JP4122697B2 - スイッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフ−オン−オフの3ポジション動作を行うすべてのスイッチに係り、例えば、産業用ロボットのティーチングボックス、工作機械等の設備の安全装置などのスイッチに使用されるスイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のスイッチ装置としては、図28乃至図34に開示したものがある。この開示されたスイッチは、ベース100と、このベース100に装着されたカバー101と、カバー101の開口部102に摺動可能に設けられた押しボタン103とを備えている。
【0003】
そして、ベース100には一対の固定片104が取り付けてあり、これらの固定片104は湾曲したばね部105を有しており、固定片104にはそれぞれ固定接点106が設けてある。ベース100の中央部には可動プランジャ保持部107が形成してあり、この可動プランジャ保持部107には可動プランジャ108の下部が摺動可能に挿入してあり、この可動プランジャ108は操作ばね109により図28において上方に付勢されている。
【0004】
可動プランジャ108には、可動片保持部110とスライダ保持部111とが設けてあり、可動片保持部110に可動片112が移動可能に保持されていて、この可動片112は保持ばね113により可動片保持部110の端部に押し付けられている。そして、可動片112には可動接点114が設けてある。また、スライダ保持部111には、可動プランジャ108の軸線イに垂直な方向に沿うスライダ保持溝部115が設けてあり、これらのスライダ保持溝部115内にはスライダ116が設けてあって、スライダ116はばね117により外方に付勢されている。スライダ116の外部には斜面116aが形成してある。
【0005】
押しボタン103の内面部には、小径部118と、大径部119と、小径部118と大径部119との境に位置する傾斜面部120とが設けてあり、また、押しボタン103のカバー101への挿入部には、ばね受部121と、一対の強制開離片122とが設けてある。
【0006】
そして、押しボタン103は、そのばね受部117で復帰ばね123を受けていて、復帰ばね123のばね力により押し上げられて、スライダ116の外部の斜面116aが傾斜面部120に当接している。
【0007】
次に、上記のように構成されたスイッチ装置の作動を説明する。
【0008】
図28に示す自由位置状態(FP)から図29に示すように押しボタン103を押し込むと、スライダ116を介して可動プランジャ108が復帰ばね123に抗して押し込まれ、可動接点114が固定接点106に接触してスイッチはオン状態になる。この場合の動作特性は、図34に示すようにa点の状態である。
【0009】
図30に示すように、さらに押しボタン103を押し込むと、固定片105が撓むことによるワイピングが生じる。
【0010】
図31に示すように、さらに押しボタン103を押し込むと、スライダ116が傾斜面部120に引っ掛かった状態であるために、操作荷重が急激に大きくなる。この場合の動作特性は、図34に示すようにb点の状態であり、操作者の指には感触がある。
【0011】
さらに、押しボタン103を押し込むと、図32に示すようにスライダ116が傾斜面部120を滑り切り、可動プランジャ108のスライダ保持部111が押しボタン103の小径部118内に挿入される。そして、強制開離片122が固定接点106を押し下げて強制開離がなされ、スイッチ装置がオフ状態になる。この場合の動作特性は、図34に示すようにc点の状態である。
【0012】
さらに、押しボタン103を押し込むと、図33に示すようにTTP状態になり、この場合の動作特性は、図34に示すようにd点の状態である。
【0013】
そして、押しボタン103の押込みを解除すると、復帰ばね109のばね力により押しボタン103が押し上げられてスイッチがオフ状態のまま自由位置状態(FP)に復帰される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のスイッチ装置にあっては、一つのスイッチ構成でオフ−オン−オフの3ポジションの動作を行えるようにしてあるために、このスイッチ装置が故障した場合には、一方のスイッチ部が故障した場合に他方のスイッチ部で補うというような冗長性を持たすことができないという問題点があった。
【0015】
また、上記した従来のスイッチ装置にあっては、自由位置状態(FP)から押しボタン103を押し込むと、スライダ116を介して可動プランジャ108が復帰ばね123に抗して押し込まれ、可動接点114が固定接点106に接触してスイッチはオン状態になるが、このオフ状態からオン状態の切替え時点で操作感触がなく、図32に示すようにスライダ116が傾斜面部120を滑り切り、可動プランジャ108のスライダ保持部111が押しボタン103の小径部118内に挿入される時点であって、強制開離片118が固定接点106を押し下げて強制開離がなされ、スイッチ装置がオフ状態になる時点で操作感触があるようになり、1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点で、操作者に操作感触を与えることができず、このために、操作者のスイッチ操作が容易ではないという問題点があった。
【0016】
また、上記した従来のスイッチ装置にあっては、一対の固定片104が湾曲したばね部105を有していて、ばね部105の先端に固定接点106が設けてあり、可動プランジャ108側の可動片112に可動接点114が設けてあって、その接点部を構成しているために、押しボタン103を偏って押し続けた場合には、片側の接点部しか開閉せず、スイッチとしての機能が失われることがあり、片押しが頻繁に行われる横長のスイッチ装置にすることができないという問題点があった。
【0017】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その第1の目的とするところは、部品の調達が容易になり且つ組立作業性が良好になって、コストの削減が可能になるし、第1、第2、第3の接点開閉手段の出力は、電気的に独立で、3ポジション動作を行う第1、第2の接点開閉手段の出力で冗長姓を持たすことができるスイッチ装置を提供することにある。
【0018】
また、本発明の第2の目的とするところは、1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点と、2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わる時点とで、操作者に操作感触を与えることができて、操作者のスイッチ操作が容易になるスイッチ装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るスイッチ装置は、オフ−オン−オフの3ポジション動作を同時に行う互いに独立した第1、第2の接点開閉手段と、前記第1、第2の接点開閉手段の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作し且つ前記第1、第2の接点開閉手段とは独立した第3の接点開閉手段と、前記第1、第2の接点開閉手段の前記1ポジション目のオフ動作から前記2ポジション目のオン動作に切替わる時点と前記第1、第2の接点開閉手段の前記2ポジション目のオン動作から前記3ポジション目のオフ動作に切替わる時点とにそれぞれ操作者に操作感触を与えるスイッチ作動手段と、を有し、該スイッチ作動手段が、ケースに押込み方向に移動可能に設けられ且つ前記押込み方向に複数の係合部を有するプランジャと、前記第1、第2の接点開閉手段の開閉作動を行う接点作動部材と、前記ケースに前記プランジャの押込み方向に移動可能に且つ揺動可能に設けられ且つ端側が前記プランジャの前記係合部に係脱可能に係合し且つ移動部材側弾性部材係止部を有する移動部材と、前記移動部材側弾性部材係止部と作動部材側弾性部材係止部との間に介装された弾性部材とを有して構成されており、前記第1、第2の接点開閉手段における前記1ポジション目のオフ動作から前記2ポジション目のオン動作の切替りを前記スイッチ作動手段の第1のスナップアクションで行い、前記第1、第2の接点開閉手段における前記2ポジション目のオン動作から前記3ポジション目のオフ動作の切替りを前記スイッチ作動手段の第2のスナップアクションで行うように構成されていると共に、更に、前記第1のスナップアクションは、前記プランジャが押し込まれて前記移動部材側弾性部材係止部が前記作動部材側弾性部材係止部より前記プランジャの押込み方向に移行する時点で、前記弾性部材が前記接点作動部材を押し上げることで行われ、且つ、前記第2のスナップアクションは、前記プランジャの更なる押し込みにより前記移動部材の端側が前記プランジャの前記係合部を外れて次の前記係合部に係脱可能に係合するべく作動して、前記弾性部材が前記接点作動部材を押し下げることにより行われるよう構成したものである。
【0021】
そして、第1、第2、第3の接点開閉手段が、それぞれ同一のスイッチ部で構成してあることが好ましい。
【0022】
かかる構成により、オフ−オン−オフの3ポジション動作を行う第1、第2の接点開閉手段を互いに独立させ、また、第1、第2の接点開閉手段の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作する第3の接点開閉手段を第1、第2の接点開閉手段とは独立させているために、第1、第2、第3の接点開閉手段を、例えば、スイッチで構成した場合、部品の調達が容易になり、且つ組立作業性が良好になつって、コストの削減が可能になる。しかも、第1、第2、第3の接点開閉手段の出力は、電気的に独立で、3ポジション動作を行う第1、第2の接点開閉手段の出力で冗長性を持たすことができる。
【0023】
しかも、第3の接点開閉手段が、第1、第2の接点開閉手段の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作するために、第1、第2の接点開閉手段の1ポジション目のオフ動作と3ポジション目のオフ動作とを区別することができる。
【0024】
また、第1、第2、第3の接点開閉手段が、それぞれ同一のスイッチ部であるために、部品の調達が容易になり、且つ組立作業性が良好になつって、コストの削減が可能になる。
【0025】
また、かかる構成により、第1の操作感触で、第1、第2の接点開閉手段の1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点を見極め、第2の操作感触で、第1、第2の接点開閉手段の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わる時点を見極めることができて、操作者のスイッチ操作を容易にすることができる。
【0026】
なお、スイッチ装置としては、オフ−オン−オフの3ポジション動作を行うすべてのスイッチを含み、例えば、産業用ロボットのティーチングボックス、工作機械等の設備の安全装置などのスイッチに使用されるスイッチ装置である。
【0027】
そして、スイッチ作動手段が発生する操作感触は、プランジャが押し込まれて移動部材側弾性部材係止部が作動部材側弾性部材係止部よりプランジャの押込み方向に移行する時点で、弾性部材がスナップアクションを起こすことにより発生する第1の操作感触と、プランジャの更なる押し込みにより移動部材の端側がプランジャの係合部を外れて次の係合部に係脱可能に係合するべく作動した時点で、弾性部材がスナップアクションを起こすことにより発生する第2の操作感触とである。
【0028】
かかる構成により、スイッチ作動手段により、第1、第2の接点開閉手段の1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点と、第1、第2の接点開閉手段の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わる時点とで、操作者に操作感触を与えることができる。このために、操作者のスイッチ操作を容易にすることができる。
【0032】
また、本発明に係るスイッチ装置は、第1、第2の接点開閉手段の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わった後に、第1、第2の接点開閉手段を強制開離する強制開離手段と、第1、第2の接点開閉手段の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わった後に、第3の接点開閉手段を強制開離する強制開離手段とを備えたものである。
【0033】
そして、第1、第2の接点開閉手段を強制開離する強制開離手段は、プランジャに設けられた強制開離用押圧部を有し、プランジャが押し込まれて動作限度位置に至る時点で強制開離用押圧部が第1、第2の接点開閉手段を開離作動させ、第3の接点開閉手段を強制開離する強制開離手段は、プランジャに設けられた強制開離用押圧部を有し、プランジャが押し込まれて動作限度位置に至る時点で強制開離用押圧部が第3の接点開閉手段を開離作動させる。
【0034】
かかる構成により、第1、第2の接点開閉手段は、動作限度位置に至る時点で強制開離手段により強制開離するし、また、第3の接点開閉手段は、動作限度位置に至る時点で強制開離手段により強制開離するようになり、第1、第2、第3の接点開閉手段の接点部が溶着等を生じた場合でも確実にスイッチ動作を行うことができて安全性を確保することができる。
【0035】
また、本発明に係るスイッチ装置は、プランジャに、このプランジャの押込みによる移動時に偏りを防止する偏り防止手段を設けたものである。
【0036】
そして、偏り防止手段が、連動部の両端にクランク部を設けた平行連動部材を有し、この平行連動部材のクランク部の端部をケースに回転可能に支承し、平行連動部材の連動部を、プランジャに回転可能に取付けて構成してある。
【0037】
かかる構成により、プランジャを偏った状態で押し込んでも、偏り防止手段によりプランジャは正常に押し込まれるようになる。このために、それぞれが独立した第1、第2、第3の接点開閉手段を集約して横長で高さの低い、機能性と省スペース化を両立させたスイッチ装置を提供することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0042】
図1は本発明に係る本発明に係るスイッチ装置の斜視図、図2は同スイッチ装置の分解図、図3は同スイッチ装置のケースの左上から見た斜視図、図4は同スイッチ装置のケースの右上から見た斜視図、図5は同スイッチ装置のプランジャの下から見た斜視図である。なお、説明の便宜上、前後方向及び左右方向を図示の矢印のように設定する。
【0043】
本発明に係るスイッチ装置Aは、ケース1と、プランジャ2と、スイッチ作動手段であるスイッチ作動機構部3と、第1の接点開閉手段である第1のスイッチ部4、第2の接点開閉手段である第2のスイッチ部5と、第3の接点開閉手段である第3のスイッチ部6とから構成してある。
【0044】
ケース1はケース本体7を有しており、このケース本体7は、図3及び図4に示すように前、後面部7A、7Bと左、右面部7C、7Dと、底面部7Eとを有していて、底面部7Eより上方の空間部がスイッチ作動機構収容部8にしてあり、底面部7Eより下方の空間部がスイッチ収容部9にしてある。また、ケース本体7の左、右面部7C、7Dには2方向(前方向と上方向)の取付座部7Fが形成してある。
【0045】
スイッチ作動機構収容部8において、底面部7Eの中央部には円柱状のばね取付部10が突設してあり、また、底面部7Eには、ばね取付部10を挟んで左右に後述する移動部材の抜け防止用の突起部24A、25Aが設けてあり、また、ばね取付部10の左右に位置させてスイッチプランジャ用開口部11、12が、また、ばね取付部10の後方に位置させてスイッチプランジャ用開口部13がそれぞれ設けてある。
【0046】
また、底面部7Eには、その左右に位置させてT字形状のプランジャガイド溝部14とワイヤ支承部15とが設けてある。すなわち、底面部7Eには、その左右に位置させてそれぞれ一対のブロック体16、17が立設してあり、ブロック体16、17と左、右面部7C、7Dとの間の隙間18とブロック体16、17間の隙間19とでT字形状のプランジャガイド溝部14が形成してある。また、ブロック体16には、その前縁部16aから後方に切込み15Aが形成してあって、ワイヤ支承部15になっている。
【0047】
また、底面部7Eには、その左側の突起部24Aを挟んだ前後に位置させて左側の移動部材保持部20、21が、また、その右側の突起部25Aを挟んだ前後に位置させて右側の移動部材保持部22、23がそれぞれ設けてある。左側の移動部材保持部20、21には上下方向に長い摺動部24が形成してあり、また、右側の移動部材保持部19、20には上下方向に長い摺動部25が形成してある。
【0048】
左側の移動部材保持部21には左側の接点作動部材支承部26が、また、右側の移動部材保持部23には右側の接点作動部材支承部27がそれぞれ設けてある。左側の接点作動部材支承部26は、左側の移動部材保持部21の左縁部に突設した引掛け部21Aと、この引掛け部21Aに対向する突起部21Bとで構成してある。また、右側の接点作動部材支承部27は、右側の移動部材保持部23の右縁部に突設した引掛け部23Aと、この引掛け部23Aに対向する突起部23Bとで構成してある。
【0049】
そして、左、右側の移動部材保持部20、22と前面部7Aとの間には前側のプランジャガイド溝部29が、また、左、右側の移動部材保持部21、23と後面部7Bとの間には後側のプランジャガイド溝部30がそれぞれ形成してある。
【0050】
プランジャ2は、図1および図5に示すように端面部2Aと、前、後面部2B、2Cと、左、右面部2D、2Eとを有する箱形状のプランジャ本体2Fを備えており、このプランジャ本体2Fの左、右面部2D、2Eにはストッパー部31が突設してあり、これらのストッパー部31にはガイド部32が形成してある。
【0051】
また、プランジャ本体31の前面部2Bの内面部の左右にはリブ状の強制開離用押圧部35A、35Bが形成してあるし、プランジャ本体2Fの後面部2Cの内面部の左右にはリブ部33が形成してあり、これらのリブ部33の後面部2Cの縁部より突出する先部分にはワイヤ係合部34が形成してある。
【0052】
また、プランジャ本体2Fの端面部2Aの裏面部の中央には前後に位置させて移動部材保持部36が設けてある。これらの移動部材保持部36の左、右側面部36A、36Bには、係合部である第1の係合凹部37と、係合部である第2の係合凹部38と、第1の係合凹部37と第2の係合凹部38との間の突起部39とが連続して形成してある。また、後側の移動部材保持部36の中央部には後方に突出する強制開離用押圧部であるスイッチプランジャ押圧部36−1が形成してある。また、前後の移動部材保持部36間にはばね保持部40が形成してある。
【0053】
また、スイッチ作動機構部3は、復帰用弾性部材である復帰ばね41と、平行連動部材42と、弾性部材である2つの感触ばね43、44と、2個の移動部材45、46と、接点作動部材47とから構成してある。
【0054】
復帰ばね41および感触ばね43、44はいずれもコイル状ばねで構成してある。
【0055】
また、平行連動部材42は、図6に示すように直線状の連動部48と、この連動部48の両端部をクランク状に屈曲してなるクランク部49、50とを有しており、クランク部49、50は、その先側に連動部48に平行な支承部49a、50aを有している。
【0056】
また、移動部材45、46はワイヤ材51を備えていて、図7に示すようにワイヤ材51を曲げて形成した摺接部51Aと、この摺接部51Aの中央に形成された移動部材側弾性部材係止部であるばね係止部52と、この摺接部51Aの一端側にワイヤ材51をコ字形状に屈曲してなる一方の支持部53と、摺接部51Aの他端側にワイヤ材51をコ字形状に屈曲してなる他方の支持部54とを有し、一方および他方の支持部53、54の端部が支承部53a、54aにしてある。
【0057】
接点作動部材47はワイヤ材55を備えていて、図8に示すように、直線状のスイッチ押し部56と、このスイッチ押し部56の一端部にワイヤ材55を屈曲してなる一方の支持部57と、スイッチ押し部56の他端側にワイヤ材55を屈曲してなる他方の支持部58とを有し、一方の支持部57には作動部材側弾性部材係止部であるばね係止部59が、他方の支持部58には作動部材側弾性部材係止部であるばね係止部60がワイヤ材55を凸状に曲げてそれぞれ形成してある。そして、一方および他方の支持部57、58の端部が支承部57a、58aにしてある。
【0058】
第1、第2、第3のスイッチ部4、5、6はいずれも同じノーマルクローズ型スイッチであり、第1、第2、第3のスイッチ部4、5、6は図9に示すようにベース61を有しており、このベース61の両端部には支持部63、64が突設してあり、支持部63には一方の固定端子65が、他方の支持部64には他方の固定端子66がそれぞれ設けてあり、一方の固定端子65には一方の固定接点67が、他方の固定端子66には他方の固定接点68がそれぞれ設けてある。
【0059】
そして、ベース61の中央部にはばね受け部69が設けてあり、このばね受け部69に復帰ばね70が装着してあり、この復帰ばね70は可動プランジャ71を保持している。そして、この可動プランジャ71には可動片72が取り付けてあり、この可動片72の両端部には可動接点73、74が設けてある。
【0060】
そして、復帰ばね70のばね力により可動プランジャ71は持ち上げられていて、一方の可動接点73は一方の固定端子65の固定接点67に、他方の可動接点74は他方の固定端子66の固定接点68にそれぞれ接触している。
【0061】
そして、図10に示すように、ケース1のスイッチ収容部9には、第1、第2、第3のスイッチ部4、5、6が収容してあり、第1のスイッチ部4の可動プランジャ71はスイッチプランジャ用開口部11からスイッチ作動機構収容部8に突出しており、また、第2のスイッチ部5の可動プランジャ71はスイッチプランジャ用開口部12からスイッチ作動機構収容部8に突出しており、また、第3のスイッチ部6の可動プランジャ71はスイッチプランジャ用開口部13からスイッチ作動機構収容部8に突出している。
【0062】
また、左側(一方)の移動部材45は、その支承部53a、54aを、左側の移動部材保持部20、21の摺動部24、25に摺動可能に挿入してケース1に組み込まれており、右側(他方)の移動部材46は、その支承部53a、54aを、右側の移動部材保持部22、23の摺動部24、25に摺動可能に挿入してケース1に組み込まれている。
【0063】
また、接点作動部材47は、左側(一方)の支持部57の支承部57aを左側の移動部材保持部21の左側の接点作動部材支承部26に回転可能に支承され、右側(他方)の支持部58の支承部58aを右側の移動部材保持部22の右側の接点作動部材支承部27に回転可能に支承されてケース1に組み込まれていて、接点作動部材47の直線状のスイッチ押し部56は第1、第2のスイッチ部4、5の可動プランジャ71の端部に当接している。
【0064】
そして、この接点作動部材47の一方の支持部57と一方の移動部材45との間には一方の感触ばね43が渡してあって、この一方の感触ばね43の一端部は接点作動部材47のばね係止部59に、一方の感触ばね43の他端部は一方の移動部材45のばね係止部52にそれぞれ係止されている。
【0065】
また、接点作動部材47の他方の支持部58と他方の移動部材46との間には他方の感触ばね44が渡してあって、この他方の感触ばね44の一端部は接点作動部材47のばね係止部60に、他方の感触ばね43の他端部は他方の移動部材46のばね係止部52にそれぞれ係止されている。
【0066】
また、平行連動部材42は、その両端部のクランク部49、50の支承部49a、50aをワイヤ支承部15に回転可能に支承されてケース1に組み込まれている。そして、ケース1のばね取付部10には復帰ばね41の一端側が取付けてある。
【0067】
そして、プランジャ2がケース1のスイッチ作動機構収容部8に挿入してある。この場合、プランジャ2の左右のストッパー部31とガイド部32とはT字形状のプランジャガイド溝部14に摺動可能に挿入してあり、左右のリブ状の強制開離用押圧部35A、35Bは、左、右側の移動部材保持部20、22の外面にそれぞれ摺動可能に接している。
【0068】
また、復帰ばね41の他端側はプランジャ2の移動部材保持部36間のばね保持部40に挿入保持されている。そして、一方の移動部材45の摺接部51Aが、プランジャ2の移動部材保持部36の左側面部36Aの第1の係合凹部37に摺動可能に係合しており、他方の移動部材45の摺接部51Aが、プランジャ2の移動部材保持部36の右側面部36Bの第1の係合凹部37に摺動可能に係合している。そして、左の強制開離用押圧部35Aは第1のスイッチ部4の可動プランジャ71の直上に位置しており、また、右の強制開離用押圧部35Bは第2のスイッチ部5の可動プランジャ71の直上に位置している。
【0069】
また、プランジャ2の左右のワイヤ係合部34に、平行連動部材42の直線状の連動部48が回転可能に係合していて、これらで、プランジャ2の押込みによる移動時に偏りを防止する偏り防止手段を構成している。
【0070】
次に、上記のように構成されたスイッチ装置Aの作動を説明する。
【0071】
図10に示す自由位置(FP)状態では、プランジャ2は押されておらず、復帰ばね41のばね力により持ち上げられており、一方及び他方の感触ばね43のばね力で一方及び他方の移動部材45、46は押し上げられて、一方及び他方の移動部材45、46の摺接部51Aは移動部材保持部36の左、右側面部36Aの第1の係合凹部37に摺動可能に係合していて、一方及び他方の移動部材45、46の支承部53a、54aは、移動部材保持部22、23の摺動部24の端部に衝接している。
【0072】
また、一方及び他方の感触ばね43のばね力は接点作動部材47を押し下げていて、この接点作動部材47は、その支承部57a、58aを中心の揺動して、この接点作動部材47の直線状のスイッチ押し部56は第1、第2のスイッチ部4、5の可動プランジャ71を押していて、第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態であり、また、第3のスイッチ部6はオン状態である。
【0073】
次に、図11に示す動作位置(OP)における動作直前では、プランジャ2は押される。このために、復帰ばね41は圧縮され、一方及び他方の移動部材45、46は、その支承部53a、54aを、移動部材保持部20、21の摺動部24、25に摺動して図11において下方に移動する。
【0074】
次に、図12に示す動作位置(OP)における動作直後では、一方及び他方の感触ばね43がスナップアクション(第1のスナップアクション)を起こして、一方及び他方の感触ばね43のばね力は接点作動部材47を押し上げるように作用して、接点作動部材47は、その支承部57a、58aを中心にして上方向に揺動回転する。このために、第1、第2のスイッチ部4、5において、復帰ばね70は可動プランジャ71を押し上げて、この可動プランジャ71に設けた可動片72の可動接点73、74は固定接点67、68に接触して、第1、第2のスイッチ部4、5はオン状態になるし、第3のスイッチ部6はオン状態を維持する。
【0075】
そして、動作位置(OP)の動作直後における動作特性は、図21においてa点の状態になる。この場合、一方及び他方の感触ばね43がスナップアクションを起こすことで、「カチ」という音がすると共に、押す力(荷重)が軽くなって、スイッチ装置を操作する作業者は第1の感触を得る。
【0076】
さらに、プランジャ2を押すことにより、図13に示すように復帰ばね41は圧縮され、一方及び他方の移動部材45、46の端部がケース1の底面部7Eに当たり操作荷重が上がり、動作特性は、図21においてb点の状態になる。この場合、第1、第2、第3のスイッチ部4、5、6はそれぞれオン状態を維持する。
【0077】
さらに、プランジャ2を押して操作荷重を増加させると、図14に示すように復帰ばね41は圧縮され、一方及び他方の移動部材45、46の摺接部51Aがプランジャ2の移動部材保持部36の第1の係合凹部37から外れて突起部39を越えようとする。したがって、一方及び他方の感触ばね43が一方及び他方の移動部材45、46により圧縮されて、図12に示す動作位置(動作直後)の場合とは逆のスナップアクション(第2のスナップアクション)を起こす。そして、一方及び他方の感触ばね43のばね力は接点作動部材47を押し下げる。
【0078】
したがって、第1、第2のスイッチ部4、5において、接点作動部材47により可動プランジャ71が復帰ばね70に抗して押し下げられて、この可動プランジャ71に設けた可動片72の可動接点73、74は固定接点67、68から離れて、第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態になる。なお、第3のスイッチ部6はオン状態を維持する。この場合、動作特性は、図21においてc点の状態になる。
【0079】
図15に示すように、一方及び他方の移動部材45、46の摺接部51Aがプランジャ2の移動部材保持部36の第1の係合凹部37から外れて突起部39を越えて第2の係合凹部38に移行する。
【0080】
このために、一方及び他方の感触ばね43のばね力で一方及び他方の移動部材45、46は押し上げられて、一方及び他方の移動部材45、46の支承部53a、54aは、移動部材保持部22、23の摺動部24、25を移動する。
【0081】
この場合、一方及び他方の感触ばね43がスナップアクションを起こすことで、「カチ」という音がすると共に、操作荷重に変化が生じてスイッチを操作する作業者は第2の感触を得る。
【0082】
さらに、プランジャ2を押して操作荷重を増加させ、動作限度位置(TTP)の直前になると、プランジャ2に設けた左右の強制開離用押圧部35A、35Bが接点作動部材47のスイッチ押し部56の上から第1、第2のスイッチ部4、5の可動プランジャ71を押して、第1、第2のスイッチ部4、5の強制開離動作が行われる。この場合、動作特性は、図21においてd点の状態になる。
【0083】
また、図16に示すように動作限度位置(TTP)の直前になると、プランジャ2のスイッチプランジャ押圧部36−1が第3のスイッチ部6の可動プランジャ71を復帰ばね70に抗して押し下げるために、この可動プランジャ71に設けた可動片72の可動接点73、74が固定接点67、68から離れて、第3のスイッチ部6はオフ状態(強制開離)になる。そして、動作限度位置(TTP)になると、動作特性は、図21においてe点の状態になる。
【0084】
次に、図17に示す復帰(1)TTP−FPの場合では、動作限度位置(TTP)から操作部を離すと、すなわち、プランジャ2の押圧力を解除すると、復帰ばね41のばね力によりプランジャ2が持ち上げられて、一方及び他方の移動部材45、46はプランジャ2に連動して移動する。
【0085】
この場合、プランジャ2のスイッチプランジャ押圧部36−1が第3のスイッチ部6の可動プランジャ71の押圧を解除するために、可動プランジャ71は復帰ばね70により押し上げられて、この可動プランジャ71に設けた可動片72の可動接点73、74が固定接点67、68に接触し、第3のスイッチ部6はオン状態になる。第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態のままである。
【0086】
次に、図18に示す復帰(2)TTP−FPの場合では、さらに、復帰ばね41のばね力によりプランジャ2が持ち上げられて、一方及び他方の移動部材45、46の支承部53a、54aが、移動部材保持部22、23の摺動部24、25の端部に衝接しているために、一方及び他方の移動部材45は移動ができず、一方及び他方の移動部材45の摺接部51Aが、プランジャ2の移動部材保持部36の第2の係合凹部38から外れて突起部39を越え始める。この場合、第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態のままであり、第3のスイッチ部6はオン状態のままである。
【0087】
次に、図19に示す自由位置(完全復帰状態)FPの場合では、一方及び他方の移動部材45の摺接部51Aが、プランジャ2の移動部材保持部36の第2の係合凹部38から外れて突起部39を越えて第1の係合凹部37に係合し、初期の状態に戻る。
【0088】
上記した自由位置(FP)から自由位置(完全復帰状態)(FP)に至までの第1、第2のスイッチ部4、5の動作を図20に示す。自由位置(FP)では第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態であり、動作位置(動作直後)(OP)で第1、第2のスイッチ部4、5はオン状態になり、動作位置(OP2)(オフ位置直前)から動作位置(OP2)(オフ位置直後)にかけて第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態になり動作限度位置(TTP)に至る。そして、この動作限度位置(TTP)から自由位置(完全復帰状態)(FP)までは第1、第2のスイッチ部4、5はオフ状態を維持する。また、第1、第2のスイッチ部4、5は動作限度位置(TTP)においてプランジャ2による強制開離を受ける。
【0089】
また、第3のスイッチ部6は動作限度位置(TTP)においてプランジャ2による強制開離を受けてオフ状態になり、この動作限度位置(TTP)から自由位置(完全復帰状態)(FP)まではオン状態になる。
【0090】
上記した自由位置(FP)から自由位置(完全復帰状態)(FP)に至までの動作において、プランジャ2は平行連動部材42により常に平行に移動するように規制される。すなわち、プランジャ2の左右のワイヤ係合部34が、平行連動部材42の連動部48に回転可能に係合しているために、プランジャ2の押し込まれて移動することで平行連動部材42の連動部48がクランク部49、50を介して回転しプランジャ2に追従するようになり、例えば、プランジャ2を偏った状態で押し込んでも、平行連動部材42によりプランジャ2は正常に押し込まれるようになる。
【0091】
このために、それぞれが独立した第1、第2、第3のスイッチ部4、5、6を集約して横長で高さの低い、機能性と省スペース化を両立させたスイッチ装置を提供することができる。
【0092】
上記したように、本発明に係るスイッチ装置Aの実施の形態によれば、オフ−オン−オフの3ポジション動作を行う第1、第2のスイッチ部4、5を互いに独立させ、また、第1、第2のスイッチ部4、5の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作する第3のスイッチ部6を第1、第2のスイッチ部4、5とは独立させているために、部品の調達が容易になり、且つ組立作業性が良好になって、コストの削減が可能になる。しかも、第1、第2、第3のスイッチ部4、5、6の出力は、電気的に独立で、3ポジション動作を行う第1、第2のスイッチ部4、5の出力で冗長性を持たすことができる。
【0093】
しかも、第3のスイッチ部6が、第1、第2のスイッチ部4、5の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作するために、第1、第2のスイッチ部4、5の1ポジション目のオフ動作と3ポジション目のオフ動作とを区別することができる。
【0094】
また、第1、第2のスイッチ部4、5の1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点と、第1、第2のスイッチ部4、5の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わる時点とで、操作者に操作感触を与えることができる。このために、操作者のスイッチ操作を容易にすることができる。
【0095】
また、本発明に係るスイッチ装置Aの実施の形態によれば、スイッチ作動手段が発生する操作感触は、プランジャ2が押し込まれて移動部材45、46のばね係止部52が接点作動部材47のばね係止部51、60よりプランジャ2の押込み方向に移行する時点で、第1、第2の感触ばね43、44がスナップアクションを起こすことにより発生する第1の操作感触と、プランジャ2の更なる押し込みにより移動部材45、46がケース1に接触し、移動部材45、46の端側がプランジャ2の第1の係合凹部37を外れて第2の係合凹部38に係脱可能に係合するべく、移動部材45、46が作動することで、第1、第2の感触ばね43、44がスナップアクションを起こすことにより発生する第2の操作感触とである。
【0096】
したがって、第1の操作感触で、第1、第2のスイッチ部4、5の1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点を見極め、第2の操作感触で、第1、第2のスイッチ部4、5の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わる時点を見極めることができて、操作者のスイッチ操作を容易にすることができる。
【0097】
次に、上記のように構成されたスイッチAをロボット制御のイネーブルスイッチA−1、A−2として使用する場合を、図22乃至図27を参照して説明する。
【0098】
ティーチングプレイバック方式は、予め、ロボットが行う動作や作業を教示し、その内容をコントローラに記憶させ、これを再生することによりロボットに一連の作業をさせる方式であり、教示再生方式ともいう。現在の産業用のロボットは、ほとんどがティーチングプレイバック方式で、対象物ごとにティーチングを実施する必要がある。
【0099】
このティーチングを実施する場合に、図22に示すようにティーチングボックス80で作業を教示している。このティーチングボックス80は、図23乃至図25に示すようにケース81を有しており、このケース81の左右にはスイッチ収納部82、83が形成してある。これら左右のスイッチ収納部82、83の互いに対向する面部82A、83Aには、これらの面部82A、83Aの長手方向に沿う開口部84−1、84−2が形成してある。
【0100】
そして、左のスイッチ収納部82内には、左のイネーブルスイッチA−1を作動させるトリガ75−1が収容してあり、このトリガ75−1の一部は開口部84−1より外方に突出している。そして、左のイネーブルスイッチA−1は、その取付座部でスイッチ取付台76に固定してあり、この左のイネーブルスイッチA−1を左のスイッチ収納部72内に収納した状態で、スイッチ取付台76がケース71に固定してある。この場合、左のスイッチA−1のプランジャ2がトリガ75−1に当接させてある。
【0101】
また、同様にして、右のスイッチ収納部83内には右のイネーブルスイッチA−2と、この右のイネーブルスイッチA−2を作動させるトリガ75−2とが収容してある。このトリガ75−2の一部は開口部84−2より外方に突出している。
【0102】
ケース71の表側には、例えば、プログラマブル表示部77が設けてあり、その左右はグリップ部78−1、78−2になされており、左のグリップ部78−1の裏側に、左のイネーブルスイッチA−1を作動させるトリガ75−1が位置しており、右のグリップ部78−2の裏側に、右のイネーブルスイッチA−2を作動させるトリガ75−2が位置している。
【0103】
そして、左右のイネーブルスイッチA−1、A−2のそれぞれの第1、第2のスイッチ部4、5は、ロボットBのコントローラ(図示せず)の安全系回路(セーフティリレーユニットなど)78に組み込まれており、また、左右のイネーブルスイッチA−1、A−2のそれぞれの第3のスイッチ部6はロボットBのコントローラの制御回路79に組み込まれている。
【0104】
例えば、図22に示すように、右利きの操作者Fが、左手F−1で左のグリップ部78−1を握って、ティーチングボックス70を保持し、図27に示すように左手F−1の指で左のトリガ75−1を押込み(ステップS1)、左のイネーブルスイッチA−1の第1、第2のスイッチ部4、5を上記した動作位置(動作直後)(OP)でオン状態にして出力をコントローラに送り、ティーチングモードに切り換える(ステップS2)。
【0105】
この状態で、右手F−2でプログラマブル表示部77のタッチスイッチ等を操作してロボットBが行う動作や作業を教示し、その内容をコントローラに記憶させ、これを再生する。
【0106】
このティーチング状態で、例えば、ロボットBが暴走した場合、操作者Fは、その左手F−1で左のグリップ部78−1を強く握るか、もしくは、左のグリップ部78−1を離してティーチングボックス70を放棄するかのどちらかを選択する。
【0107】
操作者Fが、その左手F−1で左のグリップ部78−1を強く握った場合には、左手F−1の指が左のトリガ75−1をさらに押込み(ステップS3)、左のイネーブルスイッチA−1の第1、第2のスイッチ部4、5を上記した動作位置(OP2)(オフ位置直前)から動作位置(OP2)(オフ位置直後)動作位置(動作直後)(OP)に移行させて、第1、第2のスイッチ部4、5がオフ状態になるし、また、左のイネーブルスイッチA−1の第3のスイッチ部6はプランジャ2による強制開離を受けてオフ状態になる。
【0108】
このために、左のイネーブルスイッチA−1の第1、第2のスイッチ部4、5に接続されたロボットBのコントローラの安全系回路(セーフティリレーユニットなど)78が働き、また、第3のスイッチ部6が接続されたロボットBのコントローラの制御回路79が働いて、ロボットBが停止状態になる(ステップS4)。
【0109】
また、操作者Fが、その左手F−1を左のグリップ部78−1から離してティーチングボックス70を放棄した場合(ステップS5)、左のイネーブルスイッチA−1の第1、第2のスイッチ部4、5が上記した動作位置(動作直後)(OP)のオン状態から自由位置(FP)に復帰するために、第1、第2のスイッチ部4、5がオフ状態になり、ロボットBのコントローラの安全系回路(セーフティリレーユニットなど)78が働き、ロボットBが停止状態になる(ステップS4)。
【0110】
また、操作者Fが左利きの場合には、右手F−2で右のグリップ部78−2を握って、ティーチングボックス70を保持し、右手F−2の指で右のトリガ75−2を押込み(ステップS6)、右のイネーブルスイッチA−2の第1、第2のスイッチ部4、5を上記した動作位置(動作直後)(OP)でオン状態にして出力をコントローラに送り、ティーチングモードに切り換える(ステップS2)。以下、上記した操作者Fが右利きの場合と同様にしてロボットBの暴走を停止する。
【0111】
上記したように、本発明に係るセーフティ装置の実施の形態によれば、オフ−オン−オフの3ポジション動作を行う第1、第2のスイッチ部4、5を互いに独立させ、また、第1、第2のスイッチ部4、5の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作する第3のスイッチ部6を第1、第2のスイッチ部4、5とは独立させているために、信頼性のあるものになる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスイッチ装置によれば、オフ−オン−オフの3ポジション動作を行う第1、第2の接点開閉手段を互いに独立させ、また、第1、第2の接点開閉手段の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作する第3の接点開閉手段を第1、第2の接点開閉手段とは独立させているために、第1、第2、第3の接点開閉手段を、例えば、スイッチで構成した場合、部品の調達が容易になり、且つ組立作業性が良好になって、コストの削減が可能になる。しかも、第1、第2、第3の接点開閉手段の出力は、電気的に独立で、3ポジション動作を行う第1、第2の接点開閉手段の出力で冗長性を持たすことができる。
【0113】
しかも、第3の接点開閉手段が、第1、第2の接点開閉手段の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作するために、第1、第2の接点開閉手段の1ポジション目のオフ動作と3ポジション目のオフ動作とを区別することができる。
【0114】
しかも、第1の操作感触で、第1、第2の接点開閉手段の1ポジション目のオフ動作から2ポジション目のオン動作に切替わる時点を見極め、第2の操作感触で、第1、第2の接点開閉手段の2ポジション目のオン動作から3ポジション目のオフ動作に切替わる時点を見極めることができて、操作者のスイッチ操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の斜視図である。
【図2】同スイッチ装置の分解図である。
【図3】同スイッチ装置のケースの左上から見た斜視図である。
【図4】同スイッチ装置のケースの右上から見た斜視図である。
【図5】同スイッチ装置のプランジャの下から見た斜視図である。
【図6】同スイッチ装置の平行連動部材の斜視図である。
【図7】同スイッチ装置の移動部材の斜視図である。
【図8】同スイッチ装置の接点作動部材の斜視図である。
【図9】同スイッチ装置のスイッチ部の縦断面図である。
【図10】同スイッチ装置の自由状態の作動説明図である。
【図11】同スイッチ装置における動作直前状態の作動説明図である。
【図12】同スイッチ装置における動作直後状態の作動説明図である。
【図13】同スイッチ装置における押込み途中状態の作動説明図である。
【図14】同スイッチ装置における押込み状態(オフ位置)の作動説明図である。
【図15】同スイッチ装置における押込み状態(オフ後)の作動説明図である。
【図16】同スイッチ装置における動作限度位置の作動説明図である。
【図17】同スイッチ装置における復帰途中状態の作動説明図である。
【図18】同スイッチ装置における復帰途中状態の作動説明図である。
【図19】同スイッチ装置における完全復帰状態の作動説明図である。
【図20】同スイッチ装置における3ポジションの動作説明図である。
【図21】同スイッチ装置におけるストローク・荷重特性図である。
【図22】産業用ロボットのティ−チング操作の説明図である。
【図23】ティ−チングボックスの正面図である。
【図24】本発明に係るセーフティ装置におけるティ−チングボックスにおいてプログラマブル表示部を除いた状態の正面からの斜視図である。
【図25】同ティ−チングボックスの裏面からの斜視図である。
【図26】(1)は第1、第2のスイッチ部の接続回路の説明図である。
(2)は第3のスイッチ部の接続回路の説明図である。
【図27】本発明に係るセーフティ装置における作動フローチャートである。
【図28】従来のスイッチ装置の自由状態の作動説明図である。
【図29】同スイッチ装置における動作状態の作動説明図である。
【図30】同スイッチ装置における動作状態の作動説明図である。
【図31】同スイッチ装置における動作状態の作動説明図である。
【図32】同スイッチ装置における動作状態の作動説明図である。
【図33】同スイッチ装置における動作限度位置の作動説明図である。
【図34】同スイッチ装置におけるストローク・荷重特性図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 プランジャ
3 スイッチ作動機構部(スイッチ作動手段)
4 第1のスイッチ部(第1の接点開閉手段)
5 第2のスイッチ部(第2の接点開閉手段)
6 第3のスイッチ部(第3の接点開閉手段)
7 ケース本体
8 スイッチ作動機構収容部
9 スイッチ収容部
10 ばね取付部
11 スイッチプランジャ用開口部
12 スイッチプランジャ用開口部
13 スイッチプランジャ用開口部
14 プランジャガイド溝部
15 ワイヤ支承部
15A 切込み
16 ブロック体
17 ブロック体
18 隙間
20 左側の移動部材保持部
21 左側の移動部材保持部
21A 引掛け部
21B 突起部
22 右側の移動部材保持部
23 右側の移動部材保持部
23A 引掛け部
23B 突起部
24 摺動部
25 摺動部
26 左側の接点作動部材支承部
27 右側の接点作動部材支承部
29 前側のプランジャガイド溝部
30 後側のプランジャガイド溝部
31 ストッパー部
32 ガイド部
33 リブ部
34 ワイヤ係合部
35A 強制開離用押圧部
35B 強制開離用押圧部
36 移動部材保持部
36−1 スイッチプランジャ押圧部(強制開離用押圧部)
37 第1の係合凹部(係合部)
38 第2の係合凹部(係合部)
39 突起部
40 ばね保持部
41 復帰ばね(復帰用弾性部材)
42 平行連動部材
43 感触ばね(弾性部材)
44 感触ばね(弾性部材)
45 移動部材
46 移動部材
47 接点作動部材
48 連動部
49 クランク部
49a 支承部
50 クランク部
50a 支承部
51 ワイヤ材
51A 摺接部
52 ばね係止部(移動部材側弾性部材係止部)
53 支持部
54 支持部
55 ワイヤ材
56 スイッチ押し部
57 支持部
58 支持部
59 ばね係止部(作動部材側弾性部材係止部)
60 ばね係止部(作動部材側弾性部材係止部)
61 ベース
63 支持部
64 支持部
65 固定端子
66 固定端子
67 固定接点
68 固定接点
69 ばね受け部
70 復帰ばね
71 可動プランジャ
72 可動片
73 可動接点
74 可動接点
75−1 トリガ
75−2 トリガ
76 スイッチ取付台
77 プログラマブル表示部
78−1 グリップ部
78−2 グリップ部
78 安全系回路(セーフティリレーユニットなど)
79 制御回路
80 ティーチングボックス
81 ケース
82 スイッチ収納部
83 スイッチ収納部
84−1 開口部
84−2 開口部
A スイッチ装置
A−1 イネーブルスイッチ
A−2 イネーブルスイッチ
B ロボット
Claims (7)
- オフ−オン−オフの3ポジション動作を同時に行う互いに独立した第1、第2の接点開閉手段と、前記第1、第2の接点開閉手段の3ポジション目のオフ動作時にオフ動作し且つ前記第1、第2の接点開閉手段とは独立した第3の接点開閉手段と、前記第1、第2の接点開閉手段の前記1ポジション目のオフ動作から前記2ポジション目のオン動作に切替わる時点と前記第1、第2の接点開閉手段の前記2ポジション目のオン動作から前記3ポジション目のオフ動作に切替わる時点とにそれぞれ操作者に操作感触を与えるスイッチ作動手段と、を有し、
該スイッチ作動手段が、ケースに押込み方向に移動可能に設けられ且つ前記押込み方向に複数の係合部を有するプランジャと、前記第1、第2の接点開閉手段の開閉作動を行う接点作動部材と、前記ケースに前記プランジャの押込み方向に移動可能に且つ揺動可能に設けられ且つ端側が前記プランジャの前記係合部に係脱可能に係合し且つ移動部材側弾性部材係止部を有する移動部材と、前記移動部材側弾性部材係止部と作動部材側弾性部材係止部との間に介装された弾性部材とを有して構成されており、
前記第1、第2の接点開閉手段における前記1ポジション目のオフ動作から前記2ポジション目のオン動作の切替りを前記スイッチ作動手段の第1のスナップアクションで行い、前記第1、第2の接点開閉手段における前記2ポジション目のオン動作から前記3ポジション目のオフ動作の切替りを前記スイッチ作動手段の第2のスナップアクションで行うように構成されていると共に、
更に、前記第1のスナップアクションは、前記プランジャが押し込まれて前記移動部材側弾性部材係止部が前記作動部材側弾性部材係止部より前記プランジャの押込み方向に移行する時点で、前記弾性部材が前記接点作動部材を押し上げることで行われ、且つ、前記第2のスナップアクションは、前記プランジャの更なる押し込みにより前記移動部材の端側が前記プランジャの前記係合部を外れて次の前記係合部に係脱可能に係合するべく作動して、前記弾性部材が前記接点作動部材を押し下げることにより行われるよう構成したことを特徴とするスイッチ装置。 - 前記スイッチ作動手段が発生する操作感触は、
前記プランジャが押し込まれて前記移動部材側弾性部材係止部が前記作動部材側弾性部材係止部より前記プランジャの押込み方向に移行する時点で、前記弾性部材がスナップアクションを起こすことにより発生する第1の操作感触と、
前記プランジャの更なる押し込みにより前記移動部材の端側が前記プランジャの前記係合部を外れて次の前記係合部に係脱可能に係合するべく作動した時点で、前記弾性部材がスナップアクションを起こすことにより発生する第2の操作感触とである請求項1に記載のスイッチ装置。 - 前記第1、第2の接点開閉手段の前記2ポジション目のオン動作から前記3ポジション目のオフ動作に切替わった後に、前記第1、第2の接点開閉手段を強制開離する強制開離手段と、
前記第1、第2の接点開閉手段の前記2ポジション目のオン動作から前記3ポジション目のオフ動作に切替わった後に、前記第3の接点開閉手段を強制開離する強制開離手段とを備えた請求項1又は請求項2に記載のスイッチ装置。 - 前記第1、第2の接点開閉手段を強制開離する前記強制開離手段は、前記プランジャに設けられた強制開離用押圧部を有し、前記プランジャが押し込まれて動作限度位置に至る時点で前記強制開離用押圧部が前記第1、第2の接点開閉手段を開離作動させ、
前記第3の接点開閉手段を強制開離する前記強制開離手段は、前記プランジャに設けられた強制開離用押圧部を有し、前記プランジャが押し込まれて前記動作限度位置に至る時点で前記強制開離用押圧部が前記第3の接点開閉手段を開離作動させる請求項3に記載のスイッチ装置。 - 前記プランジャに、このプランジャの押込みによる移動時に偏りを防止する偏り防止手段を設けた請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスイッチ装置。
- 前記偏り防止手段が、連動部の両端にクランク部を設けた平行連動部材を有し、この平行連動部材の前記クランク部の端部を前記ケースに回転可能に支承し、前記平行連動部材の前記連動部を、前記プランジャに回転可能に取付けて構成してある請求項5に記載のスイッチ装置。
- 前記第1、第2、第3の接点開閉手段が、それぞれ同一のスイッチ部で構成してある請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のスイッチ装置。
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