JP2004064549A - 受信性能測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】TV信号の受信処理装置の受信性能を自動測定する。
【解決手段】TS発生器1によりTSが発生されると、TSは信号変調機3により変調されてチューナセット5に出力される。チューナセット5では入力信号はノイズ源4により生成された各種ノイズが加えられて、受信処理されてLVDSコンバータ6に出力される。LVDSコンバータ6は入力信号をTSと同じ形式のLVDSに変換してエラーレート測定装置2に出力する。エラーレート測定装置2では、発生されたTSと入力したLVDSとを同期調整して差分を求めパーソナルコンピュータ7に出力する。パーソナルコンピュータ7は入力した差分と所定のBERとを比較して、比較結果に基づきチューナセット5の受信処理に係る性能を判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】TS発生器1によりTSが発生されると、TSは信号変調機3により変調されてチューナセット5に出力される。チューナセット5では入力信号はノイズ源4により生成された各種ノイズが加えられて、受信処理されてLVDSコンバータ6に出力される。LVDSコンバータ6は入力信号をTSと同じ形式のLVDSに変換してエラーレート測定装置2に出力する。エラーレート測定装置2では、発生されたTSと入力したLVDSとを同期調整して差分を求めパーソナルコンピュータ7に出力する。パーソナルコンピュータ7は入力した差分と所定のBERとを比較して、比較結果に基づきチューナセット5の受信処理に係る性能を判定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は受信性能測定装置に関し、特にTV(Televisionの略)信号の受信性能を測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来のTV入力はチューナセットを介してCVBS(Composite Video Base−band Signaling)により画面上に映像が表示される。
【0003】
チューナセットのTV信号の受信性能を測定する場合には、各チャンネルによる諸条件を変更しながら、変更された条件毎に目視にて画面におけるノイズの出現を監視していた。監視の結果、たとえばノイズが所定期間(たとえば20msec)表示されなければチューナセットの受信性能は良好と判定していた。
【0004】
このように従来の受信性能測定はオペレータによる手動測定に依存していたので、人為ミスもあり効率的ではなかった。
【0005】
また、TV信号の受信測定に関する技術として特開2000−32365に開示の装置がある。この装置では、エラーレート検出回路から出力された訂正ビット数はマイコン制御回路に入力されて、マイコン制御回路で保持されていた基準ビット数にソフトウェアにより除算されて、その結果をエラーレート信号として出力している。
【0006】
また、特開2000−299665の公報では、電波の受信レベルとビットエラー率を同時測定する技術が示されている。
【0007】
また、特開2002−94487の公報では、伝送路のビットエラー測定をコンピュータに実行させるための手順が示される。
【0008】
これら公報に開示の技術は、デジタルデータのビットエラーの測定または検出が開示されるにすぎず、TV信号のコンポジット信号の受信性能測定に関する技術は何ら示唆されていない。
【0009】
それゆえにこの発明の目的は、TV信号の受信性能の測定装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に従うと、TV(テレビジョン)信号の受信処理装置の性能を測定する装置は、デジタル信号を生成して出力する生成部と、設定された所定レベルのノイズを生成するノイズ部と、生成部から出力されるデジタル信号に対応したアナログのTV信号であって、ノイズ部により生成されたノイズが加えられて、受信処理装置により受信処理された後の該アナログTV信号と、生成部により出力されたデジタル信号とを、デジタル信号として比較する信号比較部と、信号比較部の比較結果に基づいて性能を判定する判定部とを備える。
【0011】
上述の受信性能測定装置によれば、ノイズ部により生成されたノイズが加えられて、受信処理装置における受信処理がされた後のアナログTV信号と、生成部により生成された元のデジタル信号とは、デジタル信号として比較されて比較結果に基づいて性能が判定される。したがって、人的作業を介さずに、自動的にTV信号の受信処理装置の性能を判定して測定できる。
【0012】
上述の所定レベルは好ましくは、可変調整されて設定される。したがって、性能測定の為に生成されて強制的に加えられるノイズレベルを可変調整できるから、性能測定の自由度は高まり、性能測定精度も向上する。
【0013】
上述の生成部は、好ましくは、与えられるTV信号に対応のデジタル信号を入力して、電波として変調して出力する信号変調部を有する。したがって、デジタル信号をアナログTV信号に変更できるから、デジタル信号を容易に測定できる。
【0014】
上述の受信性能測定装置では、好ましくは、信号比較部は、比較のために受信処理後のアナログTV信号を入力してデジタル信号に変換する信号変換部を有し、生成部が生成するデジタル信号と信号変換部により変換されたデジタル信号とを比較する。したがって、信号比較は、デジタル信号とデジタル信号との比較となるので、該比較結果に基づくことで該受信処理の性能をより正確に判定できる。
【0015】
上述の受信性能測定装置は、好ましくは判定部による判定を出力する出力部をさらに備える。したがって、性能測定の判定の内容を出力部を介して提示できるから、ユーザは提示内容を確認することで性能測定の結果を速やかに知ることができる。
【0016】
上述の出力部には好ましくは、判定に加えて、設定された所定レベルが出力される。したがって、判定の内容とともに、このときに加えられているノイズレベルが出力部を介して提示されるので、ユーザは被測定対象である受信処理装置の受信処理に係る耐ノイズレベルを確認することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
TV受像機は、チューナセットを介して受信した指定チャンネルの信号を入力し、出力したCVBSに基づいて画面に映像を表示している。そのため、どのようなチューナセットであっても、入力された信号はCVBSにて出力される。出力されたCVBSをTS(Transport Stream)形式のLVDS(Low VoltageDifferential Signaling)に変換すれば、エラー測定装置によりエラーレートを検出することができる。検出されたエラーレートを基準レートと比較して判断することでチューナセットの受信性能測定が可能となる。この判断をパーソナルコンピュータに予め格納されたプログラムに従い実行させることで、人手を介さずに自動的に受信性能測定できる。受信性能測定には測定器の組合せで受信感度、周波数ずれおよびゴーストノイズなどの測定が可能となる。
【0018】
図1には、本実施の形態に係る受信性能測定装置の構成が示されて、図2には受信性能測定に係る処理手順が示される。
【0019】
図1を参照して受信性能測定装置は、被測定対象であるチューナセット5の受信性能を測定するために、映像のデータIDに基づいてデジタル化した映像信号であるTSを発生させて出力するTS発生器1、エラーレート測定装置2、与えられるTSを入力して電波として送信するための信号変調機3、TV信号に関する各種のノイズを発生させるためのノイズ源4、CVBSを入力してデジタル信号のLVDSに変換して出力するLVDSコンバータ6、および画面などの出力部8を接続するパーソナルコンピュータ7を備える。チューナセット5はデジタル信号を受信(入力)してチューニングを含む受信処理をして送信(出力)する。
【0020】
チューナセット5の受信性能測定を実行するために、パーソナルコンピュータ7に予め格納されたプログラムに対応のフローチャートが図2に示される。図1と図2を参照して動作を説明する。まず、パーソナルコンピュータ7によりTS発生器1が起動されると(ステップS1)、TS発生器1は与えられる映像のデータIDに基づいてTSを発生させてエラー測定装置2に出力する。映像のデータIDはパーソナルコンピュータ7からTS発生器1に与えられてよい。また、TS発生器1は起動されると、所定パターンのTSを発生するようにしてもよい。
【0021】
TSはエラー測定装置2を通過して、信号変調機3に与えられる。パーソナルコンピュータ7は設定されたレベルの各種ノイズが生成されるようにノイズ源4を制御する(ステップS2)。
【0022】
具体的には、ノイズ源4はチャンネルアップコンバータ41、ゴーストジェネレータ42およびノイズジェネレータ43を有する。チャンネルアップコンバータ41は、パーソナルコンピュータ7の制御に基づいて、入力したデジタル信号強度を調整してチューナセット5に出力する。信号強度を調整することで、CVBSの放送局とチューナセット5との距離を擬似的に調整できる。ゴーストノイズジェネレータ42は、パーソナルコンピュータ7の制御に基づくレベルのゴーストノイズ、すなわち反射に起因したホワイトノイズを生成してチューナセット5に与える。ノイズジェネレータ43はパーソナルコンピュータ7の制御に基づく所定レベルのホワイトノイズを生成してチューナセット5に与える。生成されるノイズの種類はこれに限定されない。またここでは、ノイズ源4から全ての種類のノイズを生成するとしているが、パーソナルコンピュータ7の制御に基づき、生成するノイズの種類をこの中から選択してもよい。
【0023】
上述のように、チューナセット5に送信するデジタルTV信号を、TSから簡単に生成できる。また、生成されるノイズのレベルは性能測定中に可変調整されて設定されるので、測定の経過に応じて徐々にレベルを上昇させたり、下降させたりできて測定の自由度は高まる。またノイズの種類ごとにレベル調整することもできる。
【0024】
チューナセット5では、チャンネルアップコンバータ41からの入力信号に、ゴーストジェネレータ42およびノイズジェネレータ43が出力するノイズ信号が加えられて、ノイズを含むデジタル信号について所定のチューニングを含む受信処理が行なわれる。ノイズが加えられて受信処理された後のCVBSはLVDSコンバータ6に与えられるので、LVDSコンバータ6は与えられるCVBSを入力してLVDSに変換して出力する。
【0025】
LVDSコンバータ6から出力されたLVDSはTS発生器1の出力するTSと同じ形式を有する。エラー測定装置2は、TS発生器1から入力したTSと、LVDSコンバータ6から入力したLVDSとを、公知の手順により両信号の同期を調整して比較してその差分を検出し、検出した差分のデータをパーソナルコンピュータ7に出力する。このように信号比較は、アナログTV信号の生成の元となるデジタル信号のTSと、受信処理後の該アナログTV信号を変換したデジタル信号のLVDS(TSと同じ形式)との比較となるので、該比較結果に基づくことで、後述の該受信処理の性能をより正確に判定できる。
【0026】
パーソナルコンピュータ7は、与えられる差分のデータを入力して、入力した差分のデータと所定レベルのBER(ビットエラーレート)との差に基づいてノイズ源4の各部を制御するためのノイズレベルを可変に調整して設定する(ステップS3〜S5)。
【0027】
このとき、差分データが所定レベルのBER以下であれば(ステップS4でYES)、そのときに加えられているノイズのレベルは、チューナセット5の受信処理の信号として許容されるレベルであると、すなわち求められる性能として許容されるレベルであると判定されて、出力部8に判定の結果が出力される(ステップS6)。差分データが所定レベルのBER以下でなければ(ステップS4でNO)、そのときに加えられているノイズのレベルは、チューナセット5の受信信号として許容されるレベルではないと判定されて、出力部8に判定の結果が出力されてノイズ源4の各部は、加えるノイズのレベルが低くなるように制御されて(ステップS5)、再度、ステップS2に戻り、以降の処理が同様に行われる。また出力部8には変定結果とともにそのときに設定されるノイズのレベルが出力されてもよい。
【0028】
したがって、ユーザは、出力部8に出力される判定結果またはノイズのレベルを確認することにより、検査対象であるチューナセット5の受信処理に係る耐ノイズレベルも測定できる。
【0029】
性能測定にはノイズ源4に含まれる機器により発生されるノイズの種類の組合せにより、チューナセット5の規格(求められる性能)に適合した許容される信号強度を示す受信感度、所定チャンネルについての周波数範囲からの許容される周波数のずれを示す周波数ずれおよびゴーストノイズなどを測定できる。
【0030】
ここでは、検査対象をチューナセット5としているがTVセットそのものであってもよい。また、受信信号のTV信号の規格は限定されず、ATSCおよびOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のいずれに従うものであってもよい。
【0031】
上述の構成によれば、受信性能測定を自動的に行うことができるから、従来の目視測定による人為的スペック値の読み誤りをなくすことができ、長時間にわたる測定も可能となる。
【0032】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、人的作業を介さずに、自動的にTV信号の受信処理装置の性能を判定し測定できるから、従来の目視測定による人為的スペック値の読み誤りをなくすことができて測定精度は向上し、長時間にわたる測定も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る受信性能測定装置の概略構成図である。
【図2】受信性能測定に係る処理手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1 TS発生器、2 エラー測定装置、3 変調機、4 ノイズ源、5 チューナセット、6 LVDSコンバータ、7 パーソナルコンピュータ、8 出力部、ID 映像のデータ。
【発明の属する技術分野】
この発明は受信性能測定装置に関し、特にTV(Televisionの略)信号の受信性能を測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来のTV入力はチューナセットを介してCVBS(Composite Video Base−band Signaling)により画面上に映像が表示される。
【0003】
チューナセットのTV信号の受信性能を測定する場合には、各チャンネルによる諸条件を変更しながら、変更された条件毎に目視にて画面におけるノイズの出現を監視していた。監視の結果、たとえばノイズが所定期間(たとえば20msec)表示されなければチューナセットの受信性能は良好と判定していた。
【0004】
このように従来の受信性能測定はオペレータによる手動測定に依存していたので、人為ミスもあり効率的ではなかった。
【0005】
また、TV信号の受信測定に関する技術として特開2000−32365に開示の装置がある。この装置では、エラーレート検出回路から出力された訂正ビット数はマイコン制御回路に入力されて、マイコン制御回路で保持されていた基準ビット数にソフトウェアにより除算されて、その結果をエラーレート信号として出力している。
【0006】
また、特開2000−299665の公報では、電波の受信レベルとビットエラー率を同時測定する技術が示されている。
【0007】
また、特開2002−94487の公報では、伝送路のビットエラー測定をコンピュータに実行させるための手順が示される。
【0008】
これら公報に開示の技術は、デジタルデータのビットエラーの測定または検出が開示されるにすぎず、TV信号のコンポジット信号の受信性能測定に関する技術は何ら示唆されていない。
【0009】
それゆえにこの発明の目的は、TV信号の受信性能の測定装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に従うと、TV(テレビジョン)信号の受信処理装置の性能を測定する装置は、デジタル信号を生成して出力する生成部と、設定された所定レベルのノイズを生成するノイズ部と、生成部から出力されるデジタル信号に対応したアナログのTV信号であって、ノイズ部により生成されたノイズが加えられて、受信処理装置により受信処理された後の該アナログTV信号と、生成部により出力されたデジタル信号とを、デジタル信号として比較する信号比較部と、信号比較部の比較結果に基づいて性能を判定する判定部とを備える。
【0011】
上述の受信性能測定装置によれば、ノイズ部により生成されたノイズが加えられて、受信処理装置における受信処理がされた後のアナログTV信号と、生成部により生成された元のデジタル信号とは、デジタル信号として比較されて比較結果に基づいて性能が判定される。したがって、人的作業を介さずに、自動的にTV信号の受信処理装置の性能を判定して測定できる。
【0012】
上述の所定レベルは好ましくは、可変調整されて設定される。したがって、性能測定の為に生成されて強制的に加えられるノイズレベルを可変調整できるから、性能測定の自由度は高まり、性能測定精度も向上する。
【0013】
上述の生成部は、好ましくは、与えられるTV信号に対応のデジタル信号を入力して、電波として変調して出力する信号変調部を有する。したがって、デジタル信号をアナログTV信号に変更できるから、デジタル信号を容易に測定できる。
【0014】
上述の受信性能測定装置では、好ましくは、信号比較部は、比較のために受信処理後のアナログTV信号を入力してデジタル信号に変換する信号変換部を有し、生成部が生成するデジタル信号と信号変換部により変換されたデジタル信号とを比較する。したがって、信号比較は、デジタル信号とデジタル信号との比較となるので、該比較結果に基づくことで該受信処理の性能をより正確に判定できる。
【0015】
上述の受信性能測定装置は、好ましくは判定部による判定を出力する出力部をさらに備える。したがって、性能測定の判定の内容を出力部を介して提示できるから、ユーザは提示内容を確認することで性能測定の結果を速やかに知ることができる。
【0016】
上述の出力部には好ましくは、判定に加えて、設定された所定レベルが出力される。したがって、判定の内容とともに、このときに加えられているノイズレベルが出力部を介して提示されるので、ユーザは被測定対象である受信処理装置の受信処理に係る耐ノイズレベルを確認することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
TV受像機は、チューナセットを介して受信した指定チャンネルの信号を入力し、出力したCVBSに基づいて画面に映像を表示している。そのため、どのようなチューナセットであっても、入力された信号はCVBSにて出力される。出力されたCVBSをTS(Transport Stream)形式のLVDS(Low VoltageDifferential Signaling)に変換すれば、エラー測定装置によりエラーレートを検出することができる。検出されたエラーレートを基準レートと比較して判断することでチューナセットの受信性能測定が可能となる。この判断をパーソナルコンピュータに予め格納されたプログラムに従い実行させることで、人手を介さずに自動的に受信性能測定できる。受信性能測定には測定器の組合せで受信感度、周波数ずれおよびゴーストノイズなどの測定が可能となる。
【0018】
図1には、本実施の形態に係る受信性能測定装置の構成が示されて、図2には受信性能測定に係る処理手順が示される。
【0019】
図1を参照して受信性能測定装置は、被測定対象であるチューナセット5の受信性能を測定するために、映像のデータIDに基づいてデジタル化した映像信号であるTSを発生させて出力するTS発生器1、エラーレート測定装置2、与えられるTSを入力して電波として送信するための信号変調機3、TV信号に関する各種のノイズを発生させるためのノイズ源4、CVBSを入力してデジタル信号のLVDSに変換して出力するLVDSコンバータ6、および画面などの出力部8を接続するパーソナルコンピュータ7を備える。チューナセット5はデジタル信号を受信(入力)してチューニングを含む受信処理をして送信(出力)する。
【0020】
チューナセット5の受信性能測定を実行するために、パーソナルコンピュータ7に予め格納されたプログラムに対応のフローチャートが図2に示される。図1と図2を参照して動作を説明する。まず、パーソナルコンピュータ7によりTS発生器1が起動されると(ステップS1)、TS発生器1は与えられる映像のデータIDに基づいてTSを発生させてエラー測定装置2に出力する。映像のデータIDはパーソナルコンピュータ7からTS発生器1に与えられてよい。また、TS発生器1は起動されると、所定パターンのTSを発生するようにしてもよい。
【0021】
TSはエラー測定装置2を通過して、信号変調機3に与えられる。パーソナルコンピュータ7は設定されたレベルの各種ノイズが生成されるようにノイズ源4を制御する(ステップS2)。
【0022】
具体的には、ノイズ源4はチャンネルアップコンバータ41、ゴーストジェネレータ42およびノイズジェネレータ43を有する。チャンネルアップコンバータ41は、パーソナルコンピュータ7の制御に基づいて、入力したデジタル信号強度を調整してチューナセット5に出力する。信号強度を調整することで、CVBSの放送局とチューナセット5との距離を擬似的に調整できる。ゴーストノイズジェネレータ42は、パーソナルコンピュータ7の制御に基づくレベルのゴーストノイズ、すなわち反射に起因したホワイトノイズを生成してチューナセット5に与える。ノイズジェネレータ43はパーソナルコンピュータ7の制御に基づく所定レベルのホワイトノイズを生成してチューナセット5に与える。生成されるノイズの種類はこれに限定されない。またここでは、ノイズ源4から全ての種類のノイズを生成するとしているが、パーソナルコンピュータ7の制御に基づき、生成するノイズの種類をこの中から選択してもよい。
【0023】
上述のように、チューナセット5に送信するデジタルTV信号を、TSから簡単に生成できる。また、生成されるノイズのレベルは性能測定中に可変調整されて設定されるので、測定の経過に応じて徐々にレベルを上昇させたり、下降させたりできて測定の自由度は高まる。またノイズの種類ごとにレベル調整することもできる。
【0024】
チューナセット5では、チャンネルアップコンバータ41からの入力信号に、ゴーストジェネレータ42およびノイズジェネレータ43が出力するノイズ信号が加えられて、ノイズを含むデジタル信号について所定のチューニングを含む受信処理が行なわれる。ノイズが加えられて受信処理された後のCVBSはLVDSコンバータ6に与えられるので、LVDSコンバータ6は与えられるCVBSを入力してLVDSに変換して出力する。
【0025】
LVDSコンバータ6から出力されたLVDSはTS発生器1の出力するTSと同じ形式を有する。エラー測定装置2は、TS発生器1から入力したTSと、LVDSコンバータ6から入力したLVDSとを、公知の手順により両信号の同期を調整して比較してその差分を検出し、検出した差分のデータをパーソナルコンピュータ7に出力する。このように信号比較は、アナログTV信号の生成の元となるデジタル信号のTSと、受信処理後の該アナログTV信号を変換したデジタル信号のLVDS(TSと同じ形式)との比較となるので、該比較結果に基づくことで、後述の該受信処理の性能をより正確に判定できる。
【0026】
パーソナルコンピュータ7は、与えられる差分のデータを入力して、入力した差分のデータと所定レベルのBER(ビットエラーレート)との差に基づいてノイズ源4の各部を制御するためのノイズレベルを可変に調整して設定する(ステップS3〜S5)。
【0027】
このとき、差分データが所定レベルのBER以下であれば(ステップS4でYES)、そのときに加えられているノイズのレベルは、チューナセット5の受信処理の信号として許容されるレベルであると、すなわち求められる性能として許容されるレベルであると判定されて、出力部8に判定の結果が出力される(ステップS6)。差分データが所定レベルのBER以下でなければ(ステップS4でNO)、そのときに加えられているノイズのレベルは、チューナセット5の受信信号として許容されるレベルではないと判定されて、出力部8に判定の結果が出力されてノイズ源4の各部は、加えるノイズのレベルが低くなるように制御されて(ステップS5)、再度、ステップS2に戻り、以降の処理が同様に行われる。また出力部8には変定結果とともにそのときに設定されるノイズのレベルが出力されてもよい。
【0028】
したがって、ユーザは、出力部8に出力される判定結果またはノイズのレベルを確認することにより、検査対象であるチューナセット5の受信処理に係る耐ノイズレベルも測定できる。
【0029】
性能測定にはノイズ源4に含まれる機器により発生されるノイズの種類の組合せにより、チューナセット5の規格(求められる性能)に適合した許容される信号強度を示す受信感度、所定チャンネルについての周波数範囲からの許容される周波数のずれを示す周波数ずれおよびゴーストノイズなどを測定できる。
【0030】
ここでは、検査対象をチューナセット5としているがTVセットそのものであってもよい。また、受信信号のTV信号の規格は限定されず、ATSCおよびOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のいずれに従うものであってもよい。
【0031】
上述の構成によれば、受信性能測定を自動的に行うことができるから、従来の目視測定による人為的スペック値の読み誤りをなくすことができ、長時間にわたる測定も可能となる。
【0032】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0033】
【発明の効果】
この発明によれば、人的作業を介さずに、自動的にTV信号の受信処理装置の性能を判定し測定できるから、従来の目視測定による人為的スペック値の読み誤りをなくすことができて測定精度は向上し、長時間にわたる測定も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る受信性能測定装置の概略構成図である。
【図2】受信性能測定に係る処理手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1 TS発生器、2 エラー測定装置、3 変調機、4 ノイズ源、5 チューナセット、6 LVDSコンバータ、7 パーソナルコンピュータ、8 出力部、ID 映像のデータ。
Claims (7)
- TV(テレビジョン)信号の受信処理装置の性能を測定する装置であって、
デジタル信号を生成して出力する生成部と、
設定される所定レベルのノイズを生成するノイズ部と、
前記生成部により出力された前記デジタル信号に対応したアナログの前記TV信号であって、前記ノイズ部により生成された前記ノイズが加えられて、前記受信処理装置における受信処理がされた後の前記アナログTV信号と、前記生成部により出力された前記デジタル信号とを、デジタル信号として比較する信号比較部と、
前記比較部の比較結果に基づいて前記性能を判定する判定部と、
前記判定部による判定と設定された前記所定レベルとを出力する出力部とを備え、
前記所定レベルは可変調整されて設定され、
前記生成部は、生成された前記デジタル信号を電波として変調して出力する信号変調部を有し、
前記信号比較部は、
前記比較のために前記受信処理後のアナログTV信号を入力して前記デジタル信号に変換する信号変換部を有し、前記生成部により生成される前記デジタル信号と前記信号変換部により変換された前記デジタル信号とを比較する、受信性能測定装置。 - TV(テレビジョン)信号の受信処理装置の性能を測定する装置であって、
デジタル信号を生成して出力する生成部と、
設定された所定レベルのノイズを生成するノイズ部と、
前記生成部により出力された前記デジタル信号に対応したアナログの前記TV信号であって、前記ノイズ部により生成された前記ノイズが加えられて、前記受信処理装置により受信処理された後の前記アナログTV信号と、前記生成部により出力された前記デジタル信号とを、デジタル信号として比較する信号比較部と、
前記信号比較部の比較結果に基づいて前記性能を判定する判定部とを備える、受信性能測定装置。 - 前記所定レベルは可変調整されて設定されることを特徴とする、請求項2に記載の受信性能測定装置。
- 前記生成部は、
生成される前記デジタル信号を電波として変調して出力する信号変調部を有する、請求項2または3に記載の受信性能測定装置。 - 前記信号比較部は、
前記比較のために前記受信処理後のアナログTV信号を入力して前記デジタル信号に変換する信号変換部を有し、前記生成部により生成される前記デジタル信号と前記信号変換部により変換された前記デジタル信号とを比較することを特徴とする、請求項2から4のいずれか1項に記載の受信性能測定装置。 - 前記判定部による判定を出力する出力部をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の受信性能測定装置。
- 前記出力部には、前記判定に加えて、設定された前記所定レベルが出力されることを特徴とする、請求項6に記載の受信性能測定装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002221840A JP2004064549A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | 受信性能測定装置 |
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