JP2004067953A - 単分散樹脂粒子の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単分散樹脂粒子の製造装置において、連続相を流すマイクロチャネルと、このマイクロチャネルに交差するように設けられた分散相を流すマイクロチャネルと、前記連続相をマイクロチャネルに流すための送液機構と、前記分散相となる重合性モノマーよりなる液体をマイクロチャネルに送液するための機構と、モノマー液滴を重合するための機構を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学、医療、電子材料分野などに使用される粒径がそろった単分散樹脂粒子の製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より樹脂粒子を作製する方法としては、懸濁重合法、乳化重合法、ソープフリー重合法、シード重合法、分散重合法などが知られている。
【0003】
上記した懸濁重合法では一般に攪拌機を備えた反応槽に分散安定剤を溶解させた水性媒体を仕込み、これを攪拌しながらあらかじめ重合開始剤を溶解させた重合性単量体を投入し、加熱することにより、球状の樹脂粒子を得る方法である。この方法で得られたものは、粒径分布が広いという欠点があった。
【0004】
一方でカラム充填剤、スペーサー、トナー、発泡体などの用途では粒径がそろっていることが必要である。従来は分級などの操作により必要な粒径のものだけを分別しているため、非常に効率が悪く、必要のない粒径のものは廃棄しなけれならなかった。
【0005】
上記した乳化重合法、ソープフリー重合法、シード重合法では粒径の単分散性の良いものがえられるが、通常得られる粒径の範囲が数μm程度までであり、それ以上の粒径の粒子を得ることは困難である。
【0006】
先行技術としてはミキサー、ホモジナイザー等を使用してエマルションなどの粒径を制御する方法が一般的に知られている。すなわち、重合性モノマーを分散相としてこれらのミキサーでエマルションの分散相の粒径を制御し、モノマーを重合することで所望の樹脂粒子を得る方法である。
【0007】
この方法では分散相の粒径分布が広いため、それに対応する樹脂粒子の粒径分布も広いものであった。
【0008】
それに対して、単分散性を改善する方法として膜乳化法が知られている。これは、ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン、多孔質ガラス等からなる膜を介して分散相を連続相に送り込むことによりエマルションを作製する方法である。
【0009】
しかしながら、この方法は粒径が制限されてしまうものであった。そこで分散相を押し出すための孔の作製をフォトリソグラフィー技術を利用して試みた技術がある。特開2000−84384、特開2000−15070、特開2002−119841にマイクロチャネルを利用したエマルション、マイクロスフィアの製造方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記マイクロチャネルを利用したエマルションの製造方法では、膜乳化法での問題点は克服されたものの、得られるエマルションやマイクロスフィアの粒径がチャネル径によって支配されるため、種々の径のマイクロスフィアを作製する場合、粒径毎にチャネル径の異なる装置を用意しなければならず煩雑な装置作製に時間を要する。さらにチャネル径より小さい粒径のものが作製できていなかった。また生成する速度が遅く、生産性が悪いという欠点があった。
【0011】
本発明は、上記状況に鑑みて、生成速度が速く粒径制御が容易な単分散性のよい単分散樹脂粒子の製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕単分散樹脂粒子の製造方法において、マイクロチャネルを流れる連続相に対してそのマイクロチャネルに接続される開口部から重合性モノマーからなる分散相を吐出し、該分散相からなる前記連続相中に分散する液滴を作製し、前記重合性モノマーを重合することにより樹脂粒子を製造することを特徴とする。
【0013】
〔2〕単分散樹脂粒子の製造方法において、マイクロチャネルを流れる連続相に対してそのマイクロチャネルに交差するマイクロチャネルから重合性モノマーからなる分散相を吐出し、該分散相から前記連続相中に分散する液滴を作製し、前記重合性モノマーを重合することにより樹脂粒子を製造することを特徴とする。
【0014】
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の単分散樹脂粒子の製造方法において、前記連続相および分散相の少なくとも一方の流量を制御することにより前記樹脂粒子の粒径を制御可能にすることを特徴とする。
【0015】
〔4〕上記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の単分散樹脂粒子の製造方法において、前記連続相中に浸された流路表面に接する重合性モノマーよりなる分散相の液滴の界面接触角が、90°以上であることを特徴とする。
【0016】
〔5〕請求項1、2、3又は4記載の単分散樹脂粒子の製造方法において、前記生成した分散相の液滴径を計測し、その結果に基づいて連続相の流量および分散相の流量の少なくとも一方を調節することにより、液滴の径を調整することを特徴とする。
【0017】
〔6〕上記〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕又は〔5〕記載の単分散樹脂粒子の製造方法において、前記生成した分散相の液滴径を計測し、その結果に基づいて目的の液滴径を有する分散液を分取することを特徴とする。
【0018】
〔7〕上記〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕又は〔6〕記載の単分散樹脂粒子の製造方法において、得られる樹脂粒子の径の範囲が、機械的分離工程を経ることなく、1μm以上1000μm未満であり、且つ変動係数が5%以下であることを特徴とする。
【0019】
〔8〕単分散樹脂粒子の製造装置において、連続相を流すマイクロチャネルと、このマイクロチャネルに交差するように設けられた分散相を流すマイクロチャネルと、前記連続相をマイクロチャネルに流すための送液機構と、前記分散相となる重合性モノマーよりなる液体をマイクロチャネルに送液するための機構と、前記重合性モノマー液滴を重合するための機構を設けたことを特徴とする。
【0020】
〔9〕上記〔8〕記載の単分散樹脂粒子の製造装置において、流路を構成する部材の材料の一部又は全部が透明であり、液滴の像を拡大するための機構と液滴の生成状態を観察可能にする機構とを有することを特徴とする。
【0021】
〔10〕上記〔8〕又は〔9〕記載の単分散樹脂粒子の製造装置において、前記生成した液滴径を測定する機構を有することを特徴とする。
【0022】
〔11〕上記〔8〕、〔9〕又は〔10〕記載の単分散樹脂粒子の製造装置において、前記生成した重合性モノマー液滴径を測定する機構により計測した結果によって連続相の流量または分散相の流量の少なくとも一方を調整する機構を有することを特徴とする。
【0023】
〔12〕上記〔8〕、〔9〕、〔10〕又は〔11〕記載の単分散樹脂粒子の製造装置において、前記生成した重合性モノマー液滴径を測定する機構により計測した結果により、所定の重合性モノマー液滴径を有する分散相のみを分散した連続相を分取する機構を有することを特徴とする。
【0024】
なお、上記〔3〕に関して、特開2000−84384などの方式は連続相の流量を変化させても得られるエマルションの粒径を制御することができない。それは分散相はマイクロチャネルは通しているが、連続相はマイクロチャネルを通してはいない。本発明では連続相をマイクロチャネルに流し、連続相の剪断力で分散相を均一な液滴化する。
【0025】
上記〔4〕に関して、連続相中に浸された流路表面に接する重合性モノマーよりなる分散相の液滴の界面接触角が90°未満であると連続相の剪断力による分散相の分裂が起こりにくく均一な液滴が生成しない。
【0026】
界面接触角を90°以上にするための手段としては、連続相、分散相の材料に合わせて流路を形成する材料の材質を選定したり、あるいは流路表面の表面処理をする手段がある。別の手段としては連続相、分散相に界面活性剤などの表面張力を変えることのできる添加剤を加えることによる手段がある。上記表面処理の手段としては既知の方法が採られて良い。例えば、皮膜を形成する成分を溶液を塗布することにより皮膜を得る方法、蒸着、スパッタ、CVDなどが上げられる。上記界面活性剤としては連続相、分散相と相溶する既知の界面活性剤が使用されて良い。
【0027】
上記〔5〕に関して、より均一な液滴を得るため、温度変化、機械振動などの外乱要因に対してより精密な制御をするための製造方法である。生成した分散相の液滴径を計測し、その結果に基づいて連続相の流量および分散相の流量の少なくとも一方を調節することにより液滴の径を調整することを特徴とする。これにより外乱要因によって乱れた流れを修正する。
【0028】
上記〔6〕に関して、より均一な粒径を得るため、所望のものだけを分取し径の異なるものを排除する。
【0029】
上記〔7〕に関して、樹脂粒子の径の範囲が1μm以上1000μm未満であり、且つ変動係数が5%以下であることを特徴とする。前述したように先行技術1μm以下のものは乳化重合などの化学的平衡を利用した方法で作製できる。1000μm以上のものは層流滴下法などで作製できる。従来1μm以上1000μm未満であり、且つ変動係数が5%以下の樹脂粒子は、分級などの物理的分離方法なしに得ることのできる製造方法はなかった。
【0030】
本発明に使用される重合性モノマーとしては既知のものが使用されてよく、例えば、従来、懸濁重合法で重合されているものが使用されて良い。例えば、スチレン、ビニルナフタレン、アルキル置換スチレン等のモノビニル芳香族化合物、ブロモーまたはクロロ−スチレン等のハロ置換スチレン、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、ジビニルキシレン、ジビニルナフタレン、トリビニルベンゼン、ジビニルジフエニルエーテルおよびジビニルジフエニルスルホン等のポリビニル芳香族化合物、塩化ビニル等のハロオレフインやハロゲン化ビニル、アクリル酸またはメタアクリル酸のエステル等のα−β−エチレン性不飽和カルボン酸のエステル、メチルメタアクリレート、エチルアクリレート、酸化ビニルが挙げられる。これらは2種類以上混合されてもよい。
【0031】
また、油中水相系の場合には、アクリルアミド、メタアクリルアミド、フマルアミド、エタクリルアミド等のエチレン性不飽和カルボン酸アミド、不飽和カルボン酸のアミノアルキルエステルおよび酸無水物、アクリル酸、メタアクリル酸などエチレン性不和カルボン酸等の水溶性の重合性モノマーを用いてもよい。
【0032】
また、本発明で用いられる分散相には、重合開始剤が添加されていてもよい。重合開始剤としては既知のものが挙げられ、例えばベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、過硫酸カリウム、アビゾスイソブチロニトリル、アゾビスパレロニトリル等を使用することができる。
【0033】
また、油中水相系の場合には、水溶性の重合開始剤、例えば過硫酸塩、過硫化水素、またはハイドロパーオキサイド等を使用することができる。
【0034】
また、光で重合させる場合には、光重合開始剤が使用され、その他の連鎖移動剤などの重合助剤が使用されていてもよい。
【0035】
また、重合に影響を与えない範囲において、その他の増感剤、粘度調整剤、溶媒、表面張力調整のために界面活性剤などが使用されていてもよい。
【0036】
連続相には、形成した液滴を分裂、合着させないように分散安定剤を添加することが好ましく、分散安定剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース、でんぷん、ゼラチン、等の水溶性高分子、リン酸三カルシウム等の難水溶性無機塩等が挙げられる。その他、表面張力調整のため界面活性剤、比重調整剤等が挙げられる。
【0037】
以上は水中油相系の例であるが、また、油中水相系の場合には、連続相としてn−ヘキサン、n−オクタン等の脂肪族炭化水素系、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素系、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系の溶媒が用いられる。界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0038】
モノマーを重合させることによりモノマー液滴を固化し、樹脂粒子の分散液を得る。重合方法としては特に限定されず、例えば、エマルションに重合開始剤を添加してから温度を上昇させる方法、あらかじめ重合開始剤を分散相用組成物に溶解させておいて後、温度を上昇させる方法、光重合開始剤を用いて特定波長の光を照射する方法等が挙げられ、反応性モノマーの種類、反応性、用途等により適宜選定すればよい。
【0039】
分散液から連続相を除去することにより樹脂粒子を得る。連続相を除去し、樹脂粒子を回収する方法としては特に限定されず、例えば、真空乾燥法、噴霧乾燥法等の乾燥方法を用いることができる。また、固体微粒子の用途によって、未反応モノマー、界面活性剤、分散剤等が残存すると問題がある場合は、連続相を除去する前に、抽出操作等により樹脂粒子を洗浄することが好ましい。
【0040】
上記した〔5〕記載の計測方法は既知の任意の方法が使用されてよい。上記した〔10〕はそのための装置である。方法としては例えば画像解析による方法が上げられる。液滴の像を光学的に拡大するレンズを備えたカメラで撮影し、コンピューターに取り込み、コンピューター上で計測する。その結果をフィードバックし連続相及び分散相の少なくとも一方の流量を制御する。流量制御の手段としては、既知の任意の方法が使用されてよい。例えば、流量調整弁を設ける方法が上げられる。
【0041】
上記した〔6〕記載の分取方法としては既知の任意の方法が使用されてよい。例えばバルブの切り替えや、容器の切り替えなどによる方法が挙げられる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0043】
まず、本発明の第1実施例について説明する。
【0044】
図1は本発明の第1の実施例を示すマイクロチャネルプレートの模式図、図2は本発明の第1の実施例を示す単分散樹脂粒子の製造装置の模式図である。
【0045】
図1において、101はマイクロチャネルプレート、102は連続相経路、103は連続相供給口、104は分散相経路、105は分散相供給口、106は排出経路、107は排出口、108はマイクロチャネルである。
【0046】
図2において、111は連続相シリンジポンプ、112は分散相シリンジポンプ、113は溶液を受ける容器(フラスコ)である。
【0047】
図1に示すように、ガラス製のマイクロチャネル108を設けたマイクロチャネルプレート101を作製した。これを図2に示すような、シリンジポンプ111,112とフラスコ113の間に配置するようにした。分散相に添加する重合開始剤として過酸化ベンゾイルを添加したジビニルベンゼンを、連続相としてポリビニルアルコール(日本合成化学製GL−03)3%溶液を用いた。そして、連続相シリンジポンプ111を用いて連続相を20ml/hr、分散相シリンジポンプ112を用いて分散相の流量を0.1ml/hrとしてマイクロチャネル108に送液した。得られた分散液を80℃に加熱、攪拌しモノマー液滴を重合することにより樹脂粒子を得た。このようにして得られた樹脂粒子の平均粒径は68μmで変動係数が3.6%であった。
【0048】
次に、本発明の第2実施例について説明する。
【0049】
連続相の流量を40ml/hrとした以外は第1実施例と同様に行った。得られた樹脂粒子の平均粒径は41μmで変動係数が4.4%であった。
【0050】
次に、本発明の第3実施例について説明する。
【0051】
第1実施例での界面接触角を測定したところ122°であった。
【0052】
次に、本発明の第4実施例について説明する。
【0053】
図3は本発明の第4実施例を示す単分散樹脂粒子の製造装置の模式図である。
【0054】
この図において、201はCCDカメラ、202はCCDカメラ201のレンズ、203はCCDカメラ201からの画像データを処理するコンピュータである。その他の部分は第1実施例と同様であるので、説明は省略する。
【0055】
図3に示すように、CCDカメラ201にレンズ202を装備し、第1実施例で使用したマイクロチャネルプレート101を観察した。液滴をCCDカメラ201で撮影し、その画像データをコンピュータ203にとりこみ、画像解析ソフトにて液滴径を計測しながら流量微調整を行った。このとき連続相の流量を20ml/hr、分散相の流量を0.1ml/hrとして送液した。第1実施例と同様に重合することにより樹脂粒子を得た。得られた樹脂粒子の平均粒径は67μmで変動係数が2.4%であった。
【0056】
次に、本発明の第5実施例について説明する。
【0057】
第4実施例と同様の計測装置を使用し計測を行い、その結果により所定の液滴径範囲に入らない場合、溶液を受ける容器113をはずし、所定の範囲のものだけを分取した。第1実施例と同様に重合することにより樹脂粒子を得た。得られた樹脂粒子の平均粒径は67μmで変動係数が2.1%であった。
【0058】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、マイクロチャネルを流れる連続相の均一な剪断力により分散相を液滴化するため、速い速度で効率よく均一なモノマー液滴を生成させることができる。また、連続相の流量により粒径の制御が可能である。さらに単一の製造装置で様々な粒径のものを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すマイクロチャネルプレートの模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す単分散樹脂粒子の製造装置の模式図である。
【図3】本発明の第4実施例を示す単分散樹脂粒子の製造装置の模式図である。
【符号の説明】
101 マイクロチャネルプレート
102 連続相経路
103 連続相供給口
104 分散相経路
105 分散相供給口
106 排出経路
107 排出口
108 マイクロチャネル
111 連続相シリンジポンプ
112 分散相シリンジポンプ
113 溶液を受ける容器(フラスコ)
201 CCDカメラ
202 CCDカメラのレンズ
203 CCDカメラの画像データを処理するコンピュータ
Claims (12)
- マイクロチャネルを流れる連続相に対してそのマイクロチャネルに接続される開口部から重合性モノマーからなる分散相を吐出し、該分散相からなる前記連続相中に分散する液滴を作製し、前記重合性モノマーを重合することにより樹脂粒子を製造することを特徴とする単分散樹脂粒子の製造方法。
- マイクロチャネルを流れる連続相に対してそのマイクロチャネルに交差するマイクロチャネルから重合性モノマーからなる分散相を吐出し、該分散相から前記連続相中に分散する液滴を作製し、前記重合性モノマーを重合することにより樹脂粒子を製造することを特徴とする単分散樹脂粒子の製造方法。
- 前記連続相および分散相の少なくとも一方の流量を制御することにより前記樹脂粒子の粒径を制御可能にすることを特徴とする請求項1又は2記載の単分散樹脂粒子の製造方法。
- 前記連続相中に浸された流路表面に接する重合性モノマーよりなる分散相の液滴の界面接触角が、90°以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の単分散樹脂粒子の製造方法。
- 前記生成した分散相の液滴径を計測し、その結果に基づいて連続相の流量および分散相の流量の少なくとも一方を調節することにより、液滴の径を調整することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の単分散樹脂粒子の製造方法。
- 前記生成した分散相の液滴径を計測し、その結果に基づいて目的の液滴径を有する分散液を分取することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の単分散樹脂粒子の製造方法。
- 得られる樹脂粒子の径の範囲が、機械的分離工程を経ることなく、1μm以上1000μm未満であり、且つ変動係数が5%以下であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の単分散樹脂粒子の製造方法。
- 連続相を流すマイクロチャネルと、該マイクロチャネルに交差するように設けられた分散相を流すマイクロチャネルと、前記連続相をマイクロチャネルに流すための送液機構と、前記分散相となる重合性モノマーよりなる液体をマイクロチャネルに送液するための機構と、前記重合性モノマー液滴を重合するための機構を設けたことを特徴とする単分散樹脂粒子の製造装置。
- 流路を構成する部材の材料の一部又は全部が透明であり、液滴の像を拡大するための機構と液滴の生成状態を観察可能にする機構とを有することを特徴とする請求項8記載の単分散樹脂粒子の製造装置。
- 前記生成した液滴径を測定する機構を有することを特徴とする請求項8又は9記載の単分散樹脂粒子の製造装置。
- 前記生成した重合性モノマー液滴径を測定する機構により計測した結果によって連続相の流量または分散相の流量の少なくとも一方を調整する機構を有することを特徴とする請求項8、9又は10記載の単分散樹脂粒子の製造装置。
- 前記生成した重合性モノマー液滴径を測定する機構により計測した結果により、所定の重合性モノマー液滴径を有する分散相のみを分散した連続相を分取する機構を有することを特徴とする請求項8、9、10又は11記載の単分散樹脂粒子の製造方法。
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