JP2004060011A - 電解式オゾン水製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高効率で、原料水が硬水・温水であっても、所定のオゾン濃度が得られる電解式オゾン水製造装置を提供する。
【解決手段】一端側に原料水流入口を、他端側に流出口を有した円筒状の反応槽本体内に、旋回流生成装置を収納する。該反応槽本体には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔部を設け、この窓孔を略接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部を連設する。そして、主反応室部内に、内側に陽極電極を、その外側にイオン交換膜を、さらに、その外側に陰極電極を、夫々重ねて収納する。さらに、上記主反応室部の外面には、イオン交換膜の陰極電極側面が洗浄水室に露出する窓孔を設けてなる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水を電気分解して、オゾン発生触媒機能を有した材質で製造した陽極電極側に発生する酸素中に、一部オゾンを生成するようになし、この電気分解で発生したオゾンが、電気分解中の水に溶け込んで、オゾン水となるようになした電解式オゾン水製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、オゾン水(オゾンを溶解した水)の製造装置としては、主として、曝気式が採用されている。この曝気式オゾン水製造装置は、原料酸素と、該原料酸素をオゾン化する無声放電式オゾナイザーと、この無声放電式オゾナイザーで製造した気相のオゾンを原料水中に溶解する曝気装置(気液接触装置)とで構成されている。しかし、この曝気式のオゾン水製造装置は、先ず、ボンベに入った酸素が必要で原料酸素の入手が煩雑であるという問題点を有し、また、無声放電のために高電圧を必要とするので、そのための電源装置が大型となるという問題点を有している。また、上記気液接触装置にも相応の容量の反応槽が必要とされ、全体の装置が大型なものとなるという問題点を有している。さらには、無声放電オゾナイザーで得られた気相のオゾンは、万が一漏れ出ると人間にとっても危険であるので、オゾン水の使用場所で、所望量のオゾン水を手軽に製造することができないという問題点を有しており、オゾン水の利用が普及しないでいる。
【0003】
そこで、上記曝気式のオゾン水製造装置に対して、最近は電解式オゾン水製造装置が注目されている。この電解式オゾン水製造装置は、水を電気分解すると陽極電極側に発生する酸素の一部にオゾンが混ざることを利用したもので、イオン交換膜の両面に電極を重ねることで電気分解用の電極間隔が近接してオゾン発生に効果的な非常に激しい電気分解が実現可能となり、また、電極の材質をオゾン発生触媒機能を有するものを選定し、さらには、その形状を適宜に選定することで、最近ではオゾン発生効率が顕著に向上されてきている。
【0004】
具体的な従来例としての電解式オゾン水製造装置としては、100mm角程度の大きさのイオン交換膜の一面側に50メッシュの白金製の陽極電極を、他面側に同じ陽極電極を重ね、両電極に、電圧が十数ボルトの直流電圧を印加し、該イオン交換膜の陽極電極面側に原料水を沿わせて流過させると、このようなコンパクトで簡易な構成で、数PPMのオゾン水が得られる。従って、オゾン水を使用する場所で手軽に所望量得られるものである。さらに、この電解式オゾン水製造装置は、発生したオゾンは、発生すると同時にほとんどその全量が原料水中に溶け込んでしまい、大気中に放散されるオゾンがほとんど無いので、安全性も非常に高いものである。
【0005】
しかし、これら電解式オゾン水製造装置としては、当初、オゾン発生触媒機能を有する電極材として酸化鉛が使用されていた。この酸化鉛で構成した電極は、加工性が悪く、オゾン生成効率を高く保つ電極板形状が形成できないという問題点と、製造したオゾン水中に、鉛が溶け出す危惧とを有していた。
【0006】
そこで、電極材の選定が種々試行され、最近は酸化鉛に代え、白金(Pt).金(Au)等の貴金属又はチタン(Ti)等が使用されるようになり、これら金属はいずれのものも加工性がよいので、種々の形状に加工されて、オゾン発生効率を向上する試みが、種々なされてきた。そして、この種の新たな電極材は、金網状にして、イオン交換膜をその間に挟むことで、電極がイオン交換膜を覆う部位と、イオン交換膜が露出する部位との境界を多く得られ、かつ、金網とイオン交換膜との接触部位は、該金網構成線には直線的な部位がないので、イオン交換膜と電極との接触部は、接触した部位から順次離れる部位が多数形成され、この境界各部位で、オゾン発生に有利な激しい電気分解が発生するので、全体的に高いオゾン発生効率が得られるようになってきた。
【0007】
そして、本発明者等は、さらなるオゾン発生効率の向上のため、従来、次のような提案を行い、予想以上の効果が得られることを確認した。第一の提案は、コンパクト化と反応距離(反応時間)の確保で、従来イオン交換膜を始め、金網状の陽極電極と陰極電極とは、夫々を平面的なまま使用し、その陽極電極側に原料水を沿わせて流過させていた。すなわち、扁平箱状の容器を平らなイオン交換膜で縦方向に2分して(該イオン交換膜で扁平な陽極室と陰極室とに仕切られるように二分し)仕切り、このイオン交換膜の一面側に金網状の陽極電極、他面側に同じく金網状の陰極電極を重ね、該容器の陽極電極側を原料水が通過するようになし(上記陽極室の一端に原料水流入口、他端側にオゾン水流出口を設ける。)てある。しかし、この方式は、上記陽極室内全体に均一に原料水が流れるように工夫した各種整流装置を使用するも、原料水が偏った特定部位に局所的に流れる等の現象が確実に抑止することが難しく、オゾン発生量の安定性が保証しきれないことがあった。
【0008】
そこで、本発明者等は、上記イオン交換膜と陽極電極と陰極電極とを重ねて組み合わせたものを筒状に巻いて、この筒状の陽極電極面の周面を螺旋状に進む流路に案内されて原料水が流過するようになすことで、原料水が長時間・確実に、電気分解雰囲気中にとどまる(電気分解のための放電界と原料水とが長時間・確実に接触する)ことで、コンパクトな構造で、高いオゾン生成効率が得られるようになしたものである。
【0009】
図6によって、この提案の一例を具体的に説明すると、円柱体20aの外周に所定の太さのスぺーサー20bを螺旋状に巻いて、このスぺーサー20bのピッチ幅によって確保される間隙部が螺旋状の流路Rを形成するようになしてある。
そして、このスぺーサー20bの外側に白金(Pt)金網製の陽極電極13を、その外側にイオン交換膜14を、さらにその外側に、同じく白金(Pt)金網製の陰極電極15を順に巻きつけてなる。そして、上記陰極電極15の外側には所定の太さのスペーサー20cを螺旋状に巻きつけ、上記円柱体20a乃至スペーサー20cは円筒状の反応槽本体部10内に圧入・嵌入してある。なお、円筒状の反応槽本体部10の長手方向両端部位には、その内周面と円柱体20aの周面との間隙を塞ぐエンドリング20d,20dが設けられ、一方のエンドリング20dは原料水の流入口10aが前記流路Rの一端に連通して設けられ、他方のエンドリング20d(図6では、円筒状の反応槽本体部10の上部にあって明示していない。)は流出口10bが前記流路Rの他端に連通して設けられている。また、円筒状の反応槽本体部10には、前記スペーサー20cで構成される流路R4に連通する洗浄水の流入口16aと流出口16bとを設けてなる。
【0010】
なお、図6において、40は陽極電極13と陰極電極15とに直流電圧を印加する電源装置、50bは洗浄水タンク、41は該洗浄水タンク50bと前記洗浄水の流入口16aと流出口16bとに連結した、洗浄水循環ポンプを示すものである。
【0011】
次に、第2の提案は、上記の提案とは一見して矛盾するようにも見えるが、一度発生したオゾンが電気分解のための電界の影響を受けて分解されることを防ぐため、発生したオゾンを直ちに発生場所から別の場所に移動する工夫である。この工夫として、前記図6のような螺旋状の流路Rを使用するも、イオン交換膜と陽極電極と陰極電極とを組み合わせたものは筒状の全周ではなく、該螺旋状の流路Rの各半周部位にのみ設けることで、流路Rによって旋回して流れる原料水が、電界部位との接触と隔離とを順次繰り返すようになしたものである。この提案に基づく実験例は、当初オゾン発生効率が半減するものと当然予想されたが、実際には、電極面積を半減しても、オゾン水のオゾン濃度は通常10〜15%程度低下するのみであり、消費電力に対するオゾン生成効率は明らかに向上するものであった。
【0012】
次いで、第三の提案は、電解用の両電極近傍部位の洗浄である。電気分解が長時間連続すると、原料水中に溶存している、カルシウムイオンやマグネシウムイオン等が、析出してイオン交換膜の表面等に(正確には、イオン交換膜と両電極との接触面部の間隙部位等に)堆積する。そして、これらカルシウムやマグネシウムの堆積物は絶縁性を有するため、電気分解のための電流の流れを阻害してしまうことになる。そこで、これら析出・堆積物の防止のための、陰極電極側に、これらカルシウムイオンやマグネシウムイオン等が、溶け込むことのできる電解液を使用するものである。
【0013】
この種、電解式のオゾン水製造装置には、原料水に純水をするのが望ましいが、入手が比較的難しい純水のみを使用できるとは限らず、原料水中の溶存物質が電気分解にともなって析出・堆積する現象が、今なお、電解式オゾン水製造装置の最も大きな問題点とされている。そして、このような絶縁物質の析出・堆積の従来の防止策としては、水流による物理的洗浄として、原料水の流路を限定して流速を高め堆積を防止する方法、定期的に電極の極性を反転して洗浄用運転をする方法等の試みがなされたが、これらは、安定運転期間を延長できて効果的ではあるも、未だ、その延長期間も充分満足できるものではなかった。そこで、陰極電極側に電解液を接触させておくことで、原料水中の溶存物質を、該イオン交換膜を透過させ陰極電極側に円滑に移動させ、かつ陰極電極側にある電解液(洗浄水と称する。)に溶け込ませることで、溶存物質の析出自体を抑止して、より長期間、安定的な電気分解を保つことができるようになしたものである。
【0014】
以上のような提案の組み合わせで、図6のような装置で、常温水道水を原料水として、15V・7アンペアの消費電力で、オゾン濃度4PPMのオゾン水を、毎分2リットルの量で安定的に得られるようになり、この装置を直列に二台連結することで、オゾン濃度5〜7PPMのオゾン水を、毎分2リットルの量で得られようになった。そして、オゾン濃度3PPM以上のオゾン水は、手などの消毒・殺菌に充分な殺菌力を有し、オゾン濃度5〜7PPM以上のオゾン水は、殺菌力は無論、脱臭効果や有機物の分解力も利用でき、オゾン水の実用的な利用が注目されてきている。
【0015】
しかし、最近になって、オゾン水の新たな要望として、シャワー等での全身殺菌等にオゾン温水が利用できないかとの要望が寄せられた。すなわち、30〜45℃といった、比較的高温のオゾン水の供給装置が要求されるようになってきたが、オゾンを溶解させるには、原料水の温度が低いほど有利なのは無論で、このような、高温度のオゾン水を得るにはさらなる効率向上が要求されるものである。
【0016】
高温のオゾン水を得るには、低温の原料水で高濃度のオゾン水を製造し、このオゾン水を所望温度まで加温する方法も想定できるが、この方法では、加温中に危険な気相オゾンが放出されることもあるので、オゾン水を加温するより、使用する温度の原料水を予め用意して電解式オゾン水製造装置でオゾン水を得る方が安全性が高いことは明らかであるが、このような、高温の原料水を用いたオゾン水製造装置はこれまで実現不可能とされていた。なお、結果の比較で、詳細な理由は判明していないが、37℃の水に、オゾン濃度2PPMとなるまで気相のオゾンを曝気したものと、37℃の水を電気分解してオゾン濃度2PPMとなしたものを夫々毎分1.5リッターで流しながら手洗いに使用したとところ、気相オゾンを曝気したオゾン水は比較的強いオゾン臭を確認できたが、電気分解で得たオゾン水は同じ温度でも、オゾン臭はほとんど確認できないものであり、オゾン温水は、電解式で製造する方が有利であることが確認できた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記の問題点及び要望に鑑みなされたもので、より効率を向上し、原料水が比較的高温で、カルシウムイオン等が混入されている商用の水道水(硬水)でも、所定のオゾン濃度のオゾン水が得られる電解式オゾン水製造装置を提供することを課題としたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明は、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状の反応槽本体部10内に、該円筒状の反応槽本体部10内を流過する原料水が旋回流となるようになした旋回流生成装置20を収納し、上記円筒状の反応槽本体部10には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔11を設け、さらに、該円筒状の反応槽本体部10には、該窓孔11を接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部12を連設し、上記主反応室部12内には、内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極13を、その外側にイオン交換膜14を、さらに、その外側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極15を、夫々重ねて収納し、上記主反応室部12の外面には前記イオン交換膜14の陰極電極15側面が洗浄水室50bに露出する窓孔17を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0019】
それ故、本発明電解式オゾン水製造装置は、陽極電極13と陰極電極15との間に直流電圧を印加し、円筒状の反応槽本体部10内を原料水が流過するようになす。すると、原料水は円筒状の反応槽本体部10内を螺進しながら、主反応室部12内の陽極電極13を重ねたイオン交換膜14の面に間欠的に衝突し、衝突と螺進とを繰り返す。そして、イオン交換膜14の一面に衝突する際、該原料水は電気分解され、陽極電極13側に酸素とオゾンとを発生し、この発生したオゾンは、酸素の約8倍水に溶け易いとされる上、微少気泡であると共に、発生期の非常に反応性の高い状態にあるので、そのほぼ全量が原料水中に溶け込む。そして、円筒状の反応槽本体部10と主反応室部12とは、一部のみが連通しているので、螺進する原料水はイオン交換膜14の一面に衝突した後に、直ちに電解(電界)部位から離れ、オゾンの混入と、混入したオゾンの原料水中への溶解時間の確保との作用が繰り返される作用を呈する。
【0020】
上記が本発明の基本的作用であるが、本発明の特長的な作用としては、さらに、原料水加圧作用と、衝突撹拌作用と、密閉性の保証に伴う効率向上作用とが期待できる。先ず、原料水加圧作用であるが、旋回・螺進する原料水は主反応室部12内において、遠心力を受けてオン交換膜14の一面に衝突する。したがって、原料水はこの部位で局所的に加圧される(内圧が高まる)ことになる。そして、原料水が加圧状態にあると電気分解で発生したオゾンは、その分原料水中に溶け込み易くなる作用を呈するものである。
【0021】
次に、本発明は、上記衝突で、衝突撹拌作用を呈する。撹拌方式の一つとして衝突板方式というものがある。この衝突板方式は、流体の衝突によって気泡等が細かく分断されるので、特に、気液混合には効率的な混合方式とされているが、本発明では、電気分解が集中的に発生している場所に原料水が衝突するので、まさに、この効率的な衝突板方式の気液混合が行われる作用を呈するものである。
なお、電気分解により発生した気泡状の酸素及びオゾンは、これもまた水に比較しては絶縁性を有するものと言え、電気分解の場所に長く止まると電流を遮断して継続的な電気分解の阻害原因になるが、本発明はこの気泡を原料水の衝突流によりその部位から払拭する作用をも呈するものである。
【0022】
次に、前記した密閉性の保証に伴う効率向上作用であるが、実は、従来例で説明した、イオン交換膜14と陽極電極13と陰極電極15とを組み合わせたものを筒状に構成し、その周面に沿わせて原料水を螺旋状に流過させるようになしたものは、本発明とその構成がよく似ているが、大きな相違点は、該イオン交換膜14を仕切り材として、陽極電極13側と陰極電極15側とをいかに信頼性高く密閉、シールすることができるかにある。図6従来例で、平面的な陽極電極13、イオン交換膜14、陰極電極15は夫々を順に巻いて、端部を重ねて密閉性を確保しているが、いくら、平面的なイオン交換膜14を巻き重ねることで密閉性を確保しているが、これだけでは確実な密閉が保たれるとは限らない。そして、この密閉が保証できないと、陽極電極13側と陰極電極15側との間に移動可能な水が存在することになり、それが原因で電気分解に有効な電位差が低減し、電気分解に電流が消費されず、その分オゾン発生効率が低下する。しかし、本発明では、陽極電極13、イオン交換膜14、陰極電極15は、夫々を全て平面的なまま使用するので、通常のオーリング等のシール材で信頼性の高い密閉が行え、その分、オゾン発生の効率化が行える作用を呈するものである。
【0023】
次に、請求項2の発明は、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状の反応槽本体部10内に、外周面に螺旋状の流路R用の溝を設けた螺子棒状の旋回流発生装置20を嵌入して、該円筒状の反応槽本体部10内を流過する原料水が該流路Rに案内されて旋回流となるようになし、上記円筒状の反応槽本体部10には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔11を設け、さらに、該円筒状の反応槽本体部10には、該窓孔11を接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部12を連設し、上記主反応室部12内には、内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極13を、その外側にイオン交換膜14を、さらに、その外側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極15を、夫々重ねて収納し、上記主反応室部12の外面には前記イオン交換膜14の陰極電極15側面が、電解溶液を収容した洗浄水室50bに露出する窓孔17を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0024】
それ故、本発明電解式オゾン水製造装置は、請求項1の作用に加えて、旋回流生成装置20を、外周面に螺旋状の流路R用の溝を設けた螺子棒状で構成して、この旋回流生成装置20を円筒状の反応槽本体部10内に嵌入してなるので、原料水流入口10aから流入した原料水は、流路Rに確実に案内されて、所謂、明確に画定された旋回流となり、流路の断面積とそのピッチとで決定する圧力損失のもと、原料水が流出口10bから流出するまでに主反応室部12と衝突する回数を所定回数に決定する作用を呈するものである。
【0025】
次に、請求項3の発明は、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状の反応槽本体部10内に、外周面に螺旋状の流路R用の溝を設けた螺子棒状の旋回流発生装置20を嵌入して、該円筒状の反応槽本体部10内を流過する原料水が該流路Rに案内されて旋回流となるようになし、上記円筒状の反応槽本体部10には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔11を設けると共に、この窓孔11の外周部位には、円筒部の接線方向に伸びるフランジ部11aを設け、さらに、該円筒状の反応槽本体部10には、上記フランジ部11aに密接して、該窓孔11を塞ぐ蓋板12aによって平面的な主反応室部12を連設し、上記主反応室部12内には、フランジ部11aと蓋板12aとで密閉シールリング18を介装して挟持されるイオン交換膜14を設け、この内イオン交換膜14の内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極13を、該イオン交換膜14の外面側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極15を、夫々重ねて収納し、上記陽極電極13と陰極電極15とは、パルス状の直流電圧を発生する電源装置40に連結し、上記主反応室部12の外面には前記イオン交換膜14の陰極電極15側面が、電解溶液を収容した洗浄水室50bに露出する窓孔17を設け、この洗浄水室50bは洗浄水を冷却するゼーベック素子41を、該陰極電極15と所定の間隔を設けて配してなる技術的手段を講じたものである。
【0026】
それ故、本発明電解式オゾン水製造装置は、請求項2の作用にさらに加えて、窓孔11の外周部位には、円筒部の接線方向に伸びるフランジ部11aを設け、さらに、該円筒状の反応槽本体部10には、上記フランジ部11aに密接して、該窓孔11を塞ぐ蓋板12aによって平面的な主反応室部12を連設し、上記主反応室部12内には、フランジ部11aと蓋板12aとで密閉シールリング18を介装して挟持されるイオン交換膜14を設けてなるので、薄いイオン交換膜14を使用しても、陽極側と陰極側とを信頼性高く確実に仕切ることができ、効率的な電気分解保証する作用を呈するものである。
【0027】
なお、パルス状の直流電圧を発生する電源装置40は、放電に伴う発熱量を抑止する作用を、ゼーベック素子41は電解部位の冷却作用を呈し、共に電解部位の発熱によるオゾン生成能力の低下を防止する作用を呈するものである。
【0028】
【実施例】
次に、本発明の実施例を添付図面にもとづいて詳細に説明する。図中、10が円筒状の反応槽本体で、この反応槽本体10は、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状となし、該反応槽本体10内を流過(図1において、下端側より上端側に向けて流過)する原料水が、該反応槽本体10内で旋回流となるようになした旋回流生成装置20を収納してある。
【0029】
上記旋回流発生装置20としては、上記した原料水流入口10aと流出口10bとを、円筒状の反応槽本体10の接線方向に設けたり、図示しないヒネリ翼(一般に、ヒネリ翼式スタテックミキサーと称される。)等を使用してもよいが、本発明で利用しようとしている原料水の旋回流は、限られた反応槽本体10の軸方向の長さ内で、多数回数の確実な旋回が行われるものを想定しているもので、本実施例では該旋回流発生装置20を、螺旋状の流路Rをその外周面に設けた螺子棒形状となし、この旋回流発生装置20を反応槽本体10内に貫入して、原料水は該流路Rにのみ案内されて、原料水流入口10aから流出口10b側に矢印P1,P1,P1・・・で示すように、旋回して流れるようになしてある。すなわち、上記流路Rは、反応槽本体10の内径に一致する太さの円柱体に螺旋状に凹設して形成され(図6従来例のように、スペーサーbで該流路Rを確保しても無論差し支えない。)、この円柱体を反応槽本体10内に嵌入して、該反応槽本体10内周面が流路Rを画定する一部となるようになしてある。
【0030】
そして、上記反応槽本体10には、その円筒状本体を輪切り状とすると、その断面形状が、欠円状となる窓孔部11を設け、さらに、該反応槽本体10には、該窓孔11を略接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部12を連設してある。この窓孔部11は、反応槽本体10の周面の一部を削り取ることで形成でき、図1において、右側面側から見るとこの窓孔部11は縦長の長方形状となるようになっている。そして、本発明では、該反応槽本体10には、該窓孔11を略接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部12を連設してある。
【0031】
上記主反応室部12は、蓋板12aで蓋をすることで平面的な箱状に構成され、所定の容積を有してなるが、その内部は後記する陽極電極13と、イオン交換膜14と、陰極電極15とでほぼ占有され、実質的な主反応室部12は前記流路Rの一部が利用されるようになしてある。また、この主反応室12は蓋板12aで塞ぐとしたが、この蓋板12aには、後記する窓孔17が設けられることによって、主反応室12として塞がれることはないが、イオン交換膜14が仕切りとして機能し、流路R側と該窓孔17側(窓孔17の図1右側)とは仕切られることになる。なお、この流路Rは圧力損失が小さくなるよう、比較的断面積を大きく設定することが望ましく、本実施例では3mm角(断面積略9mm)の流路を確保した。
【0032】
そして、上記主反応室部12内には、内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極13を、その外側にイオン交換膜14を、さらに、その外側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極15を、夫々重ねて収納してある。すなわち、上記主反応室部12は、一面を流路Rに向けて解放し、上記陽極電極13と、イオン交換膜14と、陰極電極15とを保持するものであればよく、本実施例では、前記窓孔部12の外周部には反応槽本体10の略接線方向にフランジ部11aを設け、該反応槽本体10は図2に最も明らかに示すように、断面略Ω形となるようになしてある。そして、このフランジ部11aに重なる蓋板12aとで、陽極電極13と、イオン交換膜14と、陰極電極15とをその周縁部で挟持している。
【0033】
陽極電極13と、陰極電極15とは、本実施例では、白金の金網を使用しているが、その他、金、銀、チタン等を使用するとオゾン発生触媒機能が期待できるとされている。特に、陰極電極15はステンレス等の耐食金属でも充分とされているが、陽極電極13と同様に、白金、金、銀、チタン等の金網を使用するのがオゾン発生効率上望ましいものであり、また、後記する洗浄水の機能を確保するためには、この種、オゾン発生触媒機能を有した陰極電極15を使用することが、より望ましいものであることは実験の結果確認済みである。また、上記イオン交換膜14には、米国デュポン社製、商品名ナフィオン450等を使用すればよい。
【0034】
なお、図1実施例では、上記陽極電極13と、イオン交換膜14と、陰極電極15とを三枚重ねとして、上記フランジ部11aと蓋板12aとで挟持しているが、この方法だと確実な密閉性が確保されないのと、両電極13,15等の平面性が確保できないので、実際には、別途集電板19,19の使用と、イオン交換膜14のみの密閉機構の併用とを行っている。
【0035】
上記集電板19,19は、陽極電極13と、陰極電極15とが高価(実施例として白金を使用するが、チタンに白金を鍍金したものを使用してもよい。)であるので、細い金網で製造してあり、変形しやすいので、荒い網目の金網や変形静来多孔板の集電板19,19を、前記陽極電極13の内側と、陰極電極15の外側とにさらに重ね、この両集電板19,19で、陽極電極13と、イオン交換膜14と、陰極電極15とが変形しないように保持している。なお、この集電板19、19は、電源40に直接連結し、この集電板19,19と接触する陽極電極13と陰極電極15とが電気的にも連結されるようになしてあるのは無論である。なお、図示はしていないが、この集電板19の実施例として、金属板に多数のスリットを入れ、これを、スリットとは直交方向に引き延ばして、各スリット部が開いて網目状となした、所謂ラス網状のものを使用すると、変形が少なくて最適であった。なお、このラス網は、表裏両面に尖った部位があるので、この尖った部位をプレスして平面的に潰して使用して、電極13,15やイオン交換膜14を損傷しないようになしたものを使用した。
【0036】
また、上記イオン交換膜14のみの密閉機構の併用とは、多孔性の陽極電極13と陰極電極15と集電板19,19とは、多孔性であるが故、その確実な密閉は相当に困難なので、これらの挟持部は、密閉を行わず、これらを保持するのみに止め、イオン交換膜14は一回り大きき設定してこの部位を密閉用部として、別途図3に示すように、フランジ部11aと蓋板12aとで密閉シールリング18,18等を介装して挟持されるようになし、該密閉シールリング18,18等で容易・確実な密閉性を確保するようになしてある。
【0037】
そして、上記主反応室部12の外面には、前記イオン交換膜14の陰極電極15側面が洗浄水室50bに露出する窓孔17を設けてなる。前記イオン交換膜14の陰極電極15側面には水は不要であるとする報告もあるが、実際には、この面を水で満たすことが円滑な電気分解に必要であることが多くの実験例から確認されており、最近の本発明者等の実験では、この陰極電極15側面の水を電解液とすると、原料水中のイオン物質が、イオン交換膜14を透過して、陰極電極15側面の水に溶け込む現象を見いだした。従って、この陰極電極15側面の電解液はイオン物質がイオン交換膜14の表面に析出、堆積するのを防止できることから、この電解液を洗浄水として利用できるものである。なお、この洗浄水は図1及び図2では省略してあるが、イオン交換膜14の陰極電極15側を覆う、適宜形状の水槽を設けて、この水槽内に該洗浄水を満たせばよいのは無論である。
また、この洗浄水は図6従来例のように循環するようになしてもよいのも無論である。
【0038】
上記窓孔17は、蓋体12aを枠状に形成することで実現でき、この窓孔17に連通して適宜な洗浄水槽を連設すればよいが、図4例では、反応槽本体10を水没循環式となしている。上記反応槽本体10は、仕切板51でオゾン水室50aと洗浄水室50bとに仕切られた水槽50の、洗浄水室50b内に収納される。この水槽50は、該耐オゾン水性のガラス、又はアクリル樹脂等で製造されている。そして、このオゾン水室50aには水道水等の原料水が所定量注入され、本発明の主要部である上記反応槽本体10を水没してある。また、このオゾン水室50a内には水中ポンプ52も収納され、該オゾン水室50a内の原料水は該水中ポンプ52で反応槽本体10の原料水流入口10aから該反応槽本体10内に圧送・供送されるようになしてある。
【0039】
そして、該反応槽本体10の流出口10bにはオゾン水室50aの外に伸びる流路R1が連結され、この流路R1はオゾン水使用場所まで延設される。そして、該流路R1の先端部位近くには、手元弁53が設けられ、この手元弁53は常時は該流路R1を閉じているが、オゾン水使用時のみ該流路R1を手動等で開いてオゾン水を該流路R1の先端より排出・供給するようになしている。なお、上記流路R1の途中には、リリーフ弁54が設けられ、手元弁53が閉じられて流路R1内の内圧が所定以上に高まると、該リリーフ弁54の流出口10cからオゾン水が流出し。このオゾン水はオゾン水室50a内に流出して環流するようになしてある。
【0040】
なお、上記仕切板51には、窓孔55が設けられ、この窓孔55と反応槽本体10の窓孔17とが連通するようになして、該反応槽本体10を仕切り板51に取り付けてある。すなわち、洗浄水室50bはオゾン水室50aとは気密を保つと共に、該洗浄水室50b内の洗浄水は、両窓孔55,17を介してイオン交換膜14の陰極電極15面側に接触できるようになしてある。なお、この洗浄水室50b内の洗浄水としては塩化ナトリウム水溶液、又はクエン酸水溶液等(電導率300μS・cm マイクロシーベルト・センチメートル以上の電解質の水が望ましい。)が使用できる。
【0041】
なお、上記洗浄水は図示しないポンプと流路等で循環式としてもよいが、本実施例では電気分解で発生する水素が気泡となって浮上することで、洗浄液が循環するように、窓孔55に近接して後記するゼーベック素子41を設け、局所的な部位を浮上する水素気泡が、底部の流路面積を縮小した堰部41aより該洗浄水を導入して、共に随伴して上昇するようになしてある。なお、洗浄水室50bの上部には水素処理触媒室56が設けられ、電気分解で発生した、水素は水素処理触媒室56内の触媒と接して大気中の酸素と反応して水に戻るようになしている。
【0042】
また、上記オゾン水室50aには、上下一対の水位計57a,57bと、反応槽本体10の流入口10a側と流出口10bとに一対のオゾン濃度センサー58a,58bとが設けてある。この水位計57a,57bは、オゾン水室50a内の水量を所定の範囲内に確保するためのもので、上限の水位計57aが水位上昇を検知すると、水槽50の上に設けた電源・制御回路70中の、図5に示す電磁弁電源回路71を介して原料水供給源の電磁弁59を閉じ、下限の水位計が水位の低下を検知すると該電磁弁59を開いて、この電磁弁59に連結した商用水道水等の原料水を、該オゾン水室50a内に供給・注入するといった、従来公知な使用法で使用される。
【0043】
また、上記オゾン濃度センサー58a,58bは、検出電極と相手電極とを所定距離離して対設してなり、その間をオゾン水で満たすことで、一種のガルバニー電池としての起電力が発生し、流れる電流値の変化でオゾン濃度を検出する従来公知なものが使用される。そして、このオゾン濃度センサー58a,58bはオゾン濃度が所定の濃度に達しているか否かを判定する他、電気分解用の両電極13,15の汚染をも検出するようになしている。先ず、両オゾン濃度センサー58a,58bの測定値は判断回路72で整理判断され、その測定数値を表示装置73に表示するが、一方又は双方の測定値でオゾン濃度が所定値以下となっていると、使用不可の赤ランプL1を点灯し、オゾン濃度が所定値以上となると、使用不可の赤ランプL1を消灯して、使用可の青ランプL2を点灯する。なお、オゾン濃度が所定値以上となると、陽極電極13と陰極電極15とへの荷電を停止するようになしてもよい。
【0044】
そして、新たな原料水が大量に供給されて、オゾン水室50a内のオゾン水のオゾン濃度がある設定値以下の場合に、両オゾン濃度センサー58a,58bの測定値の差が一定値以下の状態が所定時間継続されると、電極が汚染されているものと判断して、赤ランプL1を点滅する。すなわち、本発明に使用される反応槽本体10はワンパスで、原料水を3PPM程度上昇することが可能で、オゾン水室50aに新たな原料水が追加された当初の、オゾン濃度が低下して状態では、電気分解が初期の設定条件で生じていれば、両オゾン濃度センサー58a,58bの測定値の差が一定値以上となるわけであるが、万が一、両オゾン濃度センサー58a,58bの測定値の差が一定値以下の状態が所定時間継続されると、正常な電気分解が生じていないことは明らかで、その主な原因は電極の汚染であることが考えられる。
【0045】
なお、上記電源・制御回路70には、図5に示すような、必要箇所に所定の電圧を印可する電源回路40,40aと、通電時間スイッチS1乃至S4の閉成時間を積算して一定時間が経過すると洗浄水の劣化を知らせる、洗浄水監視回路74(カウンター回路)が収納されている。洗浄水の監視は導電性の変化、PH値の変化等でも把握できるが、これらは実際には、装置も複雑で、誤動作も多いので、本実施例では、最も簡単で、経験則から正確に判断できる、電気分解の総時間の経過で、洗浄水が劣化し、交換時期が来たことを検出し、ブザー75、表示装置75a等で知らせるようになしている。なお、図5の符号76は、洗浄水監視回路74のリセットスイッチ、61,62はドレーン排出用弁である。また、本実施例では、スイッチS1ないしS4は全て連動してON・OFFされるようになしてある。
【0046】
次に、請求項2の発明は、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状の反応槽本体10内に、外周面に螺旋状の流路R用の溝を設けた螺子棒形状の旋回流発生装置20を嵌入して、該反応槽本体10内を流過する原料水が該流路Rに案内されて旋回流となるようになし、上記反応槽本体10には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔11を設け、さらに、該反応槽本体部10には、該窓孔11を接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部12を連設し、上記主反応室部12内には、内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極13を、その外側にイオン交換膜14を、さらに、その外側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極15を、夫々重ねて収納し、上記主反応室部12の外面には前記イオン交換膜14の陰極電極15側面が、電解溶液を収容した洗浄水室50bに露出する窓孔17を設けてなるものである。
【0047】
すなわち、本発明は請求項1の旋回流生成装置20を、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状の反応槽本体10内に、外周面に螺旋状の流路R用の溝を設けた螺子棒形状の旋回流発生装置20を嵌入して、該反応槽本体10内を流過する原料水が該流路Rに案内されて旋回流となるようになしたものである。原料水を旋回流となす旋回流生成装置20としては、前記もしたように接線方向からの原料水の圧入、ヒネリ翼等種々の方式が想定できるほか、回転翼による駆動等の考えられるが、本発明はこれらの内、特に強制的に設定された回数の旋回が行われる方式として、螺旋状の流路Rを予め用意したものである。
【0048】
旋回する原料水が、平面的な主反応室部12、すなわち陽極電極13に衝突することで、この部位には激しく細かな渦流が生じ、電気分解で発生する、酸素、オゾンは払拭されるようにその発生場所から、渦流と旋回流に載って移動することになり、電気分解雰囲気への原料水の衝突と、オゾンの原料水中への溶解反応時間の確保とが交互に繰り返され、前記したように円滑な電気分解の確保と、効率的な発生オゾンの原料水中への溶解とが確保され、結果として効果的なオゾン水生成が可能となるものである。
【0049】
次に、請求項3の発明は、一端側に原料水流入口10aを、他端側に流出口10bを有した円筒状の反応槽本体10内に、外周面に螺旋状の流路R用の溝を設けた螺子棒形状の旋回流発生装置20を嵌入して、該反応槽本体10内を流過する原料水が該流路Rに案内されて旋回流となるようになしてあるのは、前記請求項2の発明と同じ構成である。
【0050】
そして、上記反応槽本体部10には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔11を設けると共に、この窓孔11の外周部位には、円筒部の略接線方向に伸びるフランジ部11aを設けてある。このフランジ部11aは、図2に示すように、窓孔11の外周部位を、円筒部の略接線方向にフランジ部11aを延設して形成すればよいが、図2の奥手前側には該フランジ部11aと同一平面の平面部11b,11b(図1参照)を有して、該窓孔11の外周には同一平面のフランジ状枠が形成されるようになしてある。
【0051】
さらに、該反応槽本体部10には、上記フランジ部11aに密接して、該窓孔11を塞ぐ蓋板12aによって平面的な主反応室部12を連設し、上記主反応室部12内には、フランジ部11aと蓋板12aとで密閉シールリング18,18を介装して挟持されるイオン交換膜14を設け、このイオン交換膜14の内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極13を、該イオン交換膜14の外面側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極15を、夫々重ねて収納してある。
イオン交換膜14の一面に陽極電極13を他面に金網状の陰極電極15を重ねたものを、密閉性を確保して保持することは、金網状の陽極電極13と同じく金網状の陰極電極15とが密閉性を困難とする。そこで、本発明では両電極13,15より一回り大きくした両面が平面のイオン交換膜14を密閉シールリング18,18を介して密閉性を確保したものである。
【0052】
上記陽極電極13と陰極電極15とは、パルス状の直流電圧を発生する電源装置40に連結してある。電気分解には通常の直流電源を使用すればよいが、本発明では、原料水が高温な場合でもオゾン発生能力を確保するため、放電に伴う発熱を少しでも抑えるため、パルス状の直流電圧を使用した。オゾン発生量は流れた電流に比例するため、この種パルス状の直流電圧を使用すると、電圧か低下している瞬間は電気分解が当然発生せず、その分オゾン生成能力は低下する。しかし、この電圧がパルス状に加わることで発熱量が低下し、その分はオゾンの発生量が増加(発生したオゾンが分解されないと理解することもできる。)するものである。なお、パルス状の電圧は、半波整流電圧や全波整流電圧でもよいが、図5のスイッチS1と陽極電極13との間に記したような矩形波パルス電圧を使用するのが、最も発熱量が少なく望ましいものである。
【0053】
そして、本発明は上記主反応室部12の外面には前記イオン交換膜14の陰極電極15側面が、電解溶液を収容した洗浄水室50bに露出する窓孔17を設け、この洗浄水室50bは洗浄水を冷却するゼーベック素子41を該陰極電極15と所定の間隔を設けて配してなるものである。このゼーベック素子41は異種金属乃至異種半導体が重ねられて構成され、直流電圧を印加することで一面側が冷却され、他面側が加熱される従来公知なものが使用でき、無論、冷却面を陰極電極15側に向け、電気分解用の放電での発熱を洗浄水を介して冷却する。なお、該ゼーベック素子41の加熱側面には原料水を接触させて、原料水の保温・加熱用に使用するとよく、図実施例では、ゼーベック素子41の加熱側面には独立した熱交換用水槽部50dを設け、この熱交換用水槽部50dとオゾン水室50aとを復路用流路R2で連通すると共に、オゾン水室50a内に収納した第二循環ポンプ52aの吐き出し口と熱交換用水槽部50bとを往路用流路R3で連通している。
【0054】
【発明の効果】
本発明は、温度42℃の温水を原料水に使用したところ、容量20リットルのオゾン水室50a内の原料水を3分で4PPMのオゾン濃度となすことができ、この状態は毎分4リッターでオゾン水を使用し続けても変化することはなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電解式オゾン水製造装置の主要部である反応槽本体部の一部切欠正面図である。
【図2】反応槽本体の横断面図である。
【図3】電極部上部の一例を示す部分断面図である。
【図4】本発明電解式オゾン水製造装置の、一実施例縦断面図である。
【図5】本発明に使用される電気回路部に一実施例回路図である。
【図6】従来例の電解式オゾン水製造装置の反応槽本体部の一部切欠正面図である。
【符号の説明】
10    反応槽本体
10a   原料水流入口
10b   流出口
11    窓孔
11a   フランジ部
12a   蓋板
12    主反応室部
14    イオン交換膜
13    陽極電極
15    陰極電極
18    密閉シールリング
20    旋回流発生装置
40    電源装置
41    ゼーベック素子
50a   イオン水室
50b   洗浄水室
R     流路

Claims (3)

  1. 一端側に原料水流入口(10a)を、他端側に流出口(10b)を有した円筒状の反応槽本体(10)内に、該反応槽本体(10)内を流過する原料水が旋回流となるようになした旋回流生成装置(20)を収納し、
    上記反応槽本体(10)には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔部(11)を設け、さらに、該反応槽本体(10)には、該窓孔(11)を略接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部(12)を連設し、
    上記主反応室部(12)内には、内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極(13)を、その外側にイオン交換膜(14)を、さらに、その外側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極(15)を、夫々重ねて収納し、
    上記主反応室部(12)の外面には、前記イオン交換膜(14)の陰極電極(15)側面が洗浄水室(50b)に露出する窓孔(17)を設けてなる電解式オゾン水製造装置。
  2. 一端側に原料水流入口(10a)を、他端側に流出口(10b)を有した円筒状の反応槽本体(10)内に、外周面に螺旋状の流路(R)用の溝を設けた螺子棒形状の旋回流発生装置(20)を嵌入して、該反応槽本体(10)内を流過する原料水が該流路(R)に案内されて旋回流となるようになし、
    上記反応槽本体(10)には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔(11)を設け、さらに、該反応槽本体部(10)には、該窓孔(11)を接線方向に塞ぐ平面的な主反応室部(12)を連設し、
    上記主反応室部(12)内には、内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極(13)を、その外側にイオン交換膜(14)を、さらに、その外側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極(15)を、夫々重ねて収納し、
    上記主反応室部(12)の外面には前記イオン交換膜(14)の陰極電極(15)側面が、電解溶液を収容した洗浄水室(50b)に露出する窓孔(17)を設けてなる電解式オゾン水製造装置。
  3. 一端側に原料水流入口(10a)を、他端側に流出口(10b)を有した円筒状の反応槽本体(10)内に、外周面に螺旋状の流路(R)用の溝を設けた螺子棒形状の旋回流発生装置(20)を嵌入して、該反応槽本体(10)内を流過する原料水が該流路(R)に案内されて旋回流となるようになし、
    上記反応槽本体部(10)には、その円筒部を輪切り状とする断面形状が、欠円状となる窓孔(11)を設けると共に、この窓孔(11)の外周部位には、円筒部の略接線方向に伸びるフランジ部(11a)を設け、
    さらに、該反応槽本体部(10)には、上記フランジ部(11a)に密接して、該窓孔(11)を塞ぐ蓋板(12a)によって平面的な主反応室部(12)を連設し、
    上記主反応室部(12)内には、フランジ部(11a)と蓋板(12a)とで密閉シールリング(18)を介装して挟持されるイオン交換膜(14)を設け、この内イオン交換膜(14)の内側に金網状のオゾン発生触媒機能を有した陽極電極(13)を、該イオン交換膜(14)の外面側に耐食金属で構成した金網状の陰極電極(15)を、夫々重ねて収納し、
    上記陽極電極(13)と陰極電極(15)とは、パルス状の直流電圧を発生する電源装置(40)に連結し、
    上記主反応室部(12)の外面には前記イオン交換膜(14)の陰極電極(15)側面が、電解溶液を収容した洗浄水室(50b)に露出する窓孔(17)を設け、この洗浄水室(50b)は洗浄水を冷却するゼーベック素子(41)を、該陰極電極(15)と所定の間隔を設けて配してなる電解式オゾン水製造装置。
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