JP2004064612A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯電話機等の電子機器の筐体の色や模様等を容易に変更可能とする。
【解決手段】携帯電話端末の筐体は、電子ペーパー78によりその表面が構成されている。電子ペーパー78は、それぞれ一方の半球部分が白色で且つ正の電荷を持ち、他方の半球部分がイエロー、マゼンタ、シアンに着色され且つ負の電荷を持った球形微粒子101a,101b,101cが平面状に配列されており、それら各球形微粒子101が透明電極膜102と103を介して、透明保護膜104と白色保護膜105との間に封入されている。また、透明電極膜102と透明電極膜103の各ストライプ状電極によりマトリクスが構成されている。それら各ストライプ電極へ正,負何れか所望の電圧を印加して各球形微粒子101の半球部分の向きを制御することで、透明保護膜102側から見た色は所望の色になされる。
【選択図】 図4
【解決手段】携帯電話端末の筐体は、電子ペーパー78によりその表面が構成されている。電子ペーパー78は、それぞれ一方の半球部分が白色で且つ正の電荷を持ち、他方の半球部分がイエロー、マゼンタ、シアンに着色され且つ負の電荷を持った球形微粒子101a,101b,101cが平面状に配列されており、それら各球形微粒子101が透明電極膜102と103を介して、透明保護膜104と白色保護膜105との間に封入されている。また、透明電極膜102と透明電極膜103の各ストライプ状電極によりマトリクスが構成されている。それら各ストライプ電極へ正,負何れか所望の電圧を印加して各球形微粒子101の半球部分の向きを制御することで、透明保護膜102側から見た色は所望の色になされる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の電子機器に関し、特に筐体の色や模様等のデザインを変更可能とした電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は世界規模で携帯電話が普及している。但し、携帯電話端末の供給メーカは限られており、したがって携帯電話端末のバリエーションはさほど多くない。一方、携帯電話端末のユーザ(使用者)の中には、他人と同じ端末を持つのを嫌い、自分の端末を「カスタマイズ」する者が多い。
【0003】
ここで、上記携帯電話端末のカスタマイズとしては、例えば、着信音を変更したり、待ち受け画面に表示する画像(以下、待ち受け画像と呼ぶ)等を変更することによるカスタマイズや、筐体のデザインを変更することによるカスタマイズなどが考えられる。
【0004】
上記着信音や待ち受け画像の変更によるカスタマイズとは、予め携帯電話端末に用意されている標準の着信音や待ち受け画像を、別の所望の着信音や待ち受け画像へ変更することである。なお、上記着信音や待ち受け画面の変更は、様々な着信音や待ち受け画面のデータを提供するサイト等からそれらのデータをダウンロードしたり、端末を操作してユーザが自ら作成することなどにより行われている。
【0005】
また、携帯電話端末の筐体のデザイン変更によるカスタマイズとは、例えば、既存の筐体にシールを貼ったり筐体に色を塗ったりすること、筐体の一部の外装パーツを所望の色や模様のものに取り替えること、筐体そのものを色や模様の異なった別の筐体に取り替えること、などが考えられる。なお、上記外装パーツや上記別の筐体は、携帯電話端末の供給メーカが製造して販売する場合のみならず、それ以外の第三者により作成されて販売されることも多い。また、外装パーツの取り替えによるカスタマイズの場合、携帯電話端末は、当該外装パーツを着脱可能なものとなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記着信音の変更によるカスタマイズは、携帯電話端末の外観が既存のものと何ら変わらず、他者の端末とは異なるものを所有したいというユーザの要求を満足し難い。同様に、上記待ち受け画面の変更によるカスタマイズは、待ち受け画面上の画像を除き、携帯電話端末の外観が既存の端末のものと何ら変わらず、やはりユーザの要求を満足させ難い。
【0007】
上記筐体にシールを貼り付けたり色を塗ることによるカスタマイズの場合、それらシールや色が剥がれやすいという欠点がある。また、一度シールを貼ったり色を塗ってしまうと、その後に再度カスタマイズすることが難しくなる。つまり、一度シールが貼られたり色が塗られたりすると、その後カスタマイズする際には、それら古いシールや色を剥がしてから新しいシールを貼ったり色を塗り直すようにしないと、綺麗にカスタマイズできなくなってしまう。また、特に色を塗り直す際には時間がかかり、ユーザがその日の気分で気軽に好み色に塗り直すようなことは困難である。
【0008】
上記外装パーツや筐体の取り替えによるカスタマイズの場合、ユーザの好みに合う外装パーツや筐体が必ずあるとは限らない。また、外装パーツや筐体の販売者は、多くのユーザの好みに合うだけの多数の外装パーツや筐体を用意しておかねばならない。この場合、在庫及び管理のコストが上昇してしまう。また、筐体を別のものに取り替える場合、携帯電話端末を分解する必要があり、ユーザが自ら行うことは技術的に困難である。また特に、筐体を別のものに取り替えるカスタマイズは時間と技術が必要であり、ユーザがその日の気分で気軽に取り替えるようなことは困難である。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、携帯電話機等の電子機器の筐体の色や模様等のデザインを、簡単かつ気軽にユーザが好みのデザインに変更でき、世界で唯一のデザインの電子機器を所有したいと言うユーザの欲求を満たすことができ、また、電子機器の供給メーカや販売者等の在庫や管理コストをも削減可能とする、電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、表面の少なくとも一部に単位領域毎に色を変更可能な色可変部材を含む筐体と、色設定情報に基づいて単位領域の色を変更制御する制御部とを有する。
【0011】
また、本発明の電子機器は、複数の色設定情報を保持する保持部から、使用者の指示入力や時間情報に応じた色設定情報を読み出し、その読み出した色設定情報に基づいて単位領域の色を変更可能となされている。なお、保持部は、外部から取得した色設定情報を保持可能である。
【0012】
すなわち本発明の電子機器によれば、電子機器の筐体の色や模様を、色設定情報に応じて任意に変更可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
本実施の形態は、電子機器の一例として携帯電話端末に本発明を適用したものである。
【0015】
[携帯電話端末の外観構成]
本実施の形態の携帯電話端末は、図1〜図3に示すように、第1の筐体1と、この第1の筐体1に対して折り重なるように二つ折りにされる第2の筐体2とを有した、いわゆる折り畳み式の携帯電話端末である。
【0016】
第1の筐体1と第2の筐体2は、互いの一端側を連結部(ヒンジ部)3を介して互いに回動自在とされており、図1の折り畳んだ状態と図2及び図3の開いた状態で使用される。すなわちこの折り畳み式の携帯電話端末は、例えば、充電時や電話をかけない場合には図1の折り畳んだ状態となされ、電話をかけたりメールを送信する場合には図2及び図3の開いた状態として使用される。
【0017】
第1の筐体1には、携帯電話端末の主要な回路構成が内蔵されている。また、この第1の筐体1の上面(第2の筐体2との対向面)には、図2に示すように、テンキー(電話番号等を入力するためのダイヤルキー)や各種のファンクションキー等の複数のキーボタン4とジョグダイヤル5などからなるキー操作部が設けられている。
【0018】
第2の筐体2には、液晶ディスプレイ(LCD)6、赤外線送受信部9、LED(Light Emitting Diode)発光部10などが設けられている。液晶ディスプレイ6は、第1の筐体1と重なり合う側の表面2aに設けられている。赤外線送受信部9とLED発光部10は第2の筐体2の先端に設けられている。なお、赤外線送受信部9は、例えばパーソナルコンピュータと携帯電話端末との間や、携帯電話端末同士で住所や電話番号などのデータを赤外線通信(IrDA光通信規格による赤外線通信)によって送受信するために設けられている。
【0019】
また、本実施の形態の携帯電話端末の場合、例えば第2の筐体2は、背面2b側の外表面上に、単位領域毎に色を変更可能な色可変部材を含むものとなされている。なお、本実施の形態では、上記色可変部材として例えばいわゆる電子ペーパー78が用いられている。
【0020】
[電子ペーパー]
ここで、電子ペーパー78について説明する。なお、電子ペーパーには、いわゆるマイクロカプセル電気泳動型、ツイストボール型、2色性染料/液晶型、液晶/有機感光体複合膜型、トナーディスプレイ型などの各種のタイプがある。本実施の形態で使用する電子ペーパー78は、上記各タイプの何れであっても良い。但し、以下の説明では、ツイストボール型の電子ペーパー78を例に挙げている。図4は、上記ツイストボール型の電子ペーパー78の概略的な断面構造を示している。
【0021】
当該電子ペーパー78は、透明保護膜104、透明電極膜102、透明電極膜103、白色保護膜105、及び、透明電極膜102と103の間に平面状に配列された複数の球形微粒子101を有している。
【0022】
透明保護膜104は、例えば無色透明で且つ保護層の働きをする絶縁性の膜である。白色保護膜105は、白色で且つ保護層の働きをする絶縁性の膜である。当該電子ペーパー78の場合、上記透明保護膜104側が目視される方になる。
【0023】
透明電極膜102と103の間には、例えば透明シリコン樹脂107が充填されており、当該透明シリコン樹脂107がバインダとなって各球形微粒子101を結合している。また、各球形微粒子101の周囲には、キャビティ106が形成されている。このキャビティ106には特定の透光性液体が満たされており、各球形微粒子101は、当該キャビティ106内でそれぞれ自由に回転可能となっている。
【0024】
球形微粒子101は、一方の半球部分が白色で他方の半球部分がシアン(Cyan)に着色された粒子(以下、第1粒子101aと呼ぶ)と、一方の半球部分が白色で他方の半球部分がマゼンタ(Magenta)に着色された粒子(以下、第2粒子101bと呼ぶ)と、一方の半球部分が白色で他方の半球部分がイエロー(Yellow)に着色された粒子(以下、第3粒子101cと呼ぶ)の、少なくとも3種類からなり、それぞれ白色の半球部分が例えば負の電荷を持ち、他方の半球部分が正の電荷を持つものとなされている。また、上記第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cは、例えば図5に示すようにそれぞれ3粒子毎に順番に配列されている。図5は、上記透明電極膜102と103の間に平面状に配列された各球形微粒子101を俯瞰したときの概略図であり、図中Cは第1粒子101aを示し、図中Mは第2粒子101bを、図中Yは第3粒子101cを示している。すなわち、本実施の形態の電子ペーパー78は、カラー表示を実現可能とするために、上記第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cが3粒子毎に順番かつ平面状に配列されている。なお、図5の配列状態は一例である。カラー表示を実現する場合、隣り合った第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cの3つ一組により、1単位領域(1ピクセル)分の色が決定される。なお、上記第1粒子101a〜第3粒子101cに加えて、一方の半球部分が白色で他方の半球部分が黒色となされた球形微粒子を配列しても良い。
【0025】
透明電極膜102には複数のストライプ状電極が例えば行方向に配列され、上記透明電極膜103には複数のストライプ状電極が例えば列方向に配列されており、それら行方向及び列方向の各ストライプ状電極により、いわゆるマトリクス構造が形成されている。すなわち、透明電極膜102の行方向の各ストライプ状電極と、透明電極膜103の列方向の各ストライプ電極とは、互いに交差するように配置されている。そして、上記各球形微粒子101は、各ストライプ電極の交差位置(ドット位置)にそれぞれ対応して配置されている。一例として、透明電極膜102のストライプ状電極が480本で、透明電極膜103のストライプ状電極が640本であるような場合、上記球形微粒子101の数は307200個となり、ドット数も同じく307200個となる。なお、上記行方向は、上記筐体2の背面2bの長辺方向若しくは短辺方向の何れであっても良い。詳細については後述するが、上記透明電極膜102、103の各ストライプ状電極は、図6の電子ペーパーコントローラ77に接続されており、当該電子ペーパーコントローラ77が各ストライプ状電極へ印加される電圧を生成している。
【0026】
ここで例えば、透明電極膜102の所望のストライプ状電極へ正の電圧を印加すると共に透明電極膜103の所望のストライプ状電極へ負の電圧を印加すると、それら両ストライプ状電極の交差位置の球形微粒子101は、上記正の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜103側へ向き、負の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜102側へ向くことになる。一方、透明電極膜102の所望のストライプ状電極へ負の電圧を印加すると共に透明電極膜103の所望のストライプ状電極へ正の電圧を印加すると、それら両ストライプ状電極の交差位置の球形微粒子101は、上記正の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜102側に向き、負の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜103側へ向くことになる。一例として、第1粒子101aのシアン半球部分と、第2粒子101bの白色半球部分と、第3粒子101cのイエロー半球部分とが上記透明電極膜102側に向くと、それら第1粒子101a〜第3粒子101cにより表される1ピクセル分の色は緑色となる。また例えば、第1粒子101aのシアン半球部分と、第2粒子101bのマゼンタ半球部分と、第3粒子101cのイエロー半球部分とが上記透明電極膜102側に向くと、それら第1粒子101a〜第3粒子101cにより表される1ピクセル分の色は黒色となる。したがって、それぞれ隣接する第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cの各半球部分のうち、何れの半球部分を透明電極膜102側に向かせるかを、透明電極膜102と103の各ストライプ状電極への電圧印加により制御すれば、各ピクセルを所望の色にすること、ひいては筐体の色や模様を所望のものにすることが実現可能となる。すなわち、当該電子ペーパー78によれば、透明電極膜102、103への電圧印加を制御することで、所望の色、模様、さらには文字や画像等の表示が可能になる。また、上記各球形微粒子101は、電圧の印加を停止した後も、電圧印加時の向きを長期間保持する特性を有しているため、上記所望の色、模様等が消えることは無い。勿論、再度電圧を印加することで、それら色、模様等は変更可能である。なお、各ストライプ状電極の詳細な駆動波形についての説明は省略するが、一般的な液晶ディスプレイの駆動波形と同様のものでよい。
【0027】
なお、本実施の形態の電子ペーパー78は、各ストライプ状電極へ単に電圧が印加される単純マトリクス構造だけでなく、各ストライプ状電極の交差位置に例えば薄膜トランジスタ等のスイッチ素子を備え、それらスイッチ素子をオン/オフさせるいわゆるアクティブマトリクス構造であっても良い。また、本発明にかかる電子ペーパー78は、一方の半球部分が黒色で他方の半球部分が赤色(R)に着色された粒子と、一方の半球部分が黒色で他方の半球部分が緑色(G)に着色された粒子と、一方の半球部分が黒色で他方の半球部分が青色(B)に着色された粒子の3種類を用いることにより、カラー表示を実現するものであっても良い。また、本実施の形態の電子ペーパー78は、一方の半球部分が白色で他方の半球部分が黒色に着色された複数の球形微粒子101を平面状に配列させると共に、透明電極膜102側に、例えばシアン、マゼンタ、イエロー(若しくは赤、緑、青)用のカラーフィルターを設けたものであっても良い。その他、電子ペーパー78は、各球形微粒子101が白色の半球部分と黒色の半球部分のみからなり、モノクロ表示を行うものであっても良い。また、本実施の形態では、筐体2の背面2b側のみに電子ペーパー78を設けた例を挙げているが、電子ペーパー78は他の面や当該携帯電話端末の筐体全面に設けても良い。
【0028】
[携帯電話端末の内部構成及び動作]
以下、図6を参照し、本実施の形態の携帯電話端末の内部構成及びその動作を説明する。
【0029】
本実施の形態の携帯電話端末は、通信ブロック40の構成として、アンテナ41,アンテナ共用器42,受信部43,ベースバンド処理部44,音声コーデックとして用いられるDSP(Digital Signal Processor)45,スピーカ(受話器)46,マイクロフォン(送話器)47,送信部48,周波数シンセサイザ49等を備えている。なお、本実施の形態の場合、上記アンテナ41は内蔵型のアンテナとなされている。
【0030】
また、本実施の形態の携帯電話端末は、制御ブロック60の構成として、CPU(Central Processing Unit)61,ROM(Read Only Memory)62,SRAM(Static Random Access Memory)63,フラッシュメモリ64がCPUバス65を介して接続されて形成されたマイクロコンピュータを備えている。ここで、ROM62は、CPU61において実行されるプログラムや、表示用のフォント等の、必要となるデータが予め記憶されたものである。また、SRAM63は、主に作業領域として用いられるものであり、CPU61がプログラム実行中において例えば計算途中のデータなどを必要に応じて記憶したり、制御ブロック60と各部との間でやりとりするデータを一時記憶したりするなどの場合に用いられる。また、フラッシュメモリ64は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)の一種であり、携帯電話端末の電源がオフにされても例えば直前の設定条件などを保持し、次の電源オン時に電源オフ前と同じ設定にするような使用方法をする場合に、それら直前の設定条件などのパラメータを記憶しておくためのものである。すなわち、フラッシュメモリ64は、携帯電話端末の電源がオフにされても、それに記憶されているデータが消失してしまうことのない不揮発性メモリである。
【0031】
当該制御ブロック60には、キーインターフェイス73を通じてキー操作部74が接続されている。キー操作部74は、前述したテンキーや各種のファンクションキーなどの複数のキーボタン4、ジョグダイヤル5等を有するものである。制御ブロック60は、このキー操作部74の操作を通じて、ユーザ(使用者)からの各種の指示入力を受け付けることができるようになされている。
【0032】
また、制御ブロック60は、外部インターフェイス75、外部入出力端子76を通じて、例えばパーソナルコンピュータなどの外部機器との間で、データの送受を行うことができる。
【0033】
また、本実施の形態の携帯電話端末は、文字、図形、記号、静止画像、動画像などの各種の画像情報を表示するために、LCD(Liquid Crystal Display)54及びLCDコントローラ53を備えている。LCD54は、比較的大きな表示画面を備えたTFT(Thin Film Transistor)カラー液晶ディスプレイである。このLCD54には、自機から電話をかけた相手先の電話番号や名称、或いは自機に電話をかけてきた相手先の電話番号や名称、各種のガイダンスメッセージなどを表示することができると共に、インターネットを通じて提供を受けたWebページの画像情報や電子メールなどのテキスト情報をも表示できるものである。
【0034】
カメラ部55は、いわゆるディジタルカメラとしての機能を有する。これにより、外出先などにおいて、景色などの画像を画像データとして記憶し、LCD54に表示して確認したりすることができる。このカメラ部55を通じて撮影された画像データもまた、フラッシュメモリ64に保存でき、必要に応じて読み出してLCD54に表示することができる。
【0035】
リンガ56は、着信を通知する着信音を放音したり、警報音を放音するなどのために設けられている。その他、図示しないが、当該携帯電話端末は、着信通知のためのバイブレータをも備えている。
【0036】
時計部57は、時間情報を発生する。
【0037】
次に、本実施の形態の携帯電話端末の受信系について説明する。
【0038】
アンテナ41を通じて受信された受信信号は、アンテナ共用器42を介して受信部43に供給される。受信部43は、受信信号が必要な帯域制限を行い、また、受信信号が適正なレベルになるようにAGC(自動利得制御)を行うと共に、周波数シンセサイザ49からの信号に基づいて受信信号の周波数を一定の周波数にするなどの処理を行い、その処理後の信号をベースバンド処理部44に供給する。
【0039】
ベースバンド処理部44は受信部43からの信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換し、フェージングなどの影響除去や受信した信号の種別判別、デインターリーブ、エラー訂正を行い、適正な復号処理を行って、音声データとその他の通信データとを分離する。上記音声データは、DSP45に供給され、上記その他の通信データ(例えば各種の制御情報や文字データなど)は、制御ブロック60に供給される。
【0040】
DSP45は、ベースバンド処理部44からの音声データをD/A(ディジタル/アナログ)変換してアナログ音声信号を形成し、これをスピーカ46に供給する。この時、DSP45は、音量調整も行う。スピーカ46は、DSP45からのアナログ音声信号により駆動される。これにより、スピーカ46からは音声が放音される。
【0041】
一方、ベースバンド処理部44から制御ブロック60に供給されたデータは、当該携帯電話端末用の制御データや文字データなどである場合、制御ブロック60のSRAM63に一時記憶されて、この携帯電話端末において使用される。また、それ以外の通信データは、例えばフラッシュメモリ64に記憶されたり、外部インターフェイス75、外部入出力端子76を通じて、当該携帯電話端末に接続されているパーソナルコンピュータなどの外部装置に供給されるようになされる。
【0042】
次に、本実施の形態の携帯電話端末の送信系について説明する。
【0043】
マイクロフォン47は、収音した音声をアナログ音声信号に変換し、これをDSP45に供給する。DSP45は、マイクロフォン47からのアナログ音声信号をA/D変換して、ディジタル音声信号を形成し、これをベースバンド処理部44に供給する。
【0044】
ベースバンド処理部44は、DSP45からのディジタル音声信号を所定の符号化方式で符号化して圧縮し、所定のブロックにまとめる。また、ベースバンド処理部44は、外部入出力端子76、外部インターフェイス75を通じて携帯電話端末に供給されたディジタルデータを所定のブロックにまとめる。ベースバンド処理部44は、上記圧縮されたディジタル音声信号や外部からのディジタルデータをまとめ、送信部48に供給する。
【0045】
送信部48は、ベースバンド処理部44より供給されたデータから変調信号を形成し、さらにこの変調信号を所定の送信周波数に変換するために、周波数シンセサイザ49からの変換用の信号と上記変調信号とを混合して、送信用変調信号を形成する。この送信部48において形成された送信用変調信号は、アンテナ共用器42を経由して、アンテナ41から送信される。
【0046】
以上のような受信系及び送信系を備えた本実施の形態の携帯電話端末において、待ち受け受信時の制御ブロック60は、ベースバンド処理部44からの受信信号を監視することにより、自機への着信を検出する。そして、制御ブロック60は、自機への着信を検出した場合には、リンガ56を制御して、呼び出し音(リンガ音)を放音するようにして、自機への着信を携帯電話端末のユーザに通知する。そして、携帯電話端末のユーザがキー操作部74に設けられているオフフックキーを押下するなどのオフフック操作を行うことで当該着信に応答した場合、制御ブロック60は、送信系を通じて接続応答を送出するなどして通信回線を接続する。これにより、前述した受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
【0047】
また、本実施の形態の携帯電話端末から発呼する場合には、ユーザは、キー操作部74のオフフックキーを押下するなどのオフフック操作を行った後、キー操作部74のテンキーを通じて、若しくは、予め登録された電話番号リストから相手先の電話番号を選択することにより、電話番号のダイヤル操作を行うようにする。これにより、制御ブロック60は、発呼要求を形成して送信系を通じて送信し、目的とする相手先の電話端末との間に通信回線を接続するようにする。そして、相手先からの着信応答が返信されてきて、通信回線の接続を確認すると、当該携帯電話端末は、前述した受信系、送信系の動作によって通話が可能になる。
【0048】
[電子ペーパーコントローラの動作]
本実施の形態の携帯電話端末は、制御ブロック60による制御の元で、前述した電子ペーパー78の各ストライプ状電極へ印加する電圧を発生して、各ピクセルの色を決定する電子ペーパーコントローラ77も備えている。
【0049】
電子ペーパーコントローラ77は、電子ペーパーの各ピクセルの色を決定して当該電子ペーパー全体としての色や模様を設定するための情報(以下、色設定データと呼ぶことにする)が制御ブロック60から送られてくると、その色設定データに応じて、電子ペーパー78の各ストライプ状電極に電圧を印加する。すなわち、上記電子ペーパーコントローラ77は、電子ペーパー78の透明電極膜102の各ストライプ状電極、及び、透明電極膜103の各ストライプ状電極と接続されており、上記色設定データに基づいて、それら各ストライプ状電極に対して個々に電圧を印加するものである。一例として、電子ペーパー78全体を黄色にするような場合、制御ブロック60は電子ペーパー78全体を黄色にするための色設定データを電子ペーパーコントローラ77へ送り、電子ペーパーコントローラ77は、その色設定データに基づいて、前記第1粒子101aと第3粒子101cに対応した透明電極膜102のストライプ状電極に正の電圧を印加すると同時に透明電極膜103のストライプ状電極に負の電圧を印加し、また、前記第2粒子101bに対応した透明電極膜102のストライプ状電極に負の電圧を印加すると同時に透明電極膜103のストライプ状電極に正の電圧を印加する。これにより、前記第1粒子101aのシアン半球部分と第3粒子101cのイエロー半球部分とが上記透明電極膜102側に向き、一方、第2粒子101bの白色半球部分が透明電極膜102側に向くようになり、その結果、電子ペーパー78全体の色は黄色になる。つまり本実施の形態の携帯電話端末の場合、筐体2の背面2b側が黄色になる。なお、上記色設定データが、様々な模様や文字、画像等を描くためのデータである場合、電子ペーパー78には、それら模様や文字、画像等が表示されることになる。また、電子ペーパー78が携帯電話端末の筐体全面に設けられている場合には、当該筐体全面や各面毎の色や模様等が任意に変更可能となる。
【0050】
[電子ペーパーの色設定データ]
ここで、上記色設定データは、制御ブロック60のCPU61から上記電子ペーパーコントローラ77に供給される。
【0051】
CPU61は、例えばフラッシュメモリ64に保存されている色設定データを必要に応じて読み出すか、若しくは色設定データを都度生成して、上記電子ペーパーコントローラ77へ供給する。なお、色設定データはROM62に保存されていても良い。
【0052】
上記フラッシュメモリ64に保存されているデータは、電子ペーパー78の色や模様等を種々様々に変更するための複数の色設定データであっても良い。
【0053】
そして、それら複数の色設定データは、例えば各テンキー(テンキーにより入力される各数字)やジョグダイヤル(ジョグダイヤルにより選ばれるメニュー項目)等と付けられていても良い。この場合、CPU61は、ユーザによるテンキーやジョグダイヤル等の操作に応じて上記フラッシュメモリ64から色設定データを読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、ユーザは、テンキーやジョグダイヤル等を操作することで、電子ペーパー78(つまり筐体)所望の色や模様を任意に設定可能となる。
【0054】
また、上記複数の色設定データは、例えば時間情報と対応付けられていても良い。この場合、CPU61は、時計部57の時間情報を元に、予め設定された時間になったときに、その時間に対応した色設定データを上記フラッシュメモリ64から読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、例えば、日毎、週毎、月毎、季節毎に、或いは午前と午後、昼と夜とで、電子ペーパー78(つまり筐体)の色や模様が変更されることになる。
【0055】
さらに、上記複数の色設定データは、例えば発呼や着呼、発信相手先や着信相手先の電話番号,電子メールアドレスなどと対応付けられていても良い。この場合、CPU61は、発呼や着呼、発信相手先や着信相手先の電話番号,電子メールアドレスなどに応じた色設定データを上記フラッシュメモリ64から読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、発呼や着呼、発信相手先や着信相手先の電話番号、電子メールアドレスなどに応じて、電子ペーパー78(筐体)の色や模様が変更されることになる。
【0056】
その他、上記複数の色設定データは、場所に対応付けられていても良い。すなわち例えば、当該携帯電話端末が例えばGPS(Global Positioning System)等の位置測位システム機能を備えているとき、CPU61は、当該システムにより計測した位置に応じた色設定データを上記フラッシュメモリ64から読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、ユーザが居る場所(携帯電話端末の位置)に応じて、電子ペーパー78(筐体)の色や模様が変更されることになる。
【0057】
上記フラッシュメモリ64に保存される色設定データは、例えば、当該携帯電話端末の製造メーカにより予め書き込まれたデータでも良いし、当該携帯電話端末が備えている電子ペーパー78のドット数に応じてデザインされた色設定データを提供するWebサイトからダウンロードされたもの、或いは、ユーザが例えばパーソナルコンピュータ上で作成して外部入出力端子76と外部インターフェイス75を介して転送されたもの、図示しないメモリカード等の外部記憶媒体を介して取り込まれたものであっても良い。特に、パーソナルコンピュータにて色設定データを作成する場合、ユーザは、自らが作成したユニークな色や模様で携帯電話端末をカスタマイズすることができる。なお、パーソナルコンピュータにて色設定データを作成する際には、予め用意されているテンプレートを任意に加工する場合も含む。また、Webサイトから色設定データのダウンロードが行われる場合、その色設定データが例えば有名デザイナー等によりデザインされたものであるならば、ユーザは、好みのデザイナーにより作られた色や模様により、携帯電話端末をカスタマイズすることが可能となる。なお、Webサイトからダウンロードされる色設定データは、有料若しくは無料の何れにより提供されても良い。Webサイトは、携帯電話端末の製造メーカが運営するものだけでなく、第三者により運営されていても良い。また、パーソナルコンピュータ上で上記色設定データを作成するための色設定ソフトウェアは、CD−ROM等の記録媒体やWebサイトからのダウンロードにより提供されても良く、有料若しくは無料の何れにより提供されても良い。
【0058】
[実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本実施の形態の携帯電話端末によれば、ユーザは、簡単且つ自由に、筐体の色や模様を変えて自分好みにカスタマイズできる。これにより、ユーザは、世界でただ一つのデザインの携帯電話端末を持つという欲求を満たすことができる。
【0059】
また、本実施の形態によれば、携帯電話端末の筐体の色や模様を設定するための色設定データを提供するサービス、色設定データをパーソナルコンピュータ等により自ら作成できるソフトウェアを提供するサービスなどを実現できる。したがって、携帯電話端末の供給メーカや販売者等は、在庫や管理コストを増加させることなく、様々な色や模様の携帯電話端末をユーザに提供できる。
【0060】
なお、上述した実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0061】
例えば、本発明の電子機器は、携帯電話端末に限定されない。すなわち、携帯型、据え置き型を問わず、様々な電子機器に適用できる。それら様々な電子機器は、ディジタルカメラ、AV(Audio Video)機器、冷蔵庫や洗濯機、掃除機等の家電製品でも良い。
【0062】
また、本発明の電子機器は、電子ペーパーのような電界ではなく、温度や湿度を制御することで色の変わる色可変部材を使用したものであっても良い。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、筐体表面の少なくとも一部が色可変部材となされており、色設定情報に基づいてその色可変部材の色を変更可能となされているため、携帯電話機等の電子機器の筐体の色や模様等のデザインを簡単かつ気軽にユーザが好みのデザインに変更できる。したがって、ユーザは、世界で唯一のデザインの電子機器を所有したいと言う欲求を満たすことができる。また、電子機器の供給メーカや販売者は、様々な色や模様の電子機器を在庫として持つ必要がなくなるため、在庫コスト,管理コストを削減可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の携帯電話端末を二つ折りに折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の携帯電話端末を開いた状態で且つ液晶ディスプレイ側の斜視図である。
【図3】本実施の形態の携帯電話端末を開いた状態で且つ背面側の斜視図である。
【図4】電子ペーパーの原理説明に用いる図である。
【図5】電子ペーパーでカラー表示を実現する場合の各球形微粒子の配置例を示す図である。
【図6】本実施の形態の携帯電話端末の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…第1の筐体、2…第2の筐体、2b…背面、4…キーボタン、5…ジョグダイヤル、6…液晶ディスプレイ、9…赤外線送受信部、10…LED発光部、40…通信ブロック、60…制御ブロック、61…CPU、77…電子ペーパーコントローラ、78…電子ペーパー、101…球形微粒子、102,103…透明電極膜、104…透明保護膜、105…白色保護膜、106…キャビティ、107…透明シリコン樹脂
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の電子機器に関し、特に筐体の色や模様等のデザインを変更可能とした電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年は世界規模で携帯電話が普及している。但し、携帯電話端末の供給メーカは限られており、したがって携帯電話端末のバリエーションはさほど多くない。一方、携帯電話端末のユーザ(使用者)の中には、他人と同じ端末を持つのを嫌い、自分の端末を「カスタマイズ」する者が多い。
【0003】
ここで、上記携帯電話端末のカスタマイズとしては、例えば、着信音を変更したり、待ち受け画面に表示する画像(以下、待ち受け画像と呼ぶ)等を変更することによるカスタマイズや、筐体のデザインを変更することによるカスタマイズなどが考えられる。
【0004】
上記着信音や待ち受け画像の変更によるカスタマイズとは、予め携帯電話端末に用意されている標準の着信音や待ち受け画像を、別の所望の着信音や待ち受け画像へ変更することである。なお、上記着信音や待ち受け画面の変更は、様々な着信音や待ち受け画面のデータを提供するサイト等からそれらのデータをダウンロードしたり、端末を操作してユーザが自ら作成することなどにより行われている。
【0005】
また、携帯電話端末の筐体のデザイン変更によるカスタマイズとは、例えば、既存の筐体にシールを貼ったり筐体に色を塗ったりすること、筐体の一部の外装パーツを所望の色や模様のものに取り替えること、筐体そのものを色や模様の異なった別の筐体に取り替えること、などが考えられる。なお、上記外装パーツや上記別の筐体は、携帯電話端末の供給メーカが製造して販売する場合のみならず、それ以外の第三者により作成されて販売されることも多い。また、外装パーツの取り替えによるカスタマイズの場合、携帯電話端末は、当該外装パーツを着脱可能なものとなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記着信音の変更によるカスタマイズは、携帯電話端末の外観が既存のものと何ら変わらず、他者の端末とは異なるものを所有したいというユーザの要求を満足し難い。同様に、上記待ち受け画面の変更によるカスタマイズは、待ち受け画面上の画像を除き、携帯電話端末の外観が既存の端末のものと何ら変わらず、やはりユーザの要求を満足させ難い。
【0007】
上記筐体にシールを貼り付けたり色を塗ることによるカスタマイズの場合、それらシールや色が剥がれやすいという欠点がある。また、一度シールを貼ったり色を塗ってしまうと、その後に再度カスタマイズすることが難しくなる。つまり、一度シールが貼られたり色が塗られたりすると、その後カスタマイズする際には、それら古いシールや色を剥がしてから新しいシールを貼ったり色を塗り直すようにしないと、綺麗にカスタマイズできなくなってしまう。また、特に色を塗り直す際には時間がかかり、ユーザがその日の気分で気軽に好み色に塗り直すようなことは困難である。
【0008】
上記外装パーツや筐体の取り替えによるカスタマイズの場合、ユーザの好みに合う外装パーツや筐体が必ずあるとは限らない。また、外装パーツや筐体の販売者は、多くのユーザの好みに合うだけの多数の外装パーツや筐体を用意しておかねばならない。この場合、在庫及び管理のコストが上昇してしまう。また、筐体を別のものに取り替える場合、携帯電話端末を分解する必要があり、ユーザが自ら行うことは技術的に困難である。また特に、筐体を別のものに取り替えるカスタマイズは時間と技術が必要であり、ユーザがその日の気分で気軽に取り替えるようなことは困難である。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、携帯電話機等の電子機器の筐体の色や模様等のデザインを、簡単かつ気軽にユーザが好みのデザインに変更でき、世界で唯一のデザインの電子機器を所有したいと言うユーザの欲求を満たすことができ、また、電子機器の供給メーカや販売者等の在庫や管理コストをも削減可能とする、電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、表面の少なくとも一部に単位領域毎に色を変更可能な色可変部材を含む筐体と、色設定情報に基づいて単位領域の色を変更制御する制御部とを有する。
【0011】
また、本発明の電子機器は、複数の色設定情報を保持する保持部から、使用者の指示入力や時間情報に応じた色設定情報を読み出し、その読み出した色設定情報に基づいて単位領域の色を変更可能となされている。なお、保持部は、外部から取得した色設定情報を保持可能である。
【0012】
すなわち本発明の電子機器によれば、電子機器の筐体の色や模様を、色設定情報に応じて任意に変更可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0014】
本実施の形態は、電子機器の一例として携帯電話端末に本発明を適用したものである。
【0015】
[携帯電話端末の外観構成]
本実施の形態の携帯電話端末は、図1〜図3に示すように、第1の筐体1と、この第1の筐体1に対して折り重なるように二つ折りにされる第2の筐体2とを有した、いわゆる折り畳み式の携帯電話端末である。
【0016】
第1の筐体1と第2の筐体2は、互いの一端側を連結部(ヒンジ部)3を介して互いに回動自在とされており、図1の折り畳んだ状態と図2及び図3の開いた状態で使用される。すなわちこの折り畳み式の携帯電話端末は、例えば、充電時や電話をかけない場合には図1の折り畳んだ状態となされ、電話をかけたりメールを送信する場合には図2及び図3の開いた状態として使用される。
【0017】
第1の筐体1には、携帯電話端末の主要な回路構成が内蔵されている。また、この第1の筐体1の上面(第2の筐体2との対向面)には、図2に示すように、テンキー(電話番号等を入力するためのダイヤルキー)や各種のファンクションキー等の複数のキーボタン4とジョグダイヤル5などからなるキー操作部が設けられている。
【0018】
第2の筐体2には、液晶ディスプレイ(LCD)6、赤外線送受信部9、LED(Light Emitting Diode)発光部10などが設けられている。液晶ディスプレイ6は、第1の筐体1と重なり合う側の表面2aに設けられている。赤外線送受信部9とLED発光部10は第2の筐体2の先端に設けられている。なお、赤外線送受信部9は、例えばパーソナルコンピュータと携帯電話端末との間や、携帯電話端末同士で住所や電話番号などのデータを赤外線通信(IrDA光通信規格による赤外線通信)によって送受信するために設けられている。
【0019】
また、本実施の形態の携帯電話端末の場合、例えば第2の筐体2は、背面2b側の外表面上に、単位領域毎に色を変更可能な色可変部材を含むものとなされている。なお、本実施の形態では、上記色可変部材として例えばいわゆる電子ペーパー78が用いられている。
【0020】
[電子ペーパー]
ここで、電子ペーパー78について説明する。なお、電子ペーパーには、いわゆるマイクロカプセル電気泳動型、ツイストボール型、2色性染料/液晶型、液晶/有機感光体複合膜型、トナーディスプレイ型などの各種のタイプがある。本実施の形態で使用する電子ペーパー78は、上記各タイプの何れであっても良い。但し、以下の説明では、ツイストボール型の電子ペーパー78を例に挙げている。図4は、上記ツイストボール型の電子ペーパー78の概略的な断面構造を示している。
【0021】
当該電子ペーパー78は、透明保護膜104、透明電極膜102、透明電極膜103、白色保護膜105、及び、透明電極膜102と103の間に平面状に配列された複数の球形微粒子101を有している。
【0022】
透明保護膜104は、例えば無色透明で且つ保護層の働きをする絶縁性の膜である。白色保護膜105は、白色で且つ保護層の働きをする絶縁性の膜である。当該電子ペーパー78の場合、上記透明保護膜104側が目視される方になる。
【0023】
透明電極膜102と103の間には、例えば透明シリコン樹脂107が充填されており、当該透明シリコン樹脂107がバインダとなって各球形微粒子101を結合している。また、各球形微粒子101の周囲には、キャビティ106が形成されている。このキャビティ106には特定の透光性液体が満たされており、各球形微粒子101は、当該キャビティ106内でそれぞれ自由に回転可能となっている。
【0024】
球形微粒子101は、一方の半球部分が白色で他方の半球部分がシアン(Cyan)に着色された粒子(以下、第1粒子101aと呼ぶ)と、一方の半球部分が白色で他方の半球部分がマゼンタ(Magenta)に着色された粒子(以下、第2粒子101bと呼ぶ)と、一方の半球部分が白色で他方の半球部分がイエロー(Yellow)に着色された粒子(以下、第3粒子101cと呼ぶ)の、少なくとも3種類からなり、それぞれ白色の半球部分が例えば負の電荷を持ち、他方の半球部分が正の電荷を持つものとなされている。また、上記第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cは、例えば図5に示すようにそれぞれ3粒子毎に順番に配列されている。図5は、上記透明電極膜102と103の間に平面状に配列された各球形微粒子101を俯瞰したときの概略図であり、図中Cは第1粒子101aを示し、図中Mは第2粒子101bを、図中Yは第3粒子101cを示している。すなわち、本実施の形態の電子ペーパー78は、カラー表示を実現可能とするために、上記第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cが3粒子毎に順番かつ平面状に配列されている。なお、図5の配列状態は一例である。カラー表示を実現する場合、隣り合った第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cの3つ一組により、1単位領域(1ピクセル)分の色が決定される。なお、上記第1粒子101a〜第3粒子101cに加えて、一方の半球部分が白色で他方の半球部分が黒色となされた球形微粒子を配列しても良い。
【0025】
透明電極膜102には複数のストライプ状電極が例えば行方向に配列され、上記透明電極膜103には複数のストライプ状電極が例えば列方向に配列されており、それら行方向及び列方向の各ストライプ状電極により、いわゆるマトリクス構造が形成されている。すなわち、透明電極膜102の行方向の各ストライプ状電極と、透明電極膜103の列方向の各ストライプ電極とは、互いに交差するように配置されている。そして、上記各球形微粒子101は、各ストライプ電極の交差位置(ドット位置)にそれぞれ対応して配置されている。一例として、透明電極膜102のストライプ状電極が480本で、透明電極膜103のストライプ状電極が640本であるような場合、上記球形微粒子101の数は307200個となり、ドット数も同じく307200個となる。なお、上記行方向は、上記筐体2の背面2bの長辺方向若しくは短辺方向の何れであっても良い。詳細については後述するが、上記透明電極膜102、103の各ストライプ状電極は、図6の電子ペーパーコントローラ77に接続されており、当該電子ペーパーコントローラ77が各ストライプ状電極へ印加される電圧を生成している。
【0026】
ここで例えば、透明電極膜102の所望のストライプ状電極へ正の電圧を印加すると共に透明電極膜103の所望のストライプ状電極へ負の電圧を印加すると、それら両ストライプ状電極の交差位置の球形微粒子101は、上記正の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜103側へ向き、負の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜102側へ向くことになる。一方、透明電極膜102の所望のストライプ状電極へ負の電圧を印加すると共に透明電極膜103の所望のストライプ状電極へ正の電圧を印加すると、それら両ストライプ状電極の交差位置の球形微粒子101は、上記正の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜102側に向き、負の電荷を持つ方の半球部分が透明電極膜103側へ向くことになる。一例として、第1粒子101aのシアン半球部分と、第2粒子101bの白色半球部分と、第3粒子101cのイエロー半球部分とが上記透明電極膜102側に向くと、それら第1粒子101a〜第3粒子101cにより表される1ピクセル分の色は緑色となる。また例えば、第1粒子101aのシアン半球部分と、第2粒子101bのマゼンタ半球部分と、第3粒子101cのイエロー半球部分とが上記透明電極膜102側に向くと、それら第1粒子101a〜第3粒子101cにより表される1ピクセル分の色は黒色となる。したがって、それぞれ隣接する第1粒子101a、第2粒子101b、第3粒子101cの各半球部分のうち、何れの半球部分を透明電極膜102側に向かせるかを、透明電極膜102と103の各ストライプ状電極への電圧印加により制御すれば、各ピクセルを所望の色にすること、ひいては筐体の色や模様を所望のものにすることが実現可能となる。すなわち、当該電子ペーパー78によれば、透明電極膜102、103への電圧印加を制御することで、所望の色、模様、さらには文字や画像等の表示が可能になる。また、上記各球形微粒子101は、電圧の印加を停止した後も、電圧印加時の向きを長期間保持する特性を有しているため、上記所望の色、模様等が消えることは無い。勿論、再度電圧を印加することで、それら色、模様等は変更可能である。なお、各ストライプ状電極の詳細な駆動波形についての説明は省略するが、一般的な液晶ディスプレイの駆動波形と同様のものでよい。
【0027】
なお、本実施の形態の電子ペーパー78は、各ストライプ状電極へ単に電圧が印加される単純マトリクス構造だけでなく、各ストライプ状電極の交差位置に例えば薄膜トランジスタ等のスイッチ素子を備え、それらスイッチ素子をオン/オフさせるいわゆるアクティブマトリクス構造であっても良い。また、本発明にかかる電子ペーパー78は、一方の半球部分が黒色で他方の半球部分が赤色(R)に着色された粒子と、一方の半球部分が黒色で他方の半球部分が緑色(G)に着色された粒子と、一方の半球部分が黒色で他方の半球部分が青色(B)に着色された粒子の3種類を用いることにより、カラー表示を実現するものであっても良い。また、本実施の形態の電子ペーパー78は、一方の半球部分が白色で他方の半球部分が黒色に着色された複数の球形微粒子101を平面状に配列させると共に、透明電極膜102側に、例えばシアン、マゼンタ、イエロー(若しくは赤、緑、青)用のカラーフィルターを設けたものであっても良い。その他、電子ペーパー78は、各球形微粒子101が白色の半球部分と黒色の半球部分のみからなり、モノクロ表示を行うものであっても良い。また、本実施の形態では、筐体2の背面2b側のみに電子ペーパー78を設けた例を挙げているが、電子ペーパー78は他の面や当該携帯電話端末の筐体全面に設けても良い。
【0028】
[携帯電話端末の内部構成及び動作]
以下、図6を参照し、本実施の形態の携帯電話端末の内部構成及びその動作を説明する。
【0029】
本実施の形態の携帯電話端末は、通信ブロック40の構成として、アンテナ41,アンテナ共用器42,受信部43,ベースバンド処理部44,音声コーデックとして用いられるDSP(Digital Signal Processor)45,スピーカ(受話器)46,マイクロフォン(送話器)47,送信部48,周波数シンセサイザ49等を備えている。なお、本実施の形態の場合、上記アンテナ41は内蔵型のアンテナとなされている。
【0030】
また、本実施の形態の携帯電話端末は、制御ブロック60の構成として、CPU(Central Processing Unit)61,ROM(Read Only Memory)62,SRAM(Static Random Access Memory)63,フラッシュメモリ64がCPUバス65を介して接続されて形成されたマイクロコンピュータを備えている。ここで、ROM62は、CPU61において実行されるプログラムや、表示用のフォント等の、必要となるデータが予め記憶されたものである。また、SRAM63は、主に作業領域として用いられるものであり、CPU61がプログラム実行中において例えば計算途中のデータなどを必要に応じて記憶したり、制御ブロック60と各部との間でやりとりするデータを一時記憶したりするなどの場合に用いられる。また、フラッシュメモリ64は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)の一種であり、携帯電話端末の電源がオフにされても例えば直前の設定条件などを保持し、次の電源オン時に電源オフ前と同じ設定にするような使用方法をする場合に、それら直前の設定条件などのパラメータを記憶しておくためのものである。すなわち、フラッシュメモリ64は、携帯電話端末の電源がオフにされても、それに記憶されているデータが消失してしまうことのない不揮発性メモリである。
【0031】
当該制御ブロック60には、キーインターフェイス73を通じてキー操作部74が接続されている。キー操作部74は、前述したテンキーや各種のファンクションキーなどの複数のキーボタン4、ジョグダイヤル5等を有するものである。制御ブロック60は、このキー操作部74の操作を通じて、ユーザ(使用者)からの各種の指示入力を受け付けることができるようになされている。
【0032】
また、制御ブロック60は、外部インターフェイス75、外部入出力端子76を通じて、例えばパーソナルコンピュータなどの外部機器との間で、データの送受を行うことができる。
【0033】
また、本実施の形態の携帯電話端末は、文字、図形、記号、静止画像、動画像などの各種の画像情報を表示するために、LCD(Liquid Crystal Display)54及びLCDコントローラ53を備えている。LCD54は、比較的大きな表示画面を備えたTFT(Thin Film Transistor)カラー液晶ディスプレイである。このLCD54には、自機から電話をかけた相手先の電話番号や名称、或いは自機に電話をかけてきた相手先の電話番号や名称、各種のガイダンスメッセージなどを表示することができると共に、インターネットを通じて提供を受けたWebページの画像情報や電子メールなどのテキスト情報をも表示できるものである。
【0034】
カメラ部55は、いわゆるディジタルカメラとしての機能を有する。これにより、外出先などにおいて、景色などの画像を画像データとして記憶し、LCD54に表示して確認したりすることができる。このカメラ部55を通じて撮影された画像データもまた、フラッシュメモリ64に保存でき、必要に応じて読み出してLCD54に表示することができる。
【0035】
リンガ56は、着信を通知する着信音を放音したり、警報音を放音するなどのために設けられている。その他、図示しないが、当該携帯電話端末は、着信通知のためのバイブレータをも備えている。
【0036】
時計部57は、時間情報を発生する。
【0037】
次に、本実施の形態の携帯電話端末の受信系について説明する。
【0038】
アンテナ41を通じて受信された受信信号は、アンテナ共用器42を介して受信部43に供給される。受信部43は、受信信号が必要な帯域制限を行い、また、受信信号が適正なレベルになるようにAGC(自動利得制御)を行うと共に、周波数シンセサイザ49からの信号に基づいて受信信号の周波数を一定の周波数にするなどの処理を行い、その処理後の信号をベースバンド処理部44に供給する。
【0039】
ベースバンド処理部44は受信部43からの信号をA/D(アナログ/ディジタル)変換し、フェージングなどの影響除去や受信した信号の種別判別、デインターリーブ、エラー訂正を行い、適正な復号処理を行って、音声データとその他の通信データとを分離する。上記音声データは、DSP45に供給され、上記その他の通信データ(例えば各種の制御情報や文字データなど)は、制御ブロック60に供給される。
【0040】
DSP45は、ベースバンド処理部44からの音声データをD/A(ディジタル/アナログ)変換してアナログ音声信号を形成し、これをスピーカ46に供給する。この時、DSP45は、音量調整も行う。スピーカ46は、DSP45からのアナログ音声信号により駆動される。これにより、スピーカ46からは音声が放音される。
【0041】
一方、ベースバンド処理部44から制御ブロック60に供給されたデータは、当該携帯電話端末用の制御データや文字データなどである場合、制御ブロック60のSRAM63に一時記憶されて、この携帯電話端末において使用される。また、それ以外の通信データは、例えばフラッシュメモリ64に記憶されたり、外部インターフェイス75、外部入出力端子76を通じて、当該携帯電話端末に接続されているパーソナルコンピュータなどの外部装置に供給されるようになされる。
【0042】
次に、本実施の形態の携帯電話端末の送信系について説明する。
【0043】
マイクロフォン47は、収音した音声をアナログ音声信号に変換し、これをDSP45に供給する。DSP45は、マイクロフォン47からのアナログ音声信号をA/D変換して、ディジタル音声信号を形成し、これをベースバンド処理部44に供給する。
【0044】
ベースバンド処理部44は、DSP45からのディジタル音声信号を所定の符号化方式で符号化して圧縮し、所定のブロックにまとめる。また、ベースバンド処理部44は、外部入出力端子76、外部インターフェイス75を通じて携帯電話端末に供給されたディジタルデータを所定のブロックにまとめる。ベースバンド処理部44は、上記圧縮されたディジタル音声信号や外部からのディジタルデータをまとめ、送信部48に供給する。
【0045】
送信部48は、ベースバンド処理部44より供給されたデータから変調信号を形成し、さらにこの変調信号を所定の送信周波数に変換するために、周波数シンセサイザ49からの変換用の信号と上記変調信号とを混合して、送信用変調信号を形成する。この送信部48において形成された送信用変調信号は、アンテナ共用器42を経由して、アンテナ41から送信される。
【0046】
以上のような受信系及び送信系を備えた本実施の形態の携帯電話端末において、待ち受け受信時の制御ブロック60は、ベースバンド処理部44からの受信信号を監視することにより、自機への着信を検出する。そして、制御ブロック60は、自機への着信を検出した場合には、リンガ56を制御して、呼び出し音(リンガ音)を放音するようにして、自機への着信を携帯電話端末のユーザに通知する。そして、携帯電話端末のユーザがキー操作部74に設けられているオフフックキーを押下するなどのオフフック操作を行うことで当該着信に応答した場合、制御ブロック60は、送信系を通じて接続応答を送出するなどして通信回線を接続する。これにより、前述した受信系、送信系の動作によって通話が可能となる。
【0047】
また、本実施の形態の携帯電話端末から発呼する場合には、ユーザは、キー操作部74のオフフックキーを押下するなどのオフフック操作を行った後、キー操作部74のテンキーを通じて、若しくは、予め登録された電話番号リストから相手先の電話番号を選択することにより、電話番号のダイヤル操作を行うようにする。これにより、制御ブロック60は、発呼要求を形成して送信系を通じて送信し、目的とする相手先の電話端末との間に通信回線を接続するようにする。そして、相手先からの着信応答が返信されてきて、通信回線の接続を確認すると、当該携帯電話端末は、前述した受信系、送信系の動作によって通話が可能になる。
【0048】
[電子ペーパーコントローラの動作]
本実施の形態の携帯電話端末は、制御ブロック60による制御の元で、前述した電子ペーパー78の各ストライプ状電極へ印加する電圧を発生して、各ピクセルの色を決定する電子ペーパーコントローラ77も備えている。
【0049】
電子ペーパーコントローラ77は、電子ペーパーの各ピクセルの色を決定して当該電子ペーパー全体としての色や模様を設定するための情報(以下、色設定データと呼ぶことにする)が制御ブロック60から送られてくると、その色設定データに応じて、電子ペーパー78の各ストライプ状電極に電圧を印加する。すなわち、上記電子ペーパーコントローラ77は、電子ペーパー78の透明電極膜102の各ストライプ状電極、及び、透明電極膜103の各ストライプ状電極と接続されており、上記色設定データに基づいて、それら各ストライプ状電極に対して個々に電圧を印加するものである。一例として、電子ペーパー78全体を黄色にするような場合、制御ブロック60は電子ペーパー78全体を黄色にするための色設定データを電子ペーパーコントローラ77へ送り、電子ペーパーコントローラ77は、その色設定データに基づいて、前記第1粒子101aと第3粒子101cに対応した透明電極膜102のストライプ状電極に正の電圧を印加すると同時に透明電極膜103のストライプ状電極に負の電圧を印加し、また、前記第2粒子101bに対応した透明電極膜102のストライプ状電極に負の電圧を印加すると同時に透明電極膜103のストライプ状電極に正の電圧を印加する。これにより、前記第1粒子101aのシアン半球部分と第3粒子101cのイエロー半球部分とが上記透明電極膜102側に向き、一方、第2粒子101bの白色半球部分が透明電極膜102側に向くようになり、その結果、電子ペーパー78全体の色は黄色になる。つまり本実施の形態の携帯電話端末の場合、筐体2の背面2b側が黄色になる。なお、上記色設定データが、様々な模様や文字、画像等を描くためのデータである場合、電子ペーパー78には、それら模様や文字、画像等が表示されることになる。また、電子ペーパー78が携帯電話端末の筐体全面に設けられている場合には、当該筐体全面や各面毎の色や模様等が任意に変更可能となる。
【0050】
[電子ペーパーの色設定データ]
ここで、上記色設定データは、制御ブロック60のCPU61から上記電子ペーパーコントローラ77に供給される。
【0051】
CPU61は、例えばフラッシュメモリ64に保存されている色設定データを必要に応じて読み出すか、若しくは色設定データを都度生成して、上記電子ペーパーコントローラ77へ供給する。なお、色設定データはROM62に保存されていても良い。
【0052】
上記フラッシュメモリ64に保存されているデータは、電子ペーパー78の色や模様等を種々様々に変更するための複数の色設定データであっても良い。
【0053】
そして、それら複数の色設定データは、例えば各テンキー(テンキーにより入力される各数字)やジョグダイヤル(ジョグダイヤルにより選ばれるメニュー項目)等と付けられていても良い。この場合、CPU61は、ユーザによるテンキーやジョグダイヤル等の操作に応じて上記フラッシュメモリ64から色設定データを読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、ユーザは、テンキーやジョグダイヤル等を操作することで、電子ペーパー78(つまり筐体)所望の色や模様を任意に設定可能となる。
【0054】
また、上記複数の色設定データは、例えば時間情報と対応付けられていても良い。この場合、CPU61は、時計部57の時間情報を元に、予め設定された時間になったときに、その時間に対応した色設定データを上記フラッシュメモリ64から読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、例えば、日毎、週毎、月毎、季節毎に、或いは午前と午後、昼と夜とで、電子ペーパー78(つまり筐体)の色や模様が変更されることになる。
【0055】
さらに、上記複数の色設定データは、例えば発呼や着呼、発信相手先や着信相手先の電話番号,電子メールアドレスなどと対応付けられていても良い。この場合、CPU61は、発呼や着呼、発信相手先や着信相手先の電話番号,電子メールアドレスなどに応じた色設定データを上記フラッシュメモリ64から読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、発呼や着呼、発信相手先や着信相手先の電話番号、電子メールアドレスなどに応じて、電子ペーパー78(筐体)の色や模様が変更されることになる。
【0056】
その他、上記複数の色設定データは、場所に対応付けられていても良い。すなわち例えば、当該携帯電話端末が例えばGPS(Global Positioning System)等の位置測位システム機能を備えているとき、CPU61は、当該システムにより計測した位置に応じた色設定データを上記フラッシュメモリ64から読み出し、上記電子ペーパーコントローラ77へ送る。これにより、ユーザが居る場所(携帯電話端末の位置)に応じて、電子ペーパー78(筐体)の色や模様が変更されることになる。
【0057】
上記フラッシュメモリ64に保存される色設定データは、例えば、当該携帯電話端末の製造メーカにより予め書き込まれたデータでも良いし、当該携帯電話端末が備えている電子ペーパー78のドット数に応じてデザインされた色設定データを提供するWebサイトからダウンロードされたもの、或いは、ユーザが例えばパーソナルコンピュータ上で作成して外部入出力端子76と外部インターフェイス75を介して転送されたもの、図示しないメモリカード等の外部記憶媒体を介して取り込まれたものであっても良い。特に、パーソナルコンピュータにて色設定データを作成する場合、ユーザは、自らが作成したユニークな色や模様で携帯電話端末をカスタマイズすることができる。なお、パーソナルコンピュータにて色設定データを作成する際には、予め用意されているテンプレートを任意に加工する場合も含む。また、Webサイトから色設定データのダウンロードが行われる場合、その色設定データが例えば有名デザイナー等によりデザインされたものであるならば、ユーザは、好みのデザイナーにより作られた色や模様により、携帯電話端末をカスタマイズすることが可能となる。なお、Webサイトからダウンロードされる色設定データは、有料若しくは無料の何れにより提供されても良い。Webサイトは、携帯電話端末の製造メーカが運営するものだけでなく、第三者により運営されていても良い。また、パーソナルコンピュータ上で上記色設定データを作成するための色設定ソフトウェアは、CD−ROM等の記録媒体やWebサイトからのダウンロードにより提供されても良く、有料若しくは無料の何れにより提供されても良い。
【0058】
[実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本実施の形態の携帯電話端末によれば、ユーザは、簡単且つ自由に、筐体の色や模様を変えて自分好みにカスタマイズできる。これにより、ユーザは、世界でただ一つのデザインの携帯電話端末を持つという欲求を満たすことができる。
【0059】
また、本実施の形態によれば、携帯電話端末の筐体の色や模様を設定するための色設定データを提供するサービス、色設定データをパーソナルコンピュータ等により自ら作成できるソフトウェアを提供するサービスなどを実現できる。したがって、携帯電話端末の供給メーカや販売者等は、在庫や管理コストを増加させることなく、様々な色や模様の携帯電話端末をユーザに提供できる。
【0060】
なお、上述した実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0061】
例えば、本発明の電子機器は、携帯電話端末に限定されない。すなわち、携帯型、据え置き型を問わず、様々な電子機器に適用できる。それら様々な電子機器は、ディジタルカメラ、AV(Audio Video)機器、冷蔵庫や洗濯機、掃除機等の家電製品でも良い。
【0062】
また、本発明の電子機器は、電子ペーパーのような電界ではなく、温度や湿度を制御することで色の変わる色可変部材を使用したものであっても良い。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、筐体表面の少なくとも一部が色可変部材となされており、色設定情報に基づいてその色可変部材の色を変更可能となされているため、携帯電話機等の電子機器の筐体の色や模様等のデザインを簡単かつ気軽にユーザが好みのデザインに変更できる。したがって、ユーザは、世界で唯一のデザインの電子機器を所有したいと言う欲求を満たすことができる。また、電子機器の供給メーカや販売者は、様々な色や模様の電子機器を在庫として持つ必要がなくなるため、在庫コスト,管理コストを削減可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の携帯電話端末を二つ折りに折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の携帯電話端末を開いた状態で且つ液晶ディスプレイ側の斜視図である。
【図3】本実施の形態の携帯電話端末を開いた状態で且つ背面側の斜視図である。
【図4】電子ペーパーの原理説明に用いる図である。
【図5】電子ペーパーでカラー表示を実現する場合の各球形微粒子の配置例を示す図である。
【図6】本実施の形態の携帯電話端末の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…第1の筐体、2…第2の筐体、2b…背面、4…キーボタン、5…ジョグダイヤル、6…液晶ディスプレイ、9…赤外線送受信部、10…LED発光部、40…通信ブロック、60…制御ブロック、61…CPU、77…電子ペーパーコントローラ、78…電子ペーパー、101…球形微粒子、102,103…透明電極膜、104…透明保護膜、105…白色保護膜、106…キャビティ、107…透明シリコン樹脂
Claims (5)
- 表面の少なくとも一部に、単位領域毎に色を変更可能な色可変部材を含む筐体と、
色設定情報に基づき、上記色可変部材の単位領域の色を変更制御する制御部とを有する
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器であって、
複数の色設定情報を保持する保持部と、
使用者からの指示入力情報を取り込む指示情報取込部とを有し、
上記制御部は、上記指示入力情報に応じた色設定情報を上記保持部から読み出し、当該読み出した色設定情報に基づいて上記色可変部材の単位領域の色を変更制御することを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器であって、
複数の色設定情報を保持する保持部と、
時間情報を発生する時間発生部とを有し、
上記制御部は、上記時間情報に応じた色設定情報を上記保持部から読み出し、当該読み出した色設定情報に基づいて上記色可変部材の単位領域の色を変更制御することを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器であって、
外部から色設定情報を取得する色設定情報取得部と、
上記取得した色設定情報を保持する保持部とを有することを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器であって、
上記色可変部材は、透明な第1の保護膜と、上記第1の保護膜に対向して配置される第2の保護膜と、上記第1,第2の保護膜の間に特定の液体を介して封入され且つ上記単位領域毎の色を決定するための複数の帯電微粒子と、上記各帯電微粒子にそれぞれ電界をかけるための電圧が印加される電極膜とを有し、
上記制御部は、上記色設定情報に応じた上記電圧を生成して上記色可変部材の電極膜へ印加する電圧生成部を有することを特徴とする電子機器。
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