JP2004062563A - 医療支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】患者にとって納得する診断、治療等を安心して受けることができる医療支援システムを提供する
【解決手段】医療支援システム17はインターネット19を介して結合されており、患者毎に患者情報を記憶する患者情報データベース27と、患者がインターネット19を介して患者情報データベース27に記憶された自己の診断情報を提示して医療機関の判断を求める旨の公告情報を送信する患者端末20と、送信された公告情報を医療機関の各々に提示する診療所端末21及び病院端末22等を備えたものである。医療機関は患者情報データベース27から当該患者情報を取得し、診断結果に対する回答を患者端末20に送信する。尚、データベース25には更に、予診情報データベース26、診療所情報データベース28及び病院情報データベース29を有し、これらはシステムサーバ24によって管理されている。
【選択図】 図1
【解決手段】医療支援システム17はインターネット19を介して結合されており、患者毎に患者情報を記憶する患者情報データベース27と、患者がインターネット19を介して患者情報データベース27に記憶された自己の診断情報を提示して医療機関の判断を求める旨の公告情報を送信する患者端末20と、送信された公告情報を医療機関の各々に提示する診療所端末21及び病院端末22等を備えたものである。医療機関は患者情報データベース27から当該患者情報を取得し、診断結果に対する回答を患者端末20に送信する。尚、データベース25には更に、予診情報データベース26、診療所情報データベース28及び病院情報データベース29を有し、これらはシステムサーバ24によって管理されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は医療支援システムに関し、特にインターネット等のネットワークを介して結合された医療支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、患者は具合が悪くなると近くの医療機関、すなわち診療所や病院等に出向いて診察を受け、治療や場合によっては手術を受けることになる。ここで、診察を受けようとする診療所等は、自分の症状や過去に受診した経験や近所の人達の評判等によって判断していることが多い。
【0003】
手術を受ける必要がある場合等は、最初に掛った診療所からその診療所が提携している病院等の紹介を受けてその病院に出向くのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような受診の仕方では、自分の症状に応じて適切な診療所等を選択することは容易ではない。又、その診療所の紹介先の病院としてどのような病院と提携しているのか受診前に分からず不安である。
【0005】
一方、ある病院で最終的になされた診断及び治療方法が果たして正しいものであるかの判断を患者は知ることができないまま、治療を受けていることが多い。場合によっては、他の病院に出向いて再診察をしてもらうことも可能ではあるが、これには時間がかかり、緊急を要するような場合には再診察は難しいのが現状である。
【0006】
又、再診察を受けた場合であっても、病院同士の関係によっては、元の診断と異なった診断を提示しにくい状況もあり得る。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、患者にとって納得する診断及び治療等を安心して受けることができる医療支援システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ネットワークを介して結合された医療支援システムであって、患者毎に患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、患者がネットワークを介して記憶された患者情報に含まれる自己の診断情報を提示して、医療機関の判断を求める旨の公告情報を送信する患者端末手段と、送信された公告情報を医療機関に提示する医療機関端末手段とを備えたものである。
【0009】
このように構成すると、自己の診断情報に対する他の医療機関の判断を居ながらにして求めることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、送信された公告情報が患者によって指定された特定の医療機関にのみ提示されるように医療機関は制御されるものである。
【0011】
このように構成すると、患者が希望する特定の医療機関の判断を得ることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、公告情報は匿名の医療機関の判断を許可する情報を含むものである。
【0013】
このように構成すると、医療機関名を伏せた判断を広く求めることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明の構成において、公告情報に基づき、診断情報に対して判断を提示しようとする医療機関は、医療機関端末手段を介して患者情報記憶手段にアクセスして当該患者の患者情報を取得することができるものである。
【0015】
このように構成すると、診断に必要な患者情報が容易に取得される。
【0016】
請求項6記載の発明は、ネットワークを介して結合された医療支援システムであって、患者毎に患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、医療機関毎に医療機関情報を記憶する医療機関情報記憶手段と、患者がネットワークを介して医療機関情報記憶手段にアクセスして、所望の医療機関情報を取得することができる患者端末手段と、医療機関に属する人間が、ネットワークを介して患者情報記憶手段にアクセスして、所望の患者情報を取得することができる医療機関端末手段とを備え、医療機関情報には、当該医療機関が提携している他の医療機関の情報が含まれるものである。
【0017】
このように構成すると、患者は医療機関同士のネットワーク情報を確認することができる。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成において、医療機関は、患者が一時的に診察を受ける診療所と、患者が二次的に受ける病院とからなり、医療機関情報記憶手段は、診療所の診療所情報を記憶する診療所情報記憶手段と、病院の病院情報を記憶する病院情報記憶手段とからなるものである。
【0019】
このように構成すると、患者は診療所が提携している病院の情報を確認することができる。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の構成において、予診情報を記憶する予診情報記憶手段を更に備え、予診情報には患者の症状を患者端末手段から入力することができる入力画面を表示し得る入力画面情報と、入力された症状に応じて予診の結果を患者端末手段に表示し得る予診結果情報とが含まれるものである。
【0021】
このように構成すると、患者は治療を受ける前に患者情報端末手段を介して予診を受けることができる。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、医療機関の予約を希望する旨の患者端末記憶手段からの入力に応答して、予診結果情報に基づいて、前記患者情報記憶手段に記憶された当該患者の患者情報及び前記医療機関情報記憶手段に記憶された医療機関情報にアクセスして適切な医療機関を選定して当該患者の患者端末手段に表示するものである。
【0023】
このように構成すると、予診に対して患者端末手段を介して回答すると、適切な医療機関が患者端末手段に表示される。
【0024】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の構成において、選択された医療機関は、患者の症状に応じて医療機関端末手段を介して提携している医療機関に当該患者を紹介することができるものである。
【0025】
このように構成すると、患者の症状に応じて、提携している医療機関が紹介される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、自己の診断情報に対する他の医療機関による判断を求めることができるため、誤診による治療ミス等が少なくなり、患者にとって安心した治療を容易に受けることができる。又、医療機関における診断レベルの向上も期待できる。
【0027】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、患者が希望する医療機関の判断を得ることができるため、患者にとって納得できる治療を受けることが可能となる。
【0028】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、医療機関名を伏せて判断を提示することができるため、より客観的な診断情報を得ることができ、患者にとって信頼性の高いシステムとなる。
【0029】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、診断に必要な患者情報を容易に取得することができるため、診断に対して判断するための準備に手間がかからず使い勝手が良い。
【0030】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、他の医療機関による判断を自己の患者端末手段によって確認できるため、迅速に判断結果を検討することができ、安心した治療等を受けることができる。
【0031】
請求項6記載の発明は、医療機関同士のネットワーク情報を確認できるため、医療機関を選択する際の判断基準となり、有意義な情報を容易に取得することができる。
【0032】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加えて、診療所が提携している病院の情報を確認できるため、患者は症状に応じて通常最初に掛る診療所を適切に選択することが容易となる。
【0033】
請求項8記載の発明は、患者は診察を受ける前に患者端末手段を介して予診を受けることができるため、手軽に病状の確認ができ、使い勝手が良い。
【0034】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、予診の結果に応じて適切な医療機関が患者端末手段を介して表示されるため、効率的に医療機関を選定することが可能となる。
【0035】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の効果に加えて、症状に応じて提携先の医療機関が紹介されるため、患者は適切な治療を容易に受けられるため治療の信頼性が向上する。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムの概略構成を示したブロック図である。
【0037】
図を参照して、医療支援システム17は、インターネット19を介して相互に接続されており、患者側がアクセスし得る患者端末20と、個々の診療所がアクセスし得る診療所端末21a,診療所端末21bと、個々の病院がアクセスし得る病院端末22a,病院端末22bと、本システム全体を制御するシステムサーバ24とから構成されている。システムサーバ24には、データベース25が接続されており、具体的には、患者に対して予診を行うための情報が格納されている予診情報データベース26と、患者各々の固有情報やカルテ情報等が格納されている患者情報データベース27と、各診療所の固有情報が格納されている診療所情報データベース28と、個々の病院の固有情報が格納されている病院情報データベース29とから構成されている。
【0038】
このように医療支援システム17は構成されているため、患者、診療所及び病院の各々は、インターネット19を介して随時システムサーバ24にアクセスしてこれの制御の下、データベース25に格納されている各種データを利用することが可能となっている。
【0039】
図2は図1で示されたデータベース25の患者情報データベース27の具体的内容を示した図である。
【0040】
図を参照して、患者情報データベース27には、各患者自身の患者固有情報31と、その患者に対応付けられ診察、治療等を受ける毎に作成されるカルテ情報32a〜カルテ情報32cとが格納されている。
【0041】
具体的には、患者固有情報31には、患者を特定するための患者番号、患者の氏名、性別・住所、生年月日、血液型、アレルギー等の患者固有のデータが格納されている。一方、カルテ情報32には診察を受ける毎に書き込まれる患者のカルテ番号、病名、発症時、症状、検査データ、治療方法、薬の処方、治療期間等が格納され、更にその診察を受けた医療機関名が格納されている。
【0042】
尚、患者固有情報31のデータは、この医療支援システムに登録された患者が最初に受けた診療所等から入力されるものであり、その後の診察等によって患者の固有情報として付加されるものが生じた場合には、その都度診療所端末21から入力され、患者情報データベース27に格納されるものである。
【0043】
一方、カルテ情報32は、上述のように診察を受けた医療機関毎に対応する診療所端末21又は病院端末22から診断情報が入力され、データベース25の患者情報データベース27に格納されることになる。このようにカルテ情報32は患者が診察を受ける毎に作成されることになることから、カルテ情報32の情報を取得することによって、その患者の診療履歴を確認することも容易となる。これによって、従来とは異なり、各医療機関で受けた治療行為等を全て把握することが可能となるため、より的確な診療及び治療をその患者に行うことが医療機関にとって容易となる。
【0044】
図3は図1で示した診療所情報データベースの具体的内容を示した図である。
【0045】
図を参照して、診療所情報データベース28には、各診療所毎にその固有情報が診療所固有情報34a〜診療所固有情報34cとして格納されている。具体的には、診療所固有情報34として、各診療所を特定する診療所番号、診療所の名称、その所在地、診療科目、その診療所に所属する医師の情報及び診療所が提携している医療機関名等が格納されている。尚、医師の情報としては医師の氏名や年齢及び経歴情報等が各々格納されている。そして診療所固有情報34には、更に各診療所毎に付与された匿名コードが格納されている。
【0046】
このように診療所情報データベース28が構成され、各診療所の固有の情報が医療機関情報として格納されるため、各診療所の特徴を容易に把握することが可能となる。尚、これらの各診療所情報は、診療所情報データベース28の検索対象項目として扱われている。
【0047】
図4は図1で示した病院情報データベースの具体的内容を示した図である。
【0048】
図を参照して、病院情報データベース29には、各病院毎に病院固有情報36a〜病院固有情報36cの如く各々の病院の固有情報が格納されている。具体的には、病院を特定する病院番号、病院の名称、その病院が保有するベッド数、病院の所在地、診療科目、その病院に所属する医師の情報及びその病院が提携している医療機関名が格納されている。医師の情報としては、医師の氏名、担当科目、年齢及び経歴情報等が格納されている。そして、病院固有情報36には、更に各病院毎に付与された匿名コードが格納されている。
【0049】
病院固有情報36aの例としては、A病院の情報が医療機関情報として格納されている。A病院の診療科目としては、外科、内科、皮膚科等の複数の診療科目が格納されており、又、提携医療機関としてはこの例ではB診療所とF病院とが格納されている。これによって診療所情報データベース28に格納されているB診療所の提携医療機関として、A病院が格納されることになる。尚、これらの各病院情報は病院情報データベース29の検索対象項目として扱われている。
【0050】
そして、病院固有情報36の各々にも診療所と同様に各病院毎に匿名コードが付与されている。
【0051】
このように各病院の医療機関情報は病院情報データベース29に格納されているため、先に述べた診療所情報データベース28と同様に各病院の特徴を容易に把握することが可能となる。
【0052】
図5はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける患者側の操作による制御内容を示したフローチャートである。
【0053】
図を参照して、この医療支援システムに患者が患者端末20を介してアクセスすると、ステップS60においてまず初期画面が表示される。具体的には、その患者の患者端末20に図8で示したメニュー画面38が表れる。すなわち、自己の症状に合わせた予診を受けることを求めたり、既にいずれかの医療機関によって診断された結果を確認してその結果を第三者としての他の医療機関の判断を求めたり、診療所の情報を調べたり、病院の情報を検索したりすることが可能となる。
【0054】
ここでは、まず「予診」を選択して「OK」ボタンをクリックした場合について説明する。
【0055】
すなわち、ステップS61においてメニューから「予診」を選択すると、その患者端末20に図9で示した予診画面39が表れる。すなわち、「予診」が選択されるとその選択信号はインターネット19を介してシステムサーバ24に送信される。システムサーバ24はこの送信データに応答してデータベース25の予診情報データベース26から予診用データを取出し、インターネット19を介して患者端末20に送信することになる。このようにして表れた予診用データに対して、患者は各項目について答えていくことになる。
【0056】
そして、すべての項目について解答すると、その回答データはインターネット19を介してシステムサーバ24に送信される。システムサーバ24はその回答に基づきデータベース25の予診情報データベース26のデータを取出して予診結果を作成し、これをインターネット19を介して患者端末20に送信する(S63)。この予診結果として、例えば図10に示された予診結果画面41が患者端末20に表れることになる。
【0057】
予診結果画面41において予診結果が示され、次に患者が最初に受けるべき診療所を予約するか否かが問われることになる(S64)。ここで予約を選択しない場合は処理は終了するが、診療所の予約を希望する場合には、「Y」をクリックする。そして患者が診察を受けようとする地域を指定した後「OK」ボタンをクリックする。
【0058】
患者が診療所の予約を選択すると、この情報はインターネット19を介してシステムサーバ24に送信される。この送信情報に基づいてシステムサーバ24は予診結果に適した診療所を診療所情報データベース28から検索して抽出し、この情報を診療所リストとしてインターネット19を介して患者端末20に送信する(S65)。
【0059】
図11は患者端末20に表れる予約可能診療所リストの画面の一例を示した図である。
【0060】
図を参照して、予約可能診断所画面42には、予診結果(病状)と患者が希望する診療所の地域等の条件に合致した診療所がリスト表示されている。ここで患者はいずれかの診療所を予約する前に、リスト表示された診療所の情報を確認することが可能である。すなわち情報を確認する場合にはリスト表示されたいずれかの診療所をクリックし、その後「情報確認」ボタンをクリックすれば良い。するとその選択した診療所の医療機関情報がその患者の患者端末20に表示されることになる(S67)。
【0061】
すなわち、システムサーバ24は、患者から選択された診療所の特定情報に基づいてデータベース25に格納されている診療所情報データベース28の情報を取出し、インターネット19を介して患者端末20に送信することになる。この診療所の確認はリスト表示された全ての診療所に対して可能である。
【0062】
このようにして診療所の情報を確認した後診療所の予約をする場合には、所望の診療所をクリックした後「予約」ボタンをクリックすれば良い。すると選択された診療所の予約フォームが患者端末20に表示されるので、これに対して予約すれば良い(S68)。
【0063】
図12はこのような診療所の予約フォームの一例を示した図である。
【0064】
図を参照して、診療所予約画面44にはこの例ではB診療所の予約フォームが表示されている。そこには予診結果に基づいて担当し得る医師の氏名と近日までの予約可能時間帯とが、それぞれの医師について表示されている。尚、この予約フォームの時間帯データはデータベース25に格納されている診療所情報に含まれるものであり、各診療所は常時診療所端末21からこれらのデータを入力しておくものである。従って、これらのデータは常時最新のものに更新されるものとなる。
【0065】
そこで患者は担当医師と診察を受ける日を決定して「OK」ボタンをクリックすると、予約は完了することになる。患者によって入力された予約情報は直ちに当該診療所にシステムサーバ24から送信され、その診療所は予約された時間帯に患者を診察することになる。そしてこのようにして予約された内容も診療所情報データベース28に格納されているデータに反映されて、最新の予約情報に更新される。
【0066】
このようにして、患者は居ながらにして自分の症状に合った適切な診療所を選択して、容易に予約することが可能となる。
【0067】
次に図8に戻ってメニューから診断結果の確認及び第三者の意見希望を選択した場合について説明する。
【0068】
この項目を選択すると、患者端末20に図13に示すような診断結果確認及び第三者意見希望フォームが表示された、公告希望画面45が表れる。まず患者は診断結果を確認したいカルテ番号を入力する。このカルテ番号は、図2で示したように各患者毎にリンクして格納されている過去の診断結果毎に付与されている。
【0069】
尚、患者自身は自分のカルテ情報については自由にアクセスできるように許可されており、所望のカルテ番号を取得するのは容易に構成されている。カルテ番号が入力した後(S70)、次にその診断結果を確認する場合には該当欄にチェックを入れ「OK」ボタンをクリックする。するとカルテ番号に基づいたカルテ情報は、患者情報データベース27から取得され患者端末20に表示されることになる。
【0070】
次に、この診断結果について第三者の他の医療機関の意見の取得を希望する場合には、該当欄にチェックを入れる。この時、第三者の医療機関の指定をする場合には、その該当欄にチェックを入れ指定すべき少なく共1つの医療機関名を入力する。
【0071】
一方、第三者の指定が特に無い場合には、その該当欄にチェックを入れ、その場合匿名による回答も許可する場合にはその該当欄にチェックを入れる。そして最後に意見の回答期限の希望日を入力した後、「OK」ボタンをクリックする。
【0072】
図5のフローチャートに戻って、第三者の診断結果に対する意見を希望しない場合には処理は終了するが、第三者の意見を希望する場合には(ステップS72においてYES)、意見を求める公告情報が病院端末22等に表示される(S73)。
【0073】
図14はこの公告情報の具体的内容の1例を示した図である。
【0074】
図を参照して、病院宛表示画面47には、第三者の医療機関として特定の病院を指定した場合の公告情報の内容が示されている。具体的には、意見を求める患者名が記載され、診断情報としてのカルテ番号、診断病名及び回答希望日が記載されている。尚、この病院宛の公告情報は、当該病院の病院端末22のみ表示され、他の医療機関の病院端末22には表示されないようにシステムサーバ24が制御する。指定を受けた病院は、表示されたカルテ番号に基づいてインターネット19を介してデータベース25にアクセスし、その患者情報データベース27から当該患者のカルテ情報を取得する。そしてそのカルテ情報に含まれている検査データ等の情報に基づいて診断結果を再評価し、その病院としての診断結果を当該患者の患者端末20に送信してその内容を表示させる。
【0075】
一方、第三者の診療機関の意見を求めるが医療機関の指定はしない場合には、診断希望者患者リストに表示されることになる。
【0076】
図15はこの診断希望患者リストの具体例を示した図である。
【0077】
図を参照して、診断希望患者表示画面48には、各患者から提示された情報に基づいてその病名、その病名を診断した医療機関名、意見の回答期限が各々記載されている。この具体例では4件の公告情報が記載されている。尚、項目2及び項目4に付されている記号は匿名による回答を許可し得るものを意味している。従って項目2及び項目4に対する診断結果に対する意見の提示は医療機関名を伏した状態で行うことが可能となる。これによって表示されている医療機関との関係によっては異なった意見が出しにくい場合であっても、匿名にすることによって的確な意見を提示することが容易となり、患者にとっては好ましい評価を得ることが可能となる。
【0078】
尚、匿名で回答する場合には、診療所又は病院の各々に付与されている匿名コードを利用して行う。したがって、患者側では意見を提示された段階ではその医療機関を知ることはできない。しかし、その評価内容をより詳しく知ろうとする場合や、診断結果によってはその匿名の医療機関での治療を希望する場合等の一定の条件の下では、その匿名の医療機関との連絡を取ることができるように構成されている。
【0079】
尚、診断希望患者表示画面48は、この医療支援システムに登録されている医療機関の全ての診療所端末21及び病院端末22に随時表示されることになる。従って、医療機関にあっては、その病名等で確認したい患者の項目を選択して「OK」ボタンをクリックすると当該患者の診断を希望するカルテ情報が患者情報データベース27から取得され、当該医療機関の診療所端末21又は病院端末22に表示される(S73)。そこで医療機関はカルテ情報に基づいて診断結果に対する回答を作成し「S93」、その患者の患者端末20に送信する。これによって診断結果に対する意見を希望する患者の患者端末20に回答が表示され(S74)、現在受けている診断結果に対する評価を容易に得ることが可能となる。
【0080】
図5に戻って、図8に示したメニュー画面38において診療所検索を選択すると検索画面が現れ、所望の診療所を入力するとその固有情報が診療所情報データベース28から取得されて患者端末20に表示される(S75)。同様に図8に示したメニュー画面38において病院検索を選択すると検索画面があられ、病院名等を入力すると該当する病院の固有情報が病院情報データベース29から取得されて、患者端末20に表示される。尚、医療機関の検索は上記のように医療機関名を入力してその固有情報を取得する以外に、診療所情報データベース28及び病院情報データベース29に格納されている情報、すなわち、所在地、診療科目、ベッド数、医師名等を検索データとして入力して該当の医療機関を検索することも可能である。
【0081】
図6はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける診療所の操作による制御の内容を示したフローチャートである。
【0082】
図を参照して、各診療所は診療所端末21を介してこの医療支援システムにアクセスすると、図示しない予約情報記入画面がその診療所端末21に表示される。そこで診療所の担当者は、その時点での最新の予約情報を記入する(S81)。入力された最新の予約情報は、インターネット19を介してシステムサーバ24に送信され、診療所情報データベース28の予約情報として上書き保存される。
【0083】
一方、診療所情報データベース28に格納されているその診療所の予約情報は、常時診療所情報データベース28から引き出され、その診療所端末21に表示されることになる(S82)。すなわち、診療所端末21の予約情報画面には、その診療所に直接電話等でなされた予約情報や、この医療支援システムを用いてインターネット19を介してなされた予約情報等のいずれをも反映されたものとなっている。これによって、このシステムに登録している診療所における二重予約を避けることが可能となる。
【0084】
次に患者を診察して、その患者のカルテ情報を記入すると(S83)、そのカルテ情報は当該患者の患者情報データベース27に送信されて格納される。
【0085】
又、その患者の症状によっては提携している病院に紹介する必要がある場合には(ステップS84でYES)、提携先の病院の予約フォームを病院情報データベース29から取出してこれを画面表示させる。そしてその予約フォームに従って予約情報を記入することによって(S85)、その情報は病院情報データベース29に格納されるとともに、当該病院の病院端末22に表示され、予約が完了することになる。これによって、病院側にあっては紹介元の診療所が明確になるので、その病院での治療報酬の一部を当該診療所に還元する等の便宜を図ることが容易となる。
【0086】
図7はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける病院の操作による診断回答処理と紹介患者処理の流れを示したフローチャートである。
【0087】
図を参照して、診断回答処理にあっては、まず病院端末22からこの医療支援システムにアクセスして患者側から提示されている意見を求める公告内容を確認する(S91)。そして公告内容に対して回答しようとする場合には、その公告内容に含まれているカルテ番号等の情報に基づいて、カルテ情報を患者情報データベース27から取得する(S92)。そしてカルテ情報に基づいて診断結果を評価して回答を作成した後、これを患者端末20に送信する(S93)。
【0088】
次に紹介患者処理にあっては、診療所における制御と同様に予約情報を記入して(S95)、これを病院情報データベース29に送信して格納するとともに、病院情報データベース29の最新情報が常時取出され、病院端末22の画面に予約情報として表示される(S96)。
【0089】
そして患者を診察すると、カルテに記入してこれを送信して当該患者の患者情報データベース27に格納する。この時診察した患者が提携元の診療所からの紹介である場合には、診察結果等の情報を診療所へ通知する(S98)。そして診療報酬の一部の診療所への還元等の処理を行う(S99)。これによって紹介元となる診療所には患者の診断結果等が連絡されるとともに、病院の診療報酬等の一部が還元されることになるため、スムーズな診療所と病院との連携処理が実現される。又、この場合その患者が再度その診療所に戻ってきた場合にあっても、その診療所は病院の診療情報を把握しているため、より適切な治療を継続的に行うことが可能となる。
【0090】
尚、上記の実施の形態では、公告情報に回答する場合にはカルテ番号を基に患者情報データベースにアクセスして、その患者の診断情報を取得しているが、公告情報の表示画面においてカルテ番号等をクリックすることによって直ちに診断情報を取得できるように構成しても良い。
【0091】
又、上記の実施の形態では、一時的な診察は診療所で行うことを前提としているが、患者の病状等によっては最初から適切な病院を予約して診察を受けるように構成しても良い。
【0092】
更に、上記の実施の形態では、診療所から病院へ紹介する際に連携病院の予約フォームを使用しているが、このフォームに診療所からの患者に関する申し送り事項等も併せて送信できるようにすれば、更に使い勝手が向上する。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】図1で示した患者情報データベースの具体的内容を示した図である。
【図3】図1で示した診療所情報データベースの具体的内容を示した図である。
【図4】図1で示した病院情報データベースの具体的内容を示した図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける患者のアクセス内容を示したフローチャートである。
【図6】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける診療所のアクセス内容を示したフローチャートである。
【図7】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける病院のアクセス内容を示したフローチャートである。
【図8】図5のステップS60において表示される本システムのメニュー画面の具体例を示した図である。
【図9】図5においてステップS62において示される予診画面の具体例を示した図である。
【図10】図5においてステップS63において表示される予診結果画面の具体例を示した図である。
【図11】図5のステップS65において表示される予約可能診療所リスト画面の具体例を示した図である。
【図12】図5のステップS68において表示される診療所予約フォーム画面の具体例を示した図である。
【図13】図5のステップS72において示される診断結果確認及び第三者意見希望フォーム画面の具体例を示した図である。
【図14】図5のステップS73において表示される意見公告画面の具体例を示した図である。
【図15】図5のステップS73において表示される意見公告画面の他の具体例を示した図である。
【符号の説明】
17…医療支援システム
19…インターネット
20…患者端末
21…診療所端末
22…病院端末
24…システムサーバ
25…データベース
26…予診情報データベース
27…患者情報データベース
28…診療所情報データベース
29…病院情報データベース
31…患者固有情報
32…カルテ情報
34…診療所固有情報
36…病院固有情報
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【発明の属する技術分野】
この発明は医療支援システムに関し、特にインターネット等のネットワークを介して結合された医療支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、患者は具合が悪くなると近くの医療機関、すなわち診療所や病院等に出向いて診察を受け、治療や場合によっては手術を受けることになる。ここで、診察を受けようとする診療所等は、自分の症状や過去に受診した経験や近所の人達の評判等によって判断していることが多い。
【0003】
手術を受ける必要がある場合等は、最初に掛った診療所からその診療所が提携している病院等の紹介を受けてその病院に出向くのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような受診の仕方では、自分の症状に応じて適切な診療所等を選択することは容易ではない。又、その診療所の紹介先の病院としてどのような病院と提携しているのか受診前に分からず不安である。
【0005】
一方、ある病院で最終的になされた診断及び治療方法が果たして正しいものであるかの判断を患者は知ることができないまま、治療を受けていることが多い。場合によっては、他の病院に出向いて再診察をしてもらうことも可能ではあるが、これには時間がかかり、緊急を要するような場合には再診察は難しいのが現状である。
【0006】
又、再診察を受けた場合であっても、病院同士の関係によっては、元の診断と異なった診断を提示しにくい状況もあり得る。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、患者にとって納得する診断及び治療等を安心して受けることができる医療支援システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ネットワークを介して結合された医療支援システムであって、患者毎に患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、患者がネットワークを介して記憶された患者情報に含まれる自己の診断情報を提示して、医療機関の判断を求める旨の公告情報を送信する患者端末手段と、送信された公告情報を医療機関に提示する医療機関端末手段とを備えたものである。
【0009】
このように構成すると、自己の診断情報に対する他の医療機関の判断を居ながらにして求めることができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、送信された公告情報が患者によって指定された特定の医療機関にのみ提示されるように医療機関は制御されるものである。
【0011】
このように構成すると、患者が希望する特定の医療機関の判断を得ることができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の構成において、公告情報は匿名の医療機関の判断を許可する情報を含むものである。
【0013】
このように構成すると、医療機関名を伏せた判断を広く求めることができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明の構成において、公告情報に基づき、診断情報に対して判断を提示しようとする医療機関は、医療機関端末手段を介して患者情報記憶手段にアクセスして当該患者の患者情報を取得することができるものである。
【0015】
このように構成すると、診断に必要な患者情報が容易に取得される。
【0016】
請求項6記載の発明は、ネットワークを介して結合された医療支援システムであって、患者毎に患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、医療機関毎に医療機関情報を記憶する医療機関情報記憶手段と、患者がネットワークを介して医療機関情報記憶手段にアクセスして、所望の医療機関情報を取得することができる患者端末手段と、医療機関に属する人間が、ネットワークを介して患者情報記憶手段にアクセスして、所望の患者情報を取得することができる医療機関端末手段とを備え、医療機関情報には、当該医療機関が提携している他の医療機関の情報が含まれるものである。
【0017】
このように構成すると、患者は医療機関同士のネットワーク情報を確認することができる。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成において、医療機関は、患者が一時的に診察を受ける診療所と、患者が二次的に受ける病院とからなり、医療機関情報記憶手段は、診療所の診療所情報を記憶する診療所情報記憶手段と、病院の病院情報を記憶する病院情報記憶手段とからなるものである。
【0019】
このように構成すると、患者は診療所が提携している病院の情報を確認することができる。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の構成において、予診情報を記憶する予診情報記憶手段を更に備え、予診情報には患者の症状を患者端末手段から入力することができる入力画面を表示し得る入力画面情報と、入力された症状に応じて予診の結果を患者端末手段に表示し得る予診結果情報とが含まれるものである。
【0021】
このように構成すると、患者は治療を受ける前に患者情報端末手段を介して予診を受けることができる。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、医療機関の予約を希望する旨の患者端末記憶手段からの入力に応答して、予診結果情報に基づいて、前記患者情報記憶手段に記憶された当該患者の患者情報及び前記医療機関情報記憶手段に記憶された医療機関情報にアクセスして適切な医療機関を選定して当該患者の患者端末手段に表示するものである。
【0023】
このように構成すると、予診に対して患者端末手段を介して回答すると、適切な医療機関が患者端末手段に表示される。
【0024】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の構成において、選択された医療機関は、患者の症状に応じて医療機関端末手段を介して提携している医療機関に当該患者を紹介することができるものである。
【0025】
このように構成すると、患者の症状に応じて、提携している医療機関が紹介される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、自己の診断情報に対する他の医療機関による判断を求めることができるため、誤診による治療ミス等が少なくなり、患者にとって安心した治療を容易に受けることができる。又、医療機関における診断レベルの向上も期待できる。
【0027】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、患者が希望する医療機関の判断を得ることができるため、患者にとって納得できる治療を受けることが可能となる。
【0028】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、医療機関名を伏せて判断を提示することができるため、より客観的な診断情報を得ることができ、患者にとって信頼性の高いシステムとなる。
【0029】
請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明の効果に加えて、診断に必要な患者情報を容易に取得することができるため、診断に対して判断するための準備に手間がかからず使い勝手が良い。
【0030】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の効果に加えて、他の医療機関による判断を自己の患者端末手段によって確認できるため、迅速に判断結果を検討することができ、安心した治療等を受けることができる。
【0031】
請求項6記載の発明は、医療機関同士のネットワーク情報を確認できるため、医療機関を選択する際の判断基準となり、有意義な情報を容易に取得することができる。
【0032】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加えて、診療所が提携している病院の情報を確認できるため、患者は症状に応じて通常最初に掛る診療所を適切に選択することが容易となる。
【0033】
請求項8記載の発明は、患者は診察を受ける前に患者端末手段を介して予診を受けることができるため、手軽に病状の確認ができ、使い勝手が良い。
【0034】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、予診の結果に応じて適切な医療機関が患者端末手段を介して表示されるため、効率的に医療機関を選定することが可能となる。
【0035】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の効果に加えて、症状に応じて提携先の医療機関が紹介されるため、患者は適切な治療を容易に受けられるため治療の信頼性が向上する。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムの概略構成を示したブロック図である。
【0037】
図を参照して、医療支援システム17は、インターネット19を介して相互に接続されており、患者側がアクセスし得る患者端末20と、個々の診療所がアクセスし得る診療所端末21a,診療所端末21bと、個々の病院がアクセスし得る病院端末22a,病院端末22bと、本システム全体を制御するシステムサーバ24とから構成されている。システムサーバ24には、データベース25が接続されており、具体的には、患者に対して予診を行うための情報が格納されている予診情報データベース26と、患者各々の固有情報やカルテ情報等が格納されている患者情報データベース27と、各診療所の固有情報が格納されている診療所情報データベース28と、個々の病院の固有情報が格納されている病院情報データベース29とから構成されている。
【0038】
このように医療支援システム17は構成されているため、患者、診療所及び病院の各々は、インターネット19を介して随時システムサーバ24にアクセスしてこれの制御の下、データベース25に格納されている各種データを利用することが可能となっている。
【0039】
図2は図1で示されたデータベース25の患者情報データベース27の具体的内容を示した図である。
【0040】
図を参照して、患者情報データベース27には、各患者自身の患者固有情報31と、その患者に対応付けられ診察、治療等を受ける毎に作成されるカルテ情報32a〜カルテ情報32cとが格納されている。
【0041】
具体的には、患者固有情報31には、患者を特定するための患者番号、患者の氏名、性別・住所、生年月日、血液型、アレルギー等の患者固有のデータが格納されている。一方、カルテ情報32には診察を受ける毎に書き込まれる患者のカルテ番号、病名、発症時、症状、検査データ、治療方法、薬の処方、治療期間等が格納され、更にその診察を受けた医療機関名が格納されている。
【0042】
尚、患者固有情報31のデータは、この医療支援システムに登録された患者が最初に受けた診療所等から入力されるものであり、その後の診察等によって患者の固有情報として付加されるものが生じた場合には、その都度診療所端末21から入力され、患者情報データベース27に格納されるものである。
【0043】
一方、カルテ情報32は、上述のように診察を受けた医療機関毎に対応する診療所端末21又は病院端末22から診断情報が入力され、データベース25の患者情報データベース27に格納されることになる。このようにカルテ情報32は患者が診察を受ける毎に作成されることになることから、カルテ情報32の情報を取得することによって、その患者の診療履歴を確認することも容易となる。これによって、従来とは異なり、各医療機関で受けた治療行為等を全て把握することが可能となるため、より的確な診療及び治療をその患者に行うことが医療機関にとって容易となる。
【0044】
図3は図1で示した診療所情報データベースの具体的内容を示した図である。
【0045】
図を参照して、診療所情報データベース28には、各診療所毎にその固有情報が診療所固有情報34a〜診療所固有情報34cとして格納されている。具体的には、診療所固有情報34として、各診療所を特定する診療所番号、診療所の名称、その所在地、診療科目、その診療所に所属する医師の情報及び診療所が提携している医療機関名等が格納されている。尚、医師の情報としては医師の氏名や年齢及び経歴情報等が各々格納されている。そして診療所固有情報34には、更に各診療所毎に付与された匿名コードが格納されている。
【0046】
このように診療所情報データベース28が構成され、各診療所の固有の情報が医療機関情報として格納されるため、各診療所の特徴を容易に把握することが可能となる。尚、これらの各診療所情報は、診療所情報データベース28の検索対象項目として扱われている。
【0047】
図4は図1で示した病院情報データベースの具体的内容を示した図である。
【0048】
図を参照して、病院情報データベース29には、各病院毎に病院固有情報36a〜病院固有情報36cの如く各々の病院の固有情報が格納されている。具体的には、病院を特定する病院番号、病院の名称、その病院が保有するベッド数、病院の所在地、診療科目、その病院に所属する医師の情報及びその病院が提携している医療機関名が格納されている。医師の情報としては、医師の氏名、担当科目、年齢及び経歴情報等が格納されている。そして、病院固有情報36には、更に各病院毎に付与された匿名コードが格納されている。
【0049】
病院固有情報36aの例としては、A病院の情報が医療機関情報として格納されている。A病院の診療科目としては、外科、内科、皮膚科等の複数の診療科目が格納されており、又、提携医療機関としてはこの例ではB診療所とF病院とが格納されている。これによって診療所情報データベース28に格納されているB診療所の提携医療機関として、A病院が格納されることになる。尚、これらの各病院情報は病院情報データベース29の検索対象項目として扱われている。
【0050】
そして、病院固有情報36の各々にも診療所と同様に各病院毎に匿名コードが付与されている。
【0051】
このように各病院の医療機関情報は病院情報データベース29に格納されているため、先に述べた診療所情報データベース28と同様に各病院の特徴を容易に把握することが可能となる。
【0052】
図5はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける患者側の操作による制御内容を示したフローチャートである。
【0053】
図を参照して、この医療支援システムに患者が患者端末20を介してアクセスすると、ステップS60においてまず初期画面が表示される。具体的には、その患者の患者端末20に図8で示したメニュー画面38が表れる。すなわち、自己の症状に合わせた予診を受けることを求めたり、既にいずれかの医療機関によって診断された結果を確認してその結果を第三者としての他の医療機関の判断を求めたり、診療所の情報を調べたり、病院の情報を検索したりすることが可能となる。
【0054】
ここでは、まず「予診」を選択して「OK」ボタンをクリックした場合について説明する。
【0055】
すなわち、ステップS61においてメニューから「予診」を選択すると、その患者端末20に図9で示した予診画面39が表れる。すなわち、「予診」が選択されるとその選択信号はインターネット19を介してシステムサーバ24に送信される。システムサーバ24はこの送信データに応答してデータベース25の予診情報データベース26から予診用データを取出し、インターネット19を介して患者端末20に送信することになる。このようにして表れた予診用データに対して、患者は各項目について答えていくことになる。
【0056】
そして、すべての項目について解答すると、その回答データはインターネット19を介してシステムサーバ24に送信される。システムサーバ24はその回答に基づきデータベース25の予診情報データベース26のデータを取出して予診結果を作成し、これをインターネット19を介して患者端末20に送信する(S63)。この予診結果として、例えば図10に示された予診結果画面41が患者端末20に表れることになる。
【0057】
予診結果画面41において予診結果が示され、次に患者が最初に受けるべき診療所を予約するか否かが問われることになる(S64)。ここで予約を選択しない場合は処理は終了するが、診療所の予約を希望する場合には、「Y」をクリックする。そして患者が診察を受けようとする地域を指定した後「OK」ボタンをクリックする。
【0058】
患者が診療所の予約を選択すると、この情報はインターネット19を介してシステムサーバ24に送信される。この送信情報に基づいてシステムサーバ24は予診結果に適した診療所を診療所情報データベース28から検索して抽出し、この情報を診療所リストとしてインターネット19を介して患者端末20に送信する(S65)。
【0059】
図11は患者端末20に表れる予約可能診療所リストの画面の一例を示した図である。
【0060】
図を参照して、予約可能診断所画面42には、予診結果(病状)と患者が希望する診療所の地域等の条件に合致した診療所がリスト表示されている。ここで患者はいずれかの診療所を予約する前に、リスト表示された診療所の情報を確認することが可能である。すなわち情報を確認する場合にはリスト表示されたいずれかの診療所をクリックし、その後「情報確認」ボタンをクリックすれば良い。するとその選択した診療所の医療機関情報がその患者の患者端末20に表示されることになる(S67)。
【0061】
すなわち、システムサーバ24は、患者から選択された診療所の特定情報に基づいてデータベース25に格納されている診療所情報データベース28の情報を取出し、インターネット19を介して患者端末20に送信することになる。この診療所の確認はリスト表示された全ての診療所に対して可能である。
【0062】
このようにして診療所の情報を確認した後診療所の予約をする場合には、所望の診療所をクリックした後「予約」ボタンをクリックすれば良い。すると選択された診療所の予約フォームが患者端末20に表示されるので、これに対して予約すれば良い(S68)。
【0063】
図12はこのような診療所の予約フォームの一例を示した図である。
【0064】
図を参照して、診療所予約画面44にはこの例ではB診療所の予約フォームが表示されている。そこには予診結果に基づいて担当し得る医師の氏名と近日までの予約可能時間帯とが、それぞれの医師について表示されている。尚、この予約フォームの時間帯データはデータベース25に格納されている診療所情報に含まれるものであり、各診療所は常時診療所端末21からこれらのデータを入力しておくものである。従って、これらのデータは常時最新のものに更新されるものとなる。
【0065】
そこで患者は担当医師と診察を受ける日を決定して「OK」ボタンをクリックすると、予約は完了することになる。患者によって入力された予約情報は直ちに当該診療所にシステムサーバ24から送信され、その診療所は予約された時間帯に患者を診察することになる。そしてこのようにして予約された内容も診療所情報データベース28に格納されているデータに反映されて、最新の予約情報に更新される。
【0066】
このようにして、患者は居ながらにして自分の症状に合った適切な診療所を選択して、容易に予約することが可能となる。
【0067】
次に図8に戻ってメニューから診断結果の確認及び第三者の意見希望を選択した場合について説明する。
【0068】
この項目を選択すると、患者端末20に図13に示すような診断結果確認及び第三者意見希望フォームが表示された、公告希望画面45が表れる。まず患者は診断結果を確認したいカルテ番号を入力する。このカルテ番号は、図2で示したように各患者毎にリンクして格納されている過去の診断結果毎に付与されている。
【0069】
尚、患者自身は自分のカルテ情報については自由にアクセスできるように許可されており、所望のカルテ番号を取得するのは容易に構成されている。カルテ番号が入力した後(S70)、次にその診断結果を確認する場合には該当欄にチェックを入れ「OK」ボタンをクリックする。するとカルテ番号に基づいたカルテ情報は、患者情報データベース27から取得され患者端末20に表示されることになる。
【0070】
次に、この診断結果について第三者の他の医療機関の意見の取得を希望する場合には、該当欄にチェックを入れる。この時、第三者の医療機関の指定をする場合には、その該当欄にチェックを入れ指定すべき少なく共1つの医療機関名を入力する。
【0071】
一方、第三者の指定が特に無い場合には、その該当欄にチェックを入れ、その場合匿名による回答も許可する場合にはその該当欄にチェックを入れる。そして最後に意見の回答期限の希望日を入力した後、「OK」ボタンをクリックする。
【0072】
図5のフローチャートに戻って、第三者の診断結果に対する意見を希望しない場合には処理は終了するが、第三者の意見を希望する場合には(ステップS72においてYES)、意見を求める公告情報が病院端末22等に表示される(S73)。
【0073】
図14はこの公告情報の具体的内容の1例を示した図である。
【0074】
図を参照して、病院宛表示画面47には、第三者の医療機関として特定の病院を指定した場合の公告情報の内容が示されている。具体的には、意見を求める患者名が記載され、診断情報としてのカルテ番号、診断病名及び回答希望日が記載されている。尚、この病院宛の公告情報は、当該病院の病院端末22のみ表示され、他の医療機関の病院端末22には表示されないようにシステムサーバ24が制御する。指定を受けた病院は、表示されたカルテ番号に基づいてインターネット19を介してデータベース25にアクセスし、その患者情報データベース27から当該患者のカルテ情報を取得する。そしてそのカルテ情報に含まれている検査データ等の情報に基づいて診断結果を再評価し、その病院としての診断結果を当該患者の患者端末20に送信してその内容を表示させる。
【0075】
一方、第三者の診療機関の意見を求めるが医療機関の指定はしない場合には、診断希望者患者リストに表示されることになる。
【0076】
図15はこの診断希望患者リストの具体例を示した図である。
【0077】
図を参照して、診断希望患者表示画面48には、各患者から提示された情報に基づいてその病名、その病名を診断した医療機関名、意見の回答期限が各々記載されている。この具体例では4件の公告情報が記載されている。尚、項目2及び項目4に付されている記号は匿名による回答を許可し得るものを意味している。従って項目2及び項目4に対する診断結果に対する意見の提示は医療機関名を伏した状態で行うことが可能となる。これによって表示されている医療機関との関係によっては異なった意見が出しにくい場合であっても、匿名にすることによって的確な意見を提示することが容易となり、患者にとっては好ましい評価を得ることが可能となる。
【0078】
尚、匿名で回答する場合には、診療所又は病院の各々に付与されている匿名コードを利用して行う。したがって、患者側では意見を提示された段階ではその医療機関を知ることはできない。しかし、その評価内容をより詳しく知ろうとする場合や、診断結果によってはその匿名の医療機関での治療を希望する場合等の一定の条件の下では、その匿名の医療機関との連絡を取ることができるように構成されている。
【0079】
尚、診断希望患者表示画面48は、この医療支援システムに登録されている医療機関の全ての診療所端末21及び病院端末22に随時表示されることになる。従って、医療機関にあっては、その病名等で確認したい患者の項目を選択して「OK」ボタンをクリックすると当該患者の診断を希望するカルテ情報が患者情報データベース27から取得され、当該医療機関の診療所端末21又は病院端末22に表示される(S73)。そこで医療機関はカルテ情報に基づいて診断結果に対する回答を作成し「S93」、その患者の患者端末20に送信する。これによって診断結果に対する意見を希望する患者の患者端末20に回答が表示され(S74)、現在受けている診断結果に対する評価を容易に得ることが可能となる。
【0080】
図5に戻って、図8に示したメニュー画面38において診療所検索を選択すると検索画面が現れ、所望の診療所を入力するとその固有情報が診療所情報データベース28から取得されて患者端末20に表示される(S75)。同様に図8に示したメニュー画面38において病院検索を選択すると検索画面があられ、病院名等を入力すると該当する病院の固有情報が病院情報データベース29から取得されて、患者端末20に表示される。尚、医療機関の検索は上記のように医療機関名を入力してその固有情報を取得する以外に、診療所情報データベース28及び病院情報データベース29に格納されている情報、すなわち、所在地、診療科目、ベッド数、医師名等を検索データとして入力して該当の医療機関を検索することも可能である。
【0081】
図6はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける診療所の操作による制御の内容を示したフローチャートである。
【0082】
図を参照して、各診療所は診療所端末21を介してこの医療支援システムにアクセスすると、図示しない予約情報記入画面がその診療所端末21に表示される。そこで診療所の担当者は、その時点での最新の予約情報を記入する(S81)。入力された最新の予約情報は、インターネット19を介してシステムサーバ24に送信され、診療所情報データベース28の予約情報として上書き保存される。
【0083】
一方、診療所情報データベース28に格納されているその診療所の予約情報は、常時診療所情報データベース28から引き出され、その診療所端末21に表示されることになる(S82)。すなわち、診療所端末21の予約情報画面には、その診療所に直接電話等でなされた予約情報や、この医療支援システムを用いてインターネット19を介してなされた予約情報等のいずれをも反映されたものとなっている。これによって、このシステムに登録している診療所における二重予約を避けることが可能となる。
【0084】
次に患者を診察して、その患者のカルテ情報を記入すると(S83)、そのカルテ情報は当該患者の患者情報データベース27に送信されて格納される。
【0085】
又、その患者の症状によっては提携している病院に紹介する必要がある場合には(ステップS84でYES)、提携先の病院の予約フォームを病院情報データベース29から取出してこれを画面表示させる。そしてその予約フォームに従って予約情報を記入することによって(S85)、その情報は病院情報データベース29に格納されるとともに、当該病院の病院端末22に表示され、予約が完了することになる。これによって、病院側にあっては紹介元の診療所が明確になるので、その病院での治療報酬の一部を当該診療所に還元する等の便宜を図ることが容易となる。
【0086】
図7はこの発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける病院の操作による診断回答処理と紹介患者処理の流れを示したフローチャートである。
【0087】
図を参照して、診断回答処理にあっては、まず病院端末22からこの医療支援システムにアクセスして患者側から提示されている意見を求める公告内容を確認する(S91)。そして公告内容に対して回答しようとする場合には、その公告内容に含まれているカルテ番号等の情報に基づいて、カルテ情報を患者情報データベース27から取得する(S92)。そしてカルテ情報に基づいて診断結果を評価して回答を作成した後、これを患者端末20に送信する(S93)。
【0088】
次に紹介患者処理にあっては、診療所における制御と同様に予約情報を記入して(S95)、これを病院情報データベース29に送信して格納するとともに、病院情報データベース29の最新情報が常時取出され、病院端末22の画面に予約情報として表示される(S96)。
【0089】
そして患者を診察すると、カルテに記入してこれを送信して当該患者の患者情報データベース27に格納する。この時診察した患者が提携元の診療所からの紹介である場合には、診察結果等の情報を診療所へ通知する(S98)。そして診療報酬の一部の診療所への還元等の処理を行う(S99)。これによって紹介元となる診療所には患者の診断結果等が連絡されるとともに、病院の診療報酬等の一部が還元されることになるため、スムーズな診療所と病院との連携処理が実現される。又、この場合その患者が再度その診療所に戻ってきた場合にあっても、その診療所は病院の診療情報を把握しているため、より適切な治療を継続的に行うことが可能となる。
【0090】
尚、上記の実施の形態では、公告情報に回答する場合にはカルテ番号を基に患者情報データベースにアクセスして、その患者の診断情報を取得しているが、公告情報の表示画面においてカルテ番号等をクリックすることによって直ちに診断情報を取得できるように構成しても良い。
【0091】
又、上記の実施の形態では、一時的な診察は診療所で行うことを前提としているが、患者の病状等によっては最初から適切な病院を予約して診察を受けるように構成しても良い。
【0092】
更に、上記の実施の形態では、診療所から病院へ紹介する際に連携病院の予約フォームを使用しているが、このフォームに診療所からの患者に関する申し送り事項等も併せて送信できるようにすれば、更に使い勝手が向上する。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】図1で示した患者情報データベースの具体的内容を示した図である。
【図3】図1で示した診療所情報データベースの具体的内容を示した図である。
【図4】図1で示した病院情報データベースの具体的内容を示した図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける患者のアクセス内容を示したフローチャートである。
【図6】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける診療所のアクセス内容を示したフローチャートである。
【図7】この発明の第1の実施の形態による医療支援システムにおける病院のアクセス内容を示したフローチャートである。
【図8】図5のステップS60において表示される本システムのメニュー画面の具体例を示した図である。
【図9】図5においてステップS62において示される予診画面の具体例を示した図である。
【図10】図5においてステップS63において表示される予診結果画面の具体例を示した図である。
【図11】図5のステップS65において表示される予約可能診療所リスト画面の具体例を示した図である。
【図12】図5のステップS68において表示される診療所予約フォーム画面の具体例を示した図である。
【図13】図5のステップS72において示される診断結果確認及び第三者意見希望フォーム画面の具体例を示した図である。
【図14】図5のステップS73において表示される意見公告画面の具体例を示した図である。
【図15】図5のステップS73において表示される意見公告画面の他の具体例を示した図である。
【符号の説明】
17…医療支援システム
19…インターネット
20…患者端末
21…診療所端末
22…病院端末
24…システムサーバ
25…データベース
26…予診情報データベース
27…患者情報データベース
28…診療所情報データベース
29…病院情報データベース
31…患者固有情報
32…カルテ情報
34…診療所固有情報
36…病院固有情報
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (10)
- ネットワークを介して結合された医療支援システムであって、
患者毎に患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、
前記患者が前記ネットワークを介して前記記憶された患者情報に含まれる自己の診断情報を提示して、医療機関の判断を求める旨の公告情報を送信する患者端末手段と、
前記送信された公告情報を前記医療機関に提示する医療機関端末手段とを備えた、医療支援システム。 - 前記送信された公告情報が患者によって指定された特定の医療機関にのみ提示されるように、前記医療手段端末手段は制御される、請求項1記載の医療支援システム。
- 前記公告情報は、匿名の医療機関の判断を許可する情報を含み、
前記送信された公告情報が前記医療機関の全てに提示されるように、前記医療機関端末手段は制御される、請求項2記載の医療支援システム。 - 前記公告情報に基づき、前記診断情報に対して判断を提示しようとする医療機関は、前記医療機関端末手段を介して前記患者情報記憶手段にアクセスして当該患者の患者情報を取得することができる、請求項2又は請求項3記載の医療支援システム。
- 前記提示された判断の内容は、当該医療機関の前記医療機関端末手段から入力され、当該患者の前記患者端末手段に表示される、請求項4記載の医療支援システム。
- ネットワークを介して結合された医療支援システムであって、
患者毎に患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、
医療機関毎に医療機関情報を記憶する医療機関情報記憶手段と、
患者が前記ネットワークを介して前記医療機関情報記憶手段にアクセスして、所望の医療機関情報を取得することができる患者端末手段と、
前記医療機関に属する人間が、前記ネットワークを介して前記患者情報記憶手段にアクセスして、所望の患者情報を取得することができる医療機関端末手段とを備え、
前記医療機関情報には、当該医療機関が提携している他の医療機関の情報が含まれる、医療支援システム。 - 前記医療機関は、前記患者が一時的な診察を受ける診療所と、前記患者が二次的な診察を受ける病院とを含み、
前記医療情報記憶手段は、前記診療所の診療所情報を記憶する診療所情報記憶手段と、前記病院の病院情報を記憶する病院情報記憶手段とからなる、請求項6記載の医療支援システム。 - 予診情報を記憶する予診情報記憶手段を更に備え、
前記予診情報には、患者の症状を前記患者端末手段から入力することができる入力画面を表示し得る入力画面情報と、前記入力された症状に応じて予診の結果を前記患者端末手段に表示し得る予診結果情報とが含まれる、請求項6又は請求項7記載の医療支援システム。 - 医療機関の予約を希望する旨の前記患者端末手段からの入力に応答して、前記予診結果情報に基づいて、前記患者情報記憶手段に記憶された当該患者の患者情報及び前記医療情報記憶手段に記憶された医療機関情報にアクセスして、適切な医療機関を選定して当該患者の前記患者端末手段に表示する、請求項8記載の医療支援システム。
- 前記選択された医療機関は、患者の症状に応じて前記医療機関端末手段を介して提携している医療機関に当該患者を紹介することができる、請求項9記載の医療支援システム。
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