JP2004061066A - センサ取付具及びセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】センサ取付具及びセンサにおいて、取付けが簡単であると共に、微振動等の影響が少なく正確な温度検出を行うこと。
【解決手段】熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプPに棒状の温度センサSを取り付けるセンサ取付具10であって、前記温度センサを内側に保持可能なセンサ保持部11と、前記パイプに装着される取付部12とを備え、前記取付部は、前記センサ保持部から円弧状の中間部13aを介して略V字状に延びた弾性板状部13と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態で前記センサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部14とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプPに棒状の温度センサSを取り付けるセンサ取付具10であって、前記温度センサを内側に保持可能なセンサ保持部11と、前記パイプに装着される取付部12とを備え、前記取付部は、前記センサ保持部から円弧状の中間部13aを介して略V字状に延びた弾性板状部13と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態で前記センサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部14とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに温度センサを取り付けるのに有効なセンサ取付具及びセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプには各種の温度センサが取り付けられ、この温度センサからの信号によりエアーコンディショナーの運転が制御されるようになっている。
この場合、温度センサは、熱交換器のパイプの直線部又は曲がり部に、パイプをろう付けした中に間接的に取り付けられるようになっている。
【0003】
しかしながら、ろう付けにより直接的に取り付ける方法は、ろう付け作業が必要となるために、取付けに手間がかかってしまう。
一方、上記のような問題を解決するため、取付具を用いて温度センサを熱交換器のパイプに取り付ける方法が提案されている。その一例が特開平10−9729号公報に開示されている。
上記従来の取付具1は、図6に示すように、弾性を有する薄金属板により形成され、温度センサSを収納する筒部2と、パイプPを嵌め込んで固定する断面コ字状の挟持部3とで構成を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のセンサ取付具には、次のような課題が残されている。すなわち、取付具の挟持部にパイプを嵌め込んでも、エアコンの微振動や薄金属板の経年変化による弾性特性変化などにより位置ずれを生じ、正確な温度検出が困難になるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記ような従来の問題に鑑みなされたものであって、取付けが簡単であると共に、微振動等の影響が少なく正確な温度検出を行うことができるセンサ取付具及びセンサを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のセンサ取付具は、熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに棒状の温度センサを取り付けるセンサ取付具であって、前記温度センサを内側に保持可能なセンサ保持部と、前記パイプに装着される取付部とを備え、前記取付部は、前記センサ保持部から円弧状の中間部を介して略V字状に延びた弾性板状部と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態で前記センサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えていることを特徴とする。
【0007】
このセンサ取付具では、取付部が、センサ保持部から円弧状の中間部を介してV字状に延びた弾性板状部と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態でセンサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えているので、フック部をセンサ保持部に押し付けて固定すると、中間部内側にパイプを弾性板状部で巻回状態に挟持することができ、確実に装着を行うことができる。したがって、本発明では、簡単にかつ確実に装着作業ができると共に、単に断面コ字状や断面円弧状の挟持部の弾性力だけでパイプに装着される従来技術に比べて、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0008】
また、本発明のセンサ取付具は、前記センサ保持部が、前記温度センサのセンサ本体と略同じ長さに設定され、前記弾性板状部が、前記センサ保持部の長さよりも幅が狭い帯状に形成されている技術が採用される。すなわち、このセンサ取付具では、弾性板状部が、センサ保持部の長さよりも幅が狭い帯状に形成されているので、U字状等に湾曲したパイプの部分であっても、巻回しやすく確実に挟持することができる。
【0009】
また、本発明のセンサ取付具は、前記フック部又は前記センサ保持部の一方に、固定用爪部が設けられていると共に、他方には、爪部に引っ掛かる固定用穴部が形成されている技術が採用される。すなわち、このセンサ取付具では、フック部又はセンサ保持部の一方に、固定用爪部が設けられていると共に、他方には、爪部に引っ掛かる固定用穴部が形成されているので、固定用爪部を固定用穴部に引っ掛けることで容易に固定させることができる。
【0010】
本発明のセンサは、上記本発明のセンサ取付具と、該センサ取付具の前記センサ保持部に実装された温度センサとを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
【0012】
本実施形態のセンサ取付具10は、図1から図3の(a)に示すように、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプPに棒状の温度センサSを取り付ける場合に適用したものであって、温度センサSを内側に保持可能なセンサ保持部11と、パイプPに着脱可能に装着される取付部12とを備えている。
【0013】
上記取付部12は、センサ保持部11から円弧状の中間部13aを介して略V字状に延びた弾性板状部13と、該弾性板状部13の先端に設けられ中間部13a内側にパイプPを配した状態でセンサ保持部11外側に押し付けてセンサ保持部11に固定可能なフック部14とを備えている。
また、センサ保持部11は、温度センサSのセンサ本体16と略同じ長さに設定され、弾性板状部13は、センサ保持部11の長さよりも幅が狭い帯状に形成されている。さらに、フック部14に、固定用爪部14aが設けられていると共に、センサ保持部11には、固定用爪部14aに引っ掛かる固定用穴部11bが形成されている。
【0014】
このセンサ取付具10は、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属の薄板を素材とし、この素材に曲げ加工を施すことにより各部が一体に形成されている。
具体的には、大小一対の略長方形状部を帯状部で連結した板材を用い、大小一対の略長方形状部を半円筒状に加工してセンサ保持部11及びフック部14とし、帯状部を中間部でV字状に折り曲げ加工して弾性板状部13とする。
【0015】
また、センサ保持部11には、内側に矩形状等の切れ込みを設け、この切り込みを内側に起立させて係止部11aとし、温度センサSをセンサ保持部11の内側に嵌め込んだときに、この係止部11aを温度センサSの周面に係止させるようにしている。
【0016】
上記のように形成したセンサ取付具10に、温度センサSがパイプPと接触するように装着されて本発明のセンサが構成され、温度センサSからの信号により熱交換器の運転が制御されるようになっている。
この温度センサSは、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属からなる略円筒状をなす検出部である保護キャップ15と、保護キャップ15の内側に嵌合される丸棒状のセンサ本体16と、センサ本体16に接続されるリード線17とから構成されている。
【0017】
次に、上記のように温度センサSを保持したセンサ取付具10を、パイプPのうちU字状に曲がった曲がり部に取り付ける方法について、以下に説明する。
【0018】
まず、図1及び図2に示すように、V字状に形成された弾性板状部13の中間部内側にパイプPの曲がり部を配する。この際、弾性板状部13のV字上方、すなわち開放側からパイプPを挿入すれば容易にパイプPを設置することができる。
次に、この状態で、図4の(a)及び図5に示すように、フック部14を弾性板状部13の弾性力に抗してセンサ保持部11の外側へと押し付け、固定用爪部14aを固定用穴部11bに引っ掛けてフック部14をセンサ保持部11に固定する。この際、弾性板状部13の中間部13a内側に配されていたパイプPは、弾性板状部13に挟持されると共に、温度センサSを介してセンサ取付具10が巻回状態で固定される。
【0019】
なお、センサ取付具10を取り外す際は、引っ掛けている固定用爪部14aを固定用穴部11bから外すことにより、弾性板状部13の弾性力により弾性板状部13が再びV字状に戻り、挟持状態であったパイプPを開放することができる。
【0020】
このように本実施形態では、取付部12が、センサ保持部11から円弧状の中間部13aを介してV字状に延びた弾性板状部13と、該弾性板状部13の先端に設けられ中間部13a内側にパイプPを配した状態でセンサ保持部11外側に押し付けてセンサ保持部11に固定可能なフック部14とを備えているので、フック部14をセンサ保持部11に押し付けて固定すると、中間部13a内側にパイプPを弾性板状部で巻回状態に挟持することができ、確実に装着を行うことができる。したがって、本実施形態では、簡単にかつ確実に装着作業ができ、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0021】
また、センサ保持部11が、温度センサSのセンサ本体16と略同じ長さに設定されているので、センサ保持部11から効率的に温度センサSに熱を伝達させることができる。
さらに、弾性板状部13が、センサ保持部11の長さよりも幅が狭い帯状に形成されているので、パイプPの直線部だけでなく、U字状等に湾曲したパイプPの曲がり部であっても、巻回しやすく確実に挟持することができる。
【0022】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、弾性板状部が一定の幅の帯状であるのに対し、パイプの径や曲率等の外形状に併せて、幅を変化させても構わない。特に、パイプの曲がり部に取り付ける場合、曲率に応じて中間部が他の部分よりも幅が狭く絞られた形状とすることが好ましい。
また、上記実施形態では、センサ取付具で取り付けられる温度センサSは、図3の(a)及び図4の(a)に示すように、パイプPの上方にセットされるが、図3の(b)及び図4の(b)に示すように、パイプPの側方にセットしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のセンサ取付具及びセンサによれば、取付部が、センサ保持部から円弧状の中間部を介してV字状に延びた弾性板状部と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態でセンサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えているので、フック部で固定すれば、中間部内側にパイプを弾性板状部で巻回状態に挟持し、簡単にかつ確実に装着ができると共に、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。したがって、本発明は、取り付け作業性に優れていると共に、高い信頼性を有して正確な温度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す装着前の正面図である。
【図2】本発明に係るセンサ取付具の一実施形態を示す装着前の上面図である。
【図3】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す装着後の正面図である。
【図5】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す装着後の斜視図である。
【図6】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 センサ取付具
11 センサ保持部
11b 固定用穴部
12 取付部
13 弾性板状部
13a 弾性板状部の中間部
14 フック部
14a 固定用爪部
P パイプ
S 温度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに温度センサを取り付けるのに有効なセンサ取付具及びセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプには各種の温度センサが取り付けられ、この温度センサからの信号によりエアーコンディショナーの運転が制御されるようになっている。
この場合、温度センサは、熱交換器のパイプの直線部又は曲がり部に、パイプをろう付けした中に間接的に取り付けられるようになっている。
【0003】
しかしながら、ろう付けにより直接的に取り付ける方法は、ろう付け作業が必要となるために、取付けに手間がかかってしまう。
一方、上記のような問題を解決するため、取付具を用いて温度センサを熱交換器のパイプに取り付ける方法が提案されている。その一例が特開平10−9729号公報に開示されている。
上記従来の取付具1は、図6に示すように、弾性を有する薄金属板により形成され、温度センサSを収納する筒部2と、パイプPを嵌め込んで固定する断面コ字状の挟持部3とで構成を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のセンサ取付具には、次のような課題が残されている。すなわち、取付具の挟持部にパイプを嵌め込んでも、エアコンの微振動や薄金属板の経年変化による弾性特性変化などにより位置ずれを生じ、正確な温度検出が困難になるおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記ような従来の問題に鑑みなされたものであって、取付けが簡単であると共に、微振動等の影響が少なく正確な温度検出を行うことができるセンサ取付具及びセンサを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のセンサ取付具は、熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに棒状の温度センサを取り付けるセンサ取付具であって、前記温度センサを内側に保持可能なセンサ保持部と、前記パイプに装着される取付部とを備え、前記取付部は、前記センサ保持部から円弧状の中間部を介して略V字状に延びた弾性板状部と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態で前記センサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えていることを特徴とする。
【0007】
このセンサ取付具では、取付部が、センサ保持部から円弧状の中間部を介してV字状に延びた弾性板状部と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態でセンサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えているので、フック部をセンサ保持部に押し付けて固定すると、中間部内側にパイプを弾性板状部で巻回状態に挟持することができ、確実に装着を行うことができる。したがって、本発明では、簡単にかつ確実に装着作業ができると共に、単に断面コ字状や断面円弧状の挟持部の弾性力だけでパイプに装着される従来技術に比べて、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0008】
また、本発明のセンサ取付具は、前記センサ保持部が、前記温度センサのセンサ本体と略同じ長さに設定され、前記弾性板状部が、前記センサ保持部の長さよりも幅が狭い帯状に形成されている技術が採用される。すなわち、このセンサ取付具では、弾性板状部が、センサ保持部の長さよりも幅が狭い帯状に形成されているので、U字状等に湾曲したパイプの部分であっても、巻回しやすく確実に挟持することができる。
【0009】
また、本発明のセンサ取付具は、前記フック部又は前記センサ保持部の一方に、固定用爪部が設けられていると共に、他方には、爪部に引っ掛かる固定用穴部が形成されている技術が採用される。すなわち、このセンサ取付具では、フック部又はセンサ保持部の一方に、固定用爪部が設けられていると共に、他方には、爪部に引っ掛かる固定用穴部が形成されているので、固定用爪部を固定用穴部に引っ掛けることで容易に固定させることができる。
【0010】
本発明のセンサは、上記本発明のセンサ取付具と、該センサ取付具の前記センサ保持部に実装された温度センサとを備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
【0012】
本実施形態のセンサ取付具10は、図1から図3の(a)に示すように、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプPに棒状の温度センサSを取り付ける場合に適用したものであって、温度センサSを内側に保持可能なセンサ保持部11と、パイプPに着脱可能に装着される取付部12とを備えている。
【0013】
上記取付部12は、センサ保持部11から円弧状の中間部13aを介して略V字状に延びた弾性板状部13と、該弾性板状部13の先端に設けられ中間部13a内側にパイプPを配した状態でセンサ保持部11外側に押し付けてセンサ保持部11に固定可能なフック部14とを備えている。
また、センサ保持部11は、温度センサSのセンサ本体16と略同じ長さに設定され、弾性板状部13は、センサ保持部11の長さよりも幅が狭い帯状に形成されている。さらに、フック部14に、固定用爪部14aが設けられていると共に、センサ保持部11には、固定用爪部14aに引っ掛かる固定用穴部11bが形成されている。
【0014】
このセンサ取付具10は、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属の薄板を素材とし、この素材に曲げ加工を施すことにより各部が一体に形成されている。
具体的には、大小一対の略長方形状部を帯状部で連結した板材を用い、大小一対の略長方形状部を半円筒状に加工してセンサ保持部11及びフック部14とし、帯状部を中間部でV字状に折り曲げ加工して弾性板状部13とする。
【0015】
また、センサ保持部11には、内側に矩形状等の切れ込みを設け、この切り込みを内側に起立させて係止部11aとし、温度センサSをセンサ保持部11の内側に嵌め込んだときに、この係止部11aを温度センサSの周面に係止させるようにしている。
【0016】
上記のように形成したセンサ取付具10に、温度センサSがパイプPと接触するように装着されて本発明のセンサが構成され、温度センサSからの信号により熱交換器の運転が制御されるようになっている。
この温度センサSは、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属からなる略円筒状をなす検出部である保護キャップ15と、保護キャップ15の内側に嵌合される丸棒状のセンサ本体16と、センサ本体16に接続されるリード線17とから構成されている。
【0017】
次に、上記のように温度センサSを保持したセンサ取付具10を、パイプPのうちU字状に曲がった曲がり部に取り付ける方法について、以下に説明する。
【0018】
まず、図1及び図2に示すように、V字状に形成された弾性板状部13の中間部内側にパイプPの曲がり部を配する。この際、弾性板状部13のV字上方、すなわち開放側からパイプPを挿入すれば容易にパイプPを設置することができる。
次に、この状態で、図4の(a)及び図5に示すように、フック部14を弾性板状部13の弾性力に抗してセンサ保持部11の外側へと押し付け、固定用爪部14aを固定用穴部11bに引っ掛けてフック部14をセンサ保持部11に固定する。この際、弾性板状部13の中間部13a内側に配されていたパイプPは、弾性板状部13に挟持されると共に、温度センサSを介してセンサ取付具10が巻回状態で固定される。
【0019】
なお、センサ取付具10を取り外す際は、引っ掛けている固定用爪部14aを固定用穴部11bから外すことにより、弾性板状部13の弾性力により弾性板状部13が再びV字状に戻り、挟持状態であったパイプPを開放することができる。
【0020】
このように本実施形態では、取付部12が、センサ保持部11から円弧状の中間部13aを介してV字状に延びた弾性板状部13と、該弾性板状部13の先端に設けられ中間部13a内側にパイプPを配した状態でセンサ保持部11外側に押し付けてセンサ保持部11に固定可能なフック部14とを備えているので、フック部14をセンサ保持部11に押し付けて固定すると、中間部13a内側にパイプPを弾性板状部で巻回状態に挟持することができ、確実に装着を行うことができる。したがって、本実施形態では、簡単にかつ確実に装着作業ができ、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0021】
また、センサ保持部11が、温度センサSのセンサ本体16と略同じ長さに設定されているので、センサ保持部11から効率的に温度センサSに熱を伝達させることができる。
さらに、弾性板状部13が、センサ保持部11の長さよりも幅が狭い帯状に形成されているので、パイプPの直線部だけでなく、U字状等に湾曲したパイプPの曲がり部であっても、巻回しやすく確実に挟持することができる。
【0022】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、弾性板状部が一定の幅の帯状であるのに対し、パイプの径や曲率等の外形状に併せて、幅を変化させても構わない。特に、パイプの曲がり部に取り付ける場合、曲率に応じて中間部が他の部分よりも幅が狭く絞られた形状とすることが好ましい。
また、上記実施形態では、センサ取付具で取り付けられる温度センサSは、図3の(a)及び図4の(a)に示すように、パイプPの上方にセットされるが、図3の(b)及び図4の(b)に示すように、パイプPの側方にセットしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のセンサ取付具及びセンサによれば、取付部が、センサ保持部から円弧状の中間部を介してV字状に延びた弾性板状部と、該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態でセンサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えているので、フック部で固定すれば、中間部内側にパイプを弾性板状部で巻回状態に挟持し、簡単にかつ確実に装着ができると共に、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。したがって、本発明は、取り付け作業性に優れていると共に、高い信頼性を有して正確な温度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す装着前の正面図である。
【図2】本発明に係るセンサ取付具の一実施形態を示す装着前の上面図である。
【図3】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す装着後の正面図である。
【図5】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す装着後の斜視図である。
【図6】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 センサ取付具
11 センサ保持部
11b 固定用穴部
12 取付部
13 弾性板状部
13a 弾性板状部の中間部
14 フック部
14a 固定用爪部
P パイプ
S 温度センサ
Claims (4)
- 熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに棒状の温度センサを取り付けるセンサ取付具であって、
前記温度センサを内側に保持可能なセンサ保持部と、前記パイプに装着される取付部とを備え、
前記取付部は、前記センサ保持部から円弧状の中間部を介して略V字状に延びた弾性板状部と、
該弾性板状部の先端に設けられ前記中間部内側に前記パイプを配した状態で前記センサ保持部外側に押し付けてセンサ保持部に固定可能なフック部とを備えていることを特徴とするセンサ取付具。 - 請求項1に記載のセンサ取付具において、
前記センサ保持部は、前記温度センサのセンサ本体と略同じ長さに設定され、
前記弾性板状部は、前記センサ保持部の長さよりも幅が狭い帯状に形成されていることを特徴とするセンサ取付具。 - 請求項1又は2に記載のセンサ取付具において、
前記フック部又は前記センサ保持部の一方には、固定用爪部が設けられていると共に、他方には、爪部に引っ掛かる固定用穴部が形成されていることを特徴とするセンサ取付具。 - 請求項1から3のいずれかに記載のセンサ取付具と、
該センサ取付具の前記センサ保持部に実装された温度センサとを備えたことを特徴とするセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002223415A JP2004061066A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | センサ取付具及びセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002223415A JP2004061066A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | センサ取付具及びセンサ |
Publications (1)
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JP2004061066A true JP2004061066A (ja) | 2004-02-26 |
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---|---|---|---|
JP2002223415A Withdrawn JP2004061066A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | センサ取付具及びセンサ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004061066A (ja) |
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JP2013108719A (ja) * | 2011-11-24 | 2013-06-06 | Panasonic Corp | 空気調和機 |
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-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002223415A patent/JP2004061066A/ja not_active Withdrawn
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