JP2004066047A - 分散剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】(A)アセチレングリコール及びアセチレングリコールのエトキシル化体から選ばれる1種又は2種以上、
(B)HLBが8〜19のポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上、
(C)重量平均分子量が3,000〜17,000、酸価が70〜520のスチレン・マレイン酸共重合物から選ばれる1種又は2種以上
を含有することを特徴とする分散剤組成物。
【効果】本発明の分散剤組成物は、無機及び有機顔料などの分散に使用した際、低添加量で優れた分散性と消泡性を有し、優れた減粘効果を発揮する。
【選択図】 な し

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散剤組成物に関するものであり、特には、低添加量で、セラミックス微粉体、無機粉末又は有機粉末などを短時間に水中へ分散させると共に、長時間の分散安定性を付与し、かつ消泡効果による優れた減粘効果を発揮する分散剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、アルミナ、フェライトなどのセラミックス微粉体、炭酸カルシウムなどの無機粉末、有機顔料、合成樹脂粉末、金属石鹸などの有機粉末の水分散体は、塗料、インキ、製紙、セラミックスなどの種々の産業分野に利用されており、各種粉末単独では分散性が不十分な場合が多いため、分散剤を添加して水分散体が調製されている。
【0003】
そのため分散剤としては、短時間で上記粉末を水中に分散させると共に、長時間にわたって粉末を沈降させることなく安定に分散させ、あるいは粉末が沈降を起こしても容易に再分散させることのできる性能が要求されており、これまで多くの界面活性剤、ポリアクリル酸やこれらの共重合物の塩などが用いられている。
【0004】
印刷インキ分野では、近年、環境問題の観点から水性化が急速に進みつつある。しかし、水系では、表面張力のアップに起因する有機顔料などの分散性不良が原因の印刷不良を防止するため、各種界面活性剤やポリアクリル酸などの分散剤の併用を余儀なくされていた。また水系は、溶剤系に比較して乾燥が遅いことから印刷の高速化は常に課題になっているが、添加したこれら分散剤による泡の発生が印刷工程の障害になったり、ピンホールによる印刷不良を生じていた。
【0005】
一方、セラミックシート成形法においても、有機溶剤への引火,環境問題などにより、有機溶剤に代えて水系のバインダーを使用することが提案され、ポリビニルアルコール、水溶性ポリウレタンなどの水溶性バインダーが開発され、その使用頻度が高まりつつある。
【0006】
この場合、水にセラミックス粉末を分散し、水溶性バインダーを配合して、スラリーを調製する手法が用いられているが、この粉体のスラリー調製は、まさに微粒子の分散の制御が重要なプロセスであり、その違いが最終的なセラミックスの品質に大きく影響してくることから、分散剤の選定は非常に重要である。
【0007】
しかし、水系の場合には、表面張力が高いため、セラミックス粉末を分散した際にバインダーや分散剤の浸透性が遅く、セラミックス粉末の凝集物が発生したり、水系バインダーに含まれる乳化剤や水溶性高分子のため、スラリー化した時に、泡によるピンホールが発生して成形品の強度が著しく低下するなどの問題が発生していた。
【0008】
このような状況下、分散剤としては、ポリアクリル酸やβ−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアンモニウム塩などが使用されてきたが、粉体の種類によっては分散できないものや、分散効果は有するものの分散スラリーが経時的に粘度アップし、分散後、時間が経過すると再分散が不可能となり、使用できなくなるケースなどが発生していた。
【0009】
近年、それらに代わるものとして、アリルアルコール・無水マレイン酸・スチレン共重合物とポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルとのグラフト化物などの櫛型ポリマーが使用されてきたが、分散性は良好で、しかも経時変化も少ないが、起泡性が強く、セラミックス成形体を作製したとき、ピンホールが多いため、セラミックス成形体の強度が著しく低下するなどの問題を有しており、消泡剤の併用を余儀なくされていた。
【0010】
このような背景から、消泡剤の併用を必要としない、つまり起泡性が少なく、減粘効果を有し、分散性が良好で、しかも粘度経時変化のない水系分散剤の開発が望まれていた。
【0011】
本発明は、上記事情を改善するためになされたもので、セラミックス微粉体や無機及び有機粉末を分散する際、消泡効果を有するため分散時の減粘効果が得られ、しかも経時変化が少なく、分散効果の優れた分散剤組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、前記の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、アセチレングリコール系界面活性剤と、特定HLBの範囲にあるポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、特定のスチレン・マレイン酸共重合物とを含有した分散剤組成物が、優れた分散効果及び減粘効果を有し、経時変化も少なく、しかも起泡性が極めて少ないものであり、この分散剤組成物を用いることにより、上述した従来の問題点が解決し得ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0013】
即ち、本発明は、
(A)下記式(1)
【化5】
Figure 2004066047
(式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜5のアルキル基を示す。)で表されるアセチレングリコール及び下記式(2)
【化6】
Figure 2004066047
(式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜5のアルキル基を示し、m及びnはそれぞれ0.5〜25の正数であり、m+nは1〜40である。)で表されるアセチレングリコールのエトキシル化体から選ばれる1種又は2種以上、
(B)下記式(3)
O(CO)(CO)(CO)(CO)H (3)
(式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基を示し、wは1〜20の正数であり、x,y,zはそれぞれ0又は1〜20の正数である。)で表されるHLBが8〜19のポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上、
(C)下記式(4)
【化7】
Figure 2004066047
(式中、aは1〜3の正数であり、bは13〜35の正数である。)で表される重量平均分子量が3,000〜15,000、酸価が230〜520のスチレン・マレイン酸共重合物及び下記式(5)
【化8】
Figure 2004066047
(式中、R,Rはそれぞれ水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、cは1〜3の正数であり、dは17〜35の正数である。)で表される重量平均分子量が4,000〜17,000、酸価が70〜300のスチレン・マレイン酸共重合物から選ばれる1種又は2種以上
を含有することを特徴とする分散剤組成物を提供する。
【0014】
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明の分散剤組成物の成分(A)は、上述したように、下記式(1)で表されるアセチレングリコール及び下記式(2)で表されるアセチレングリコールのエトキシル化体から選ばれる1種又は2種以上のアセチレングリコール類である。
【0015】
【化9】
Figure 2004066047
(式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜5のアルキル基を示し、m及びnはそれぞれ0.5〜25の正数であり、m+nは1〜40である。)
【0016】
上記式(1)で表されるアセチレングリコールとしては、例えば、
2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、
5,8−ジメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、
4,7−ジメチル−5−デシン−4,7−ジオール、
2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、
3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、
2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール
等を挙げることができ、式(2)で表されるアセチレングリコールのエトキシル化体としては、例えば、
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエトキシル化体(エチレンオキサイド付加モル数:10)、
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエトキシル化体(エチレンオキサイド付加モル数:4)、
3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオールのエトキシル化体(エチレンオキサイド付加モル数:4)、
2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオールのエトキシル化体(エチレンオキサイド付加モル数:6)
等の上記アセチレングリコールのエチレンオキサイド誘導体を挙げることができ、そのアセチレングリコール中のエチレンオキサイド単位の付加モル数は、それぞれ0.5〜25モルであり、これらの付加モル総数は1〜40モルである。エチレンオキサイドの付加モル総数が40モルを超えた場合、起泡性がアップし、ピンホールの発生による印刷不良や強度不足になる。
【0017】
これらのアセチレングリコール類〔成分(A)〕は、その1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができ、本発明の分散剤組成物を調製する際に用いられる量は、好ましくは組成物全体の5〜80重量%であり、更に好ましくは10〜60重量%である。5重量%未満だと消泡効果が低下し、泡によるピンホールや十分な減粘効果が得られなくなるおそれがあるし、80重量%を超えると溶解性が低下し、印刷物やグリーンシートを成型した際にハジキが発生する場合がある。
【0018】
本発明に用いられる成分(B)のポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、下記式(3)で表されるものである。
O(CO)(CO)(CO)(CO)H (3)
(式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基を示し、wは1〜20の正数であり、x,y,zはそれぞれ0又は1〜20の正数である。)
【0019】
この場合、Rは好ましくは炭素数5〜15、更に好ましくは10〜15のアルキル基であり、また、w+x+y+zは5〜35、特に5〜30であることが好ましい。
【0020】
成分(B)のポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、式(3)で表されるポリオキシアルキレンアルキルエーテルであればよいが、具体的には、
1225O(CO)(CO)(CO)(CO)H、
1327O(CO)(CO)(CO)(CO)H、
1225O(CO)(CO)(CO)(CO)H(但しw+y=15、x+z=4)、
1327O(CO)(CO)(CO)(CO)H(但しw+y=15、x+z=4)、
1225O(CO)(CO)(CO)H、
1327O(CO)(CO)(CO)H、
1225O(CO)12(CO)(CO)12H、
1327O(CO)12(CO)(CO)12H、
CH(CH(CH)CHO(CO)(CO)4.5H、
CH(CH11(CH)CHO(CO)(CO)4.5H、
CH(CH(CH)CHO(CO)(CO)3.5H、
CH(CH11(CH)CHO(CO)(CO)3.5H、
1429O(CO)14(CO)H、
1123O(CO)H、
1021O(CO)11
等を挙げることができ、その1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
【0021】
なお、これら成分(B)のHLBは、8〜19、好ましくは10〜16であり、HLBが8未満では疎水性が増し、水への溶解度が低下し、十分な分散性が得られなくなるし、19を超えた場合は起泡性が増し、ピンホールが原因の印刷不良が発生する。
【0022】
本発明の分散剤組成物を調製する際に用いられる成分(B)の量は、組成物全体の5〜80重量%であることが好ましく、更に好ましくは10〜60重量%である。5重量%未満だと成分(A)で表されるアセチレングリコール類の十分な可溶化が行われず、水溶性が低下し、配合した際に凝集物が発生したり、インキの発色性が低下する場合があるし、80重量%を超えると配合時の泡立ちが多くなり、顔料分散時に泡が発生し、ピンホールやムラなどの塗工不良が発生する場合がある。
【0023】
本発明に用いられる成分(C)は、下記式(4)及び下記式(5)で表されるスチレン・マレイン酸共重合物である。
【0024】
【化10】
Figure 2004066047
(式中、R,Rはそれぞれ水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、a、cはそれぞれ1〜3の正数であり、bは13〜35の正数であり、dは17〜35の正数である。)
【0025】
なお、上記成分のマレイン酸系単位に対するスチレン単位の比率a、cは、1〜3であり、この範囲より多くても少なくても、分散性が低下する。
【0026】
また、上記Rは好ましくは炭素数1〜10のアルキル基、更に好ましくは炭素数3〜6のアルキル基であり、Rは好ましくは水素原子であり、b、dは23〜27であることが好ましい。
【0027】
更に、成分(C)の重量平均分子量は、式(4)で表されるスチレン・マレイン酸共重合物の場合、3,000〜15,000、特に5,000〜10,000、式(5)で表されるスチレン・マレイン酸共重合物の場合、4,000〜17,000、特に7,000〜9,000であり、重量平均分子量が各々上限値を超えると、溶解時の粘度が著しくアップし、得られた分散液の塗工困難な現象が発生するし、下限値未満では、溶解性が著しく低下して良好な分散効果が得られなくなる。酸価は、式(4)で表されるスチレン・マレイン酸共重合物の場合、230〜520、特に260〜490、式(5)で表されるスチレン・マレイン酸共重合物の場合、70〜300、特に160〜240であり、酸価が各々上限値を超えると、分散スラリーが経時的に粘度アップするなど分散安定性が低下するし、下限値未満でも、分散安定性が低下する。
【0028】
成分(C)のスチレン・マレイン酸共重合物としては、例えば、下記に示すものが例示され、これらはその1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
【0029】
【化11】
Figure 2004066047
【0030】
本発明の分散剤組成物を調製する際に用いられる成分(C)の量は、組成物全体の5〜40重量%であることが好ましく、更に好ましくは10〜30重量%である。40重量%を超えると起泡性がアップし、ピンホールが生じるなど、バインダー自身の皮膜強度に影響する場合があるし、5重量%未満では分散性が著しく低下し、凝集物が発生するなどして塗工困難になる場合がある。
【0031】
本発明では、上記成分(A),(B)及び(C)の合計が100重量%になるように用いるのが好ましいが、更に10〜85重量%、好ましくは20〜70重量%の溶剤を含有することができる。
【0032】
溶剤としては、イオン交換水、炭素数1〜10の有機溶媒が好適に用いられ、具体的には、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ニトロプロパン等が挙げられるが、好ましくはイオン交換水がよい。
【0033】
更に第四成分〔成分(D)〕として、溶剤以外のエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、グリセリンなどの水溶性有機溶剤や必要に応じて可溶化剤を併用してもよい。その可溶化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ(エチレン・プロピレン)ブロックポリマーなどが挙げられる。
【0034】
これらは、本分散剤組成物の特性を損なわない限り、組成物全体の0〜20重量%、好ましくは5〜10重量%の量で用いることができる。
【0035】
本発明の分散剤組成物は、例えば、上記各成分をプロペラ式攪拌機などの公知の混合調製方法によって混合することにより得られる。また、常温にて固体の成分については、必要により加温して混合するものである。
【0036】
また、本分散剤組成物を用いてセラミックス成形用スラリーを製造したり、顔料分散液を調製する場合、スラリー全量又は顔料分散液全量に対して上記分散剤組成物を好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%の添加量で使用することが望ましい。
【0037】
なお、セラミックス成形用スラリー中の成分である無機粉末としては、特に限定されないが、アルミナ、ジルコニア、シリカ、ベリリア、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、フェライト−マンガン等の酸化物系あるいは複合酸化物系セラミックス微粉体、及び炭化珪素、窒化珪素、サイアロン等の非酸化物系セラミックス微粉体、カオリン、ケイ酸アルミニウム、クレー、タルク、マイカ、ケイ酸カルシウム、セリサイト、ベントナイトなどのケイ酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムなどの硫酸塩、マグネシア、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ホワイトカーボン、ケイソウ土、酸化鉄などの金属酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化鉄などの金属水酸化物などが挙げられる。
【0038】
また、顔料分散液中の成分である有機顔料としては、アゾ顔料(例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料など)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクドリン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、塗料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、また、コンタクト法、ファースト法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックなどを使用することができる。
【0039】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、例中の部及び%はそれぞれ重量部と重量%を示す。
【0040】
[実施例1]
70℃に加温した2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール(エアプロダクツ社製、商品名サーフィノール104)20部及びポリオキシアルキレンアルキルエーテル(ノイゲンET−116B、第一工業製薬社製商品名)20部をプロペラ式攪拌機付容器に投入し、攪拌しながら20%スチレン・マレイン酸共重合物(SMA−1440、川原油化社製商品名)60部を徐々に投入混合し、2時間連続攪拌後、室温まで冷却した。冷却後、200メッシュ濾布にて濾過し、分散剤組成物(以下、これをPD−1という)を得た。
【0041】
更に、イオン交換水56部に分散剤組成物PD−1 5部を加え、ディスパーにて1000rpmで攪拌しながら溶解後、アルミナ(昭和電工社製、AL−160SG−3、平均粒子径0.6μm)200部を加えて回転数3,000rpmで10分間分散した。続いて、20%PVA−205水溶液を80部添加し、更に30分間攪拌してセラミックス成形用スラリーを得た。
【0042】
得られたセラミックス成形用スラリーをマイラーシート上にドクターブレードで乾燥塗膜30μmになるよう塗布し、45℃で2時間、更に80℃で1時間乾燥し、グリーンシートを得た。この過程で、分散性、消泡性、ハジキ性及びグリーンシートの強度/伸びを測定し、その結果を表2に示した。
【0043】
なお、各特性の測定は下記のようにして行った。
1)分散性
上記方法で分散して得られたセラミックス成形用スラリーの分散直後及び2日間放置後の25℃における粘度をB型粘度計にて測定し、更にスラリーを6MILのドクターナイフでガラス板に塗布し、凝集物の有無を目視にて確認した。
○:凝集物無し
×:凝集物有り
【0044】
2)消泡性
セラミックス成形用スラリーサンプル/イオン交換水=1/9の比率でスラリー希釈液を作製し、サンプルとした。作製したサンプルを100mlメスシリンダーに20ml入れ、シェーカー(180回往復/分)にて振とうし、振とう停止直後、及び5分後の泡の量(ml数)を測定した。
【0045】
3)ハジキ性
セラミックスグリーンシートの乾燥前生シートの表面状態をデジタルマイクロスコープを用いて観察し、ハジキの有無を観察した。
○:ハジキ無し
×:ハジキ有り
【0046】
4)グリーンシート強度/伸び
調製したグリーンシートの強度と伸びを引張強度試験(JISK7113)に準じて測定した。
【0047】
また、イオン交換水300部に分散剤組成物PD−1 20部を加え、ディスパーにて1000rpmで30分間攪拌しながら溶解後、カーボンブラック(キャボット社製、パールズ460)180部を加えて回転数3000rpmで1時間分散し、水性顔料分散液を得た。これを用い、粘度安定性、消泡性及び発色性を測定し、その結果を表3に示した。
【0048】
なお、各特性の測定は下記のようにして行った。
1)粘度安定性
上記方法で分散して得られた顔料分散液の分散直後及び2日間放置後の25℃における粘度をB型粘度計にて測定した。
【0049】
2)消泡性
顔料分散液サンプル/イオン交換水=1/9の比率で希釈液を作製し、サンプルとした。作製したサンプルを100mlメスシリンダーに20ml入れ、シェーカー(180回往復/分)にて振とうし、振とう停止直後、及び5分後の泡の量(ml数)を測定した。
【0050】
3)発色性
顔料分散液を6MILのアプリケーターでガラス板に塗布し、デジタルマイクロスコープにて倍率50倍で発色性(分散性)を確認し、下記の評価基準で評価した。
○:分散性、発色性良好
△:一部、分散不良部分有り
×:分散性、発色性不良
【0051】
[実施例2〜5、比較例1〜6]
実施例1と同様にして表1に示される配合物の種類及び配合量(%)で攪拌混合し、分散剤組成物(PD−2〜PD−11)を得た。なお、実施例1については、配合物の配合量を%で再記した。
【0052】
上記分散剤組成物を用いて、実施例1と同様にセラミックス成形用スラリーを作製し、これを用いてグリーンシートを得、この過程で実施例1と同様の特性を測定した。その結果を表2に示した。また、実施例1と同様に水性顔料分散液を作製し、これを用いて実施例1と同様の特性を測定した。その結果を表3に示した。
【0053】
[比較例7〜9]
分散剤組成物として、それぞれ市販品1:ノニポール160(三洋化成社製商品名、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル),市販品2:TamolNNA4109(BASFジャパン社製商品名、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物)及び市販品3:PA80S(BASFジャパン社製商品名、ポリアクリル酸)を用いて、実施例1と同様の評価を行い、その結果を表2、表3に示した。
【0054】
【表1】
Figure 2004066047
【0055】
<成分A>
A−1:2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール(サーフィノール104:エアプロダクツ社製商品名)
A−2:3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール(サーフィノール82:エアプロダクツ社製商品名)
A−3:2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール(サーフィノールDF−110:エアプロダクツ社製商品名)
A−4:2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエトキシル化体(サーフィノール465:エアプロダクツ社製商品名、エチレンオキサイド付加モル数:10)
A−5:2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエトキシル化体(エチレンオキサイド付加モル数:50)
【0056】
<成分B>
B−1:ノイゲンET−116B(第一工業製薬社製商品名、RO(CO)(CO)4.5H、R:炭素数12、14のアルキル、HLB12.0)
B−2:ノイゲンDL−0415(第一工業製薬社製商品名、RO(CO)(CO)(CO)(CO)H、R:炭素数12、13のアルキル、w+y=15、x+z=4、HLB15.0)
【0057】
<成分C>
C−1:SMA−1440(川原油化社製商品名、重量平均分子量7,000、酸価175)
C−2:SMA−1000(川原油化社製商品名、重量平均分子量5.500、酸価480)
C−3:SMA−2625(川原油化社製商品名、重量平均分子量9,000、酸価220)
C−4:SMA−2000(川原油化社製商品名、重量平均分子量7,500、酸価350)
C−5:SMA−3000(川原油化社製商品名、重量平均分子量9,500、酸価275)
【0058】
<成分D>
D−1:エチレングリコール
D−2:プロピレングリコール
D−3:ポリエチレングリコール
D−4:グリセリン
【0059】
【表2】
Figure 2004066047
【0060】
【表3】
Figure 2004066047
【0061】
【発明の効果】
本発明の分散剤組成物は、無機及び有機顔料などの分散に使用した際、低添加量で優れた分散性と消泡性を有し、優れた減粘効果を発揮する分散剤組成物である。この特性により、本発明の分散剤組成物は、実用的に極めて有利である。

Claims (2)

  1. (A)下記式(1)
    Figure 2004066047
    (式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜5のアルキル基を示す。)で表されるアセチレングリコール及び下記式(2)
    Figure 2004066047
    (式中、R及びRはそれぞれ炭素数1〜5のアルキル基を示し、m及びnはそれぞれ0.5〜25の正数であり、m+nは1〜40である。)で表されるアセチレングリコールのエトキシル化体から選ばれる1種又は2種以上、
    (B)下記式(3)
    O(CO)(CO)(CO)(CO)H (3)
    (式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基を示し、wは1〜20の正数であり、x,y,zはそれぞれ0又は1〜20の正数である。)で表されるHLBが8〜19のポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種又は2種以上、
    (C)下記式(4)
    Figure 2004066047
    (式中、aは1〜3の正数であり、bは13〜35の正数である。)で表される重量平均分子量が3,000〜15,000、酸価が230〜520のスチレン・マレイン酸共重合物及び下記式(5)
    Figure 2004066047
    (式中、R,Rはそれぞれ水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を示し、cは1〜3の正数であり、dは17〜35の正数である。)で表される重量平均分子量が4,000〜17,000、酸価が70〜300のスチレン・マレイン酸共重合物から選ばれる1種又は2種以上
    を含有することを特徴とする分散剤組成物。
  2. 式(5)のRが、水素原子であることを特徴とする請求項1記載の分散剤組成物。
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