JP2004063130A - 加熱調理器 - Google Patents

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Takayuki Kato
加藤 貴之
Isayasu Kato
加藤 功康
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Abstract

【課題】インバータ回路を介して加熱手段の出力を制御するものにおいて、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができ、また、加熱手段の出力値を定格値付近まで近づけることを可能とする。
【解決手段】インバータ回路の入力調整時に、室温(庫内温度)を検出し、その室温と、室温に基づいて設定された目標電力を表示部に表示する(ステップA1〜A10)。作業者は、表示部に表示された表示内容に基づきインバータ回路の入力を調整する。調整後、制御回路は、その調整後の入力値を基準設定値としてEEPROMに記憶させる。これによれば、基準設定値としては、調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなり、その入力調整時の温度にばらつきがあっても、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータ回路を介して加熱手段の出力を制御する構成の加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より、加熱調理器である例えば電子レンジにおいては、被調理物を加熱する加熱手段としてのマグネトロンの出力を、インバータ回路を介して制御する構成としたものが供されている。このような構成のものでは、電子レンジ間でのマグネトロンの出力のばらつきをなくすため、生産ラインにおいて、インバータ回路の入力調整を行うようにしている。この入力調整は、例えば次のようにして行われる。
【0003】
まず、作業者は、調整対象の電子レンジの電源プラグを、安定した電源電圧を得るためのインバータ電源のコンセントに差し込み、インバータ電源の供給電源電圧を100Vに設定する。そして、電子レンジの扉を開閉することで、電子レンジに電源が供給されるようになる。次に、作業者は、電子レンジの操作パネルにおいて特定のキー操作をすることで、「インバータ調整モード」をセットする。すると、電子レンジにおいて、マイクロコンピュータを含む制御回路は、「インバータ調整モード」に入る。
【0004】
作業者が電子レンジのスタートキーを押圧操作すると、制御回路は、マグネトロンを発振させるべく、インバータ回路を制御する。具体的には、PWM信号によりスイッチング素子(IGBT)のオン時間を制御する。これに基づきマグネトロンが発振する。制御回路は、マグネトロンを発振させると同時に、マグネトロンの陽極電流を電流検知回路を介して読み込む。このとき、制御回路は、電流検知回路からの信号を電圧に変換したAD変換値として読み込み、フィードバックされたAD変換値が予め設定された初期固定値(例えば4V)となるようにPWM信号を変化させる。これに基づき、マグネトロンは、例えば約1400Wの電力で駆動されるようになる。制御回路は、フィードバックされたAD変換値が初期固定値に到達すると、ブザーを鳴らして作業者に報知する。
【0005】
作業者はブザー音を確認すると、インバータ電源に接続された電力計を見ながら、その電力計の表示が、予め設定されている目標電力(例えば1450W)になるように、電子レンジの操作パネルにおける上、下キーを操作して調整を開始する。制御回路は、上キーまたは下キーが一旦操作されると上記初期固定値を解除し、そのキー操作に従ってPWMを変化させる。この場合、上キーが押される毎にPWMを1bitずつ上昇させ、また、下キーが押される毎にPWMを1bitずつ減少させる。制御回路は、例えば8bitで、PWMを1〜255まで変化させることができる。PWMを変化させることに伴い、制御回路にフィードバックされるAD変換値も変化すると共に、電力計の表示も変化する。
【0006】
作業者は、電力計の表示が目標電力(1450W)となったら、調整が終了したとして、再び電子レンジのスタートキーを押す。すると、制御回路は、調整後のAD変換値を設定基準値として不揮発性メモリ(EEPROM)に書き込み、この後、インバータを停止(マグネトロンの発振を停止)させると共に、ブザーを鳴らして調整が完了したことを報知する。このとき書き込まれた設定基準値が、マグネトロンを発振させる際の固定値となる。
【0007】
ところで、マグネトロンの出力は、温度によって変化することが知られており、温度が低い場合には、温度が高い場合に比べて高くなる。しかしながら、従来においては、生産ラインにおいてインバータの入力調整をする場合、周囲の温度に関係なく、一定の目標電力(例えば1450W)となるように調整をするようにしていた。このため、インバータの入力調整を行った際の温度によってマグネトロンの出力がばらつくことがあった。また、インバータの入力調整をする場合には、実際に使用される様々な地域での気温を考慮し、その入力調整時の設定基準値は、余裕をもって低めの値に設定する必要があり、この結果加熱手段の出力は定格値よりも低めとなることが多いものであった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インバータ回路を介して加熱手段の出力を制御するものにおいて、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができ、また、加熱手段の出力値を定格値付近まで近づけることが可能な加熱調理器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、被調理物を加熱する加熱手段と、インバータ回路と、温度検出手段と、表示手段と、記憶手段と、前記インバータ回路を介して前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備えた加熱調理器において、
前記制御手段は、前記インバータ回路の入力調整時に、前記温度検出手段が検出した温度データ及びこの温度データに基づいて設定された目標調整値のうちの少なくとも一方を前記表示手段に表示し、その表示手段の表示内容に基づき前記インバータ回路の入力を調整した後の入力値を基準設定値として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0010】
上記した構成においては、インバータ回路の入力調整時に、制御手段は、温度検出手段が検出した温度データ及びこの温度データに基づいて設定された目標調整値のうちの少なくとも一方を表示手段に表示する。作業者は、その表示手段に表示された表示内容に基づきインバータ回路の入力を調整する。このとき、表示手段に温度データのみが表示されている場合には、その温度データに対応した目標調整値を設定し、その目標調整値に基づきインバータ回路の入力を調整する。また、表示手段に温度データに基づいて設定された目標調整値が表示されている場合には、その表示された目標調整値に基づきインバータ回路の入力を調整する。調整後、制御手段は、その調整後の入力値を基準設定値として記憶手段に記憶させる。
【0011】
上記した手段によれば、インバータ回路の入力調整時の周囲の温度に応じてインバータ回路の入力が調整され、その調整後の入力値を基準設定値として記憶させるので、基準設定値としては、インバータ回路の入力調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなり、その入力調整時の温度にばらつきがあっても、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができる。また、これに伴い、加熱手段の出力値を定格値付近まで近づけることが可能となる。
【0012】
請求項2の発明は、表示手段に表示される目標調整値は、目標電力または目標電流であることを特徴とする。表示手段に目標調整値として目標電力または目標電流を表示した場合、作業者はその表示に従って調整作業を行うことができるため、作業効率を一層向上させることができる。
【0013】
請求項3の発明は、制御手段は、温度データと目標調整値との双方を表示手段に表示させることを特徴とする。これによれば、作業者は、温度データと目標調整値との双方が分かり、調整作業を一層確実に、かつ効率よく行うことができるようになる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1と同様な目的を達成するために、被調理物を加熱する加熱手段と、インバータ回路と、温度検出手段と、記憶手段と、前記インバータ回路を介して前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備えた加熱調理器において、
前記制御手段は、前記インバータ回路の入力調整時に、予め設定された目標調整値となるように前記インバータ回路の入力を調整した後の入力値を、前記温度検出手段が検出した温度データに基づいて補正し、その補正値を基準設定値として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0015】
上記構成において、インバータ回路の入力調整時には、作業者は、温度に関係なく、予め設定された目標調整値となるようにインバータ回路の入力を調整する。調整後、制御手段は、調整後の入力値を、温度検出手段が検出した温度データに基づいて補正し、その補正値を基準設定値として記憶手段に記憶させる。
【0016】
上記した手段によれば、インバータ回路の入力調整をした後、その調整後の入力値を温度検出手段が検出した温度データに基づいて自動的に補正し、その補正値を基準設定値として記憶させるので、基準設定値としては、インバータ回路の入力調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなり、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができる。また、これに伴い、加熱手段の出力値を定格値付近まで近づけることが可能となる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1または4の加熱調理器において、制御手段は、電源プラグを電源に挿入した後の温度を温度検出手段により検出し、その温度データに基づき基準設定値を補正することを特徴とする。
【0018】
これによれば、使用者が加熱調理器を使用する際において、使用する場所での温度データに基づき基準設定値が補正されることになり、生産ラインでの温度による補正と、使用場所での温度による補正と2重の補正がなされるようになり、使用時の加熱手段の出力を一層安定させることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例について、図1ないし図6を参照して説明する。まず、図3には、加熱調理器として電子レンジが示されている。この図3において、キャビネット1は前面が開口した矩形箱状をなしており、その内部に前面が開口した調理室2が設けられていると共に、前面部に調理室2の開口部を開閉するための扉3が回動可能に設けられている。また、キャビネット1内には、調理室2の右側方に位置させて機械室(図示せず)が形成されていて、この機械室内に、調理室2内にマイクロ波を供給するマグネトロン4(図4参照)や、このマグネトロン冷却用のファン5(図4参照)が配設されている。調理室2の天井部には、オーブン調理やグリル調理に使用されるヒータ6が配設されている。マグネトロン4及びヒータ6は、被調理物を加熱するための加熱手段を構成している。
【0020】
さらに、キャビネット1内には、オーブン調理などの際に調理室2内の温度を検出するサーミスタ7と、レンジ調理の際に食品の温度を検出する赤外線センサ8とが設けられている。これらサーミスタ7と赤外線センサ8は、温度検出手段を構成する。調理室2内の底部には回転板2aが配設されている。キャビネット1における機械室の前面側には操作パネル9が設けられており、この操作パネル9には、液晶表示器からなり表示手段を構成する表示部10と、多数の入力キー11が設けられている。入力キー11の中には、スタートキー11aや、時間や温度を上下させるための上及び下キー11b,11c、回転ツマミ11dなどがある。
【0021】
図4には、電子レンジの電気的構成の概略が示されている。この図4において、制御手段を構成する制御回路12は、マイクロコンピュータを含んでいて、電子レンジの運転全般を制御する機能を有しており、そのための制御プログラムを有している。この制御回路12には、上記操作パネル9の入力キー11の操作信号が入力されると共に、サーミスタ7及び赤外線センサ8の温度検出信号が入力される。サーミスタ7及び赤外線センサ8は、制御回路12のA/Dポートに接続されている。
【0022】
制御回路12は、上記マグネトロン4を周知構成のインバータ回路13を介して制御する機能を有している。マグネトロン4の陽極電流は電流検知回路14により検知され、その検知信号が制御回路12に入力される。電流検知回路14は制御回路14のA/Dポートに接続されていて、制御回路14には、陽極電流の検知信号が電圧値にAD変換された信号が入力される。また、制御回路12は、ヒータ6、ファン5、報知用のブザー15、及び表示部10をそれぞれ駆動回路16を介して制御すると共に、記憶手段を構成するEEPROM17にデータを書き込む機能を有している。
【0023】
次に、生産ラインにおいて、上記構成の電子レンジにおけるインバータ回路13の入力調整を行う場合の手順を説明する。
(1)作業者は、調整対象の電子レンジの電源プラグ(図示せず)を、安定した電源電圧を得るためのインバータ電源(図示せず)のコンセントに差し込み、インバータ電源の供給電源電圧を100Vに設定する。なお、インバータ電源には、電力計(図示せず)が接続されている。
【0024】
(2)この電子レンジは、扉3を開閉することで電源が供給される構成となっているので、作業者が扉3を開閉すると電子レンジに電源が供給されるようになる。電子レンジにおける制御回路12は、電源が供給されると、初期化を実行すると共に、サーミスタ7により庫内温度(室温)を検出しRAMに記憶する。このとき、電子レンジとしては調理を行っていないため、サーミスタ7により検出する庫内温度は、電子レンジが置かれた室内の温度とほぼ同じ値である。
【0025】
(3)次に、作業者は、電子レンジの操作パネル9において特定のキー操作をすることで、「インバータ調整モード」をセットする。すると、制御回路12は、図1及び図2に示す「インバータ調整モード」に入る。まず、ステップA1において、初期化の際に検出した室温(温度データ)を表示部10に表示する(図6参照)。図6には、室温10aが23℃の場合が示されている。次に、検出した室温に対応した目標調整値、この場合目標電力を表示部8に表示する(ステップA2〜A10)。室温と目標電力との関係は、図5に示すようになっている。この目標電力は実験データ等により設定したもので、そのデータは制御回路12のROMに予め書き込まれている。この場合、室温が23℃であるので(ステップA6で「YES」)、ステップA7において目標電力10bとしては1470Wを表示する(図6参照)。
【0026】
(4)表示部8に室温10aと目標電力10bが表示されたら、作業者は操作パネル9のスタートキー11aを押す(ステップA11)。すると、制御回路12は、マグネトロン4を発振させるべくインバータ回路13を制御する(ステップA12)。具体的には、PWM信号によりスイッチング素子(IGBT)のオン時間を制御する。これに基づきマグネトロン4が発振する。制御回路12は、マグネトロン4を発振させると同時に、マグネトロン4の陽極電流を電流検知回路14を介して読み込む。このとき、制御回路12は、電流検知回路14からの信号を電圧に変換したAD変換値として読み込み、フィードバックされたAD変換値が予め設定された初期固定値(例えば4V)となるようにPWM信号を変化させる。これに基づき、マグネトロン4は、例えば約1400Wの電力で駆動されるようになる。
【0027】
(5)制御回路12は、フィードバックされたAD変換値が初期固定値に到達すると、ブザー15を鳴らして作業者に報知する(ステップA13,A14)。
【0028】
(6)作業者はブザー音を確認すると、インバータ電源に接続された電力計を見ながら、その電力計の表示が、表示部10に表示されている目標電力10b(この場合1470W)になるように、電子レンジの上、下キー11b,11cを操作して調整を開始する(ステップA15)。制御回路12は、上キー11bまたは下キー11cが一旦操作されると上記初期固定値を解除し、そのキー操作に従ってPWMを変化させる(ステップA16)。この場合、上キー11bが押される毎にPWMを1bitずつ上昇させ、また、下キー11cが押される毎にPWMを1bitずつ減少させる。制御回路12は、例えば8bitで、PWMを1〜255まで変化させることができる。PWMを変化させることに伴い、制御回路12にフィードバックされるAD変換値も変化すると共に、電力計の表示も変化する。
【0029】
(7)作業者は、電力計の表示が目標電力10b(1470W)となったら、調整が終了したとして、再び電子レンジのスタートキー11aを押す(ステップA17)。すると、制御回路12は、調整後のAD変換値を設定基準値として不揮発性メモリであるEEPROM17に書き込み(ステップA18)、この後、インバータを停止(マグネトロンの発振を停止)(ステップA19)させると共に、ブザーを鳴らして調整が完了したことを報知する(ステップA20)。このとき書き込まれた設定基準値が、マグネトロン4を発振させる際の固定値となる。
【0030】
(8)作業者は、ブザーを確認したら、インバータの入力調整が完了したとして、インバータ電源をオフし、電子レンジの電源プラグを抜く。以上により、インバータの入力調整が完了する。
【0031】
上記した第1実施例によれば、次のような効果を得ることができる。
インバータ回路13の入力調整時に、サーミスタ7にて検出した室温10aと、この室温に基づいて設定された目標電力10bとが表示部10に表示されるので、作業者は、電力計の表示が、その表示部10に表示された目標電力10bとなるようにインバータ回路13の入力を調整する。この調整後、制御回路12は、その調整後の入力値を基準設定値としてEEPROM17に記憶させるので、基準設定値としては、インバータ回路13の入力調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなっており、その入力調整時の温度にばらつきがあっても、使用時のマグネトロン4の出力を極力安定させることができる。また、これに伴い、マグネトロン4の出力値を定格値付近まで近づけることが可能となる。
【0032】
この場合、表示部10に目標電力10bが表示されるので、作業者はその表示された目標電力10bを見ながら調整作業を行うことができ、作業を効率よく、また、正確に行うことができる。また、表示部10には室温10aも表示されるので、作業者は、室温10aと目標電力10bとの双方が分かり、調整作業を一層確実に、かつ効率よく行うことができるようになる。
【0033】
なお、上記した第1実施例においては、表示部10に、室温10aと目標電力10bの双方を表示するようにしたが、目標電力10bのみ、または、室温10aのみを表示するようにしても良い。室温10aのみを表示する場合には、温度と目標電力との対応関係がわかるもの、例えば図5のような表を用意しておき、その表から目標電力を設定するようにすれば良い。
【0034】
図7は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。
すなわち、インバータ回路13の入力調整時において表示部10に表示する表示内容としては、室温10aと、目標調整値として目標電力に代えて目標電流10cを表示するようにしている。目標電流10cとしては、この場合147Aと表示され、14.7Aのことを示す。このように目標調整値を目標電流10cとした場合には、電子レンジの電源プラグを接続するインバータ電源側には、電力計に代えて電流計を接続し、その電流計の表示が、その目標電流10cと一致するように調整する。
このような第2実施例においても、第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0035】
図8は本発明の第3実施例を示したものであり、この第3実施例は、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。
すなわち、表示手段を構成する表示部20は、液晶表示器ではなく、例えば8個のLED21a〜21hを横一列に並べた構成となっており、これら8個のLED21a〜21hを利用して目標電力を表示する構成となっている。8個のLED21a〜21hのうち右端の電源用のLED21aを最上位ビットとして、2進法で目標電力を表示する。
【0036】
LEDが点灯している場所(図8では、点灯しているLEDに便宜上斜線を施している)を「1」とすると、図8の場合、2進数で「10010011」と表され、これを10進数に直すと「147」となり、目標電力が1470Wであることを表示するようにしている。
【0037】
このような第3実施例によれば、表示部20に数字の表示手段がない場合でも目標調整値(目標電力)を表示することができる。表示部20の表示内容としては、目標電力に代えて目標電流、或いは温度でも良い。
【0038】
図9は本発明の第4実施例を示したものであり、この第4実施例は、上記した第3実施例とは次の点が異なっている。
すなわち、(a)に示すように、8個のLED21a〜21hのうち「中」を表示するLED21eが点灯した場合を、目標電力が例えば1450Wであることを表示し、これを基準として、左右に1個ずれるごとに10Wずつ増減するとする。従って、(b)に示すように、「中」から右に1個ずれたLED21dが点灯した場合には、1460Wであることを表示し、(c)に示すように、「中」から左に2個ずれたLED21gが点灯した場合には、1430Wであることを表示する。このような第4実施例においても、第3実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0039】
図10〜図12は本発明の第5実施例を示したものであり、この第5実施例は、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。
すなわち、制御回路12の「インバータ調整モード」の制御内容が異なっている。制御回路12は、インバータ調整モードに入ると、まず、表示部10に、目標電力として、検出温度とは関係なく、予め設定された例えば1450Wを表示する(ステップB1)。
【0040】
表示部10に目標電力1450Wが表示されたら、作業者は操作パネル9のスタートキー11aを押す(ステップB2)。すると、制御回路12は、マグネトロン4を発振させるべくインバータ回路13を制御する(ステップB3)。具体的には、第1実施例における図2のステップA12と同様に、PWM信号によりスイッチング素子(IGBT)のオン時間を制御する。これに基づきマグネトロン4が発振する。制御回路12は、マグネトロン4を発振させると同時に、マグネトロン4の陽極電流を電流検知回路14を介して、電圧に変換したAD変換値として読み込み、フィードバックされたAD変換値が予め設定された初期固定値(例えば4V)となるようにPWM信号を変化させる。これに基づき、マグネトロン4は、例えば約1400Wの電力で駆動されるようになる。
【0041】
制御回路12は、フィードバックされたAD変換値が初期固定値に到達すると、ブザー15を鳴らして作業者に報知する(ステップB4,B5)。作業者はブザー音を確認すると、インバータ電源に接続された電力計を見ながら、その電力計の表示が、表示部10に表示されている目標電力1450Wになるように、電子レンジの上、下キー11b,11cを操作して調整を開始する(ステップB6)。
【0042】
制御回路12は、上キー11bまたは下キー11cが一旦操作されると上記初期固定値を解除し、そのキー操作に従ってPWMを変化させる(ステップB7)。PWMを変化させることに伴い、制御回路12にフィードバックされるAD変換値も変化すると共に、電力計の表示も変化する。
【0043】
作業者は、電力計の表示が目標電力の1450Wとなったら、調整が終了したとして、再び電子レンジのスタートキー11aを押す(ステップB8)。すると、制御回路12は、調整後のAD変換値を一旦記憶し、このAD変換値を、初期化の際に検出した室温(庫内温度)に応じて補正し、EEPROM17に書き込む(ステップB9〜B17)。このときの、室温と、AD変換値の補正係数Kcとの関係を図12に示す。例えば室温が23℃の場合(ステップB13で「YES」)は、ステップB14に移行し、AD変換値を2%下げて書き込む。これが基準設定値となる。
【0044】
この後、制御回路12は、インバータを停止(マグネトロンの発振を停止)(ステップB18)させると共に、ブザーを鳴らして調整が完了したことを報知する(ステップB19)。このとき書き込まれた設定基準値が、マグネトロン4を発振させる際の固定値となる。作業者は、ブザーを確認したら、インバータの入力調整が完了したとして、インバータ電源をオフし、電子レンジの電源プラグを抜く。以上により、インバータの入力調整が完了する。
【0045】
上記した第5実施例においては、インバータ回路13の入力調整時には、作業者は、室温に関係なく、インバータ電源に接続された電力計の表示が、予め設定された目標電力(1450W)となるようにインバータ回路13の入力を調整する。調整後、制御回路12は、調整後のAD変換値(入力値)を、サーミスタ7にて検出した室温に基づいて自動的に補正し、その補正値を基準設定値としてEEPROM17に記憶させるようにしている。このため、基準設定値としては、インバータ回路13の入力調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなり、第1実施例と同様に、その入力調整時の温度にばらつきがあっても、使用時のマグネトロン4の出力を極力安定させることができる。また、これに伴い、マグネトロン4の出力値を定格値付近まで近づけることが可能となる。
【0046】
図13及び図14は本発明の第6実施例を示したものであり、この第6実施例は、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。
すなわち、電子レンジを購入した使用者が電子レンジを使用する際に、上記基準設定値を、使用場所の温度に応じて再度補正しようとするものである。具体的には、まず、電子レンジを購入した使用者が、電子レンジの電源プラグを家庭の電源コンセントに差し込み、扉3を開閉すると、電子レンジに電源が供給される。すると、制御回路12は、初期化すると共に、サーミスタ7により庫内温度(初期室温)を検出する。そして、当該電子レンジによりレンジ調理をする場合において、制御回路12は、マグネトロン4を発振させる場合に(ステップC1)、サーミスタ7により検出した初期室温に応じて、第1実施例において設定された基準設定値(AD変換値)を補正し(ステップC2〜C10)、その補正したAD変換値を、制御回路12が有するRAM(図示せず)に書き込む。このときの、室温と、AD変換値の補正係数Krとの関係を図14に示す。例えば初期室温が23℃の場合(ステップC6で「YES」)は、ステップC7に移行し、AD変換値を2%下げて書き込む。制御回路12は、この補正したAD変換値に基づいてマグネトロン4を制御する。
【0047】
上記した第6実施例によれば、使用者が電子レンジを使用する際において、使用する場所での温度データ(初期室温)に基づき規準設定値(AD変換値)が補正されることになり、生産ラインでの温度による補正と、使用場所での温度による補正と2重の補正がなされるようになり、使用時のマグネトロン4の出力を一層安定させることが可能となる。
【0048】
なお、この第6実施例において、初期室温に応じて補正する基準設定値(AD変換値)は、第1実施例の基準設定値に代えて、第5実施例の基準設定値を用いるようにしても良い。
【0049】
図15は本発明の第7実施例を示したものであり、この第7実施例は、上記した第1実施例とは次の点が異なっている。
すなわち、キャビネット1の外側面に、温度検出手段として、キャビネット1の外部の室温を検出する専用のサーミスタ23を設けるようにしている。このサーミスタ23は、キャビネット1の外側面に取り付けた取付部材24を介してキャビネット1の外側面から離間させて取り付けられている。
【0050】
このサーミスタ23を、室温を検出する温度検出手段として使用した場合には、キャビネット1内の温度に影響されにくいため、一層正確な室温を検出することが可能となる。
【0051】
本発明は、上記した各実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
インバータ回路13を介して制御される加熱手段としては、マグネトロン4に限らず、誘導加熱調理器の誘導加熱コイルとすることもできる。
室温を検出する温度検出手段としては、赤外線センサ8を利用しても良い。この赤外線センサ8を利用する場合、図3において、調理室2内の例えば回転板2aの表面温度を検出し、その温度データを室温とみなす。加熱前であれば、回転板2aの表面温度は、室温とほぼ同じとなる。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、インバータ回路の入力調整時の周囲の温度に応じてインバータ回路の入力が調整され、その調整後の入力値を基準設定値として記憶させるので、基準設定値としては、インバータ回路の入力調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなり、その入力調整時の温度にばらつきがあっても、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができる。また、これに伴い、加熱手段の出力値を定格値付近まで近づけることが可能となる。
【0053】
また、請求項4の発明によれば、インバータ回路の入力調整をした後、その調整後の入力値を温度検出手段が検出した温度データに基づいて自動的に補正し、その補正値を基準設定値として記憶させるので、基準設定値としては、インバータ回路の入力調整時の周囲の温度条件が加味されて補正されたものとなり、使用時の加熱手段の出力を極力安定させることができる。また、これに伴い、加熱手段の出力値を定格値付近まで近づけることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、制御回路の制御内容を示すフローチャートその1
【図2】制御回路の制御内容を示すフローチャートその2
【図3】電子レンジの外観斜視図
【図4】電気的構成を示す図
【図5】庫内温度(室温)と目標電力との関係を示す図
【図6】表示部の表示例を示す正面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図6相当図
【図8】
本発明の第3実施例を示すもので、表示部の表示例を示す正面図
【図9】本発明の第4実施例を示すもので、(a)〜(c)はそれぞれ表示部の表示例を示す正面図
【図10】本発明の第5実施例を示すもので、制御回路の制御内容を示すフローチャートその1
【図11】制御回路の制御内容を示すフローチャートその2
【図12】庫内温度(室温)と補正係数Kcとの関係を示す図
【図13】本発明の第6実施例を示すもので、制御回路の制御内容を示すフローチャート
【図14】庫内温度(室温)と補正係数Krとの関係を示す図
【図15】本発明の第7実施例を示す電素レンジの外観斜視図
【符号の説明】
図面中、4はマグネトロン(加熱手段)、7はサーミスタ(温度検出手段)、8は赤外線センサ(温度検出手段)、10は表示部(表示手段)、12は制御回路(制御手段)、13はインバータ回路、14は電流検知回路、17はEEPROM(記憶手段)、20は表示部(表示手段)、21a〜21hはLED、23はサーミスタ(温度検出手段)を示す。

Claims (5)

  1. 被調理物を加熱する加熱手段と、インバータ回路と、温度検出手段と、表示手段と、記憶手段と、前記インバータ回路を介して前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備えた加熱調理器において、
    前記制御手段は、前記インバータ回路の入力調整時に、前記温度検出手段が検出した温度データ及びこの温度データに基づいて設定された目標調整値のうちの少なくとも一方を前記表示手段に表示し、その表示手段の表示内容に基づき前記インバータ回路の入力を調整した後の入力値を基準設定値として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする加熱調理器。
  2. 表示手段に表示される目標調整値は、目標電力または目標電流であることを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 制御手段は、温度データと目標調整値との双方を表示手段に表示させることを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理器。
  4. 被調理物を加熱する加熱手段と、インバータ回路と、温度検出手段と、記憶手段と、前記インバータ回路を介して前記加熱手段の出力を制御する制御手段とを備えた加熱調理器において、
    前記制御手段は、前記インバータ回路の入力調整時に、予め設定された目標調整値となるように前記インバータ回路の入力を調整した後の入力値を、前記温度検出手段が検出した温度データに基づいて補正し、その補正値を基準設定値として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする加熱調理器。
  5. 制御手段は、電源プラグを電源に挿入した後の温度を温度検出手段により検出し、その温度データに基づき基準設定値を補正することを特徴とする請求項1または4記載の加熱調理器。
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