JP2004066981A - 車両用シート - Google Patents

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Koji Komura
香村 浩司
Minoru Harada
原田 稔
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Abstract

【課題】チャイルドシートの取付け性及びチャイルドシートへの乗降性に優れる車両用シートを提供することを目的とする。
【解決手段】助手席20は、回動機構30、スライド機構40及び座席部60とから構成されており、車室内での回動動作の後にドア開口部13へのスライド動作を行うことで、シートクッション95のほぼ全体を車外に突出させることが出来る。また、シートクッション95とシートバック96の境にはストライカー90が設けられる一方、チャイルドシート100側にはストライカー90と係止可能なロック機構120が設けられている。このように車両の内外での出入り動作が可能とされた座席部60にストライカー90を設置したため、シートクッション95を車外に突出させた状態で、チャイルドシート100の取付け、及び乳幼児を当該チャイルドシート100に乗せることが出来る。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャイルドシートが装着可能とされた車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、チャイルドシートに対する乳幼児の乗降性の向上を図る目的として、車室内での向き換え動作を行うことが出来るチャイルドシートが提案され、その一例が特開2002−87123号公報に開示されている。チャイルドシート1は、図16に示すように、車両に設けられたシートに対して固定されるベース台座2と、このベース台座2に対して回動可能に取付けられたチャイルドシート本体3とから構成されている。
そして、チャイルドシート1に乳幼児を乗せる場合には、まず、チャイルドシート本体3を車外方向に回動させた後、乳幼児を横向きの姿勢でチャイルドシート本体3に乗せる。続いて、乳幼児が車両の進行方向を向くようにチャイルドシート本体3を再び復帰方向に回動させる。これにより、乳幼児の車両への乗込みが完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によると、チャイルドシート本体3は回動動作のみが許容されており、車外に突出させることが出来ない。すなわち、チャイルドシート1の上方が車体に覆われた状態であるため、運転者等は抱きかかえた乳幼児をチャイルドシート1上に直接降ろすことが出来ず、ドア開口部を通じて側方から乗せることとなる。しかし、この場合には、運転者等は前かがみの姿勢を余儀なくされ、体に負担がかかってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、チャイルドシート1の取付け性及びチャイルドシート1への乗降性に優れる車両用シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、チャイルドシートを載置可能とされた座席部と、フロアパネルに対して取付けられた支持部材と当該支持部材に対して回動可能に取付けられた回動台座とを有し前記座席部を車両の前進方向を向いた前向姿勢と車両の側方を向いた回動姿勢との間で向き換えさせる回動機構と、前記回動台座に対して取付けられるとともに前記回動姿勢にある前記座席部を車両の内外で出入りさせるスライド機構とを備えた車両用シートであって、前記チャイルドシートを前記座席部に対して固定するための取付け手段が互いに拘束可能な一対の取付け具により構成され、その一方側の取付け具が前記チャイルドシートに取付けられ、他方側の取付け具が前記座席部に対して取付けられるとともに、当該他方側の取付け具は前記出入り動作とともに出入り可能な構成であるところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記一方側の取付け具はロック機構により構成される一方、前記他方側の取付け具は前記ロック機構と係止可能なロック受け部により構成されるとともに、前記ロック機構は、前記チャイルドシートの前記座席部に対する取付け動作と連動して前記ロック受け部に係止する構成であるところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記座席部はクッションフレームとバックフレーム及び、当該クッションフレームと当該バックフレームとの間であって幅方向の両側に設けられたリクライニング機構とからなるとともに、前記リクライニング機構は固定アームと当該固定アームに対し回動可能に取付けられた回動アームとを備え、当該回動アームが前記バックフレームに、当該固定アームが前記クッションフレームにそれぞれ取付けられたものにおいて、前記回動アームのヒンジ部分には、前記両回動アームを架設する回動軸が設けられるとともに、当該回動軸の外周には、前記ロック受け部を装着可能とされた固定軸が回動不能な状態で取付けられた構成であるところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、座席部は車両の内外で出入り動作が可能とされており、このものに対して直接取付け具(他方側の取付け具)を装着することにしたから、座席部を車外に突出させた状態でチャイルドシートの装着作業、及び、乳幼児を当該チャイルドシートに乗せることが出来る。そのため、室内での作業時と比較してチャイルドシートの装着性及び、乳幼児の乗降性に優れる。
【0008】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、ロック機構はチャイルドシートの取付け動作と連動してロック受け部に係止する。そのため、取付け作業をワンタッチで行うことができ、他の拘束手段(例えば、ベルトによる拘束)と比べて作業が容易である。
【0009】
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、回動アーム(リクライニング機構)のヒンジ部分は軸が二重構造となっており、内側にはリクライニング用の可動軸が、外側にはロック受け部を装着するための固定軸がそれぞれ取付けられている。そのため、ロック受け部が2本の軸で支えられることになるから、強度が高くなる。
また、スペースの面でも有効である。すなわち、バックフレームとクッションフレームの境目付近においては、固定軸を回動アームのヒンジ部分の上方に配置すると着座者の乗降性を悪くし、ヒンジ部分の下方に配置すると後席側の搭乗者の足元スペースを狭くしてしまう。
この点に関し請求項3の発明によれば、軸が二重構造となっているから、既存のスペースを損なうことなく、ロック受け部を配置することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図15によって説明する。
図1は本実施形態に適用された普通自動車を示すものであって、車室内には助手席(本発明の車両用シートに相当する)20、及び後席シート12がフロアパネル11上に配置されている。助手席20の側方にはドア開口部13が設けられており、そこにはドアヒンジを介してドア14が開閉可能に取付けられている。さて、助手席20はシートクッション95、シートバック96、ヘッドレスト97及びリクライニング機構81からなる座席部60と、この座席部60を車両の内外に出入りさせる回動機構30及びスライド機構40とから構成されている。
【0011】
回動機構30は図4、6に示すようにフロアパネル11に対して取付けられる固定台座(本発明の支持部材に相当する)31と、回動台座32とを有している。固定台座31にはインナリング31Aが設けられる一方、回動台座32にはアウタリング32Aが設けられており、アウタリング32Aがインナリング31Aの外周にボールを介して回動可能に取付けられる。かくして、回動台座32が固定台座31に対して回動可能に支持されることとなる。
また、駆動源としては、固定台座31側に、正逆両方向に回動可能であって回転軸にピニオンギヤ34を設けた回動用モータ33を備える一方、回動台座32にはアウタリング32Aの外周に沿うようにして、ピニオンギ34と噛合するセクタギヤ35が設けられている。
【0012】
次に、スライド機構40について説明する。
回動台座32の上面には、平板状をなすベースパネル41が取付けられている。このベースパネル41の左右両縁には座席部60の前後方向に沿って案内レール42が設けられている。この案内レール42は断面がコの字状をなしており、外向きに取付けられている。また、案内レール42の前端の下面同士が前部架設板43によって架設され、後端の側面同士が後部架設板44によって架設されている。両案内レール42の外側にはスライダー45が配されている。スライダー45は後述するクッションフレーム61のサイドパネル65に対してねじ止めされるとともに、側面の内側には案内レール42に対して嵌合、かつ転動自在とされた回動ローラ46が各2個取付けられている。そのため、スライダー45はクッションフレーム61とともに、案内レール42に沿って移動するようになっている。
【0013】
スライダ45とベースパネル41との間には、スライダ45を往復運動させる駆動部50が介在されている。
ベースパネル41上であって両案内レール42に挟まれた位置には、案内レール42に沿って前後送りねじ51が配されており、その前端側が前側連結ブラケット52に、後端側がギヤボックス53に軸支されている。このうち、ギヤボックス53には正逆両方向に回転可能とされたスライドモータ54の回転軸が接続されている。
【0014】
一方、図4中奥側のスライダー45の上端面にはナット取付けブラケット56が横向きに取付けられるとともに、その先端側には前後送りねじ51に対して螺合可能とされたトラベルナット57が固定されている。そのため、スライドモータ54の駆動に伴って前後送りねじ51が回動すると、スライダー45ひいては座席部60が案内レール42に沿ってスライドすることとなる。
尚、回動台座32、ベースパネル41には、それぞれ位置検出スイッチ(図示せず)が設けられるとともに、車体側には制御装置(図示せず)が設けられている。そのため、リモコン及び位置検出スイッチからの信号に基づいて、制御装置が回動用モータ33、スライドモータ54の作動を制御するようになっている。
【0015】
続いて、座席部60の骨組について図5を参照して説明する。
クッションフレーム61は、クッションパネル62と左右一対のサイドパネル65とから構成されている。まず、クッションパネル62は略方形状をなす基板62Aを有しており、この基板62Aは中央部が開口するとともに、そこにはS字状に蛇行するばね部材63が前後に取付けられている。また、基板62Aの左右両側縁の前部側には下向きに側壁62Bが設けられている。サイドパネル65は平板状をなす基板部65Aを有するとともに、その上端の前部側には前部取付け片65Bが、後部側には後部取付け片65Cがそれぞれ内向きに形成されている。
【0016】
このうち、前部取付け片65Bの上面がクッションパネル62の基板62Aの裏面側に取付けられて、サイドパネルとクッションパネルが固定されるようになっている。また、サイドパネル65の基板部65Aには一対の取付け孔65Dがそれぞれ設けられており、ここに、前述したスライダー45がねじ止めされるようになっている。
続いて、バックフレーム71は左右一対をなすサイドフレーム72を有するとともに、このサイドフレーム72の上端部同士をU字状をなすアッパーパイプ73で連結して骨格が形成されており、更に、左右両サイドフレーム72間にS字状に蛇行するばね部材74が架設されている。
【0017】
以上のようにして構成されたクッションフレーム61及びバックフレーム71はリクライニング機構81を介して接続される。リクライニング機構81は座席部60の幅方向の両側に配されるとともに、相対的な回動が可能とされた一対のアッパーアーム(本発明の回動アームに相当する)82とロアアーム(本発明の固定アームに相当する)83とを備えている。このうち、ロアアーム83が内側に配され、アッパーアーム82が外側に配されている。両アッパーアーム82間にはロアアーム83を貫通して回動ロッド(本発明の回動軸に相当する)84が架設されている。この回動ロッド84には後述する電動モータ86が接続されるるとともに、アッパー、ロアの両アーム82、83には回動ロッド84を中心とする歯部が形成されている。この歯部は常時噛み合い式であるため、回動ロッド84を回動させることで両アーム82、83の相対角度を任意に調整することが出来る。これら両アームはアッパーアーム82がバックフレーム71のサイドフレーム72の内面側に、ロアアーム83がリクライニング取付けブラケット85を介してクッションフレーム61にそれぞれ取付けられる。
【0018】
次に、リクライニング機構81の駆動装置について説明すると、リクライニング取付けブラケット85には、回転軸が正逆双方向に回動可能とされた電動モータ86が取付けられている。一方、アッパーアーム82側にはギヤボックス87及び減速ギヤ88が設けられており、ギヤボックス87には電動モータ86の回転軸が接続されている。これにて、電動モータ86の回転力がギヤボック87、減速ギヤ88によって、減速されながら回動ロッド84に伝達されるようになっている。
【0019】
ところで、同図に示すように、前記回動ロッド84には固定ロッド(本発明の固定軸に相当する)89が同軸をなして外嵌されており、リクライニング機構81のヒンジ部分は二重構造になっている。この固定ロッド89は一端側が一方側のリクライニング取付けブラケット85に、他端側が他方側のリクライニング取付けブラケット85にそれぞれ固定され回動不能とされるとともに、外周にU字状をなすストライカー(本発明のロック受け部に相当する)90が取付けられており、次に説明するチャイルドシート100のロック機構120と係止可能とされている。
【0020】
図7に示すように、チャイルドシート100は、チャイルドシート本体部111とシート台座101とから構成されている。シート台座101はU字状に形成されたロアパイプ102と、同じくU字状に形成されたアッパーパイプ103の端部同士をジョイント金具104で接続してなる。ジョイント金具104の構造について簡単に説明すると、ロアパイプ102側を固定する第一の取付け部(図示せず)と、アッパーパイプ103側を固定するための第二の取付け部(図示せず)とを備えるとともに、この両取付け部はヒンジ106(図11参照)によってジョイントされており相対的な回動動作が許容されている。更に、図示しないロック手段を備えており、第一、第二の両取付け部を任意の位置において固定することが出来る。
【0021】
また、ロアパイプ102の左右両アーム間には中央に開口が設けられた支持板107が架設されている。
一方、チャイルドシート本体部111は乳幼児が座る座席部分112と乳幼児を背中から支える背部113とが一体に形成されるとともに、乳幼児を拘束するためのシートベルト114が備えられている。そして、チャイルドシート本体部111の座席部分112がシート台座101のロアパイプ102側に、チャイルドシート本体部111の背部113がシート台座101のアッパーパイプ103側に、それぞれ図示しないロック手段によって固定されるようになっている。
【0022】
ところで、前記したジョイント金具104の後面側には、箱型をなす接続部105が張り出して形成されており、そこにチャイルドシート100を助手席20に固定するためのロック機構120が収容されている。より具体的に説明すると、図14に示すように、接続部105の側面の前方下部には、助手席20のストライカー90に対する受け溝105Aが横向きに開口するとともに、側面の内側であって、受け溝105Aの後方(図中左側)にはラッチプレート121がヒンジピン125を介して回動可能に取付けられ、更に、ラッチプレート121の上方にはロックプレート122がヒンジピン126を介して回動可能に取付けられている。
【0023】
ラッチプレート121は平板状をなし、その側面にはストライカー90と嵌合可能なロック溝121Aが開口するとともに、ロック溝121Aの背面側には係止突起121Bが設けられている。図14(a)に示すように、ラッチプレート121が斜め姿勢の場合には受け溝105Aを開放するようになっており、ストライカー90のロックも解除される。
一方、図14(b)に示すように、ラッチプレート121が横向きの姿勢に変位すると、受け溝105Aの開口縁を塞ぐようになっており、当該受け溝105Aとロック溝121Aによってストライカー90を拘束するようになっている。
【0024】
ラッチプレート121と接続部105先端の上縁との間にはロックスプリング127が掛止されている。このロックスプリング127は、ラッチプレート121の回動動作に伴って、ラッチプレート121を付勢する方向が反転(ターンオーバー)するようになっている。すなわち、図14の(a)に示すようにラッチプレート121が斜め姿勢のときには、ラッチプレート121を同図に示すQ方向に付勢し、ラッチプレート121が横向きの姿勢のときには、図14の(b)に示すように、ラッチプレート121をR方向に付勢するようになっている。
【0025】
ロックプレート122は先端側にラッチプレート121に対する係止アーム122Aを、ヒンジピン126の右側方にラッチプレート121の係止突起121Bに対する嵌合溝122Bを形成している。また、ヒンジピン126には渦巻きばね128が取付けられており、ロックプレート122は常に時計回りの方向に付勢されている。これにより、ロックが開放された状態では係止突起121Bは嵌合溝122B内にあるが、ロック状態においては係止突起121Bの背面にロックプレート122の係止アーム122Aが当接するため、ラッチプレート121は解除方向への回動動作が規制される。
一方、ラッチプレート121及びロックプレート122には図示しない解除部が接続されており、所定の解除操作を行うことでロックの解除を行うことが出来る。
【0026】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。
チャイルドシート100を助手席20に取り付ける場合の手順について説明する。まず、助手席20が車両の進行方向を向いた状態で、ドア14を開放しておきリモコンのスイッチを投入すると、動作信号をうけて制御装置は回動用モータ33を駆動させる。これにより、ピニオンギヤ34とセクタギヤ35の噛み合いにより、アウタリング32A、ひいては回動台座32が固定台座31に対して回動する。かくして座席部60は車両の前方を向いた前向姿勢(図1参照)から車外方向へ向けて方向転換する。そして、座席部60がほぼ90°回動し、車体の側方を向いた回動姿勢に至ると(図2参照)、検出スイッチによって位置検出がなされて、制御装置が検出信号に基づいて回動用モータ33を停止させ、それと同時に今度はスライドモータ54を駆動させる。
【0027】
すると、前後送りねじ51が回動するため、トラベルナット64が前後送りねじ51に対して前進する。これにより、回動ローラ46が案内レール42に沿って転動するため、スライダ45ひいては座席部60がベースパネル41に対して前進する。図3に示すように、シートクッション95のほぼ全体が車外に突出する位置に達すると、再び位置検出がなされて、制御装置が検出信号に基づいてスライドモータ54を停止させる。かくして、助手席20の突出動作が完了する。
【0028】
続いて、図10に示すように、チャイルドシート100のシート台座101を助手席20に近づけてゆき、ロック機構120の各受け溝105Aを対応する側のストライカー90に、それぞれ宛いながら押し込む。すると、押し込み動作と連動して、ロック機構120とストライカー90とが自動的にロックする。具体的には、図14に示すように、押し込み動作の途中でロック機構120のラッチプレート121がストライカー90に当接する。この状態から更に、押し込んでゆくと、ラッチプレート121がストライカー90に押されて縦向きの姿勢から横向きの姿勢に変位し、受け溝105Aとロック溝121Aとによってストライカー90を拘束(ロック)する。
【0029】
その後、ロアパイプ102とアッパーパイプ103をヒンジ106を中心に拡開させ、アッパーパイプ103側をシートバック96に、ロアパイプ102をシートクッション95にそれぞれ沿わせたところで両パイプ102、103をロックする。続いて、図11に示すように、チャイルドシート本体部111の座席部分112をロアパイプ102に、背部113をアッパーパイプ103にそれぞれ固定する。これにて、チャイルドシート100全体の取付け作業が完了する。
この状態から再びリモコンの操作によって、助手席20を車内に格納すると、チャイルドシート100は助手席20と共に前記した動作を逆に辿って格納されてゆき、格納が完了した時には、チャイルドシート100は車両の進行方向を向く。
【0030】
このように、本実施形態によれば、座席部60は車両の内外で出入り動作が可能とされており、このものに対して直接ストライカー90を装着することにしたから、座席部60を車外に突出させた状態でチャイルドシート100の装着作業、及び、乳幼児を当該チャイルドシート100に乗せることが出来る。そのため、室内での作業時と比較してチャイルドシート100の装着性及び、乳幼児の乗降性に優れる。
更に、助手席20にチャイルドシート100を装着しない場合であっても、ストライカー90がクッションフレーム61とバックフレーム71の境部分に設けられている。そのため、ストライカー90が座席部60の内部(シートクッション95とシートバック96の境部分)に埋め込まれた状態となるため着座者の邪魔になることがない。
【0031】
また、シート台座101の装着性についても、装着位置への押し込み動作と連動してロック機構120とストライカー90とがロックするから、取付け作業をワンタッチで行うことができ、他の拘束手段(例えば、ベルトによる拘束)と比べても作業が容易である。
特に、シート台座101とチャイルドシート本体部111とが予め取付けられている場合には有効である。
【0032】
更にまた、リクライニング機構81のヒンジ部分は軸が二重構造となっており、内側にはリクライニング用の回動ロッド84が、外側にはストライカー90を装着するための固定ロッド89が取付けられている。そのため、ストライカー90が2本の軸で支えられることになるから、強度が高くなる。
また、スペースの面でも有効である。すなわち、バックフレーム71とクッションフレーム61の境目付近において、固定ロッド89をリクライニング機構81のヒンジ上方に配置すると着座者の乗降性を悪くし、ヒンジ下方に配置すると、後席側の搭乗者の足元スペースを狭くしてしまう。
この点に関し本発明によれば、ロッド84、89が二重構造となっているから、既存のスペースを損なうことなく、ストライカー90を配置することが出来る。
【0033】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0034】
(1)本実施形態では、車両用シートを助手席20に適用したが、後席側のシートに対して適用するものであってもよく、また、車両としてはRV車、ワンボックス車等の車両であってもよい。
【0035】
(2)本実施形態では、チャイルドシート100を車両の進行方向を向くようにセットする形態としたが、車両の後退方向を向くようにセットするものであってもよい。
【0036】
(3)本実施形態では、バックフレーム71と、クッションフレーム61との間に、リクライニング機構81を介在させたが、バックフレーム71とクッションフレーム61が固定式のものであってもよく、この場合にはバックフレーム71或いはクッションフレーム61に対して直接固定ロッド89を架設すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る普通自動車の平面図(助手席側半分を示す)
【図2】座席の向き換え動作示す平面図
【図3】座席のスライド動作を示す平面図
【図4】助手席の分解斜視図
【図5】座席部の分解斜視図
【図6】回動機構の平面図
【図7】チャイルドシートの取付け手順を示す平面図
【図8】チャイルドシートの取付け手順を示す平面図
【図9】チャイルドシートの装着状態を示す平面図
【図10】チャイルドシートの取付け手順を示す側面図
【図11】チャイルドシートの取付け手順を示す側面図
【図12】チャイルドシートの装着状態を示す側面図
【図13】連結パイプ周辺の断面図
【図14】ロック機構の正面図
【図15】図10のA−A線の断面図
【図16】従来例の斜視図
【符号の説明】
30…回動機構
40…スライド機構
60…座席部
61…クッションフレーム
71…バックフレーム
81…リクライニング機構
89…固定ロッド(固定軸)
90…ストライカー(ロック受け部)
100…チャイルドシート
120…ロック機構

Claims (3)

  1. チャイルドシートを載置可能とされた座席部と、
    フロアパネルに対して取付けられた支持部材と当該支持部材に対して回動可能に取付けられた回動台座とを有し前記座席部を車両の前進方向を向いた前向姿勢と車両の側方を向いた回動姿勢との間で向き換えさせる回動機構と、
    前記回動台座に対して取付けられるとともに前記回動姿勢にある前記座席部を車両の内外で出入りさせるスライド機構とを備えた車両用シートであって、
    前記チャイルドシートを前記座席部に対して固定するための取付け手段が互いに拘束可能な一対の取付け具により構成され、その一方側の取付け具が前記チャイルドシートに取付けられ、他方側の取付け具が前記座席部に対して取付けられるとともに、当該他方側の取付け具は前記出入り動作とともに出入り可能な構成であることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記一方側の取付け具はロック機構により構成される一方、前記他方側の取付け具は前記ロック機構と係止可能なロック受け部により構成されるとともに、
    前記ロック機構は、前記チャイルドシートの前記座席部に対する取付け動作と連動して前記ロック受け部に係止する構成であるところを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記座席部はクッションフレームとバックフレーム及び、当該クッションフレームと当該バックフレームとの間であって幅方向の両側に設けられたリクライニング機構とからなるとともに、
    前記リクライニング機構は固定アームと当該固定アームに対し回動可能に取付けられた回動アームとを備え、当該回動アームが前記バックフレームに、当該固定アームが前記クッションフレームにそれぞれ取付けられたものにおいて、
    前記回動アームのヒンジ部分には、前記両回動アームを架設する回動軸が設けられるとともに、
    当該回動軸の外周には、前記ロック受け部を装着可能とされた固定軸が回動不能な状態で取付けられた構成であるところを特徴とする請求項2記載の車両用シート。
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