JPH1144U - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JPH1144U
JPH1144U JP006868U JP686898U JPH1144U JP H1144 U JPH1144 U JP H1144U JP 006868 U JP006868 U JP 006868U JP 686898 U JP686898 U JP 686898U JP H1144 U JPH1144 U JP H1144U
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渡辺  誠
吉嗣 佐藤
勲 望月
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キートップの非押下時において、キートップ
の上昇位置を規制してヒンジ部材が不必要に水平方向に
移動することを防止することによりキー操作性が良好で
あるとともに、確実にスイッチング動作を行い得るキー
スイッチ装置を提供する。 【構成】 キートップ1の非押下状態においてヒンジ部
材7の係止ピン15、16を係止溝28の第1端縁部2
8Aにて当接係止させるとともにヒンジ部材8の係止ピ
ン21、22を係止溝29の第1端縁部29Aにて当接
係止させるように構成し、キートップ1の非押下時には
ラバースプリング31の上方への弾性力とも相まってキ
ートップ1の上昇位置を規制してキートップ1の水平方
向への移動を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキースイッチ装置に関し、特に、キートップの非押下時においてキー トップの上昇位置を規制して不必要な水平方向への移動を防止可能であり、ノー ト型ワードプロセッサ、ノート型パーソナルコンピュータ等に付設される薄型の キーボードに使用して好適なキースイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種キースイッチ装置は各種のものが提案されているが、例えば 同種のキースイッチ装置を開示するものとしては特開昭60−62017号公報 、特開昭64−7441号公報が存在する。
【0003】 両公報に記載されたキースイッチ装置は、スペースキーやリターンキー等の大 型のキーを使用しその押下時にキーが傾いた状態で押下されるのを防止するもの であるが、前者に記載されたキースイッチ装置は、軸によりはさみ状に交叉して なる2つのはさみ状部材にキー部材を支持するとともに、キー部材の中心部から 離れた位置にスイッチング部材を配置し、キー部材の押下時に各はさみ状部材の 端部に形成された複数個の各ピンをキー部材の裏面と基板の上面とで水平方向に 摺動案内するとともに、キー部材に特別に設けた押下部をホルダ部を介して上下 に摺動案内しつつ押下部によりスイッチング部材を押下するようにしたものであ る。
【0004】 また、後者に記載されたキースイッチ装置は、前者に記載されたキースイッチ 装置と基本的構成を同じくするものであり、はさみ状部材に対するキー部材の着 脱を容易にする点に特徴を有するものである。
【0005】 これら各公報に記載されたキースイッチ装置は、スペースキー等の大型のキー における押下位置とは無関係にキーのどの部分を押下しても水平状態を保持しつ つキーの上下動を案内できるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記各公報に記載されたキースイッチ装置では、各公報に添付 された図面から明らかなように、はさみ状部材の各端部に形成された各ピンはキ ー部材の裏面と基板の上面とでそれぞれ水平方向に摺動案内されるように構成さ れてはいるが、各ピンのうち下方側にあるピンを基板の上面に形成された摺動案 内部において位置決めするためのものは何等設けられていない。
【0007】 従って、キー部材の非押下時において、はさみ状部材が位置決めされることな く水平方向に不必要に移動してしまう虞が多分に存在するものである。
【0008】 特に、キー部材の非押下時にはさみ状部材が不必要に水平方向に移動してしま うことからキーの操作性が悪く、場合によってはキー部材の押下が不充分となっ てスイッチング部材を確実に動作できないことも生じてしまう虞も存在するとい う問題があった。 また、特開昭60−62017号公報に記載されたキースイッチ装置では、各 はさみ状部材の下側に形成されたピンを摺動可能に支持するについて、基板に取 り付けられた非可動キー部分の案内ポケットを介して摺動可能に支持しているが 、かかる非可動キー部分は、基板と別体に構成されており、このように非可動キ ー部分を基板に取り付ける構成では、その組立が煩雑化してコストアップを招来 してしまう。
【0009】 本考案は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、キート ップの非押下時において、キートップの上昇位置を規制してはさみ状部材が不必 要に水平方向に移動することを防止することによりキー操作性が良好であるとと もに、確実にスイッチング動作を行い得るコストの低いキースイッチ装置を提供 することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係るキースイッチ装置は、キートップの裏 面とその下方のホルダ部材とに連結係止してキートップの上下動を案内支持する ための案内支持部材と、キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うス イッチング部とを有し、前記案内支持部材は、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材 を相互に可動可能となるように配置してなり、第1ヒンジ部材及び第2ヒンジ部 材の各自由端をキートップの裏面及びホルダ部材に連結係止したキースイッチ装 置において、前記ホルダ部材に一体に形成され、第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ 部材の下側自由端を可動状態に係止する係止部と、前記係止部に形成され、キー トップの非押下時に第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の下側自由端が当接して キートップの上昇位置を規制する規制部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
前記構成を有する請求項1のキースイッチ装置では、キートップの非押下時に は、案内支持部材を構成する第1ヒンジ部材又は第2ヒンジ部材の下側自由端が 、ホルダ部材に一体に形成された係止部に可動状態で係止されているとともに、 係止部に形成された規制部に当接されている。このように、第1ヒンジ部材又は 第2ヒンジ部材の下側自由端が係止部における規制部に当接されていることに基 づきキートップの上昇位置が規制され、案内支持部材が不必要に水平方向に移動 するのを防止することが可能となる。これにより、キースイッチ装置におけるキ ー操作性が良好となり、確実にスイッチング動作を行うことが可能となるもので ある。
【0012】 前記のように係止部の規制部を介して上昇位置が規制された状態にあるキート ップが押下されると、その押下操作に伴ってスイッチング部によりスイッチング 動作が行われる。
【0013】 一方、キートップの押下を解除すれば、各第1及び第2ヒンジ部材はキートッ プとともに元の位置に復帰される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例に基づいて図1、図2を参照しつつ詳細に 説明する。図1はキートップを若干押下し始めた状態を示すキースイッチ装置の 側断面図であり、図2はキースイッチ装置の分解説明図である。
【0015】 これらの図において、キートップ1はABS樹脂等の合成樹脂から成型されて おり、その上面にはアルファベット等の文字が印刷等により形成されている。ま た、キートップ1の裏面からは、2つの係止部2、3を下方に向けて垂設してな る保持部材Bがキートップ1本体と一体に設けられている。
【0016】 この係止部2は、それぞれ図1中において紙面に対して垂直方向に並ぶ2個の 係止溝4(図においては手前側一方のみ示す)よりなる。また係止部3は、それ ぞれ図1中において紙面に対して垂直方向に並ぶ2個の係止溝5(図においては 手前側一方のみ示す)よりなる。
【0017】 係止部2には、後述する2つのヒンジ部材7、8のうちの一方のヒンジ部材7 の一端に形成された係止ピン13、14を水平方向に摺動するとともに外側端部 壁4Aに当接係止可能な係止溝4が設けられており、また、係止部3には、他方 のヒンジ部材8の一端に形成された係止ピン23、24を水平方向に摺動すると ともに外側端部壁5Aに当接係止可能な係止溝5が形成されている。 係止溝4の長さと係止溝5の長さは等しい。
【0018】 キートップ1の下方には、キートップ1の上下動を案内支持する案内支持部材 6が配設されており、かかる案内支持部材6は前記ヒンジ部材7、8から構成さ れる。
【0019】 一方のヒンジ部材7は図3に示すように、基部9の両端に2つの基端部10、 11を一体に形成してなるものである。基部9の中央部の一側面からは軸12が 延設されており、かかる軸12は後述する他方のヒンジ部材8に形成された軸孔 20に軸支される。
【0020】 なお、ヒンジ部材7の係止ピン13、14と係止ピン15、16は軸12を中 心として一直線上に並び、且つ、軸12からの距離が等しくなるように構成され る。また、ヒンジ部8の係止ピン21、22と係止ピン23、24は軸孔20を 中心として一直線上に並び、且つ、軸孔20からの距離が等しくなるように構成 される。
【0021】 そしてこれら両ヒンジ部材7、8は、軸12と軸孔20を回動可能に連結した 状態において、基端部11、18の位置で上側に凸となるように屈曲している。 そのため、図1に示されるように軸支部Aの下側において大きな空間を有するよ うに構成されることになり、後述する側面視略台形のラバースプリング31を効 率よく軸支部Aの下側に収納できるものである。
【0022】 また、基端部10の両端延部10Aの側面からは、係止ピン13、14が延設 されており、この係止ピン13、14は前記したキートップ1の係止部2に設け られた係止溝4に係止されるものである。更に、基端部11は平面視でコ字状に 形成されており、コ字状の両端延部11Aの側面からは前記と同様の係止ピン1 5、16が延設されている。かかる係止ピン15、16は後述するホルダプレー ト25に形成された係止部26に係止される。
【0023】 更に、ヒンジ部材8は図4に示すように、基部17の両端に2つの基端部18 、19を一体に形成してなるものである。基部17の中央部には軸孔20が穿設 され、この軸孔20には前記のようにヒンジ部材7の基部9に設けられた軸12 が挿通される。また、基端部18は平面視コ字状に形成されており、コ字状の両 端延部18Aからは係止ピン21、22が延設されている。この係止ピン21、 22は後述するホルダプレート25に形成された係止部27に係止される。
【0024】 また、基端部19の両端延部19Aから前記と同様の係止ピン23、24が延 設されており、かかる係止ピン23、24は前記したキートップ1の係止部3に 形成された係止溝5に摺動可能に係止されるものである。
【0025】 前記したように案内支持部材6は、一方のヒンジ部材7の基部9に形成された 軸12を他方のヒンジ部材8の基部17に穿設した軸孔20に挿通して構成され るものであり、両ヒンジ部材7、8は軸12と軸孔17とよりなる軸支部Aを介 して相互に回動可能となる。かかる軸支部Aは後述するようにラバスプリング3 1の頂部のほぼ中央位置に対向配置されている。
【0026】 キートップ1にヒンジ部材7、8を取り付けた状態にあっては、図1に示すよ うに、係止ピン13、14、23、24が内側端部壁4B、5Bに当接状態にあ るため、垂直方向のガタが防止される。
【0027】 次に、案内支持部材6の下方にはホルダプレート25が配設されており、かか るホルダプレート25上には前記ヒンジ部材7の基端部11に延設された係止ピ ン15、16及び前記ヒンジ部材8の基端部18に延設された係止ピン21、2 2をそれぞれ係止するための係止部26、27が設けられている。
【0028】 係止部26はホルダプレート25から凸状に一体に形成されるとともに一部を 切り欠いた切欠部28Cを有する長孔状の係止溝28が設けられており、かかる 係止溝28には前記ヒンジ部材7の係止ピン15、16が水平方向に摺動可能に 係止されている。かかる切欠部28Cを介して係止ピン15、16が係止溝28 に挿入される。
【0029】 ここに、係止溝28の両端には、第1端縁部28A(図1中左方側)と第2端 縁部28B(図1中右方側)との2つの端縁部が形成されている。これらの各端 縁部28A、28Bの内、第1端縁部28Aは後述するようにキートップ1の非 押下状態でヒンジ部材7における係止ピン15、16の図1中左方向への摺動を 規制してキートップ1の上昇位置を規制するものであり、また、第2端縁部28 Bはキートップ1の押下時に係止ピン15、16の図1中右方向への摺動を規制 するものである。
【0030】 また、係止部27は係止部26と同様ホルダプレート25から凸状に一体に形 成されるとともに一部切り欠いた切欠部29Cを有する係止溝29が設けられて おり、この係止溝29には前記ヒンジ部材8の係止ピン21、22が前記ヒンジ 部材7の係止ピン15、16と同様摺動可能に係止されている。この切欠部29 Cを介して係止ピン21、22が係止溝29に挿入される。
【0031】 ここに、係止溝29の両端には、前記係止溝28と同様、第1端縁部29A( 図1中右方側)と第2端縁部29B(図1中左方側)との2つの端縁部が形成さ れている。これらの各端縁部29A、29Bの内、第1端縁部29Aは後述する ようにキートップ1の非押下状態でヒンジ部材8における係止ピン21、22の 図1中右方向への摺動を規制してキートップ1の上昇位置を規制するものであり 、また、第2端縁部29Bはキートップ1の押下時に係止ピン21、22の図1 中左方向への摺動を規制するものである。
【0032】 このキートップ非押下時において、係止ピン13、14及び23、24は係止 溝4、5の内側端部壁4B、5Bと当接した状態にあり、キートップ1のガタが 防止される。
【0033】 これより、キートップ1の非押下状態において、係止溝28の第1端縁部28 Aと係止溝29の第1端縁部29Aとにヒンジ部材7の各係止ピン15、16及 びヒンジ部材8の各係止ピン21、22が当接し、相互に協動して、ヒンジ部材 7、8の図5中の左方向、右方向への摺動を規制する作用を行なうものであり、 この結果、後述するラバースプリング31の上方への弾性力と相まってキートッ プ1はその上昇位置が規制されて非押下状態に保持されるものである。
【0034】 また、キートップ1の押下時には、係止溝28の第2端縁部28Bと係止溝2 9の第2端縁部29Bとにヒンジ部材7の各係止ピン15、16及びヒンジ部材 8の各係止ピン21、22が当接し、相互に協動して、ヒンジ部材7、8の図5 中の右方向、左方向への摺動を規制する作用を行なうものであり、この結果、キ ートップ1が後述するように軸支部Aを介してラバースプリング31を押下して スイッチング動作を行なった後、キートップ1が更に水平方向に摺動してしまう ことを防止するものである。
【0035】 このキートップ押下時において、係止ピン13、14及び23、24は係止溝 4、5の外側端部壁4A、5Aと当接した状態にあり、キートップ1のガタが防 止される。
【0036】 更に、ホルダプレート25の下方には、スイッチ電極を含む所定の回路パター ン(図示せず)が形成されたフレキシブル回路基板30が配設され、スイッチ電 極に対応する位置にはスイッチング部材として逆カップ状のラバースプリング3 1が載置されている。このラバースプリング31は内部に公知の可動電極を有し ており、また、その上面の中央部には前記した2つのヒンジ部材7、8を相互に 回動可能に軸支する軸支部Aが対向配置される。このラバースプリング31の頂 部は軸支部Aによる押下時においても変形しない程度の厚さに形成されている。
【0037】 これより、キートップ1の押下に伴って軸支部Aが下方に移動すると、軸支部 Aはラバースプリング31を押下しその押下量が一定の限度を超えるとラバース プリング31が挫屈し、ラバースプリング31内の可動電極によりスイッチ電極 が短絡されるものである。このとき、各係止ピン13、14等は各係止溝4等内 を水平方向に摺動されるので、軸支部Aはキートップ1の押下に伴ってラバース プリング31の頂部におけるほぼ中央位置に当接されつつ上下運動を行なうこと となり、これよりラバースプリング31を垂直に押下することが可能となる。
【0038】 更に、フレキシブル回路基板30の下方にスイッチ支持板32が配設されてお り、かかるスイッチ支持板32は前記した各フレキシブル回路基板30、ラバー スプリング31及びキートップ1を支持した案内支持部材6を支持する。
【0039】 続いて、前記の構成を有するキースイッチ装置の動作について説明する。先ず 、キートップ1の非押下状態においてはラバースプリング31の上方への弾性力 と相まって、ヒンジ部材7の係止ピン15、16が係止溝28の第1端縁部28 Aに当接係止されているとともに、ヒンジ部材8の係止ピン21、22が係止溝 29の第1端縁部29Aに当接係止されているので、キートップ1は水平方向に 移動されることなくキートップの上昇位置が規制されて非押下状態が保持されて いる。また、係止ピン13、14及び23、24は、係止溝4、5の内側端部壁 4B、5Bと当接している。
【0040】 そして、キートップ1を下方に押下すると、キートップ1が下方へ移動するに 伴ってヒンジ部材7の係止ピン13、14は係止部2の係止溝4内で水平方向( 図1中左方向)に摺動するとともに、ヒンジ部材8の係止ピン23、24は係止 部3の係止溝5内で水平方向(図1中右方向)に摺動する。これと同時に、ヒン ジ部材8の係止ピン21、22はホルダプレート25における係止部27の係止 溝29内で水平方向(図1中左方向)に摺動するとともに、ヒンジ部材7の係止 ピン15、16は係止部26の係止溝28内で水平方向(図1中右方向)に摺動 する。
【0041】 この結果、ヒンジ部材7及び8を相互に軸支する軸支部Aは下方に移動すると ともにラバースプリング31を徐々に押下していき、その押下量が一定の限度を 超えた時点でラバースプリング31は挫屈される。これにより、ラバースプリン グ31内の可動電極がフレキシブル回路基板30上のスイッチ電極を短絡し所定 のスイッチング動作が行われる。
【0042】 かかるスイッチング動作の後キートップ1は、キー操作上更に押下されていく が、このときヒンジ部材7の係止ピン13、14は係止溝4内で摺動して外側端 部壁4Aに当接係止されるとともにヒンジ部材8の係止ピン23、24は係止溝 5内で摺動して外側端部壁5Aに当接係止される。また、これと同時に、ヒンジ 部材8の係止ピン15、16は係止溝28内で摺動して第2端縁部28Bに当接 係止されるとともにヒンジ部材7の係止ピン21、22は係止溝29内を摺動し て第2端縁部29Bに当接係止される。
【0043】 これによりキートップ1は、軸支部Aを介してラバースプリング31を押下す ることにより、ラバースプリング31内の可動電極とフレキシブル回路基板30 上の固定電極とによりスイッチング動作を行なった後、前記各係止ピン13等と 各外側端部壁4A、5A、各第2端縁部28B、29Bとの協働によってその押 下位置にて位置決めされるので、水平方向に不必要に移動されることはない。
【0044】 キートップ1の押下を解除すると、両ヒンジ部材7、8の軸支部Aはラバース プリング31の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴って前記各係 止ピン13、14、15、16、21、22は前記したのと逆の動作を行い、こ の結果、キートップ1は元の非押下状態の位置に復帰される。
【0045】 以上詳細に説明した通り本実施例に係るキースイッチ装置では、キートップ1 の非押下状態においてヒンジ部材7の係止ピン15、16を係止溝28の第1端 縁部28Aにて当接係止させるとともにヒンジ部材8の係止ピン21、22を係 止溝29の第1端縁部29Aにて当接係止させるようにしたので、キートップ1 の非押下時にはラバースプリング31の上方への弾性力とも相まってキートップ 1の上昇位置が規制されてキートップ1の水平方向への移動が防止されて位置決 めされる。
【0046】 また、キートップ1の押下時においては、ヒンジ部材7の係止ピン13、14 及びヒンジ部材8の係止ピン23、24をそれぞれ係止溝4の外側端部壁4A、 係止溝5の外側端部壁5Aに当接係止させるとともに、ヒンジ部材7の係止ピン 15、16及びヒンジ部材8の係止ピン21、22をそれぞれ係止溝28の第2 端縁部28B、係止溝29の第2端縁部29Bに当接係止させるようにしたので 、キートップ1の押下によりラバースプリング31の可動電極とフレキシブル回 路基板30の固定電極との間でスイッチング動作を行なわれた後にキートップ1 が水平方向に移動されることが防止されて、その押下位置にてキートップ1が位 置決めされるものである。
【0047】 このように本実施例に係るキースイッチ装置では、キートップ1の非押下時及 び押下時の双方の場合においてキートップ1が不必要に水平方向に移動されるこ とが防止されるので、キー操作性が良好で確実なスイッチング動作を可能とする キースイッチ装置を実現することができる。
【0048】 このように本実施例においては、キートップ非押下時及びキートップ最下位置 においてキートップの位置が規制されることになるので、キートップのガタがほ とんどなく、快適なキータッチを実現できる。 また、本実施例のキースイッチ装置では、ヒンジ部材7の係止ピン15、16 及びヒンジ部材8の係止ピン21、22をそれぞれ係止する係止部26、27を ホルダプレート25と一体に形成したので、各係止部26、27を別体に構成し てホルダプレート25に取り付ける場合に比して、キースイッチ装置の組立を簡 素化して容易に行うことができる。
【0049】 尚、本考案は前記実施例に限定されるものではなく本考案の要旨を逸脱しない 範囲で種々の変形、改良が可能である。例えば、前記実施例ではキートップ1の 非押下時に、係止ピン15、16を係止溝28の第1端縁部28Aに、また、係 止ピン21、22を係止溝29の第1端縁部29Aに当接係止することによりキ ートップ1の非押下状態を保持するようにしたが、これに加えて係止ピン13、 14を係止溝4の外側端部壁4Aに対向する内側端部壁4Bに当接係止するとと もに係止ピン23、24を係止溝5の外側端部壁5Aに対向する内側端部壁5B に当接係止するようにしてもよいことは勿論である。
【0050】 また、本実施例にあっては、キートップ1の押下途中において、キートップ1 が図1の左右方向に対して移動可能となるため、わずかながら使用感(キータッ チ)が損なわれる。これを防止するためには、ラバースプリング31頂部に前記 軸支部Aと係合する溝状凹部を設けて、ラバースプリングの弾性によりキートッ プ1の押下途中の左右方向への移動を規制することもできる。
【0051】 また、本実施例におけるヒンジ部材7、8はパンタグラフ状に組み合わせた同 種の部材によっても同様の効果を得られることは勿論である。
【0052】
【考案の効果】
以上説明した通り本考案は、キートップの非押下時において、キートップの上 昇位置を規制してヒンジ部材が不必要に水平方向に移動することを防止すること によりキー操作性が良好であるとともに、確実にスイッチング動作を行い得るキ ースイッチ装置を提供することができ、その産業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】キートップを若干押下し始めた状態を示すキー
スイッチ装置の側断面図である。
【図2】キースイッチ装置の分解説明図である。
【図3】一方のヒンジ部材の平面図である。
【図4】他方のヒンジ部材の平明図である。
【符号の説明】
1 キートップ 2、3、26、27 係止部 4、5、28、29 係止溝 4A、5A 外側端部壁 4B、5B 内側端部壁 6 案内支持部材 7、8 ヒンジ部材 13、14、15、16 21、22、23、24 係止ピン 25 ホルダプレート 28A、29A 第1端縁部 28B、29B 第2端縁部 30 フレキシブル回路基板 31 ラバースプリング A 軸支部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップの裏面とその下方のホルダ部
    材とに連結係止してキートップの上下動を案内支持する
    ための案内支持部材と、キートップの上下動に伴ってス
    イッチング動作を行うスイッチング部とを有し、 前記案内支持部材は、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材
    を相互に可動可能となるように配置してなり、第1ヒン
    ジ部材及び第2ヒンジ部材の各自由端をキートップの裏
    面及びホルダ部材に連結係止したキースイッチ装置にお
    いて、 前記ホルダ部材に一体に形成され、第1ヒンジ部材又は
    第2ヒンジ部材の下側自由端を可動状態に係止する係止
    部と、 前記係止部に形成され、キートップの非押下時に第1ヒ
    ンジ部材又は第2ヒンジ部材の下側自由端が当接してキ
    ートップの上昇位置を規制する規制部とを備えたことを
    特徴とするキースイッチ装置。
JP1998006868U 1998-09-04 1998-09-04 キースイッチ装置 Expired - Fee Related JP2601012Y2 (ja)

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