JP3276953B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP3276953B2
JP3276953B2 JP2000295978A JP2000295978A JP3276953B2 JP 3276953 B2 JP3276953 B2 JP 3276953B2 JP 2000295978 A JP2000295978 A JP 2000295978A JP 2000295978 A JP2000295978 A JP 2000295978A JP 3276953 B2 JP3276953 B2 JP 3276953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキースイッチ装置に関
し、特に、部品点数を少なくして構造が簡単で、且つ、
コストを低く抑えることが可能なキースイッチ装置であ
り、ノート型ワードプロセッサ、ノート型パーソナルコ
ンピュータ等に付設される薄型のキーボードに使用する
好適なキースイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のキースイッチ装置は
各種のものが提案されているが、本出願人は、特願平3
−330160号に添付した明細書及び図面において、
キートップの下面及びホルダプレートの双方にそれぞれ
対応する2つの係止部を設けるとともに、両端に一対の
係止ピンを形成したリンク部材を相互に交叉状に軸支し
てなる案内支持部材をキートップとホルダプレートとの
間に配設し、各係止ピンをキートップ及びホルダプレー
トのそれぞれに設けられた係止部に係止してなるキース
イッチ装置を提案した。
【0003】そして、このキースイッチ装置では、これ
を構成する各キートップ、案内支持部材、ホルダプレー
ト、ラバースプリング、及び、フレキシブル回路基板
が、支持板上に支持されることによりキースイッチ装置
が達成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平3−330160号に添付した明細書及び図面に記
載されたキースイッチ装置では、案内支持部材のリンク
部材に形成された係止ピンをキートップの係止部とホル
ダプレートの係止部との間でそれぞれ係止することによ
り構成されているので、ホルダプレートが必須のものと
されていた。
【0005】かかるホルダプレートは、その加工上、比
較的コストがかかるものであり、また、ホルダプレート
が存在する分だけキースイッチ装置全体の重量増加を招
いていた。
【0006】本発明は、前記従来技術の問題点を改良す
るためになされたものであり、ホルダプレートを不要と
することにより、部品点数を少なくし、構造が簡単で、
厚さも薄くすることが可能で、且つコストを低く抑える
ことが可能であり、しかもキー操作性の良好なキースイ
ッチ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のキースイッチ装置は、樹脂製のキートップ
と、そのキートップの下方に配設され、両端部にそれぞ
れ係止部材を有し、相互に可動自在に配置されるととも
に、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材
及び第2リンク部材と、キートップの上下動に伴って、
スイッチング動作を行うスプリング部材と、キートップ
の下方に配設され、スプリング部材が載置される回路基
板と、その回路基板の下方に配設され、複数の係止部が
一体形成された金属支持板とを備え、両リンク部材の両
端部に形成された係止部材のうち、上方側に位置する係
止部材がキートップの下面に係止されるとともに、下方
側に位置する係止部材が金属支持板の複数の係止部に係
止され、金属支持板の複数の係止部のうち、一の係止部
を摺動係止部とし、その摺動係止部に係止される第1リ
ンク部材又は第2リンク部材の下方側の係止部材を、外
向きに突出形成し、第1リンク部材又は第2リンク部材
にて係止部材が突出形成された形成面とその形成面に対
向する摺動係止部の面とは、相互に協働して、摺動係止
部における係止部材の摺動方向と直交する方向への両リ
ンク部材の移動を規制することを特徴とする。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明のキースイッチ装置に
よれば、キートップが押下されると、第1リンク部材及
び第2リンク部材は相互に動くとともに、両リンク部材
の両端部に形成された各係止部材のうち、キートップの
下面に係止された上方側に位置する係止部材はキートッ
プの下面で作動し、また、金属支持板の複数の係止部に
係止された下方側の係止部材は各係止部で作動する。
のとき、金属支持板の複数の係止部のうち、一の係止部
は摺動係止部にされ、かかる摺動係止部に係止される第
1リンク部材又は第2リンク部材の下方側の係止部材は
外向きに突出形成され、また、第1リンク部材又は第2
リンク部材に おいて係止部材が突出形成された形成面と
その形成面に対向する摺動係止部の面とは、相互に協働
して摺動係止部における係止部材の摺動方向と直交する
方向への両リンク部材の移動を規制するように構成され
ているので、キートップの不要なガタを防止することが
できる。
【0009】更に、キートップを押下すれば、そのキー
トップの押下動作に基づきスプリング部材を介してスイ
ッチング動作が行われる。一方、キートップの押下を解
除すれば、両リンク部材はキートップとともに元の位置
に復帰される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例に基づい
て図1及び図2を参照しつつ詳細に説明する。図1はキ
ートップを若干押下し始めた状態を示すキースイッチ装
置の側断面図であり、図2はキースイッチ装置の分解説
明図である。
【0011】これらの図において、キートップ1はAB
S樹脂等の合成樹脂から成型されており、その上面には
アルファベット等の文字が印刷等により形成されてい
る。また、キートップ1の裏面からは、2つの係止部
2、3を下方に向けて垂設してなる保持部材Bがキート
ップ1本体と一体に設けられている。
【0012】係止部2には、後述する2つのリンク部
、8のうちの一方のリンク部材7の一端に形成された
係止ピン13、14を水平方向に摺動するとともに端部
壁4Aに当接係止可能な係止溝4が設けられており、ま
た、係止部3には、他方のリンク部材8の一端に形成さ
れた係止ピン23、24を水平方向に摺動するとともに
端部壁5Aに当接係止可能な係止溝5が形成されてい
る。
【0013】キートップ1の下方には、キートップ1の
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてお
り、かかる案内支持部材6は前記リンク部材7、8から
構成される。
【0014】一方のリンク部材7は、図3に示すよう
に、基部9の両端に2つの基端部10、11を一体に形
成してなるものである。基部9の中央部の一側面からは
軸12が延設されており、かかる軸12は後述する他方
のリンク部材8に形成された軸孔20に軸支される。
【0015】なお、リンク部材7の係止ピン13、14
と係止ピン15、16とは軸12を中心として一直線上
に並び、且つ、軸12からの距離が等しくなるように構
成される。また、リンク部材8の係止ピン21、22と
係止ピン23、24は軸孔20を中心として一直線上に
並び、且つ、軸孔20からの距離が等しくなるように構
成される。
【0016】そして、これら両リンク部材7、8は、軸
12と軸孔20を回動可能に連結した状態において、基
端部11、18の位置で上側に凸となるように屈曲して
いる。そのため、図1に示すように、軸支部Aの下側に
おいて大きな空間を有するように構成されることにな
り、後述する側面視略台形のラバースプリング31を効
率よく軸支部Aの下側に収納できるものである。このと
き、両リンク部材7、8は、図1に示すように、側面視
X字状に配置され、軸支部Aにて交叉されている。
【0017】また、基端部10の両端延部10Aの側面
からは、係止ピン13、14が延設されており、この係
止ピン13、14は前記したキートップ1の係止部2に
設けられた係止溝4に係止されるものである。更に、基
端部11は平面視でコ字状に形成されており、コ字状の
両端延部11Aの側面からは、図3及び図5に示すよう
に、前記と同様の係止ピン15、16が外向きに突出形
されている。かかる係止ピン15、16は後述する支
持プレート25に形成された係止部26に係止される。
【0018】更に、リンク部材8は、図4に示すよう
に、基部17の両端に2つの基端部18、19を一体に
形成してなるものである。基部17の中央部には軸孔2
0が穿設され、この軸孔20には、前記のようにリンク
部材7の基部9に設けられた軸12が挿通される。ま
た、基端部18は平面視コ字状に形成されており、コ字
状の両端延部18Aからは、図4及び図5に示すよう
に、係止ピン21、22が突出形成されている。この係
止ピン21、22は後述する支持プレート25に形成さ
れた係止部27に係止される。
【0019】また、基端部19の両端延部19Aから前
記と同様の係止ピン23、24が延設されており、かか
る係止ピン23、24は前記したキートップ1の係止部
3に形成された係止溝5に摺動可能に係止されるもので
ある。
【0020】前記したように、案内支持部材6は、一方
のリンク部材7の基部9に形成された軸12を他方のリ
ンク部材8の基部17に穿設した軸孔20に挿通して構
成されるものであり、両リンク部材7、8は軸12と軸
20とよりなる軸支部Aを介して相互に回動可能とな
る。かかる軸支部Aは後述するようにラバースプリング
31の頂部のほぼ中央位置に対向配置されている。
【0021】キートップ1にリンク部材7、8を取り付
けた状態にあっては、係止ピン13、14、23、24
の先端が端部壁4A、5Aに当接状態にあるため、相互
の図1の紙面に対して垂直方向のガタが防止される。
【0022】次に、案内支持部材6の下方には鉄板等の
金属薄板よりなる支持プレート25が配設されており、
かかる支持プレート25上にはリンク部材7の基端部1
1に延設された係止ピン15、16及びリンク部材8の
基端部18に延設された係止ピン21、22をそれぞれ
係止するための係止部26、27が設けられている。
【0023】係止部26は、図5に示すように、キース
イッチが配置される支持プレート25上で各キースイッ
チの周囲の四隅において、長方形状の一辺を支持プレー
ト25に連続させたまま三辺を打ち抜くとともに、所定
形状に切り起こすことにより形成される係止片35(図
1及び図2参照)よりなるものである。
【0024】かかる係止片35は、係止ピン15、16
を水平方向に摺動案内する水平部35Aとその水平部3
5Aの外側端部から垂下された垂下部35Bとを有し、
これらの水平部35Aと垂下部35Bとにより長孔状の
係止溝28が形成される。かかる係止溝28にはリンク
部材7の係止ピン15、16が水平方向に摺動可能に係
止されている。また、リンク部材7において、係止ピン
15、16が突出形成された形成面(各端延部11Aの
側面)とその形成面に対向する係止片35の内側面と
は、図5に示すような配置関係を有しており、これらの
2つの面は、相互に協働して係止片35における係止ピ
ン15、16の摺動方向と直交する方向へのリンク部材
7、8の移動規制する作用を行う。
【0025】ここに、係止溝28の両端には、第1端縁
部28A(図1における左方側)と第2端縁部28B
(図1における右方側)との2つの端縁部が形成されて
いる。これらの各端縁部28A、28Bの内、第1端縁
部28Aは、後述するようにキートップ1の非押下状態
でリンク部材7における係止ピン15、16の図1にお
ける左方向への摺動を規制するものであり、また、第2
端縁部28Bは、キートップ1の押下時に係止ピン1
5、16の図1における右方向への摺動を規制するもの
である。
【0026】また、係止部27は、係止部26と同様
に、図5に示すように、キースイッチが配置される支持
プレート25上で各キースイッチの周囲の四隅におい
て、長方形状の一辺を支持プレート25に連続させたま
ま三辺を打ち抜くとともに、所定形状に切り起こすこと
により形成される係止片36(図1及び図2参照)より
なるものである。
【0027】かかる係止片36は、係止ピン21、22
を水平方向に摺動案内する水平部36Aとその水平部3
6Aの外側端部から垂下された垂下部36Bとを有し、
これらの水平部36Aと垂下部36Bとにより長孔状の
係止溝29が形成される。かかる係止溝29にはリンク
部材8の係止ピン21、22が水平方向に摺動可能に係
止されている。また、リンク部材8において、係止ピン
21、22が突出形成された形成面(各端延部18Aの
側面)とその形成面に対向する係止片36の内側面と
は、図5に示すような配置関係を有しており、これらの
2つの面は、相互に協働して係止片36における係止ピ
ン21、22の摺動方向と直交する方向へのリンク部材
7、8の移動規制する作用を行う。
【0028】ここに、係止溝29の両端には、前記係止
溝28と同様、第1端縁部29A(図1における右方
側)と第2端縁部29B(図1における左方側)との2
つの端縁部が形成されている。これらの各端縁部29
A、29Bの内、第1端縁部29Aは、後述するように
キートップ1の非押下状態でリンク部材8における係止
ピン21、22の図1における右方向への摺動を規制す
るものであり、また、第2端縁部29Bは、キートップ
1の押下時に係止ピン21、22の図1における左方向
への摺動を規制するものである。
【0029】これにより、キートップ1の非押下状態に
おいて、係止溝28の第1端縁部28Aと係止溝29の
第1端縁部29Aとにリンク部材7の各係止ピン15、
16及びリンク部材8の各係止ピン21、22が当接
し、相互に協動して、リンク部材7、8の図5における
左方向、右方向への摺動を規制する作用を行うものであ
り、この結果、後述するラバースプリング31の上方へ
の弾性力と相まってキートップ1は非押下状態に保持さ
れるものである。
【0030】また、キートップ1の押下時には、係止溝
28の第2端縁部28Bと係止溝29の第2端縁部29
Bとにリンク部材7の各係止ピン15、16及びリンク
部材8の各係止ピン21、22が当接し、相互に協動し
てリンク部材7、8の図5における右方向、左方向への
摺動を規制する作用を行うものであり、この結果、キー
トップ1が、後述するように軸支部Aを介してラバース
プリング31を押下してスイッチング動作を行った後、
キートップ1が更に水平方向に摺動してしまうことを防
止するものである。
【0031】また、いずれの場合においても、係止片3
5、36により、リンク部材7、8のガタが阻止される
とともに、軸孔20より軸12が抜け出ることが防止さ
れる。
【0032】更に、支持プレート25の上方(上面)に
は、スイッチ電極を含む所定の回路パターン(図示せ
ず)が形成されたフレキシブル回路基板30が配設支持
され、スイッチ電極に対応する位置にはスイッチング部
材として逆カップ状のラバースプリング31が載置され
ている。このラバースプリング31は内部に公知の可動
電極を有しており、また、その上面の中央部には前記し
た2つのリンク部材7、8を相互に回動可能に軸支する
軸支部Aが対向配置される。このラバースプリング31
の頂部は軸支部Aによる押下時においても変形しない程
度の厚さに形成されている。
【0033】また、フレキシブル回路基板30には、前
記各係止片35、36に対応してこれを上方に挿通する
ための挿通孔30A(図1及び図2参照)が形成されて
おり、これにより、各係止片35、36は、図1及び図
2に示すように、挿通孔30Aから上方へ挿通されてフ
レキシブル回路基板30の上方に配置されるものであ
る。ここに、フレキシブル回路基板30は、その挿通孔
30Aから各係止片35、36が挿通されることに基づ
き、支持プレート25上にて適正な位置に位置決めされ
るものである。
【0034】これにより、キートップ1の押下に伴って
軸支部Aが下方に移動すると、軸支部Aはラバースプリ
ング31を押下し、その押下量が一定の限度を超える
と、ラバースプリング31が挫屈し、ラバースプリング
31内の可動電極によりスイッチ電極が短絡されるもの
である。
【0035】このとき、各係止ピン13、14等は各係
止溝4等に沿ってフレキシブル回路基板30上を水平方
向に摺動されるので、軸支部Aはキートップ1の押下に
伴ってラバースプリング31の頂部におけるほぼ中央位
置に当接されつつ上下運動を行うこととなり、これによ
ラバースプリング31を垂直に押下することが可能
となる。
【0036】続いて、前記の構成を有するキースイッチ
装置の動作について説明する。先ず、キートップ1の非
押下状態においては、ラバースプリング31の上方への
弾性力と相まって、リンク部材7の係止ピン15、16
が係止溝28の第1端縁部28Aに当接係止されている
とともに、リンク部材8の係止ピン21、22が係止溝
29の第1端縁部29Aに当接係止されているので、キ
ートップ1は水平方向に移動されることなく非押下状態
が保持されている。
【0037】そして、キートップ1を下方に押下する
と、キートップ1が下方へ移動するに伴ってリンク部材
7の係止ピン13、14は、係止部2の係止溝4内で水
平方向(図1における左方向)に摺動するとともに、リ
ンク部材8の係止ピン23、24は係止部3の係止溝5
内で水平方向(図1における右方向)に摺動する。これ
と同時に、リンク部材8の係止ピン21、22は、支持
プレート25における係止部27の係止溝29内で水平
方向(図1における左方向)に摺動するとともに、リン
ク部材7の係止ピン15、16は係止部26の係止溝2
8内で水平方向(図1における右方向)に摺動する。
のとき、リンク部材7において、係止ピン15、16が
突出形成された形成面(各端延部11Aの側面)とその
形成面に対向する係止片35の内側面とは、図5に示す
ような配置関係を有しており、これらの2つの面は、相
互に協働して係止片35における係止ピン15、16の
摺動方向と直交する方向へのリンク部材7、8の移動規
制する作用を行い、また同様に、リンク部材8におい
て、係止ピン21、22が突出形成された形成面(各端
延部18Aの側面)とその形成面に対向する係止片36
の内側面とは、図5に示すような配置関係を有してお
り、これらの2つの面は、相互に協働して係止片36に
おける係止ピン21、22の摺動方向と直交する方向へ
のリンク部材7、8の移動規制する作用を行うように
成されているので、キートップ1の不要なガタを防止す
ることができる。
【0038】この結果、リンク部材7及びリンク部材8
を相互に軸支する軸支部Aは、下方に移動するとともに
ラバースプリング31を徐々に押下していき、その押下
量が一定の限度を超えた時点でラバースプリング31は
挫屈される。これにより、ラバースプリング31内の可
動電極がフレキシブル回路基板30上のスイッチ電極を
短絡し、所定のスイッチング動作が行われる。
【0039】かかるスイッチング動作の後、キートップ
1は、キー操作上更に押下されていくが、このときリン
ク部材7の係止ピン13、14は係止溝4内で摺動して
端部壁4Aに当接係止されるとともに、リンク部材8の
係止ピン23、24は係止溝5内で摺動して端部壁5A
に当接係止される。また、これと同時に、リンク部材7
の係止ピン15、16は係止溝28内で摺動して第2端
縁部28Bに当接係止されるとともに、リンク部材8の
係止ピン21、22は係止溝29内を摺動して第2端縁
部29Bに当接係止される。
【0040】これにより、キートップ1は、軸支部Aを
介してラバースプリング31を押下すると、ラバースプ
リング31内の可動電極とフレキシブル回路基板30上
の固定電極とによりスイッチング動作を行った後、前記
各係止ピン13等と各端部壁4A、5A、端縁部28
B、29Bとの協働によってその押下位置にて位置決め
されるので、水平方向に不必要に移動されることはな
い。
【0041】キートップ1の押下を解除すると、両リン
ク部材7、8の軸支部Aはラバースプリング31の弾性
復元力により上方に押し上げられる。これに伴って各係
止ピン13、14、15、16、21、22は前記した
動作と逆の動作を行い、この結果、キートップ1は元の
非押下状態の位置に復帰される。
【0042】以上詳細に説明した通り、本実施例に係る
キースイッチ装置では、支持プレート25に直接係止片
35、36を形成することにより係止溝28、29を有
する係止部26、27を設け、これらの係止片35、3
6の係止溝28、29とキートップ1に形成した係止部
2、3の係止溝4、5とにより各係止ピン13等をそれ
ぞれ摺動可能に係止するようにしたので、従来必要とさ
れていたホルダプレートを全く不要とすることができ
る。
【0043】また、キートップ1の非押下状態におい
て、リンク部材7の係止ピン15、16を係止溝28の
第1端縁部28Aにて当接係止させるとともに、リンク
部材8の係止ピン21、22を係止溝29の第1端縁部
29Aにて当接係止させるようにしたので、キートップ
1の非押下時には、ラバースプリング31の上方への弾
性力とも相まってキートップ1の水平方向への移動が防
止されて位置決めされる。
【0044】更に、キートップ1の押下時においては、
リンク部材7の係止ピン13、14及びリンク部材8の
係止ピン23、24をそれぞれ係止溝4の端部壁4A、
係止溝5の端部壁5Aに当接係止させるとともに、リン
ク部材7の係止ピン15、16及びリンク部材8の係止
ピン21、22をそれぞれ係止溝28の第2端縁部28
B、係止溝29の第2端縁部29Bに当接係止させるよ
うにしたので、キートップ1の押下によりラバースプリ
ング31の可動電極とフレキシブル回路基板30の固定
電極との間でスイッチング動作を行った後、キートップ
1が水平方向に移動されることが防止されて、その押下
位置にてキートップ1が位置決めされるものである。
【0045】このように本実施例に係るキースイッチ装
置では、キートップ1の非押下時及び押下時の双方の場
合においてキートップ1が不必要に水平方向に移動され
ることが防止されるので、キー操作性が良好で確実なス
イッチング動作を可能とするキースイッチ装置を実現す
ることができる。
【0046】これにより、部品点数を少なくして構造が
簡単で、厚さを薄くできるとともに、コストを低く抑え
ることが可能であり、しかもキー操作性の良好なキース
イッチ装置を提供し得るものである。
【0047】また、フレキシブル回路基板30に形成さ
れた挿通孔30Aからは各係止片35、36が挿通され
るので、フレキシブル回路基板30は、挿通孔30Aと
各係止片35、36との挿通関係に基づいて、支持プレ
ート25上の適切な位置で位置決めされるものである。
【0048】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
形、改良が可能である。例えば、本実施例におけるリン
ク部材7、8はパンタグラフ状に組み合わせた同種の部
材によっても同様の効果を得られることは勿論である。
【0049】また、フレキシブル回路基板30の摩擦係
数が支持プレート25のそれより高い場合にあっては、
フレキシブル回路基板30の挿通孔30Aを介してリン
ク部材7、8の係止ピン15、16、21、22を支持
プレートと摺動させるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明した通り本発明のキースイッチ
装置によれば、従来必要とされていたホルダプレートを
不要とすることができ、構造の簡素化、薄型化及びコス
トの低廉化を図ることができる。 また、リンク部材の下
方側の係止部材を外向きに突出形成し、それを金属支持
板の摺動係止部に係止するようにしたので、リンク部材
の摺動時に、リンク部材にて係止部材が突出形成された
形成面とその形成面に対向する摺動係止部の面とが、相
互に協働して、リンク部材の摺動方向と直交する方向へ
のリンク部材の移動を規制することができ、キートップ
の不要なガタを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キートップを若干押下し始めた状態を示すキー
スイッチ装置の側断面図である。
【図2】キースイッチ装置の分解説明図である。
【図3】一方のリンク部材の平面図である。
【図4】他方のリンク部材の平面図である。
【図5】支持プレートに形成された係止部を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 キートップ 2、3 係止部 26、27 係止部 4、5、28、29 係止溝 6 案内支持部材 7 リンク部材 8 リンク部材 13、14、15、16 21、22、23、24 係止ピン 25 支持プレート 30 フレキシブル回路基板 30A 挿通孔 31 ラバースプリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂製のキートップと、そのキートップ
    の下方に配設され、両端部にそれぞれ係止部材を有し、
    相互に可動自在に配置されるとともに、キートップの上
    下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材
    と、 前記キートップの上下動に伴って、スイッチング動作を
    行うスプリング部材と、前記キートップの下方に配設され、前記スプリング部材
    が載置される回路基板と、 その回路基板の下方に配設され、複数の係止部が一体
    成された金属支持板とを備え、前記両リンク部材の両端部に形成された係止部材のう
    ち、上方側に位置する係止部材がキートップの下面に係
    止されるとともに、下方側に位置する係止部材が前記金
    属支持板の複数の係止部に係止され、 前記金属支持板の複数の係止部のうち、一の係止部を摺
    動係止部とし、その摺動係止部に係止される前記第1リ
    ンク部材又は第2リンク部材の下方側の係止部材を、外
    向きに突出形成し、 前記第1リンク部材又は第2リンク部材にて前記係止部
    材が突出形成された形成面とその形成面に対向する前記
    摺動係止部の面とは、相互に協働して、摺動係止部にお
    ける係止部材の摺動方向と直交する方向への両リンク部
    材の移動を規制する ことを特徴とするキースイッチ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回路基板には前記金属支持板の複数
    の係止部を挿通する挿通孔が形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載のキースイッチ装置。
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