JP2004069552A - 指針式時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望するときに自由に指針の一部を発光させて暗い所でも時刻を知ることができる。
【解決手段】時針軸である筒車17、分針軸21、秒針軸20にそれぞれ取り付けられた時針8、分針9、秒針10の各先端側に発光部27を設けると共に、これら時針8、分針9、秒針10および筒車17をそれぞれ透明な樹脂で形成し、この筒車17の外周部の一部に紫外線発光素子25を対向させて配置した。従って、紫外線発光素子25を発光させると、紫外線領域の光が筒車17で導かれて、時針8、分針9、秒針10の各傾斜面22c、23c、24cで反射と透過を順次繰り返し、時針8、分針9、秒針10の各先端部側に紫外線領域の光を導いて各発光部27に照射し、この紫外線領域の光に各発光部27が反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子25を点灯させて時針8、分針9、秒針10の各発光部27を自由に発光させることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】時針軸である筒車17、分針軸21、秒針軸20にそれぞれ取り付けられた時針8、分針9、秒針10の各先端側に発光部27を設けると共に、これら時針8、分針9、秒針10および筒車17をそれぞれ透明な樹脂で形成し、この筒車17の外周部の一部に紫外線発光素子25を対向させて配置した。従って、紫外線発光素子25を発光させると、紫外線領域の光が筒車17で導かれて、時針8、分針9、秒針10の各傾斜面22c、23c、24cで反射と透過を順次繰り返し、時針8、分針9、秒針10の各先端部側に紫外線領域の光を導いて各発光部27に照射し、この紫外線領域の光に各発光部27が反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子25を点灯させて時針8、分針9、秒針10の各発光部27を自由に発光させることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、暗い所でも時刻を知ることができる指針式時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、置き時計などの指針式時計においては、暗い所でも時刻を知ることができるように、文字板や指針などの時計部品に夜光塗料や蓄光塗料などの発光性塗料を印刷などにより部分的に塗布して発光部を設けることにより、明るい所で発光部が外部光を受けてエネルギを蓄え、暗い所で発光部が蓄えたエネルギにより発光するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような指針式時計では、発光部が発光性塗料を印刷などにより部分的に塗布した構造であるから、暗い所で発光部が発光する発光時間に限界があり、使用者が所望するときに発光部が必ずしも発光していないことがあるという問題がある。
【0004】
この発明の課題は、所望するときに自由に指針の一部を発光させて、暗い所でも時刻を知ることができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1記載の発明は、図1〜図3に示すように、複数の指針(時針8、分針9、秒針10)が同一軸線を中心に回転する複数の指針軸(筒車17、分針軸21、秒針軸20)の各上部にそれぞれ異なる高さで取り付けられ、これら指針軸の回転に伴って前記複数の指針がそれぞれ運針する指針式時計において、前記複数の指針をそれぞれ透明な材料で形成し、前記複数の指針軸のうち、少なくとも最下部に位置する筒状の指針軸(筒車17)を透明な材料で形成し、この筒状の指針軸における外周面の一部に紫外線領域の光を発光する紫外線発光素子(25)を対向させて配置し、前記複数の指針の各先端側に紫外線領域の光に反応して可視光線領域の光を発光する発光部(27)を設け、且つ前記複数の指針軸の各上部に位置する前記指針の各基端部(22、23、24)の下面に入光面(22b、23b、24b)をそれぞれ形成すると共に、前記指針の各基端部の上面を臨界角よりも小さい角度の傾斜面(22c、23c、24c)にそれぞれ形成したことを特徴とする指針式時計である。
【0006】
この発明によれば、紫外線発光素子を発光させると、人間の目に見えない紫外線領域の光が筒状の指針軸における外周面の一部に照射されて内部に入射し、この入射した紫外線領域の光が筒状の指針軸(筒車17)で導かれて、その上部に取り付けられた指針(時針8)の入光面からその指針(時針8)の内部に入射し、この指針に入射した紫外線領域の光のうち、一部の光がその指針の基端部(22)の傾斜面(22c)で反射されて指針(時針8)の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面(22c)を透過してその上方に位置する上側の指針(分針9)の入光面からその指針(分針9)の内部に入射し、この入射した紫外線領域の光のうち、一部の光が上側の指針の基端部(23)の傾斜面(23c)で反射されてその指針(分針9)の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面(23c)を透過し、これを順次繰り返すことにより、複数の指針(時針8、分針9、秒針10)の内部に紫外線領域の光がそれぞれ入射して各指針の先端部側に導かれ、これにより複数の指針にそれぞれ設けられた各発光部(27)に紫外線領域の光が照射され、この紫外線領域の光に各指針の各発光部がそれぞれ反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子を点灯させて複数の指針の各発光部を自由に発光させることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、図2に示すように、前記複数の指針(時針8、分針9、秒針10)のうち、最上部に位置する指針(秒針10)の前記傾斜面(24c)に反射膜(26)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の指針式時計である。
この発明によれば、最上部に位置する指針(秒針10)の傾斜面に設けられた反射膜(26)で最上部の指針に入射した光を全てその指針の先端側に向けて反射させることができるので、最上部の指針に入射する光量がその下側の指針(分針9または時針8)に入射する光量に比べて少なくても、最上部の指針の先端側に十分に光を導くことができ、これにより最上部の指針が紫外線発光素子から遠くても最上部の指針の発光部を十分に発光させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して、この発明を指針式の置き時計に適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の指針式の置き時計の正面図、図2はその時計ムーブメントを示した要部の拡大断面図である。
この置き時計は、図1に示すように、時計ケース1を備えている。この時計ケース1の正面には、時計ガラス2が装着されていると共に、文字板3が時計ガラス2の内側に所定間隔をもって配置されている。この時計ケース1の上部には、点灯用の押釦4が設けられている。また、この時計ケース1の内部には、図2に示すように、時計ムーブメント5が文字板3のほぼ中心部分に設けられている。
【0009】
この時計ムーブメント5は、ステップモータ6で輪列機構7を駆動して時針8、分針9、秒針10などの指針を運針させて時刻を指示表示するように構成されている。すなわち、ステップモータ6は、地板11と輪列受12との間に回転自在に設けられたロータ6aを備えているほか、図示しないステータ、コイルを備え、コイルに所定のパルス信号が与えられると、そのパルス信号に応じてステータに磁界が発生し、この磁界によってロータ6aがステップ回転する。
輪列機構7は、ステップモータ6のロータ6aのカナ6bに噛み合って回転する5番車13と、この5番車13のカナ13aに噛み合って回転する4番車14と、この4番車14のカナ14aに噛み合って回転する3番車15と、この3番車15のカナ15aに噛み合って回転する2番車16と、この2番車16のカナ16aに噛み合って回転する日ノ裏車(図示せず)と、この日ノ裏車のカナに噛み合って回転する筒車17とを備えている。
【0010】
この場合、5番車13と4番車14とは、地板11と中間受18との間に回転自在に設けられており、4番車14には、秒針軸20が取り付けられている。3番車15は、地板11と輪列受12との間に回転自在に取り付けられている。2番車16は、中間受18と輪列受12とに回転自在に取り付けられた分針軸21に取り付けられており、この分針軸21は、円筒状に形成され、その内部に秒針軸20が上方に突出した状態で回転自在に挿入されている。筒車17は、時針軸に相当し、その筒軸17aが文字板3の貫通孔3aを通して文字板3の上方に突出した状態で、筒カナ17bが輪列受12と文字板3との間に回転自在に配置され、この筒軸17aの内部に分針軸21が秒針軸20と共に上方に突出した状態で回転自在に挿入されている。これにより、秒針軸20の上端部が最も高く、分針軸21の上端部が次に高く、筒車17の上端部が最も低くなっている。
【0011】
そして、時針軸である筒車17の筒軸17aの上端部には、時針8が取り付けられている。すなわち、時針8は、細長い板状に形成され、その基端部22に取付孔22aが設けられ、この取付孔22aに筒軸17aの上端部に形成された小径の針取付部17cが嵌入することにより、針取付部17cに取り付けられている。また、筒軸17aの上方に突出した分針軸21の上端部には、分針9が取り付けられている。この分針9も、時針8と同様、細長い板状に形成され、その基端部23に取付孔23aが設けられ、この取付孔23aに分針軸21の上端部に形成された小径の針取付部21aが嵌入することにより、針取付部21aに取り付けられている。さらに、この分針軸21の上方に突出した秒針軸20の上端部には、秒針10が取り付けられている。この秒針10も、時針8と同様、細長い板状に形成され、その基端部24に取付孔24aが設けられ、この取付孔24aに秒針軸20の上端部に形成された小径の針取付部20aが嵌入することにより、針取付部20aに取り付けられている。
【0012】
ところで、時針軸である筒車17の外周面の近傍には、紫外線発光素子22が筒カナ17bの外周面の一部に対向して配置されている。この紫外線発光素子25は、波長が350〜400nm(ナノメートル:ナノは10億分の1メートル)、好ましくは350〜380nmの近紫外線(UV−A)を発光するブラックライトと呼ばれる紫外線発光ダイオード(LED)などで構成され、発光した紫外線領域の光を筒カナ17bの外周面に向けて照射するように構成されている。この場合、筒車17は、PC(ポリカーボネート)やPMMA(アクリル)などの透明な樹脂で形成されている。この筒車17は、その筒カナ17bに対応する内周面の下部がテーパ面17dに形成され、このテーパ面17dで筒カナ17bの外周面から入射した光を筒軸17aに向けて反射し、この反射された光が筒軸17aの上端部から上方に出射するように構成されている。
【0013】
また、時針8、分針9、および秒針10も、それぞれPC(ポリカーボネート)やPMMA(アクリル)などの透明な樹脂で形成されている。これら時針8、分針9、秒針10における各基端部22、23、24は、それぞれほぼ円柱状に形成されており、その各中心部には、それぞれ取付孔22a、23a、24aが上下に貫通して設けられている。また、各基端部22、23、24における各下面には、入光面22b、23b、24bがほぼ水平に形成されており、その各上面には、傾斜面22c、23c、24cが形成されている。これら各傾斜面22c、23c、24cは同じ角度の傾斜面に形成されており、ここでは、分針9の傾斜面23cについて説明する。この傾斜面23cは、図3に示すように、分針9の先端側(同図では左側)が高く、反対側(同図では右側)が低い左上がりの傾斜面に形成され、その傾斜角度θが臨界角よりも小さい角度、例えば45°よりも小さい角度に設定され、これにより下方から入射する光の一部を分針9の先端側に向けて反射し、他の光を上方に向けて透過するように構成されている。
【0014】
この場合、最上部に位置する秒針10の傾斜面24cには、図2に示すように、反射膜26が蒸着によって形成されている。また、これら時針8、分針9、秒針10、および筒車17の各外側面は、光が外部に漏れないように、鏡面仕上げなどの表面処理が施されていることが望ましい。さらに、時針8、分針9、および秒針10の各先端側には、発光部27がそれぞれ設けられている。これら発光部27は、350〜420nmまたは254〜365nmの紫外線領域の波長の光に反応して可視光線領域の光を発光するものであり、その発光色は、白色であっても良く、また赤、青、緑(黄色)を基本とする有色であっても良い。この場合の色バリエーションは10〜13種類ある。また、この発光部27は、時針8、分針9、および秒針10が透明な樹脂で形成されているため、紫外線領域の光が照射されないときに透明な状態を呈すると、外部光による通常の使用時に時針8、分針9、および秒針10を視認しにくたいめ、紫外線領域の光が照射されないときに所定の色を呈していることが望ましい。
【0015】
このような置き時計では、ステップモータ6のロータ6aの回転によって5番車13が回転し、この5番車13の回転によって4番車14が回転し、この4番車14の回転に伴って秒針軸20が回転するので、秒針10が文字板3の上方を運針する。また、4番車14の回転によって3番車15が回転し、この3番車15の回転によって2番車16が回転し、この2番車16の回転に伴って分針軸21が回転するので、分針9が文字板3の上方を運針する。さらに、2番車16の回転によって日ノ裏車が回転し、この日ノ裏車の回転によって時針軸である筒車17が回転するので、時針8が文字板3の上方を運針する。これにより、常時、時刻を指示する。
【0016】
このように、この置き時計によれば、明るい所で外部光が時計ガラス2を透過して文字板3、時針8、分針9、および秒針10を照明するので、常時、時刻を知ることができる。また、暗い所では、時計ケース1の上部に設けられた点灯用の押釦4を押すと、紫外線発光素子25が点灯し、紫外線発光素子25が人間の目に見えない紫外線領域の光を発光し、この紫外線領域の光が透明な樹脂からなる筒車17の筒カナ17bの外周面の一部に照射されて筒車17の内部に入射する。この入射した紫外線領域の光が筒車17で導かれて、その上端部に取り付けられた時針8の基端部22における下面の入光面22bから時針8の基端部22の内部に入射する。
【0017】
この時針8の基端部22に入射した紫外線領域の光は、その一部の光が時針8の基端部22の傾斜面22cで反射されて時針8の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面22cを透過し、その上方に位置する分針9の基端部23の入光面23bから分針9の基端部23の内部に入射する。この分針9の基端部23に入射した紫外線領域の光のうち、一部の光は分針9の基端部23の傾斜面23cで反射されて分針9の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面23cを透過し、その上方に位置する秒針10の基端部24の入光面24bから秒針10の基端部24の内部に入射する。この秒針10の基端部24に入射した紫外線領域の光は、秒針10の基端部24の傾斜面24cおよび反射膜26で反射されて秒針10の先端部側に導かれる。
【0018】
このように、紫外線発光素子25で発光した紫外線領域の光は、時針軸である筒車17で導かれて上端部から上方に出射されることにより、時針8、分針9、秒針10の各基端部22、23、24に順次入射し、この入射した紫外線領域の光が各基端部22、23、24の傾斜面22c、23c、24cで反射と透過を順次繰り返すことにより、紫外線領域の光が時針8、分針9、秒針10の各先端部側に導かれ、時針8、分針9、秒針10の各先端側にそれぞれ設けられた各発光部27に照射される。これにより、紫外線領域の光に時針8、分針9、秒針10の各発光部27がそれぞれ反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子25を点灯させて時針8、分針9、秒針10の各発光部27を自由に発光させることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。
【0019】
この場合、最上部に位置する秒針10の基端部24の傾斜面24cには、反射膜26が設けられているので、秒針10の基端部24に入射した紫外線領域の光を全て基端部24の傾斜面24cに設けられた反射膜26で秒針10の先端側に向けて反射させることができる。このため、最上部に位置する秒針10に入射する光量がその下側に位置する分針9および時針8に入射する光量に比べて少なくても、秒針10の先端側に十分に光を導くことができ、これにより最上部に位置する秒針10が紫外線発光素子25から遠くても秒針10の発光部27を十分に発光させることができる。
【0020】
なお、上記実施形態では、時針8、分針9、秒針10の各基端部22、23、24における上面にそれぞれ傾斜面22c、23c、24cを同じ角度θの傾斜面に形成したが、これに限らず、例えば時針8の傾斜面22cの角度を小さくし、分針9の傾斜面23cの角度を時針8の傾斜面22cよりも大きくし、更に秒針10の傾斜面23cの角度を分針9の傾斜面23cよりも大きく形成しても良い。
このようにすれば、時針8の基端部22に入射する光量は多いが、傾斜面22cでの反射率が少なくて透過率が多く、分針9の基端部23では入射する光量が時針8よりも少ないが、傾斜面23cでの反射率が時針8よりも多くて透過率が少なく、さらに秒針10の基端部24では入射する光量が分針9よりも少ないが、傾斜面24cでの反射率が分針9よりも多くなるので、時針8、分針9、秒針10の各先端側に導かれる光量をほぼ同じにすることができ、これにより各発光部27をほぼ均一な明るさで発光させることができる。
【0021】
また、上記実施形態では、時針8、分針9、秒針10の3針を備えた置き時計について述べたが、これに限らず、時針8、分針9の2針を備えた置き時計にも適用することができる。この場合には、分針9が最上部の指針に相当するので、この分針9の基端部23の傾斜面23cに反射膜26を設ければ良い。このような構造でも、上記実施形態と同様の作用効果がある。
さらに、上記実施形態では、置き時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、腕時計、トラベルウォッチ、目覚まし時計、掛け時計などの時計にも広く適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の指針軸にそれぞれ異なる高さで取り付けられた各指針の先端側に発光部を設けると共に、これら指針および最下部に位置する筒状の指針軸をそれぞれ透明な材料で形成し、この最下部の指針軸における外周部の一部に紫外線発光素子を対向させて配置したので、紫外線発光素子を発光させると、人間の目に見えない紫外線領域の光が筒状の指針軸で導かれて、その上部に位置する指針に入射すると共に、各指針の傾斜面で反射と透過を順次繰り返すことにより、複数の指針の各先端部側に紫外線領域の光を導いて各指針の発光部にそれぞれ照射させることができ、これにより紫外線領域の光に各指針の発光部がそれぞれ反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子を点灯させて複数の指針の各発光部を自由に発光させることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。
【0023】
この場合、複数の指針のうち、最上部に位置する指針の傾斜面に反射膜が設けられていることにより、この反射膜で最上部の指針に入射した光を全て先端側に向けて反射させることができ、このため最上部の指針に入射する光量がその下側の指針に入射する光量に比べて少なくても、最上部の指針の先端側に十分に光を導くことができ、これにより最上部の指針が紫外線発光素子から遠くても最上部の指針の発光部を十分に発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を置き時計に適用した一実施形態を示した正面図。
【図2】図1の時計ムーブメントを示した要部の拡大断面図。
【図3】図2の分針の要部を示した拡大斜視図。
【符号の説明】
1 時計ケース
2 時計ガラス
3 文字板
4 押釦
5 時計ムーブメント
8 時針
9 分針
10 秒針
17 筒車
20 秒針軸
21 分針軸
22、23、24 基端部
22b、23b、24b 入光面
22c、23c、24c 傾斜面
25 紫外線発光素子
26 反射膜
27 発光部
【発明の属する技術分野】
この発明は、暗い所でも時刻を知ることができる指針式時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、置き時計などの指針式時計においては、暗い所でも時刻を知ることができるように、文字板や指針などの時計部品に夜光塗料や蓄光塗料などの発光性塗料を印刷などにより部分的に塗布して発光部を設けることにより、明るい所で発光部が外部光を受けてエネルギを蓄え、暗い所で発光部が蓄えたエネルギにより発光するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような指針式時計では、発光部が発光性塗料を印刷などにより部分的に塗布した構造であるから、暗い所で発光部が発光する発光時間に限界があり、使用者が所望するときに発光部が必ずしも発光していないことがあるという問題がある。
【0004】
この発明の課題は、所望するときに自由に指針の一部を発光させて、暗い所でも時刻を知ることができるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1記載の発明は、図1〜図3に示すように、複数の指針(時針8、分針9、秒針10)が同一軸線を中心に回転する複数の指針軸(筒車17、分針軸21、秒針軸20)の各上部にそれぞれ異なる高さで取り付けられ、これら指針軸の回転に伴って前記複数の指針がそれぞれ運針する指針式時計において、前記複数の指針をそれぞれ透明な材料で形成し、前記複数の指針軸のうち、少なくとも最下部に位置する筒状の指針軸(筒車17)を透明な材料で形成し、この筒状の指針軸における外周面の一部に紫外線領域の光を発光する紫外線発光素子(25)を対向させて配置し、前記複数の指針の各先端側に紫外線領域の光に反応して可視光線領域の光を発光する発光部(27)を設け、且つ前記複数の指針軸の各上部に位置する前記指針の各基端部(22、23、24)の下面に入光面(22b、23b、24b)をそれぞれ形成すると共に、前記指針の各基端部の上面を臨界角よりも小さい角度の傾斜面(22c、23c、24c)にそれぞれ形成したことを特徴とする指針式時計である。
【0006】
この発明によれば、紫外線発光素子を発光させると、人間の目に見えない紫外線領域の光が筒状の指針軸における外周面の一部に照射されて内部に入射し、この入射した紫外線領域の光が筒状の指針軸(筒車17)で導かれて、その上部に取り付けられた指針(時針8)の入光面からその指針(時針8)の内部に入射し、この指針に入射した紫外線領域の光のうち、一部の光がその指針の基端部(22)の傾斜面(22c)で反射されて指針(時針8)の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面(22c)を透過してその上方に位置する上側の指針(分針9)の入光面からその指針(分針9)の内部に入射し、この入射した紫外線領域の光のうち、一部の光が上側の指針の基端部(23)の傾斜面(23c)で反射されてその指針(分針9)の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面(23c)を透過し、これを順次繰り返すことにより、複数の指針(時針8、分針9、秒針10)の内部に紫外線領域の光がそれぞれ入射して各指針の先端部側に導かれ、これにより複数の指針にそれぞれ設けられた各発光部(27)に紫外線領域の光が照射され、この紫外線領域の光に各指針の各発光部がそれぞれ反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子を点灯させて複数の指針の各発光部を自由に発光させることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、図2に示すように、前記複数の指針(時針8、分針9、秒針10)のうち、最上部に位置する指針(秒針10)の前記傾斜面(24c)に反射膜(26)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の指針式時計である。
この発明によれば、最上部に位置する指針(秒針10)の傾斜面に設けられた反射膜(26)で最上部の指針に入射した光を全てその指針の先端側に向けて反射させることができるので、最上部の指針に入射する光量がその下側の指針(分針9または時針8)に入射する光量に比べて少なくても、最上部の指針の先端側に十分に光を導くことができ、これにより最上部の指針が紫外線発光素子から遠くても最上部の指針の発光部を十分に発光させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して、この発明を指針式の置き時計に適用した一実施形態について説明する。
図1はこの発明の指針式の置き時計の正面図、図2はその時計ムーブメントを示した要部の拡大断面図である。
この置き時計は、図1に示すように、時計ケース1を備えている。この時計ケース1の正面には、時計ガラス2が装着されていると共に、文字板3が時計ガラス2の内側に所定間隔をもって配置されている。この時計ケース1の上部には、点灯用の押釦4が設けられている。また、この時計ケース1の内部には、図2に示すように、時計ムーブメント5が文字板3のほぼ中心部分に設けられている。
【0009】
この時計ムーブメント5は、ステップモータ6で輪列機構7を駆動して時針8、分針9、秒針10などの指針を運針させて時刻を指示表示するように構成されている。すなわち、ステップモータ6は、地板11と輪列受12との間に回転自在に設けられたロータ6aを備えているほか、図示しないステータ、コイルを備え、コイルに所定のパルス信号が与えられると、そのパルス信号に応じてステータに磁界が発生し、この磁界によってロータ6aがステップ回転する。
輪列機構7は、ステップモータ6のロータ6aのカナ6bに噛み合って回転する5番車13と、この5番車13のカナ13aに噛み合って回転する4番車14と、この4番車14のカナ14aに噛み合って回転する3番車15と、この3番車15のカナ15aに噛み合って回転する2番車16と、この2番車16のカナ16aに噛み合って回転する日ノ裏車(図示せず)と、この日ノ裏車のカナに噛み合って回転する筒車17とを備えている。
【0010】
この場合、5番車13と4番車14とは、地板11と中間受18との間に回転自在に設けられており、4番車14には、秒針軸20が取り付けられている。3番車15は、地板11と輪列受12との間に回転自在に取り付けられている。2番車16は、中間受18と輪列受12とに回転自在に取り付けられた分針軸21に取り付けられており、この分針軸21は、円筒状に形成され、その内部に秒針軸20が上方に突出した状態で回転自在に挿入されている。筒車17は、時針軸に相当し、その筒軸17aが文字板3の貫通孔3aを通して文字板3の上方に突出した状態で、筒カナ17bが輪列受12と文字板3との間に回転自在に配置され、この筒軸17aの内部に分針軸21が秒針軸20と共に上方に突出した状態で回転自在に挿入されている。これにより、秒針軸20の上端部が最も高く、分針軸21の上端部が次に高く、筒車17の上端部が最も低くなっている。
【0011】
そして、時針軸である筒車17の筒軸17aの上端部には、時針8が取り付けられている。すなわち、時針8は、細長い板状に形成され、その基端部22に取付孔22aが設けられ、この取付孔22aに筒軸17aの上端部に形成された小径の針取付部17cが嵌入することにより、針取付部17cに取り付けられている。また、筒軸17aの上方に突出した分針軸21の上端部には、分針9が取り付けられている。この分針9も、時針8と同様、細長い板状に形成され、その基端部23に取付孔23aが設けられ、この取付孔23aに分針軸21の上端部に形成された小径の針取付部21aが嵌入することにより、針取付部21aに取り付けられている。さらに、この分針軸21の上方に突出した秒針軸20の上端部には、秒針10が取り付けられている。この秒針10も、時針8と同様、細長い板状に形成され、その基端部24に取付孔24aが設けられ、この取付孔24aに秒針軸20の上端部に形成された小径の針取付部20aが嵌入することにより、針取付部20aに取り付けられている。
【0012】
ところで、時針軸である筒車17の外周面の近傍には、紫外線発光素子22が筒カナ17bの外周面の一部に対向して配置されている。この紫外線発光素子25は、波長が350〜400nm(ナノメートル:ナノは10億分の1メートル)、好ましくは350〜380nmの近紫外線(UV−A)を発光するブラックライトと呼ばれる紫外線発光ダイオード(LED)などで構成され、発光した紫外線領域の光を筒カナ17bの外周面に向けて照射するように構成されている。この場合、筒車17は、PC(ポリカーボネート)やPMMA(アクリル)などの透明な樹脂で形成されている。この筒車17は、その筒カナ17bに対応する内周面の下部がテーパ面17dに形成され、このテーパ面17dで筒カナ17bの外周面から入射した光を筒軸17aに向けて反射し、この反射された光が筒軸17aの上端部から上方に出射するように構成されている。
【0013】
また、時針8、分針9、および秒針10も、それぞれPC(ポリカーボネート)やPMMA(アクリル)などの透明な樹脂で形成されている。これら時針8、分針9、秒針10における各基端部22、23、24は、それぞれほぼ円柱状に形成されており、その各中心部には、それぞれ取付孔22a、23a、24aが上下に貫通して設けられている。また、各基端部22、23、24における各下面には、入光面22b、23b、24bがほぼ水平に形成されており、その各上面には、傾斜面22c、23c、24cが形成されている。これら各傾斜面22c、23c、24cは同じ角度の傾斜面に形成されており、ここでは、分針9の傾斜面23cについて説明する。この傾斜面23cは、図3に示すように、分針9の先端側(同図では左側)が高く、反対側(同図では右側)が低い左上がりの傾斜面に形成され、その傾斜角度θが臨界角よりも小さい角度、例えば45°よりも小さい角度に設定され、これにより下方から入射する光の一部を分針9の先端側に向けて反射し、他の光を上方に向けて透過するように構成されている。
【0014】
この場合、最上部に位置する秒針10の傾斜面24cには、図2に示すように、反射膜26が蒸着によって形成されている。また、これら時針8、分針9、秒針10、および筒車17の各外側面は、光が外部に漏れないように、鏡面仕上げなどの表面処理が施されていることが望ましい。さらに、時針8、分針9、および秒針10の各先端側には、発光部27がそれぞれ設けられている。これら発光部27は、350〜420nmまたは254〜365nmの紫外線領域の波長の光に反応して可視光線領域の光を発光するものであり、その発光色は、白色であっても良く、また赤、青、緑(黄色)を基本とする有色であっても良い。この場合の色バリエーションは10〜13種類ある。また、この発光部27は、時針8、分針9、および秒針10が透明な樹脂で形成されているため、紫外線領域の光が照射されないときに透明な状態を呈すると、外部光による通常の使用時に時針8、分針9、および秒針10を視認しにくたいめ、紫外線領域の光が照射されないときに所定の色を呈していることが望ましい。
【0015】
このような置き時計では、ステップモータ6のロータ6aの回転によって5番車13が回転し、この5番車13の回転によって4番車14が回転し、この4番車14の回転に伴って秒針軸20が回転するので、秒針10が文字板3の上方を運針する。また、4番車14の回転によって3番車15が回転し、この3番車15の回転によって2番車16が回転し、この2番車16の回転に伴って分針軸21が回転するので、分針9が文字板3の上方を運針する。さらに、2番車16の回転によって日ノ裏車が回転し、この日ノ裏車の回転によって時針軸である筒車17が回転するので、時針8が文字板3の上方を運針する。これにより、常時、時刻を指示する。
【0016】
このように、この置き時計によれば、明るい所で外部光が時計ガラス2を透過して文字板3、時針8、分針9、および秒針10を照明するので、常時、時刻を知ることができる。また、暗い所では、時計ケース1の上部に設けられた点灯用の押釦4を押すと、紫外線発光素子25が点灯し、紫外線発光素子25が人間の目に見えない紫外線領域の光を発光し、この紫外線領域の光が透明な樹脂からなる筒車17の筒カナ17bの外周面の一部に照射されて筒車17の内部に入射する。この入射した紫外線領域の光が筒車17で導かれて、その上端部に取り付けられた時針8の基端部22における下面の入光面22bから時針8の基端部22の内部に入射する。
【0017】
この時針8の基端部22に入射した紫外線領域の光は、その一部の光が時針8の基端部22の傾斜面22cで反射されて時針8の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面22cを透過し、その上方に位置する分針9の基端部23の入光面23bから分針9の基端部23の内部に入射する。この分針9の基端部23に入射した紫外線領域の光のうち、一部の光は分針9の基端部23の傾斜面23cで反射されて分針9の先端部側に導かれると共に、他の光が傾斜面23cを透過し、その上方に位置する秒針10の基端部24の入光面24bから秒針10の基端部24の内部に入射する。この秒針10の基端部24に入射した紫外線領域の光は、秒針10の基端部24の傾斜面24cおよび反射膜26で反射されて秒針10の先端部側に導かれる。
【0018】
このように、紫外線発光素子25で発光した紫外線領域の光は、時針軸である筒車17で導かれて上端部から上方に出射されることにより、時針8、分針9、秒針10の各基端部22、23、24に順次入射し、この入射した紫外線領域の光が各基端部22、23、24の傾斜面22c、23c、24cで反射と透過を順次繰り返すことにより、紫外線領域の光が時針8、分針9、秒針10の各先端部側に導かれ、時針8、分針9、秒針10の各先端側にそれぞれ設けられた各発光部27に照射される。これにより、紫外線領域の光に時針8、分針9、秒針10の各発光部27がそれぞれ反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子25を点灯させて時針8、分針9、秒針10の各発光部27を自由に発光させることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。
【0019】
この場合、最上部に位置する秒針10の基端部24の傾斜面24cには、反射膜26が設けられているので、秒針10の基端部24に入射した紫外線領域の光を全て基端部24の傾斜面24cに設けられた反射膜26で秒針10の先端側に向けて反射させることができる。このため、最上部に位置する秒針10に入射する光量がその下側に位置する分針9および時針8に入射する光量に比べて少なくても、秒針10の先端側に十分に光を導くことができ、これにより最上部に位置する秒針10が紫外線発光素子25から遠くても秒針10の発光部27を十分に発光させることができる。
【0020】
なお、上記実施形態では、時針8、分針9、秒針10の各基端部22、23、24における上面にそれぞれ傾斜面22c、23c、24cを同じ角度θの傾斜面に形成したが、これに限らず、例えば時針8の傾斜面22cの角度を小さくし、分針9の傾斜面23cの角度を時針8の傾斜面22cよりも大きくし、更に秒針10の傾斜面23cの角度を分針9の傾斜面23cよりも大きく形成しても良い。
このようにすれば、時針8の基端部22に入射する光量は多いが、傾斜面22cでの反射率が少なくて透過率が多く、分針9の基端部23では入射する光量が時針8よりも少ないが、傾斜面23cでの反射率が時針8よりも多くて透過率が少なく、さらに秒針10の基端部24では入射する光量が分針9よりも少ないが、傾斜面24cでの反射率が分針9よりも多くなるので、時針8、分針9、秒針10の各先端側に導かれる光量をほぼ同じにすることができ、これにより各発光部27をほぼ均一な明るさで発光させることができる。
【0021】
また、上記実施形態では、時針8、分針9、秒針10の3針を備えた置き時計について述べたが、これに限らず、時針8、分針9の2針を備えた置き時計にも適用することができる。この場合には、分針9が最上部の指針に相当するので、この分針9の基端部23の傾斜面23cに反射膜26を設ければ良い。このような構造でも、上記実施形態と同様の作用効果がある。
さらに、上記実施形態では、置き時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、腕時計、トラベルウォッチ、目覚まし時計、掛け時計などの時計にも広く適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数の指針軸にそれぞれ異なる高さで取り付けられた各指針の先端側に発光部を設けると共に、これら指針および最下部に位置する筒状の指針軸をそれぞれ透明な材料で形成し、この最下部の指針軸における外周部の一部に紫外線発光素子を対向させて配置したので、紫外線発光素子を発光させると、人間の目に見えない紫外線領域の光が筒状の指針軸で導かれて、その上部に位置する指針に入射すると共に、各指針の傾斜面で反射と透過を順次繰り返すことにより、複数の指針の各先端部側に紫外線領域の光を導いて各指針の発光部にそれぞれ照射させることができ、これにより紫外線領域の光に各指針の発光部がそれぞれ反応して可視光線領域の光を発光するので、所望するときに紫外線発光素子を点灯させて複数の指針の各発光部を自由に発光させることができ、これにより暗い所でも時刻を知ることができる。
【0023】
この場合、複数の指針のうち、最上部に位置する指針の傾斜面に反射膜が設けられていることにより、この反射膜で最上部の指針に入射した光を全て先端側に向けて反射させることができ、このため最上部の指針に入射する光量がその下側の指針に入射する光量に比べて少なくても、最上部の指針の先端側に十分に光を導くことができ、これにより最上部の指針が紫外線発光素子から遠くても最上部の指針の発光部を十分に発光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を置き時計に適用した一実施形態を示した正面図。
【図2】図1の時計ムーブメントを示した要部の拡大断面図。
【図3】図2の分針の要部を示した拡大斜視図。
【符号の説明】
1 時計ケース
2 時計ガラス
3 文字板
4 押釦
5 時計ムーブメント
8 時針
9 分針
10 秒針
17 筒車
20 秒針軸
21 分針軸
22、23、24 基端部
22b、23b、24b 入光面
22c、23c、24c 傾斜面
25 紫外線発光素子
26 反射膜
27 発光部
Claims (2)
- 複数の指針が同一軸線を中心に回転する複数の指針軸の各上部にそれぞれ異なる高さで取り付けられ、これら指針軸の回転に伴って前記複数の指針がそれぞれ運針する指針式時計において、
前記複数の指針をそれぞれ透明な材料で形成し、前記複数の指針軸のうち、少なくとも最下部に位置する筒状の指針軸を透明な材料で形成し、この筒状の指針軸における外周面の一部に紫外線領域の光を発光する紫外線発光素子を対向させて配置し、前記複数の指針の各先端側に紫外線領域の光に反応して可視光線領域の光を発光する発光部を設け、且つ前記複数の指針軸の各上部に位置する前記指針の各基端部の下面に入光面をそれぞれ形成すると共に、前記指針の各基端部の上面を臨界角よりも小さい角度の傾斜面にそれぞれ形成したことを特徴とする指針式時計。 - 前記複数の指針のうち、最上部に位置する指針の前記傾斜面には反射膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の指針式時計。
Priority Applications (1)
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JP2002230192A JP2004069552A (ja) | 2002-08-07 | 2002-08-07 | 指針式時計 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009036640A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Denso Corp | 指針計器 |
-
2002
- 2002-08-07 JP JP2002230192A patent/JP2004069552A/ja active Pending
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