JP2004060372A - キャリアプレートおよびウインドレギュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】前後のガイドレール32の平行度が不充分であっても、ガラスの取り付け作業が容易で、しかも昇降操作にほとんど影響しないキャリアプレートおよびウインドレギュレータを提供する。
【解決手段】ガラスGの下端に取り付けられる左右のガラス取り付け部19、20と、操作用のケーブルが係止されるケーブル係止部18と、ガイドレール32に沿って摺動するスライダ13とを有するキャリアプレート10。スライダ13に横長の長孔38が設けられており、スライダ13を本体11に取り付けるシャフト12が、その長孔38に貫通され、スライダの横方向の動きを妨げない状態で本体11に固定されている。ガラス取り付け部19には、取り付け孔55を挟んで左右一対の仮置き突起53が設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はキャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータに関する。さらに詳しくは、自動車のドアのケーブル式ウインドレギュレータに用いられるキャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車には、図7に示すような、前後にガイドレール101、101およびキャリアプレート102、102を備えたウインドレギュレータ100が採用されている。このウインドレギュレータ100では、図8aに示すように、各ガイドレール101は一側縁に断面L字状のリブ101aを有し、キャリアプレート102は本体103と、その本体の裏面側に設けられるガラス取り付け部105とを備えている。図8bに示すように、本体103にはケーブル係止部106が突設され、ガラス取り付け部105の上下に、ガラスGを取り付けるためのガラス取り付け孔107が形成されている。
【0003】
また図7の符号109はガイドレール101の上端および下端に回転自在に取り付けられるプーリであり、符号110はキャリアプレート102を上下に駆動する8字状に配索されたケーブルであり、符号111はケーブル110を案内する導管である。また符号112はケーブルのループを循環駆動するケーブル駆動装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7のような前後にガイドレール101、101を備えたウインドレギュレータ100の場合、それぞれのガイドレール101は互いに平行になるようにドアのインナーパネル取り付けられる。しかしガイドレール101は湾曲ガラスに合わせるために外向きに凸となるように湾曲していることもあって、あらかじめ平行度を検出することが困難である。そのため、ガラスGを取り付けるときにガラスホルダとキャリアプレート102のピッチが合わないことで初めてガイドレール101、101の平行度が不充分であることに気づく。あるいはガラスを取り付けた後、昇降動作がスムーズでないことで初めて気づくことがある。そのためガイドレールの位置調整が必要となり、ガラスGの取り付け作業やウインドレギュレータ100のドアへの組み付け作業がきわめて繁雑である。
【0005】
他方、ドアに組み付けられたウインドレギュレータのキャリアプレートにガラスを取り付ける場合、あらかじめガラスランが組み付いた状態で行う場合は、ガラスGの姿勢がガラスランで保持されるので、ガラスGをキャリアプレートに取り付け易い。しかし一部の車両ではガラスランがない状態でガラスGを組み付ける場合がある。その場合はガラスGの姿勢が安定せず、図9に示すようにキャリアプレート102がケーブル110のテンションによって後方に引かれ、こじれる方向(矢印K方向)に傾き、そのためガラスの仮置きが困難となり、別途冶具を要したり、余分な工数がかかったりすることがある。
【0006】
本発明は、前記問題を解消することを目的とするものであり、前後のガイドレールの平行度が不充分であっても、ガラスの取り付け作業が容易で、ガラスの昇降操作にほとんど影響しないキャリアプレートおよびウインドレギュレータを提供することを第1の技術課題としている。さらに本発明は、ガラス締結前のキャリアプレートの姿勢がばらついたり、ガラスラン無し状態でのガラス姿勢にばらつきがあっても、ガラスを容易に取り付けることができるキャリアプレートを提供することを第2の技術課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のキャリアプレート(請求項1)は、ガラスの下端に固定されるガラス取り付け部と、操作用ケーブルが係止されるケーブル係止部と、ガイドレールに沿って摺動するスライダとを有するキャリアプレートであって、前記スライダがキャリアプレート本体に対し、所定範囲内で横方向に移動自在に取り付けられていることを特徴としている。このキャリアプレートでは、前記スライダに横方向長い長孔が設けられており、スライダをキャリアプレート本体に取り付けるシャフトが、その長孔に貫通されると共に、スライダの横方向の動きおよび回動を妨げない状態でキャリアプレートに固定されているものが好ましい(請求項2)。さらに前記ガラス取り付け部が、ガラスホルダを固定するための取り付け孔と、その取り付け孔を挟む両側で取り付け孔の上側に、ガラスホルダの幅より広い間隔をあけて配置される左右一対のガラス仮置き用の突起とを備えていることを特徴としている(請求項3)。
【0008】
本発明のキャリアプレートの第2の態様(請求項4)は、ガラスの下端に固定されるガラス取り付け部と、操作用ケーブルが係止されるケーブル係止部と、ガイドレールに沿って摺動するスライダとを有するキャリアプレートであって、前記ガラス取り付け部が、ガラスホルダを固定するための取り付け孔と、その取り付け孔を挟む両側で取り付け孔の上側に、ガラスホルダの幅より広い間隔をあけて配置される左右一対のガラス仮置き用の突起とを備えていることを特徴としている。
【0009】
本発明のウインドレギュレータ(請求項5)は、車のドアの前後に配置される一対のガイドレールと、それぞれのガイドレールに上下動自在に取り付けられる前後のキャリアプレートとを有し、前後のキャリアプレートで1枚のガラスを昇降駆動するウインドレギュレータであって、前後のキャリアプレートのうち少なくとも一方のキャリアプレートが前述のいずれかのキャリアプレートであることを特徴としている。
【0010】
【作用および発明の効果】
本発明のキャリアプレート(請求項1)は、スライダと本体の間で横方向に相対的に動くことができる。ガラスが昇降するとき、ガイドレールのピッチが変化しても、スライダがガイドレールに追従することができる。また、ガラスがガラスランによって案内されて昇降するとき、その軌跡とガイドレールとがずれていても、スライドがガラスに対して横方向に移動することにより、そのずれを吸収する。したがってガラスの昇降動作がスムーズである。
【0011】
本発明のキャリアプレートの好ましい態様(請求項2)では、スライダに横方向に長い長孔が設けられており、スライダをキャリアプレート本体に取り付けるシャフトが、その長孔に貫通された上でキャリアプレートに固定されているので、シャフトが長孔内を移動できる範囲で、スライドが本体に対して横方向に移動できる。また、シャフトはスライダの横方向の動きを妨げない状態でキャリアプレートに固定されているので、シャフトを本体にしっかり固定しても、スライダの横方向の動きは妨げられない。なおスライダは本体に対して回動することもできるので、シャフトに捻り方向の負荷がかからない。
【0012】
前記ガラス取り付け部が、ガラスホルダを固定するための取り付け孔と、その取り付け孔を挟む両側で取り付け孔の上側にガラスホルダの幅よりわずかに広い間隔をあけて配置される左右一対のガラス仮置き用の突起とを備えている場合(請求項3)は、スライダと本体とが大きく横にずれている状態でケーブルのテンションでキャリアプレートが傾いても、ガラスを仮置き突起に乗せることができる。そのためガラスの取り付け作業が容易である。
【0013】
本発明のキャリアプレートの第2の態様(請求項4)は、ガラス取り付け部にガラスを仮置きする仮置き用の突起が左右に間隔を開けて設けられているので、キャリアプレートがケーブルのテンションでいずれかの方向に傾いても、左右いずれかの突起にガラスホルダを係止させることができる。そのため特別な冶具を用いなくても、ガラス取り付け作業が容易である。
【0014】
本発明のウインドレギュレータ(請求項5)は、前述のキャリアプレートを備えているので、ガラスのキャリアプレートへの取り付け作業が容易であり、ウインドレギュレータのドアへの組み付け作業も容易である。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明のキャリアプレートおよびウインドレギュレータの実施の形態を説明する。図1および図2はそれぞれは本発明のキャリアプレートの一実施形態を示す組み立て前の背面斜視図および組み立て後の正面斜視図、図3aおよび図3bはそれぞれ図1のキャリアプレートの組み立て後の一部断面平面図および正面図、図3cは図1のキャリアプレートのスライダの正面図、図4は図1のキャリアプレートを備えたウインドレギュレータの実施形態を示す正面図、図5aおよび図5bはぞれぞれ図1のキャリアプレートにガラスを取り付ける工程を示す側面図および平面図、図6は図4のウインドレギュレータの作用を示す概略正面図である。
【0016】
図1のキャリアプレート10は、本体11と、その本体にシャフト12によって取り付けられるスライダ13とを備えている。なお、図1の符号Gはガラスであり、ガラスGの下部には、それぞれナットNをインサート成型した合成樹脂製のガラスホルダHが、互いに間隔をあけて2個、固定されている。符号32はキャリアプレート10の昇降動作を案内するためのガイドレールである。キャリアプレートの本体11は、金属板を所定の形状に打ち抜き、曲げ加工を施したベース14と、そのベースに対してアウトサート成形した合成樹脂製の要素とから構成されている。また図2に示すように、ベース14の左部分16の下端および中央部15の下端は、それぞれ前側に折り曲げて補強を兼ねたガイドレールへの被水よけ14aとしている。
【0017】
ベース14の中央部15の背面側には、縦長のブロック状のケーブル係止部18が形成されており、左部分16および右部分17の上端には、それぞれガラスホルダHを取り付けるためのガラス取り付け部19、20が設けられている。ケーブル係止部18および左右のガラス取り付け部19、20は合成樹脂のアウトサート成型により形成したものである。ケーブル係止部18は、従来公知のものと同じく、ベース14の中央に上向きおよび下向きの矩形状の切り起こし部を形成し、それによって得られた突起で補強している。また、ベース部14の両面に合成樹脂を設け、ベース14に形成した貫通孔に充填される部分で前後の合成樹脂部が一体化され、ベース14への固着強度を高めている。
【0018】
図1のようにケーブル係止部18の背面には下降用のケーブルのニップル(ケーブルエンド)を係止するための係止穴21が形成され、側面側に開口するケーブル導入溝22と連通している。また図3bに示すように、前面には上昇用のケーブルのニップルが係止される係止穴23が形成されており、下面にケーブル導入溝24が形成されている。いずれの係止穴21、23も、図3bに示すように、ケーブル係止部18の側面に形成された湾曲して下向きおよび上向きに延びるケーブルガイド溝25に連通している。
【0019】
図2に示すように、ケーブル係止部18の前面側は、ガイドレールへの被水を防ぐ台部分26と一体化している。台部分26の下部は、上昇用ケーブルの係止穴23にニップルを入れるために開けている。
【0020】
図1に戻って、ベース14の中央部のケーブル係止部18に隣接する部位にはスライダ13を保持するシャフト12を固着するための孔30が形成されている。またその孔30の上部には、長孔31が形成されている。スライダ13は、断面C字状のガイドレール32の内部に摺動自在に挿入される直方体状の摺動部33と、その前面側に突出する突出部34とからなる(図3a参照)。突出部34はガイドレール32のリップ部35の隙間から外部に突出してキャリアプレートの本体11に当接される部分である。その当接面はベース14に対して横方向に摺動するのに適するように滑り易くしている。スライダ13の下端には、その前後にわたる長さのゴム製のクッション36が固定されている。
【0021】
スライダ13の中央部には、シャフト12を通すための横長の長孔38が貫通している。スライダ13の背面側には、その長孔38を囲むように座ぐり部39が形成されている。なお、図3cに示すように、スライダ13の突出部34の上部は円弧状にされ、その前面側に前記ベース14の長孔31内を摺動する係合突起40が形成されている。この係合突起40はシャフト12と共に、スライダ13の横方向の移動を許しながらガイドレールに沿う姿勢をある程度保つものである。
【0022】
前記シャフト12は、従来のものと実質的に同じであり、ベース14の孔30に挿入されてカシメられる細い先端部41と、スライダ13の長孔38と係合する太い中央部42と、座ぐり部39に係合する円板状の頭部43とからなる。なお、ガラスGの重量はキャリアプレート本体11を通じてケーブルに支持されるので、このシャフト12とスライダ13の間の当接にはそれほど大きい力はかからない。そのため、シャフト12の中央部42とスライダ13の長孔38とが線接触であっても、負担は少ない。
【0023】
つぎに図2を参照してガラス取り付け部19、20を説明する。左右のガラス取り付け部19、20は、ベース14の上端に沿って延びる仮置き段部51と、その仮置き段部51の後端から斜め後方に突出するガイド片52と、仮置き段部51の前面側の左右端近辺から前方に突出する仮置き突起53、53とを備えている。また左側のベース14の仮置き突起53の中央部に相当する位置には、ボルト(図1の符号54)を通すためのボルト孔55が形成されている。他方、右側の仮置き突起53の中央部には、横長の長孔56が形成されている。この長孔56は2個のガラスホルダHのガラスGへの接着位置のバラツキを吸収するためのものであり、スライダ13の長孔とシャフト12のように横方向の移動を許すものではなく、組み立て後は固定されて移動しない。それらの仮置き段部51やガイド片52にも、ベース14を切り起こした突起や貫通孔と一体化したり、合成樹脂でリブを形成することにより、補強するのが好ましい。
【0024】
前記左右一対の仮置き突起53は、先端に向かって薄くなる板状を呈しており、縦長の状態で、かつ先端側がいくらか拡がるように設けられている。そのためガラスGの仮置きの位置が若干ずれていてもボルト孔5556に誘導しやすい。仮置き突起53の上面は仮置き段部51の上面と面一になっている。ベース14の前面はガラスホルダHが当接する部位であるので、合成樹脂は設けられず、ベース14が露出している。また、図1に示すように、ベース14の背面もボルト54の頭部が当接するので、所定の範囲でベース14が露出している。
【0025】
上記のように構成されるキャリアプレート10は、図1のシャフト12をスライダ13の長孔38に挿入し、細い先端部41を裏面側からベース14の孔30に挿入し、表側に出てきた先端をかしめることにより(図2参照)、組み立てられる。そのとき、シャフト12の中央部42の先端の段部がベース14の表面に当接する。それにより、シャフト13の頭部43とベース14の表面との間隔が固定されるので、スライダ13はシャフト12で締め付けられずにキャリアプレート本体11に取り付けられる。そしてシャフト12と長孔38の横方向の寸法には遊びがあり、係合突起40とベース14の長孔31の間にも横方向の遊びがあるので、スライダ13は横方向に移動自在に本体11に取り付けられる。
【0026】
ついで上記のように組み立てられたキャリアプレート10は、スライダ13をガイドレール32に挿入し、ケーブル係止部18に上昇用ケーブル(図5aの想像線62a)および下降用ケーブル(図5aの想像線62b)のケーブルエンドをそれぞれ挿入し、ケーブルに連結することにより、図4に示すようなウインドレギュレータ60に組み付けられる。
【0027】
図4のウインドレギュレータ60は、キャリアプレート10の構成およびケーブル駆動部61の位置を除けば図7のウインドレギュレータ100とほぼ同じである。すなわち自動車のドアの内面の前後に取り付けられるガイドレール32と、それぞれのガイドレールに摺動自在に取り付けたキャリアプレート10、10と、それらのキャリアプレートを上下に駆動するための8字状に配索されたケーブル62と、ケーブルの方向転換を行うプーリ63と、ケーブル62を摺動自在に案内する導管64と、8字状字のループの途中に設けられる前述のケーブル駆動部61とを備えている。ケーブル駆動部61は従来公知のものであり、モータMで回転駆動されるドラム65が回転自在に設けられており、そのドラム65にケーブルの端部が巻かれ、ケーブルエンドが係止されている。前後のキャリアプレート10、10は、いずれもケーブル係止部18がガイドレール32の内側に位置するようにされ、そのため両者は勝手違いにされている。
【0028】
図4のウインドレギュレータ60は、それぞれのガイドレール32の上端および下端に溶接などで固定されているブラケット66を自動車のドアのインナーパネルにネジで取り付けることにより、ドアに組み込まれる。なお、図9から分かるように、ガイドレール32はリップ部35の側が凸となるように湾曲しており、その側が自動車の外側を向く。したがって図4は自動車の外側からウインドレギュレータを見た状態で示している。
【0029】
つぎにドアに取り付けられたウインドレギュレータ60のキャリアプレート10にガラスGを取り付ける手順を説明する。ガラスGを取り付ける場合は、まず図5aの想像線H1のように、ガラスホルダをキャリアプレート10の仮置き段部51あるいは仮置き突起53の上に置く。そのとき、仮置き突起53が前の方に突出しているので、キャリアプレート10が図5bの想像線のようにケーブルの張力で斜めに傾いても、ガラスホルダHの下端を仮置き突起53の上に乗せることができる。すなわちケーブルのテンションでキャリアプレート10が傾く場合、図5bに示すように、ケーブル係止部18が矢印R方向に後退する。しかしそのように後退しても、仮置き突起53はケーブル係止部18がある左側に配置されているので、ガラスホルダHを仮置き突起53の上に引っかけることができる。なお図5bでは、ガラスホルダHにハッチングを施している。
【0030】
他方、図5bの右側の仮置き段部51は逆に矢印F方向に前進する。しかしガイド片52が斜め上方に突出しているので、ガラスホルダHはそのガイド片52に沿って下降し、仮置き段部51に乗せることができる。そのときキャリアプレート10はケーブルの張力に抗していくらか反時計方向に振れる。そのため、左側の仮置き段部51にガラスホルダHを仮置きすることができる。
【0031】
ついでそれぞれのガラスホルダHは左右の仮置き突起53の間に挿入する。その状態でボルト54をキャリアプレート10のボルト孔に通してガラスホルダHのナット(図1の符号N)に螺合し、締め付けることにより、ガラスGの取付が完了する。上記のように、このキャリアプレート10では、左右に分かれた仮置き突起53が突出しているので、キャリアプレート10の姿勢に関わらず容易にガラスGをキャリアプレート10に取り付けることができる。
【0032】
キャリアプレート10へのガラスGの取り付け作業は、図4の前後両方のキャリアプレート10について行う。そしてガラスGが取り付けられた後は、従来のものと同様に、ケーブル駆動部61のモータMを回転させ、その内部のドラム65に一方のケーブルの端部を巻き取り、他方のケーブルの端部を送り出すことにより、8字状のケーブル62のループを一方向、たとえば矢印U方向に循環させてガラスGを上昇させることができる。また、モータMを逆方向に回転させることにより、ケーブル62のループを逆方向に循環させてガラスGを下降させることができる。
【0033】
前記ガラスGを前後のキャリアプレート10へ取り付けるとき、前後のガイドレール32が平行である場合は、キャリアプレート10を上下に移動させても、前後のキャリアプレート10のピッチは変化しない。しかし図6のように、前後のガイドレール間に角度θがあり、そのため下部のピッチP1が上部のピッチP2より狭い場合は、キャリアプレート間のピッチは高さによってそのピッチは変化する。そして前後のガラスホルダのピッチに合わせるためにキャリアプレート10を特定の高さに昇降させなければならず、しかもガラス取り付け後は前後のキャリアプレート10のピッチが固定されるので、昇降動作がスムーズでなく、場合によってはロックする。そのため再度ガイドレール32の取り付け位置を調整する必要がある。
【0034】
しかし前記キャリアプレート10の場合は、図3cに示すように、シャフト12が長孔38内の遊びの分だけスライダ13に対して左右に移動する。そのため、キャリアプレート10がどの高さにある場合でも、本体をスライダに対して横方向にずらせることができ、それにより前後のキャリアプレートの本体同士のピッチXを一定にすることができる。したがってガラスの取り付け作業が容易である。また、ガラスを取り付けた後、キャリアプレート10が下降したときはスライダ13同士のピッチ(P1)が狭くなり、上昇したときはピッチ(P2)が拡がるが、キャリアプレート10の本体11同士のピッチXは変化しない。そのためガラスの昇降操作はスムーズである。
【0035】
なお、図3cのようなシャフト12とスライダ13との間で左右に移動自在にする構成に代えて、たとえばガラスGとキャリアプレート本体11との間、さらにはシャフトとベース14との間で左右に移動自在にすることも可能である。しかし元々シャフト12をスライダ13の貫通孔に挿通してベース14にカシメる構成を採用しているため、シャフト12とスライダ13との間でシフトさせる方法がもっとも簡単かつ低コストな方法である。
【0036】
図1、図2のキャリアプレート10では、シャフト12の断面形状は円形であるが、矩形あるいは上下が平坦な小判型などであってもよい。前記のキャリアプレートでは、2個のガラスの取り付け孔55、56を横方向に配列しているが、図8bのキャリアプレートの場合のように、上下に配列してもよい。前記の実施形態では自動車の側方のドアの場合を示しているが、バックドアのウインドレギュレータに用いることもできる。その場合は一対のガイドレールは自動車の左右方向に配列されることになる。また前記のウインドレギュレータは2本のガイドレールおよび2個のキャリアプレートを備えているが、1本のガイドレールおよび1個のキャリアプレートを有するウインドレギュレータに対しても適用することができる。その場合は、キャリアプレートの横移動により、ガラスランなどとガイドレールの平行度の誤差を吸収できる効果がある。また、仮置き突起による効果は2本の場合と実質的に同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリアプレートの一実施形態を示す組み立て前の背面斜視図である。
【図2】本発明のキャリアプレートの一実施形態を示す組み立て後の正面斜視図である。
【図3】図3aおよび図3bはそれぞれ図1のキャリアプレートの組み立て後の一部断面平面図および正面図、図3cは図1のキャリアプレートのスライダの正面図である。
【図4】図1のキャリアプレートを備えたウインドレギュレータの実施形態を示す正面図である。
【図5】図5aおよび図5bはそれぞれ図1のキャリアプレートにガラスを取り付ける方法を示す側面図および平面図である。
【図6】図4のウインドレギュレータの作用を示す概略正面図である。
【図7】従来のウインドレギュレータの一例を示す正面図である。
【図8】図8aおよび図8bはそれぞれ従来のキャリアプレートの一例を示す平面図および背面図である。
【図9】従来のキャリアプレートのケーブルのテンションによる傾きを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 キャリアプレート
11 本体
12 シャフト
13 スライダ
G ガラス
H ガラスホルダ
N ナット
32 ガイドレール
14 ベース
14a 被水よけ
15 中央部
16 左部分
17 右部分
18 ケーブル係止部
19、20 ガラス取り付け部
21、23 係止穴
22、24 ケーブル導入溝
25 ケーブルガイド溝
26 台部分
30 孔
31 長孔
33 摺動部
34 突起部
35 リップ部
36 クッション
38 長孔
39 座ぐり部
40 係合突起
41 先端部
42 中央部
43 頭部
51 仮置き段部
52 ガイド片
53 仮置き突起
54 ボルト
55 ボルト孔
56 長孔
60 ウインドレギュレータ
61 ケーブル駆動部
62 ケーブル
63 プーリ
64 導管
M モータ
65 ドラム
66 ブラケット
U、D 循環方向
P1、P2 ガイドレールのピッチ
X キャリアプレートのピッチ

Claims (5)

  1. ガラスの下端に固定されるガラス取り付け部と、操作用ケーブルが係止されるケーブル係止部と、ガイドレールに沿って摺動するスライダとを有し、上下方向に移動するキャリアプレートであって、
    前記スライダがキャリアプレート本体に対し、所定範囲内で横方向に移動自在に取り付けられているウインドレギュレータのキャリアプレート。
  2. 前記スライダに横方向に長い長孔が設けられており、スライダをキャリアプレート本体に取り付けるシャフトが、その長孔に貫通されると共に、スライダの横方向の動きおよび回動を妨げない状態でキャリアプレートに固定されている請求項1記載のキャリアプレート。
  3. 前記ガラス取り付け部が、ガラスホルダを固定するための取り付け孔と、その取り付け孔を挟む両側で取り付け孔の上側に、ガラスホルダの幅より広い間隔をあけて配置される一対のガラス仮置き用の突起とを備えている請求項1記載のキャリアプレート。
  4. ガラスの下端に固定されるガラス取り付け部と、操作用ケーブルが係止されるケーブル係止部と、ガイドレールに沿って摺動するスライダとを有するキャリアプレートであって、
    前記ガラス取り付け部が、ガラスホルダを固定するための取り付け孔と、その取り付け孔を挟む両側で取り付け孔の上側に、ガラスホルダの幅より広い間隔をあけて配置される一対のガラス仮置き用の突起とを備えているウインドレギュレータのキャリアプレート。
  5. 車のドアに配置される一対のガイドレールと、それぞれのガイドレールに上下動自在に取り付けられるキャリアプレートとを有し、一対のキャリアプレートで1枚のガラスを昇降駆動するウインドレギュレータであって、前記キャリアプレートのうち少なくとも一方のキャリアプレートが請求項1、2、3または4のいずれかに記載のキャリアプレートであるウインドレギュレータ。
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