JP3627930B2 - ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディスク装置に関し、特に、複数のディスクが装着可能なディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスク装置において、ディスクチェンジャやジュークボックスなどの複数のディスクが装着可能なディスク装置が知られている。しかしながら、ディスクチェンジャやジュークボックスなどの従来のディスク装置では、大型な機構が必要となるので、小型のディスク装置を提供するのが困難であった。
【0003】
そこで、従来、複数のディスクが装着可能で、かつ、小型化が可能なディスク装置が提案されている。これらは、たとえば、特開平11−25577号公報などに開示されている。
【0004】
図10は、上記公報に開示された従来の提案されたディスク装置のピックアップ回転機構を示した概略図である。まず、図10を参照して、従来の提案されたディスク装置のピックアップ回転機構の構造としては、シャーシ(図示せず)に、スライドブロック101が移動可能に取り付けられている。スライドブロック101には、レンズ102と光源(図示せず)と光検出器(図示せず)とを有するピックアップ103が回転可能に取り付けられている。また、スライドブロック101には、欠歯部104aを有するピニオンギア104がピックアップ103と一体的に回転するように取り付けられている。このピニオンギア104とスライドブロック101との間には、引張りばね105が所定の張力を有した状態で取り付けられている。また、シャーシには、スライドブロック101が移動することにより、スライドブロック101に取り付けられたピニオンギア104がかみ合う2個のラック106aおよび106bが設けられている。この2個のラック106aおよび106bは、上下方向に移動可能な支持板107に一体的に設けられている。
【0005】
また、図10に示した従来の提案されたディスク装置は、2枚のディスク108aおよび108bの記録面が互いに対向するように装着することが可能な構造を有している。そして、ピックアップ103が取り付けられたスライドブロック101が2枚のディスク108aと108bとの間の空間を平行移動することによって、ピックアップ103による一方のディスク108aの再生が行われる。
【0006】
図11は、従来の提案されたディスク装置のピックアップ回転機構の動作を説明するための概略図である。次に、図10および図11を参照して、従来の提案されたディスク装置のピックアップが反転する際の動作について説明する。
【0007】
従来の提案されたディスク装置のピックアップが反転する際の動作としては、まず、図10に示すように、支持板107の一方のラック106aとピニオンギア104とがかみ合う高さ位置になるように支持板107を上下方向に移動させた後、スライドブロック101を支持板107方向に移動させる。これにより、ピニオンギア104とラック106aとがかみ合うので、ピニオンギア104は、ピニオンギア104の欠歯部104aとラック106aとが対向するまで右回りに回転する。この後、図11に示すように、ピニオンギア104の欠歯部104aとラック106aとが対向することによりピニオンギア104とラック106aとがかみ合わなくなると、ピニオンギア104は、引張りばね105の付勢力によってさらに回転する。この際、ピックアップ103は、ピニオンギア104と一体的に回転するので、ピニオンギア104の回転に伴ってピックアップ103が反転される。反転されたピックアップ103の位置は、引張りばね105の付勢力により位置決めされている。この状態で、ピックアップ103が取り付けられたスライドブロック101を2枚のディスク108aと108bとの間の空間に平行移動させることによって、ピックアップ103による他方のディスク108bの再生を行う。
【0008】
図10に示した従来の提案されたディスク装置では、上記したように、ピックアップ103を反転させるための機構を設けることによって、ピックアップ103を反転すれば、記録面が互いに対向するように装着されたディスク108aおよび108bの両方を1つのピックアップ103で再生することができる。これにより、機構を大型化する必要がないので、複数のディスクが装着することが可能で、かつ、小型化が可能なディスク装置を提供することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示した従来の提案されたディスク装置のピックアップ回転機構では、上記したように、ピックアップ103の位置は、引張りばね105の付勢力により位置決めされているので、ディスク108aまたは108bが傾いた場合に、ディスク108aまたは108bの傾きに対してピックアップ103を追従させるのが困難である。これにより、ピックアップ103のレンズ102とディスク108aまたは108bの記録面とを水平にするのが困難であるという不都合がある。その結果、正確に、データの読み取りおよび書き込みを行うことが困難であるという問題点がある。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、複数のディスクが装着可能で、かつ、小型化が可能であるとともに、ディスクの傾きに対してピックアップを追従させることによって、正確に、データの読み取りおよび書き込みを行うことが可能なディスク装置を提供することである。
【0011】
この発明のもう1つの目的は、上記のディスク装置において、ピックアップの反転後の調整時間を短縮することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1におけるディスク装置は、シャーシと、シャーシに取り付けられ、2枚のディスクをそれぞれ回転させるための2個のスピンドルモータと、スピンドルモータに設けられ、2枚のディスクの記録面を互いに対向するように装着するためのディスクテーブルと、ディスクの記録面に光を集光させるためのレンズとレンズに光を供給する光源とディスクの記録面により反射された光を検出する光検出器とを有する光学部を含むピックアップと、2枚のディスクの記録面にそれぞれピックアップの光学部を対向させるように、ピックアップを反転させるためのピックアップ回転機構と、シャーシに設けられ、ピックアップを揺動させるための揺動機構とを備えたディスク装置において、ピックアップは、揺動機構により所定の支点を中心として揺動する第1アームと、第1アームの先端部に回転可能に取り付けられ、レンズと光源と光検出器とを有する光学部が設けられた第2アームとを含み、ピックアップ回転機構は、第1アームの内部に組み込まれ、第2アームと一体的に回転する第1かさ歯車と、第1かさ歯車とかみ合うとともに、支点を中心として回転可能に配置された第2かさ歯車とを含むギア列と、支点から離れた位置に設けられ、第1かさ歯車および前記第2かさ歯車を介して第2アームを回転させるためのモータと、第2かさ歯車と一体的に回転するプーリと、モータの駆動をプーリに伝達するためのベルトと、第2アームの第1アーム側の端面に一体的に設けられた1個の突出部と、第1アームの第2アーム側の端面に一体的に設けられ、第2アームを回転させたときに、光学部のレンズとディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で突出部と当接する2個の回転ストッパとを含み、ピックアップの光学部をディスクの記録面に対向するように反転させる際に、2個の回転ストッパと1個の突出部とが当接することにより光学部のレンズとディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で停止した後、ディスクの記録面に対して光学部の光源を発光させながら、光学部の光検出器によってディスクの記録面からの反射光を検出することにより、ディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにモータを用いてピックアップの回転角度を制御するとともに、データの読み取りおよび書き込みの少なくとも一方のときに、ピックアップを揺動させる際に、ディスクの記録面に対して光学部の光源を発光させながら、光学部の光検出器によってディスクの記録面からの反射光を検出することにより、ディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにモータを用いてピックアップの回転角度を制御することを特徴とする。
【0013】
請求項1では、上記のように、揺動機構により所定の支点を中心として揺動する第1アームと、第1アームの先端部に回転可能に取り付けられ、光学部が設けられた第2アームとを含むピックアップと、第2アームを回転させるためのモータとを設けるとともに、ピックアップを揺動させる際に、光学部の光検出器によるディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにピックアップの回転角度を制御することによって、ディスクが傾いた場合にも、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにピックアップの回転角度を制御することができる。その結果、ディスクの傾きに対してピックアップを追従させることができるので、正確に、データの読み取りおよび書き込みを行うことができる。なお、本発明においても、回転機構を有するピックアップを反転させることによって、2枚のディスクの記録面が互いに対向するように装着された2枚のディスクの両方を1つのピックアップで読み取りまたは書き込みを行うことができるので、複数のディスクが装着可能で、かつ、小型化が可能である。
【0014】
また、1個の突出部を第2アームに設け、かつ、光学部のレンズとディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で突出部と当接する2個の回転ストッパを第1アームに設けるとともに、ピックアップの光学部をディスクの記録面に対向するように反転させる際に、2個の回転ストッパと1個の突出部とが当接することにより光学部のレンズとディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で停止した後、光学部の光検出器によるディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにピックアップの回転角度を制御することによって、第2アームを反転させた後にディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるように調整する際に微調整するだけでよいので、ピックアップの反転後の調整時間を短縮することができる。また、突出部を第2アームに一体的に設けるとともに、回転ストッパを第1アームに一体的に設けることによって、突出部および回転ストッパを設けたとしても部品点数が増加することがない。
【0015】
また、請求項1では、第2アームと一体的に回転する第1かさ歯車と、第1かさ歯車とかみ合うとともに、支点を中心として回転可能に配置された第2かさ歯車とからなるギア列を設けることによって、装着されたディスクの記録面に対して垂直方向に延びる軸を有するモータの回転駆動を、容易に、装着されたディスクの記録面に対して水平方向に延びる軸を中心として回転する第2アームの回転駆動に変換することができる。さらに、モータを支点から離れた位置に設けることによって、モータを支点に設ける場合と異なり、ディスクの記録面に対して垂直な方向の厚みが大きくなるのを抑制することができるので、ディスク装置をより小型化(薄型化)することができる。
【0016】
請求項2におけるディスク装置は、2枚のディスクをそれぞれ回転させるためのスピンドルモータと、スピンドルモータに設けられ、2枚のディスクの記録面を互いに対向するように装着するためのディスクテーブルと、揺動機構により所定の支点を中心として揺動する第1アームと、第1アームに回転可能に取り付けられ、レンズと光源と光検出器とを有する光学部が設けられた第2アームとを含むピックアップと、ギア列と、ギア列を介して第2アームを回転させるための駆動源とを含むピックアップ回転機構とを備え、データの読み取りおよび書き込みの少なくとも一方のときに、ピックアップを揺動させる際に、光学部の光検出器によるディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるように駆動源を用いてピックアップの回転角度を制御する。
【0017】
請求項2では、上記のように、揺動機構により所定の支点を中心として揺動する第1アームと、第1アームに回転可能に取り付けられ、光学部が設けられた第2アームとを含むピックアップと、第2アームを回転させるための駆動源とを設けるとともに、ピックアップを揺動させる際に、光学部の光検出器によるディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにピックアップの回転角度を制御することによって、ディスクが傾いた場合にも、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるようにピックアップの回転角度を制御することができる。その結果、ディスクの傾きに対してピックアップを追従させることができるので、正確に、データの読み取りおよび書き込みを行うことができる。
【0018】
請求項3におけるディスク装置は、請求項2の構成において、第2アームに設けられた1個の突出部と、第1アームに設けられ、光学部のレンズとディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で突出部と当接する2個の回転ストッパとをさらに備え、ピックアップの光学部をディスクの記録面に対向するように反転させる際に、2個の回転ストッパと1個の突出部とが当接することにより光学部のレンズとディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で停止した後、光学部の光検出器によるディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるように駆動源を用いてピックアップの回転角度を制御する。このように構成すれば、第2アームを反転させた後にディスクの記録面に対して光学部のレンズが水平になるように調整する際に微調整するだけでよいので、ピックアップの反転後の調整時間を短縮することができる。
【0019】
請求項4におけるディスク装置は、請求項3の構成において、突出部は、第2アームに一体的に設けられており、回転ストッパは、第1アームに一体的に設けられている。このように構成すれば、突出部および回転ストッパを設けたとしても部品点数が増加することがない。
【0020】
請求項5におけるディスク装置は、請求項2〜4のいずれかの構成において、ギア列は、第2アームと一体的に回転する第1かさ歯車と、第1かさ歯車とかみ合うとともに、支点を中心として回転可能に配置された第2かさ歯車とを含む。このように構成すれば、装着されたディスクの記録面に対して垂直方向に延びる軸を有する駆動源の回転駆動を、容易に、装着されたディスクの記録面に対して水平方向に延びる軸を中心として回転する第2アームの回転駆動に変換することができる。
【0021】
請求項6におけるディスク装置は、請求項5の構成において、駆動源は、支点から離れた位置に設けられたモータを含み、第2かさ歯車と一体的に回転するプーリと、モータの駆動をプーリに伝達するためのベルトとをさらに備える。このように構成すれば、モータを支点に設ける場合と異なり、ディスクの記録面に対して垂直な方向の厚みが大きくなるのを抑制することができるので、ディスク装置をより小型化(薄型化)することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態によるディスク装置の内部構成を示した斜視図であり、図2は、図1に示した一実施形態によるディスク装置の内部構成を示した平面図である。図3は、図1に示した一実施形態によるディスク装置のピックアップの内部構成を示した平面図である。図4は、図3に示した一実施形態によるピックアップの50−50線に沿った断面図であり、図5は、図3に示した一実施形態によるピックアップの60−60線に沿った断面図である。まず、図1〜図5を参照して、本実施形態によるディスク装置の構造について説明する。
【0024】
本実施形態によるディスク装置では、図1および図2に示すように、シャーシ1に、2個のスピンドルモータ2が取り付けられている。2個のスピンドルモータ2には、それぞれ、2枚のディスク3(3a、3b)の記録面を互いに対向するように装着するためのディスクテーブル4が設けられている。このディスクテーブル4にディスク3が装着されることによって、ディスク3は、スピンドルモータ2の回転に伴って回転される。また、シャーシ1には、ピックアップ5が所定の支点6を中心として揺動可能に取り付けられている。このピックアップ5には、ディスク3の記録面に光を集光させるためのレンズ(図示せず)と、レンズに光を供給する光源(図示せず)と、ディスク3の記録面により反射された光を検出する光検出器(図示せず)とを有する光学部7が設けられている。この光学部7によって、記録面が互いに対向するように装着されたディスク3aと3bとの間の空間をピックアップ5が揺動する際に、データの読み取りおよび書き込みが行われる。また、シャーシ1には、ピックアップ5を揺動させるための揺動機構8が設けられている。
【0025】
ここで、本実施形態では、図1および図2に示すように、ピックアップ5は、揺動アーム5aと、回転アーム5bとによって構成されている。なお、揺動アーム5aは、本発明の「第1アーム」の一例であり、回転アーム5bは、本発明の「第2アーム」の一例である。揺動アーム5aは、揺動機構8により所定の支点6を中心として揺動される。また、回転アーム5bは、揺動アーム5aの先端部に回転可能に取り付けられている。この回転アーム5bには、上記したレンズと光源と光検出器とを有する光学部7が設けられている。そして、揺動アーム5aの内部には、図3および図4に示すように、かさ歯車9および10が組み込まれている。なお、かさ歯車9は、本発明の「第1かさ歯車」および「ギア列」の一例であり、かさ歯車10は、本発明の「第2かさ歯車」および「ギア列」の一例である。かさ歯車9の軸部の端部は、かさ歯車9が回転アーム5bと一体的に回転するように、回転アーム5bに取り付けられている。また、かさ歯車10は、かさ歯車9とかみ合うとともに、支点6を中心として回転可能に配置されている。そして、かさ歯車10の軸部の端部には、プーリ11がかさ歯車10と一体的に回転するように取り付けられている。
【0026】
また、本実施形態では、図1に示すように、シャーシ1に、モータ12が支点6から離れた位置に設けられている。なお、モータ12は、本発明の「駆動源」の一例である。そして、モータ12とプーリ11との間には、モータ12の駆動をプーリ11に伝達するためのベルト13が設けられている。これにより、モータ12の駆動が、プーリ11、かさ歯車9および10を介して回転アーム5bに伝達される。そして、モータ12の駆動を伝達された回転アーム5bが回転することによって、ピックアップ5の光学部7は、ディスク3の記録面に対向するように反転される。さらに、本実施形態では、図3に示すように、回転アーム5bの揺動アーム5a側の端面に、1個の突出部14が一体的に設けられている。また、図3および図5に示すように、回転アーム5bを回転させたときに、光学部7のレンズとディスク3(図1参照)の記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で突出部14と当接するように配置された2個の回転ストッパ15aおよび15bが、揺動アーム5aの回転アーム5b側の端面に一体的に設けられている。
【0027】
本実施形態では、上記のように、回転アーム5bと一体的に回転するかさ歯車9と、かさ歯車9とかみ合うとともに、支点6を中心として回転可能に配置されたかさ歯車10とからなるギア列を設けることによって、装着されたディスク3の記録面に対して垂直方向に延びる軸を有するモータ12の回転駆動を、容易に、装着されたディスク3の記録面に対して水平方向に延びる軸を中心として回転する回転アーム5bの回転駆動に変換することができる。さらに、モータ12を支点6から離れた位置に設けることによって、モータ12を支点6に設ける場合と異なり、ディスク3の記録面に対して垂直な方向の厚みが大きくなるのを抑制することができるので、ディスク装置をより小型化(薄型化)することができる。
【0028】
図6は、図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するためのディスクを装着する際の内部構成を示した斜視図であり、図7は、図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するための内部構成を示した平面図である。図8は、図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するための平面図であり、図9は、図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するための断面図である。次に、図1〜図3および図6〜図9を参照して、本実施形態によるディスク装置の動作について説明する。
【0029】
本実施形態によるディスク装置の動作としては、まず、図6に示すように、ディスクテーブル4に、2枚のディスク3aおよび3bの記録面が互いに対向するように装着すると、図1に示す状態になる。次に、図2および図7に示すように、一方のディスク3aをスピンドルモータ2によって回転させるとともに、ピックアップ5を揺動機構8により揺動させる。そして、ディスク3aと3bとの間の空間をピックアップ5が揺動する際に、光学部7によってディスク3aのデータの読み取りまたは書き込みが行われる。
【0030】
この際、本実施形態では、ディスク3aの記録面に対して光学部7の光源(図示せず)を発光させながら、光学部7の光検出器(図示せず)によってディスク3aの記録面からの反射光を検出する。そして、ディスク3aの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスク3aの記録面に対して光学部7のレンズ(図示せず)が水平になるように、モータ12を駆動させることによって、回転アーム5bの回転角度を制御する。このとき、モータ12の駆動は、ベルト13、プーリ11、かさ歯車10および9(図3参照)を介して、回転アーム5bに伝達される。
【0031】
そして、ピックアップ5の光学部7を反転させる場合には、まず、図1に示すように、ピックアップ5を、ディスク3aと3bとの間の空間以外の領域に揺動させる。この状態で、モータ12を回転させることによって、ベルト13、プーリ11、かさ歯車10および9(図3参照)を介して、回転アーム5bを回転させる。これにより、ピックアップ5の光学部7は、図2に示す状態から、図8に示すように、ディスク3bの記録面に対向するように反転される。この際、図9に示すように、ディスク3b側の回転ストッパ15bと突出部14とが当接するので、光学部7のレンズとディスク3bの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で回転アーム5bが停止される。この後、ディスク3bの記録面に対して光学部7の光源を発光させながら、光学部7の光検出器によってディスク3bの記録面からの反射光を検出する。そして、ディスク3bの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスク3bの記録面に対して光学部7のレンズが水平になるように、モータ12(図1参照)を駆動させることによって、回転アーム5bの回転角度を制御する。
【0032】
本実施形態では、上記のように、揺動機構8により所定の支点6を中心として揺動する揺動アーム5aと、揺動アーム5aの先端部に回転可能に取り付けられ、光学部7が設けられた回転アーム5bとを含むピックアップ5と、回転アーム5bを回転させるためのモータ12とを設けるとともに、ピックアップ5を揺動させる際に、光学部7の光検出器によるディスク3の記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスク3の記録面に対して光学部7のレンズが水平になるようにピックアップ5の回転角度を制御することによって、ディスク3が傾いた場合にも、ディスク3の記録面に対して光学部7のレンズが水平になるようにピックアップ5の回転角度を制御することができる。その結果、ディスク3の傾きに対してピックアップ5を追従させることができるので、正確に、データの読み取りおよび書き込みを行うことができる。
【0033】
また、1個の突出部14を回転アーム5bに設け、かつ、光学部7のレンズとディスク3の記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で突出部14と当接する2個の回転ストッパ15aおよび15bを揺動アーム5aに設けるとともに、ピックアップ5の光学部7をディスク3の記録面に対向するように反転させる際に、2個の回転ストッパ15aおよび15bと1個の突出部14とが当接することにより光学部7のレンズとディスク3の記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で停止した後、光学部7の光検出器によるディスク3の記録面からの反射光の検出結果に基づいて、ディスク3の記録面に対して光学部7のレンズが水平になるようにピックアップ5の回転角度を制御することによって、回転アーム5bを反転させた後にディスク3の記録面に対して光学部7のレンズが水平になるように調整する際に微調整するだけでよいので、ピックアップ5の反転後の調整時間を短縮することができる。また、突出部14を回転アーム5bに一体的に設けるとともに、回転ストッパ15aおよび15bを揺動アーム5aに一体的に設けることによって、突出部14および回転ストッパ15aおよび15bを設けたとしても部品点数が増加することがない。
【0034】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0035】
たとえば、上記実施形態では、かさ歯車9および10を用いてモータ12の駆動を回転アーム5bに伝達するようにしたが、本発明はこれに限らず、他のギア列を用いて駆動を伝達するようにしてもよい。また、モータ12以外の駆動源を用いてもよい。
【0036】
また、上記実施形態では、突出部14と回転ストッパ15aおよび15bとを、それぞれ、回転アーム5bと揺動アーム5aとに一体的に設けるようにしたが、本発明はこれに限らず、突出部と回転ストッパとを、それぞれ、回転アームと揺動アームとに後付けするようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、複数のディスクが装着可能で、かつ、小型化が可能であるとともに、ディスクの傾きに対してピックアップを追従させることによって、正確に、データの読み取りおよび書き込みを行うことが可能なディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるディスク装置の内部構成を示した斜視図である。
【図2】図1に示した一実施形態によるディスク装置の内部構成を示した平面図である。
【図3】図1に示した一実施形態によるディスク装置のピックアップの内部構成を示した平面図である。
【図4】図3に示した一実施形態によるピックアップの50−50線に沿った断面図である。
【図5】図3に示した一実施形態によるピックアップの60−60線に沿った断面図である。
【図6】図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するためのディスクを装着する際の内部構成を示した斜視図である。
【図7】図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するための内部構成を示した平面図である。
【図8】図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するための平面図である。
【図9】図1に示した一実施形態によるディスク装置の動作を説明するための断面図である。
【図10】従来の提案されたディスク装置のピックアップ回転機構を示した概略図である。
【図11】従来の提案されたディスク装置のピックアップ回転機構の動作を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
2 スピンドルモータ
3a、3b ディスク
4 ディスクテーブル
5 ピックアップ
5a 揺動アーム(第1アーム)
5b 回転アーム(第2アーム)
6 支点
7 光学部
8 揺動機構
9 かさ歯車(第1かさ歯車;ギア列)
10 かさ歯車(第2かさ歯車;ギア列)
11 プーリ
12 モータ(駆動源)
13 ベルト
14 突出部
15a、15b 回転ストッパ

Claims (6)

  1. シャーシと、前記シャーシに取り付けられ、2枚のディスクをそれぞれ回転させるための2個のスピンドルモータと、前記スピンドルモータに設けられ、前記2枚のディスクの記録面を互いに対向するように装着するためのディスクテーブルと、前記ディスクの記録面に光を集光させるためのレンズと前記レンズに光を供給する光源と前記ディスクの記録面により反射された光を検出する光検出器とを有する光学部を含むピックアップと、前記2枚のディスクの記録面にそれぞれ前記ピックアップの光学部を対向させるように、前記ピックアップを反転させるためのピックアップ回転機構と、前記シャーシに設けられ、前記ピックアップを揺動させるための揺動機構とを備えたディスク装置において、
    前記ピックアップは、
    前記揺動機構により所定の支点を中心として揺動する第1アームと、前記第1アームの先端部に回転可能に取り付けられ、前記レンズと光源と光検出器とを有する光学部が設けられた第2アームとを含み、
    前記ピックアップ回転機構は、
    前記第1アームの内部に組み込まれ、前記第2アームと一体的に回転する第1かさ歯車と、前記第1かさ歯車とかみ合うとともに、前記支点を中心として回転可能に配置された第2かさ歯車とを含むギア列と、
    前記支点から離れた位置に設けられ、前記第1かさ歯車および前記第2かさ歯車を介して前記第2アームを回転させるためのモータと、
    前記第2かさ歯車と一体的に回転するプーリと、
    前記モータの駆動を前記プーリに伝達するためのベルトと、
    前記第2アームの前記第1アーム側の端面に一体的に設けられた1個の突出部と、
    前記第1アームの前記第2アーム側の端面に一体的に設けられ、前記第2アームを回転させたときに、前記光学部のレンズと前記ディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で前記突出部と当接する2個の回転ストッパとを含み、
    前記ピックアップの光学部を前記ディスクの記録面に対向するように反転させる際に、前記2個の回転ストッパと前記1個の突出部とが当接することにより前記光学部のレンズと前記ディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で停止した後、前記ディスクの記録面に対して前記光学部の光源を発光させながら、前記光学部の光検出器によって前記ディスクの記録面からの反射光を検出することにより、前記ディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、前記ディスクの記録面に対して前記光学部のレンズが水平になるように前記モータを用いて前記ピックアップの回転角度を制御するとともに、
    データの読み取りおよび書き込みの少なくとも一方のときに、前記ピックアップを揺動させる際に、前記ディスクの記録面に対して前記光学部の光源を発光させながら、前記光学部の光検出器によって前記ディスクの記録面からの反射光を検出することにより、前記ディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、前記ディスクの記録面に対して前記光学部のレンズが水平になるように前記モータを用いて前記ピックアップの回転角度を制御することを特徴とする、ディスク装置。
  2. 2枚のディスクをそれぞれ回転させるためのスピンドルモータと、
    前記スピンドルモータに設けられ、前記2枚のディスクの記録面を互いに対向するように装着するためのディスクテーブルと、
    揺動機構により所定の支点を中心として揺動する第1アームと、前記第1アームに回転可能に取り付けられ、レンズと光源と光検出器とを有する光学部が設けられた第2アームとを含むピックアップと、
    ギア列と、前記ギア列を介して前記第2アームを回転させるための駆動源とを含むピックアップ回転機構とを備え、
    データの読み取りおよび書き込みの少なくとも一方のときに、前記ピックアップを揺動させる際に、前記光学部の光検出器による前記ディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、前記ディスクの記録面に対して前記光学部のレンズが水平になるように前記駆動源を用いて前記ピックアップの回転角度を制御する、ディスク装置。
  3. 前記第2アームに設けられた1個の突出部と、
    前記第1アームに設けられ、前記光学部のレンズと前記ディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で前記突出部と当接する2個の回転ストッパとをさらに備え、
    前記ピックアップの光学部を前記ディスクの記録面に対向するように反転させる際に、前記2個の回転ストッパと前記1個の突出部とが当接することにより前記光学部のレンズと前記ディスクの記録面とが水平になるよりも少し余分に回転した位置で停止した後、前記光学部の光検出器による前記ディスクの記録面からの反射光の検出結果に基づいて、前記ディスクの記録面に対して前記光学部のレンズが水平になるように前記駆動源を用いて前記ピックアップの回転角度を制御する、請求項2に記載のディスク装置。
  4. 前記突出部は、前記第2アームに一体的に設けられており、前記回転ストッパは、前記第1アームに一体的に設けられている、請求項3に記載のディスク装置。
  5. 前記ギア列は、
    前記第2アームと一体的に回転する第1かさ歯車と、前記第1かさ歯車とかみ合うとともに、前記支点を中心として回転可能に配置された第2かさ歯車とを含む、請求項2〜4のいずれか1項に記載のディスク装置。
  6. 前記駆動源は、前記支点から離れた位置に設けられたモータを含み、
    前記第2かさ歯車と一体的に回転するプーリと、
    前記モータの駆動を前記プーリに伝達するためのベルトとをさらに備える、請求項5に記載のディスク装置。
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