JP3286302B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3286302B2
JP3286302B2 JP2000326715A JP2000326715A JP3286302B2 JP 3286302 B2 JP3286302 B2 JP 3286302B2 JP 2000326715 A JP2000326715 A JP 2000326715A JP 2000326715 A JP2000326715 A JP 2000326715A JP 3286302 B2 JP3286302 B2 JP 3286302B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キートップとホルダ部
材との間に配設される案内支持部材を介してキートップ
の上下動を案内し、キートップの上下動に伴ってスイッ
チング動作を行うキースイッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキーボードに使用される
キースイッチ装置としては、キーステムを一体に有する
キー部材をホルダプレートに形成されたキーホルダ部に
挿通して案内支持するとともに、キーステムの下方にス
イッチング部材を配設したキースイッチ装置が一般に用
いられている。かかるキースイッチ装置では、キーホル
ダ部を介してキー部材におけるキーステムの上下動を摺
動案内し、キー部材の押下時にキーステムの下部により
スイッチング部材を作動させてスイッチング動作を行わ
せるものである。
【0003】かかるキースイッチ装置によりキー操作を
行う場合、キー部材の上下動は前記のようにホルダプレ
ートのキーホルダ部を介してキー部材のキーステムを摺
動案内して行われることから、キー部材の押下位置によ
っては(例えば、キー部材上の中央部以外の端部位置を
押下する場合には)、キー部材が傾いた状態で上下動す
る虞がある。このように、キー部材が傾いた状態で上下
動すると、キーステムとキーホルダ部との間にこじれが
生じてしまい、この結果、キー操作上重大な支障が生じ
ることとなり、場合によってはキー部材を押下できなく
なることも考えられるものである。
【0004】このような問題を解決するものとして、キ
ーの押下時にキーが傾いた状態で押下されるのを防止す
べく、特開昭60−62017号公報や特開昭64−7
441号公報に記載されたキースイッチ装置が知られて
いる。
【0005】特開昭60−62017号公報に記載され
たキースイッチ装置は、軸によりはさみ状に交叉してな
る2つのはさみ状部材にキー部材を支持するとともに、
キー部材の中心部から離れた位置にスイッチング部材を
配置し、キー部材の押下時に各はさみ状部材の端部に形
成された複数個の各ピンをキー部材の裏面と基板の上面
とで水平方向に摺動案内するとともに、キー部材に特別
に設けた押下部をホルダ部を介して上下に摺動案内しつ
つ押下部によりスイッチング部材を押下するようにした
ものである。
【0006】また、特開昭64−7441号公報に記載
されたキースイッチ装置は、はさみ状部材に形成された
各ピンとキー部材の裏面との間で回動可能に位置決めで
きる点を除いて、前者に記載されたキースイッチ装置と
基本的構成を同じくするものであり、はさみ状部材に対
するキー部材の着脱を容易にする点に特徴を有するもの
である。
【0007】これら各公報に記載されたキースイッチ装
置は、キーにおける押下位置とは無関係にキーのどの部
分を押下しても水平状態を保持しつつキーの上下動を案
内できるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
公報に記載されたキースイッチ装置では、各公報に添付
された図面から明らかなように、はさみ状部材の各端部
に形成された各ピンはキー部材の裏面と基板の上面とで
それぞれ水平方向に摺動案内されるように構成されてい
るが、各ピンのうち下方側にあるピンを基板の上面に形
成された摺動案内部において位置決めするためのものは
何等設けられていない。
【0009】従って、キー部材の非押下時において、は
さみ状部材が位置決めされることなく、水平方向に不必
要に移動してしまうおそれが多分にあるものである。
【0010】特に、キー部材の非押下時にはさみ状部材
が不必要に水平方向に移動してしまうことからキーの操
作性が悪く、場合によってはキー部材の押下が不充分と
なってスイッチング部材を確実に動作できないことも生
じてしまうおそれも存在するという問題がある。
【0011】また、特開昭60−62017号公報に記
載されたキースイッチ装置では、各はさみ状部材の下側
に形成されたピンを摺動可能に支持するについて、基板
に取り付けられた非可動キー部分の案内ポケットを介し
て摺動可能に支持しているが、かかる非可動キー部分
は、基板と別体に構成されており、このように非可動キ
ー部分を基板に取り付ける構成では、その組立が煩雑化
してコストアップを招来してしまう。
【0012】更に、前記各公報に記載されたキースイッ
チ装置では、各公報に添付された図面から明らかなよう
に、スイッチ部材はキートップの中央位置から外れた位
置に配置されている。特に、特開昭60−62017号
公報に記載されたキースイッチ装置では、キー部材(キ
ートップ)の中央位置から大きく外れた位置に設けられ
た押下部に対応して、ラバースプリングからなるスイッ
チ体が基板に配置されている。
【0013】このキースイッチ装置において、キートッ
プが2つのはさみ状部材を介して支持されていたとして
も、各はさみ状部材の端部がキートップ側と基板側とで
摺動案内されていることに起因して、キートップ及び基
板と、各はさみ状部材との間でガタ(こじれ)が発生す
ることは否めない。このようにして、ガタ(こじれ)が
発生すると、キートップが押下された際にキートップが
傾いた状態で上下動するおそれがある。
【0014】かかる場合、スイッチ体(ラバースプリン
グ)がキートップの中央位置から外れた位置に配置され
ているので、キートップの押下に基づく押圧力が、押圧
部からスイッチ体に対して適正に伝達されなくなること
も考えられ、スイッチ体が適正にスイッチング動作を行
うことができなくなることもある。
【0015】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、キートップや案内支持手段
とラバースプリングとの配置関係を常に適正に保持しな
がら確実にスイッチング動作を行うことが可能であり、
且つラバースプリングをキートップの下方中央部に配置
した状態で、キートップの上下動を案内支持する第1リ
ンク部材及び第2リンク部材をホルダ部材の摺動係止部
に対して簡単に係止できるとともに組立を容易に行うこ
とができるキースイッチ装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のキースイッチ装置は、キートップと、その
キートップの下方に配設され、第1摺動係止部と第2摺
動係止部が形成されたホルダ部材と、キートップの下面
及びホルダ部材の第1摺動係止部及び第2摺動係止部に
各自由端が連結係止され、キートップの上下動を案内す
第1リンク部材及び第2リンク部材とを備え、ホルダ
部材の下方に配置され、電気接点部を有する回路基板
、キートップを上方に付勢するとともに、キートップ
の上下動に伴って、回路基板の電気接点部を作動させる
ラバースプリングとを備えたキースイッチ装置であっ
て、ホルダ部材における第1摺動係止部と第2摺動係止
部との間に形成され、ホルダ部材の厚さ内にラバースプ
リングの一部を収納配置するとともに、ラバースプリン
グの上端部をホルダ部材の上面から突出させる貫通孔
、第1摺動係止部及び第2摺動係止部に設けられ、第
1リンク部材及び第2リンク部材の下側自由端を挿入す
る挿入部と、回路基板ラバースプリングを支持する支
持板とを備えたものである。
【0017】
【作用】前記構成を有する本発明に係るキースイッチ装
置では、スイッチング動作を行う際にキートップが押下
されると、その押下に伴い、キートップは第1リンク部
材及び第2リンク部材を介して上下動案内される。この
とき、第1リンク部材の上側自由端がキートップの下面
に連結係止されるとともに、下側自由端がホルダ部材に
形成された第摺動係止部に係止され、また、第2リン
ク部材の上側自由端がキートップの下面に連結係止され
るとともに、下側自由端がホルダ部材の第2摺動係止部
に係止されており、第1リンク部材と第2リンク部材と
は相互に可動状態で配置されている。これにより、キー
トップはその押下位置に拘らず、水平状態を保持しつつ
下方に移動されるものである。
【0018】そして、前記キートップの押下動作に伴っ
て、ホルダ部材の第1摺動係止部と第2摺動係止部との
にてホルダ部材に形成された貫通孔に配置されている
ラバースプリングが回路基板の電気接点部を作動させる
ことによりスイッチング動作を行う。このとき、本発明
のキースイッチ装置では、ラバースプリングを、ホルダ
部材における第1摺動係止部と第2摺動係止部との間に
形成された貫通孔に配置し、第1リンク部材の下側自由
及び第2リンク部材の下側自由端を、第1摺動係止部
及び第2摺動係止部に設けられた挿入部から挿入するだ
けでよく、極めて容易に組立を行うことができる。
た、ホルダ部材に形成された貫通孔は、ホルダ部材の厚
さ内にラバースプリングの一部を収納配置するととも
に、ラバースプリングの上端部をホルダ部材の上面から
突出させるので、ホルダ部材の厚さ分を有効利用してキ
ースイッチ装置全体の高さを低くし、キースイッチ装置
全体の薄型化を図ることができる。
【0019】一方、キートップの押下を解除すると、ラ
バースプリングの弾性復元力に基づき、前記の動作とは
逆の動作が行われ、キートップは、ラバースプリングに
よって上昇され、これにより、キートップは、元の非押
下位置まで復帰される。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例に基づい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施例に
係るキースイッチ装置の縦断面図であり、キートップ1
はABS樹脂等の合成樹脂から成型されており、その上
面にはアルファベット等の文字が印刷等により形成され
ている。また、キートップ1の裏面からは、2つの係止
部2、3(それぞれの係止部2、3は紙面と垂直方向に
各一対が存在し、図1においてはそれぞれの一方のみを
示す)が下方に向けてキートップ1本体と一体に設けら
れている。
【0021】係止部2には、後述する2つのリンク部材
7、8のうちの一方のリンク部材7の一端に形成された
係止棒13を水平方向に摺動可能に係止する係止溝4が
形成されており、また、係止部3には、他方のリンク部
材8の一端に形成された係止ピン23、24を水平方向
に摺動可能に係止する係止溝5が形成されている。各係
止溝4、5は、図1に示すように、キートップ1の押下
方向(下方向)に開放されている。
【0022】また、係止溝4には、その係止溝4に連続
する係止案内部4Aが形成されており、かかる係止案内
部4Aはリンク部材7の係止棒13を係止溝4内にスナ
ップインする際に係止溝4に向かって案内するものであ
る。更に、係止部3の係止溝5の下部位置には、係止案
内部5Aが設けられており、かかる係止案内部5Aはリ
ンク部材8の係止ピン23、24を係止溝5内にスナッ
プインする際に係止溝5に向かって案内するものであ
る。
【0023】更に、キートップ1の裏面における両側縁
からは一対の係止爪34がキートップ1と一体に垂設さ
れており、各係止爪34の下端には係止突起35が設け
られている。かかる各係止爪34は後述するホルダプレ
ート25に立設された一対の案内壁33の爪案内溝33
A内に挿嵌され、また、各係止突起35は案内壁33の
上端に設けられた閉塞部33Cの下端面に係止される
(図4参照)。
【0024】キートップ1の下方には、キートップ1の
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてお
り、かかる案内支持部材6は2つのリンク部材7、8か
ら構成される。
【0025】一方のリンク部材7は、図2に示すように
平面視コ字状に形成され、また、一対の板状体9を有し
各板状体9の一端間には係止棒13が一体に形成される
とともに、各板状体9のそれぞれの他端には係止ピン1
5、16が形成されてなるものである。かかる係止棒1
3は前記係止案内部4Aを介して係止部2の係止溝4内
にスナップインされ、また、各係止ピン15、16は後
述するホルダプレート25に形成された係止部26に
ナップインされるものである。
【0026】また、各板状体9の内側及び外側の双方に
おいて相互に対向する中央部位置には、それぞれ軸体1
2A、12Bが形成されており、軸体12Aは後述のリ
ンク部材8の各板状体17に形成された各軸孔20に回
動可能に軸支される。更に、軸体12Bは後述するホル
ダプレート25に立設された案内壁33の軸案内溝33
B内に嵌合されるものである。尚、リンク部材7の係止
棒13と各係止ピン15、16は各軸体12A、Bから
の距離が等しくなるように構成されている。
【0027】更に、他方のリンク部材8は、図3に示す
ように、一対の板状体17を有し各板状体17の一端間
には係止棒21が一体に形成されるとともに、各板状体
17のそれぞれの他端には係止ピン23、24が形成さ
れてなる。かかる係止棒21の両端部は後述するホルダ
プレート25の係止部27に係止され、また、各係止ピ
ン23、24は前記係止案内部5Aを介して係止部3の
係止溝5内にスナップインされる。
【0028】また、各板状体17の内側における中央部
位置の間には、後述するラバースプリング31の上面に
載置されるとともに、キートップ1の押下時に各リンク
部材7、8の相互の回動に伴ってラバースプリング31
を下方に押下する押下棒18が設けられている。これに
より、キートップ1の押下に伴って押下棒18がラバー
スプリング31を押下してスイッチング動作を行うもの
である。
【0029】また、各板状体17の外側において相互に
対向する中央部位置には、それぞれ軸孔20が形成され
ており、各軸孔20には前記リンク部材7の各板状体9
に形成された各軸体12Aが回動可能に軸支される。こ
れにより、両リンク部材7、8は各軸体12A及び軸孔
20を介して相互に交差して回動可能となるものであ
り、各軸体12Aと軸孔20とにより軸支部A(図4参
照)が形成される。尚、リンク部材8の係止棒21と各
係止ピン23、24は各軸孔20からの距離が等しくな
るように構成されている。
【0030】次に、案内支持部材6の下方には樹脂製の
ホルダプレート25が配設されており、かかるホルダプ
レート25には各スイッチ装置に対応して係止部26、
27(各係止部26、27はそれぞれ2つずつが設けら
れているが、図1には1つの係止部26、27のみを示
す)が形成されている。また、ホルダプレート25に
は、各係止部26、27間の略中央位置にてラバースプ
リング31(後述する)を位置決め配置するための取付
Hが貫通形成されている(図4参照)。
【0031】各係止部26、27は、それぞれ一対の係
止片26A、26B、及び一対の係止片27A、27B
から構成され、各一方の係止片26A、27Aには内方
に傾斜した傾斜面を有する係止案内部26C、27Cが
形成されている。また、一対の係止片26A、26B間
には、リンク部材7に形成された係止ピン15、16が
挿入される挿入口26Dが形成されており、一対の係止
片27A、27B間には、リンク部材8に形成された係
止棒21が挿入される挿入口27Dが形成されている。
【0032】そして、係止部26における両係止片26
A、26Bにより係止溝28が形成され、かかる係止溝
28内にはリンク部材7に形成された係止ピン15、1
6が係止案内部26Cの樹脂弾性により挿入口26Dを
介してスナップインされる。更に、係止部27における
両係止片27A、27Bにより係止溝28と同様の係止
溝29が形成され、かかる係止溝29内にはリンク部材
8に形成された係止棒21の両端部が係止案内部27C
の樹脂弾性により挿入口27Dを介してスナップインさ
れる。
【0033】また、ホルダプレート25上において、両
係止部26、27の間で、リンク部材7における各板状
体9の外側面を案内する一対の案内壁33(図4参照)
が立設されている。各案内壁33には、図4乃至図6に
示すように、その外側に前記キートップ1に形成された
係止爪34を上下方向に摺動案内する爪案内溝33A、
爪案内溝33Aの内側でリンク部材7の軸体12Bを摺
動案内する軸案内溝33B、更に、係止爪34の係止突
起35の下端を係止すべく爪案内溝33Aの上端部を閉
塞してなる閉塞部33Cが設けられている。
【0034】前記のように構成されるホルダプレート2
5の下方には、図4に示すように、各キースイッチに対
応してスイッチ電極30Aが形成されたフレキシブル回
路基板30が配置されており、また、かかるスイッチ電
極30Aに対応して逆カップ状のラバースプリング31
が、ホルダプレート25に形成された取付孔H内に位置
決め配置されつつ、フレキシブル回路基板30上に載置
されている。更に、回路基板30上のスイッチ電極30
Aに対向してラバースプリング31の内頂壁には、可動
電極31Aが固着されている。そして、ラバースプリン
グ31の上面には、前記リンク部材8に形成された押下
棒18が配置されている。ここに、ホルダプレート25
に形成された取付孔Hは、図4に示すように、ホルダプ
レート25の厚さ内にラバースプリング31の一部を収
納配置するとともに、ラバースプリング31の上端部を
ホルダプレート25の上面から突出させるので、ホルダ
プレート25の厚さ分を有効利用してキースイッチ装置
全体の高さを低くし、キースイッチ装置全体の薄型化を
図ることができる。
【0035】これにより、キートップ1の押下に伴って
押下棒18が下方に移動すると、ラバースプリング31
が押下棒18により押下され、一定の押下量を越えると
ラバースプリング31が座屈されて可動電極31Aとフ
レキシブル回路基板30上のスイッチ電極30Aとが当
接することによりスイッチング動作が行われるものであ
る。
【0036】また、フレキシブル回路基板30の下方に
はスイッチ支持板32が配設されており、かかるスイッ
チ支持板32はその上方に配設された各回路基板30、
ホルダプレート25を支持するものである。
【0037】続いて、前記のように構成されたキースイ
ッチ装置の動作について説明する。先ず、キートップの
非押下位置においては、図4に示すように、係止爪34
の係止突起35が案内壁33の閉塞部33Cに係止され
ているので、図4における左右方向に不必要に移動され
ることはなく、また、キートップ1が案内壁33から抜
け外れてしまうこともない。
【0038】そして、キートップ1を下方に押下する
と、キートップ1が下方へ移動するに伴って各係止爪3
4は案内壁33の爪案内溝33Aに沿って下方に摺動案
内される。これにより、キートップ1がその押下時に図
1及び図5における左右方向に移動されることはない。
【0039】更に、キートップ1の下方への移動に従っ
て、リンク部材7の係止棒13は係止部2の係止溝4内
で水平方向(図1における左方向)に摺動するととも
に、リンク部材8の係止ピン23、24は係止部3の係
止溝5内で水平方向(図1における右方向)に摺動す
る。これと同時に、リンク部材8の係止棒21は前記係
止棒13と同様に、ホルダプレート25における係止部
27の係止溝29内で水平方向(図1における左方向)
に摺動するとともに、リンク部材7の係止ピン15、1
6は前記係止ピン23、24と同様に、係止部26の係
止溝28内で水平方向(図1における右方向)に摺動す
る。
【0040】これと同時に、リンク部材7とリンク部材
8は軸支部Aをる中心に相互に回動し、これに伴って軸
支部Aが下方へ移動する。かかる軸支部Aの下方への移
動時に、リンク部材7における各板状体9の外側面は各
案内壁33の内壁面に沿って下方に移動するとともに、
各板状体9に形成された軸体12Bが各案内壁33の軸
案内溝33Bに沿って摺動案内される。よって、かかる
点からしてもキートップ1の押下時に、キートップ1が
図4における左右方向に移動されることはない。また、
キートップ1は両リンク部材7、8に支持されつつ移動
されることから、キートップ1の押下時にキートップ1
が傾いた状態で移動することはないものである。
【0041】この結果、リンク部材8の押下棒18が下
方に移動されるとともに、ラバースプリング31を徐々
に押下していき、その押下量が一定の限度を超えた時点
でラバースプリング31は挫屈される。これにより、ラ
バースプリング31内の可動電極31Aがフレキシブル
回路基板30上のスイッチ電極30Aを短絡し所定のス
イッチング動作が行われる。
【0042】キートップ1の押下を解除すると、リンク
部材7の押下棒18はラバースプリング31の弾性復元
力により上方に押し上げられる。これに伴って、前記リ
ンク部材7の係止棒13、係止ピン15、16、及び、
リンク部材8の係止棒21、係止ピン23、24は前記
した動作と逆の動作を行い、この結果、キートップ1は
元の位置に復帰される。
【0043】このようにキートップ1が元の非押下位置
に復帰する際においても、各係止爪34は案内壁33の
爪案内溝33Aに沿って上方に摺動案内され、従って、
キートップ1がその復帰時に図1及び図5における左右
方向に移動されることはない。また、リンク部材7にお
ける各板状体9の外側面は各案内壁33の内壁面に沿っ
て上方に移動するとともに、各板状体9に形成された軸
体12Bが各案内壁33の軸案内溝33Bに沿って摺動
案内され、従って、このような点からしてもキートップ
1が図4における左右方向に移動されることはない。
【0044】前記したように、キートップ1は、その押
下時及び元の非押下位置に復帰する時の双方に場合にお
いて、不必要に前後方向(図1及び図5における左右方
向)及び左右方向(図4における左右方向)に移動され
ることが防止されるものである。また、本実施例では、
キートップ1が両リンク部材7、8によって支持されつ
つ移動されることから、傾斜した状態で移動することが
防止されるものである。
【0045】前記の構成を有するキースイッチ装置を組
み立てるには、リンク部材7の各軸体12Aをリンク部
材8の各軸孔20に嵌合して案内支持部材6を組み立て
た後、リンク部材7のもう一方の各軸体12Bを案内壁
33に形成された軸案内溝33Bの上方から軸案内溝3
3B内に挿嵌する。これにより、図6に示すように、リ
ンク部材7の各係止ピン15、16は、ホルダプレート
25における係止部26の係止片26Aに形成された係
止案内部26Cと係止片26Bとの間に配置されるとと
もに、リンク部材8の係止棒21は、係止部27の係止
片27Aに形成された係止案内部27Cと係止片27B
との間に配置される。この状態においては、図6に示す
ように、リンク部材7及びリンク部材8の双方は、略水
平状態になっている。
【0046】これに続いて、キートップ1を案内支持部
材6の上に配置し、リンク部材7の係止棒13をキート
ップ1における係止部2の係止案内部4Aに対向させる
とともに、リンク部材8の各係止ピン23、24をキー
トップ1における係止部3の係止案内部5Aに対向させ
る(図6参照)。
【0047】この後、キートップ1を下方に向けて軽く
押下すると、リンク部材7の各係止ピン15、16は係
止案内部26Cの樹脂弾性を介して係止溝28内にスナ
ップインされ、また、リンク部材8の係止棒21も係止
案内部27Cの樹脂弾性を介して係止溝29内にスナッ
プインされる。これと同時に、リンク部材7の係止棒1
3が係止案内部4Aを介して係止溝4内にスナップイン
されるとともに、リンク部材8の各係止ピン23、24
が係止案内部5Aを介して係止溝5内にスナップインさ
れる。これにより、キースイッチ装置の組立が完了す
る。
【0048】このように、各リンク部材7、8とホルダ
プレート25及びキートップ1との連結は、キートップ
1を軽く押下するのみにより簡単に連結することがで
き、これにより、キースイッチ装置の組立作業を簡単化
して作業負担を軽減することができる。
【0049】以上詳細に説明した通り本実施例に係るキ
ースイッチ装置では、キートップ1の両側縁から垂設し
た一対の各係止爪34をホルダプレート25上の案内壁
33に形成した爪案内溝33A内に挿嵌するようにした
ので、キートップ1の操作時にキートップ1が上下動し
た場合においても、キートップ1が前後左右方向に移動
することを防止することができる。従って、キートップ
1のキー操作性を格段に向上することができるものであ
る。
【0050】また、リンク部材7の各軸体12Bを案内
壁33に形成した軸案内溝33Bに挿嵌したので、キー
トップ1の操作時にキートップ1が上下動した場合で
も、キートップ1が前後左右方向に移動することはな
く、これにより、前記効果とも相まってキートップ1の
水平状態を保持したまま確実に上下動を行い得るもので
ある。
【0051】更に、キートップ1の非操作時において
は、係止爪34の係止突起35が案内壁33の閉塞部3
3Cに係止されているので、キートップ1が案内壁33
から抜け外れてしまうことを確実に防止することがで
き、また、ラバースプリング31の弾性復元力とも相ま
ってキートップ1の非押下位置を適正に規制することが
できるものである。
【0052】また、キートップ1は、互いに回動可能に
交差された2つのリンク部材7とリンク部材8とからな
る案内支持部材6により上下動案内されているので、キ
ートップの操作時にキートップ1が傾いた状態で上下動
することは防止され、この結果、前記のようにキートッ
プ1の前後左右方向への移動を防止できることとも相ま
ってキートップ1のキー操作性を格段に向上できるもの
である。
【0053】更に、ラバースプリング31は、回路基板
30上でホルダプレート25に形成された取付孔Hに容
易且つ確実に位置決め配置することができ、また、かか
る取付孔Hは、ホルダプレート25に形成された各係止
部26、27間の略中央位置に形成されているので、ス
イッチング操作時にキートップ1の押下位置に拘わらず
キートップ1の略中央部を介してラバースプリング31
のスイッチング動作を行うことが可能となり、従って、
常に確実なスイッチング動作を行うことができる。
【0054】また、キートップ1の各係止部2、3に
は、リンク部材7の係止棒13及びリンク部材8の係止
ピン23、24を係止するため、キートップ1の押下方
向に開放された係止溝4、5及び係止案内部4A、5A
が形成されており、また、ホルダプレート25の各係止
部26、27には、リンク部材7の係止ピン15、16
及びリンク部材8の係止棒21を摺動可能に係止する係
止溝28、29が形成されているので、リンク部材7の
係止ピン15、16及びリンク部材8の係止棒21を係
止部26、27の係止溝28、29に係止した状態で、
且つ、リンク部材7及びリンク部材8の双方が略水平状
態でキートップ1を軽く押下するだけの簡単な操作によ
り、係止棒13及び係止ピン23、24は、それぞれ係
止部2、3の係止案内部4A、5Aを介して係止溝4、
5の開放側から係止部2、3内にスナップインさせるこ
とが可能となる。これにより、キースイッチ装置の組立
作業を容易に行うことができる。
【0055】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変
形、改良が可能であることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り本発明のキースイッチ
装置によれば、キートップ、リンク部材、ラバースプリ
グの配置関係を常に適正に保持しながら確実にスイッ
チング動作を行うことが可能であり、キートップのスト
ローク量を大きく維持しつつ、ホルダ部材の厚さ分を有
効利用してキースイッチ装置全体の高さを低くし、キー
スイッチ装置の薄型化を図ることができる。また、ラバ
ースプリングをキートップの下方中央部に配置した状態
で、キートップの上下動を案内する第1リンク部材及び
第2リンク部材をホルダ部材の摺動係止部に対して簡単
に係止することができるとともに組立を容易に行うこと
ができるので、低コスト化図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチ装置の縦断面図である。
【図2】一方のリンク部材の平面図である。
【図3】他方のリンク部材の平面図である。
【図4】キースイッチ装置の横断面図である。
【図5】係止爪と爪案内溝との関係を示す説明図であ
る。
【図6】キースイッチ装置を組み立てる前における状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 キートップ 2 係止 係止 、5、28、29 係止溝 6 案内支持部材 7 リンク部 リンク部 3 係止 5、16 係止ピ 1 係止 3、24 係止ピ 5 ホルダプレート 26 係止 6D 挿入 7 係止 7D 挿入 0 フレキシブル回路基
0A スイッチ電 1 ラバースプリング 32 スイッチ支持 取付

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ートップと、そのキートップの下方に配設され、第1摺動係止部と第
    2摺動係止部 が形成されたホルダ部材と、前記キートップの下面及びホルダ部材の第1摺動係止部
    及び第2摺動係止部に各自由端が連結係止され、 キート
    ップの上下動を案内する第1リンク部材及び第2リンク
    部材とを備え、 前記ホルダ部材の下方に配置され、電気接点部を有する
    回路基板と、 前記キートップを上方に付勢するとともに、キートップ
    の上下動に伴って、回路基板の電気接点部を作動させる
    ラバースプリングと、を備えたキースイッチ装置であって、 前記ホルダ部材における 第1摺動係止部と第2摺動係止
    部との間に形成され、ホルダ部材の厚さ内にラバースプ
    リングの一部を収納配置するとともに、ラバースプリン
    グの上端部をホルダ部材の上面から突出させる貫通孔
    と、 前記第1摺動係止部及び第2摺動係止部に設けられ、前
    記第1リンク部材及び第2リンク部材の下側自由端を挿
    入する挿入部と、 前記回路基板ラバースプリングを支持する支持板とを
    備えたことを特徴とするキースイッチ装置。
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