー
5 第一のバネ部材
6 プッシュスイッチ用可動接片
7 スライドスイッチ用可動接片
8 固定端子
9、51 カバー
10 第二のバネ部材
11 保持部
16 ストッパー壁
17 摘み部
18 薄板部
23a,23b リブ
30 収納部
31 被ストッパー壁
34 前方当接壁
35 後方当接壁
36 切り欠き
60 突起
61 凹所

Claims (3)

  1. 複数の固定端子を保持する絶縁性のケースと、前記ケースを覆うカバーと、前方当接壁及び後方当接壁を有し、前記ケースに収納されて左右に摺動するスライダーと、前記スライダーの前記カバー側に配置され外部へ突出する摘み部と、前記スライダー内に保持される保持部と前記保持部から延出し前記スライダーの下部に配置される薄板部とを有し、前後左右に摺動する操作部材と、前記スライダーを左右方向へ付勢する第一のバネ部材と、前記摘み部を外部へ突出する方向へ付勢する第二のバネ部材と、前記操作部材の摺動によって前記固定端子と接続する可動接片とを有し、前記第一のバネ部材は前記ケースに収納され、前記第二のバネ部材は前記後方当接壁と前記操作部材との間に位置して前記操作部材を前記前方当接壁に当接するように付勢することを特徴とするプッシュスライドスイッチ。
  2. 前記ケースの内底面の両側に前記スライダーの摺動方向と平行にリブを形成し、前記保持部の側面を前記スライダーの前記側面と対向する内壁面に接近または当接させることを特徴とする請求項1記載のプッシュスライドスイッチ。
  3. 前記操作部材には突起を形成し、前記カバーには前記突起を受け入れる凹所を形成したことを特徴とする請求項1記載のプッシュスライドスイッチ。
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