JP2004067135A - 集積包装用フィルムのバーコード表示 - Google Patents

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Mitsutomo Awano
粟野 光伴
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Abstract

【課題】缶詰や瓶詰の集積包装用フィルムのバーコード表示において、缶詰や瓶詰の各単品に表示された情報及びデザインを損なうことなく各単品のバーコードを遮蔽し、フィルムに表示したバーコードのみを認識させる集積包装用フィルム及びこれを用いた複数物品の包装体を提供する。
【解決手段】それぞれバーコード表示が付されている各単品を複数個集積させて透明フィルムに包装してなる複数物品の包装体であって、該透明フィルムに、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキが、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量及び状態で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量で印刷され、更に、該包装体についてのバーコード表示が付されている複数物品の包装体;並びに包装体に用いる集積包装用フィルム。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶詰や瓶詰の集積包装用フィルムのバーコード表示において、缶詰や瓶詰の各単品のバーコードを遮蔽し、フィルムに表示したバーコードのみを認識させる表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
缶詰や瓶詰の商品は単品の販売以外に複数個を集積包装して販売する方法が知られている。この場合、各単品に表示されたバーコードを遮蔽し集積包装したものを単一とするバーコード表示のみを認識させる必要がある。各単品に表示されたバーコードを遮蔽する従来の方法は、バーコードの全体あるいは一部を不透明な線又は面によって遮蔽するというものである(実開昭63−195362号、実公平7−1655号、実用新案登録第3008968号)。しかしながら、この方法では、各単品に記載されたバーコード以外に各単品に表示された情報(例えば品名、原材料名、内容量、製造年月日、賞味期限、製造者、販売者、連絡先など)の伝達を阻害し、デザインを損ねることになる。この結果、各単品に表示された情報が正確に伝わらなかったり、外観を損なうという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、缶詰や瓶詰の集積包装用フィルムのバーコード表示において、缶詰や瓶詰の各単品に表示された情報及びデザインを損なうことなく各単品のバーコードを遮蔽し、フィルムに表示したバーコードのみを認識させる集積包装用フィルム及びこれを用いた複数物品の包装体を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキを用いれば、透明性を損なわない量でも、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
即ち、本発明は、以下の発明を包含する。
(1)それぞれバーコード表示が付されている各単品を複数個集積させて透明フィルムに包装してなる複数物品の包装体であって、該透明フィルムに、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキが、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量及び状態で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量で印刷され、更に、該包装体についてのバーコード表示が付されている複数物品の包装体。
(2)600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質が銅フタロシアニン類である前記(1)に記載の包装体。
(3)それぞれバーコード表示が付されている各単品を複数個集積させて包装するための集積包装用フィルムであって、透明フィルムに、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキが、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量及び状態で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量で印刷され、更に、集積包装体についてのバーコード表示が付されている集積包装用フィルム。
(4)600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質が銅フタロシアニン類である前記(3)に記載の集積包装用フィルム。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる透明フィルムとしては、透明性を有し、かつ集積包装が可能なものであれば、特に制限はないが、集積包装用途としては熱収縮性フィルム、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂製熱収縮性フィルム、塩化ビニル等の可塑化塩化ビニル系樹脂製熱収縮性フィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂製熱収縮性フィルム、ナイロン等のポリアミド系樹脂製熱収縮性フィルムが挙げられる。これらのフィルムの厚さは、通常12〜60μmが一般的である。
【0007】
本発明に用いるインキに含有される600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質としては、特に制限はないが、
(a)600nm以上700nm以下の波長域で充分な吸収を有する。
(b)400nm以上600nm未満の波長域での吸収が少ない。
(c)従来の印刷インキと同等以上の耐光性を有する。
の3点の条件に合致する物質が好ましい。
【0008】
前記の条件に合致する物質としては、例えば銅フタロシアニン類が挙げられる。銅フタロシアニン類としては、例えば銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン(例えば、臭素化銅フタロシアニン、塩素化銅フタロシアニン)が挙げられる。一般にフタロシアニン系の緑色顔料は、フタロシアニン骨格をベースにベンゼン環のハロゲン化を行い、ハロゲン化の程度、又はハロゲンの種類を変えることにより主波長を長波長側にシフトさせ、色味を調整することができる。通常、ハロゲンには塩素又は臭素を用い、塩素よりも臭素の方が長波長にシフトし、所謂青味から黄味の緑色を呈する。
【0009】
銅フタロシアニン類を含有するインキは、例えば特公平7−86179号公報に記載されており、また、種々の製品が市販されている。本発明には、これらの市販品を用いることができる。このような市販品としては、例えば大日本インキ化学工業(株)製のブライトップLL500草TM(塩素化銅フタロシアニン)、東洋インキ製造(株)製のリオノールグリーン6YKTM(臭素化銅フタロシアニン)、東洋インキ製造(株)製のリオノールグリーンB−201TM(塩素化銅フタロシアニン)などが挙げられる。
【0010】
本発明において、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキは、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量及び状態で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量で印刷される。ここで、「各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量」は、使用するインキの前記「600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質」の濃度により異なるが、インキの希釈率、印刷用製版の版深等を適宜調節することにより決定することができる。
前記インキとして、銅フタロシアニン類を含有するインキを用いる場合には、銅フタロシアニン類の適用量が、透明フィルム1m当り、通常0.7g〜1.6g、好ましくは0.8g〜1.5gとなる量で用いる。
【0011】
また、「各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な状態」とは、インキを印刷した部分が各単品に付されたバーコードの少なくとも一部を覆うような状態で印刷されていることをいい、バーコード全体を覆うように印刷してもよく、バーコードのバーと平行に1mm以上、好ましくは2〜3mmの幅の線を1本又は複数本印刷してもよい。バーコードのバーと平行に2〜3mmの幅の線を印刷する場合には、バーコード全体を覆うように印刷する場合に比較して、インキ濃度を低くすることができ、より透明性が高まる。
【0012】
インキの印刷方法としては、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、スクリーン印刷などがあり、集積包装用途としてはグラビア印刷が一般的である。
グラビア印刷で線状に印刷する場合の線幅は、通常1mm以上、好ましくは2〜3mmの幅で、また、濃度を調整する版深は通常10.8〜30μm、好ましくは13.5〜27μmの範囲で印刷する。またグラビア印刷でバーコード全体を覆うように印刷する場合には、通常10.8〜30μm、好ましくは21.6〜27μmの版深で印刷する。
【0013】
集積包装体のバーコード表示は、前記の各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるための印刷と同時に印刷してもよく、また、前記の各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるための印刷とは別に印刷してもよい。後者の場合、インキは、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるための印刷と同一のインキを用いてもよく、また異なるインキを用いてもよい。集積包装体のバーコード表示の印刷に各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるための印刷と異なるインキを用いる場合、バーコード表示機能を発揮するものであれば、インキの種類、濃度に制限はない。集合包装体用のバーコードは印刷することなく、バーコードを印刷したラベルを後化工して貼り付ける場合もある。この場合も各単品のバーコードの読み取りを妨げるという機能に問題は生じない。
【0014】
近年のバーコードリーダーは600〜700nmの可視光半導体レーザを光源としている。600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキの印刷面で、遮蔽したいバーコード領域の一部又は全部を覆えば、バーコードを読み取ることができない。しかも、近赤外線を吸収する物質を含有するインキは透明性が高いため、印刷面で覆ったとしても各単品の情報伝達を阻害せず、また、各単品のデザインを極力生かすことができる。
【0015】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲は、以下に実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(本実施例で使用した条件)
銅フタロシアニン類を含有するインキ(ブライトップLL500草TM:大日本インキ化学工業(株))
バーコード部下地インキ(ブライトップLL T8白TM:大日本インキ化学工業(株))
バーコードインキ(ブライトップLL805墨TM:大日本インキ化学工業(株))
インキ希釈剤(PN−MレジューサーTM:大日本インキ化学工業(株))
希釈率30%
印刷用製版の版深:21.6μm
熱収縮性フィルム:オレフィン系フィルム(ランディファイブTM:大倉工業(株))
バーコードリーダー(BT−350A:(株)キーエンス)
バーコードリーダー部の光源:可視光半導体レーザ(波長650nm)
【0016】
前記の条件でグラビア印刷した場合、非常に淡色で透明感のある薄緑色の印刷面を形成した。この印刷面をバーコードに被せバーコードリーダーでスキャンするとバーコードは読み込めなかった。一方、透明性が高いため、各単品に記載された情報(バーコードを含む)は目視で読み取ることが可能であった。また、フィルムに記載した集積包装体用バーコードは問題なく読み取った。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、缶詰や瓶詰の集積包装用フィルムのバーコード表示において、缶詰や瓶詰の各単品に表示された情報及びデザインを損なうことなく各単品のバーコードを遮蔽し、フィルムに表示したバーコードのみを認識させることができる。

Claims (4)

  1. それぞれバーコード表示が付されている各単品を複数個集積させて透明フィルムに包装してなる複数物品の包装体であって、該透明フィルムに、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキが、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量及び状態で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量で印刷され、更に、該包装体についてのバーコード表示が付されている複数物品の包装体。
  2. 600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質が銅フタロシアニン類である請求項1記載の包装体。
  3. それぞれバーコード表示が付されている各単品を複数個集積させて包装するための集積包装用フィルムであって、透明フィルムに、600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質を含有するインキが、各単品に付されたバーコードの読み取りを妨げるに充分な量及び状態で、かつ、該透明フィルムの透明性を損なわない量で印刷され、更に、集積包装体についてのバーコード表示が付されている集積包装用フィルム。
  4. 600〜700nmの可視域にある近赤外線を吸収する物質が銅フタロシアニン類である請求項3記載の集積包装用フィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2405254A1 (es) * 2010-04-13 2013-05-30 Talleres Daumar, S.A. Procedimiento para el marcado de películas de materiales plásticos (films) destinadas al envasado de productos alimenticios, y películas marcadas por dicho procedimiento.
JP2016193747A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 株式会社フジシール 集積包装体及び集積包装用フィルム
JP2019077459A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 大日本印刷株式会社 表示付き包装体の製造方法および表示付き包装体

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