JP2004060027A - 電解加工方法及び装置 - Google Patents

電解加工方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004060027A
JP2004060027A JP2002223313A JP2002223313A JP2004060027A JP 2004060027 A JP2004060027 A JP 2004060027A JP 2002223313 A JP2002223313 A JP 2002223313A JP 2002223313 A JP2002223313 A JP 2002223313A JP 2004060027 A JP2004060027 A JP 2004060027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
electrode
fluid
power supply
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002223313A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4310085B2 (ja
Inventor
Ikutaro Nomichi
野路 郁太郎
Hozumi Yasuda
安田 穂積
Itsuki Obata
小畠 厳貴
Masayuki Kumegawa
粂川 正行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2002223313A priority Critical patent/JP4310085B2/ja
Priority to TW091120555A priority patent/TW592859B/zh
Priority to EP02772846A priority patent/EP1432852A2/en
Priority to PCT/JP2002/009256 priority patent/WO2003029531A2/en
Priority to EP06021548A priority patent/EP1772536A1/en
Priority to US10/485,306 priority patent/US20040256237A1/en
Publication of JP2004060027A publication Critical patent/JP2004060027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4310085B2 publication Critical patent/JP4310085B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Weting (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】例えばCMP処理そのものを省略したり、CMP処理の負荷を極力低減しつつ、基板表面に設けられた導電性材料を平坦に加工したり、更には基板等の被加工物の表面に付着した付着物を除去(洗浄)できるようにした電解加工装置を提供する。
【解決手段】加工電極84と、基板Wに給電する給電電極86と、基板Wを保持して加工電極84に接触又は近接させる保持部42と、加工電極84と給電電極86との間に電圧を印加する電源46と、保持部42で保持した基板Wと加工電極84とを相対移動させる駆動部56,60と、加工電極84及び給電電極86側の流体の流れと基板W側の流体の流れとを隔離する隔壁91,93とを備えた。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電解加工方法及び装置に係り、特に半導体ウェハ等の基板の表面に形成された導電性材料を加工したり、基板の表面に付着した不純物を除去したりするために使用される電解加工方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体ウェハ等の基板上に回路を形成するための配線材料として、アルミニウム又はアルミニウム合金に代えて、電気抵抗率が低くエレクトロマイグレーション耐性が高い銅(Cu)を用いる動きが顕著になっている。この種の銅配線は、基板の表面に設けた微細凹みの内部に銅を埋め込むことによって一般に形成される。この銅配線を形成する方法としては、化学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition)、スパッタリング及びめっきといった手法があるが、いずれにしても、基板のほぼ全表面に銅を成膜して、化学機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により不要の銅を除去するようにしている。
【0003】
図1(a)乃至図1(c)は、この種の銅配線基板Wの一製造例を工程順に示すものである。図1(a)に示すように、半導体素子が形成された半導体基材1上の導電層1aの上にSiOからなる酸化膜やLow−k材膜などの絶縁膜2が堆積され、リソグラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と配線用の溝4が形成されている。これらの上にTaN等からなるバリア膜5、更にその上に電解めっきの給電層としてスパッタリングやCVD等によりシード層7が形成されている。
【0004】
そして、基板Wの表面に銅めっきを施すことで、図1(b)に示すように、半導体基材1のコンタクトホール3及び溝4内に銅を充填するとともに、絶縁膜2上に銅膜6を堆積する。その後、化学機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅膜6を除去して、コンタクトホール3及び配線用の溝4に充填させた銅膜6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平面にする。これにより、図1(c)に示すように銅膜6からなる配線が形成される。
【0005】
また、最近ではあらゆる機器の構成要素において微細化かつ高精度化が進み、サブミクロン領域での物作りが一般的となるにつれて、加工法自体が材料の特性に与える影響は益々大きくなっている。このような状況下においては、従来の機械加工のように、工具が被加工物を物理的に破壊しながら除去していく加工方法では、加工によって被加工物に多くの欠陥を生み出してしまうため、被加工物の特性が劣化してしまう。したがって、いかに材料の特性を損なうことなく加工を行うことができるかが問題となってくる。
【0006】
この問題を解決する手段として開発された特殊加工法に、化学研磨や電解加工、電解研磨がある。これらの加工方法は、従来の物理的な加工とは対照的に、化学的溶解反応を起こすことによって、除去加工等を行うものである。したがって、塑性変形による加工変質層や転位等の欠陥は発生せず、上述の材料の特性を損なわずに加工を行うといった課題が達成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、CMP工程は、一般にかなり複雑な操作が必要で、制御も複雑となり、加工時間もかなり長い。更に、研磨後の基板の後洗浄を十分に行う必要があるばかりでなく、スラリーや洗浄液の廃液処理のための負荷が大きい等の課題がある。このため、CMP自体を省略する、あるいはこの負荷を軽減することが強く求められている。また、今後、絶縁膜も誘電率の小さいLow−k材に変わると予想され、このLow−k材は強度が弱くCMPによるストレスに耐えられなくなる。したがって、CMPのような過大なストレスを基板に与えることなく、平坦化できるようにしたプロセスが望まれている。
【0008】
なお、化学機械的電解研磨のように、めっきをしながらCMPで削るというプロセスも発表されているが、めっき成長面に機械加工が付加されることで、めっきの異常成長を促すことにもなり、膜質に問題を起こしている。
【0009】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、例えばCMP処理そのものを省略したり、CMP処理の負荷を極力低減しつつ、基板表面に設けられた導電性材料を平坦に加工したり、更には基板等の被加工物の表面に付着した付着物を除去(洗浄)できるようにした電解加工方法及び装置を提供することを目的とする。特に、本発明は、上述した従来技術に代わる電解加工において、被加工面の加工量の均一性を悪化させたり、加工後の表面の荒れを生じさせたりする原因となる被加工面と加工面に存在する気泡等を除去することができる電解加工方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような従来技術における問題点を解決するために、本発明の第1の態様は、加工電極部と、被加工物に給電する給電電極部と、上記被加工物を保持して上記加工電極部に接触又は近接させる保持部と、上記加工電極部と上記給電電極部との間に電圧を印加する電源と、上記保持部で保持した被加工物と上記加工電極部とを相対移動させる駆動部と、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方側の流体の流れと上記被加工物側の流体の流れとを隔離する隔壁とを備えたことを特徴とする電解加工装置である。
【0011】
本発明の第2の態様は、加工電極部と給電電極部とを配置し、上記加工電極部と上記給電電極部との間に電圧を印加し、上記被加工物を上記加工電極部に接触又は近接させ、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方側の流体の流れと上記被加工物側の流体の流れとを隔壁により隔離しつつ、上記被加工物と上記加工電極部とを相対移動させて上記被加工物の表面を加工することを特徴とする電解加工方法である。
【0012】
本発明の好ましい一態様は、上記被加工物と加工電極部又は給電電極部の少なくとも一方との間にイオン交換体を配置することを特徴としている。
【0013】
好ましくは、上記隔壁はイオン透過能力を有し、より好ましくは、イオン交換基を有し、更に好ましくはイオン交換膜である。また、上記隔壁は、上記イオン交換体がカチオン交換能を有する場合はカチオン交換能を有し、上記イオン交換体がアニオン交換能を有する場合はアニオン交換能を有することが好ましい。
【0014】
本発明の好ましい一態様は、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方に形成された流体供給孔を介して、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方側に流体を供給することを特徴としている。
【0015】
本発明の好ましい一態様は、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方に形成された流体供給孔から供給された流体を上記隔壁を通過させて上記被加工物側に供給することを特徴としている。
【0016】
本発明の好ましい一態様は、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方に形成された流体吸引孔を介して、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方側の流体を吸引することを特徴としている。
【0017】
本発明の好ましい一態様は、上記加工電極部及び上記給電電極部の外部から、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方側に上記流体を供給することを特徴としている。
【0018】
本発明の好ましい一態様は、上記加工電極部及び上記給電電極部の外部から、上記被加工物側に流体を供給することを特徴としている。
【0019】
本発明の好ましい一態様は、上記流体が、純水、超純水、又は電気伝導度が500μS/cm以下の流体であることを特徴としている。
【0020】
本発明の好ましい一態様は、上記電気伝導度が500μS/cm以下の流体は、非イオン系界面活性剤を含むことを特徴としている。
【0021】
ここで、加工電極部及び給電電極部は、単一の電極だけではなく、小さな電極の集合体をも含む概念である。また、加工電極部又は給電電極部が小さな電極の集合体からなる場合には、電極と電極との間に流体吸引孔及び/又は流体供給孔を形成してもよい。
【0022】
図2及び図3は、本発明の加工原理を示すものである。図2は、被加工物10の表面に、加工電極14に取り付けたイオン交換体12aと、給電電極16に取り付けたイオン交換体12bとを接触又は近接させ、加工電極14と給電電極16との間に電源17を介して電圧を印加しつつ、加工電極14及び給電電極16と被加工物10との間に流体供給部19から超純水等の流体18を供給した状態を示している。図3は、被加工物10の表面に、加工電極14に取り付けたイオン交換体12aを接触又は近接させ、給電電極16を被加工物10に直接接触させて、加工電極14と給電電極16との間に電源17を介して電圧を印加しつつ、加工電極14と被加工物10との間に流体供給部19から超純水等の流体18を供給した状態を示している。
【0023】
超純水のような流体自身の抵抗値が大きい液体を使用する場合には、イオン交換体12aを被加工物10の表面に「接触させる」ことが好ましく、このようにイオン交換体12aを被加工物10の表面に接触させることにより、電気抵抗を低減させることができ、印加電圧も小さくて済み、消費電力も低減できる。したがって、本発明に係る加工における「接触」は、例えばCMPのように物理的なエネルギー(応力)を被加工物に与えるために「押し付ける」ものではない。
【0024】
図2及び図3において、超純水等の流体18中の水分子20をイオン交換体12a,12bで水酸化物イオン22と水素イオン24に解離し、例えば生成された水酸化物イオン22を、被加工物10と加工電極14との間の電界と超純水等の流体18の流れによって、被加工物10の加工電極14と対面する表面に供給して、ここでの被加工物10近傍の水酸化物イオン22の密度を高め、被加工物10の原子10aと水酸化物イオン22を反応させる。反応によって生成された反応物質26は、超純水18中に溶解し、被加工物10の表面に沿った超純水等の流体18の流れによって被加工物10から除去される。これにより、被加工物10の表面層の除去加工が行われる。
【0025】
このように、本加工法は純粋に被加工物との電気化学的相互作用のみにより被加工物の除去加工を行うものであり、CMPのような研磨部材と被加工物との物理的な相互作用及び研磨液中の化学種との化学的相互作用の混合による加工とは加工原理が異なるものである。この方法では、被加工物10の加工電極14と対面する部分が加工されるので、加工電極14を移動させることで、被加工物10の表面を所望の表面形状に加工することができる。
【0026】
なお、本発明に係る電解加工装置は、電気化学的相互作用による溶解反応のみにより被加工物の除去加工を行うため、CMPのような研磨部材と被加工物との物理的な相互作用及び研磨液中の化学種との化学的相互作用の混合による加工とは加工原理が異なるものである。したがって、材料の特性を損なわずに除去加工を行うことが可能であり、例えば上述したLow−k材に挙げられる機械的強度の小さい材料に対しても、物理的な相互作用を及ぼすことなく除去加工が可能である。また、通常の電解液を用いる電解加工装置と比較しても、加工液に500μS/cm以下の流体、好ましくは純水、更に好ましくは超純水を用いるため、被加工物表面への汚染も大幅に低減させることが可能であり、また加工後の廃液の処理も容易となる。
【0027】
上述したように、本発明に係る電解加工においては、反応種であるイオンは加工電極14及び給電電極16と被加工物10との間に生じる電界により被加工物10の表面に移動する。したがって、イオンの移動に対する阻害物が発生した場合には、この阻害物が加工の一様性及び均一性に影響を及ぼす。ここで、阻害物とは、例えば、図4(a)に示すように、加工過程において被加工物10とイオンとの電気化学的反応により被加工物10の表面に生じる加工生成物28aや、電極の表面における副反応により生じる気泡28bを意味する。これらの阻害物が被加工物10と加工電極14(又は給電電極)との間に存在すると、イオンの移動の妨げとなり、被加工物10の表面の加工量の一様化及び均一化の妨げとなる。特に加工電極14と被加工物10との間の気泡28bは被加工物10の表面にピット29(小さな穴、図4(a)参照)が形成される原因となる。したがって、被加工物10の表面を一様かつ均一に加工するためには、イオンの移動に対する阻害物が発生した場合に、これらの阻害物を速やかに除去する必要がある。
【0028】
本発明に係る電解加工装置では、図4(b)に示すように、加工電極14(又は給電電極)側の流体の流れと被加工物10側の流体の流れとを隔離する隔壁27を備えているので、加工電極14の近傍で発生した気泡28bは隔壁27により遮断されて被加工物10の表面に到達することがない。すなわち、隔壁27を設けることで、ガス発生の反応が生じる加工電極14(又は給電電極)側の流れを被加工面側の流れと隔離して、被加工面とは独立に流れを制御することが可能となる。これにより、被加工物10の表面にピットが生じることを防止することができる。このような観点から、隔壁27として、イオン交換体12aよりもガス透過能力が小さい又はガス透過能力のないものを使用することが好ましい。これにより、発生又は成長した気泡を遮断することができる。
【0029】
また、図4(b)に示すように、加工電極14(又は給電電極)に形成された流体供給孔14aを介して、加工電極部側に流体を供給することとすれば、隔壁27により被加工物10側の流体の流れから隔離された流体の流れを加工電極14側に形成することができる。したがって、加工電極14側で生じた気泡28bをこの電極14側の流れにより効果的に除去することが可能となる。
【0030】
また、上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方側の流体を吸引する流体吸引孔を上記加工電極部又は上記給電電極部の少なくとも一方に形成すれば、上記流体とともに上述した加工生成物28aや気泡28bなどの阻害物が吸引され、イオンの移動に対する阻害物28a,28bが被加工物10の表面から速やかに除去、排出される。したがって、このような阻害物の影響を受けることなく被加工物10の表面を一様かつ均一に加工することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電解加工装置及びこれを組み込んだ基板処理装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、被加工物として基板を使用し、電解加工装置で基板を加工するようにした例を示しているが、本発明を基板以外にも適用できることは言うまでもない。
【0032】
図5は、本発明の第1の実施形態における基板処理装置の構成を示す平面図である。図5に示すように、この基板処理装置は、例えば、図1(b)に示すように、表面に導電体膜(被加工物)としての銅膜6を有する基板Wを収納したカセットを搬出入する搬出入部としての一対のロード・アンロード部30と、基板Wを反転させる反転機32と、電解加工装置34とを備えている。これらの機器は直列に配置されており、これらの機器の間で基板Wを搬送して授受する搬送装置としての搬送ロボット36がこれらの機器と平行に配置されている。また、電解加工装置34による電解加工の際に、例えば加工電極と給電電極との間に印加する電圧又はこれらの間を流れる電流といった基板の加工状態をモニタするモニタ部38がロード・アンロード部30に隣接して配置されている。
【0033】
図6は、基板処理装置内の電解加工装置34を模式的に示す縦断面図である。図6に示すように、電解加工装置34は、上下動可能かつ水平方向に揺動自在なアーム40と、アーム40の自由端に垂設されて基板Wを下向き(フェイスダウン)に吸着保持する基板保持部42と、基板保持部42の下方に配置される円板状の電極部44と、電極部44に接続される電源46とを備えている。
【0034】
アーム40は、揺動用モータ48に連結された揺動軸50の上端に取り付けられており、揺動用モータ48の駆動に伴って水平方向に揺動するようになっている。また、この揺動軸50は、上下方向に延びるボールねじ52に連結されており、ボールねじ52に連結された上下動用モータ54の駆動に伴ってアーム40とともに上下動するようになっている。
【0035】
基板保持部42は、基板保持部42で保持した基板Wと電極部44とを相対移動させる第1駆動部としての自転用モータ56に接続されており、この自転用モータ56の駆動に伴って回転(自転)するようになっている。また、上述したように、アーム40は上下動及び水平方向に揺動可能となっており、基板保持部42はアーム40と一体となって上下動及び水平方向に揺動可能となっている。
【0036】
電極部44の下方には、基板Wと電極部44とを相対移動させる第2駆動部としての中空モータ60が設置されており、この中空モータ60の主軸62には、この主軸62の中心から偏心した位置に駆動端64が設けられている。電極部44は、その中央において上記駆動端64に軸受(図示せず)を介して回転自在に連結されている。また、電極部44と中空モータ60との間には、周方向に3つ以上の自転防止機構が設けられている。
【0037】
図7(a)は本実施形態における自転防止機構を示す平面図、図7(b)は図7(a)のA−A線断面図である。図7(a)及び図7(b)に示すように、電極部44と中空モータ60との間には、周方向に3つ以上(図7(a)においては4つ)の自転防止機構66が設けられている。図7(b)に示すように、中空モータ60の上面と電極部44の下面の対応する位置には、周方向に等間隔に複数の凹所68,70が形成されており、これらの凹所68,70にはそれぞれ軸受72,74が装着されている。軸受72,74には、距離eだけずれた2つの軸体76,78の一端部がそれぞれ挿入されており、軸体76,78の他端部は連結部材80により互いに連結される。ここで、中空モータ60の主軸62の中心に対する駆動端64の偏心量も上述した距離eと同じになっている。したがって、電極部44は、中空モータ60の駆動に伴って、主軸62の中心と駆動端64との間の距離eを半径とした、自転を行わない公転運動、いわゆるスクロール運動(並進回転運動)を行うようになっている。
【0038】
図8は基板保持部42及び電極部44を模式的に示す縦断面図、図9は電極部44を示す平面図である。図9において、基板Wは点線で示されている。図8及び図9に示すように、電極部44は、略円板状の加工電極84と、この加工電極84の外周部に配置された複数の給電電極86と、加工電極84と給電電極86とを分離する絶縁体88とを備えている。図8に示すように、加工電極84の上面はイオン交換体90により、また給電電極86の上面はイオン交換体92によりそれぞれ覆われている。これらのイオン交換体90,92は一体に形成してもよい。なお、これらのイオン交換体90,92は図9では図示していない。
【0039】
加工電極84の上面のイオン交換体90の内部には隔壁91が配置されており、この隔壁91によってイオン交換体90が上側のイオン交換体90aと下側のイオン交換体90bとに分離されている。この隔壁91としては、イオン透過能力を有するイオン交換膜を使用することが好ましい。イオン交換体90が後述するようにカチオン交換能を有する場合には、カチオン交換能を有するイオン交換膜を隔壁91として使用することが好ましく、イオン交換体90がアニオン交換能を有する場合には、アニオン交換能を有するイオン交換膜を隔壁91として使用することが好ましい。
【0040】
同様に、給電電極86の上面のイオン交換体92の内部には隔壁93が配置されており、この隔壁93によってイオン交換体92が上側のイオン交換体92aと下側のイオン交換体92bとに分離されている。この隔壁93としては、イオン透過能力を有するイオン交換膜を使用することが好ましい。イオン交換体92がカチオン交換能を有する場合には、カチオン交換能を有するイオン交換膜を隔壁93として使用することが好ましく、イオン交換体92がアニオン交換能を有する場合には、アニオン交換能を有するイオン交換膜を隔壁93として使用することが好ましい。
【0041】
本実施形態では、図8及び図9に示すように、加工電極84に、純水、より好ましくは超純水を供給する複数の流体供給孔84aを形成している。本実施形態においては、加工電極84の中心に対して放射状に複数の流体供給孔84aが配置されている。これらの流体供給孔84aは、中空モータ60の中空部の内部を延びる流体供給管82(図6参照)に接続されており、流体供給孔84aから電極部44の上面に純水又は超純水が供給されるようになっている。
【0042】
また、加工電極84には、上述した流体供給孔84aを介して電極部44の上面に供給された純水又は超純水を吸引する複数の流体吸引孔84bが形成されており、これらの流体吸引孔84bは加工電極84の中心に対して放射状に配置されている。また、給電電極86にも流体吸引孔86aが形成されている。加工電極84の流体吸引孔84b及び給電電極86の流体吸引孔86aは流体吸引管94を介して吸引ポンプなどの吸引装置96に接続されている。
【0043】
このような多数の流体供給孔84a及び流体吸引孔84b,86aが形成された電極部44は、多孔質材、例えば導電性セラミックスなどを用いて形成することができる。このようにすることで、電極部44の全面から流体の供給及び/又は吸引を行うことが可能となる。なお、流体供給孔84a及び/又は流体吸引孔84b,86aを絶縁性の材質で形成された管により形成してもよい。
【0044】
本実施形態では、加工電極84を電源46の陰極に接続し、給電電極86を電源46の陽極に接続しているが、加工材料によっては、電源46の陰極に接続される電極を給電電極とし、陽極に接続される電極を加工電極としてもよい。すなわち、被加工材料が例えば銅やモリブデン、鉄である場合には、陰極側に電解加工作用が生じるため、電源46の陰極に接続した電極が加工電極となり、陽極に接続した電極が給電電極となる。一方、被加工材料が例えばアルミニウムやシリコンである場合には、陽極側で電解加工作用が生じるため、電源46の陽極に接続した電極が加工電極となり、陰極に接続した電極が給電電極となる。
【0045】
次に、本実施形態における基板処理装置を用いた基板処理(電解加工)について説明する。まず、例えば、図1(b)に示すように、表面に導電体膜(被加工部)として銅膜6を形成した基板Wを収納したカセットをロード・アンロード部30にセットし、このカセットから1枚の基板Wを搬送ロボット36で取り出す。搬送ロボット36は、取り出した基板Wを必要に応じて反転機32に搬送し、基板Wの導電体膜(銅膜6)を形成した表面が下を向くように反転させる。
【0046】
搬送ロボット36は反転させた基板Wを受け取り、これを電解加工装置34に搬送し、基板保持部42に吸着保持させる。そして、アーム40を揺動させて基板Wを保持した基板保持部42を電極部44の直上方の加工位置まで移動させる。次に、上下動用モータ54を駆動して基板保持部42を下降させ、この基板保持部42で保持した基板Wを電極部44のイオン交換体90,92の表面に接触又は近接させる。この状態で、自転用モータ(第1駆動部)56を駆動して基板Wを回転させ、同時に中空モータ60(第2駆動部)を駆動して電極部44をスクロール運動させる。このとき、加工電極84の流体供給孔84aから隔壁91と加工電極84との間に純水又は超純水を供給する。供給された純水又は超純水の一部は、隔壁91を通過して基板W側に供給される。
【0047】
そして、電源46により加工電極84と給電電極86との間に所定の電圧を印加し、イオン交換体90,92により生成された水素イオン又は水酸化物イオンによって、加工電極(陰極)において基板Wの表面の導電体膜(銅膜6)の電解加工を行う。このとき、加工電極84と対面する部分において加工が進行するが、上述したように、基板Wと加工電極84とを相対移動させることにより基板Wの全面の加工を行っている。この電解加工中には、吸引装置96を作動させ、加工電極84の流体吸引孔84b及び給電電極86の流体吸引孔86aから、加工電極84及び給電電極86側の純水又は超純水を吸引する。
【0048】
電極84,86の表面では、電解加工に伴い副生成物として加工生成物や気泡などが発生する。これらの加工生成物や気泡などは、電極84,86と基板Wとの間に存在することによりイオンの移動の妨げとなり、基板Wの表面の加工量の一様化及び均一化の妨げとなるとともに、基板Wの表面にピット(小さな穴、図4(a)参照)が形成される問題を生じさせる。したがって、基板Wの表面から純水とともに加工生成物や気泡などの阻害物を除去することが重要となる。本実施形態では、上述したように、電極84,86側の流体の流れと基板W側の流体の流れとを隔離する隔壁91,93を設けているので、加工電極84の近傍で発生した気泡は隔壁91,93により遮断されて基板Wの表面に到達することがない。すなわち、隔壁91,93を設けることで、ガス発生の反応が生じる加工電極84及び給電電極86側の流れを被加工面(基板W)側の流れと隔離して、被加工面とは独立に流れを制御することが可能となる。これにより、基板Wの表面にピットが生じることを防止することができる。このような観点から、隔壁91,93として、イオン交換体90,92よりもガス透過能力が小さいものを使用することが好ましい。
【0049】
また、本実施形態では、加工電極84の流体供給孔84aから純水又は超純水が供給され、この純水又は超純水は加工電極84の流体吸引孔84b及び給電電極86の流体吸引孔86aから吸引されるので、隔壁91,93により基板W側の流体の流れから隔離された流体の流れを電極84,86側に形成することができる。したがって、加工電極84及び給電電極86側で生じた気泡をこの電極84,86側の流れにより効果的に除去することが可能となる。
【0050】
このように、本発明に係る電解加工装置によれば、電解加工に用いられるイオンの移動に対する阻害物が基板Wの表面に到達することなく速やかに除去、排出されるので、このような阻害物の影響を受けることなく基板Wの表面を一様かつ均一に加工することが可能となる。
【0051】
電解加工中には、加工電極と給電電極との間に印加する電圧、又はこの間を流れる電流をモニタ部38でモニタして、エンドポイント(加工終点)を検知する。すなわち、同じ電圧(電流)を印加した状態で電解加工を行うと、材料によって流れる電流(印加される電圧)に違いが生じる。例えば、図10(a)に示すように、表面に材料Bと材料Aとを順次成膜した基板Wの該表面に電解加工を施したときに流れる電流をモニタすると、材料Aを電解加工している間は一定の電流が流れるが、異なる材料Bの加工に移行する時点で流れる電流が変化する。同様に、加工電極と給電電極との間に印加される電圧にあっても、図10(b)に示すように、材料Aを電解加工している間は一定の電圧が印加されるが、異なる材料Bの加工に移行する時点で印加される電圧が変化する。なお、図10(a)は、材料Bを電解加工するときの方が、材料Aを電解加工するときよりも電流が流れにくくなる場合を、図10(b)は、材料Bを電解加工するときの方が、材料Aを電解加工するときよりも電圧が高くなる場合の例を示している。これにより、この電流又は電圧の変化をモニタすることでエンドポイントを確実に検知することができる。
【0052】
なお、モニタ部38で加工電極と給電電極との間に印加する電圧、又はこの間を流れる電流をモニタして加工終点を検知するようにした例を説明したが、このモニタ部38で、加工中の基板の状態の変化をモニタして、任意に設定した加工終点を検知するようにしてもよい。この場合、加工終点は、被加工面の指定した部位について、所望の加工量に達した時点、又は加工量と相関関係を有するパラメータが所望の加工量に相当する量に達した時点を指す。このように、加工の途中においても、加工終点を任意に設定して検知できるようにすることで、多段プロセスでの電解加工が可能となる。
【0053】
例えば、基板が異材料に達した時に生じる摩擦係数の違いによる摩擦力の変化や、基板の表面の凹凸を平坦化する際、凹凸を除去したことにより生じる摩擦力の変化等を検出することで加工量を判断し、加工終点を検出することとしてもよい。また、被加工面の電気抵抗による発熱や、加工面と被加工面との間に液体(純水)の中を移動するイオンと水分子の衝突による発熱が生じ、例えば基板の表面に堆積した銅膜を定電圧制御で電解研磨する際には、電解加工が進み、バリア層や絶縁膜が露出するのに伴って、電気抵抗が大きくなり電流値が小さくなって発熱量が順に減少する。したがって、この発熱量の変化を検出することで加工量を判断し、加工終点を検出することとしてもよい。あるいは、異材料に達した時に生じる反射率の違いによる反射光の強度の変化を検出して、基板上の被加工膜の膜厚を検知し、これにより加工終点を検出してもよい。また、銅膜等の導電性膜の内部にうず電流を発生させ、基板の内部を流れるうず電流をモニタし、例えば周波数の変化を検出して、基板上の被加工膜の膜厚を検知し、これにより加工終点を検出してもよい。更に、電解加工にあっては、加工電極と給電電極との間を流れる電流値で加工レートが決まり、加工量は、この電流値と加工時間の積で求められる電気量に比例する。したがって、電流値と加工時間の積で求められる電気量を積算し、この積算値が所定の値に達したことを検出することで加工量を判断し、加工終点を検出してもよい。
【0054】
電解加工完了後、電源46の接続を切り、基板保持部42の回転と電極部44のスクロール運動を停止させ、しかる後、基板保持部42を上昇させ、アーム40を移動させて基板Wを搬送ロボット36に受け渡す。基板Wを受け取った搬送ロボット36は、必要に応じて反転機32に搬送して反転させた後、基板Wをロード・アンロード部30のカセットに戻す。
【0055】
ここで、電解加工中に基板Wとイオン交換体90,92との間に供給する純水は、例えば電気伝導度が10μS/cm以下の水であり、超純水は、例えば電気伝導度が0.1μS/cm以下の水である。このように電解質を含まない純水又は超純水を使用して電解加工を行うことで、基板Wの表面に電解質等の余分な不純物が付着したり、残留したりすることをなくすことができる。更に、電解によって溶解した銅イオン等が、イオン交換体90,92にイオン交換反応で即座に捕捉されるため、溶解した銅イオン等が基板Wの他の部分に再度析出したり、酸化されて微粒子となり基板Wの表面を汚染したりすることがない。
【0056】
また、純水又は超純水の代わりに電気伝導度500μS/cm以下の液体、例えば純水又は超純水に電解質を添加した電解液を使用してもよい。電解液を使用することで、電気抵抗を低減して消費電力を削減することができる。この電解液としては、例えば、NaClやNaSO等の中性塩、HClやHSO等の酸、更には、アンモニア等のアルカリなどの溶液を使用することができ、被加工物の特性によって適宜選択して使用することができる。
【0057】
更に、純水又は超純水の代わりに、純水又は超純水に界面活性剤等を添加して、電気伝導度が500μS/cm以下、好ましくは、50μS/cm以下、更に好ましくは、0.1μS/cm以下(比抵抗で10MΩ・cm以上)にした液体を使用してもよい。このように、純水又は超純水に界面活性剤を添加することで、基板Wとイオン交換体90,92の界面にイオンの移動を防ぐ一様な抑制作用を有する層を形成し、これによって、イオン交換(金属の溶解)の集中を緩和して被加工面の平坦性を向上させることができる。ここで、界面活性剤濃度は、100ppm以下が好ましい。なお、電気伝導度の値が高すぎると電流効率が下がり、加工速度が遅くなるが、500μS/cm以下、好ましくは、50μS/cm以下、更に好ましくは、0.1μS/cm以下の電気伝導度を有する液体を使用することで、所望の加工速度を得ることができる。また、電気伝導度が500μS/cm以下の液体として、非イオン系界面活性剤を含むものを使用してもよい。この非イオン系界面活性剤は、消泡剤として機能し、被加工面と加工面との間に存在する気泡を成長させない作用あるいは気泡を細かくする作用を有する。
【0058】
また、隔壁91,93を通液性のない材質で形成した場合に、電極部44側(イオン交換体90b側)の流路に電解液を流し、基板W側(イオン交換体90a側)の流路に不純物の少ない純水を流すと、電極側のイオン交換体90bを配置しなくても、イオン交換を行うことができる。
【0059】
また、電極部44のイオン交換体90,92は、例えば、アニオン交換能又はカチオン交換能を付与した不織布で構成することができる。カチオン交換体は、好ましくは強酸性カチオン交換基(スルホン酸基)を担持したものであるが、弱酸性カチオン交換基(カルボキシル基)を担持したものでもよい。また、アニオン交換体は、好ましくは強塩基性アニオン交換基(4級アンモニウム基)を担持したものであるが、弱塩基性アニオン交換基(3級以下のアミノ基)を担持したものでもよい。
【0060】
ここで、例えば強塩基アニオン交換能を付与した不織布は、繊維径20〜50μmで空隙率が約90%のポリオレフィン製の不織布に、γ線を照射した後グラフト重合を行う所謂放射線グラフト重合法により、グラフト鎖を導入し、次に導入したグラフト鎖をアミノ化して4級アンモニウム基を導入して作製される。導入されるイオン交換基の容量は、導入するグラフト鎖の量により決定される。グラフト重合を行うためには、例えばアクリル酸、スチレン、メタクリル酸グリシジル、更にはスチレンスルホン酸ナトリウム、クロロメチルスチレン等のモノマーを用い、これらのモノマー濃度、反応温度及び反応時間を制御することで、重合するグラフト量を制御することができる。したがって、グラフト重合前の素材の重量に対し、グラフト重合後の重量の比をグラフト率と呼ぶが、このグラフト率は、最大で500%が可能であり、グラフト重合後に導入されるイオン交換基は、最大で5meq/gが可能である。
【0061】
強酸性カチオン交換能を付与した不織布は、上記強塩基性アニオン交換能を付与する方法と同様に、繊維径20〜50μmで空隙率が約90%のポリオレフィン製の不織布に、γ線を照射した後グラフト重合を行う所謂放射線グラフト重合法により、グラフト鎖を導入し、次に導入したグラフト鎖を、例えば加熱した硫酸で処理してスルホン酸基を導入して作製される。また、加熱したリン酸で処理すればリン酸基が導入できる。ここでグラフト率は、最大で500%が可能であり、グラフト重合後に導入されるイオン交換基は、最大で5meq/gが可能である。
【0062】
なお、イオン交換体90,92の素材の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系高分子、又はその他有機高分子が挙げられる。また素材形態としては、不織布の他に、織布、シート、多孔質材、短繊維等が挙げられる。ここで、ポリエチレンやポリプロピレンは、放射線(γ線と電子線)を先に素材に照射する(前照射)ことで、素材にラジカルを発生させ、次にモノマーと反応させてグラフト重合することができる。これにより、均一性が高く、不純物が少ないグラフト鎖ができる。一方、その他の有機高分子は、モノマーを含浸させ、そこに放射線(γ線、電子線、紫外線)を照射(同時照射)することで、ラジカル重合することができる。この場合、均一性に欠けるが、ほとんどの素材に適用できる。
【0063】
このように、イオン交換体90,92をアニオン交換能又はカチオン交換能を付与した不織布で構成することで、純水又は超純水や電解液等の液体が不織布の内部を自由に移動して、不織布内部の水分解触媒作用を有する活性点に容易に到達することが可能となって、多くの水分子が水素イオンと水酸化物イオンに解離される。更に、解離によって生成した水酸化物イオンが純水又は超純水や電解液等の液体の移動に伴って効率良く加工電極84の表面に運ばれるため、低い印加電圧でも高電流が得られる。
【0064】
ここで、イオン交換体90,92をアニオン交換能又はカチオン交換能の一方を付与したもののみで構成すると、電解加工できる被加工材料が制限されるばかりでなく、極性により不純物が生成しやすくなる。そこで、アニオン交換能を有するアニオン交換体とカチオン交換能を有するカチオン交換体とを重ね合わせたり、イオン交換体90,92自体にアニオン交換能とカチオン交換能の双方の交換基を付与するようにしたりしてもよく、これにより、被加工材料の範囲を拡げるとともに、不純物を生成しにくくすることができる。
【0065】
また、電極は、電解反応により酸化又は溶出が一般に問題となる。このため、電極の素材として、炭素、比較的不活性な貴金属、導電性酸化物又は導電性セラミックスを使用することが好ましい。電極が酸化すると電極の電気抵抗値が増加し、印加電圧の上昇を招くが、白金などの酸化しにくい材料やイリジウムなどの導電性酸化物で電極表面を保護すれば、電極素材の酸化による導電性の低下を防止することができる。
【0066】
上述の実施形態では、電極部44をスクロール運動させ、基板Wを回転させた例を説明したが、加工電極84と基板Wとを相対運動させることができれば、どのようなものであってもよい。例えば、電極部44と基板Wの双方を回転させることとしてもよい。また、上述の実施形態では基板保持部43が基板Wを下向き(フェイスダウン)に吸着保持する例を説明したが、これに限られるものではなく、例えば基板Wを上向き(フェイスアップ)に保持してもよい。
【0067】
また、上述の実施形態では、電極部44に流体供給孔84a及び流体吸引孔84b,86aの双方を形成した例を説明したが、流体供給孔又は流体吸引孔のどちらか一方のみを電極部44に形成することとしてもよい。また、上述の実施形態では、加工電極84にのみ流体供給孔84aを形成し、加工電極84及び給電電極86の双方に流体吸引孔84b,86aを形成した例を説明したが、加工電極84及び給電電極86の双方、あるいは給電電極86にのみ流体供給孔を形成してもよく、加工電極84にのみ、あるいは給電電極86にのみ流体吸引孔を形成してもよい。
【0068】
また、隔壁91,93の上側にイオン交換体90a,92aを配置せずに、隔壁91,93が基板Wの表面に直接接触するように構成することもできる。また、本発明は、イオン交換体及び超純水を用いた電解加工に限られるものではなく、電解質溶液を用いた接触式又は非接触式の電解加工にも適用できることは言うまでもない。
【0069】
図11は本発明の第2の実施形態における電解加工装置を模式的に示す縦断面図、図12は図11の電極部を示す平面図である。図11及び図12において、上述の第1の実施形態における部材又は要素と同一の作用又は機能を有する部材又は要素には同一の符号を付し、特に説明しない部分については第1の実施形態と同様である。本実施形態における電極部144は、図12に示すように、絶縁体からなるリブ144aによって互いに分離された加工電極184と給電電極186とを備えており、電極部144の上面には、加工電極184と給電電極186の表面を一体に覆う膜状のイオン交換体190が取り付けられている。このイオン交換体190の内部には、第1の実施形態と同様に、加工電極184及び給電電極186側の流れを被加工面(基板W)側の流れと隔離する隔壁(イオン交換膜)191が配置されている。加工電極184と給電電極186とを電極部144の円周方向に沿って分割して交互に設けることで、基板の導電体膜(被加工物)への固定給電部が不要となり、基板の全面の加工が可能となる。
【0070】
図12に示すように、加工電極184には、純水、より好ましくは超純水を供給する複数の流体供給孔184aが形成されている。これらの流体供給孔184aは、中空モータ60の中空部の内部を延びる流体供給管82(図11参照)に接続されており、流体供給孔184aから電極部144の上面に純水又は超純水が供給されるようになっている。また、給電電極186には、電極部144の上面に供給された純水又は超純水を吸引する複数の流体吸引孔186aが形成されている。第1の実施形態と同様に、給電電極186の流体吸引孔186aは吸引ポンプなどの吸引装置(図示せず)に接続されている。このように、本実施形態では、加工電極184が流体の供給の役割を、給電電極186が流体の吸引の役割をそれぞれ担っている。その他の構成は上述した第1の実施形態と同様である。
【0071】
本実施形態では、加工電極184に流体供給孔184aを形成し、給電電極186に流体吸引孔186aを形成した例を説明したが、これとは逆に、給電電極186に流体供給孔を形成し、加工電極184に流体吸引孔を形成してもよい。また、電極側への流体の供給を電極に形成された流体供給孔を介して行わずに、例えばノズル等を用いて電極の外部から流体の供給を行うこととしてもよい。また、上述した実施形態では、電極側に供給した流体を、隔壁を通過させて被加工物側に供給する例を説明したが、これに限られるものではなく、例えばノズル等を用いて外部から被加工物側に直接流体を供給してもよい。また、上述した実施形態では、電極に形成された流体吸引孔からの吸引により流体を排出する例を説明したが、流体吸引孔を介さずに直接外部に流体を排出することとしてもよい。
【0072】
図13は、本発明の第3の実施形態における電解加工装置における基板保持部及び電極部を模式的に示す縦断面図である。図13において、上述の第1の実施形態における部材又は要素と同一の作用又は機能を有する部材又は要素には同一の符号を付し、特に説明しない部分については第1の実施形態と同様である。本実施形態においては、加工電極84の上面のイオン交換体90の内部にのみ隔壁91が配置されており、給電電極86の上面のイオン交換体92の内部には隔壁が配置されていない。また、加工電極84及び給電電極86には純水又は超純水を供給する流体供給孔84a,86bがそれぞれ形成されており、第1の実施形態における流体吸引孔は形成されていない。また、加工電極84の中央部には、基板W側に純水又は超純水を直接供給する流体供給孔84cが形成されている。これらの流体供給孔84a,84c,86bはそれぞれ流体供給管82に接続されている。
【0073】
流体供給孔84cは、隔壁91の中央部に形成された孔に連結された分離管100を介して基板W側のイオン交換体90aに接続されている。この分離管100と隔壁91の中央部に形成された孔との接続部分はシールされている。したがって、流体供給孔84cから供給される純水又は超純水は、分離管100を通って、隔壁91を通過し、基板W側に直接供給されるようになっている。このため、本実施形態においては、加工電極84側の気泡等が混じった流体が基板W側に流出しないようになっている。
【0074】
上述の実施形態では、基板Wに対向する位置に給電電極を設けた例を説明したが、これに限られるものではなく、例えば、基板のベベル部(周縁部)から直接基板に対して給電を行い、基板に対向する電極をすべて加工電極としてもよい。この場合には、基板のベベル部から給電する電極が上述した給電電極となる。
【0075】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、基板等の被加工物に物理的な欠陥を与えて被加工物の特性を損なうことを防止しつつ、電気化学的作用によって、例えばCMPに代わる電解加工等を施すことができ、これによって、CMP処理そのものを省略したり、CMP処理の負荷を低減したり、更には基板等の被加工物の表面に付着した付着物を除去(洗浄)することができる。しかも、純水又は超純水のみを使用しても基板を加工することができ、これによって、基板の表面に電解質等の余分な不純物が付着したり、残留したりすることをなくして、除去加工後の洗浄工程を簡略化できるばかりでなく、廃液処理の負荷を極めて小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】銅配線基板の一製造例を工程順に示す図である。
【図2】加工電極及び給電電極を基板(被加工物)に近接させ、加工電極及び給電電極と基板(被加工物)との間に純水又は電気伝導度が500μS/cm以下の流体を供給するようにしたときの本発明による電解加工の原理の説明に付する図である。
【図3】加工電極のみにイオン交換体を取り付けて、加工電極と基板(被加工物)との間に流体を供給するようにしたときの本発明による電解加工の原理の説明に付する図である。
【図4】図4(a)は隔壁を設けていない場合の阻害物による影響を説明する図であり、図4(b)は隔壁を設けた場合の本発明による電解加工の作用を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における基板処理装置の構成を示す平面図である。
【図6】図5に示す基板処理装置の電解加工装置を模式的に示す縦断面図である。
【図7】図7(a)は図6の電解加工装置における自転防止機構を示す平面図、図7(b)は図7(a)のA−A線断面図である。
【図8】図6の電解加工装置における基板保持部及び電極部を模式的に示す縦断面図である。
【図9】図8の電極部を示す平面図である。
【図10】図10(a)は、異なる材料を成膜した基板の表面に電解加工を施したときに流れる電流と時間の関係を、図10(b)は、同じく印加される電圧と時間の関係をそれぞれ示すグラフである。
【図11】本発明の第2の実施形態における電解加工装置を模式的に示す縦断面図である。
【図12】図11の電極部を示す平面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態における電解加工装置における基板保持部及び電極部を模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
6  銅膜(導電体膜)
7  シード層
10  被加工物
12a,12b  イオン交換体
14  加工電極
14a 流体供給孔
16  給電電極
17  電源
18  超純水
19  流体供給部
20  水分子
22  水酸化物イオン
24  水素イオン
26  反応物質
27  隔壁
28a 加工生成物
28b 気泡
29  ピット
30  ロード・アンロード部
32  反転機
34  電解加工装置
36  搬送ロボット
38  モニタ部
40  アーム
42  基板保持部
44  電極部
46  電源
48  揺動用モータ
50  揺動軸
52  ボールねじ
54  上下動用モータ
56  自転用モータ
60  中空モータ
62  主軸
64  駆動端
66  自転防止機構
68,70  凹所
72,74  軸受
76,78  軸体
80  連結部材
82  流体供給管
84,184  加工電極
84a,184a 流体供給孔
84b,84c,86b 流体吸引孔
86,186  給電電極
86a,186a 流体吸引孔
88,89  絶縁体
90,92  イオン交換体
91,93  隔壁
94  流体吸引管
96  吸引装置
100  分離管

Claims (19)

  1. 加工電極部と、
    被加工物に給電する給電電極部と、
    前記被加工物を保持して前記加工電極部に接触又は近接させる保持部と、
    前記加工電極部と前記給電電極部との間に電圧を印加する電源と、
    前記保持部で保持した被加工物と前記加工電極部とを相対移動させる駆動部と、
    前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方側の流体の流れと前記被加工物側の流体の流れとを隔離する隔壁とを備えたことを特徴とする電解加工装置。
  2. 前記被加工物と加工電極部又は給電電極部の少なくとも一方との間にイオン交換体を配置したことを特徴とする請求項1に記載の電解加工装置。
  3. 前記隔壁は、ガス透過能力が小さいことを特徴とする請求項2に記載の電解加工装置。
  4. 前記隔壁は、イオン透過能力を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の電解加工装置。
  5. 前記隔壁は、イオン交換基を有することを特徴とする請求項4に記載の電解加工装置。
  6. 前記隔壁は、イオン交換膜であることを特徴とする請求項4に記載の電解加工装置。
  7. 前記隔壁は、前記イオン交換体がカチオン交換能を有する場合はカチオン交換能を有し、前記イオン交換体がアニオン交換能を有する場合はアニオン交換能を有することを特徴とする請求項4に記載の電解加工装置。
  8. 前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方側に流体を供給する流体供給孔、又は前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方側の流体を吸引する流体吸引孔を前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方に形成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電解加工装置。
  9. 前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方に形成された流体供給孔から供給された流体を前記隔壁を通過させて前記被加工物側に供給することを特徴とする請求項8に記載の電解加工装置。
  10. 前記加工電極部及び前記給電電極部の外部から、前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方側に前記流体を供給することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電解加工装置。
  11. 前記加工電極部及び前記給電電極部の外部から、前記被加工物側に流体を供給することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電解加工装置。
  12. 前記流体は、純水、超純水、又は電気伝導度が500μS/cm以下の流体であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の電解加工装置。
  13. 前記電気伝導度が500μS/cm以下の流体は、非イオン系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項12に記載の電解加工装置。
  14. 加工電極部と給電電極部とを配置し、
    前記加工電極部と前記給電電極部との間に電圧を印加し、
    前記被加工物を前記加工電極部に接触又は近接させ、
    前記加工電極部又は前記給電電極部の少なくとも一方側の流体の流れと前記被加工物側の流体の流れとを隔壁により隔離しつつ、前記被加工物と前記加工電極部とを相対移動させて前記被加工物の表面を加工することを特徴とする電解加工方法。
  15. 前記被加工物と加工電極部又は給電電極部の少なくとも一方との間にイオン交換体を配置することを特徴とする請求項14に記載の電解加工方法。
  16. 前記隔壁は、ガス透過能力が小さいことを特徴とする請求項15に記載の電解加工方法。
  17. 前記隔壁は、イオン透過能力を有することを特徴とする請求項15又は16に記載の電解加工方法。
  18. 前記流体は、純水、超純水、又は電気伝導度が500μS/cm以下の流体であることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一項に記載の電解加工方法。
  19. 前記電気伝導度が500μS/cm以下の流体は、非イオン系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項18に記載の電解加工方法。
JP2002223313A 2001-09-11 2002-07-31 電解加工方法及び装置 Expired - Fee Related JP4310085B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002223313A JP4310085B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 電解加工方法及び装置
TW091120555A TW592859B (en) 2001-09-11 2002-09-10 Electrolytic processing apparatus and method
EP02772846A EP1432852A2 (en) 2001-09-11 2002-09-11 Electrolytic processing apparatus and method
PCT/JP2002/009256 WO2003029531A2 (en) 2001-09-11 2002-09-11 Electrolytic processing apparatus and method
EP06021548A EP1772536A1 (en) 2001-09-11 2002-09-11 Electrolytic processing apparatus and method
US10/485,306 US20040256237A1 (en) 2001-09-11 2002-09-11 Electrolytic processing apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002223313A JP4310085B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 電解加工方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004060027A true JP2004060027A (ja) 2004-02-26
JP4310085B2 JP4310085B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=31943101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002223313A Expired - Fee Related JP4310085B2 (ja) 2001-09-11 2002-07-31 電解加工方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4310085B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767047B1 (ko) 2006-05-20 2007-10-17 한국기계연구원 전해연마지그 및 이를 이용한 메탈마스크의 전해연마방법
JP2008305910A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Hitachi Zosen Corp 導電性金属酸化物薄膜の除去方法及び装置
JP2023510024A (ja) * 2020-05-11 2023-03-10 セムシスコ ゲーエムベーハー 回転可能な基板の化学及び/又は電解表面処理用の処理流体のための分配システム

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115516A (ja) * 1987-10-28 1989-05-08 Shizuoka Seiki Co Ltd 電解加工装置
JPH0332519A (ja) * 1989-06-28 1991-02-13 Shizuoka Seiki Co Ltd 電解仕上げ加工方法
JPH03158486A (ja) * 1989-11-15 1991-07-08 Mitsubishi Electric Corp 電気化学セル
JPH0950977A (ja) * 1995-05-31 1997-02-18 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体基板の洗浄装置および洗浄方法
JPH09141528A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Denso Corp 電解加工装置
JPH09508179A (ja) * 1994-01-28 1997-08-19 アトーテヒ ドイッチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 処理材料を電解的に金属化するかエッチングするための方法と装置
JPH1043948A (ja) * 1996-07-30 1998-02-17 Shizuoka Seiki Co Ltd 電解加工による仕上げ加工方法
JPH1058236A (ja) * 1996-08-12 1998-03-03 Yuzo Mori 超純水中の水酸基による加工方法
JP2000167714A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Japan Science & Technology Corp 超純水中の水酸化物イオンによる加工方法
JP2001064799A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Yuzo Mori 電解加工方法及び装置
JP2002093761A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Sony Corp 研磨方法、研磨装置、メッキ方法およびメッキ装置
JP2003213500A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Ebara Corp 基板処理装置および方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01115516A (ja) * 1987-10-28 1989-05-08 Shizuoka Seiki Co Ltd 電解加工装置
JPH0332519A (ja) * 1989-06-28 1991-02-13 Shizuoka Seiki Co Ltd 電解仕上げ加工方法
JPH03158486A (ja) * 1989-11-15 1991-07-08 Mitsubishi Electric Corp 電気化学セル
JPH09508179A (ja) * 1994-01-28 1997-08-19 アトーテヒ ドイッチュラント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 処理材料を電解的に金属化するかエッチングするための方法と装置
JPH0950977A (ja) * 1995-05-31 1997-02-18 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体基板の洗浄装置および洗浄方法
JPH09141528A (ja) * 1995-11-22 1997-06-03 Denso Corp 電解加工装置
JPH1043948A (ja) * 1996-07-30 1998-02-17 Shizuoka Seiki Co Ltd 電解加工による仕上げ加工方法
JPH1058236A (ja) * 1996-08-12 1998-03-03 Yuzo Mori 超純水中の水酸基による加工方法
JP2000167714A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Japan Science & Technology Corp 超純水中の水酸化物イオンによる加工方法
JP2001064799A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Yuzo Mori 電解加工方法及び装置
JP2002093761A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Sony Corp 研磨方法、研磨装置、メッキ方法およびメッキ装置
JP2003213500A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Ebara Corp 基板処理装置および方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100767047B1 (ko) 2006-05-20 2007-10-17 한국기계연구원 전해연마지그 및 이를 이용한 메탈마스크의 전해연마방법
JP2008305910A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Hitachi Zosen Corp 導電性金属酸化物薄膜の除去方法及び装置
JP2023510024A (ja) * 2020-05-11 2023-03-10 セムシスコ ゲーエムベーハー 回転可能な基板の化学及び/又は電解表面処理用の処理流体のための分配システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4310085B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7655118B2 (en) Electrolytic processing apparatus and method
EP1777736A1 (en) Electrolytic processing device and substrate processing apparatus
US20070187257A1 (en) Electrolytic processing apparatus and electrolytic processing method
KR100917433B1 (ko) 이온 교환기를 재생시키는 방법 및 장치, 그리고 전해질처리장치
US7101465B2 (en) Electrolytic processing device and substrate processing apparatus
JP4310085B2 (ja) 電解加工方法及び装置
US20040256237A1 (en) Electrolytic processing apparatus and method
JP3933520B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2004002910A (ja) 電解加工方法及び装置
JP4172945B2 (ja) 電解加工用イオン交換体の再生方法及び再生装置
JP4233331B2 (ja) 電解加工方法及び装置
US20070095659A1 (en) Electrolytic processing apparatus and electrolytic processing method
JP4127361B2 (ja) 電解加工装置
JP2004255479A (ja) 電解加工方法及び電解加工装置
JP4130073B2 (ja) イオン交換体の再生方法及び再生装置
JP2003175422A (ja) 電解加工装置及び方法
JP2004084054A (ja) 電解加工方法及び装置
JP2006013177A (ja) 電解加工装置及び電解加工方法
US20060175191A1 (en) Composite machining device and method
JP2005054205A (ja) 電解加工装置及び電解加工方法
JP2005199401A (ja) 電解加工装置及び方法
JP2003266245A (ja) 電解加工装置及び方法
JP2004322292A (ja) 電解加工装置
JP2006128576A (ja) 電解加工装置及び電解加工方法
JP2005264268A (ja) 電解加工装置及び電解加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees