JP2004066905A - 信号機搭載車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体フレームF上の架台Rに、ブーム手段Bを張出、格納可能に設け、このブーム手段Bの先部に表示灯37,38,39を備えた信号機Sを旋回可能に設け、この信号機Sを片側車線の交通規制位置と、それよりも約180°反転した反対側車線の交通規制位置とに固定できるようにした。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路工事などにおいて、道路の交通規制を行なうための信号機を搭載した信号機搭載車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体上に起伏、伸縮ブームを搭載し、このブームの先部に工事用の信号機を設けた、信号機搭載車両は既に良く知られており、工事現場などに移動した前記車両は、ブームを、起立、伸長することにより、ブーム先端の信号機を、道路上の所定高さに保持して交通信号機に似た工事用信号機とすることにより、視認性、信頼性を高め、交互交通の誘導を一般の車両の運転者にも受け入れ易いようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の信号機搭載車両では、図11に示すように、通行道路において、一方の片側車線L1の交通規制を行なった後に、他方の反対側車線L2の交通規制を行なうときには、信号機搭載車両V′を片側車線L1から反対側車線L2に移動させる必要があり、作業性が悪いという問題があった。
【0004】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、停車位置を片側車線側から反対側車線に変えることなく、信号機を旋回操作することにより、片側車線と反対側車線の交通規制を作業能率よく行なうことができ、さらに、ブームを支持する架台を車体に固定支持するようにして、全体の構造の簡素化を図り、コストダウンに寄与するようにした、新規な信号機搭載車両を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、道路の通行規制を行なうための信号機を搭載した、信号機搭載車両であって、車体フレーム上の架台に、張出、格納可能に設けたブーム手段と、このブーム手段に旋回可能に支持される、表示灯を備えた信号機と、該信号機を、第1の交通規制位置と、それよりも略180°反転した第2の交通規制位置とに係止し得るロック手段とを備えたことを特徴としており、かかる特徴によれば、信号機搭載車両を通行道路の何れか一側方に停車させたまま、〔片側車線の交通規制〕および〔反対側車線の交通規制〕を行なうことができ、交通規制の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記ブーム手段は、前記架台に車幅方向の軸線まわりに起伏可能に設けられる第1ブームと、この第1ブームに車長方向の軸線まわりに旋回可能に支持される第2ブームとを備え、該第2ブームに前記信号機が設けられることを特徴としており、かかる特徴によれば、信号機搭載車両を通行道路の何れか一側方に停車させたまま、〔片側車線の交通規制〕および〔反対側車線の交通規制〕を行なうことができ、交通規制の作業能率を大幅に向上させることができる上に、信号機は、ブーム手段を車体に対して旋回させずに、交通道路の上方の所定位置に張出すことができるので、車両にはブーム手段の旋回手段を設ける必要がなく、信号機搭載車両の全体の構造の簡素化を図ることができる。
【0007】
さらに、請求項3の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記ブーム手段は、前記架台に車幅方向の軸線まわりに起伏可能に設けられる第1ブームと、この第1ブームに車長方向の軸線まわりに起伏可能に支持される第2ブームと、この第2ブームに伸縮可能に支持される第3ブームとを備え、前記第3ブームに前記信号機が支持されることを特徴としており、かかる特徴によれば、信号機搭載車両を通行道路の何れか一側方に停車させたまま、〔片側車線の交通規制〕および〔反対側車線の交通規制〕を行なうことができ、交通規制の作業能率を大幅に向上させることができる上に、信号機は、ブーム手段を車体に対して旋回させずに、交通道路の上方の所定位置に張出すことができるので、車両にはブーム手段の旋回手段を設ける必要がなく、信号機搭載車両の全体の構造の簡素化を図ることができ、さらに、信号機の、道路の車線に対する位置調整が容易である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
【0009】
図1は、信号機搭載車両の側面図、図2は、図1の2矢視の信号機搭載車両の後面図、図3は、図1の3矢視の信号機搭載車両の平面図、図4は、図2の4矢視仮想線囲い部分の信号機の拡大図、図5は、図4の5線矢視の信号機の平面図、図6は、図4の6−6線に沿う拡大断面図、図7は、図4の7−7に沿う拡大断面図、図8は、ブームの駆動系の油圧回路図、図9は、信号機の作動系の電気回路図、図10は、本発明信号機搭載車両の作用図である。
【0010】
図1〜3において、車両Vの車体フレームFは、前、後車輪を懸架したシヤシフレーム1上にサブフレーム2を固定して構成され、その車体フレームF上には、本発明にかかる信号機Sを支持する架台Rが一体に架設されている。架台Rは、サブフレーム2上に一体に横架される角筒状の架台本体3と、その一側(車両Vの進行方向左側)より後向きに傾斜して一体に起立されるポスト4とを備え、該ポスト4の前面の中間部には、前方に傾斜して支持柱5が一体に起立され、この支持柱5の上端に、後述する第1ブーム8の受座6が固定されている。架台Rには、本発明にかかる信号機Sを搭載するためのブーム手段Bが設けられる。このブーム手段Bは、いずれも角筒体よりなる、第1、2および3ブーム8,9,10より構成されている。前記ポスト4の上端には、車両Vの横方向すなわち車幅方向に延びる第1支持軸11を以て第1ブーム8の基端が回動自在に軸支されている。この第1ブーム8は、直状に形成されていて、図1矢印aに示すように、前記第1支持軸11回りに車両Vの前後方向に起伏回動可能である。第1ブーム8の基部と、架台本体3との間には、油圧シリンダよりなる起伏シリンダ13がピン連結され、この起伏シリンダ13の伸縮作動により、第1ブーム8は、図1に示すように、車両Vの前後方向に略水平に延びる伏倒位置と、略鉛直方向に延びる起立位置との間を起伏回動可能である。第1ブーム8とポスト4間には、該第1ブーム8を前記伏倒位置および起立位置に係止するためのストッパ手段(図示せず)が設けられる。
【0011】
図1,2に示すように、第1ブーム8の先端部には、車両Vの前後方向に延びる第2支持軸12を以て第2ブーム9の基端が回動自在に軸支されている。この第2ブーム9は、図2矢印bに示すように、前記第2支持軸12回りに車両Vの横方向すなわち車幅方向に回動可能である。第2ブーム9は、アングル状に形成され、基端側ブーム9aと、これと一体に直交する先部側ブーム9bとよりなる。前記第1ブーム8の先部と、第2ブーム9の基部との間には、油圧シリンダよりなる旋回シリンダ14がピン連結されている。この第2ブーム9は、前記第2支持軸12回りに前記第1ブーム8の軸線を通る面に沿って車両Vの車幅方向に旋回可能であり、前記旋回シリンダ14の伸長作動によれば、図2に示すように、第2のブームは、鉛直位置にある第1ブーム8上に張り出され、その基部側ブーム9aは、第1ブーム8の延長上に鉛直に、また先部側ブーム9bは、車両Vの中央側に向けて略水平に保持される。
【0012】
前記第2ブーム9の先部側ブーム9bには、第3ブーム10が伸縮可能に嵌挿されている。この第3ブーム10は、直状に形成されて、第2ブーム9の縦軸線に沿って伸縮可能である。第2ブーム9の角部と、第3ブーム10の基部間には、油圧シリンダよりなる伸縮シリンダ15がピン連結され、この伸縮シリンダ15の伸長作動によれば、第3ブーム10は、第2ブーム9の延長線上に伸長され、また、その収縮作動によれば、その基部が第2ブーム9内に収納される。
【0013】
図8に示すように、前記ブーム手段Bの第1,2および3ブーム8,9,10をそれぞれ作動する複動式の起伏、旋回、および伸縮の各シリンダ13,14,15は、制御弁ユニットVUを介してパワーユニットPUに接続される。制御弁ユニットVUには、前記起伏、旋回、および伸縮の各シリンダ13,14,15に油路を介して接続される、第1、第2および第3の三方位置切換弁17,18,19が設けられ、また、前記パワーユニットPUには、発電機により電動モーター20を介して駆動される油圧ポンプ21と、この油圧ポンプ21に接続される油溜22が設けられる。油圧ポンプ21および油溜22は、前記第1,2および第3の三方位置切換弁17,18,19を介して前記起伏、旋回および伸縮シリンダ13,14,15にそれぞれ接続されており、油圧ポンプ21の駆動後、第1の三方位置切換弁17の切換操作により、起伏シリンダ13を伸縮作動することができ、また第2の三方位置切換弁18の切換操作により、旋回シリンダ14を伸縮作動することができ、さらに第3の三方位置切換弁19の切換操作により、伸縮シリンダ15を伸縮作動することができる。図8中、符号23はオイルストレーナであり、符号24はリリーフ弁である。
【0014】
なお、前記油圧回路は、従来公知のものであるので、その詳細な説明を省略する。
【0015】
中空の角筒体よりなる第3ブーム10の、第2ブーム9より延出する部分には、信号機Sが、略180°の範囲で旋回可能に支持されている。
【0016】
つぎに、この信号機Sの構造を、主に図4〜7を参照して説明するに、この信号機Sの主体部を構成する表示灯本体30は、長方形状のボックス31の開口背面にカバー32を着脱可能にボルト止め33して密閉状に形成され、該ボックス31の前面には、3つの円形取付孔34,35,36が並列して開口され、それらの円形取付孔34,35,36には、青、黄および赤の表示灯37,38,39がそれぞれ嵌着され、それらの取付フランジ37f,38f,39fが、ボックス31の内面にそれぞれボルト止め40されている。青、黄および赤の各表示灯37,38,39のケース部分37c,38c,39cは、ボックス31内に収納され、また、それらのレンズ部分37l,38l,39lは、ボックス31の前面より前方に露出される。また、ボックス31の前面には、青、黄および赤の信号灯37,38,39の各レンズ部分37l,38l,39lの上半円部を覆う半円状のカバー41,42,43が固定されている。
【0017】
第3ブーム10の第2ブーム9より延出する部分の基部には、支持アーム45の下端が固定されている。この支持アーム45は、アングル状に屈曲されて表示灯本体30の一側よりその上方に沿って延びており、その自由端のボス部45bには、支持ピン46が回転自在に支持され、この支持ピン46に表示灯本体30の上面の左右方向中央に固定したハンガ47が回転自在に支持されている。表示灯本体30の上面中央部には、表示板48が起立固定され、この表示板48の表面には、「工事用」などの文字が記される。
【0018】
また、図4,6に明瞭に示すように、表示灯本体30の下壁の左右方向中央には、前記支持ピン46と同一軸線上において、下向きに延びる連結ピン50が溶接されており、この連結ピン50は、前記第3ブーム10に穿設したピン孔51にブッシュ52を介して回転自在に嵌入され、その連結ピン50の、第3ブーム10より突出する下端にベアリングナット53が螺着されている。したがって、表示灯本体30は、前記支持ピン46および連結ピン50の縦軸線回りに旋回可能である。
【0019】
前記表示灯本体30は、その表面すなわち、青、黄および赤の表示灯37,38,39のレンズ部分37l,38l,39lが、車両Vの前方を向く「第1の交通規制位置」と、そこから約180°旋回してその表面が車両Vの後方を向く「第2の交通規制位置」とを採り得るように、該表示灯本体30を第3ブーム10にロックするためのロック手段Loが、表示灯ボックス31と、第3ブーム10との間に設けられる。すなわち、図7に明瞭に示すように、表示灯本体30の左右方向の一側端には、ブラケット55を介して中空円筒状のキャップ56が固定され、このキャップ56内に、上端にハンドル57を固定したロックピン58が挿通されており、このロックピン58と係合してキャップ56内を摺動可能に嵌合されるワッシャー59とキャップ56の内端面間にはロックバネ60が縮設され、このロックバネ60の弾発力は、ロックピン58をキャップ56よりも下方に突出するように附勢する。一方表示灯ボックス31の左右両側において、第3のブーム10には、前記ロックピン58が選択的に嵌入し得る、対をなすピン孔61,62が穿設され、さらに、それらのピン孔61,62の側方において、第3ブームの側面には、対をなすストッパ63,64がそれぞれ固定されている。
【0020】
したがって、表示灯本体30を、第3ブーム10に対して旋回操作するには、作業者がロック手段Loのロックピン58のハンドル57を把持して該ロックピン58をアンロック位置に引上げてピン孔61あるいは62より引き抜いたのち、該表示灯本体30を前記支持ピン46および連結ピン50の縦中心軸線回りに約180°旋回させれば、表示灯本体30が、一対のストッパ63,64の一方に衝合すると共にロックピン58は、一対のピン孔61,62の何れか一方と一致するので、ここでロックピン58の引上げ力を解除すれば、該ロックピン58はロックバネ60の弾発力でアンロック位置からロック位置に突出して、一対のピン孔61,62の何れか一方に嵌入させることができ、表示灯本体30を、その表面が車両Vの前方に位置する前記「第1の交通規制位置」と、その表面が車両Vの後方に位置する前記「第2の交通規制位置」とに選択的に固定することができる。
【0021】
図6に明瞭に示すように、前記連結ピン50の中心部には、ケーブル挿通孔66が穿設されており、前記青、黄および赤の各表示灯37,38,39に接続される電気配線の集合ケーブル67は、前記ケーブル挿通孔66を通って第3ブーム10外へと延出される。集合ケーブル67は、その一部が可撓性保護管68により被覆されて、第3ブーム10内に挿通される。
【0022】
図9に示すように、前記集合ケーブル67は、車両Vの運転席などに配設されるコントロールパネル70に設けた信号制御手段71およびメインスイッチ72を介して発電機73に接続され、メインスイッチ72のON作動後、信号制御手段71の動作により、前記複数の表示灯37,38,39が点灯制御される。
【0023】
前記ブーム手段Bの起立、伸縮作動時に、車両Vを安定支持するためのアウトリガーOrが車体フレームFの架台Rに着脱可能に設けられる。このアウトリガーOrは、左右一対のジャッキ75,75よりなり、これらのジャッキ75,75は、アウタ76と、このアウタ76に対して伸縮可能なインナ77よりなり、インナ77の下端に接地板78が設けられる。前記アウタ76には、支持腕76rが横向きに一体に固定され、該支持腕76rは、架台本体3の左右開口端に抜差自在に嵌挿固定される。また、車両Vの走行時には、前記一対のジャッキ75,75は、架台本体3より抜き取ったのち、車体上に格納、固定する。
【0024】
つぎに、この実施例の作用について説明する。
【0025】
〔片側車線の交通規制〕
図10(a)に示すように、信号機搭載車両Vを、道路工事を行なう交互交通道路の片側車線の一側方に停車させる。前記アウトリガーOrを作動して、車体を地上に安定支持させたのち、起伏シリンダ13の伸長作動により、第1ブーム8を伏倒位置(走行位置)より略鉛直位置に起立し、旋回シリンダ14の伸長作動により第2ブーム9を格納位置より張出位置に旋回する。これにより、第2ブーム9の先部側ブーム9bは、片側車線L1の上方を通行方向と略直交する方向に延長される。
【0026】
この間、第2ブーム9に旋回可能に支持される、信号機Sの表示灯本体30は、その表面が片側車線L1を通る車両群の進行方向と対面するように、前記「第1の交通規制位置」に旋回して、その位置にロックする。
【0027】
つぎに、伸縮シリンダ15を伸長作動すれば、第3ブーム10は、片側車線L1上を、該車線L1を横切るように延長され、そこに支持される仮設の信号機Sを、通常の交通信号機と同じように配置することができ、該信号機Sの表示灯本体30に設けられる、青、黄、赤の表示灯群37,38,39の点灯制御により、片側車線L1の交通規制を行なうことができる。この場合、通常の交通信号と同じように一般車両の運転者にも受け入れ易くすることができ、片側車線L1の交通規制を的確に行なうことができる。
【0028】
〔反対側車線の交通規制〕
図10(b)に示すように、信号機搭載車両Vを、前記〔片側車線の交通規制〕の場合と同じ位置に停車したまま、第3ブーム10に旋回可能に支持される信号機Sの表示灯本体30の表面が反対側車線L2を通る車両群の進行方向と対面するように、前記「第2の交通規制位置」に約180°旋回制御して、その位置にロックする。
【0029】
この場合、前記表示灯本体30の旋回およびそのロック制御は、手動で行なうので、作業者が手動にて表示灯本体30の制御ができる位置まで、ブーム手段Bを適宜起伏、旋回制御するようにする。前記〔片側車線の交通規制〕と同じく、伸縮シリンダ15の伸長作動により、第3ブーム10を、反対側車線L2上を、該車線L2を横切るように延長させ、そこに支持される仮設の信号機Sの表示灯本体30の表面を、反対側車線L2を通行する車両群に対面させ、表示灯本体30の青、黄、赤の表示灯群37,38,39の点灯制御により、反対側車線L2の交通規制を行なうことができる。この場合も、通常の交通信号と同じように一般車両の運転者にも受け入れ易くすることができ、反対側車線L2の交通規制を的確に行なうことができる。
【0030】
以上のように、信号機搭載車両Vを交通道路の何れか一側方に停車させたまま、〔片側車線の交通規制〕および〔反対側車線の交通規制〕を行なうことができ、交通規制の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0031】
また、信号機Sは、ブーム手段Bを車体に対して旋回させずに、交通道路の上方の所定位置に張出すことができるので、車両Vにはブーム手段Bの旋回手段を設ける必要がなく、信号機搭載車両Vの全体の構造の簡素化を図ることができる。
【0032】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0033】
たとえば、前記実施例では、信号機の表示灯本体を手動により旋回する場合について説明したが、これを自動旋回機構により旋回させるようにしてもよい。また、複数の表示灯は、横列配置させる代わりに縦列配置するようにしてもよい。第3ブームを2段階以上の伸縮構造にしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、請求項各項記載の発明によれば、信号機搭載車両を通行道路の何れか一側方に停車させたまま、〔片側車線の交通規制〕および〔反対側車線の交通規制〕を行なうことができ、交通規制の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0035】
また、請求項2記載の発明によれば、信号機は、ブーム手段を車体に対して旋回させずに、交通道路の上方の所定位置に張出すことができるので、車両にはブーム手段の旋回手段を設ける必要がなく、信号機搭載車両の全体の構造の簡素化を図ることができる。
【0036】
さらに、請求項3の発明によれば、信号機の、道路の車線に対する位置調整が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号機搭載車両の側面図
【図2】図1の2矢視の信号機搭載車両の後面図
【図3】図1の3矢視の信号機搭載車両の平面図
【図4】図2の4矢視仮想線囲い部分の信号機の拡大図
【図5】図4の5線矢視の信号機の平面図
【図6】図4の6−6線に沿う拡大断面図
【図7】図4の7−7線に沿う拡大断面図
【図8】ブームの駆動系の油圧回路図
【図9】信号機の作動系の電気回路図
【図10】本発明信号機搭載車両の作用図
【図11】従来の信号機搭載車両の作用図
【符号の説明】
8・・・・・・・・・第1ブーム
9・・・・・・・・・第2ブーム
10・・・・・・・・第3ブーム
37・・・・・・・・表示灯(青)
38・・・・・・・・表示灯(黄)
39・・・・・・・・表示灯(赤)
F・・・・・・・・・車体フレーム
Lo・・・・・・・・ロック手段
R・・・・・・・・・架台
S・・・・・・・・・信号機
V・・・・・・・・・車両
Claims (3)
- 道路の通行規制を行なうための信号機(S)を搭載した、信号機搭載車両であって、
車体フレーム(F)上の架台(R)に、張出、格納可能に設けたブーム手段(B)と、
このブーム手段(B)に旋回可能に支持される、表示灯(37,38,39)を備えた信号機(S)と、
該信号機(S)を、第1の交通規制位置と、それよりも略180°反転した第2の交通規制位置とに係止し得るロック手段(Lo)と、
を備えたことを特徴とする、信号機搭載車両。 - 前記ブーム手段(B)は、前記架台(R)に車幅方向の軸線まわりに起伏可能に設けられる第1ブーム(8)と、この第1ブーム(8)に車長方向の軸線まわりに旋回可能に支持される第2ブーム(9)とを備え、該第2ブーム(9)に前記信号機(S)が設けられることを特徴とする、前記請求項1記載の信号機搭載車両。
- 前記ブーム手段(B)は、前記架台(R)に車幅方向の軸線まわりに起伏可能に設けられる第1ブーム(8)と、この第1ブーム(8)に車長方向の軸線まわりに起伏可能に支持される第2ブーム(9)と、この第2ブーム(9)に伸縮可能に支持される第3ブーム(10)とを備え、前記第3ブーム(10)に前記信号機(S)が支持されることを特徴とする、前記請求項1記載の信号機搭載車両。
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