JP2004063922A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2004063922A JP2002222346A JP2002222346A JP2004063922A JP 2004063922 A JP2004063922 A JP 2004063922A JP 2002222346 A JP2002222346 A JP 2002222346A JP 2002222346 A JP2002222346 A JP 2002222346A JP 2004063922 A JP2004063922 A JP 2004063922A
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藤岡 美緒
Shiro Kanbara
蒲原 史朗
Tetsuya Iida
飯田 哲也
Toru Fujioka
藤岡 徹
Kingo Kurotani
黒谷 欣吾
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    • H01L29/402Field plates

Abstract

【課題】大電流を維持した状態で、ホットエレクトロンによる劣化を緩和する。
【解決手段】ゲート絶縁膜4の上部に形成されたゲート電極20と、第2導電型領域からなるソース5と、ゲート電極20から離れて配置された第2導電型領域からなるドレイン9と、ドレイン9とゲート電極20の間の領域に形成された第2導電型のドレイン・オフセット層8と、ドレイン・オフセット層8の上部に絶縁膜を介して設けられ、ソース9と電気的に接続されたシールド導電膜10とを備え、ドレイン・オフセット層8は、不純物が浅くイオン打ち込みされた第2導電型領域8bと領域8bよりも深くイオン打ち込みされた第2導電型領域8aからなる2重イオン打ち込み層であり、チャネル層19は、チャネル領域の半導体基板1に形成された半導体領域1Bに埋め込まれ、第1導電型のチャネルストッパ層18は、ソース5下とゲート電極20下に形成されていることを特徴とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、800MHz〜2.5GHzのマイクロ波帯を使用する移動体通信装置に使用される半導体装置に係り、特に、高周波信号を電力増幅して出力する高周波電力増幅器の増幅素子に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)用途に向けて、高性能化と共に、小型化、高信頼化の要求が強くなっている。基地局用では電源電圧28Vを使用するため高周波電力増幅器の増幅素子の性能として、ドレイン・ソース間耐圧BVdssは80Vが必要とされる。また、高周波電力出力として280W以上の大電力が求められているため、基地局用高周波電力増幅器の小型化を実現する上で、増幅素子のオン抵抗を小さくしてチップあたりの高出力化を図ることが必要となる。
【0003】
図10は、従来構造の要部構造を示す断面図である。図10において、符号1Aは低抵抗p型半導体支持基盤(基板)、1Bは支持基板1Aの上部に形成された厚さ10μm程度の高抵抗p型エピタキシャル層、3はゲート電極、5はソースとなるn型半導体領域、7はパンチスルーストッパー層となるp型半導体領域、8はLDD(Lightly Doped Drain)構造を兼ねた2重イオン打ち込みにより形成したドレイン・オフセット層となるn型半導体領域、9はドレインとなるn型半導体領域、10はシールド導電膜である。
【0004】
このSi−MOSFETは、ドレイン・オフセット層を2種類のn型不純物を2重に打ち込み、リンが深く打ち込まれた不純物濃度N1のn型半導体領域8aと砒素が浅く打ち込まれた不純物濃度N2のn型半導体領域8bとからなる2重の層とし、さらに不純物濃度のピーク値の大小関係を、不純物濃度N1のピーク値の方が不純物濃度N2のピーク値よりも大としている。
このような2重構造のドレイン・オフセット層を有するSi−MOSFETの例としては、例えば、Proc. Of ISOSD, 1994, pp.425−429に記載されている。
【0005】
この構成のSi−MOSFETは、通常の1重構造のイオン打ち込み層により形成したLDD構造を有するSi−MOSFETよりもオン抵抗の低減が図れると共に、耐圧の低下を防ぐことができる。
また、シールド導電膜10の採用で、電界が緩和され、ドレイン・オフセット濃度を濃くしても、耐圧を維持でき、大電流確保を可能とする。
さらに、大電流確保がRF特性に十分反映できるように、ゲート酸化膜4を30nmと薄くすることで、Rout、Iknee、gmの改善を図ることができる。
2重構造のドレイン・オフセット層8とシールド導電膜10とゲート酸化膜4の膜厚の薄膜化の採用により電力出力280Wを達成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来構造では、ホットエレクトロンによるVgsのシフト、Vds(ON)の増加の特性経時変化、特性劣化の問題があがっており、図10に示したSi−MOSFETの構造では、信頼性の面で難がある。即ち、図10に示したSi−MOSFETの構造ではドレイン側ゲート端にX方向の電界とイオン化によるキャリア発生率が集中し、ホットエレクトロンによる特性劣化に弱い。
この問題はドレイン・オフセット層の濃度を低減することで解決できるが、ドレイン・オフセット層の濃度を低減すると電流が低減し、高出力が得られないといったトレードオフが起こる。
本発明の目的は、大電流を維持した状態で、ホットエレクトロンによる劣化を緩和することが可能な技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
第1の発明は、第1導電型の半導体基板の主面に絶縁ゲート型電界効果トランジスタが形成された半導体装置であって、前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜の上部に形成されたゲート電極と、前記半導体基板に形成された第2導電型の第1半導体領域からなるソースと、前記ゲート電極から離れて配置された第2導電型の第2半導体領域からなるドレインと、前記ドレインと前記ゲート電極の間の領域の前記半導体基板に形成された第2導電型のドレイン・オフセット層と、前記ドレイン・オフセット層の上部に絶縁膜を介して設けられ、前記ソースと電気的に接続されたシールド導電膜とを有し、前記ドレイン・オフセット層は、不純物が浅くイオン打ち込みされた第2導電型の第3半導体領域と第3半導体領域よりも深くイオン打ち込みされた第2導電型の第4半導体領域からなる2重イオン打ち込み層であり、チャネル層は、チャネル領域の前記半導体基板に形成された第5半導体領域に埋め込まれ、第1導電型のチャネルストッパ層は、前記ソース下と前記ゲート電極下に形成されていることを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、前記第1の発明の半導体装置において、前記ドレイン・オフセット層の第3半導体領域と第4半導体領域の不純物濃度の和に比べ、チャネル領域の前記半導体基板に形成された第5半導体領域からなる埋め込みチャネル層が高濃度であることを特徴とする。
【0009】
第3の発明は、前記第1又は2の発明の半導体装置において、前記ゲート電極は、nポリシリゲート電極またはpポリシリゲート電極からなることを特徴とする。
【0010】
第4の発明は、前記第1乃至3の発明のうちいずれか1つの半導体装置において、パンチスルー層は、全面打ち込みされた第1導電型の第6半導体領域と、前記ソースの第1半導体領域に打ち込みされた第1導電型の第7半導体領域からなることを特徴とする。
【0011】
第5の発明は、前記第4の発明の半導体装置において、前記パンチスルー層の前記第6半導体領域の不純物濃度分布は均一で、前記第7半導体領域の不純物濃度に比べて、低濃度であることを特徴とする。
【0012】
前記本願発明の手段によれば、前記埋め込みチャネル層の採用により、大電流が確保でき、オフセットの濃度を薄くしても、従来通りの電流を維持できる。オフセットの濃度を薄くすることによりホットキャリアによる劣化の緩和を図ることができる。
また、前記ゲート電極はpポリシリゲート電極を採用した場合、従来構造と同様のしきい値電圧を維持することができる。
【0013】
また、前記チャネルストッパ層は、全面打ち込みされた第1導電型の第6半導体領域と、前記ソースの第1半導体領域に打ち込みされた第1導電型の第7半導体領域からなり、パンチスルー層の前記第6半導体領域の不純物濃度分布を均一にすることにより、埋め込みチャネル層の濃度の均一化が図れる。また、前記第7半導体領域は前記第6半導体領域に比べて高濃度である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、図面を参照して実施形態とともに詳細に説明する。
なお、全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】
(実施形態1)
図1は本発明の一実施形態の高周波電力増幅用Si−MOSFET(以下、単に「パワーMOSFET」と称する。)を示す要部の断面構造図である。図2は、このパワーMOSFETのセル部の一部を示すレイアウト図であり、MOSFETセル4個分の領域を示している。
【0016】
図2において、符号22は拡散層と絶縁膜上の導電膜(または金属膜)とを接続するための拡散層上の絶縁膜にもうけられたコンタクトホール、21は導電膜(及び/又は金属膜)間を接続するための層間絶縁膜に設けられたスルーホール、30はフィールド酸化膜に囲まれたアクティブ領域を示す。図1は、この図2のI−I線に沿ったMOSFETセル1個分の領域の断面図である。
【0017】
図1において、図10に示した従来のMOSFETの構成部分と同じ構成部分には同じ符号を付してある。符号1Aは抵抗率が10mΩcm以下の低抵抗のp型単結晶シリコンからなる支持基板を示し、この支持基板1Aと、この上部に形成された抵抗率30Ωcmの厚さ10μm程度の高抵抗p型エピタキシャル層1Bとからなるシリコン基板1の主面にMOSFETが形成されている。また、符号2はフィールド酸化膜である。
【0018】
このMOSFETは、エピタキシャル層1Bの表面に形成されたゲート酸化膜4と、このゲート酸化膜4の上部に形成されたnまたはp型多結晶シリコン膜20aとタングステンシリサイド(WSi)膜20bとの積層膜(ポリサイド膜)からなるゲート電極20と、エピタキシャル層1Bに形成されたソースとなるn型半導体領域5とソース打ち抜き層となるp型半導体領域6と、p型半導体領域18aと18bからなるパンチスルーストッパ層18と、LDD構造を兼ね備えている。
【0019】
2重のイオン打ち込みにより形成したn型半導体領域8a,8bからなるドレイン・オフセット層8と、ドレインとなるn型半導体領域9と、ゲート電極20の下に形成された埋め込みチャネル層19とドレイン・オフセット層8の上部にゲート酸化膜4より厚い酸化シリコン膜11を介して形成されたシールド導電膜10を備えている。このシールド導電膜10としては、不純物ドープの多結晶シリコン層、例えば、n型多結晶シリコン層を用いることができる。なお、2重構造のドレイン・オフセット層8を構成する一方のn型半導体領域8aにはリンのイオン打ち込み、他方のn型半導体領域8bには砒素のイオン打ち込みを行っている。シールド導電膜10は電位を与えることができれば良いので、シールド導電膜10の厚さはゲート電極20よりも薄くすることが望ましい。高周波用途ではゲート電極20の側壁とその近傍に設けられるシールド導電膜10との側壁間に形成される寄生容量の影響が無視できないので、この寄生容量の値を少しでも減らすためである。ドレイン電極(n型半導体領域)13との間にも同様の寄生容量が形成されるので、シールド導電膜10の厚さはドレイン電極よりも薄くするのは勿論である。なお、通常、電力用パワーMOSFETではドレイン電極の厚さは電流容量が必要なため厚くなっているので、このシールド導電膜の条件は満足している。
【0020】
ソースとなるn型半導体領域5及びドレインとなるn型半導体領域9には、シールド導電膜10を覆う絶縁膜14上に形成されたソース電極12とドレイン電極13にそれぞれ電気的に接続され、ソース電極12とシールド導電膜10は、互いに電気的に接続されている。また、符号15は2層目の金属電極層、16は1層目の金属電極層、Sはソース端子、Dはドレイン端子、Gはゲート端子、17はシリコン基板1の裏面に金属を蒸着して形成したソース端子用金属層である。
【0021】
一例として数値を挙げれば、ゲート電極20の長さ(ゲート長)は0.55μm、ドレイン・オフセット層8の長さ(ドレイン・オフセット長)は、3.5μm、シールド導電膜10の厚さは200nm、ゲート酸化膜4の厚さは30nm、酸化シリコン膜11の厚さは300nmである。
【0022】
この酸化膜として酸化シリコン膜11を用いるが、シールド導電膜10とドレイン・オフセット層8間には寄生容量が形成されるので、この容量値を少しでも小さくするために厚さをゲート酸化膜4より厚くした方がよい。しかし、厚くしすぎるとシールド導電膜の効果が弱くなるので、0.2〜0.5μm程度の厚さが好ましい。
【0023】
図3(a)に埋め込みチャネル層19を含む要部断面構造を示し、同図(a)の矢印Aで示した位置における埋め込みチャネル層19を構成するn型半導体領域とチャネルストッパ層を構成するp型半導体領域の深さ方向の不純物濃度プロファイルを図3(b)に示す。このn型半導体領域の不純物濃度は、ドレイン・オフセット濃度よりも濃い。
【0024】
図4は図1に示すMOSFETの静特性を示す図であり、縦軸にドレイン電流Idを横軸にドレイン電圧Vdをとり、ゲート電圧Vgとして2、3、4、5、10Vを印加した場合を示している。図1の構造の特性は実線で示し、図10の構造の特性は破線で示した。Vd=20V、Vg=10Vの時のドレイン電流は図10の構造と、ほぼ同じであり、出力280Wは得ることができると予測される。なお、ドレイン・オフセット濃度は、n型半導体領域8bが2e11cm−2、n型半導体領域8aが5e11cm−2であり、図10のn型半導体領域8bが7.5e11cm−2、8aが1e12cm−2に比べて低濃度である。
【0025】
図5は図1に示すMOSFETのインパクトイオン化によるキャリア発生率分布を示す図であり、縦軸にインパクトイオン化によるキャリア発生率と横軸に表面からの距離をとり、Vd=45Vでドレイン電流Idが44mA/cm流れる時のVgを印加した場合に、インパクトイオン化によるキャリア発生率が最大の時の深さ方向の分布を示している。図1の構造の分布は曲線51で示し、図10の構造の分布は曲線52で示した。図1のMOSFETは、図10のMOSFETに比べインパクトイオン化によるキャリア発生率の最大値が88%低減し、発生位置も表面より深いところに存在し、図1のMOSFETはホットエレクトロン劣化を緩和する結果を得た。
【0026】
図6は図1に示すMOSFETのId変化率の実測値を予測する図である。縦軸にId変化率の実測値と横軸にインパクトイオン化によるキャリア発生率の計算値をとった図であり、6種類のTEGのId変化率の測定値と、インパクトイオン化によるキャリア発生率の計算値との相関を四角で示し、直線を得た。図1と図10のMOSFETのインパクトイオン化によるキャリア発生率を計算し、直線からId変化率を予測し、黒丸印で示した。予測値は目標値2〜3%を達成し、ホットエレクトロンによる特性劣化の緩和が図れた。
【0027】
図7は図1に示すMOSFETのX方向電界分布を示す図である。縦軸にX方向の電界分布を横軸に表面からの距離をとった図であり、Vd=45Vでドレイン電流Idが44mA/cm流れる時のVgを印加した際に、インパクトイオン化によるキャリア発生率が最大となる位置での分布を示している。図1の構造の分布を曲線71で示し、図10の構造の分布を曲線72で示した。各々の最大位置で比較すると、図1の構造で減少し、電界も緩和されることがわかる。
【0028】
(実施形態2)
図8は図1の構造を有するパワーMOSFETを用いた高周波電力増幅器のパッケージ内の等価回路図である。この高周波電力増幅器は、ゲート幅139mmのパワーMOSFET81の入力および出力にそれぞれMOS容量Cとボンディング・ワイヤ(インダクタンス)Lbとからなる入力内部整合回路82および出力整合回路83を接続したものである。ここで、パワーMOSFET81の入力容量Cgsは120pF、出力容量Cdsは50.4pF、帰還容量Cgdは1.8pF、オン抵抗は0.1Ωである。動作周波数が2.14GHzの場合、1/ωCから得られるパワーMOSFET81の入出力インピーダンスは、入力が0.86Ω、出力が2.04Ωとなる。この値から、整合回路によりインピーダンスを変換してパッケージ端子から見たインピーダンスを大きくし、外部の実装基板に組み込まれる。
【0029】
(実施形態3)
図9は本発明の実施形態3の図1で用いたパワーMOSFETを用いてプッシュプル回路にて構成した等価回路図である。本実施形態3では、パワーMOSFET2個を並列に使用し、プッシュ・プル動作により、出力電力を得ている。
図10の構造のパワーMOSFETの出力電力は、電源電圧28Vの時280Wが得られた。図1の構造のパワーMOSFETは、図10の構造のパワーMOSFETと同程度の電流を維持するため、図10の構造のパワーMOSFETと同程度の出力が得られるものと予想される。本発明に係るパワーMOSFETを移動体通信用基地局の高周波電力増幅器に用いれば、信頼性が高く小型な高周波電力増幅装置を実現できる。
【0030】
以上、本発明の好適な実施形態例について説明したが、本発明は前記実施形態例に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更をなし得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、ドレイン・オフセット層よりも高濃度のn型埋め込みチャネル層により大電流を確保することができる。本発明では、ホットエレクトロンによる劣化を防ぐことを目的とするため、ドレイン・オフセット層の濃度を薄くし、電流は従来構造を維持することにより、ドレイン側ゲート端の電界を緩和し、ホットキャリアによる劣化を抑制することができる。
また、pゲートにすることにより、しきい値を従来と同じにすることができる。
また、n型埋め込みチャネル層の不純物濃度を均一化するため、パンチスルーストッパ層を2重打ち込みとし、ドレイン側は均一に打ち込み、ソース側は高濃度とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のパワーMOSFETの要部断面図である。
【図2】本実施形態1のパワーMOSFETが形成されたセル部の一部を示すレイアウト図である。
【図3】本実施形態1であるパワーMOSFETの埋め込みチャネル層を説明するための図であり、(a)は埋め込みチャネル層を含む要部断面構造図、(b)は同図(a)の矢印Aで示した位置における深さ方向の不純物濃度プロファイル図である。
【図4】本実施形態1のパワーMOSFETの静特性を示す図である。
【図5】本実施形態1のパワーMOSFETのインパクトイオン化によるキャリア発生率分布を示す図である。
【図6】本実施形態1のパワーMOSFETのId変化率の実測値を予測するための図である。
【図7】本実施形態1のパワーMOSFETのX方向電界分布を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2の図1の構造を有するパワーMOSFETを用いた高周波電力増幅器のパッケージ内の等価回路図である。
【図9】本発明の実施形態3の図1で用いたパワーMOSFETを用いてプッシュプル回路にて構成した等価回路図である。
【図10】従来の高周波電力増幅器用途に向けたSi−MOSFETの要部構造を示す図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板         1A…支持基板
1B…p型エピタキシャル層    2…フィールド酸化膜
3…ゲート電極          4…ゲート酸化膜
5…n型半導体領域(ソース)
6…p型半導体領域(ソース打ち抜き層)
7…p型半導体領域(パンチスルーストッパ層)
8…ドレイン・オフセット層    8a,8b…n型半導体領域
9…n型半導体領域(ドレイン) 10…シールド導電膜
11…酸化膜           12…ソース電極
13…ドレイン電極        14…絶縁膜
15…2層目の金属電極層     16…1層目の金属電極層
17…ソース端子用金属層     D…ドレイン端子
G…ゲート端子          S…ソース端子
18…p型半導体領域(パンチスルーストッパ層)
19…n型半導体領域(埋め込みチャネル層)
20…nまたはp型多結晶シリコン膜またはnまたはp型多結晶膜
20a…nまたはp型多結晶シリコン膜
20b…タングステンシリサイド膜 21…スルーホール
22…コンタクトホール      30…アクティブ領域
81…パワーMOSFET     82…入力内部整合回路
83…出力整合回路        C…MOS容量

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体基板の主面に絶縁ゲート型電界効果トランジスタが形成された半導体装置であって、
    前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜の上部に形成されたゲート電極と、
    前記半導体基板に形成された第2導電型の第1半導体領域からなるソースと、
    前記ゲート電極から離れて配置された第2導電型の第2半導体領域からなるドレインと、
    前記ドレインと前記ゲート電極の間の領域の前記半導体基板に形成された第2導電型のドレイン・オフセット層と、
    前記ドレイン・オフセット層の上部に絶縁膜を介して設けられ、前記ソースと電気的に接続されたシールド導電膜とを有し、
    前記ドレイン・オフセット層は、不純物が浅くイオン打ち込みされた第2導電型の第3半導体領域と第3半導体領域よりも深くイオン打ち込みされた第2導電型の第4半導体領域からなる2重イオン打ち込み層であり、
    チャネル層は、チャネル領域の前記半導体基板に形成された第5半導体領域に埋め込まれ、
    第1導電型のチャネルストッパ層は、前記ソース下と前記ゲート電極下に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ドレイン・オフセット層の第3半導体領域と第4半導体領域の不純物濃度の和に比べ、チャネル領域の前記半導体基板に形成された第5半導体領域からなる埋め込みチャネル層が高濃度であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ゲート電極は、nポリシリゲート電極またはpポリシリゲート電極からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. パンチスルー層は、全面打ち込みされた第1導電型の第6半導体領域と、前記ソースの第1半導体領域に打ち込みされた第1導電型の第7半導体領域からなることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記パンチスルー層の前記第6半導体領域の不純物濃度分布は均一で、前記第7半導体領域の不純物濃度に比べて、低濃度であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
JP2002222346A 2002-07-31 2002-07-31 半導体装置 Pending JP2004063922A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7253478B2 (en) 2004-06-08 2007-08-07 Nec Electronics Corporation Semiconductor device
KR101148279B1 (ko) * 2009-10-08 2012-05-21 전북대학교산학협력단 반도체 소자 및 그 제조 방법

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