JP2004053059A - センサ取付具及びセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】センサ取付具及びセンサにおいて、パイプの曲がり部であっても取付けが簡単であると共に、微振動等の影響が少なく正確な温度検出を行うこと。
【解決手段】パイプPの曲がり部Cに温度センサSを取り付けるセンサ取付具10であって、主平板部11と、該主平板部の中央部に設けられ前記温度センサを保持するセンサ保持部12と、該主平板部の周縁に少なくとも3個所設けられ前記パイプを嵌め込んで挟持するパイプ保持部13とを備え、前記パイプ保持部は、それぞれ前記主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは前記曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されている。
【選択図】 図1
【解決手段】パイプPの曲がり部Cに温度センサSを取り付けるセンサ取付具10であって、主平板部11と、該主平板部の中央部に設けられ前記温度センサを保持するセンサ保持部12と、該主平板部の周縁に少なくとも3個所設けられ前記パイプを嵌め込んで挟持するパイプ保持部13とを備え、前記パイプ保持部は、それぞれ前記主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは前記曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに温度センサを取り付けるのに有効なセンサ取付具及びセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプには各種の温度センサが取り付けられ、この温度センサからの信号によりエアーコンディショナーの運転が制御されるようになっている。
この場合、温度センサは、熱交換器のパイプの直線部又は曲がり部に、パイプをろう付けした中に間接的に取り付けられるようになっている。
【0003】
しかしながら、ろう付けにより直接的に取り付ける方法は、ろう付け作業が必要となるために、取付けに手間がかかってしまう。
一方、上記のような問題を解決するため、取付具を用いて温度センサを熱交換器のパイプに取り付ける方法が提案されている。その一例が特開平10−9729号公報に開示されている。
上記従来の取付具1は、図2に示すように、弾性を有する薄金属板により形成され、温度センサSを収納する筒部2と、パイプPを嵌め込んで固定する断面コ字状の挟持部3とで構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のセンサ取付具には、次のような課題が残されている。すなわち、取付具の挟持部にパイプを嵌め込んでも、エアコンの微振動や薄金属板の経年変化による弾性特性変化などにより位置ずれを生じ、正確な温度検出が困難になるおそれがあった。特に、パイプのうちU字状等に曲がった曲がり部に従来のセンサ取付具を取り付ける場合、位置ずれが生じやすかった。
【0005】
本発明は、上記ような従来の問題に鑑みなされたものであって、パイプの曲がり部であっても取付けが簡単であると共に、微振動等の影響が少なく正確な温度検出を行うことができるセンサ取付具及びセンサを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のセンサ取付具は、熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプの曲がり部に棒状の温度センサを取り付けるセンサ取付具であって、主平板部と、該主平板部の中央部に設けられ前記温度センサを保持するセンサ保持部と、該主平板部の周縁に少なくとも3個所設けられ前記パイプを嵌め込んで挟持するパイプ保持部とを備え、前記パイプ保持部は、それぞれ前記主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは前記曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されていることを特徴とする。
【0007】
このセンサ取付具では、パイプ保持部が、それぞれ主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されているので、パイプの曲がり部を3点で嵌め込み支持して、確実に装着することができる。また、主平板部と3つのパイプ保持部とにより、パイプとの接触領域が多く、温度センサに効率的に熱を伝導させることができる。したがって、本発明では、パイプの曲がり部であっても簡単にかつ確実に装着作業ができると共に、従来に比べて正確な温度検出が可能であり、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0008】
また、本発明のセンサ取付具は、前記センサ保持部と前記パイプ保持部とが、前記主平板部の異なる面に互いに設けられていることが好ましい。すなわち、このセンサ取付具では、センサ保持部とパイプ保持部とが、主平板部の異なる面に互いに設けられているので、スペースに余裕ができ、小型化しても互いに干渉することなく固定することが可能になる。
【0009】
また、本発明のセンサ取付具は、前記パイプ保持部が、それぞれ外側に向けて曲げられて前記曲がり部を内側から嵌め込み可能であることが好ましい。すなわち、このセンサ取付具では、パイプ保持部が、それぞれ外側に向けて曲げられて曲がり部をその内側から嵌め込み可能であるので、曲がり部をその外側から嵌め込む場合に比べて、位置ずれし難い。
【0010】
また、本発明のセンサ取付具は、前記主平板部に、前記センサ保持部に保持される前記温度センサに沿って延びる位置決めスリットが形成されていることが好ましい。すなわち、このセンサ取付具では、主平板部に、センサ保持部に保持される温度センサに沿って延びる位置決めスリットが形成されているので、温度センサを保持した際に、温度センサが位置決めスリットに嵌って位置決めされ、微振動などによる位置ずれを防止することができる。
【0011】
本発明のセンサは、上記本発明のセンサ取付具と、該センサ取付具の前記センサ保持部に実装された温度センサとを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を、図1を参照しながら説明する。
【0013】
本実施形態のセンサ取付具10は、図1に示すように、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプPの曲がり部Cに棒状の温度センサSを取り付ける場合に適用したものである。このセンサ取付具10は、主平板部11と、該主平板部11の中央部に設けられ温度センサSを保持するセンサ保持部12と、該主平板部11の周縁に3個所設けられパイプPを嵌め込んで挟持するパイプ保持部13とを備えている。
【0014】
上記パイプ保持部13は、それぞれ主平板部11から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部Cの中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部Cの両側部を嵌め込み可能な位置に配されている。
また、センサ保持部12とパイプ保持部13とは、主平板部11の異なる面に互いに設けられている。また、パイプ保持部13は、それぞれ外側に向けて曲げられて曲がり部Cを内側から嵌め込み可能である。
さらに、主平板部11には、センサ保持部12に保持される温度センサSに沿って延びる位置決めスリット15が形成されている。
【0015】
なお、センサ保持部12及びパイプ保持部13のそれぞれの先端には、外側に向けて折り曲げた先端曲げ部14が形成されている。これらの先端曲げ部14は、温度センサS及びパイプPを嵌め込み易くするために設けたものである。
【0016】
このセンサ取付具10は、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属の薄板を素材とし、この素材に曲げ加工等を施すことにより各部が一体に形成されている。
具体的には、主として主平板部11となる略半円状又は略半楕円状の板材を用い、該板材の中央にコ字状の切り込みを入れて帯状部を形成し、該帯状部を立設状態に折り曲げると共に、内側に温度センサSを保持可能な断面円弧状のセンサ保持部12とする。また、主平板部11には、センサ保持部12に保持される温度センサSに沿った方向に、一定幅(温度センサSの直径より狭い幅)で切り込みを入れて位置決めスリット15を形成する。
【0017】
また、上記板材の周縁の3個所に、取り付けるパイプPの曲がり形状に合わせて切り込みにより帯状部を形成する。さらに、これらの帯状部をセンサ保持部12と反対方向に折り曲げ、センサ保持部12と異なる主平板部11面上に立設させると共に、それぞれ外側に向けて断面円弧状に曲げ、曲がり部Cを内側から嵌め込み可能なパイプ保持部13とする。なお、センサ保持部12及びパイプ保持部13の先端を外側に向けて折り曲げ、それぞれ先端曲げ部19を形成する。
【0018】
上記のように形成したセンサ取付具10に、温度センサSがパイプPと接触するように装着されて本発明のセンサが構成され、温度センサSからの信号により熱交換器の運転が制御されるようになっている。
この温度センサSは、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属からなる略円筒状をなす検出部である保護キャップ16と、保護キャップ16の内側に嵌合される丸棒状のセンサ本体17と、センサ本体17に接続されるリード線18とから構成されている。
【0019】
次に、上記のようにセンサ取付具10を、パイプPのうちU字状に曲がった曲がり部Cに取り付ける方法について、以下に説明する。
【0020】
まず、センサ取付具10のセンサ保持部12に温度センサSを取り付ける。この際、センサ保持部15内に温度センサSを嵌め入れると位置決めスリット15に保護キャップ15の側面の一部が嵌って位置決めされる。
次に、温度センサSを取り付けたセンサ取付具10をパイプPの曲がり部Cに取り付ける。すなわち、各パイプ保持部13を曲がり部Cの内側に入れると共に、曲がり部Cの中央部及び両側部を嵌め込んで固定する。
【0021】
このように本実施形態では、パイプ保持部13が、それぞれ主平板部11から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部Cの中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部Cの両側部を嵌め込み可能な位置に配されているので、パイプPの曲がり部Cを3点で嵌め込み支持して、確実に装着することができる。また、主平板部11と3つのパイプ保持部13とにより、パイプPとの接触領域が多く、温度センサSに効率的に熱を伝導させることができる。したがって、このセンサ取付具10では、パイプPの曲がり部Cであっても簡単にかつ確実に装着作業ができると共に、従来に比べて正確な温度検出が可能であり、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0022】
また、センサ保持部12とパイプ保持部13とが、主平板部11の異なる面に互いに設けられているので、スペースに余裕ができ、小型化しても互いに干渉することなく固定することが可能になる。さらに、パイプ保持部13が、それぞれ外側に向けて曲げられて曲がり部Cをその内側から嵌め込み可能であるので、曲がり部Cをその外側から嵌め込む場合に比べて、位置ずれし難い。
また、主平板部11に、センサ保持部12に保持される温度センサSに沿って延びる位置決めスリット15が形成されているので、温度センサSを保持した際に、温度センサSが位置決めスリット15に嵌って位置決めされ、微振動などによる位置ずれを防止することができる。
【0023】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、パイプ保持部が一定の幅の帯状であるのに対し、他の例として、パイプの径や曲率等の外形状に併せて、幅を変化させたパイプ保持部としても構わない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のセンサ取付具及びセンサによれば、パイプ保持部が、それぞれ主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されているので、パイプを3つのパイプ保持部で支持して、確実に装着を行うことができると共に、効率的な熱伝導及び微振動や板材の経年変化等による位置ずれ防止を図ることができる。したがって、本発明は、U字状パイプへの高い取り付け信頼性を有して正確な温度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 センサ取付具
11 主平板部
12 センサ保持部
13 パイプ保持部
15 位置決めスリット
C 曲がり部
P パイプ
S 温度センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプに温度センサを取り付けるのに有効なセンサ取付具及びセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプには各種の温度センサが取り付けられ、この温度センサからの信号によりエアーコンディショナーの運転が制御されるようになっている。
この場合、温度センサは、熱交換器のパイプの直線部又は曲がり部に、パイプをろう付けした中に間接的に取り付けられるようになっている。
【0003】
しかしながら、ろう付けにより直接的に取り付ける方法は、ろう付け作業が必要となるために、取付けに手間がかかってしまう。
一方、上記のような問題を解決するため、取付具を用いて温度センサを熱交換器のパイプに取り付ける方法が提案されている。その一例が特開平10−9729号公報に開示されている。
上記従来の取付具1は、図2に示すように、弾性を有する薄金属板により形成され、温度センサSを収納する筒部2と、パイプPを嵌め込んで固定する断面コ字状の挟持部3とで構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のセンサ取付具には、次のような課題が残されている。すなわち、取付具の挟持部にパイプを嵌め込んでも、エアコンの微振動や薄金属板の経年変化による弾性特性変化などにより位置ずれを生じ、正確な温度検出が困難になるおそれがあった。特に、パイプのうちU字状等に曲がった曲がり部に従来のセンサ取付具を取り付ける場合、位置ずれが生じやすかった。
【0005】
本発明は、上記ような従来の問題に鑑みなされたものであって、パイプの曲がり部であっても取付けが簡単であると共に、微振動等の影響が少なく正確な温度検出を行うことができるセンサ取付具及びセンサを提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明のセンサ取付具は、熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプの曲がり部に棒状の温度センサを取り付けるセンサ取付具であって、主平板部と、該主平板部の中央部に設けられ前記温度センサを保持するセンサ保持部と、該主平板部の周縁に少なくとも3個所設けられ前記パイプを嵌め込んで挟持するパイプ保持部とを備え、前記パイプ保持部は、それぞれ前記主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは前記曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されていることを特徴とする。
【0007】
このセンサ取付具では、パイプ保持部が、それぞれ主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されているので、パイプの曲がり部を3点で嵌め込み支持して、確実に装着することができる。また、主平板部と3つのパイプ保持部とにより、パイプとの接触領域が多く、温度センサに効率的に熱を伝導させることができる。したがって、本発明では、パイプの曲がり部であっても簡単にかつ確実に装着作業ができると共に、従来に比べて正確な温度検出が可能であり、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0008】
また、本発明のセンサ取付具は、前記センサ保持部と前記パイプ保持部とが、前記主平板部の異なる面に互いに設けられていることが好ましい。すなわち、このセンサ取付具では、センサ保持部とパイプ保持部とが、主平板部の異なる面に互いに設けられているので、スペースに余裕ができ、小型化しても互いに干渉することなく固定することが可能になる。
【0009】
また、本発明のセンサ取付具は、前記パイプ保持部が、それぞれ外側に向けて曲げられて前記曲がり部を内側から嵌め込み可能であることが好ましい。すなわち、このセンサ取付具では、パイプ保持部が、それぞれ外側に向けて曲げられて曲がり部をその内側から嵌め込み可能であるので、曲がり部をその外側から嵌め込む場合に比べて、位置ずれし難い。
【0010】
また、本発明のセンサ取付具は、前記主平板部に、前記センサ保持部に保持される前記温度センサに沿って延びる位置決めスリットが形成されていることが好ましい。すなわち、このセンサ取付具では、主平板部に、センサ保持部に保持される温度センサに沿って延びる位置決めスリットが形成されているので、温度センサを保持した際に、温度センサが位置決めスリットに嵌って位置決めされ、微振動などによる位置ずれを防止することができる。
【0011】
本発明のセンサは、上記本発明のセンサ取付具と、該センサ取付具の前記センサ保持部に実装された温度センサとを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を、図1を参照しながら説明する。
【0013】
本実施形態のセンサ取付具10は、図1に示すように、エアーコンディショナー等の熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプPの曲がり部Cに棒状の温度センサSを取り付ける場合に適用したものである。このセンサ取付具10は、主平板部11と、該主平板部11の中央部に設けられ温度センサSを保持するセンサ保持部12と、該主平板部11の周縁に3個所設けられパイプPを嵌め込んで挟持するパイプ保持部13とを備えている。
【0014】
上記パイプ保持部13は、それぞれ主平板部11から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部Cの中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部Cの両側部を嵌め込み可能な位置に配されている。
また、センサ保持部12とパイプ保持部13とは、主平板部11の異なる面に互いに設けられている。また、パイプ保持部13は、それぞれ外側に向けて曲げられて曲がり部Cを内側から嵌め込み可能である。
さらに、主平板部11には、センサ保持部12に保持される温度センサSに沿って延びる位置決めスリット15が形成されている。
【0015】
なお、センサ保持部12及びパイプ保持部13のそれぞれの先端には、外側に向けて折り曲げた先端曲げ部14が形成されている。これらの先端曲げ部14は、温度センサS及びパイプPを嵌め込み易くするために設けたものである。
【0016】
このセンサ取付具10は、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属の薄板を素材とし、この素材に曲げ加工等を施すことにより各部が一体に形成されている。
具体的には、主として主平板部11となる略半円状又は略半楕円状の板材を用い、該板材の中央にコ字状の切り込みを入れて帯状部を形成し、該帯状部を立設状態に折り曲げると共に、内側に温度センサSを保持可能な断面円弧状のセンサ保持部12とする。また、主平板部11には、センサ保持部12に保持される温度センサSに沿った方向に、一定幅(温度センサSの直径より狭い幅)で切り込みを入れて位置決めスリット15を形成する。
【0017】
また、上記板材の周縁の3個所に、取り付けるパイプPの曲がり形状に合わせて切り込みにより帯状部を形成する。さらに、これらの帯状部をセンサ保持部12と反対方向に折り曲げ、センサ保持部12と異なる主平板部11面上に立設させると共に、それぞれ外側に向けて断面円弧状に曲げ、曲がり部Cを内側から嵌め込み可能なパイプ保持部13とする。なお、センサ保持部12及びパイプ保持部13の先端を外側に向けて折り曲げ、それぞれ先端曲げ部19を形成する。
【0018】
上記のように形成したセンサ取付具10に、温度センサSがパイプPと接触するように装着されて本発明のセンサが構成され、温度センサSからの信号により熱交換器の運転が制御されるようになっている。
この温度センサSは、アルミニウム、銅、真鍮、ステンレス等の金属からなる略円筒状をなす検出部である保護キャップ16と、保護キャップ16の内側に嵌合される丸棒状のセンサ本体17と、センサ本体17に接続されるリード線18とから構成されている。
【0019】
次に、上記のようにセンサ取付具10を、パイプPのうちU字状に曲がった曲がり部Cに取り付ける方法について、以下に説明する。
【0020】
まず、センサ取付具10のセンサ保持部12に温度センサSを取り付ける。この際、センサ保持部15内に温度センサSを嵌め入れると位置決めスリット15に保護キャップ15の側面の一部が嵌って位置決めされる。
次に、温度センサSを取り付けたセンサ取付具10をパイプPの曲がり部Cに取り付ける。すなわち、各パイプ保持部13を曲がり部Cの内側に入れると共に、曲がり部Cの中央部及び両側部を嵌め込んで固定する。
【0021】
このように本実施形態では、パイプ保持部13が、それぞれ主平板部11から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部Cの中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部Cの両側部を嵌め込み可能な位置に配されているので、パイプPの曲がり部Cを3点で嵌め込み支持して、確実に装着することができる。また、主平板部11と3つのパイプ保持部13とにより、パイプPとの接触領域が多く、温度センサSに効率的に熱を伝導させることができる。したがって、このセンサ取付具10では、パイプPの曲がり部Cであっても簡単にかつ確実に装着作業ができると共に、従来に比べて正確な温度検出が可能であり、微振動や板材の経年変化等による位置ずれを防ぐことができる。
【0022】
また、センサ保持部12とパイプ保持部13とが、主平板部11の異なる面に互いに設けられているので、スペースに余裕ができ、小型化しても互いに干渉することなく固定することが可能になる。さらに、パイプ保持部13が、それぞれ外側に向けて曲げられて曲がり部Cをその内側から嵌め込み可能であるので、曲がり部Cをその外側から嵌め込む場合に比べて、位置ずれし難い。
また、主平板部11に、センサ保持部12に保持される温度センサSに沿って延びる位置決めスリット15が形成されているので、温度センサSを保持した際に、温度センサSが位置決めスリット15に嵌って位置決めされ、微振動などによる位置ずれを防止することができる。
【0023】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、パイプ保持部が一定の幅の帯状であるのに対し、他の例として、パイプの径や曲率等の外形状に併せて、幅を変化させたパイプ保持部としても構わない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のセンサ取付具及びセンサによれば、パイプ保持部が、それぞれ主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されているので、パイプを3つのパイプ保持部で支持して、確実に装着を行うことができると共に、効率的な熱伝導及び微振動や板材の経年変化等による位置ずれ防止を図ることができる。したがって、本発明は、U字状パイプへの高い取り付け信頼性を有して正確な温度検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るセンサ取付具及びセンサの従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 センサ取付具
11 主平板部
12 センサ保持部
13 パイプ保持部
15 位置決めスリット
C 曲がり部
P パイプ
S 温度センサ
Claims (5)
- 熱交換器の熱交換媒体を流通させるパイプの曲がり部に棒状の温度センサを取り付けるセンサ取付具であって、
主平板部と、
該主平板部の中央部に設けられ前記温度センサを保持するセンサ保持部と、
該主平板部の周縁に少なくとも3個所設けられ前記パイプを嵌め込んで挟持するパイプ保持部とを備え、
前記パイプ保持部は、それぞれ前記主平板部から立設状態に設けられた断面円弧状の帯状部であり、1つは前記曲がり部の中央部を嵌め込み可能な位置に配され、他の2つは曲がり部の両側部を嵌め込み可能な位置に配されていることを特徴とするセンサ取付具。 - 請求項1に記載のセンサ取付具において、
前記センサ保持部と前記パイプ保持部とは、前記主平板部の異なる面に互いに設けられていることを特徴とするセンサ取付具。 - 請求項1又は2に記載のセンサ取付具において、
前記パイプ保持部は、それぞれ外側に向けて曲げられて前記曲がり部を内側から嵌め込み可能であることを特徴とするセンサ取付具。 - 請求項1から3のいずれかに記載のセンサ取付具において、前記主平板部には、前記センサ保持部に保持される前記温度センサに沿って延びる位置決めスリットが形成されていることを特徴とするセンサ取付具。
- 請求項1から4のいずれかに記載のセンサ取付具と、
該センサ取付具の前記センサ保持部に実装された温度センサとを備えたことを特徴とするセンサ。
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JP2002208187A JP2004053059A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | センサ取付具及びセンサ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004053059A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150105729A (ko) * | 2014-03-10 | 2015-09-18 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 및 그 제어방법 |
US9644887B2 (en) | 2013-07-24 | 2017-05-09 | Lg Electronics Inc. | Heat exchanger assembly, refrigerator, and method of controlling a refrigerator |
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2002
- 2002-07-17 JP JP2002208187A patent/JP2004053059A/ja not_active Withdrawn
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KR101652576B1 (ko) | 2014-03-10 | 2016-08-30 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 및 그 제어방법 |
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