JP2004070092A - ズーム撮影光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】対物レンズの倍率よりも低い倍率から10倍を超える広い変倍範囲を有するようにする。
【解決手段】対物レンズ側から正の第1レンズ群と負の第2レンズ群と正の第3レンズ群を少なくとも有し、低倍端から高倍端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が低倍端に比べて高倍端で短く、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が低倍端に比べて高倍端が長くなるように第2レンズ群と第3レンズ群が移動し、低倍端で第1レンズ群と第2レンズ群の間に形成される光学系で、下記条件(1)、(2)を満足するようにした。
(1)   1≦FH/FL≦3
(2)   3≦MGH/MGL≦20
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顕微鏡対物レンズを備えた光学装置に用いられる光学系であって、撮像素子上に結像させる試料像の大きさを変えることのできるズーム撮影光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
顕微鏡のような従来の光学装置では、例えば、以下の手順で観察や撮影が行われる。まず最初に、低倍率の対物レンズにより広い視野で観察すべき位置を探す。次に、高倍率の対物レンズに変換(交換)して物体(試料)を拡大する。そして、そのまま拡大された物体の観察を行ったり、撮像装置で撮影を行う。このとき、倍率範囲は1倍程度から100倍にもわたる。そこで、このような広い倍率範囲にわたる物体の観察や撮影等を行う方法として様々な方法が提案されている。
【0003】
顕微鏡による試料像を銀塩フィルム等に投影する従来例として、特開平5−119265号公報、特開平6−281865号公報、特開平10−62692号公報の各公報に記載されているのもが知られている。これらの公報に記載されている顕微鏡写真レンズは、拡大倍率が2倍から5倍である。
【0004】
また、低倍率の写真撮影レンズやテレビ撮影用の変倍レンズとしては、結像レンズと組み合わせて0.25倍から4倍前後の倍率で撮影できる変倍レンズが知られている。
【0005】
また、顕微鏡対物レンズの後方に配置された結像レンズをズームレンズにした従来例として、特開平4−304409号公報、特開平9−274137号公報、特開平7−56087号公報の各公報に記載されているものが知られている。更に、対物レンズを射出した光束を分割し、異なる倍率の撮影光学系を配置した従来例として、特開平8−190056号公報、特開平11−183124号公報に記載された従来例が知られている。
【0006】
また、実体顕微鏡用のアフォーカルズームレンズを用いて物体像を観察、撮影する方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例のうち、特開平5−119265号公報、特開平6−281865号公報および特開平10−62692号公報に記載されている写真撮影光学系は、光学系の撮影倍率が固定されている。よって倍率を変換して撮影する場合には、撮影光路に配置した撮影光学系を異なる倍率の撮影光学系に変換する必要があり、操作性が悪かった。
【0008】
また、前記従来例のうちの特開平4−304409号公報、特開平9−274137公報に記載されている光学系は、対物レンズの後方に配置する結像レンズをズームレンズにしたものである。これにより、撮影倍率を連続的に変えることができるという利点を有する。しかしながら倍率を高くする変倍系であるため、低倍での観察や撮影には対応できない。また、変倍比も2倍から3倍程度と低い。
【0009】
また特開平7−84189号公報に記載されている光学系は、10倍程度の変倍比を有するズームレンズである。しかしながら射出瞳位置が変動するので、あまり好ましくない。更にレンズ系中に対物レンズの瞳位置がないために、低倍時の射出側の開口数が大になる。この結果、像面の周辺でのけられが大になる。また高倍での開口数が0.6程度しかなく、解像力が十分とはいえない。また、バックフォーカスが長いため装置が大型化してしまう。
【0010】
また、特開平8−190056号公報、特開平11−183124号公報に記載されている従来例は、光路を分割して、一方を低倍側光路とし、他方を高倍側光路としたものである。これにより、低倍と高倍の切り替えが容易に行えるという利点がある。しかしながら、このような構成では、固定された倍率での観察であるために操作性が悪い。
【0011】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、対物レンズの倍率よりも低い倍率から10倍を超える広い変倍範囲を有するズーム撮影光学系を提供するものである。また、低倍での光束の大きさを制限できるズーム光学系を提供するものである。また射出瞳の変動を抑えたズーム撮影光学系を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のズーム撮影光学系は、対物レンズを備えた光学装置に用いられ試料の最終像を形成する光学系であって、対物レンズから順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群を少なくとも有し、低倍端から高倍端での変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が低倍端に比べて高倍端で短くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が低倍端に比べて高倍端で長くなるように、前記第2レンズ群、第3レンズ群が夫々光軸に沿って移動し、低倍端で第1レンズ群と第2レンズ群の間に中間像が形成され、下記条件(1)、(2)を満足する。
(1)  1≦FH/FL≦3
(2)  3≦MGH/MGL≦20
ただし、
FHは高倍端における第1レンズ群から中間像位置までの間にあるレンズ群全体の焦点距離、
FLは低倍端における第1レンズ群から中間像位置までの間にあるレンズ群全体の焦点距離、
MGHは高倍端における中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率、
MGLは低倍端における中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率である。
【0013】
また、本発明のズーム撮影光学系においては、更に下記条件(3)、(4)、(5)を満足する。
(3)  0.3<D1/D0<0.7
(4)  0.15<D2/D0<0.7
(5)  0<FB/D0<0.3
ただし、
D0は第1レンズ群における対物レンズに最も近いレンズ面から最終像位置までの距離、
D1は第1レンズ群における対物レンズに最も近いレンズ面から中間像位置までの低倍端における距離、
D2は低倍端から高倍端へ変倍したときの第2レンズ群の移動量、
FBは最終像に最も近い位置にあるレンズの最終像側のレンズ面から最終像までの距離である。
【0014】
また、本発明のズーム撮影光学系においては、前記中間像と最終像との間に対物レンズの瞳の共役像を形成し、該共役像の位置に開口絞りを配置し、前記開口絞りの径を変化させるように構成する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明のズーム撮影光学系において、光線に対する各レンズ群の作用を説明する。本発明のズーム撮影光学系は、顕微鏡等の光学装置と組み合わせて使用されるものもある。ここで、光学装置は無限遠補正型の対物レンズを備えているものとする。そして、本発明のズーム撮影光学系は、この対物レンズの後方に配置されている。無限遠補正型の対物レンズより射出される光束は、無限遠光束(平行光束)である。よって、このような対物レンズと組み合わせた場合、撮影倍率は、本発明のズーム撮影光学系の焦点距離と対物レンズの焦点距離で決まることになる。
【0016】
本発明のズーム撮影光学系において、正のパワーを有する第1レンズ群は、入射する無限遠光束を収斂させるように作用を有する。また、負のパワーを有する第2レンズ群は、第1レンズ群よりの光束を発散させるように作用を有する。また、第3レンズ群または第3レンズ群以降のレンズ群は全体として正のパワーを有し、第2レンズ群からの光束を収斂作用によって所定の位置に集光する。そして、本発明のズーム撮影光学系は、低倍端において、第1レンズ群と第2レンズ群との間に中間像を形成するように構成されている。また、中間像から最終像までの間の所定の位置に、対物レンズの瞳と共役な像(以下、瞳共役像という。)が形成されるように構成されている。また、この瞳共役像は、高倍端においては、前記の中間像位置から最終像に最も近い位置にあるレンズ群(以下、最終レンズ群とする。)までの間の所定の位置に形成されるように構成されている。
【0017】
そして、本発明のズーム撮影光学系は、下記条件(1)、(2)を満足する。
(1)  1≦FH/FL≦3
(2)  3≦MGH/MGL≦20
ただし、
FHは高倍端における第1レンズ群から中間像位置までの間にあるレンズ群全体の焦点距離、
FLは低倍端における第1レンズ群から中間像位置までの間にあるレンズ群全体の焦点距離、
MGHは高倍端における中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率、
MGLは低倍端における中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率である。
【0018】
条件(1)の下限を下回ると、FL>FHとなる。この場合、負の屈折力の第2レンズ群が低倍端での中間像の位置よりも第1レンズ群側に移動する。そのため、ズーム撮影光学系を構成できない。一方、条件(2)の下限を下回ると、必要な変倍比を得ることができない。上記条件を満足すると、実用上有効な倍率範囲において、対物レンズの分解能を生かし、かつ像の明るさを損なうことない撮像が行える。
【0019】
本発明のズーム撮影光学系を三つのレンズ群で構成する場合、対物レンズ側から、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群及び正の屈折力の第3レンズ群の順に配置する。この構成において、移動群である第2レンズ群が主に変倍作用を有し、他の移動群である第3レンズ群が中間像位置から最終像位置までの光学系の主点位置を移動させる働きをする。
【0020】
つまり、低倍端では、中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率が縮小倍率となるように、第2、第3レンズ群の位置が設定されている。よって高倍端から低倍端へ変倍したときは、中間像位置から最終像位置までの間にある光学系の主点位置を最終像側にシフトするようになっている。また、高倍端では、中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率が拡大倍率となるように、第2、第3レンズ群の位置が設定されている。よって、低倍端から高倍端へ変倍したときは、中間像位置から最終像位置までの間にある光学系の主点位置を中間像側にシフトするようになっている。
【0021】
従って、低倍端に向かって変倍する場合は第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が長くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が短くなるように、第2レンズ群、第3レンズ群を光軸に沿って移動させるようにした。また、前述のように、第1レンズ群と第2レンズ群の間に、物体の共役像である中間像を形成する。
【0022】
また、高倍端に向かって変倍する場合は第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が短くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が長くなるように、第2レンズ群、第3レンズ群を光軸に沿って移動する。なお、第2レンズ群が第1レンズ群の後側焦点位置よりも対物レンズ側に移動した場合、高倍端における中間像位置は低倍端における位置と異なる。
【0023】
ここで、ズーム撮影光学系全体の焦点距離をFT、低倍端での焦点距離をFT(L)、高倍端での焦点距離をFT(H)とすると、FT(L)、FT(H)は夫々次のようになる。
FT(L)=FL×MGL
FT(H)=FH×MGH
【0024】
従って、変倍比Zは下記のようになる。
Figure 2004070092
つまり、ズーム撮影光学系の変倍比Zは条件(1)と条件(2)の積にて表すことができる。
【0025】
本発明のズーム撮影光学系は、前記のように、対物レンズ側より順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力よりなる第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群を少なくとも有している。このような本発明のズーム撮影光学系において、第3レンズ群より像側に更にレンズ群を配置する場合、次に示すような構成の光学系が望ましい。
【0026】
第3レンズ群に続いて一つのレンズ群を配置する場合、正の屈折力の第4レンズ群を配置することが望ましい。そして低倍端から高倍端への変倍に際して、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔がはじめは長くなり、途中から短くなるようにするように構成することが望ましい。
【0027】
即ち、本発明のズーム撮影光学系を四つのレンズ群にて構成する場合、対物レンズ側から、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群及び正の屈折力の第4レンズ群の順に配置する。そして、低倍端から高倍端での変倍に際し第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が短くなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔がはじめ長くなってから短くなるように、第2、第3、第4レンズ群が夫々光軸に沿って移動するように構成する。そして、低倍端において第1レンズ群と第2レンズ群との間に中間像が形成されるようにし、前記の条件(1)、(2)を満足する。
【0028】
また、第3レンズ群に続いて一つのレンズ群を配置する場合、他の構成として負の屈折力の第4レンズ群を配置しても良い。そして低倍端から高倍端への変倍に際して、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が長くなることが望ましい。
【0029】
即ち、本発明のズーム光学系を四つのレンズ群にて構成する場合、対物レンズ側から、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群及び負の屈折力の第4レンズ群の順に配置する。そして、低倍端から高倍端の変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔がはじめ長くなってから短くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔がはじめ短くなってから長くなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔が長くなるように、第2、第3、第4レンズ群が夫々光軸に沿って移動するように構成する。そして、低倍端において第1レンズ群と第2レンズ群との間に中間像が形成されるようにし、前記の条件(1)、(2)を満足する。
【0030】
又、本発明のズーム撮影光学系において、第3レンズ群に続いて二つのレンズ群を配置する場合、第3レンズ群から順に正の屈折力の第4レンズ群と、正の屈折力又は負の屈折力の第5レンズ群を配置した構成が好ましい。そして、低倍端から高倍端への変倍に際して、追加配置したレンズ群は、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔がはじめ長くなってから短くなり、第4レンズ群と第5レンズ群の間隔が長くなるように移動することが望ましい。
【0031】
即ち、本発明のズーム撮影光学系を五つのレンズ群で構成する場合、対物レンズ側から、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群及び正の屈折力を有する第5レンズ群の順に配置する。そして、低倍端から高倍端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が短くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が長くなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔がはじめ長くなってから短くなり、第4レンズ群と第5レンズ群の間隔が長くなるように、第2、第3、第4レンズ群を夫々光軸に沿って移動するように構成する。そして、第1レンズ群と第2レンズ群の間に中間像が形成されるようにし、前記条件(1)、(2)を満足する。
【0032】
また、本発明のズーム光学系を五つのレンズ群で構成する他の例では、対物レンズ側から、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群及び負の屈折力の第5レンズ群の順に配置する。そして、低倍端から高倍端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が短くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が長くなり、第3レンズ群と第4レンズ群の間隔がはじめ長くなってから短くなり、第4レンズ群と第5レンズ群の間隔が長くなるように、第2、第3、第4レンズ群を夫々光軸に沿って移動させるように構成する。そして、低倍端で第1レンズ群と第2レンズ群の間に中間像が形成されるようにし、前記条件(1)、(2)を満足する。
【0033】
また、上記の各構成における本発明のズーム撮影光学系は、下記条件(3)、(4)、(5)を満足することが望ましい。
(3)  0.3<D1/D0<0.7
(4)  0.15<D2/D0<0.7
(5)  0<FB/D0<0.3
ただし、
D0は第1レンズ群における対物レンズに最も近いレンズ面から最終像位置までの距離、
D1は第1レンズ群における対物レンズに最も近いレンズ面から中間像位置までの低倍端における距離、
D2は低倍端から高倍端へ変倍したときの第2レンズ群の移動量、
FBは最終像に最も近い位置にあるレンズの最終像側のレンズ面から最終像までの距離である。
【0034】
本発明のズーム撮影光学系において、条件(3)を満足すれば、低倍端での軸外収差と高倍端での球面収差を良好に補正できる。また条件(4)を満足することにより、高い変倍比になし得る。また条件(5)を満足することにより、ズーム撮影光学系のバックフォーカスを適切なものにし、コンパクトな構成にすることが可能となる。
【0035】
条件(3)において、D1/D0の値が下限値の0.3よりも小になると、第1レンズ群から中間像位置までの距離が短くなって第1レンズ群の屈折力が強くなる。このとき低倍端の軸外主光線は第2レンズ群に入射する際に、光線高が高くなり、入射角度が大きくなってしまう。従って低倍端での軸外収差と、瞳収差も悪化するので好ましくない。また上限値の0.7より大になると第1レンズ群のパワーが弱くなり、中間像位置から最終像位置までの間隔が短くなりすぎる。そのため、三つのレンズ群よりなる撮影光学系の場合、第2レンズ群、第3レンズ群の移動スペースが小になる。また四つまたは五つのレンズ群よりなる撮影光学系の場合は、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群の移動スペースが短くなる。この結果、いずれの場合も高い変倍比を得ることができなくなる。
【0036】
条件(4)において、D2/D0の値が下限値の0.15よりも小になると、第2レンズ群の負のパワーが強くなりすぎる。この結果、低倍端で非点収差とコマ収差が悪化し、高倍端では球面収差が悪化する。また条件(4)の上限値0.7より大になると、第2レンズ群の負のパワーが弱くなる。この結果、高い変倍比を得ることができない。また、第3レンズ群あるいは第3レンズ群と第4レンズ群の移動量が小さくなり、像面位置を一定にすることが困難になる。
【0037】
条件(5)において、FB/D0が下限値0よりも小になると、最終像が最終レンズ群に近い位置に形成される。そのため、撮影装置を配置しようとすると、最終レンズ群との間で構造的な干渉が起こる。条件(5)において、FB/D0が上限値の0.3よりも大になると、第1レンズ群から最終レンズ群までの間隔が短くなる。この結果、高い変倍比を得ることが困難になる。
【0038】
上記の各構成における本発明のズーム撮影光学系では、中間像と最終像との間に対物レンズの瞳と共役な像(瞳共役像)が形成されるようにするのが良い。この時、瞳共役像の位置あるいはその近傍に開口絞りを配置し、変倍に応じて開口絞りが光軸上を移動するのが好ましい。また、開口絞りの位置を固定する場合は、この開口絞りの径を変化させるのが良い。このようにすれば、対物レンズを通過する光束の径を変化させることができる。
【0039】
前記のように、瞳共役位置あるいはその近傍に開口絞りを配置し、開口絞り径を変化させることができるようにすると、低倍端での開口数を制限して周辺での光量の減少やけられを抑えることができる。しかも、軸外収差性能を向上させることができる。また、低倍での観察や撮影時には、解像力よりも周辺での光量を確保することや、けられを少なくする等を優先させるほうが好ましい場合がある。このような点からも、上記構成は有効である。また、変倍に応じて、開口絞りの径を変化させることにより、最終像面側の射出側開口数を一定にすることができる。これにより、変倍の際に像の明るさを一定にすることが可能になる。
【0040】
一方、高倍端では、解像力が必要なため開口数を制限しないことが望まれる。ただし、開口絞りを絞ることで、焦点深度を深くして観察する場合もある。そのため、開口絞りの径を変化できるようにしておくのが好ましい。
【0041】
また、変倍に関係なくこの開口絞りの位置を光路中に固定させるためには、開口絞りを第3レンズ群から最終レンズ群までの間に配置するのが好ましい。その場合、すべての倍率において射出瞳位置が一定になる。
【0042】
あるいは、中間像位置から最終像位置の間に、開口絞りを複数箇所設けるようにすることもできる。夫々の変倍での状態の瞳共役位置近傍に配置された開口絞り径を適切に絞り、それ以外の開口絞り径を開放する。これによって、瞳共役位置が光軸上を移動した場合でも、複数の開口絞り径を適切な径にすることで、対物レンズの開口を制限することができるので好ましい構成となる。
【0043】
また、前述の本発明のズーム撮影光学系において、第1レンズ群を複数のレンズ成分にて構成し、しかも正レンズと負レンズよりなる接合レンズを少なくとも含むようにするのが良い。また最終レンズ群を複数のレンズ群にて構成し、そのうち中間像側に凹面を向けた負の屈折力のレンズを含むようにするのが望ましい。
【0044】
また上記構成で、下記条件(6)、(7)を満足するのが好ましい。
(6)  νP−νN≧30
(7)  Gn≧1.6
ただし、
νPは第1レンズ群中の接合レンズの正レンズのアッベ数、
νNは第1レンズ群中の接合レンズの負レンズのアッベ数、
Gnは前記中間像側に凹面を向けた負の屈折力のレンズの屈折率である。
【0045】
条件(6)を満足すると、高倍端での球面収差と低倍端での倍率の色収差を良好に補正し得る。条件(6)において、νP−νNの値が下限値の30より小になると、高倍端における球面収差と低倍端における倍率の色収差の補正が困難になる。
【0046】
また、条件(7)を満足すると、ペッツバール和を小さくして像面湾曲を補正することができる。また、ズーム全域でのコマ収差と非点収差を良好に補正することが可能になる。条件(7)において、Gnの下限値が1.6よりも小になると、中間像側に凹面を向けた負の屈折力をもつレンズの曲率半径が小になる。そのため、ズーム全域でのコマ収差と非点収差を良好に補正することが困難になる。
【0047】
ズーム撮影光学系は、各レンズ群で収差を補正するために、単レンズではなく接合レンズにて構成することが好ましい。このようにすればズーム全域での収差を良好に補正することができる。
【0048】
本発明のズーム撮影光学系において、第1レンズ群を二つの正の屈折力のレンズ成分(前群と後群)にて構成し、両レンズ成分の間隔(前群と後群の間隔)D11が下記条件(8)を満足することが望ましい。
(8)  0.3<D11/D1<0.8
ただし、D11は前記前群と後群の間隔である。
【0049】
上記条件(8)を満足すると、低倍端での倍率の色収差と高倍端での球面収差の補正が容易になる。また第1レンズ群の主点位置が中間像側に移動するので、第2レンズ群の負屈折力が強くなる。その結果、第2レンズ群の移動量が小さくなるのでレイアウト上好ましい構成となる。また、低倍端での倍率の色収差と、高倍端での球面収差の補正が容易になる。
【0050】
条件(8)において、D11/D1の値が下限値の0.3よりも小になると第1レンズ群の主点位置の移動量が少なくなるので、第2レンズ群の負の屈折力を強くできない。そのため、変倍の際に第2レンズ群の移動量を大きくとらねばならず、光学系が大型化する。また、上限値の0.8より大になると、第1レンズ群の後群から中間像までの間隔が短くなりすぎる。そのため、第1レンズ群の後群で、低倍端における軸外主光線高と高倍端の軸上光線高が小になる。その結果、収差補正のための効果が得られない。また第2レンズ群の変倍時の移動量が少なく、光学系の変倍比を大きくすることができない。
【0051】
本発明のズーム撮像光学系の実施例を以下に示す。本発明の第1実施例乃至第7の実施例は、夫々図1乃至図7にて示す通りの構成であって、次の表1乃至表7に示すデータを有する。
【0052】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
【0053】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
【0054】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
【0055】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
【0056】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
【0057】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
【0058】
Figure 2004070092
Figure 2004070092
Figure 2004070092
上記データにおいて、面番号1、2、・・・は夫々対物レンズ側から順にズーム撮影光学系の各面を表わし、各面番号に対応する曲率半径、間隔が図1乃至図7におけるr1、d1等に対応し、屈折率Nd、Vdは該当する面と次の面との間の媒質のd線に対する屈折率、アッベ数を示している。またデータ中のa1,a2,a3,a4は夫々変倍時の可変間隔である。実施例1、2、3、及び7では、焦点距離が45mm、180mm、900mmの時の可変間隔の値である。また、実施例4、5、6では、焦点距離が45mm、144mm、360mmの時の可変間隔の値である。また、曲率半径、間隔、焦点距離、開口絞り径、射出瞳位置、像高等の長さの単位はmmである。また射出瞳位置は最終面からの距離(mm)である。
【0059】
第1の実施例は、図1に示す通りで、対物レンズの後方より順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と負の屈折力の第2レンズ群G2と正の屈折力の第3レンズ群G3と正の屈折力の第4レンズ群G4と正の屈折力の第5レンズ群G5とより構成されている。そして、低倍端から高倍端へ変倍を行なう際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が光軸に沿って移動する。この時、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が短くなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が長くなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔がいったん長くなり後に短くなり、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が長くなる。
【0060】
この第1の実施例では、第1レンズ群G1は、凸レンズと凹レンズを接合した接合正レンズの前群G1Fと、凸レンズの後群G1Rとにて構成されている。第2レンズ群G2は、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した負の接合メニスカスレンズにて構成されている。第3レンズ群G3は、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した正の接合レンズにて構成されている。第4レンズ群G4は、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した正の接合メニスカスレンズと、凸レンズとにて構成されている。そして、第5レンズ群G5は、両凹レンズと正のメニスカスレンズを接合した負の接合レンズと、両凹レンズと両凸レンズとを接合した負の接合メニスカスレンズと、凸レンズとにて構成されている。
【0061】
この第1の実施例、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間に、対物レンズの瞳位置と共役な位置がある。そして、この瞳共役位置の近傍に、開口絞りSが配置されている。また、開口絞りSは、変倍時に第4レンズ群G4と一体に光軸上を移動する。
【0062】
前述のように、第1の実施例では、図1の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を移動させている。これによって、焦点距離が45mm(低倍端)から180mm(中間倍率)、更に900mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。
【0063】
また、焦点距離が45mmから180mmまでは、射出側開口数が0.032になるように開口絞りSの径を設定してある。そして、焦点距離180mmから900mmまでは、開口絞りSは開放になっている。これにより、対物レンズの瞳径17.09mmを、開口絞りSにより制限しないように構成されている。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0064】
この第1の実施例は第3レンズ群G3の移動量が少ないため、像面Iにおける主光線の入射角が変倍中のどの状態でも約2度以内に抑えられている。すなわち、CCD素子に特有の現象である色シェーディングを抑える上で有効な構成になっている。
【0065】
この第1の実施例は、低倍端において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間に、中間像IMが形成されるように構成されている。中間倍率と高倍端とにおいては、第2レンズ群G2が低倍端の中間像の位置IMよりも第1レンズ群G1側に移動する。その結果、中間倍率と高倍端での中間像位置[図1の(B)、(C)におけるIM]は像側に移動している。
【0066】
また、低倍端では、図1(A)に示すように、第2レンズ群G2から第5レンズ群G5で、中間像IMを像面Iにリレーしている。そして、主点位置を像側にシフトさせるために、中間像IMと第2レンズ群G2の間隔を大にし、第2レンズ群G2から第5レンズ群G5までの間隔を小にしている。このように、第2レンズ群G2から第5レンズ群G5を像面側に配置することにより、縮小倍率になるようにしている。
【0067】
また、図1(B)に示す中間倍率においては、第3レンズ群G3から第5レンズ群G5で、中間像IMを像面Iにリレーしている。そして、第3レンズ群G3は、中間像に対してフィールドレンズの働きをしている。すなわち、軸外光束のけられをなくし、軸外収差を補正する作用をする。また、第4レンズ群G4は、低倍端の位置よりも第3レンズ群G3側へ移動して、中間像IHから像面Iまでの倍率を大きくしている。
【0068】
更に、高倍端では図1(C)のように、第3レンズ群G3から第5レンズ群G5までの光学系により、中間像IMを像面までリレーする。また、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4を中間像側に移動させている。これにより、リレー光学系の主点位置を中間像側に移動させ、拡大倍率を実現している。
【0069】
この第1の実施例は、前記条件(1)乃至条件(7)を満足する。
【0070】
この第1の実施例では対物レンズの構成は記載していないが、対物レンズの瞳径は17.09mであり、対物レンズの瞳位置から第1レンズ群G1までの距離は169mmである。
【0071】
この第1の実施例の収差状況は、夫々図8(焦点距離45mm時)、図9(焦点距離180mm時)、図10(焦点距離900mm時)に示す通りである。
【0072】
本発明の第2の実施例は、図2に示すとおりで、対物レンズの後方から順に、正の屈折力をもつ第1レンズ群G1と、負の屈折力をもつ第2レンズ群G2と、正の屈折力をもつ第3レンズ群G3と、正の屈折力をもつ第4レンズ群G4と正の屈折力をもつ第5レンズ群G5とより構成されている。そして、低倍端から高倍端への変倍に際して、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が光軸に沿って移動する。この時、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が短くなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が長くなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔がいったん長くなり後に短くなり、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の間隔が長くなる。
【0073】
この第2の実施例では、第1レンズ群G1は、凹レンズと凸レンズを接合したパワーの弱い負の接合レンズの前群G1Fと、凸レンズの後群G1Rとで構成されている。第2レンズ群G2は、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した負の接合メニスカスレンズにて構成されている。第3レンズ群G3は、負のメニスカスレンズと凸レンズとを接合した正の接合レンズにて構成されている。第4レンズ群G4は、凸レンズと、負のメニスカスレンズと凸レンズとを接合した正の接合レンズとにて構成されている。そして、第5レンズ群G5は、両凹レンズと正のメニスカスレンズとを接合した負の接合レンズと、両凹レンズと凸レンズとを接合した正の接合メニスカスレンズと、正のメニスカスレンズとにて構成されている。
【0074】
この第2の実施例は、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間に、対物レンズの瞳位置と共役な位置がある。そして、この瞳共役位置の近傍に、開口絞りSが配置されている。また、開口絞りSは、変倍時に第4レンズ群G4と一体に光軸上を移動する。
【0075】
前述のように、第2の実施例では、図2の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を移動させている。この変倍によって、焦点距離が45mm(低倍端)から180mm(中間倍率)、更に900mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。
【0076】
また、焦点距離が45mmから180mmまでは、射出側開口数が0.032となるように開口絞りSの径を設定してある。また、焦点距離が180mmから900mmまでは、開口絞りSを開放としている。これにより、対物レンズの瞳径17.09mmを、開口絞りSにより制限しない構成にしている。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0077】
この第2の実施例は第3レンズ群G3の移動量が少ないため、像面Iでの主光線の入射角度は変倍のどの状態でも2度内に抑えられている。すなわち、CCD素子に特有の現象である色シェーディングを抑える上で有効な構成になっている。
【0078】
この第2の実施例も条件(1)乃至条件(7)を満足している。また、各レンズ群の作用は、第1の実施例と同様である。
【0079】
この第2の実施例でも対物レンズの構成は記載していないが、対物レンズの瞳径は17.09mであり、対物レンズの瞳位置から第1レンズ群G1までの距離は171mmである。
【0080】
この第2の実施例の収差状況は、夫々図11(焦点距離45mm時)、図12(焦点距離180mm時)、図13(焦点距離900mm時)に示す通りである。
【0081】
本発明の第3の実施例は、図3に示す通りで、対物レンズの後方から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と正の屈折力の第5レンズ群G5とにて構成されている。そして、低倍端から高倍端への変倍に際して、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が夫々光軸上を移動する。この時、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が短くなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔がいったん短くなり後に長くなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔がいったん長くなり後に短くなり、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の間隔が長くなる。
【0082】
また、この第3の実施例では、第1レンズ群G1は、凸レンズと、凸レンズと凹レンズとを接合したパワーの弱い正の接合レンズよりなる前群G1Fと、正レンズよりなる後群G1Rとにて構成されている。第2レンズ群G2は、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した負の接合レンズにて構成されている。第3レンズ群G3は、負のメニスカスレンズと凸レンズとを接合した正の接合レンズにて構成されている。第4レンズ群G4は、正のメニスカスレンズと、負のメニスカスレンズと凸レンズとを接合した正の接合レンズとにて構成されている。第5レンズ群G5は、第4レンズ群G4側にゆるい凸面を向けた負のメニスカスレンズと、両凹レンズと正レンズとを接合した負の接合メニスカスレンズと、正のメニスカスレンズにて構成されている。
【0083】
また、この第3の実施例は、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間に、対物レンズの瞳位置と共役な位置がある。そしてこの瞳共役位置の近傍に、開口絞りSが配置されている。また、開口絞りSは、変倍時に第4レンズ群G4と一体になって光軸上を移動する。
【0084】
前述のように、第3の実施例では、図3の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を移動させている。この変倍によって、焦点距離が45mm(低倍端)から180mm(中間倍率)、更に900mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。
【0085】
また、焦点距離が45mmから180mmまでは、射出側開口数が0.032になるように開口絞りSの径を設定してある。また、焦点距離が180mmから900mmまでは開口絞りSを開放にしている。これにより、対物レンズの瞳径の17.09mmを、開放絞りSにより制限しないように構成している。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0086】
この第3の実施例は第3レンズ群G3の移動量が少いため、像面Iでの主光線の入射角度は、変倍のどの状態でも約2度以内に抑えられている。すなわち、CCD素子に特有の現象である色シェーディングを抑える上で有効な構成になっている。
【0087】
この第3の実施例は、条件(1)乃至条件(8)を満足する。また、各レンズ群の作用は、第1の実施例と同様である。
【0088】
第3の実施例は、第1レンズ群G1が前群G1Fと後群G1Rにて構成され、また第2レンズ群G2の移動量が小で、レイアウト上好ましい。また、対物レンズの構成は示していないが、対物レンズの瞳径は17.09mmであり、対物レンズの瞳位置から第1レンズ群G1までの距離は171mmである。
【0089】
この第3の実施例の収差状況は、夫々図14(焦点距離45mm時)、図15(焦点距離180mm時)、図16(焦点距離900mm時)に示す通りである。
【0090】
本発明の第4の実施例は、図4に示す通りの構成である。即ち、対物レンズの後方から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、正の屈折力の第3レンズ群G3とより構成されている。そして、低倍端から高倍端への変倍に際して、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とが光軸に沿って移動する。この時、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が短くなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が長くなる。
【0091】
また、この第4の実施例では、第1レンズ群G1が凸レンズと、凸レンズと凹レンズとを接合したパワーの弱い接合レンズとにて構成される前群G1Fと、正レンズにて構成される後群G1Rとよりなる。第2レンズ群G2は、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した接合負メニスカスレンズにて構成されている。更に、第3レンズ群G3は、負のメニスカスレンズと凸レンズとを接合した接合正レンズと、正レンズと、像面側に強い凹面を向けた負メニスカスレンズと、第2レンズ群G2に凹面を向けた両凹レンズと両凸レンズとを接合した接合負レンズと、正のメニスカスレンズとにて構成されている。
【0092】
この第4の実施例の光学系中に、二つの開口絞りS1(第9面)、S2(第25面)を配置する。低倍端では対物レンズの瞳共役位置が第2レンズ群G2の近傍にあるので、開口絞りS1を第2レンズ群近傍に配置する。また中間倍率では、対物レンズの瞳共役位置が、第3レンズ群G3近傍にあるので、開口絞りS2を第3レンズ群G3内に配置する。つまり低倍端では、対物レンズの開口を制限するように開口絞りS1の径を絞り、開口絞りS2の径を開放にする。また中間倍率では、開口絞りS1の径を開放にし、対物レンズの開口を制限するように開口絞りS2の径を制限する。高倍端では、開口絞りS1、S2の径を開放する。
【0093】
前述のように、第4の実施例では、図4の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3を移動させている。この変倍によって、焦点距離が45mm(低倍端)から144mm(中間倍率)、更に360mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。
【0094】
また、焦点距離が45mmから144mmまでは、射出側開口数が0.03となるように開口絞りS1、S2の径を設定してある。また、焦点距離が144mmから360mmまでは、開口絞りS1、S2を開放としている。これにより、対物レンズの瞳径14.4mmを、開口絞りS1、S2によって制限しない構成にしている。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0095】
また、第4の実施例では、三つのレンズ群よりなる少ないレンズ群にて構成されているにも拘らず、条件(1)乃至条件(6)を満足している。これにより、高い変倍比で優れた収差性能のズーム光学系を実現した。
【0096】
また、第4の実施例の光学系は、更に条件(8)を満足している。これにより、第2レンズ群G2の移動量を少なくすることができるので、レイアウト上も好ましい構成である。
【0097】
この第4の実施例でも対物レンズの構成は記載していないが、対物レンズの瞳径は14.4mmであり、対物レンズの瞳位置から第1レンズ群までの距離は121mmに設定されている。
【0098】
この第4の実施例の収差状況は、夫々図17(焦点距離45mm時)、図18(焦点距離144mm時)、図19(焦点距離360mm時)に示す通りである。
【0099】
本発明の第5の実施例は、図5に示す通りの構成である。対物レンズの後方から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、負の屈折力の第2レンズ群G2と、正の屈折力の第3レンズ群G3と、負の屈折力の第4レンズ群G4にて構成されている。そして、低倍端から高倍端への変倍に際して、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が光軸に沿って移動する。この時、第1レンズ群G1から第2レンズ群G2の間隔が短くなり、第2レンズ群G2から第3レンズ群G3の間隔が長くなり、第3レンズ群G3から第4レンズ群G4の間隔が長くなる。
【0100】
また、この第5の実施例は、第1レンズ群G1が凸レンズと、凸レンズと凹レンズとを接合したパワーの弱い接合負レンズからなる前群G1Fと、正レンズよりなる後群G1Rとにて構成されている。また、第2レンズ群G2が、負のメニスカスレンズと正のメニスカスレンズとを接合した接合負メニスカスレンズにて構成されている。また、第3レンズ群G3が、負のメニスカスレンズと凸レンズとを接合した接合正レンズと、正レンズとにて構成されている。更に第4レンズ群G4は、像面側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、第2レンズ群側に強い凹面を向けた両凹レンズと両凸レンズとを接合した接合負レンズと、凸レンズとにて構成されている。
【0101】
この第5の実施例の光学系中に、二つの開口絞りS1(12面)、S2(18面)を配置する。低倍端では対物レンズの瞳共役位置が第3レンズ群G3の近傍にあるので、開口絞りS1を第3レンズ群近傍に配置する。また中間倍率では、対物レンズの瞳共役位置が、第3レンズ群Gと第4レンズ群の間にあるので、開口絞りS2を第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間に配置する。つまり低倍端では、対物レンズの開口を制限するように開口絞りS1の径を絞り、開口絞りS2の径を開放にする。また中間倍率では、開口絞りS1の径を開放にし、対物レンズの開口を制限するように開口絞りS2の径を制限する。高倍端では、開口絞りS1、S2の径を開放する。
【0102】
前述のように、第5の実施例では、図5の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を移動させている。この変倍によって、焦点距離が45mm(低倍端)から144mm(中間倍率)、更に360mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。
【0103】
また、焦点距離が45mmから144mmまでは、射出側開口数が0.032となるように開口絞りS1、S2の径を設定してある。また、焦点距離が144mmから360mmまでは、開口絞りS1、S2を開放としている。これにより、対物レンズの瞳径14.4mmを、開口絞りS1、S2によって制限しない構成にしている。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0104】
この第5の実施例は、条件(1)乃至条件(7)を満足している。これにより、高い変倍比で収差性能の優れた光学系を実現し得るようにしている。
【0105】
また、第5の実施例は、4つのレンズ群にて構成することにより、像面での主光線の入射角度が、変倍のどの状態においても約2度に抑えてある。すなわち、CCD素子に特有の現象である色シェーディングを抑える上で有効な構成になっている。
【0106】
更に、この第5の実施例は、第1レンズ群が条件(8)を満足するように構成されている。これにより、変倍時の第2レンズ群の移動量が少なくでき、レイアウト上も好ましい。また、対物レンズの構成については述べていないが、対物レンズの瞳径は14.4mmで、対物レンズの瞳位置から第1レンズ群までの距離は121mmに設定されている。
【0107】
この第5の実施例の収差状況は、夫々図20(焦点距離45mm時)、図21(焦点距離144mm時)、図22(焦点距離360mm時)に示す通りである。
【0108】
本発明のズーム撮影光学系の第6の実施例は、図6に示す通りの構成である。対物レンズの後方から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を持つ第4レンズ群G4とで構成されている。そして、低倍端から高倍端への変倍の際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が光軸に沿って移動する。この時、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔が短くなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔がいったん短くなってから長くなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が長くなる。
【0109】
また、第6の実施例は、第1レンズ群G1が凸レンズと、凸レンズと凹レンズとを接合したパワーの弱い接合負レンズよりなる前群G1Fと、正レンズよりなる後群G1Rとにて構成される。また第2レンズ群G2は、負メニスカスレンズと正メニスカスレンズとを接合した接合負メニスカスレンズにて構成される。また第3レンズ群G3は、負メニスカスレンズと凸レンズとを接合した接合正レンズと、正レンズとより構成されている。更に第4レンズ群G4は、像面側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、両凹レンズと両凸レンズとを接合した接合負レンズと凸レンズとにて構成されている。
【0110】
この第6の実施例の光学系中に、二つの開口絞りS1(12面)、S2(18面)を配置する。低倍端では対物レンズの瞳共役位置が第3レンズ群G3の近傍にあるので、開口絞りS1を第3レンズ群近傍に配置する。また中間倍率では、対物レンズの瞳共役位置が、第3レンズ群Gと第4レンズ群の間にあるので、開口絞りS2を第3レンズ群G3と第4レンズ群G4間に配置する。つまり低倍側では、対物レンズの開口を制限するように開口絞りS1の径を絞り、開口絞りS2の径を開放にする。また中間倍率では、開口絞りS1の径を開放にし、対物レンズの開口を制限するように開口絞りS2の径を制限する。高倍端では、開口絞りS1、S2の径を開放する。
【0111】
前述のように、第6の実施例では、図6の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を移動させている。この変倍によって、焦点距離が45mm(低倍端)から144mm(中間倍率)、更に360mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。
【0112】
また、焦点距離が45mmから144mmまでは、射出側開口数が0.032となるように開口絞りS1、S2の径を設定してある。また、焦点距離が144mmから360mmまでは、開口絞りS1、S2を開放としている。これにより、対物レンズの瞳径14.4mmを、開口絞りS1、S2によって制限しない構成になっている。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0113】
この第6の実施例は、条件(1)乃至条件(7)を満足し、これにより高い変倍比で収差性能の優れた光学系を実現し得る。
【0114】
第6の実施例は、4つのレンズ群にて構成することにより、像面での主光線の入射角度が、変倍のどの状態においても約2度に抑えてある。すなわち、CCD素子に特有の現象である色シェーディングを抑える上で有効な構成になっている。
【0115】
更に、第6の実施例は、第1レンズ群が条件(8)を満足するように構成されている。これにより、第2レンズ群の移動量を少なくすることができ、レイアウト上も好ましい。また、対物レンズの構成は述べていないが、対物レンズの瞳径は14.4mmであり、対物レンズの瞳位置からズーム撮影光学系の第1レンズ群までの距離は121mmに設定されている。
【0116】
この第6の実施例の収差状況は、夫々図23(焦点距離45mm時)、図24(焦点距離144mm時)、図25(焦点距離360mm時)に示す通りである。
【0117】
本発明の第7の実施例は、図7に示す通りの構成である。つまり、対物レンズの後方から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、正の屈折力を持つ第4レンズ群G4と、負の屈折力を持つ第5レンズ群G5で構成されている。そして、低倍端から高倍端へ変倍する際に、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4が光軸に沿って移動する。この時、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が短くなり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔がいったん短くなってから長くなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間隔が長くなってから短くなり、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の間隔が長くなる。
【0118】
また、第7の実施例は、第1レンズ群G1が凸レンズと、凸レンズと凹レンズとを接合したパワーの弱い接合正レンズよりなる前群G1Fと、正レンズよりなる後群G1Rとにて構成されている。第2レンズ群G2は、負メニスカスレンズと正メニスカスレンズの接合メニスカスレンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、負メニスカスレンズと凸レンズとを接合した接合正レンズで構成されている。また第4レンズ群G4は、メニスカス正レンズと、負メニスカスレンズと凸レンズを接合した接合正レンズにて構成されている。更に第5レンズ群G5は、両凹レンズと、両凹レンズと正レンズとを接合した接合メニスカス負レンズと、正メニスカスレンズにて構成されている。
【0119】
この第7の実施例は、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の間に、対物レンズの瞳位置と共役な位置がある。そして、この瞳共役位置の近傍に、開口絞りSが配置されている。また、開口絞りSは、変倍時に第4レンズ群G4と一体に光軸上を移動するようにしている。
【0120】
前述のように、第7の実施例では、図7の(A)低倍端、(B)中間倍率、(C)高倍端に示すように、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を移動させている。この変倍によって、焦点距離が45mm(低倍端)から180mm(中間倍率)、更に900mm(高倍端)まで変化する。なお、焦点距離45mmの時の視野数が8であり、それ以外の焦点距離では視野数が11である。  また、焦点距離が45mmから180mmまでは、射出側開口数が0.032となるように開口絞りSの径を設定している。そして、焦点距離が180mmから900mmまでは、開口絞りSの径を開放としている。これにより、対物レンズの瞳径17.09mmを開口絞りにより制限しない構成にしている。この結果、低倍端では像面の明るさが一定に保たれ、周辺での光量の減少を抑えることができる。
【0121】
この第7の実施例は、第3レンズ群の移動量が少ないため、像面Iにおける主光線の入射角が変倍中のどの状態でも約2度以内に抑えられている。すなわち、CCD素子に特有の現象である色シェーディングを抑える上で有効な構成になっている。
【0122】
この第7の実施例では対物レンズの構成は記載していないが、対物レンズの瞳径は17.09mmであり、対物レンズの瞳位置から第1レンズ群G1までの距離は171mmである。
【0123】
この第7の実施例の収差状況は、夫々図26(焦点距離45mm時)、図27(焦点距離180mm時)、図28(焦点距離900mm時)に示す通りである。
【0124】
尚、各実施例の収差図中、FIYは像高である。
【0125】
以上述べた本発明の実施例1、2、3、7のズーム光学系は、例えば、倍率20倍、焦点距離9mm、開口数0.9の対物レンズと組み合わせて使用することができる。この場合、低倍端では総合倍率が5倍で開口数が0.16になる。また、高倍端では総合倍率が100倍で、開口数が0.9になる。このように、総合倍率が5から100倍、開口数0.16から0.9での観察、撮影が可能になる。
【0126】
しかも、低倍端では開口絞りSによりけられを抑えることができるので、収差性能を向上させることができる。また、撮像面に入射する主光線角度が2度以下となるように構成されているので、CCD素子等の撮像素子においてシェーディングが発生せず良好な撮影が可能である。
【0127】
本発明のズーム撮影光学系は、以上詳細に述べた通りであり、特許請求の範囲の各項に記載する構成のほか、次の各項に記載するものも本発明の目的を達成し得る。
【0128】
[1]特許請求の範囲の請求項3に記載する光学系で、前記第1レンズ群が正レンズと負レンズとよりなる接合レンズを少なくとも含む複数のレンズ成分よりなり、前記最終像に最も近いレンズ群中に前記中間像側に凹面を向けた負の屈折力のレンズを少なくとも一つ備え、下記条件(6)、(7)を満足するズーム撮影光学系。
(6)  νP−νN≧30
(7)  Gn≧1.6
ただし、
νPは第1レンズ群中の接合レンズの正レンズのアッベ数、
νNは第1レンズ群中の接合レンズの負レンズのアッベ数、
Gnは前記中間像側に凹面を向けた負の屈折力のレンズの屈折率である。
【0129】
[2] 前記[1]に記載する光学系で、前記第1レンズ群が前群と後群とよりなり、下記条件(8)を満足するズーム撮影光学系。
(8)  0.3<D11/D1<0.8
ただし、D11は前記前群と後群の間隔である。
【0130】
[3] 特許請求の範囲の請求項1に記載する光学系で、前記正の屈折力の第3レンズ群の像側に負の屈折力の第4レンズ群を配置したズーム撮影光学系。
【0131】
[4] 特許請求の範囲の請求項1に記載する光学系で、前記正の屈折力の第3レンズ群の像側に正の屈折力の第4レンズ群を配置したズーム撮影光学系。
【0132】
[5] 特許請求の範囲の請求項1に記載する光学系で、前記正の屈折力の第3レンズ群の像側に、対物レンズ側より、正の屈折力の第4レンズ群と正の屈折力の第5レンズ群を配置したズーム撮影光学系。
【0133】
[6] 特許請求の範囲の請求項1に記載する光学系で、前記正の屈折力の第3レンズ群の像側に、対物レンズ側より、正の屈折力の第4レンズ群と負の屈折力の第5レンズ群を配置したズーム撮影光学系
【0134】
【発明の効果】
本発明のズーム撮影光学系は、顕微鏡の対物レンズによる物体像を撮像素子に結像させるもので、高い光学性能を保ちながら20倍の高変倍比を持ち、操作性やシステム性を向上させ得る等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す図
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示す図
【図4】本発明の第4の実施例の構成を示す図
【図5】本発明の第5の実施例の構成を示す図
【図6】本発明の第6の実施例の構成を示す図
【図7】本発明の第7の実施例の構成を示す図
【図8】第1の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図9】第1の実施例の焦点距離180mmでの収差曲線図
【図10】第1の実施例の焦点距離900mmでの収差曲線図
【図11】第2の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図12】第2の実施例の焦点距離180mmでの収差曲線図
【図13】第2の実施例の焦点距離900mmでの収差曲線図
【図14】第3の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図15】第3の実施例の焦点距離180mmでの収差曲線図
【図16】第3の実施例の焦点距離900mmでの収差曲線図
【図17】第4の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図18】第4の実施例の焦点距離144mmでの収差曲線図
【図19】第4の実施例の焦点距離360mmでの収差曲線図
【図20】第5の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図21】第5の実施例の焦点距離144mmでの収差曲線図
【図22】第5の実施例の焦点距離360mmでの収差曲線図
【図23】第6の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図24】第6の実施例の焦点距離144mmでの収差曲線図
【図25】第6の実施例の焦点距離360mmでの収差曲線図
【図26】第7の実施例の焦点距離45mmでの収差曲線図
【図27】第7の実施例の焦点距離180mmでの収差曲線図
【図28】第7の実施例の焦点距離900mmでの収差曲線図

Claims (3)

  1. 対物レンズを備えた光学装置に用いられ、試料の最終像を形成する光学系であって、前記対物レンズから順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群を少なくとも有し、低倍端から高倍端への変倍に際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が低倍端に比べて高倍端で短くなり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が低倍端に比べて高倍端で長くなるように、前記第2レンズ群、第3レンズ群が夫々光軸に沿って移動し、低倍端で第1レンズ群と第2レンズ群の間に中間像が形成され、下記条件(1)、(2)を満足するズーム撮影光学系。
    (1)  1≦FH/FL≦3
    (2)  3≦MGH/MGL≦20
    ただし、
    FHは高倍端における第1レンズ群から中間像位置までの間にあるレンズ群全体の焦点距離、
    FLは低倍端における第1レンズ群から中間像位置までの間にあるレンズ群全体の焦点距離、
    MGHは高倍端における中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率、
    MGLは低倍端における中間像位置から最終像位置までの間にあるレンズ群全体の倍率である。
  2. 下記条件(3)、(4)、(5)を満足する請求項1のズーム撮影光学系。
    (3)  0.3<D1/D0<0.7
    (4)  0.15<D2/D0<0.7
    (5)  0<FB/D0<0.3
    ただし、
    D0は第1レンズ群における対物レンズに最も近いレンズ面から最終像位置までの距離、
    D1は第1レンズ群における対物レンズに最も近いレンズ面から中間像位置までの低倍端における距離、
    D2は低倍端から高倍端へ変倍したときの第2レンズ群の移動量、
    FBは最終像に最も近い位置にあるレンズの最終像側のレンズ面から最終像までの距離である。
  3. 前記中間像と最終像との間に前記対物レンズの瞳の共役像を形成し、該共役像の位置に開口絞りを配置し、前記開口絞りの径を変化させるように構成した請求項1または2のズーム撮影光学系。
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