JP2004070420A - トレースデータ記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トレース性能を向上させると共に、不慮の電源断が発生しても内部に蓄積されているデータが完全に消失してしまうことのない、データ保護性能の高いトレースデータ記憶装置を提供すること。
【解決手段】外部バス11に流れるデータを取り込む入力インタフェース部21と、取り込まれたデータからトレースする必要がある特定のデータのみを取得するトレース制御部22と、取得したデータを蓄積するための揮発性メモリ24a,24bからなる第1のデータ蓄積部24と、取得したデータを蓄積する不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積部25と、取得したデータを第1のデータ蓄積部24に蓄積して、外部バス11上のトラフィックが小さい場合は第1のデータ蓄積部24から第2のデータ蓄積部25にデータをコピーするメモリ制御部23と、第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを外部記憶装置3に転送する出力インタフェース部26とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】外部バス11に流れるデータを取り込む入力インタフェース部21と、取り込まれたデータからトレースする必要がある特定のデータのみを取得するトレース制御部22と、取得したデータを蓄積するための揮発性メモリ24a,24bからなる第1のデータ蓄積部24と、取得したデータを蓄積する不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積部25と、取得したデータを第1のデータ蓄積部24に蓄積して、外部バス11上のトラフィックが小さい場合は第1のデータ蓄積部24から第2のデータ蓄積部25にデータをコピーするメモリ制御部23と、第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを外部記憶装置3に転送する出力インタフェース部26とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置の外部バスに流れるデータをトレースして内部に蓄積し、蓄積したデータを外部記憶装置に出力するトレースデータ記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトレースデータ記憶装置として、特開昭57−182857号公報に開示されたものが知られている。当該公報に記載のトレースデータ記憶装置は、揮発性メモリを2つ備え、一方のメモリが一杯になった場合には、他方のメモリに切り替え、一杯になったメモリ内のデータを外部記憶装置へ出力することにより、より多くのデータを内部に蓄積できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載のトレースデータ記憶装置は、トレースしようとするデータのトラフィックが増大するとデータの蓄積性能が追いつかなくなるという問題点があった。また、装置の電源が不慮の事故で遮断された場合、それまでに内部に蓄積したデータが完全に消失してしまうという問題点もあった。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、トレース性能を向上させると共に、不慮の電源断が発生しても内部に蓄積されているデータが完全に消失してしまうことのない、データ保護性能の高いトレースデータ記憶装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るトレースデータ記憶装置は、情報処理装置の外部バスに流れるデータをトレースして内部に蓄積し、当該蓄積したデータを外部記憶装置に出力するトレースデータ記憶装置であって、前記外部バスに流れるデータを取り込むための入力インタフェース手段と、前記入力インタフェース手段によって取り込まれたデータから、トレースする必要がある特定のデータのみを取得するトレース制御手段と、前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積する揮発性の第1のデータ蓄積手段と、前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積する不揮発性の第2のデータ蓄積手段と、前記外部バスを流れる前記特定のデータのトラフィックが所定値以下のときは、前記第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記第2のデータ蓄積手段にコピーするメモリ制御手段と、前記第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記外部記憶装置に転送するための出力インタフェース手段と、を備えている。
【0006】
上記構成によれば、外部バスにトレースする必要がある特定のデータが流れている場合には、外部バスからデータが取得され、取得されたデータが不揮発性メモリと比較して書き込みアクセス時間が短い揮発性メモリからなる第1のデータ蓄積手段に蓄積されていく。そして、外部バス上の特定のデータのトラフィックが所定値以下のときに、第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータが不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積手段にコピーされ、第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータが外部記憶装置に転送される。
【0007】
したがって、データの書き込みに要する時間を短縮してトレース性能を向上させることができる。また、揮発性メモリからなる第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積手段にデータをコピーすることで、不慮の電源断によってデータが完全に消失してしまうのを防止できる。
【0008】
また、本発明に係るトレースデータ記憶装置は、前記第1のデータ蓄積手段は、複数の揮発性メモリによって構成され、前記メモリ制御手段は、前記第1のデータ蓄積手段を構成するいずれかの揮発性メモリに前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積し、当該揮発性メモリがメモリフルになると前記データの蓄積先を他の揮発性メモリに切り換えると共に、前記メモリフルとなった揮発性メモリから前記第2のデータ蓄積手段にデータをコピーする。
【0009】
上記の構成によれば、外部バスに流れるデータからトレースする必要がある特定のデータのみ取得され、取得されたデータが第1のデータ蓄積手段を構成するいずれかの揮発性メモリに蓄積されていく。そして、ライトアクセス中の揮発性メモリがメモリフルになると、その後のデータの蓄積先が他の揮発性メモリに切り換えられると共に、メモリフルとなった揮発性メモリに蓄積されたデータが第2のデータ蓄積手段にコピーされる。したがって、より多くのデータを内部に蓄積できるようにして、トレース性能をさらに向上させることができる。
【0010】
さらに、本発明に係るトレースデータ記憶装置は、前記メモリ制御手段は、前記第2のデータ蓄積手段がメモリフルになると、前記第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記出力インタフェース手段を介して前記外部記憶装置に転送する。したがって、データの取得容量に対する制限を無くすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るトレースデータ記憶装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトレースデータ記憶装置を示すブロック構成図である。図中の情報処理装置1は、外部バス11を介して外部との通信を行う機能を有している。
【0012】
本実施形態のトレースデータ記憶装置2は、情報処理装置1の外部バス11に流れるデータをトレースするための装置であり、同図に示すように、入力インタフェース部21と、トレース制御部22と、メモリ制御部23と、第1のデータ蓄積部24と、第2のデータ蓄積部25と、出力インタフェース部26とを備えて構成されている。なお、第1のデータ蓄積部24は2つの揮発性メモリ24a,24bによって構成され、第2のデータ蓄積部25は1つの不揮発性メモリによって構成されている。
【0013】
また、入力インタフェース部21は特許請求の範囲の入力インタフェース手段に該当し、トレース制御部22はトレース制御手段に該当し、メモリ制御部23はメモリ制御手段に該当し、第1のデータ蓄積部24は第1のデータ蓄積手段に該当し、第2のデータ蓄積部25は第2のデータ蓄積手段に該当し、出力インタフェース部26は出力インタフェース手段に該当する。
【0014】
以下、本実施形態のトレースデータ記憶装置2が有する各構成要素について説明する。
入力インタフェース部22は、外部バス11に流れるデータを取り込み、取り込んだデータを全てトレース制御部22に送るものである。また、トレース制御部22は、入力インタフェース部22で取り込まれたデータからトレースする必要のある特定のデータだけを取得して、メモリ制御部23に送るものである。
【0015】
また、メモリ制御部23は、トレース制御部22が取得したデータを第1のデータ蓄積部24を構成する2つの揮発性メモリ24a,24bのいずれかに格納する、メモリ間でデータ転送する、第2のデータ蓄積部25にデータをコピーするといった制御を、外部バス11上のトラフィックを監視しつつ行うものである。
【0016】
より具体的には、外部バス11上のトレースするデータ(以下「トレースデータ」という。)のトラフィックが所定の値よりも大きいときは、第1のデータ蓄積部24の一方の揮発性メモリ24aにデータを格納してゆき、揮発性メモリ24aが一杯(メモリフルまたはメモリニアフル)になると、その後のデータの蓄積先をもう一方の揮発性メモリ24bに切り換える。但し、外部バス11のトレースデータのトラフィックが小さくなった時点で、揮発性メモリ24a,24bに蓄積されたデータを第2のデータ蓄積部25にコピーする。また、第2のデータ蓄積部25がメモリフルになると、外部バス11のトレースデータのトラフィックが大きい場合でも、第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを出力インタフェース部26を介して外部記憶装置3に転送する。
【0017】
次に、本実施形態のトレースデータ記憶装置2の動作について説明する。まず、図示しない入力装置より、トレースする必要のあるデータがユーザによって指定される。これにより、指定されたデータだけを外部バス11から取得するようにトレース制御部22が設定される。そして、入力インタフェース部21より取り込まれたデータからトレースする必要のある特定のデータだけがトレース制御部22により取得され、メモリ制御部23に送られる。
【0018】
トレース制御部22で取得されたデータは、メモリ制御部23の制御により、まず第1のデータ蓄積部24の揮発性メモリ24aに格納されていく。揮発性メモリ24aが一杯になると、データの格納先がもう一方の揮発性メモリ24bに切り換えられる。この状態において、外部バス11のトレースデータのトラフィックが小さい(所定値以下)場合には、メモリフルの揮発性メモリ24aに蓄積されているデータを第2のデータ蓄積部25にコピーする。但し、トラフィックが大きい(所定値以上)場合には、揮発性メモリ24bへのデータ格納が優先され、第2のデータ蓄積部25へのデータコピーは停止される。また、第2のデータ蓄積部25がメモリフルになると、トラフィックにかかわらず、出力インタフェース部26を介して第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを外部記憶装置3に転送する。
【0019】
以上説明したように、本実施形態のトレースデータ記憶装置では、トレースデータを外部バス11から取得し、取得したデータを、第2のデータ蓄積部25よりもライトアクセス時間の短い揮発性メモリ24a,24bからなる第1のデータ蓄積に24に蓄積していき、外部バス11上のトレースデータのトラフィックが小さくなったことを契機に、第1のデータ蓄積部24に蓄積されたデータを第2のデータ蓄積部25にコピーする。したがって、データの書き込みに要する時間を短縮してトレース性能を向上させることができる。
【0020】
また、揮発性メモリ24a,24bからなる第1のデータ蓄積部24に蓄積されたデータを不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積部25にコピーすることで、不慮の電源断によってデータが完全に消失してしまうのを防止することができる。
【0021】
また、第1のデータ蓄積部24を2つの揮発性メモリ24a,24bで構成し、ライトアクセス中の一方の揮発性メモリ24aがメモリフルになると、データ格納先をもう一方の揮発性メモリ24bに切り替え、メモリフルの揮発性メモリ24a内のデータを第2のデータ蓄積部25を介して外部記憶装置3へ出力する。このため、取得したデータを効率良く内部に蓄積できるため、トレース性能を向上させることができる。
【0022】
また、不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積部25がメモリフルになると、外部バス11上のトラフィックのいかんにかかわらず、第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを出力インタフェース26を介して外部記憶装置3に転送する。したがって、トレースデータの取得容量に対する制限をなくすことができる。
【0023】
なお、本実施形態では、第1のデータ蓄積部24を2つの揮発性メモリ24a,24bで構成した場合について説明したが、3つ以上の揮発性メモリで構成し、ライトアクセス中の揮発性メモリがメモリフルになると、データ格納先を順次他の揮発性メモリに切り換えて、先にメモリフルになった揮発性メモリのデータを順次第2のデータ蓄積部25にコピーしていくようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るトレースデータ記憶装置によれば、データの書き込みに要する時間を短縮してトレース性能を向上させることができる。また、一旦揮発メモリに蓄積したデータを不揮発性メモリにコピーするようにしたので、不慮の電源断が発生しても、内部に蓄積されているデータが完全に消失してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトレースデータ記憶装置を示すブロック構成図
【符号の説明】
1 情報処理装置
2 トレースデータ記憶装置
3 外部記憶装置
11 外部バス
21 入力インタフェース部
22 トレース制御部
23 メモリ制御部
24 第1のデータ蓄積部
24a,24b 揮発性メモリ
25 第2のデータ蓄積部
26 出力インタフェース部
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置の外部バスに流れるデータをトレースして内部に蓄積し、蓄積したデータを外部記憶装置に出力するトレースデータ記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のトレースデータ記憶装置として、特開昭57−182857号公報に開示されたものが知られている。当該公報に記載のトレースデータ記憶装置は、揮発性メモリを2つ備え、一方のメモリが一杯になった場合には、他方のメモリに切り替え、一杯になったメモリ内のデータを外部記憶装置へ出力することにより、より多くのデータを内部に蓄積できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載のトレースデータ記憶装置は、トレースしようとするデータのトラフィックが増大するとデータの蓄積性能が追いつかなくなるという問題点があった。また、装置の電源が不慮の事故で遮断された場合、それまでに内部に蓄積したデータが完全に消失してしまうという問題点もあった。
【0004】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、トレース性能を向上させると共に、不慮の電源断が発生しても内部に蓄積されているデータが完全に消失してしまうことのない、データ保護性能の高いトレースデータ記憶装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るトレースデータ記憶装置は、情報処理装置の外部バスに流れるデータをトレースして内部に蓄積し、当該蓄積したデータを外部記憶装置に出力するトレースデータ記憶装置であって、前記外部バスに流れるデータを取り込むための入力インタフェース手段と、前記入力インタフェース手段によって取り込まれたデータから、トレースする必要がある特定のデータのみを取得するトレース制御手段と、前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積する揮発性の第1のデータ蓄積手段と、前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積する不揮発性の第2のデータ蓄積手段と、前記外部バスを流れる前記特定のデータのトラフィックが所定値以下のときは、前記第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記第2のデータ蓄積手段にコピーするメモリ制御手段と、前記第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記外部記憶装置に転送するための出力インタフェース手段と、を備えている。
【0006】
上記構成によれば、外部バスにトレースする必要がある特定のデータが流れている場合には、外部バスからデータが取得され、取得されたデータが不揮発性メモリと比較して書き込みアクセス時間が短い揮発性メモリからなる第1のデータ蓄積手段に蓄積されていく。そして、外部バス上の特定のデータのトラフィックが所定値以下のときに、第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータが不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積手段にコピーされ、第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータが外部記憶装置に転送される。
【0007】
したがって、データの書き込みに要する時間を短縮してトレース性能を向上させることができる。また、揮発性メモリからなる第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積手段にデータをコピーすることで、不慮の電源断によってデータが完全に消失してしまうのを防止できる。
【0008】
また、本発明に係るトレースデータ記憶装置は、前記第1のデータ蓄積手段は、複数の揮発性メモリによって構成され、前記メモリ制御手段は、前記第1のデータ蓄積手段を構成するいずれかの揮発性メモリに前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積し、当該揮発性メモリがメモリフルになると前記データの蓄積先を他の揮発性メモリに切り換えると共に、前記メモリフルとなった揮発性メモリから前記第2のデータ蓄積手段にデータをコピーする。
【0009】
上記の構成によれば、外部バスに流れるデータからトレースする必要がある特定のデータのみ取得され、取得されたデータが第1のデータ蓄積手段を構成するいずれかの揮発性メモリに蓄積されていく。そして、ライトアクセス中の揮発性メモリがメモリフルになると、その後のデータの蓄積先が他の揮発性メモリに切り換えられると共に、メモリフルとなった揮発性メモリに蓄積されたデータが第2のデータ蓄積手段にコピーされる。したがって、より多くのデータを内部に蓄積できるようにして、トレース性能をさらに向上させることができる。
【0010】
さらに、本発明に係るトレースデータ記憶装置は、前記メモリ制御手段は、前記第2のデータ蓄積手段がメモリフルになると、前記第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記出力インタフェース手段を介して前記外部記憶装置に転送する。したがって、データの取得容量に対する制限を無くすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るトレースデータ記憶装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトレースデータ記憶装置を示すブロック構成図である。図中の情報処理装置1は、外部バス11を介して外部との通信を行う機能を有している。
【0012】
本実施形態のトレースデータ記憶装置2は、情報処理装置1の外部バス11に流れるデータをトレースするための装置であり、同図に示すように、入力インタフェース部21と、トレース制御部22と、メモリ制御部23と、第1のデータ蓄積部24と、第2のデータ蓄積部25と、出力インタフェース部26とを備えて構成されている。なお、第1のデータ蓄積部24は2つの揮発性メモリ24a,24bによって構成され、第2のデータ蓄積部25は1つの不揮発性メモリによって構成されている。
【0013】
また、入力インタフェース部21は特許請求の範囲の入力インタフェース手段に該当し、トレース制御部22はトレース制御手段に該当し、メモリ制御部23はメモリ制御手段に該当し、第1のデータ蓄積部24は第1のデータ蓄積手段に該当し、第2のデータ蓄積部25は第2のデータ蓄積手段に該当し、出力インタフェース部26は出力インタフェース手段に該当する。
【0014】
以下、本実施形態のトレースデータ記憶装置2が有する各構成要素について説明する。
入力インタフェース部22は、外部バス11に流れるデータを取り込み、取り込んだデータを全てトレース制御部22に送るものである。また、トレース制御部22は、入力インタフェース部22で取り込まれたデータからトレースする必要のある特定のデータだけを取得して、メモリ制御部23に送るものである。
【0015】
また、メモリ制御部23は、トレース制御部22が取得したデータを第1のデータ蓄積部24を構成する2つの揮発性メモリ24a,24bのいずれかに格納する、メモリ間でデータ転送する、第2のデータ蓄積部25にデータをコピーするといった制御を、外部バス11上のトラフィックを監視しつつ行うものである。
【0016】
より具体的には、外部バス11上のトレースするデータ(以下「トレースデータ」という。)のトラフィックが所定の値よりも大きいときは、第1のデータ蓄積部24の一方の揮発性メモリ24aにデータを格納してゆき、揮発性メモリ24aが一杯(メモリフルまたはメモリニアフル)になると、その後のデータの蓄積先をもう一方の揮発性メモリ24bに切り換える。但し、外部バス11のトレースデータのトラフィックが小さくなった時点で、揮発性メモリ24a,24bに蓄積されたデータを第2のデータ蓄積部25にコピーする。また、第2のデータ蓄積部25がメモリフルになると、外部バス11のトレースデータのトラフィックが大きい場合でも、第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを出力インタフェース部26を介して外部記憶装置3に転送する。
【0017】
次に、本実施形態のトレースデータ記憶装置2の動作について説明する。まず、図示しない入力装置より、トレースする必要のあるデータがユーザによって指定される。これにより、指定されたデータだけを外部バス11から取得するようにトレース制御部22が設定される。そして、入力インタフェース部21より取り込まれたデータからトレースする必要のある特定のデータだけがトレース制御部22により取得され、メモリ制御部23に送られる。
【0018】
トレース制御部22で取得されたデータは、メモリ制御部23の制御により、まず第1のデータ蓄積部24の揮発性メモリ24aに格納されていく。揮発性メモリ24aが一杯になると、データの格納先がもう一方の揮発性メモリ24bに切り換えられる。この状態において、外部バス11のトレースデータのトラフィックが小さい(所定値以下)場合には、メモリフルの揮発性メモリ24aに蓄積されているデータを第2のデータ蓄積部25にコピーする。但し、トラフィックが大きい(所定値以上)場合には、揮発性メモリ24bへのデータ格納が優先され、第2のデータ蓄積部25へのデータコピーは停止される。また、第2のデータ蓄積部25がメモリフルになると、トラフィックにかかわらず、出力インタフェース部26を介して第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを外部記憶装置3に転送する。
【0019】
以上説明したように、本実施形態のトレースデータ記憶装置では、トレースデータを外部バス11から取得し、取得したデータを、第2のデータ蓄積部25よりもライトアクセス時間の短い揮発性メモリ24a,24bからなる第1のデータ蓄積に24に蓄積していき、外部バス11上のトレースデータのトラフィックが小さくなったことを契機に、第1のデータ蓄積部24に蓄積されたデータを第2のデータ蓄積部25にコピーする。したがって、データの書き込みに要する時間を短縮してトレース性能を向上させることができる。
【0020】
また、揮発性メモリ24a,24bからなる第1のデータ蓄積部24に蓄積されたデータを不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積部25にコピーすることで、不慮の電源断によってデータが完全に消失してしまうのを防止することができる。
【0021】
また、第1のデータ蓄積部24を2つの揮発性メモリ24a,24bで構成し、ライトアクセス中の一方の揮発性メモリ24aがメモリフルになると、データ格納先をもう一方の揮発性メモリ24bに切り替え、メモリフルの揮発性メモリ24a内のデータを第2のデータ蓄積部25を介して外部記憶装置3へ出力する。このため、取得したデータを効率良く内部に蓄積できるため、トレース性能を向上させることができる。
【0022】
また、不揮発性メモリからなる第2のデータ蓄積部25がメモリフルになると、外部バス11上のトラフィックのいかんにかかわらず、第2のデータ蓄積部25に蓄積されたデータを出力インタフェース26を介して外部記憶装置3に転送する。したがって、トレースデータの取得容量に対する制限をなくすことができる。
【0023】
なお、本実施形態では、第1のデータ蓄積部24を2つの揮発性メモリ24a,24bで構成した場合について説明したが、3つ以上の揮発性メモリで構成し、ライトアクセス中の揮発性メモリがメモリフルになると、データ格納先を順次他の揮発性メモリに切り換えて、先にメモリフルになった揮発性メモリのデータを順次第2のデータ蓄積部25にコピーしていくようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るトレースデータ記憶装置によれば、データの書き込みに要する時間を短縮してトレース性能を向上させることができる。また、一旦揮発メモリに蓄積したデータを不揮発性メモリにコピーするようにしたので、不慮の電源断が発生しても、内部に蓄積されているデータが完全に消失してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトレースデータ記憶装置を示すブロック構成図
【符号の説明】
1 情報処理装置
2 トレースデータ記憶装置
3 外部記憶装置
11 外部バス
21 入力インタフェース部
22 トレース制御部
23 メモリ制御部
24 第1のデータ蓄積部
24a,24b 揮発性メモリ
25 第2のデータ蓄積部
26 出力インタフェース部
Claims (3)
- 情報処理装置の外部バスに流れるデータをトレースして内部に蓄積し、当該蓄積したデータを外部記憶装置に出力するトレースデータ記憶装置であって、
前記外部バスに流れるデータを取り込むための入力インタフェース手段と、
前記入力インタフェース手段によって取り込まれたデータから、トレースする必要がある特定のデータのみを取得するトレース制御手段と、
前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積する揮発性の第1のデータ蓄積手段と、
前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積する不揮発性の第2のデータ蓄積手段と、
前記外部バスを流れる前記特定のデータのトラフィックが所定値以下のときは、前記第1のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記第2のデータ蓄積手段にコピーするメモリ制御手段と、
前記第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記外部記憶装置に転送するための出力インタフェース手段と、
を備えたことを特徴とするトレースデータ記憶装置。 - 前記第1のデータ蓄積手段は、複数の揮発性メモリによって構成され、
前記メモリ制御手段は、前記第1のデータ蓄積手段を構成するいずれかの揮発性メモリに前記トレース制御手段によって取得されたデータを蓄積し、当該揮発性メモリがメモリフルになると前記データの蓄積先を他の揮発性メモリに切り換えると共に、前記メモリフルとなった揮発性メモリから前記第2のデータ蓄積手段にデータをコピーすることを特徴とする請求項1記載のトレースデータ記憶装置。 - 前記メモリ制御手段は、前記第2のデータ蓄積手段がメモリフルになると、前記第2のデータ蓄積手段に蓄積されたデータを前記出力インタフェース手段を介して前記外部記憶装置に転送することを特徴とする請求項1または2に記載のトレースデータ記憶装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2002225009A JP2004070420A (ja) | 2002-08-01 | 2002-08-01 | トレースデータ記憶装置 |
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JP (1) | JP2004070420A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008250784A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nec Computertechno Ltd | 解析情報の採取方法及びトレーサー回路 |
WO2013008281A1 (ja) * | 2011-07-08 | 2013-01-17 | 富士通株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
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JP2018113033A (ja) * | 2017-01-09 | 2018-07-19 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 信号を収集する方法 |
-
2002
- 2002-08-01 JP JP2002225009A patent/JP2004070420A/ja active Pending
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