JP3229338U - 集積包装フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】集積包装される被包装物におけるバーコードが同一の位置に揃うように被包装物を整列させることを不要ならしめ、各被包装物のバーコードの読取を確実に妨げ、集積包装フィルムに被包装物に関する商標、広告等の表示及び当該全被包装物についての単一のバーコードを美しく、かつ、見やすく表示する集積包装フィルムを提供する。【解決手段】集積包装フィルム21は、遮蔽手段を備え、バーコード27が印刷される。集積包装フィルム21の内面における被包装物3の側面に対応する部分には被包装物に関する商標、広告等の表示25及び全被包装物3についての単一のバーコード27を印刷し、表示25及び単一のバーコード27の内側における被包装物3の全側面に対応する部分には白インキ層29を形成し、白インキ層29の内側における被包装物の全側面に対応する部分にはアルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなる遮蔽インキ層31を遮蔽手段として形成する。【選択図】図2
Description
本考案は、集積包装フィルムに関するものであり、更に詳しくは、集積状態で販売される缶詰等の被包装物をシュリンク包装するための集積包装フィルムに係るものである。
図3に示すように、集積包装される缶詰等の被包装物3、3・・・には、それぞれバーコード5が付されている。集積包装フィルムには集積包装内の全被包装物3、3・・・のバーコード5に対応する単一のバーコードが付されている。販売時には店舗のレジ係はバーコードスキャナー等のバーコードの読取手段により集積包装フィルムに付された単一のバーコードのみを読み取らせる。すなわち、集積包装内の各被包装物3のバーコード5が読取手段により読み取られることのないようにするために、集積包装フィルムには被包装物3、3・・・に付されたバーコード5の読取を妨げる遮蔽手段が施されている。これらの被包装物3、3・・・におけるバーコード5が図3の鎖線に示す如く同一の位置に揃うように被包装物3、3・・・を整列させたときには、集積包装フィルムにはこれら同一の位置にあるバーコード5’についてのみバーコードの読取手段による読み取りを妨げる遮蔽手段を備えさせれば足りる。
しかるに、截頭円錐状の被包装物においては、集積包装される被包装物3、3・・・におけるバーコード5が図3の鎖線に示す如く同一の位置に揃うように機械により被包装物3、3・・・を整列させることは不可能であり、この作業は専ら作業員の手作業に頼らざるを得ない。
一方、円筒状の被包装物においては、集積包装される被包装物3、3・・・におけるバーコード5が図3の鎖線に示す如く同一の位置に揃うように機械により被包装物3、3・・・を整列させることは可能である。しかるに、このような機械においては、一旦所定の姿勢に整列させた被包装物3、3・・・がコンベヤ上を送られる際にその姿勢が崩れ、バーコード5の位置が区々になることが往々にしてある。したがって、コンベヤ上を送られる被包装物の姿勢を手作業で修正する必要がある。
一方、本願考案者は、特開平11−349034号公報に示す集積包装フィルムを提供している。
この集積包装フィルムは、図4、図5に示すように、透明なフィルム1には集積された各被包装物3のバーコードの読み取りを妨げる遮蔽手段7を備えさせると共に当該全被包装物についての単一のバーコード15を印刷してなる集積包装フィルムにおいて、該フィルム1の裏面にはインキによるバーコード15を形成し、該バーコード上には白又は白に近い色の白色インキ層13を形成し、該白色インキ層13上には商品識別用の色を有する色付きインキ層11を形成してなるものである。
この集積包装フィルムは、図4、図5に示すように、透明なフィルム1には集積された各被包装物3のバーコードの読み取りを妨げる遮蔽手段7を備えさせると共に当該全被包装物についての単一のバーコード15を印刷してなる集積包装フィルムにおいて、該フィルム1の裏面にはインキによるバーコード15を形成し、該バーコード上には白又は白に近い色の白色インキ層13を形成し、該白色インキ層13上には商品識別用の色を有する色付きインキ層11を形成してなるものである。
特開平11−349034号公報に示す事例においては、色付きインキ層11と白又は白に近い色の白色インキ層13は、前記遮蔽手段7となるものである。また、この事例においては、該遮蔽手段7は、被包装物3、3・・・におけるバーコード5が図3の鎖線に示す如く同一の位置に揃うように被包装物3、3・・・を整列させることを前提としたものであり、該遮蔽手段7は、当該同一の位置に揃えられた被包装物のバーコード5の読取を妨げるべく、フィルム1の一部についてのみ形成されている。
しかるに、上述の如く、集積包装される被包装物3、3・・・におけるバーコード5が図3の鎖線に示す如く同一の位置に揃うように手で被包装物3、3・・・を整列させ、あるいは、コンベヤ上を送られる被包装物の姿勢を手で修正する作業は、効率が悪く、人件費を増大させる要因となる。
また、近年、バーコードの読取手段の性能が著しく向上している。その結果、前記特開平11−349034号公報に示す集積包装フィルムにおける色付きインキ層11及び白色インキ層13は、集積された各被包装物のバーコードの読み取りを妨げる完全な遮蔽手段とはなり得ないものとなっている。
本考案は、集積包装される被包装物におけるバーコードが同一の位置に揃うように被包装物を整列させることを不要ならしめると共に、各被包装物のバーコードの読取を確実に妨げ、更に、集積包装フィルムに被包装物に関する商標、広告等の表示及び当該全被包装物についての単一のバーコードを美しく、かつ、見やすく表示し得るようにした集積包装フィルムを提供しようとしてなされたものである。
上記課題を解決するために、本考案は、下記の集積包装フィルムを提供するものである。
集積包装された各被包装物のバーコードの読み取りを妨げるための遮蔽手段を備えさせると共に当該全被包装物についての単一のバーコードを印刷してなる透明な集積包装フィルムにおいて、
該集積包装フィルムの内面における被包装物の側面に対応する部分には被包装物に関する商標、広告等の表示及び当該全被包装物についての単一のバーコードを印刷し、
該表示及び単一のバーコードの内側における被包装物の全側面に対応する部分には白インキ層を形成し、
該白インキ層の内側における被包装物の全側面に対応する部分にはアルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなる遮蔽インキ層を前記遮蔽手段として形成したことを特徴とする集積包装フィルム。
該集積包装フィルムの内面における被包装物の側面に対応する部分には被包装物に関する商標、広告等の表示及び当該全被包装物についての単一のバーコードを印刷し、
該表示及び単一のバーコードの内側における被包装物の全側面に対応する部分には白インキ層を形成し、
該白インキ層の内側における被包装物の全側面に対応する部分にはアルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなる遮蔽インキ層を前記遮蔽手段として形成したことを特徴とする集積包装フィルム。
集積包装された各被包装物のバーコードの読み取りを妨げる遮蔽インキ層は、アルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなる遮蔽インキ層である。バーコードの読取装置から照射される赤外線等の照射光は、遮蔽インキ層中のアルミニウム粉により遮蔽され、あるいは乱反射するため、性能が著しく向上している今日の読取手段を用いたときでも、集積包装フィルム内の各被包装物に付せられているバーコードの読み取りが完全に妨げられる。該遮蔽手段としての遮蔽インキ層は、白インキ層の内側における被包装物の全側面に対応する部分に形成されているため、各被包装物におけるバーコードの位置にかかわらず、バーコードの読取手段による各被包装物のバーコードの読み取りが確実に妨げられる。
該遮蔽インキ層は、アルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなるものであるため、白に近い色を呈する。
被包装物に関する商標、広告等の表示及び当該全被包装物についての単一のバーコードは、透明な集積包装フィルムの内面における被包装物の側面に対応する部分に直接印刷され、内側の白インキ層を背景としているため、集積包装フィルムの外側から美しく、かつ、明瞭に見える。遮蔽インキ層は、前述の如く白に近い色を呈するため、白インキ層の白さに影響を及ぼさない。
本考案による集積包装フィルム21は、上記従来の集積包装フィルムと同様に、集積された各被包装物3のバーコード5の読み取りを妨げるための遮蔽手段を備えると共に当該全被包装物3、3・・・についての単一のバーコードを印刷しており、該集積包装フィルム21は透明である。
しかして、本考案においては、集積包装フィルム21の内面における被包装物3、3・・・の側面3a、3a・・・に対応する部分に被包装物3、3・・・に関する商標、広告等の表示25及び当該全被包装物についての単一のバーコード27を印刷する。
該表示25及び単一のバーコード27の内側における被包装物3、3・・・の全側面3a、3a・・・に対応する部分には白インキ層29を形成する。
該白インキ層29の内側における被包装物3、3・・・の全側面3a、3a・・・に対応する部分にはアルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなる遮蔽インキ層31を前記遮蔽手段として形成する。アルミニウム粉は、粒状、リーフ状、針状等、形状の如何を問わないものとする。
遮蔽インキ層31を形成するために使用される銀インキは、例えば、リーフ状又は平均粒径7μm以下の粒状のアルミニウム粉をポリ塩化ビニル樹脂等のバインダー樹脂中に分散してなるものとする。遮蔽インキ層31を形成する際には、例えば、銀インキ15〜25容量部を白インキ100容量部に混入する。アルミニウム粉は、例えば、遮蔽インキ層31全体の3〜10重量%とする。
遮蔽インキ層31におけるアルミニウム粉の割合が少なすぎるときには、該遮蔽インキ層31は集積包装フィルム内の各被包装物3に付せられているバーコード5の読み取りを妨げることができなくなるおそれがある。逆に、遮蔽インキ層31におけるアルミニウム粉の割合が多すぎるときには、遮蔽インキ層31の色が暗くなり、該遮蔽インキ層31の外側にある白インキ層29が暗く見えることになり、集積包装フィルムの外観が低下する。
1 フィルム
3 被包装物
3a 側面
5 バーコード
5’ バーコード
7 遮蔽手段
11 色付きインキ層
13 白インキ層
15 バーコード
21 本考案による集積包装フィルム
25 商標、広告等の表示
27 全被包装物についての単一のバーコード
29 白インキ層
31 遮蔽インキ層
3 被包装物
3a 側面
5 バーコード
5’ バーコード
7 遮蔽手段
11 色付きインキ層
13 白インキ層
15 バーコード
21 本考案による集積包装フィルム
25 商標、広告等の表示
27 全被包装物についての単一のバーコード
29 白インキ層
31 遮蔽インキ層
Claims (1)
- 集積包装された各被包装物のバーコードの読み取りを妨げるための遮蔽手段を備えさせると共に当該全被包装物についての単一のバーコードを印刷してなる透明な集積包装フィルムにおいて、
該集積包装フィルムの内面における被包装物の側面に対応する部分には被包装物に関する商標、広告等の表示及び当該全被包装物についての単一のバーコードを印刷し、
該表示及び単一のバーコードの内側における被包装物の全側面に対応する部分には白インキ層を形成し、
該白インキ層の内側における被包装物の全側面に対応する部分にはアルミニウム粉を含む銀インキを白インキに混入してなる遮蔽インキ層を前記遮蔽手段として形成したことを特徴とする集積包装フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020003778U JP3229338U (ja) | 2020-09-03 | 2020-09-03 | 集積包装フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020003778U JP3229338U (ja) | 2020-09-03 | 2020-09-03 | 集積包装フィルム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016187718A Continuation JP2018052518A (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 集積包装フィルム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3229338U true JP3229338U (ja) | 2020-12-03 |
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Family Applications (1)
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- 2020-09-03 JP JP2020003778U patent/JP3229338U/ja active Active
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