JP2004071111A - チルト及びスキュー調整機構、並びにこれを用いたディスクドライブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成のチルト及びスキュー調整機構、並びに製造性及び小型化が容易で反りが存在する記録ディスクに対しても記録及び再生時の性能向上を図ることができるディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】シャーシ5とディスクモータ6との間に、前記ディスクモータ6に装着された可動部8と、前記シャーシ5に装着されて前記可動部8を支持するための可動支持部13とが球面状の係合部9、14により摺動自在に係合されてなる揺動機構部60が配置され、前記可動部8には、ディスクのラジアル方向において、前記ディスクモータ6を上下に揺動するための第1の駆動手段(ねじ18、モータ30、制御手段)が連結され、また前記可動部8には、ディスクのタンジェンシャル方向において、前記ディスクモータ6を上下に揺動するための第2の駆動手段(ねじ19、20)が連結されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チルト及びスキュー調整機構並びにこれを用いたディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は従来のディスクドライブ装置の斜視図、図9は、そのディスクドライブ装置の分解斜視図である。同図に示すように、従来のディスクドライブ装置200は、シャーシ101に、固定用ねじ102、103、104によって固定されたディスクモータ105と、前記ディスクモータ105の回転軸に取り付けられた、図示略の記録ディスクをチャッキング支持するためのディスクテーブル106と、前記記録ディスクの主面部に対して記録及び再生するための光束を出射する光学系107aを備えた光学ピックアップ機構107と、前記光学ピックアップ機構107を前記記録ディスクの内外周の範囲でガイド可能ならしめる主ガイドシャフト108並びに、副ガイドシャフト109と、前記主ガイドシャフト108の一端部及び前記副ガイドシャフト109の両端部を前記シャーシ101面に対して上下に移動可能ならしめるように、ガイドホルダと支持を兼ねた、シャフト可変受け台108a、109a、109bと、前記主ガイドシャフト108の他端部を固定するためのシャフト固定受け台108bと、前記シャフト可変受け台108a、109a、109bに近接配置され、前記主ガイドシャフト108の一端部及び前記副ガイドシャフト109の両端部の前記シャーシ101からの高さを調整してチルト及びスキュー調整を行うための調整装置110、111、112を備えている。
【0003】
前記調整装置110、111、112は円柱状となっていて、その外周部には螺旋状に突起部が設けてあり、この螺旋状の突起部に前記主ガイドシャフト108の一端部及び副ガイドシャフト109の両端部が置かれている。そして、前記調整装置110、111、112を円柱のセンタ軸を軸にして回転させることによって前記主ガイドシャフト108の一端部と前記副ガイドシャフト109の両端部は上下に可動できるようになっている。
【0004】
また、前記副ガイドシャフト109に支えられながら前記副ガイドシャフト109上を摺動するために前記光学ピックアップ機構107には幅の狭い突起部107bが設けられており、この突起部107bは単に前記副ガイドシャフト109上に置かれている。もう一方の前記光学ピックアップ機構107の前記主ガイドシャフト108側には、前記主ガイドシャフト108と係合して摺動するための摺動シャフト穴107cが設けられている。そして、この摺動シャフト穴107cに前記主ガイドシャフト108が貫通されている。
【0005】
また、前記摺動シャフト穴107cの長さ、即ち前記主ガイドシャフト108が貫通して係合する部分は比較的長く作られて、前記記録ディスクのラジアル方向に対する前記光学ピックアップ機構107の傾きは前記主ガイドシャフト108の傾きのみによって左右されるようになっている。
【0006】
以下に前記調整装置110、111、112によるチルト及びスキューの調整方法を述べる。
【0007】
まず、前記光学ピックアップ機構107を前記ディスクテーブル106上に支持された前記記録ディスクの内周側に移動させた状態において、前記記録ディスクの再生信号のジッタをモニターしながら、このジッタが最小となるように前記調整装置110を回転させて前記シャーシ101面からの前記主ガイドシャフト108の一端部の高さ調整を行うことにより、前記記録ディスクのラジアル方向において前記光学ピックアップ機構107の前記光束の光軸が前記記録ディスクの主面部に対してなす角度、即ちチルトを調整する。
【0008】
なお、前記したようにこのチルト調整は前記主ガイドシャフト108の傾きによってのみ左右されるようになっているため、チルトの調整は前記調整装置110の調整のみで終わる。
【0009】
次に、上記の状態のままで前記調整装置112にて、同様に前記再生信号のジッタが最小となるように前記シャーシ101面からの前記副ガイドシャフト109の高さを調整し、前記記録ディスクの内側における、前記光軸が前記記録ディスクのタンジェンシャル方向に対してなす角度、即ちスキューを調整する。
【0010】
さらに、前記光学ピックアップ機構107を前記記録ディスクの外周側に移動させた状態で、前記ジッタが最小となるように前記調整機構111にて前記シャーシ101面からの前記副ガイドシャフト109の他端部の高さ調整を行うことにより、前記記録ディスク外周側のスキューを調整する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録ディスクには通常、その製作時に生じた幾分かの反りや撓み(以下総称して反りという)が存在し、また記録及び再生時の高速回転によっても反りが発生する。図10に示すように、記録ディスクDに反りが存在する場合において、光学ピックアップ機構107の出射光束の光軸が移動する前記記録ディスクDの主面部上の任意の位置Pにおいて、前記光学ピックアップ機構107の前記光軸と、前記記録ディスクDの主面部における前記記録ディスクの法線Lとのなす角度aが零とならない。
【0012】
このように、前記光学ピックアップ機構107の光軸が前記記録ディスクDの主面部に対して垂直に交差せず、角度aを有すると、前記光学ピックアップ機構107から出射される光束の、前記記録ディスクDの主面部にて反射された光束が、前記光学ピックアップ機構107の受光部に良好に戻らず、情報信号の記録及び再生が行えないという問題がある。
【0013】
しかし、上述のような従来のディスクドライブ装置では、チルト調整は反りのない記録ディスク対象としたもので、上述のような反りの存在する記録ディスクに対しては対応できないため記録及び再生時において、書き込みエラー及び読み取りエラーが発生し、ディスクドライブ装置の性能を低下させるという問題が有った。
【0014】
この問題を解決するためのチルト調整機構を備えたディスクドライブ装置の1例が特開平4−328332号公報に開示されている。この機構はディスクモータが装着されたシャーシ上に、このシャーシに平行な支軸を介して回転可能なフレームが設けられ、このフレーム上に、上面部に光束を出射する光学系と記録ディスクの主面部の傾きを検知して傾き情報を出力する傾斜センサとを備えた光学ピックアップ機構がガイドシャフトにより記録ディスクのラジアルに移動可能に設けられている。
【0015】
そして、前記傾斜センサからの信号により前記シャーシに設けた駆動モータを駆動して前記フレームを可変し、前記記録ディスク面に対して前記光学ピックアップ機構のチルトを自動的に調整するようにしている。
【0016】
しかし、このようなチルト調整機構は構成的に複雑となり、ディスクドライブ装置の製造性の簡易化、及び小型化の容易化を難しくしている。
【0017】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、簡単な構成のチルト及びスキュー調整機構並びに、製造性及び小型化が容易で反りが存在する記録ディスクに対しても記録及び再生時の性能向上を図ることができるディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のチルト及びスキュー調整機構は、
記録ディスクを支持するためのディスクテーブルを備えたディスクモータとシャーシとの間に設けられ、且つ前記ディスクモータを揺動するための揺動機構部と、前記揺動機構部に連結され、前記記録ディスクのラジアル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第1の駆動手段と、前記揺動機構部に連結され、且つ前記記録ディスクのタンジェンシャル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第2の駆動手段とを備え、前記揺動機構部は、前記ディスクモータに装着された可動部と前記シャーシに装着されて前記可動部を支持するための可動支持部とを備え、前記可動部と前記可動支持部とは球面状の係合部により摺動自在に係合されてなり、前記第1の駆動手段は、光学ピックアップからの傾斜情報に基づいて前記揺動機構部を揺動してなることを特徴としている。
【0019】
本発明によれば、ディスクモータとシャーシとの間に、前記ディスクモータに装着された可動部と、前記シャーシに装着されて前記可動部を支持するための支持可動部とを球面状の係合部により摺動自在に係合した揺動機構部が配置され、この揺動機構部の可動部に連結された第1の駆動手段により、記録ディスクの傾斜情報に基づいて自動的に記録ディスクのラジアル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動させてチルト調整を行う。また、前記可動部に連結された第2の駆動手段により、前記記録ディスクのタンジェンシャル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動させてスキュー調整を行うようにしている。
【0020】
従って、簡易な構成で製造性に富んだ調整機構が実現できるとともに、チルト調整においては、反った記録ディスクに対しても自動的に調整ができる。
【0021】
また、本発明のディスクドライブ装置は、シャーシと、記録ディスクを支持するためのディスクテーブルを備えたディスクモータと、前記記録ディスクの主面部に対して情報信号を記録及び再生をするための光学系と前記記録ディスクの傾きを検知するための傾斜センサとを有する光学ピックアップ機構と、前記光学ピックアップ機構を記録ディスクのラジアル方向に移送するための移送機構と、前記ディスクモータと前記シャーシとの間に設けられ、且つ前記ディスクモータを揺動するための揺動機構部と、前記揺動機構部に連結され、前記記録ディスクのラジアル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第1の駆動手段と、前記揺動機構部に連結され、且つ前記記録ディスクのタンジェンシャル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第2の駆動手段とを備え、前記揺動機構部は、前記ディスクモータに装着された可動部と前記シャーシに装着されて前記可動部を支持するための可動支持部とを備え、前記可動部と前記可動支持部とは球面状の係合部により摺動自在に係合されてなり、前記第1の駆動手段は、前記傾斜センサからの傾斜情報に基づいて前記揺動機構部を揺動してなることを特徴としている。
【0022】
本発明によれば、前記光学ピックアップ機構に備えられた前記傾斜センサから出力される前記記録ディスクの傾き情報信号によって、自動的にチルトの調整を行うことができるため、反った記録ディスクに対しての記録及び再生時の性能が向上できるディスクドライブ装置が実現できる。
【0023】
また、製造時の調整においても実質上スキュー調整のみと簡素化できるため、調整に要する時間の短縮化が図ることができるため量産性においても好ましいディスクドライブ装置が実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明の実施形態に係るチルト及びスキューの調整機構を備えたディスクドライブ装置の斜視図、図2はそのディスクドライブ装置の分解斜視図、図3は図1のディスク装置にディスクをクランプした状態をシャーシ裏面から見た斜視図、図4はチルト及びスキュー調整機構の要部を示す断面図、図5はモータ支持基板におけるねじ穴の位置関係を示す模式図である。
【0026】
図1乃至図5に示すように、本実施形態のディスクドライブ装置100は、上面部に設けられた記録または再生のための光束を出射させる光学系2aと記録ディスクの傾きを検知するための傾斜センサ2bとを備えた光学ピックアップ機構1を有している。
【0027】
この光学ピックアップ機構1は、一側部に摺動シャフト穴1aが取り付けられ、この摺動シャフト穴1aには主ガイドシャフト3が係合して摺動できるように嵌挿されている。また、前記摺動シャフト穴1aと前記主ガイドシャフト3の係合する部分の長さは、比較的長く作られていて、前記光学ピックアップ機構1の傾きは前記主ガイドシャフト3の傾きに左右されるようになっている。
【0028】
また、前記光学ピックアップ機構1の前記摺動シャフト穴1aと反対側には、細い突起部1bが設けられ、この突起部1bが前記副ガイドシャフト4上に置かれ、前記光学ピックアップ機構1を前記摺動シャフト穴1a部とで支持して摺動可能ならしめられている。
【0029】
そして、前記主ガイドシャフト3及び前記副ガイドシャフト4は、互に平行となるように、各端部において、シャフト受け台3a、3b、4a、4bによって精度良くシャーシ5に固定支持されている。
【0030】
一方、ディスク駆動機構50は、ディスクモータ6と、ディスクテーブル7と、図示略のデイスククランパとを備え、前記ディスクテーブル7は、前記ディスクモータ6の回転軸6aに取り付けられて、前記デイスククランパとで記録ディスクを保持し、回転するようになっている。
【0031】
そして、図4に示すように、前記ディスク駆動機構50は、前記ディスクモータ6を揺動するための揺動機構部60を介して前記シャーシ5に装着されている。
【0032】
前記揺動機構部60は、前記ディスクモータ6に固着された可動部8と前記シャーシ5に固着され、前記可動部を支持するための可動支持部13とを備え、前記可動部8と前記可動支持部13とは、半球状の係合部9、14により、摺動自在に係合されている。
【0033】
即ち、前記ディスクモータ6の底部には、前記可動部としてのモータ支持基板8が一体的に固着され、このモータ支持基板8の底面には、所定の曲率で下方に向かって突出した前記係合部9としての凸状球面部を有している。
【0034】
一方、前記可動支持部としての球面座13には、前記係合部9の前記凸状球面部と同一の曲率を有する前記係合部14としての凹状球面部を有している。
【0035】
そのため、前記モータ支持基板8は、前記球面座13の係合部14における凹状球面部と摺接しながら球面に沿う方向で摺動できるようになっている。
【0036】
前記モータ支持基板8には、図5に示すように、ねじ穴10、11、12が設けられている。前記ねじ穴10は、前記光学ピックアップ機構1の移送方向、即ち記録ディスクのラジアル方向で、且つ前記ディスクモータ6の回転軸6aのセンタの延長線L1上の位置に設けられ、前記ねじ穴11、12は、記録ディスクのタンジェンシャル方向で、且つ前記回転軸6aのセンタの延長線L2上の位置に設けられている。
【0037】
一方、前記シャーシ5における球面座13の周辺部には、前記ねじ穴10、11、12の位置に対応して、ねじ貫通穴15、16、17が夫々設けられている。
【0038】
そして、前記ディスクモータ6が固着された前記モータ支持基板8と前記シャーシ5とは、調整ねじ18、19、20の各々に圧縮バネ18a、19a、20aを嵌挿させ、前記調整ねじ18、19、20の各々を、前記ねじ貫通穴15、16、17の各々を貫通させて前記モータ支持基板8のねじ穴10、11、12の各々にねじ止めしている。ここで、前記圧縮バネ18a、19a、20aは、前記係合部9の凸状球面部と前記係合部13の凹状球面部とが常に密着状態で前記ディスク駆動部50が回動できるようにならしめている。
【0039】
前記調整ねじ19及び20の頭部は、一般的な六角レンチ等で回転できるようになされている。
【0040】
一方、前記調整ねじ18は、その頭部外周面にウォ−ム・ホイールが設けられ、このウォーム・ホイールは、チルト調整モータ30により駆動回転されるウォームギヤ31に噛み合わされている。
【0041】
それで、前記チルト調整モータ30が正、逆の両方向に選択的に回転されると、前記ウォームギヤ31が正、逆の方向に選択的に駆動回転され、これにより前記ウォームギヤ31に噛み合うウォーム・ホイールを備えた前記調整ねじ18は、前記チルト調整モータ30が正、逆の両方向に選択的に回転されるに応じて、前記モータ支持基板8と前記シャーシ5との両係合部9、14における球面部が摺動しながら球面に沿う方向で遥動し、前記モータ支持基板8を揺動させることにより、これに一体的に固着された前記ディスクモータ6を遥動させる。
【0042】
前記チルト調整モータ30は、前記光学ピックアップ機構1の傾斜センサ2aからの記録ディスクの傾斜情報に基づいて、駆動回転されるようになっている。即ち、前記光学ピックアップ機構1の傾斜センサ2aによって発生された記録ディスクの傾斜情報を示す信号が、図示略の制御回路部に与えられ、この制御回路部で制御されて出力された傾斜信号が前記チルト調整モータ30に与えられるようになっている。
【0043】
そして、前記光学ピックアップ機構1から出射される光速の光軸に対して、前記記録ディスク主面部のラジアル方向の角度が直角となった時点で前記傾斜センサ2aからの前記傾斜信号が無くなり、前記チルト調整モータ30は前記制御回路部によって自動的に動作を停止するようになっている。
【0044】
なお、前記モータ支持基板8及び前記シャーシ5の係合部9、14、前記調整ねじ18、前記圧縮ばね18a、前記チルト調整モータ30によって、チルト調整機構(第1の駆動手段)が構成され、前記モータ支持基板8及び前記シャーシの係合部9、14、前記調整ねじ19、20、前記圧縮ばね19a、20aとでスキュー調整機構(第2の駆動手段)が構成されている。
【0045】
このように構成されたディスクドライブ装置において、以下にチルト及びスキューの調整について説明する。
【0046】
先ず、チルト調整について図6を参照して説明する。図6はチルトの調整を説明するための図である。
【0047】
同図において、前記ディスクテーブル7上に支持された記録ディスクDに、図中の破線で示するように、反りが有り、または、高速回転によって反りが発生した場合、前記光学ピックアップ機構1の上面部に取り付けられた前記傾斜センサ2bが前記記録ディクスDの傾き量を検知し、図示略の制御回路部に対し、傾き量に応じた信号を前記制御回路部に送出する。
【0048】
この制御回路部は前記傾き量が零、即ち前記ディスクDの主面部と前記光軸のなす角度が直角となるように前記チルト調整モータ30を制御する。これにより、前記チルト調整モータ30は前記ねじ18を回転させ、前記モータ支持基盤8の前記ねじ穴10部を矢印a1に示すように上方向に動かすことにより、前記ディスク駆動機構50は前記係合部9の凸状球面部を支点として矢印b1の方向に回動し、前記記録ディスクDの縁部が矢印c1に示すように下方向に回動する。
【0049】
その結果、前記記録ディスクDが矢印c1方向に回動して、前記光学ピックアップ機構1の前記光軸とのなす角度が直角になったところで前記傾斜センサ2bからの信号出力が無くなり前記制御回路部によって前記チルト調整モータ30の動きが止まる。こうして、チルト調整は自動的に行われる。
【0050】
次に、スキュー調整について図7を参照して説明する。図7はスキューの調整を説明するための図である。
【0051】
同図において、今、タンジェンシャル方向にズレがあり、前記記録ディスクDが図に破線で示すごとくD1の状態にあるとした場合、前記調整ねじ19を前記モータ支持基板8の前記ねじ穴11部が下方向に、そして、前記調整ねじ20を前記ねじ穴12部が前記調整ねじ19とは反対方向の上方向になるように回す。
【0052】
すると、前記球面座13の上に接し、回動可能となるように支持されている前記係合部9の凸状球面部を支点として前記ディスク駆動機構50が矢印b2の方向に回動する。こうして、前記ディスクテーブル7上に支持された前記記録ディスクDの縁部が矢印c2方向に回動して、前記光学ピックアップ機構1の前記光軸に対するスキュー調整が行われる。
【0053】
また、前記記録ディスクDが同じく破線で示すD2の方向に傾いていた場合も上述したと同じ要領で、前記ディスクテーブルを矢印b3方向に回転調整することによって前記記録ディスクDの端部を矢印c3方向に調整し、スキューの調整を行うことができる。
【0054】
なお、上述したスキューの調整は前記記録ディスクDのセンタの法線上における調整のため、記録ディスクDに対する依存性は無く、一度調整すれば良く、反りが存在する記録ディスクに対しても有効である。
【0055】
このように、構成した実施の形態のチルト及びスキュー調整機構によれば、前記ディスクモータ6と前記シャーシ5の間に、前記ディスクモータ6に装着された可動部8と、前記シャーシ5に装着されて前記可動部8を支持するための支持可動部13とを球面状の係合部9、14により摺動自在に係合した揺動機構部60が配置され、この揺動機構部60の可動部8に連結された調整ねじ18、チルト調整モータ30によって自動的にチルト調整が行われる。
【0056】
また、可動部8に連結された調整ねじ19、20によってスキュー調整が行われる。
【0057】
従って、簡易な構成で製造性に富んだ調整機構が実現できるとともに反りの存在する記録ディスクに対しても、チルト調整が自動的に行われる調整機構が簡単な構成で実現できる。
【0058】
また、このような調整機構をディスクドライブ装置に備えることによって前記反りの存在する記録ディスクに対しての記録及び再生時の性能が向上できるディスクドライブ装置が実現できる。さらに、製造時の調整においても実質上スキュー調整のみと簡素化できるため、調整に要する時間の短縮化が図ることができ、量産性においても好ましいディスクドライブ装置が実現できる。
【0059】
なお、上記実施の形態においては、可動部8の係合部9を凸状球面に形成し、可動支持部13の係合部14を凹状球面にしたが、可動部8の係合部9を凹状球面に形成し、可動支持部の係合部14を凸状球面に形成しても良いことは勿論である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば前記チルト及びスキュー調整機構を簡単な構成で提供できる。また、この前記調整機構をディスクドライブ装置に備えることによって、反りの存在する記録ディスクに対して性能向上を図ったディスクドライブ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チルト及びスキューの調整機構を備えたディスクドライブ装置の斜視図。
【図2】チルト及びスキューの調整機構を備えたディスクドライブ装置の分解斜視図。
【図3】ディスクがクランプされ、チルト及びスキューの調整機構を備えたディスクドライブ装置をシャーシ裏面から見た斜視図。
【図4】チルト及びスキュー調整機構の要部を示す断面図。
【図5】モータ支持基板におけるねじ穴の位置関係を示す模式図。
【図6】チルトの調整を説明するための図。
【図7】スキューの調整を説明するための図。
【図8】従来のディスクドライブ装置の斜視図。
【図9】従来のディスクドライブ装置の分解斜視図。
【図10】反りの存在するディスク上におけるチルトの発生概念図。
【符号の説明】
1、107 光学ピックアップ機構
1a 摺動シャフト穴
1b 突起部
2a 光学系
2b 傾斜センサ
3、108 主ガイドシャフト
4、109 副ガイドシャフト
5、101 シャーシ
6、105 ディスクモータ
6a ディスクモータ回転軸
7、106 ディスクテーブル
8 モータ支持基板
9、14 係合部
10、11、12 ねじ穴
13 球面座
15、16、17 ねじ貫通穴
18、19、20 調整ねじ
18a、19a、20a 圧縮バネ
30 チルト調整モータ
31 ウオームギヤ
50 ディスク駆動機構
60 揺動機構部
100、200 ディスクドライブ装置
102、103、104 固定用ねじ
108a、109a、109b シャフト可変受け台
108b シャフト固定受け台
110 チルト調整装置
111、112 スキュー調整装置
D 記録ディスク
a 角度
L 法線
P ディスク上の任意の位置

Claims (10)

  1. 記録ディスクを支持するためのディスクテーブルを備えたディスクモータとシャーシとの間に設けられ、且つ前記ディスクモータを揺動するための揺動機構部と、
    前記揺動機構部に連結され、前記記録ディスクのラジアル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第1の駆動手段と、
    前記揺動機構部に連結され、且つ前記記録ディスクのタンジェンシャル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第2の駆動手段とを備え、
    前記揺動機構部は、前記ディスクモータに装着された可動部と前記シャーシに装着されて前記可動部を支持するための可動支持部とを備え、前記可動部と前記可動支持部とは球面状の係合部により摺動自在に係合されてなり、
    前記第1の駆動手段は、光学ピックアップ機構からの傾斜情報に基づいて前記揺動機構部を揺動してなることを特徴とするチルト及びスキュー調整機構。
  2. 前記可動部及び前記可動支持部の係合部の一方は、凸状球面で、且つ他方は前記凸状球面と同一曲率を有する凹状球面であることを特徴とする請求項1記載のチルト及びスキュー調整機構。
  3. 前記第1及び第2の駆動手段は、前記可動部に連結されてなることを特徴とする請求項1記載のチルト及びスキュー調整機構。
  4. 前記第1の駆動手段は、前記可動部に螺合されたねじと、前記ねじを駆動回転させる駆動モータと、前記傾斜情報に基づいて前記駆動モータの駆動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項3記載のチルト及びスキュー調整機構。
  5. 前記第1の駆動手段はチルト調整手段であり、且つ前記第2の駆動手段はスキュー調整手段であることを特徴とする請求項1、3または4記載のチルト及びスキュー調整機構。
  6. シャーシと、
    記録ディスクを支持するためのディスクテーブルを備えたディスクモータと、
    前記記録ディスクの主面部に対して情報信号を記録及び再生をするための光学系と前記記録ディスクの傾きを検知するための傾斜センサとを有する光学ピックアップ機構と、
    前記光学ピックアップ機構を記録ディスクのラジアル方向に移送するための移送機構と、
    前記ディスクモータと前記シャーシとの間に設けられ、且つ前記ディスクモータを揺動するための揺動機構部と、
    前記揺動機構部に連結され、前記記録ディスクのラジアル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第1の駆動手段と、
    前記揺動機構部に連結され、且つ前記記録ディスクのタンジェンシャル方向において、前記ディスクモータを上下に揺動するための第2の駆動手段とを備え、
    前記揺動機構部は、前記ディスクモータに装着された可動部と前記シャーシに装着されて前記可動部を支持するための可動支持部とを備え、前記可動部と前記可動支持部とは球面状の係合部により摺動自在に係合されてなり、
    前記第1の駆動手段は、前記傾斜センサからの傾斜情報に基づいて前記揺動機構部を揺動してなることを特徴とするディスクドライブ装置。
  7. 前記可動部及び前記可動支持部の係合部の一方は、凸状球面で、且つ他方は前記凸状球面と同一曲率を有する凹状球面であることを特徴とする請求項6記載のディスクドライブ装置。
  8. 前記第1及び第2の駆動手段は、前記可動部に連結されてなることを特徴とする請求項6記載のディスクドライブ装置。
  9. 前記第1の駆動手段は、前記可動部に螺合されたねじと、前記ねじを駆動回転させる駆動モータと、前記傾斜情報に基づいて前記駆動モータの駆動を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項8記載のディスクドライブ装置。
  10. 前記第1の駆動手段はチルト調整手段であり、且つ前記第2の駆動手段はスキュー調整手段であることを特徴とする請求項6、8または9記載のディスクドライブ装置。
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