JP2004057274A - 遊技機 - Google Patents

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Shohachi Ugawa
鵜川 詔八
Yukihiko Yamaguchi
山口 幸彦
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Abstract

【課題】電源基板に設けられた過電圧保護用の遮断手段の無駄な働きを抑制することが可能な遊技機を提供することである。
【解決手段】回路遮断用のヒューズF1が電源用のコネクタCN1と過電圧検出手段としての双方向性降伏ダイオードD1との間に接続され、電源スイッチSW1が電源用のコネクタCN1とヒューズF1との間に接続されるように回路を構成する。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、交流電源から受ける交流電圧を直流電圧に変換して、制御回路が設けられた制御基板に直流電圧の電力を供給するための回路が設けられた電源基板を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、汎用の交流電圧(AC100V)をそれよりも低い電圧に変圧した遊技機用の交流電源(AC24V)から受ける交流電圧を直流電圧に変換して制御回路が設けられた制御基板に直流電圧の電力を供給するための回路が設けられた電源基板を有するものがあった。
【0003】
このような遊技機では、電源基板において、交流電圧を受入れるために遊技機用の交流電源に接続される電源接続手段(電源コネクタ)と、スイッチング操作に応じて交流電圧を受入れるか否かのどちらかの状態が選択されるスイッチ手段(電源スイッチ)との間に、受入れた交流電圧が所定の電圧を超える過電圧になると内部抵抗が低下する過電圧検出手段(降伏ダイオード)と、交流電圧が加わる回路を過電圧検出手段の内部抵抗が低下したことに応じて遮断する遮断手段(ヒューズ)とが設けられたものがあった。
【0004】
このような構成の電源基板では、交流電源への誤接続等により過電圧(例えば、AC100V)が電源基板に印加されても、過電圧検出手段の内部抵抗が低下したことに応じて生じる過電流が流れたときに遮断手段が交流電圧の加わる回路を遮断することにより、交流電圧の加わる回路に過電圧が加わることが防がれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来の遊技機では、次のような問題があった。電源基板においては、過電圧検出手段および遮断手段がスイッチ手段よりも電圧印加経路の上流側である電源接続手段側に位置している。このため、電源接続手段が誤って遊技機用の交流電源よりも高電圧(たとえば、AC100V)の交流電源に接続されたときには、たとえスイッチ手段が交流電圧を受入れない状態を選択していても、過電圧検出手段の内部抵抗が低下したことに応じて過電流が流れることにより遮断手段が交流電圧の加わる回路を瞬時に遮断してしまう。
【0006】
したがって、従来の遊技機では、交流電圧の加わる回路に過電圧が与えられるおそれがないにもかかわらず遮断手段による回路の遮断が行なわれるので、遮断手段が無駄に働いてしまう。このように遮断手段が無駄に働くと、ヒューズ等の交換が必要な遮断手段の場合には無駄な交換作業および交換費用が生じ、電磁式遮断器等の交換が不要であるが非遮断状態への切換え作業が必要な遮断手段の場合には無駄な切換え作業が生じる。
【0007】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、電源基板に設けられた過電圧保護用の遮断手段の無駄な働きを抑制することが可能な遊技機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 交流電源から受ける交流電圧を直流電圧に変換して、制御回路が設けられた制御基板(遊技制御基板31、演出制御基板80、払出制御基板37)に直流電圧の電力を供給するための回路が設けられた電源基板(電源基板510)を有する遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記電源基板は、
前記交流電圧を受入れるために前記交流電源に接続される電源接続手段(電源コネクタCN1)と、
スイッチング操作に応じて、前記電源接続手段が受電した前記交流電圧を受入れるか否かのどちらかの状態が選択されるスイッチ手段(電源スイッチSW1)と、
前記電源接続手段から受入れた交流電圧が所定の電圧を超える過電圧になると内部抵抗が低下する過電圧検出手段(双方向性降伏ダイオードD1)と、
該過電圧検出手段の内部抵抗が低下したことに応じて過電流が流れると前記交流電圧が加わる回路を遮断する遮断手段(ヒューズF1)とを含み、
前記遮断手段が前記電源接続手段と前記過電圧検出手段との間に接続され、前記スイッチ手段が前記電源接続手段と前記遮断手段との間に接続されている(図5参照)。
【0009】
このような構成によれば、遮断手段が電源接続手段と過電圧検出手段との間に接続され、スイッチ手段が電源接続手段と遮断手段との間に接続されているので、スイッチ手段が遮断手段および過電圧検出手段よりも交流電圧の印加経路の上流側である電源接続手段側に位置している。このため、スイッチ手段により交流電圧を受入れる状態が選択されている状態で電源接続手段が誤って高電圧の交流電源に接続された等の原因で電源接続手段が高電圧の交流電圧を受けたときには、スイッチ手段を経て過電圧検出手段および遮断手段に印加される過電圧により過電圧検出手段の内部抵抗が低下したことに応じて過電流が流れると遮断手段が働いて過電圧の印加が防がれる。一方、スイッチ手段により交流電圧を受入れる状態が選択されていない状態で電源接続手段が誤って高電圧の交流電源に接続されたときには、スイッチ手段を経て過電圧検出手段および遮断手段に過電圧が印加されないので、過電圧遮断手段の内部抵抗が低下せず過電流が流れない。これにより、遮断手段の無駄な働きを抑制することができる。
【0010】
(2) 前記電源基板は、前記電源接続手段から受入れた交流電圧の電力から電荷を蓄積するコンデンサ(コンデンサC1)をさらに含み、
前記コンデンサと前記遮断手段との間に前記過電圧検出手段が接続され(図5参照)、
前記コンデンサは、前記電源接続手段から受入れた交流電圧が前記過電圧となったときに、少なくとも前記遮断手段が回路を遮断するまでの間電荷を蓄積する(図5の説明参照)。
【0011】
このような構成によれば、交流電圧を受入れる回路において過電圧検出手段よりも交流電圧の印加経路の下流側に設けられたコンデンサにより、電源接続手段から受入れた交流電圧が過電圧となったときに、少なくとも遮断手段が回路を遮断するまでの間電荷が蓄積されるので、過電圧により過電圧検出手段の内部抵抗の低下に応じて過電流が流れることにより遮断手段が回路を遮断するまでの間電荷が蓄積されるので、その間は過電圧による電荷がコンデンサに吸収されることとなり、過電圧が、コンデンサよりも交流電圧の印加経路の下流側に伝わりにくくなる。これにより、印加された過電圧が過電圧検出手段により検出されるまでの間において過電圧による電源基板の回路の損傷および制御基板の損傷を抑制することができる。
【0012】
(3) 前記電源基板は、前記制御基板とは別の基板として設けられる(図4参照)。
【0013】
このような構成によれば、電源基板が制御基板とは別の基板として設けられるので、制御基板が電源基板から発生するノイズの影響を受けにくくすることができ、ノイズによる制御基板による制御の暴走等の動作不良を抑制することができる。
【0014】
(4) 前記電源基板は、前記遮断手段が回路を遮断したときに前記遮断手段が回路を遮断したことを報知する報知手段(報知回路B、報知用LED201)をさらに含む。
【0015】
このような構成によれば、遮断手段が回路を遮断したときに遮断手段が回路を遮断したことが報知手段により報知されるので、遮断手段が働いたことを知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、交流電源から受ける交流電圧を直流電圧に変換して、制御回路が設けられた制御基板に直流電圧の電力を供給するための回路が設けられた電源基板を有する遊技機であればすべて対象となる。
【0017】
第1実施形態
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面から見た正面図、図2はパチンコ遊技機1の遊技盤面を正面から見た正面図である。
【0018】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、縦長な方形状に枠組形成される外枠2aと、該外枠2aの内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機1の主要構成部が集約して設けられる前面枠2bと、該前面枠2bの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁状のガラス扉枠2とから構成されている。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3が設けられている。前面枠2bにおいて、打球供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5とが設けられている。また、ガラス扉枠2の後方に位置する前面枠2bには、前面側に遊技領域7が形成された遊技盤100が着脱可能に設けられている。前面枠2bおよびガラス扉枠2は、パチンコ遊技機1の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。ガラス扉枠2には、遊技盤100の遊技領域7をほぼ透視し得る透視窓が開設され該透視窓の裏面からガラス板が装着されている。
【0019】
遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、遊技効果ランプ28a,28b,28cが設けられている。そして、この例では、遊技効果ランプ28bの近傍に景品球払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、遊技効果ランプ28aの近傍に補給球が切れたときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
【0020】
さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット50も示されている。カードユニット50に挿入されたカード内に残額情報が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じて、遊技者に対する遊技球(遊技用のパチンコ玉)の貸出しが行なわれる。
【0021】
カードユニット50には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ151、カード内に記憶された残額情報に端数(100円未満の数)が残存する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED(Light Emitting Diode)に生じさせるための端数表示スイッチ152、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット50内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ154、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口155、および、カード挿入口155の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット50を開放するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0022】
図2を参照して、遊技領域7は、遊技盤100に設けられている。遊技者が図1に示される打球操作ハンドル5を操作すれば、打球待機樋(図示せず)に貯留されている遊技球が打球発射装置(図示せず)により1発ずつ弾発発射され、区画レール101に沿って誘導されて遊技領域7内に打込まれる。
【0023】
以下、遊技領域7の構成をその遊技動作に従って詳細に説明する。
遊技領域7の中央付近には、液晶表示器よりなる可変表示部9を含む可変表示装置8が設けられている。なお、可変表示部9は、液晶表示器に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、PDP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、7セグメントLED等のLED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置(可変表示部)により構成されてもよい。また、可変表示部9は、画像表示式の表示装置(可変表示部)に限らず、外周に複数種類の図柄が描かれた回転ドラムを回転駆動する回転ドラム式、表面に複数種類の図柄が描かれたベルトを回転移動させるものや複数種類の図柄が描かれた円盤を回転させるもの(ロタミント)等のその他の機械式(電気的駆動源により駆動される機械式のもの)の可変表示装置(可変表示部)であってもよい。
【0024】
可変表示部9は、数字、数字以外の文字、図形、模様、キャラクタ等の複数種類の識別情報(特別識別情報)としての特別図柄と、図形等の複数種類の識別情報(普通識別情報)としての普通図柄とをそれぞれ可変表示(更新表示,変動表示ともいう)可能である。ここで、キャラクタとは、可変表示装置(可変表示部)に表示される人間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。なお、可変表示部9により可変表示される識別情報は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せたものであってもよい。
【0025】
可変表示部9では、左図柄,中図柄,右図柄の3つの特別図柄を並んで表示可能な表示領域を有し、これらの特別図柄をスクロール等の方式で可変表示可能である。また、可変表示部9では、特別図柄の背景を表す背景画像が表示される。
【0026】
また、可変表示部9では、当り図柄である○印とはずれ図柄である×印とを普通図柄として交互に表示することにより普通図柄を可変表示(更新表示,変動表示ともいう)可能な表示領域を有している。
【0027】
なお、本実施の形態においては、液晶表示器よりなる可変表示部9に普通図柄を表示する例を示したが、これに限らず、LED、7セグメント表示器など、数字等のその他の図柄を可変表示可能なその他の表示手段を普通図柄の可変表示のために使用してもよい。つまり、普通図柄としては、何らかの形で特別図柄と区別して認識できるようなものであればよい。
【0028】
また、可変表示部9では、それぞれ最大「4」まで表示可能な始動入賞記憶表示領域とゲート通過記憶表示領域とが設けられている。この始動入賞記憶表示領域で表示されている数により、特別図柄の可変表示を始動させるための始動入賞口14への入賞数が上限を4として記憶(メモリへの記憶)されていること(始動入賞記憶という)が表示される。また、ゲート通過記憶表示器で表示されている数により、普通図柄の可変表示を始動させるための通過ゲート11への遊技球の通過数が上限を4として記憶(メモリへの記憶)されていること(普通始動記憶という)が表示される。
【0029】
なお、始動入賞口14を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球である入賞球(入賞玉)を検出する始動口スイッチ17が設けられており、始動口スイッチ17により遊技球が検出された場合には、始動入賞記憶表示領域で表示される始動入賞記憶数を加算更新させるための制御が行なわれる。そして、特別図柄の可変表示の開始条件が成立した場合には、始動入賞記憶表示領域で表示される始動入賞記憶数を減算更新させるための制御が行なわれとともに、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。
【0030】
また、通過ゲート11を通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ12が設けられており、ゲートスイッチ12が遊技球を検出した場合には、ゲート通過記憶表示領域で表示される普通始動記憶数を加算更新させるための制御が行なわれる。そして、普通図柄の可変表示の開始条件が成立した場合には、普通始動記憶表示領域で表示される普通始動記憶数を減算更新させるための制御が行なわれとともに、普通図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。
【0031】
可変表示装置8の下方位置には、ソレノイド16によって開閉動作される始動入賞球装置15(電動チューリップ役物)を兼用する始動入賞口14と、ソレノイド21により駆動される開閉板29の開閉動作により開閉される大入賞口20を有する可変入賞球装置30とが上から順に配列されている。始動入賞口14に入った球は、始動口スイッチ17によって検出された後、遊技盤100の背面に導かれる。また、大入賞口20に入った球は、Vカウントスイッチ23もしくはカウントスイッチ22に検出された後、遊技盤100の背面に導かれる。また、大入賞口20から可変入賞球装置30内に入った球のうち、Vカウントスイッチ23により検出された球は、その後、カウントスイッチ22に向けて誘導され、カウントスイッチ22により検出される。したがって、大入賞口20から内部に入った球は、結果的にすべてカウントスイッチ22により検出される。
【0032】
遊技盤100には複数の入賞口19,24が通常入賞口として設けられている。遊技球の入賞口19,24への入賞は、入賞口スイッチ19a,24aによってそれぞれ検出される。複数の入賞口19,24それぞれに対応して入賞口スイッチ19a,24aが設けられているため、各入賞口19,24毎に入賞した球の検出が迅速に行なわれる。
【0033】
遊技領域7には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ25が設けられている。また、遊技領域7の下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26が設けられている。
【0034】
打球発射装置から発射され遊技領域7に入った打球(打玉)は、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、その検出信号に基づいて普通図柄が所定期間可変表示した後、表示結果が導出表示される制御が行なわれる。普通図柄の可変表示結果が、当り図柄として予め定められた表示態様(○印の図柄)である場合には、始動入賞球装置15が所定時間閉状態から開放状態に制御され、始動入賞口14に打球が入賞しやすい状態となる。その後、始動入賞球装置15は、閉状態となる。
【0035】
打球が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9において、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。一方、図柄の可変表示が開始できる状態でなければ、メモリの始動入賞記憶数および表示される始動入賞記憶数が1増やされる。そして、可変表示部9での可変表示が開始される毎にメモリの始動入賞記憶数および表示される始動入賞記憶数が1ずつ減らされる。
【0036】
可変表示部9での特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。表示結果が導出表示されるときには、基本的に、左図柄、右図柄、中図柄の順に特別図柄が停止表示される。そして、停止時の図柄の組合せが大当り図柄の組合せ(たとえば、777等のぞろ目の特定の図柄の組合せ)となると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生し、通常遊技状態からその大当り遊技状態に移行する制御が行なわれる。大当り遊技状態においては、開閉板29の動作により、通常状態において閉状態とされている大入賞口20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(たとえば10個)の打球が入賞するまで開放される制御が行なわれる。そして、大入賞口20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ23で検出されると、継続権が発生し大入賞口20を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数(たとえば15ラウンド)許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【0037】
図示を省略するが、可変入賞球装置30の内部(大入賞口20内)においては、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている。この大入賞口内誘導板は、Vカウントスイッチ23の方向へ向けて傾斜した状態と、Vカウントスイッチ23とは逆の方向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソレノイド33により駆動制御される。その場合、大入賞口20が1回開放されたとき(1ラウンド中)には、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出するまでは、振分部材がVカウントスイッチ23の方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウントスイッチ23により検出されやすい状態にされ、Vカウントスイッチ23が玉を1個検出した後は、振分部材がVカウントスイッチ23とは逆方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がVカウントスイッチ23により検出されにくい状態にされる。
【0038】
また、可変表示装置8の可変表示中(この場合は、可変表示部9の可変表示中)においては、リーチ状態(左図柄と右図柄とが一致した状態で中図柄が変動しているリーチ表示)が発生する場合がある。リーチ状態においては、遊技を盛り上げるための所定の演出が行なわれる。
【0039】
可変表示の停止時における可変表示部9での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せ(確率変動図柄の組合せともいう)である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわちこのような場合には、予め定められた確率変動終了条件が成立するまで、特別遊技状態としての確率変動状態(以下、「確変」という。)という遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0040】
また、可変表示装置8における可変表示部9の左側部および右側部には、それぞれ龍の形状を模した可動演出手段(可動演出装置)として、左右一対の態様で2つ(複数)の可動部材10,10が設けられている。可動部材10,10は、可変表示装置8での表示に関連した動作演出を含む遊技の演出のために用いられる。可動部材10,10は、たとえば、可変表示部9において大当りの予告を行なう場合等、可変表示部9の表示に関連した演出を行なうときに動作させられる。
【0041】
これら可動部材10,10は、それらの近傍に配置されたソレノイド71,71のうちの対応するものと、ソレノイド72,72のうちの対応するものとにより駆動され、遊技において所定の演出動作をするために所定の可動範囲内で動作制御される。各可動部材10が動作される場合は、たとえば、龍の口を閉じた態様の待機状態から、龍の口を開いた態様の活動状態となる。さらに、各可動部材10は、口を開いた態様の活動状態から口を閉じた態様の待機状態にも制御される。この各可動部材10に対応して、可動部材10の所定箇所(龍の目)を発光させるための装飾用の発光体として、複数種類の色で発光する機能を有するLEDよりなる役物飾りランプ40が可動部材10とは別体で設けられている。このように可動部材10の所定箇所を発光させることにより、可動部材10の動作をより強調して示すことができる。つまり、役物飾りランプ40は、可動部材10を発光演出(発光による演出)するための発光体である。
【0042】
このように、可動部材10は、その動作が遊技者により視認可能な箇所に設けられ、可変表示装置8の前面側を含む予め定められた可動範囲で動作演出(動作による演出)を行なう遊技の演出に用いられる。
【0043】
次に、パチンコ遊技機1の裏面においては、上部に遊技球を貯留する遊技球タンクが設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が遊技球タンクに供給される。遊技球タンク内の遊技球は、誘導樋を通って、後述する球払出装置97に至る。入賞の発生により玉払出条件が成立した場合には、球払出装置97から景品玉としての賞球がパチンコ遊技機1の前面側に設けられた打球供給皿3または余剰球受皿4に払出される。
【0044】
入賞口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17およびカウントスイッチ22によりそれぞれ入賞球が検出されると、スイッチに応じて予め定められた数の賞球(景品玉)の払出しが行なわれる。たとえば、始動口スイッチ17により入賞球が検出されると6個の賞球が払出される。また、カウントスイッチ22により入賞球が検出されると15個の賞球が払出される。また、入賞口スイッチ19a,24aにより入賞球が検出されると10個の賞球が払出される。
【0045】
次に、この実施の形態に示されたパチンコ遊技機1における大当りとするかはずれとするかの決定(大当り判定ともいう)、リーチ状態とするか否かの決定(リーチ判定ともいう)、特別図柄の可変表示における変動パターンの決定、および、特別図柄の停止図柄の決定等の各種制御事項の決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ(図4参照)においてランダムカウンタを用いてランダムに決定される。そして、その決定に従った制御が実行される。
【0046】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について説明する。図3はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図である。
【0047】
パチンコ遊技機1の裏面側には、汎用の交流電鍵(AC100V)をそれよりも低い電圧に変圧した遊技機用の交流電源(AC24V)に接続され、パチンコ遊技機1を動作させるための電源電圧の供給を受けるための電源プラグ135aを有する電源コード135が設けられている。
【0048】
また、可変表示装置8の背面では、図3に示すように、機構盤36の上部に遊技機タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球が遊技球タンク38に供給される。遊技球タンク38内の遊技球は、誘導樋39を通って球払出装置97に至る。
【0049】
機構盤36には、主な制御基板として、遊技制御基板31、演出制御基板80、および、払出制御基板37が設けられている。遊技制御基板(主基板ともいう)31は、遊技制御を行なう遊技制御用マイクロコンピュータが搭載された制御基板である。演出制御基板80は、特別図柄表示部9等の表示制御、遊技効果ランプ28a,28b,28c等の発光体を制御するランプ制御、音声を制御する音声制御、および、可動部材10,10等の可動部材を制御する可動部材制御のそれぞれを統括して行なう演出制御用マイクロコンピュータが搭載された制御基板である。払出制御基板37は、景品球などの払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータが搭載された制御基板である。また、機構盤36には、電源コード135から供給される交流電圧を直流電圧に変換して、パチンコ遊技機1に設けられた各電機部品および各制御基板に電源電力を供給する電源基板910が設けられている。これら各基板は、基板面を外部から観察可能な態様で、内部が透視可能な合成樹脂製の基板ケース(基板収容体)内に収容されている。
【0050】
さらに、機構盤36の下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34が設置されている。また、パチンコ遊技機1の下部のカードユニット50側には、パチンコ遊技機1とカードユニット50とを通信可能に接続するためのコネクタ100aが設けられている。さらに、このコネクタ100aに一端が接続されたハーネス55の他端がカードユニット50に設けられたコネクタ500に接続されている。
【0051】
また、誘導樋39を通った遊技球は、球切れ検出器187を通過して供給樋186a,186bを経て球払出装置97に至る。球払出装置97から払出された遊技球は、連絡口を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連絡口の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰球受皿4に連通する余剰球通路が形成されている。入賞に基づく景品球が多数払出されて打球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口に到達した後さらに遊技球が払出されると、遊技球が、余剰球通路を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出されると、感知レバーが満タンスイッチ48を押圧して満タンスイッチがオンする。この状態では、球払出装置97内のステッピングモータの回転が停止して球払出装置97の動作が停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止する。なお、この実施の形態では、電気的駆動源の駆動によって遊技球を払出す球払出装置として、ステッピングモータの回転によって遊技球が払出される球払出装置97を例示するが、その他の駆動源によって遊技球を送出す構造の球払出装置を用いてもよいし、電気的駆動源の駆動によってストッパを外し遊技球の自重によって払出がなされる構造の球払出装置を用いてもよい。
【0052】
また、賞球払出制御を行なうために、入賞口スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17およびVカウントスイッチ23からの信号が、遊技制御基板31に送られる。遊技制御基板31のCPU56は、始動口スイッチ17がオンすると6個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。また、カウントスイッチ22がオンすると15個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。そして、入賞口スイッチ19a,24aがオンすると10個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。なお、この実施の形態では、たとえば、入賞口24に入賞した遊技球は、入賞口24からのセーフ球流路に設けられている入賞口スイッチ24aで検出され、入賞口19に入賞した遊技球は、入賞口19からのセーフ球流路に設けられている入賞口スイッチ19aで検出される。
【0053】
次に、パチンコ遊技機1の制御回路の構成を説明する。図4は、パチンコ遊技機1における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。なお、図4には、制御基板として、遊技制御基板31、払出制御基板37、および、演出制御基板80が示されている。
【0054】
遊技制御基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59とが含まれている。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する。スイッチ回路58は、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ23、カウントスイッチ22、入賞口スイッチ19a,24a、満タンスイッチ48、球切れスイッチ187、球切れ検出スイッチ167、および、賞球カウントスイッチ301Aからの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ53に与える。ソレノイド回路59は、入賞球装置15を開閉するソレノイド16、大入賞口20の開閉板29を開閉するソレノイド21、および、大入賞口内誘導板を動作させるソレノイド33を遊技制御用マイクロコンピュータ53からの指令に従って駆動する。
【0055】
また、遊技制御基板31は、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部9の可変表示開始(始動)に利用された始動入賞球の個数を示す始動情報(有効始動情報)、確率変動が生じたことを示す確変情報、および、賞球数を示す賞球情報をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含んでいる。
【0056】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、遊技制御用のプログラム等を記憶する記憶手段の一例であるROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用プログラムに従って制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む遊技制御用のマイクロコンピュータである。この実施の形態ではROM54,RAM55はCPU56に搭載されている。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。なお、CPU56とROM54,RAM55とは1チップ化されていなくてもよい。つまり、ROM54、RAM55およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、接続された各種スイッチ(検出器)からの信号を受け、接続された制御対象の機器を駆動する制御を行なう。
【0057】
さらに、遊技制御基板31には、遊技制御用マイクロコンピュータ53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちいずれかのI/Oポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67が設けられている。なお、球払出装置97から遊技制御基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、図4においてはそれらは省略されている。
【0058】
また、演出制御基板80には、表示制御、ランプ制御、可動部材制御、および、音制御の各制御手段として機能し、これらの制御により遊技の演出制御を行なうことが可能な演出制御用マイクロコンピュータ800が搭載されている。この演出制御用マイクロコンピュータ800の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ53と同様である。
【0059】
遊技制御基板31から演出制御基板80には、演出制御基板80により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である演出制御コマンド等の情報が伝送される。演出制御用マイクロコンピュータ800は、このような演出制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【0060】
そのため、演出制御コマンドには、特別図柄および普通図柄の可変表示制御内容についての表示制御コマンド、ランプおよびLED等の発光体(以下、ランプと総称する)の制御内容についてのランプ制御コマンド、可動部材の制御内容についての可動部材制御コマンド、ならびに、音の制御内容についての音制御コマンドが含まれている。
【0061】
具体的に、表示制御コマンドとしては、たとえば可変表示の変動パターン(可変表示の開始を含む)、可変表示の停止図柄、可変表示の停止、大当り時の表示等の可変表示に関する各種指令が示される。演出制御用マイクロコンピュータ800では、この表示制御コマンドに応じて、特別図柄および普通図柄の可変表示等の表示制御を行なう。
【0062】
また、演出制御用マイクロコンピュータ800では、ランプ制御コマンドに応じて、遊技効果ランプ28a〜28c、賞球ランプ51、球切れランプ52、役物飾りランプ40、および装飾ランプ25のような発光体の駆動制御(発光動作制御)を行なう。
【0063】
また、演出制御用マイクロコンピュータ800では、可動部材制御コマンドに応じて2つのソレノイド71,71および2つのソレノイド72、72(図においては、1組のソレノイド71,72が代表例として示されている)のそれぞれへ与える駆動電流を制御して各可動部材の駆動制御を行なう。
【0064】
さらに、演出制御用マイクロコンピュータ800では、遊技制御基板31から伝送される効果音等の音声制御に関する指令情報としての音制御コマンドに応じて、スピーカ27から出力される(発生される)音の制御を行なう。
【0065】
また、遊技制御基板31から払出制御基板37には、払出制御基板37により駆動制御される球払出装置97による賞球の払出制御に関する指令情報としての払出制御コマンド等の情報が伝送される。この払出制御コマンドは、入賞球の発生に応じた賞球の払出数等を指令するコマンドである。払出制御基板37では、払出制御用マイクロコンピュータ370(払出制御手段)が搭載されており、この払出制御用マイクロコンピュータ370が、払出制御コマンドに応じて賞球の払出制御を行なう。この払出制御用マイクロコンピュータ370の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ53と同様である。また、払出制御用マイクロコンピュータ370では、カードユニット50と相互に情報通信することにより、カードユニット50からの指令に応じた貸球の払出制御も行なわれる。
【0066】
電源基板910は、交流電源から受けるAC24Vの交流電圧を直流電圧に変換して、制御回路が設けられた遊技制御基板31、演出制御基板80、および、払出制御基板37の各種制御基板等に所定電圧レベルの直流電圧の電力を供給する。このような電源基板910は、電力供給先の制御基板とは、別体で設けられている。
【0067】
この実施の形態では、遊技制御基板31および払出制御基板37に設けられたRAMが、バックアップ電源でバックアップされている。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間はRAMの内容が保存される。そして、各制御基板におけるCPUは、電源電圧の低下を検出すると、所定の処理を行なった後に電源復旧待ちの状態になる。また、電源投入時に、各制御基板におけるCPUは、RAMにデータが保存されている場合には、保存データに基づいて電源断前の状態を復元する。
【0068】
遊技制御基板31(遊技制御用マイクロコンピュータ53)から演出制御基板800へ送信される情報には、制御の指令内容を示す制御コマンドと、該コマンドの取込みタイミングを示すINT信号とが含まれる。ここで、コマンドは、1コマンドが2バイトのデータで構成されており、制御モードの種類を指令する1バイトのMODEデータと、MODEデータで指令された制御モードにおける具体的な制御内容を指令する1バイトのEXTデータとにより構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ53は、このような2バイトのデータを、指令先の制御基板へ順次送信することにより、制御内容を指令する。
【0069】
図4においては、可変表示制御機能、ランプ制御機能、可動部材制御機能、および、音制御機能のすべてを1つのマイクロコンピュータ800に含ませ、そのマイクロコンピュータ800が前述したような表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、可動部材制御コマンド、および、音制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を行なうようにした例を示した。このような構成を採用することにより、このパチンコ遊技機1では、表示制御、可動部材制御、ランプ制御、および、音制御を同期させた演出を容易に行なうことができる。
【0070】
なお、このように可変表示制御機能、ランプ制御機能、可動部材制御機能、および、音制御機能のすべてを1つのマイクロコンピュータ800に含ませる構成に限らず、可変表示制御機能、ランプ制御機能、可動部材制御機能、および、音制御機能を複数個のそれぞれのマイクロコンピュータに分割構成したり、適宜組合せて複数個のマイクロコンピュータで構成し、各マイクロコンピュータ用に定められたコマンドに応じて各種制御を行なうようにしてもよい。
【0071】
次に、電源基板510に形成された回路(電源回路)を図5〜図7を用いて説明する。図5は、電源基板510に設けられた回路の一構成例を示す回路図である。図6は、第1レギュレータ回路140の構成を示す回路図である。図7は、第2レギュレータ回路150の構成を示す回路図である。
【0072】
この例において、電源基板510では、交流電源からAC24Vの交流電圧の電力(交流電力)を受け、その交流電力をDC30V、DC21V、DC12VおよびDC5Vの複数種類の電圧レベルの直流電圧の電力(直流電力)に変換して直流電力を生成するとともに、ノイズが除去されたAC24Vの交流電力も生成する。
【0073】
図5を参照して、電源基板510には、遊技機用の交流電源から供給されるAC24Vの交流電圧を受入れるために電源コード135を介して交流電源に接続される電源コネクタCN1、払出制御基板37に接続されるコネクタCN2、演出制御基板80に接続されるコネクタCN3、および、遊技制御基板31に接続されるコネクタCN4が接続手段として設けられている。
【0074】
電源コネクタCN1と、コネクタCN2〜CN4のそれぞれとの間には、前述したような各種電力を生成するための回路が設けられている。以下にその回路を説明する。
【0075】
電源基板510には、ダイオードがブリッジ接続されて全波整流を行なう整流回路が2つ設けられている。一方の整流回路120は、D2〜D5の4つのダイオードにより構成されている。他方の整流回路130は、D6〜D9の4つのダイオードにより構成されている。
【0076】
整流回路120,130は、電源コネクタCN1に対して、一対(2本)の交流ライン(交流供給配線)LN1,LN2を介して並列に接続されている。電源コネクタCN1と、整流回路120,130との間に設けられた交流ラインLN1,LN2間には、電源コネクタCN1側(以下、上流側とも呼ぶ)から順に並んで、電源スイッチSW1、双方向性降伏ダイオードD1、コンデンサC1、チョークコイル110、および、コンデンサC2がそれぞれ接続されている。
【0077】
電源スイッチSW1は、一対(2本)の交流ラインを同時に開閉できるように2つの接点を有するスイッチであり、切換え操作に応じてオン状態とオフ状態とを切換える切換え式のスイッチで構成されている。
【0078】
双方向性降伏ダイオードD1は、電源コネクタCN1から受入れた交流電圧が過電圧となったことが検出可能な過電圧検出手段として設けられている。具体的に、双方向性降伏ダイオードD1は、2本の交流ラインLN1,LN2間の電圧がAC24V以下の通常の電圧であるときは、その内部抵抗の大きさにより交流ラインLN1,LN2間を短絡しない。一方、AC24Vを超える過電圧(たとえば、AC100Vのような電圧)が印加されたときに、双方向性降伏ダイオードD1は、内部抵抗が低下して交流ラインLN1,LN2間を短絡して、一方向に電流を流す特性を有する。
【0079】
また、交流ラインLN1,LN2のうちのいずれか一方(この例ではLN2側)においては、電源スイッチSW1と双方向性降伏ダイオードD1との間の経路にヒューズF1が設けられている。ヒューズF1は、AC24Vを超える過電圧の印加に基づいて双方向性降伏ダイオードD1により交流ラインLN1,LN2間が短絡されたときにAC24Vを超える電圧により生じる一方向に流れる過電流(過剰な電流)によって溶断し、整流回路120,130等の交流電圧が加わる下流側の回路に過剰な電圧が加わらないように、交流電圧が加わる回路(たとえば、電源コネクタCN1と整流回路120,130との間の回路および整流回路120とコネクタCN2との間の回路)を遮断するために設けられている。
【0080】
双方向性降伏ダイオードD1の下流側で、かつ、チョークコイル110の上流側に設けられたコンデンサC1は、交流ライン間LN1,LN2に加わる交流電圧のノイズを除去するとともに、AC24Vを超える過電圧の印加に基づいて双方向性降伏ダイオードD1の内部抵抗の低下により交流ラインLN1,LN2間が短絡されたときに少なくともヒューズF1が溶断するまでの間において、過電圧により生じた電荷を蓄積する機能を有する。つまり、コンデンサC1は、双方向性降伏ダイオードD1により交流ラインLN1,LN2間が短絡されたときに少なくともヒューズF1が溶断するまでの間、交流電圧が加わる回路に生じた過電圧による過剰な電荷を吸収する態様で電荷を蓄積し続けることが可能な程度の容量とされている。
【0081】
チョークコイル110およびその下流側に設けられたコンデンサC2は、それぞれ、交流ラインLN1,LN2間に加わる交流電圧のノイズを除去するために設けられている。
【0082】
以上に示したような交流電圧が加わる回路においては、各部品が次のように設けられているということができる。ヒューズF1が電源コネクタCN1と双方向性降伏ダイオードD1との間に接続され、電源スイッチSW1が電源コネクタCN1とヒューズF1との間に接続されている。
【0083】
整流回路120は、前述のようにノイズが除去されたAC24Vの交流電圧が入力され、その入力電圧を整流してDC30Vの直流電圧を出力するためのものである。また、整流回路130は、前述のようにノイズが除去されたAC24Vの交流電圧が入力され、その入力電圧を整流してDC21Vの直流電圧を出力するためのものである。
【0084】
整流回路120に入力されたAC24Vの交流電圧は、整流されてDC30Vの直流電圧として、ヒューズF2を介してコネクタCN3に与えられる。また、整流回路120が接続された交流ラインLN1,LN2は、そのままコネクタCN2に接続されている。このため、整流回路120に加わるAC24Vの交流電圧のうち、整流回路120に入力されない電圧は、ノイズが抑制されたAC24Vの交流電圧として、そのままコネクタCN2に与えられる。
【0085】
整流回路130に入力されたAC24Vの交流電圧は、整流されてDC21Vの直流電圧として、ヒューズF3を介してコネクタCN2に与えられ、ヒューズF4を介してコネクタCN3に与えられ、ヒューズF5を介してコネクタCN4に与えられる。さらに、整流回路130により整流されたDC21Vの直流電圧は、第1レギュレータ140および第2レギュレータ150のそれぞれにも与えられる。
【0086】
整流回路130と第1レギュレータ140との間に設けられた一対(2本)の直流ライン(直流供給配線)LN3,LN4間には、直流電圧の平滑化および安定化のためのコンデンサC4〜C8が接続されている。また、整流回路140と第2レギュレータ150との間に設けられた一対(2本)の直流ライン(直流供給配線)LN5,LN6間には、直流電圧の平滑化および安定化のためのコンデンサC10〜C14が接続されている。
【0087】
第1レギュレータ140は、入力電圧に基づいてDC12Vの直流電圧を発生させる定電圧発生回路であり、DC12Vの直流電圧を出力する。第1レギュレータ140の出力側には、出力電圧を安定化させるためのコンデンサC9が設けられている。第1レギュレータ140から出力されたDC12Vの直流電圧は、ヒューズF6を介してコネクタCN2に与えられ、ヒューズF7を介してコネクタCN3に与えられ、ヒューズF8を介してコネクタCN4に与えられる。
【0088】
第2レギュレータ150は、入力電圧に基づいてDC5Vの直流電圧を発生させる定電圧発生回路であり、DC5Vの直流電圧を出力する。第2レギュレータ150の出力側には、出力電圧を安定化させるためのコンデンサC15が設けられている。第2レギュレータ150から出力されたDC5Vの直流電圧は、ヒューズF9を介してコネクタCN2に与えられ、ヒューズF10を介してコネクタCN3に与えられ、ヒューズF11を介してコネクタCN4に与えられる。
【0089】
また、1本設けられたDC30Vの直流電圧の供給ライン、3本設けられたDC21Vの直流電圧の供給ライン、3本設けられたDC12Vの直流電圧の供給ライン、および、3本設けられたDC5Vの直流電圧の供給ラインの各ラインと、接地電位を受ける接地ノード(接地点)GNDとの間には、同一の構成を有する報知回路A,A,…が接続されている。このように、直流電圧を供給する複数のラインについては、各ラインに1つずつ報知回路Aが設けられている。
【0090】
このような複数の報知回路Aは、たとえば、図中のDC30Vの直流電圧の供給ラインに接続されているもののように、報知用LED200と、電流制限用の抵抗器R1とが直列に接続されたものであり、各ラインのヒューズとコネクタとの間のノード(接続点)に一方端(報知用LED200の入力端)が接続されており、接地ノードGNDに他方端(R1の一端)が接続されている。各報知用LED200は、発光状態が基板ケースの外部から視認可能な状態で設けられている。
【0091】
このような各報知回路Aは、対応する各ラインにより直流電圧が供給されているときには、報知用LED200に電流が流れることにより報知用LED200が発光し、一方、各ラインにより直流電圧が供給されていないときには、報知用LED20に電流が流れないことにより報知用LED200が発光しない。このため、各報知用LED200が発光状態になっているか否かを確認することにより、ヒューズF1が溶断して交流電圧が加わる回路が遮断されているか否かを基板ケースの外部から確認することができる。また、各報知用LED200が発光状態になっているか否かを確認することにより、個別にどのラインで断線等の不具合が生じたかを容易に把握することができる。
【0092】
また、第2レギュレータ150の出力側の直流ライン(配線)LN7,LN8間には、RAMのバックアップ電源回路としてのバックアップ電源回路160が接続されている。このバックアップ電源回路160は、第2レギュレータ150から出力される5Vの直流電圧を遊技制御用のマイクロコンピュータ53のRAM55のバックアップ電源として充電し、停電等の電源供給の遮断によりRAM55の記憶データが失われないように、充電した電力に基づいて5Vの直流電圧の電力をRAM55のバックアップ電源電力(直流電圧)として供給する回路である。バックアップ電源回路160は、バックアップ電源用の電力を充電する大容量のコンデンサC16と、電流が逆流しない態様でコンデンサC16に充電用の電流を供給するダイオードD10とにより構成されている。バックアップ電源回路160からのバックアップ電源用の電力は、コネクタCN4へ供給される。
【0093】
以上に示したように、コネクタCN2〜CN4のそれぞれには、各種電圧レベルの直流電圧が供給される。コネクタCN2への直流電圧は、払出制御基板37へ供給される。コネクタCN3への直流電圧は、演出制御基板80へ供給される。コネクタCN4への直流電圧は、遊技制御基板31へ供給される。
【0094】
また、接地ノードGNDと、コネクタCN4との間に、バックアップクリア用のクリアスイッチSW2が接続されている。このクリアスイッチSW2は、RAM55のバックアップ記憶データをクリア(消去)するために操作される操作手段であって、通常時において開路状態(非導通状態)となっており、リセット操作された場合に閉路状態(導通状態)となる。クリアスイッチSW2は、モーメンタリ動作を行なう押しボタン式のスイッチであり、押すとON状態(導通状態)となり、離すとOFF状態(非導通状態)となる。
【0095】
バックアップ記憶データをクリアするためのクリア信号は、コネクタCN4を介して遊技制御用マイクロコンピュータ53が受ける。このクリア信号は、クリアスイッチSW2が非導通状態となっているときには、ローレベル以外の所定レベルとなり、非アクティブ状態になっている。クリア信号は、ローアクティブ信号であり、クリアスイッチSW2が導通状態となるように操作されたとき(オン状態にされたとき)に、ローレベルとなり、アクティブ状態となる。
【0096】
遊技制御用マイクロコンピュータ53は、電源投入時において電源基板510から直流電圧の供給の開始時期に、クリア信号がアクティブ状態となっていると、RAM55のバックアップ記憶データを消去(初期化)する処理を行なう。このため、電源投入時においてRAM55のバックアップ記憶データを消去するためには、電源スイッチSW1をON状態にする前(OFF状態のとき)にクリアスイッチSW2を押した状態にしておき、その状態を維持したまま電源スイッチSW1をON状態にする操作が必要となる。つまり、バックアップ記憶データを消去(初期化)するためのスイッチ操作においては、クリアスイッチSW2と、電源スイッチSW1とを同時に操作する必要がある。
【0097】
クリアスイッチSW2と、電源スイッチSW1との設置位置の関係は、これらの間の距離が、人が両手を使わずに片手で同時に操作可能な距離となるように定められている。つまり、クリアスイッチSW2と、電源スイッチSW1とは、人が片手で同時に操作できる範囲内で電源基板910上に設けられている。このため、前述したようなバックアップ記憶データの消去のためのスイッチ操作を片手で行なうことが可能となっている。
【0098】
次に、図6を参照して、第1レギュレータ回路140の構成を説明する。第1レギュレータ回路140は、電圧調整機能を有するレギュレータ141と、複数の抵抗器R2〜R6と、複数のダイオードD11〜D14と、複数のコンデンサC17,C18と、コイルL1とが図に示すように接続されて構成されており、各構成要素の働きにより、入力側に加わる直流電圧に基づいて、出力側からDC12Vの直流電圧を出力する。
【0099】
次に、図7を参照して、第2レギュレータ回路150の構成を説明する。第2レギュレータ回路150は、電圧調整機能を有するレギュレータ142と、複数のダイオードD15,D16と、複数のコンデンサC19と、コイルL2とが図に示すように接続されて構成されており、各構成要素の働きにより、入力側に加わる直流電圧に基づいて、出力側からDC5Vの直流電圧を出力する。
【0100】
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
図5に示されるように、交流電圧を受入れる回路の遮断用のヒューズF1が電源コネクタCN1と過電圧検出用の双方向性降伏ダイオードD1との間に接続され、電源スイッチSW1が電源コネクタCN1と回路の遮断用のヒューズF1との間に接続されている。このため、電源スイッチSW1がヒューズF1および双方向性降伏ダイオードD1よりも交流電圧の印加経路の上流側である電源コネクタCN1側に位置している。このため、電源スイッチSW1により交流電圧を受入れる状態が選択されている状態で、たとえば、電源プラグ135aが誤って高電圧の交流電源に接続された等の原因で、電源コネクタCN1が過電圧を受けたときには、電源スイッチSW1を経て双方向性降伏ダイオードD1に印加される過電圧により双方向性降伏ダイオードD1の内部抵抗が低下したことに応じて過電流が流れるとヒューズF1が働いて過電圧の印加が防がれる。一方、電源スイッチSW1により交流電圧を受入れる状態が選択されていない状態で電源用の電源コネクタCN1が誤ってAC100Vのような高電圧の交流電源に接続されたときには、電源スイッチSW1を経て双方向性降伏ダイオードD1に過電圧が印加されないので、双方向性降伏ダイオードD1の内部抵抗が低下せず過電流が流れない。これにより、遮断手段の無駄な働きを抑制することができる。
【0101】
さらに、AC24の交流電源と双方向性降伏ダイオードD1(過電圧検出手段)との間で形成される電流ループ(回路)に、AC100Vのような過電圧による過電流が流れ続けると、AC24Vでの作動用に設計された部品が、発熱して劣化および火災等を引き起こすおそれがあるが、前述したように、そのような電流ループに、ヒューズF1(遮断手段)が設けられ、前述のような過電流により溶断して電流ループを遮断するため、過電流が流れ続けることが防がれ、部品の劣化および火災の発生を抑制することができる。
【0102】
また、図5に示されるように、電源コネクタCN1から受入れた交流電圧が過電圧となったときに、交流電圧を受入れる回路において過電圧検出用の双方向性降伏ダイオードD1よりも交流電圧の印加経路の下流側に設けられたコンデンサC1により、少なくともヒューズF1が回路を遮断するまでの間電荷が蓄積されるので、双方向性降伏ダイオードD1の内部抵抗の低下に応じて過電流が流れることによりヒューズF1が回路を遮断するまで過電圧による電荷がコンデンサC1に吸収されることとなり、過電圧が、コンデンサC1よりも交流電圧の印加経路下流側に伝わりにくくなる。これにより、印加された過電圧が双方向性降伏ダイオードD1により検出されるまでの間において過電圧による電源基板510の回路の損傷および各種制御基板(遊技制御基板31、演出制御基板80、払出制御基板37)の損傷を抑制することができる。
【0103】
また、図4に示されるように、電源基板510が遊技制御基板31、演出制御基板80、および、払出制御基板37とは別の基板として設けられる。このため、各制御基板が電源基板から発生するノイズの影響を受けにくくすることができ、ノイズによる各制御基板による制御の暴走等の動作不良を抑制することができる。
【0104】
また、ヒューズF1が交流電圧が加わる回路を遮断したときには、各直流電圧が各ラインから供給されなくなるので、ヒューズF1により回路が遮断されたことが報知LED200が消灯状態になることにより報知されるので、ヒューズF1が働いたことを報知により知ることができる。
【0105】
第2実施形態
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態においては、第1実施形態の図5に示された回路において、ヒューズF1により交流電圧が加わる回路が遮断されたときに、そのような回路が遮断されたことを報知する報知回路を設けた例を説明する。この第2実施形態については、第1実施形態と異なる点を説明する。
【0106】
図8は、第2実施形態による報知回路の構成を示す回路図である。図8においては、図5に示された回路に報知回路Bが接続された構成について、電源スイッチSW1と双方向性降伏ダイオードD1との間の回路構成が示されている。図8に示されていない回路構成については、図5と同様である。
【0107】
報知回路Bは、報知用LED201と電流制限用の抵抗器R7とが直列に接続されたものであり、前述した報知回路Aと同様に構成されている。報知回路Bは、ヒューズF1に一方端(報知用LED201の入力端)が接続されており、双方向性降伏ダイオードD1に他方端(R7の一端)が接続されている。報知用LED201は、発光状態が基板ケースの外部から視認可能な状態で設けられている。
【0108】
このような報知回路Bは、回路に交流電圧が供給されているときには、報知用LED201に電流が流れることにより報知用LED201が発光し、ヒューズF1が溶断して交流電圧が加わる回路が遮断されることにより回路に交流電圧が供給されていないときには、報知用LED201に電流が流れないことにより報知用LED201が発光しない。このため、報知用LED201が発光状態になっているか否かを確認することにより、ヒューズF1が溶断して交流電圧が加わる回路が遮断されているか否かを基板ケースの外部から確認することができる。
【0109】
このような第2実施形態によれば、第1実施形態により得られる効果に加えて、次のような効果を得ることができる。ヒューズF1が交流電圧が加わる回路を遮断したときにヒューズF1が回路を遮断したことが報知回路B(具体的には報知用LED201による発光の状態の変化)により報知されるので、遮断手段が働いたことを容易に知ることができる。
【0110】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述したRAM55により、遊技制御用の制御データをバックアップデータとして記憶するバックアップ記憶手段が構成されている。前述したクリアスイッチSW2により、前記バックアップ記憶手段によりバックアップ記憶された制御データを初期化するために操作される初期化操作手段が構成されている。遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ53)は、前記初期化操作手段と、前記スイッチ手段(電源スイッチSW1)とが同時に操作されたときに、前記バックアップ記憶された制御データを初期化する制御を行なう。前述したように、前記初期化操作手段と前記スイッチ手段とは、人が片手で同時に操作できる範囲内で、前記電源基板上に設けられている。このようにすれば、バックアップ記憶された制御データの初期化を容易に行なうことができる。
【0111】
(2) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の遊技盤面を正面から見た正面図である。
【図3】パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図4】パチンコ遊技機における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】電源基板に設けられた回路の一構成例を示す回路図である。
【図6】第1レギュレータ回路の構成を示す回路図である。
【図7】第2レギュレータ回路の構成を示す回路図である。
【図8】第2実施形態による報知回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
31 遊技制御基板、80 演出制御基板、37 払出制御基板、510 電源基板、1 パチンコ遊技機、CN1 コネクタ、SW1 電源スイッチ、D1双方向性降伏ダイオード、F1 ヒューズ、C2 コンデンサ、B 報知回路、201 報知用LED。

Claims (4)

  1. 交流電源から受ける交流電圧を直流電圧に変換して、制御回路が設けられた制御基板に直流電圧の電力を供給するための回路が設けられた電源基板を有する遊技機であって、
    前記電源基板は、
    前記交流電圧を受入れるために前記交流電源に接続される電源接続手段と、スイッチング操作に応じて、前記電源接続手段が受電した前記交流電圧を受入れるか否かのどちらかの状態が選択されるスイッチ手段と、
    前記電源接続手段から受入れた交流電圧が所定の電圧を超える過電圧になると内部抵抗が低下する過電圧検出手段と、
    該過電圧検出手段の内部抵抗が低下したことに応じて過電流が流れると前記交流電圧が加わる回路を遮断する遮断手段とを含み、
    前記遮断手段が前記電源接続手段と前記過電圧検出手段との間に接続され、前記スイッチ手段が前記電源接続手段と前記遮断手段との間に接続されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記電源基板は、前記電源接続手段から受入れた交流電圧の電力から電荷を蓄積するコンデンサをさらに含み、
    前記コンデンサと前記遮断手段との間に前記過電圧検出手段が接続され、
    前記コンデンサは、前記電源接続手段から受入れた交流電圧が前記過電圧となったときに、少なくとも前記遮断手段が回路を遮断するまでの間電荷を蓄積することを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記電源基板は、前記制御基板とは別の基板として設けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記電源基板は、前記遮断手段が回路を遮断したときに前記遮断手段が回路を遮断したことを報知する報知手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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