JP3352670B2 - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

Info

Publication number
JP3352670B2
JP3352670B2 JP2001189675A JP2001189675A JP3352670B2 JP 3352670 B2 JP3352670 B2 JP 3352670B2 JP 2001189675 A JP2001189675 A JP 2001189675A JP 2001189675 A JP2001189675 A JP 2001189675A JP 3352670 B2 JP3352670 B2 JP 3352670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
link member
key top
key
switch device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001189675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002042601A (ja
Inventor
吉嗣 佐藤
勲 望月
渡辺  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2001189675A priority Critical patent/JP3352670B2/ja
Publication of JP2002042601A publication Critical patent/JP2002042601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3352670B2 publication Critical patent/JP3352670B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キートップを有し、そ
のキートップの上下動を案内支持する案内支持部材を有
するキースイッチ装置に関し、特に、キートップの操作
性が良好なキースイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種のキースイッチ装置が提案
されており、かかるキースイッチ装置においては、一般
にキートップの裏面から垂設されたキーステムをホルダ
プレートに形成したキーホルダ部により上下に摺動案内
する構成が採用されていた。
【0003】このような構成のキースイッチ装置では、
キーステムがキーホルダ部により摺動案内される部分を
大きくすればキー操作性は向上するもののキーボードの
薄型化には対応することができず、一方、キーボードの
薄型化に対応すべくキーステムがキーホルダ部により摺
動案内される部分を小さくすれば両者間に生じるこじれ
に起因してキー操作性が低下してしまうというジレンマ
が存在した。
【0004】本出願人は、このような従来のキースイッ
チにおけるジレンマを解消するためキーステムとキーホ
ルダ部を無くし、キーボードの薄型化に対応できるとと
もにキー操作性の良好なキースイッチ装置を特願平3−
330160号の願書に添付した明細書並びに図面にお
いて提案した。かかるキースイッチ装置を図9乃至図1
1に示す。このキースイッチ装置の詳細な構成について
は特願平3−330160号の明細書並びに図面を参照
することとして、その概略について以下に説明する。
【0005】図9において、樹脂製のキートップ1は、
その裏面に設けられた2つの係止部2、3(各係止部
2、3はそれぞれ一対存在する)の係止孔4、係止溝5
と樹脂製のホルダプレート25の2つの係止部26、2
7(各係止部26、27はそれぞれ一対存在する)の係
止溝28、係止孔29との間に配設された案内支持部材
6(2つの樹脂製のリンク部材7、8からなり、リンク
部材7の一端に設けられた係止ピン13、14が係止孔
4に、他端に設けられた係止ピン15、16が係止溝2
8に係止されており、リンク部材8の一端に設けられた
係止ピン23、24が係止溝5に、他端に設けられた係
止ピン21、22が係止孔29に係止されている)によ
り上下動案内される。
【0006】そして、両リンク部材7、8の軸支部A
が、支持板32上に支持されるフレキシブル回路基板3
0上に載置されたラバースプリング31の頂部に配置さ
れ、キートップ1を押下することにより軸支部Aを介し
てラバースプリング31を座屈させてスイッチング動作
行うものである。
【0007】ここに、リンク部材7は、図10に示すよ
うに、基部9の両端に2つの基端部10、11を一体に
形成してなるものである。基部9の中央部の一側面から
は軸12が延設されており、かかる軸12は後述する他
方のリンク部材8に形成された軸孔20に軸支される。
また、基端部10の両端延部10Aの側面からは、係止
ピン13、14が延設されており、この係止ピン13、
14は前記したキートップ1の係止部2に穿設された係
止孔4に係止されるものである。更に、基端部11は平
面視でコ字状に形成されており、コ字状の両端延部11
Aの側面からは前記と同様の係止ピン15、16が延設
されている。かかる係止ピン15、16はホルダプレー
ト25に形成された係止部26に係止される。
【0008】また、リンク部材8は、図11に示すよう
に、基部17の両端に2つの基端部18、19を一体に
形成してなるものである。基部17の中央部には軸孔2
0が穿設され、この軸孔20には前記のようにリンク部
材7の基部9に設けられた軸12が挿通される。また、
基端部18は平面視コ字状に形成されており、コ字状の
両端延部18Aからは係止ピン21、22が延設されて
いる。この係止ピン21、22はホルダプレート25に
形成された係止部27に係止される。
【0009】更に、基端部19の両端延部19Aから前
記と同様の係止ピン23、24が延設されており、かか
る係止ピン23、24は前記したキートップ1の係止部
3に形成された係止溝5に摺動可能に係止されるもので
ある。
【0010】前記したように案内支持部材6は、一方の
リンク部材7の基部9に形成された軸12を他方のリン
ク部材8の基部17に穿設した軸孔20に挿通して構成
されるものであり、両リンク部材7、8は軸12と軸孔
17とよりなる軸支部Aを介して相互に回動可能とな
る。
【0011】かかるキースイッチ装置によれば、従来の
キーステム方式を採用したものに比べ、キーボードの薄
型化に対応しつつキー操作性の良好なキースイッチ装置
が実現されるものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
願平3−330160号の明細書並びに図面に記載され
たキースイッチ装置では、キートップ1を押下しない状
態において、図9に示すように、案内支持部材6は、両
リンク部材7、8の軸支部Aがラバースプリング31に
より上方に付勢された状態であり、また、キートップ1
を押下することにより、軸支部Aを介してラバースプリ
ング31を座屈させてスイッチング動作を行うものであ
る。
【0013】図9に示すように、リンク部材7とリンク
部材8における交差部よりも下側部分は内側に倒れ込ん
で(変形して)おり、キートップ1を最下位置まで押下
した場合、内側に変形した分だけ、キースイッチ装置を
薄くすることができなかった。
【0014】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、案内支持部材の厚さを低く
することが可能であり、かつキートップが押下された際
に、上面視でキートップが回転することなくスムースに
降下することが可能なキースイッチ装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に係るキースイッチ装置は、キートップ
と、キートップの下方に配設されたホルダ部材と、第1
リンク部材と第2リンク部材とを有し、両リンク部材を
相互に可動可能に配置して、キートップの下面と前記ホ
ルダ部材とを連結係止するとともに、キートップの上下
動を案内する案内支持部材と、キートップを上方に付勢
するとともに、キートップの上下動に伴ってスイッチン
グ動作を行うスプリング部材とを備えたキースイッチ装
置であって、ホルダ部材には、第1リンク部材の外側面
と当接する当接部が形成されたことを特徴とする。
【0016】
【0017】
【作用】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】前記のように構成されたキースイッチ装置
によりスイッチング動作を行う場合、キートップが押下
される。このとき、案内支持部材を構成する第1リンク
部材の外側面と当接する当接部をホルダ部材に形成した
ので、キートップの押下時に当接部は第1リンク部材の
外側面に当接してその移動を規制する作用を行い、これ
により、キー操作時にキートップの移動を防止してキー
操作性を格段に向上することができる。 前記のように
ートップが押下されると、その押下に伴いキートップが
案内支持部材を介して下方に案内される。かかるキート
ップの押下に従って、案内支持部材も下方に移動され、
これにより、スプリング部材を介してスイッチング動作
行われるものである。
【0022】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例に基づい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施例に
係るキースイッチ装置の縦断面図であり、キートップ4
1はABS樹脂等の合成樹脂から成型されており、その
上面にはアルファベット等の文字が印刷等により形成さ
れている。また、キートップ41の裏面からは、2つの
係止部42、43(それぞれの係止部42、43は紙面
と垂直方向に各一対が存在し、図1においてはそれぞれ
の一方のみを示す)が下方に向けてキートップ41本体
と一体に設けられている。
【0023】係止部42には、後述する2つのリンク部
材47、48のうちの一方のリンク部材47の一端に形
成された係止棒53を回動可能に係止する係止溝44が
形成されており、また、係止部43には、他方のリンク
部材48の一端に形成された係止ピン63、64を水平
方向に摺動可能に係止する係止溝45が形成されてい
る。
【0024】また、係止溝44には、その係止溝44に
連続するとともに、下方に行くに従って除々に拡がるよ
うに開放された係止案内部44Aが形成されており、か
かる係止案内部44Aはリンク部材47の係止棒53を
係止溝44内にスナップインする際に係止溝44に向か
って案内するものである。更に、係止部43の係止溝4
5の下部位置には、下方に向かって拡がる斜面を形成し
てなる係止案内部45Aが設けられており、かかる係止
案内部45Aはリンク部材48の係止ピン63、64を
係止溝45内にスナップインする際に係止溝45に向か
って案内するものである。
【0025】キートップ41の下方には、キートップ1
の上下動を案内支持する案内支持部材46が配設されて
おり、かかる案内支持部材46は2つのリンク部材4
7、48から構成される。
【0026】一方のリンク部材47は、図2に示すよう
に平面視コ字状に形成され、また、一対の板状体49を
有し各板状体49の一端間には係止棒53が一体に形成
されるとともに、各板状体49のそれぞれの他端には係
止ピン55、56が形成されてなるものである。このよ
うに、各板状体49は、係止棒53と係止ピン55、5
6とを連結するものである。かかる係止棒53は前記係
止案内部44Aを介して係止部42の係止溝44内にス
ナップインされ、また、各係止ピン55、56は後述す
るホルダプレート65に形成された係止部66に係止さ
れる。
【0027】また、各板状体49の互いに対向する側に
おける中央部位置からは、一対の軸体52が相互に対向
する位置に設けられている。これらの各軸体52は後述
する他方のリンク部材48に形成された軸孔60に軸支
される。尚、図1及び図8に示すように、一方のリンク
部材47の係止棒53と係止ピン55、56とは、側面
視において軸体52を中心として一直線上に並び、かつ
リンク部材47の係止棒53と各係止ピン55、56は
各軸体52からの距離が等しくなるように構成されてい
る。
【0028】ここに、各板状体49の中央部80は、図
5乃至図8に示すように、所定の高さを有しており、か
かる中央部80の両側における対角位置(図5等におい
て、左上端位置と右下端位置)からは、中央部80の所
定高さのほぼ1/2の高さ(厚さ)を有する薄肉状の一
対の延出部81が形成されている。また、上述したよう
に、各延出部81において、係止ピン55、56から各
軸体52までの距離と、係止棒53から軸体52までの
距離は、同一距離に形成されている。
【0029】更に、他方のリンク部材48は、図3に示
すように、一対の板状体57を有し各板状体57の一端
間には係止棒61が一体に形成されるとともに、各板状
体57のそれぞれの他端には係止ピン63、64が形成
されてなる。このように、各板状体57は、係止棒61
と係止ピン63、64とを連結するものである。かかる
係止棒61の両端部は後述するホルダプレート65の係
止部67に係止され、また、各係止ピン63、64は前
記係止案内部45Aを介して係止部43の係止溝45内
にスナップインされる。
【0030】また、各板状体57の外側において相互に
対向する中央部位置には、それぞれ軸孔60が形成され
ており、これらの各軸孔60には前記リンク部材47の
各板状体49に形成された各軸体52が回動可能に嵌合
される。これにより、両リンク部材47、48は各軸体
52及び軸孔60を介して相互に交差して回動可能とな
るものであり、各軸体52と軸孔60とにより軸支部A
が形成される。尚、図1及び図8に示すように、他方の
リンク部材48の係止棒61と係止ピン63、64と
は、側面視において軸孔60を中心として一直線上に並
び、かつリンク部材48の係止棒61と各係止ピン6
3、64は軸孔60からの距離が等しくなるように構成
されている。
【0031】ここに、各板状体57の中央部82は、図
5乃至図8に示すように、前記リンク部材47における
板状体49の高さと同一の高さを有しており、かかる中
央部82の両側における対角位置(図7及び図8におい
て、左下端位置と右上端位置)からは、中央部82の高
さのほぼ1/2の高さ(厚さ)を有する薄肉状の一対の
延出部83が形成されている。また、上述したように、
各延出部83において、係止ピン63、64から各軸孔
60までの距離と、係止棒61から軸孔60までの距離
は、同一距離に形成されており、更に、一方のリンク部
材47の各延出部81における係止棒53から軸体52
までの距離と、他方のリンク部材48の各延出部83に
おける係止棒61から軸孔60までの距離とは、相互に
同一距離に形成されている。
【0032】更に、各板状体57における中央部位置の
間には、後述するラバースプリング71上面に載置され
るとともに、キートップ41の押下時に各リンク部材4
7、48の相互の回動に伴ってラバースプリング71を
下方に押下する押下棒58が設けられている。これによ
り、キートップ41の押下に伴って押下棒58がラバー
スプリング71を押下してスイッチング動作を行うもの
である。
【0033】次に、案内支持部材46の下方には樹脂製
のホルダプレート65が配設されており、かかるホルダ
プレート65には各スイッチ装置に対応して係止部6
6、67(各係止部66、67はそれぞれ各2つが設け
られているが、図1には各1つの係止部66、67を示
す)が形成されている。
【0034】係止部66には、図1における右方を開放
側とする摺動溝68が形成されており、かかる係止部6
6の摺動溝68には前記リンク部材47に形成された係
止ピン55、56が挿嵌される。このとき、係止部66
の摺動溝68内にリンク部材47の係止ピン55,56
が係止された状態においては、図4等に示すように、リ
ンク部材47の板状体49の外側面と係止部66の内側
面とは相互に接触しており、これにより、板状体49の
外側面と係止部66の内側面とは相互に協働して案内支
持部材46の移動を規制し、この結果、スイッチング動
作を行うべくキートップ41が押下された際に、上面視
でキートップ41が回転することなくスムーズに降下す
ることが可能となるとともに、係止ピン55,56が摺
動溝68から外れてしまうことを確実に防止する。
【0035】また、係止部67には係止部66の摺動溝
68と同様、図1における右方を開放側とする摺動溝6
9が形成されるとともに、摺動溝69内において図1に
おける右方側に傾斜面を有する係止突起69Aが形成さ
れている。かかる係止部67の摺動溝69内には前記リ
ンク部材48に形成された係止棒61の両端部が挿嵌さ
れる。また、ホルダプレート65上において、両係止部
66、67の間で、リンク部材47における各板状体4
9の外側面を案内する一対の案内壁73(図1及び図4
参照)が立設されている。
【0036】これにより、案内支持部材46におけるリ
ンク部材47の係止ピン55、56及びリンク部材48
の係止棒61を、それぞれ摺動溝68と摺動溝69の開
放側からリンク部材47の各板状体49の外側面を各案
内壁73に案内させつつホルダプレート65上をスライ
ドさせることにより、各係止ピン55、56及び係止棒
61が各摺動溝68、69内に挿嵌されるものである。
そして、かかる挿嵌時に係止棒61が摺動溝69内の係
止突起69Aを乗り越えた後においては、係止棒61が
摺動溝69から外れてしまうことはなく、これにより、
各係止棒61及び係止ピン55、56はそれぞれ摺動溝
69、68内で回動可能に保持されるものである。
【0037】前記のように構成されるホルダプレート6
5の下方には、図4に示すように、各キースイッチに対
応してスイッチ電極70Aが形成されたフレキシブル回
路基板70が配置されており、また、かかるスイッチ電
極70Aに対応して逆カップ状のラバースプリング71
がフレキシブル回路基板70上に載置されている。更
に、回路基板70上のスイッチ電極70Aに対向してラ
バースプリング71の内頂壁には、可動電極71Aが固
着されている。そして、ラバースプリング71の上面に
は、前記リンク部材48に形成された押下棒58が配置
されている。
【0038】これにより、キートップ41の押下に伴っ
て押下棒58が下方に移動すると、ラバースプリング7
1が押下棒58により押下され、一定の押下量を越える
とラバースプリング71が座屈されて可動電極71Aと
フレキシブル回路基板70上のスイッチ電極70Aとが
当接することによりスイッチング動作が行われるもので
ある。
【0039】また、フレキシブル回路基板70の下方に
はスイッチ支持板72が配設されており、かかるスイッ
チ支持板72はその上方に配設された各回路基板70、
ホルダプレート65を支持するものである。
【0040】前記構成において、軸支部Aの中心を通る
垂線Lを基準として図1における左方側に存在するキー
トップ41の裏面に形成された係止部42及びホルダプ
レート45に形成された係止部67には、それぞれ係止
棒53を回動可能に係止する係止溝44及び係止棒61
を係止突起69Aと協働して回動可能に係止する摺動溝
69が設けられていることになる。また、垂線Lの図1
における右方側に存在するキートップ41の裏面に形成
された係止部43及びホルダプレート65に形成された
係止部66には、それぞれ係止ピン63、64及び係止
ピン55、56を水平方向に摺動可能に係止する係止溝
45及び摺動溝68が設けられていることになる。
【0041】続いて、前記のように構成されるキースイ
ッチ装置の組立方法について図5乃至図8に基づき説明
する。
【0042】先ず、スイッチ支持板72上にフレキシブ
ル回路基板70、ホルダプレート65を載置するととも
に、リンク部材47の各軸体52を樹脂弾性を利用して
リンク部材48の各軸孔60に嵌合して案内支持部材4
6を組み立てる。
【0043】この後、各リンク部材47、48相互を回
動させて折り畳む。このとき、リンク部材47における
板状体49の中央部80の高さと、リンク部材48にお
ける板状体57の中央部82の高さとは、相互に同一高
さに形成されており、また、リンク部材47の各板状体
49の両側から対角位置にて形成された一対の延出部8
1、及び、リンク部材48の各板状体57の両側から対
角位置にて形成された一対の延出部83は、共に各リン
ク部材の高さのほぼ1/2の高さに形成されている。更
に、一方のリンク部材47の各延出部81における係止
棒53から各軸体52までの距離と、他方のリンク部材
48の各延出部83における係止棒61から各軸孔60
までの距離とは、相互に同一距離に形成されている。従
って、各リンク部材47と48とを相互に折り畳んだ状
態においては、リンク部材47の各延出部81とリンク
部材48の各延出部83とは重ねられることとなり、こ
の結果、案内支持部材46は、図5に示すように、ほぼ
水平状態となる。
【0044】前記のように、案内支持部材46を水平状
態に折り畳んだ後、リンク部材47の係止ピン55、5
6、及び、リンク部材48の係止棒61を各係止部6
6、67における摺動溝68、69の開放側から各案内
壁73により案内させながら、ホルダプレート65上で
各摺動溝68、69内に向かってスライドさせる。そし
て、更にスライドさせると、リンク部材48の係止棒6
1は摺動溝69内に形成された係止突起69Aを斜面側
から乗り越える。この状態が図6に示されている。これ
により、案内支持部材46とホルダプレート65との連
結が終了する。
【0045】このように、リンク部材48の係止棒61
と摺動溝69との連結、及び、リンク部材47の係止ピ
ン55、56と摺動溝68との連結は、各リンク部材4
7と48とを相互に折り畳んで水平状態にした後、かか
る案内支持部材46を各摺動溝68、69の開放側から
ホルダプレート65上でスライドさせることのみによっ
てなされるので、案内支持部材46の取扱が極めて容易
となり、また、案内支持部材46とホルダプレート65
との連結が極めて簡単に行い得るものである。このと
き、案内支持部材46はそのスライド時において各案内
壁73により案内されるので、案内支持部材46が各摺
動溝68、69から外れてしまうことはなく、従って、
かかる案内壁73により前記連結作業は、より容易に
得ることとなる。
【0046】また、前記したように、リンク部材47と
リンク部材48とを相互に折り畳んだ状態では、図8等
に示すように、略水平状態となり、これにより、キート
ップ41の押下時にも略水平状態になることから、キー
ストロークを犠牲にすることなくキースイッチ装置の厚
さを薄くすることが可能になる。
【0047】次に、図6の状態に保持されたリンク部材
47の係止棒53とキートップ41の係止溝44とを対
向させ、また、リンク部材48の係止ピン63、64と
キートップ41の係止溝45とを対向させた後(図7参
照)、キートップ41を軽く下方に押下する。これによ
り、リンク部材47の係止棒53は係止案内部44Aに
より案内されつつ係止溝44内にスナップインされ、同
時に、リンク部材48の各係止ピン63、64は係止案
内部45Aにより案内されつつ係止溝45内にスナップ
インされる。かかる状態が図8に示されている。これに
より、案内支持部材46とキートップ41との連結が終
了する。
【0048】このように、リンク部材47の係止棒53
とキートップ41の係止溝44との連結、及び、リンク
部材48の各係止ピン63、64とキートップ41の係
止溝45との連結は、図7に示す状態からキートップ4
1を軽く下方に押下するのみによってなされるので、案
内支持部材46とキートップ41との連結が極めて簡単
行い得るものである。
【0049】前記の作業をもってキースイッチ装置の組
立が終了するが、各リンク部材47、48とホルダプレ
ート65及びキートップ41との連結作業は、いずれも
極めて簡単に行い得、これにより、キースイッチ装置の
組立作業を簡便化して組立時間の短縮を可能とするとと
もに、作業者の組立能力如何に拘らず確実にキースイッ
チ装置の組立がなされ得るものである。
【0050】続いて、前記のように組み立てられたキー
スイッチ装置の動作について説明する。
【0051】キートップ41を下方に押下すると、キー
トップ41が下方へ移動するに伴ってリンク部材47の
係止棒53は係止部42の係止孔44内で反時計方向に
回動するとともに、リンク部材48の係止ピン63、6
4は係止部43の係止溝45内で水平方向(図1におけ
る右方向)に摺動する。これと同時に、リンク部材48
の係止棒61はホルダプレート65における係止部67
の摺動溝69内で係止突起69Aとの協働により時計方
向に回動するとともに、リンク部材47の係止ピン5
5、56は係止部66の摺動溝68内で水平方向(図1
における右方向)に摺動する。
【0052】かかるキートップ41の押下時、案内支持
部材46は各案内壁73間で図4における左右方向への
規制がなされるので、キートップ41が不必要にがたつ
くことが防止される。更に、リンク部材47の係止ピン
55,56が係止部66の摺動溝68内で水平方向(図
1における右方向,図4における前後方向)に摺動する
場合においても、リンク部材47の板状体49の外側面
と係止部66の内側面とは相互に接触しており、これに
より、板状体49の外側面と係止部66の内側面とは相
互に協働して案内支持部材46の非摺動方向(図4にお
ける左右方向)への移動を規制し、この結果、キートッ
プ41が押下された際に、上面視でキートップ41が回
転することなくスムーズに降下することが可能となると
ともに、係止ピン55,56が摺動溝68から外れてし
まうことはない。
【0053】この結果、リンク部材47及び48を相互
に軸支する軸支部Aは下方に移動するとともにラバース
プリング71を徐々に押下していき、その押下量が一定
の限度を超えた時点でラバースプリング71は挫屈され
る。これにより、ラバースプリング71内の可動電極7
1Aがフレキシブル回路基板70上のスイッチ電極70
Aを短絡し所定のスイッチング動作が行われる。
【0054】キートップ41の押下を解除すると、両リ
ンク部材47、48の軸支部Aはラバースプリング71
の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴っ
て、前記リンク部材47の係止棒53、係止ピン55、
56、及び、リンク部材48の係止棒61、係止ピン6
3、64は前記した動作と逆の動作を行い、この結果、
キートップ41は元の位置に復帰される。
【0055】ここに、各係止棒53、61は水平方向に
は移動されることなく、それぞれ係止溝44及び摺動溝
69内で回動するのみであるので、キートップ41は水
平方向に移動されることなくキートップ1のキー面の水
平状態を保持したまま上下動されるものである。
【0056】以上詳細に説明した通り本実施例に係るキ
ースイッチ装置では、リンク部材47の係止棒53と係
止ピン55、56とが、側面視において軸体52を中心
として一直線上に並んでいるとともに、リンク部材48
の係止棒61と係止ピン63、64とが、側面視におい
て軸孔60を中心として一直線上に並んでいるので、リ
ンク部材47、48を相互に折り畳んだ状態では、案内
支持部材46の厚さ(高さ)を低くすることができるた
め、キースイッチ装置の厚さ(高さ)を低くすることが
可能になる。
【0057】また、キートップ41の押下時、リンク部
材47の係止ピン55,56が係止部66の摺動溝68
内で水平方向(図1における右方向,図4における前後
方向)に摺動する場合においても、リンク部材47の板
状体49の外側面と係止部66の内側面とは相互に接触
しており、これにより、板状体49の外側面と係止部6
6の内側面とは相互に協働して案内支持部材46の非摺
動方向(図4における左右方向)への移動を規制し、こ
の結果、キートップ41が押下された際に、上面視でキ
ートップ41が回転することなくスムーズに降下するこ
とが可能となるとともに、係止ピン55,56が摺動溝
68から外れてしまうことを確実に防止することができ
る。
【0058】更に、キースイッチ装置の組立の際に、各
リンク部材47と48とを相互に折り畳んで水平状態に
した後、リンク部材47の係止ピン55、56、及び、
リンク部材48の係止棒61を各係止部66、67にお
ける摺動溝68、69の開放側から各案内壁73により
案内させながらホルダプレート65上で各摺動溝68、
69内に向かってスライドさせるとともに、リンク部材
48の係止棒61が摺動溝69内に形成された係止突起
69Aを乗り越えるまでスライドさせることにより、案
内支持部材46とホルダプレート65との連結が行わ
るので、案内支持部材46とホルダプレート65との連
結作業を極めて簡単にすることができる。
【0059】特に、案内支持部材46のスライド時に、
かかる案内支持部材46は各案内壁73により各摺動溝
68、69に向かって確実に案内されるので、案内支持
部材46が各摺動溝68、69から外れてしまうことは
なく、従って、かかる案内壁73により前記連結作業
は、より容易に行い得ることとなる。
【0060】また、案内支持部材46とキートップ41
との連結を行う際には、リンク部材47の係止棒53と
キートップ41の係止溝44とを対向させ、また、リン
ク部材48の係止ピン63、64とキートップ41の係
止溝45とを対向させた後、キートップ41を軽く下方
に押下することにより、リンク部材47の係止棒53は
係止案内部44Aにより案内されつつ係止溝44内にス
ナップインされ、同時に、リンク部材48の各係止ピン
63、64は係止案内部45Aにより案内されつつ係止
溝45内にスナップインされるので、案内支持部材46
とキートップ41との連結が極めて簡単に行い得るもの
である。
【0061】更に、前記のように簡単な組立作業により
組み立てられたキースイッチ装置では、リンク部材47
の係止棒53は係止部42の係止溝44内で移動するこ
となく回動可能に保持されるとともに、リンク部材48
の係止棒61は摺動溝69内で係止突起69Aとの協働
により移動することなく回動可能に保持され、また、案
内支持部材46は一対の各案内壁73間で移動が規制さ
れており、これによりキートップ41はそのキー操作時
において前後左右のいずれの方向に対しても移動される
ことが防止される。この結果、キー操作性を格段に向上
することができる。
【0062】また、案内支持部材46を構成するリンク
部材47における板状体49の中央部80の高さと、リ
ンク部材48における板状体57の中央部82の高さと
は、相互に同一高さに形成されており、また、リンク部
材47の各板状体49の両側から対角位置にて形成され
た一対の延出部81、及び、リンク部材48の各板状体
57の両側から対角位置にて形成された一対の延出部8
3は、共に各リンク部材の高さのほぼ1/2の高さに形
成されている。更に、リンク部材47の各延出部81に
おける係止棒53から軸体52までの距離と、リンク部
材48の各延出部83における係止棒61から軸孔60
までの距離とは、相互に同一距離に形成されている。
【0063】従って、各リンク部材47と48とを相互
に折り畳んだ状態においては、リンク部材47の各延出
部81とリンク部材48の各延出部83とは重ねられる
こととなり、この結果、案内支持部材46をほぼ水平状
態にすることができる。これにより、キースイッチ装置
の組立時における案内支持部材46を容易に取り扱うこ
とができ、ホルダプレート65と案内支持部材46との
組立を一層簡単に行うことができるものである。更に、
案内支持部材46がほぼ水平状態になることからキート
ップ41を案内支持部材46に対して安定的に圧入する
ことができる。また、キートップ41の押下時において
も、リンク部材47とリンク部材48とは相互に折り畳
まれて略水平状態になることから、キーストロークを犠
牲にすることなく、キースイッチ装置の厚さを薄くする
ことが可能となる。
【0064】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前記
実施例では係止部67の摺動溝69内に係止突起69A
を形成するようにしているが、かかる係止突起は係止部
66の摺動溝68内に形成するようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係るキースイ
ッチ装置では、案内支持部材を構成する第1リンク部材
の外側面と当接する当接部をホルダ部材に形成したの
で、キートップの押下時に当接部は第1リンク部材の外
側面に当接してその移動を規制する作用を行い、これに
より、キー操作時にキートップの移動を防止してキー操
作性を格段に向上することができる。
【0066】
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチ装置の縦断面図である。
【図2】一方のリンク部材の平面図である。
【図3】他方のリンク部材の平面図である。
【図4】キースイッチ装置の横断面図である。
【図5】案内支持部材をホルダプレートに連結する前の
状態を示す説明図である。
【図6】案内支持部材をホルダプレートに連結した後の
状態を示す説明図である。
【図7】ホルダプレートに連結した案内支持部材上にキ
ートップを配置した状態を示す説明図である。
【図8】ホルダプレートに連結した案内支持部材にキー
トップを連結した状態を示す説明図である。
【図9】従来のキースイッチ装置の縦断面図である。
【図10】従来のキースイッチ装置に使用される一方の
リンク部材の平面図である。
【図11】従来のキースイッチ装置に使用される他方の
リンク部材の平面図である。
【符号の説明】
41 キートップ 42、43、66、67 係止部 44、45 係止溝 44A、45A 係止案内部 46 案内支持部材 47、48 リンク部材 55、56、63、64 係止ピン 65 ホルダプレート 68、69 摺動溝 69A 係止突起 71 ラバースプリング 73 案内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−167840(JP,A) 特開 平9−161596(JP,A) 特開 平9−63403(JP,A) 特開 昭60−62017(JP,A) 特開2000−30566(JP,A) 実開 平2−5236(JP,U) 欧州特許出願公開490023(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 13/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キートップと、前記キートップの下方に配設されたホルダ部材と、 第1リンク部材と第2リンク部材とを有し、両リンク部
    材を相互に可動可能に配置して、前記キートップの下面
    と前記ホルダ部材とを連結係止するとともに、 キートッ
    プの上下動を案内する案内支持部材と、前記キートップを上方に付勢するとともに、 キートップ
    の上下動に伴ってスイッチング動作を行うスプリング部
    材とを備えたキースイッチ装置であって、 前記ホルダ部材には、前記第1リンク部材の外側面と当
    接する当接部が形成された ことを特徴とするキースイッ
    チ装置。
JP2001189675A 2001-06-22 2001-06-22 キースイッチ装置 Expired - Fee Related JP3352670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001189675A JP3352670B2 (ja) 2001-06-22 2001-06-22 キースイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001189675A JP3352670B2 (ja) 2001-06-22 2001-06-22 キースイッチ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001156932A Division JP3352668B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 キースイッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002042601A JP2002042601A (ja) 2002-02-08
JP3352670B2 true JP3352670B2 (ja) 2002-12-03

Family

ID=19028565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001189675A Expired - Fee Related JP3352670B2 (ja) 2001-06-22 2001-06-22 キースイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3352670B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002042601A (ja) 2002-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2950391B2 (ja) キースイッチ装置の組立方法
JP3352670B2 (ja) キースイッチ装置
JP2002237229A (ja) キースイッチ装置の組立方法
JP3352668B2 (ja) キースイッチ装置
JP2974021B2 (ja) キースイッチ装置
JP2974020B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352672B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352671B2 (ja) キースイッチ装置
JP2002150874A (ja) キースイッチ装置
JP3200988B2 (ja) 長尺キーの支持構造
JP3238677B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352674B2 (ja) キースイッチ装置
JP3299196B2 (ja) キースイッチ装置
JP3212557B2 (ja) キースイッチ装置及びその組立方法
JP3201388B2 (ja) キースイッチ装置
JP3274832B2 (ja) キースイッチ
JP3212556B2 (ja) キースイッチ装置
JP2943807B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352679B2 (ja) キースイッチ装置
JP3286301B2 (ja) キースイッチ装置
JP3286295B2 (ja) キースイッチ装置及びその組立方法
JP3201387B2 (ja) キースイッチ装置
JP3280366B2 (ja) キースイッチ装置及びその組立方法
JP3280368B2 (ja) キースイッチ装置
JP3352676B2 (ja) キースイッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees