JP2003334308A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003334308A
JP2003334308A JP2002143816A JP2002143816A JP2003334308A JP 2003334308 A JP2003334308 A JP 2003334308A JP 2002143816 A JP2002143816 A JP 2002143816A JP 2002143816 A JP2002143816 A JP 2002143816A JP 2003334308 A JP2003334308 A JP 2003334308A
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JP
Japan
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power supply
supply voltage
gaming machine
board
game
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Withdrawn
Application number
JP2002143816A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takayuki Ishikawa
貴之 石川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源供給基板が作成した電源電圧を複数の電
気部品制御手段に供給する場合に、いずれの電気部品制
御手段において障害が発生したのかを容易に特定できる
ようにする。 【解決手段】 各電気部品制御基板において短絡故障等
のような不具合が発生していなければ、各LED(LD
01〜LD10)は点灯状態である。ある電気部品制御
基板でVSLに関して短絡故障等のような不具合が発生し
た場合、過電流が流れることによって対応するヒューズ
が切れ、対応するLEDのみが消灯する。ある電気部品
制御基板でVDDに関して短絡故障等のような不具合が発
生した場合、過電流が流れることによって対応するヒュ
ーズが切れ、対応するLEDのみが消灯する。ある電気
部品制御基板でVCCに関して短絡故障等のような不具合
が発生した場合、過電流が流れることによって対応する
ヒューズが切れ、対応するLEDのみが消灯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は、遊技者
の操作に応じて遊技が行われるパチンコ遊技機等の遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、例えば遊技球などの遊技
媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に
設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞
すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがあ
る。さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けら
れ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定
の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与
えるように構成されたものがある。
【0003】なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に
設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい
遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとっ
て有利な状態となるための権利を発生させたりすること
や、景品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態に
なることである。
【0004】パチンコ遊技機では、特別図柄を表示する
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」とい
う。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数
開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行す
る。そして、各開放期間において、所定個(例えば10
個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。
そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16
ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開
放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定
個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成
する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例
えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)
が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了す
る。
【0005】大当りの発生等を含む遊技の進行は、遊技
盤の裏面に設置される遊技制御基板(主基板)に搭載さ
れる遊技制御用のマイクロコンピュータ回路によって制
御される。また、遊技盤面や枠内部には、遊技効果を増
進するためのランプ,LEDやスピーカ等が設置されて
いる。それらのオン/オフ制御を行うための回路を搭載
した基板も遊技盤の裏面に設置されている。また、大当
りを生じさせるための液晶表示装置(LCD)等による
可変表示部の表示を制御する各回路を搭載した表示制御
基板、打球の発射制御を行う各回路を搭載した発射制御
基板、賞球や貸球の払出制御を行う払出制御基板等も遊
技盤の裏面に設置されている。以下、各基板を電気部品
制御基板ということがある。また、電気部品制御基板に
搭載されている制御手段は、遊技機に設けられる電気部
品(電気的に動作する部品)を制御するための処理を行
うので、各制御手段を電気部品制御手段ということがあ
る。
【0006】各電気部品制御基板に搭載されている各回
路および遊技機に備えられている各部品には、DC5V
を用いるもの、DC12Vを用いるもの、その他の電圧
を用いるものがある。従って、遊技機では、種々の電源
電圧を作成する必要がある。そこで、各電気部品制御基
板や各部品において用いられる各種電圧を作成する電源
供給基板が各電気部品制御基板とは別に設けられている
ことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電気部品制御基板とは
別に電源供給基板が設けられている場合には、1つの電
源供給基板から複数の電気部品制御基板に電源電圧を分
配できるので遊技機のコストダウンを図ることができ
る。その反面、1つの電源供給基板が集中して各電源電
圧を作成することから、電源供給基板に障害が発生した
場合には、複数の電気部品制御基板すべてに影響が及ぼ
されてしまう。
【0008】また、一つの電気部品制御手段において障
害が発生したことに起因して電源供給基板に障害が発生
した場合に、いずれの電気部品制御基板において障害が
発生したのかを特定することが困難である。すなわち、
複数の電気部品制御基板に電源電圧を分配する場合に、
分配前にヒューズ等の過電流防止手段が設けられること
があるが、そのような構成では、いずれの電気部品制御
基板において障害が発生したのかを特定することが困難
である。
【0009】そこで、本発明は、電源供給基板が作成し
た電源電圧を複数の電気部品制御手段に供給するように
構成されている遊技機において、電気部品制御手段にお
いて障害が発生した場合に、いずれの電気部品制御手段
において障害が発生したのかを容易に特定することがで
きる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技媒体を用いて遊技者が所定の遊技を行う遊技機であ
って、遊技機に設けられる電気部品を制御するための処
理を行う複数の電気部品制御手段(例えば遊技制御手
段、演出制御手段、払出制御手段)と、電気部品制御手
段が使用する所定の電源電圧(例えばVSL:+30V)
を電気部品制御手段に分配する電源電圧供給手段(例え
ば電源基板910に搭載されている回路)と、分配する
電源電圧に関連して、複数の電気部品制御手段のいずれ
において不具合が発生したのかを報知する報知手段(例
えばLED(LD02〜LD04))とを備えたことを
特徴とする。
【0011】分配された後の電源電圧の経路に過電流の
供給を防止するための過電流防止手段(例えばヒューズ
(F02〜F04))を設け、報知手段が、過電流防止
手段が過電流の供給を防止する状態になったことに応じ
て報知を行うように構成されていてもよい。
【0012】過電流防止手段は、交換不能(例えば電源
基板910に固定)に設置されていることが好ましい。
【0013】過電流が供給されないように出力電流を遮
断する過電流保護回路を内蔵したレギュレータICを用
いて所定の電源電圧以外の電源電圧を生成する電源電圧
生成手段(例えばDC−DCコンバータ913)と、レ
ギュレータICが出力電流を遮断したことに応じて、所
定の電源電圧以外の電圧の電源に関して不具合が発生し
たことを報知する第2の報知手段(例えばLED(LD
05〜LD10))とを備えていてもよい。
【0014】所定の電源電圧以外の電源電圧を生成して
電気部品制御手段に分配する電源電圧生成手段(例えば
レギュレータIC924A,924B)と、電源電圧生
成手段が分配する電源電圧(例えばVDD(+12V)、
VCC(+5V))に関連して、複数の電気部品制御手段
のいずれにおいて不具合が発生したのかを報知する第2
の報知手段(例えばLED(LD05〜LD10))と
を備えていてもよい。
【0015】報知手段と第2の報知手段の報知態様は同
じ(例えば不具合発生時に点灯)であることが好まし
い。
【0016】報知手段は、例えば発光手段(例えばLE
D)である。
【0017】所定の電源電圧は、例えば遊技機において
用いられる最も高い電圧(例えばVSL:+30V)であ
る。
【0018】所定の電源電圧は、例えば外部から供給さ
れる交流電圧を整流した直流電圧(例えば遊技機外部か
ら供給されるAC24Vを整流する整流平滑回路914
の出力電圧)である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例である第1種
パチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1は
パチンコ遊技機を正面からみた正面図、図2は遊技盤の
前面を示す正面図である。
【0020】パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成
された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取
り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊
技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に
形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対
して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構
部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けら
れる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構
造体である。
【0021】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供
給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技
球を貯留する余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハ
ンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2
の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられてい
る。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その
板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体であ
る。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されて
いる。
【0022】遊技領域7の中央付近には、それぞれが識
別情報としての図柄を可変表示する複数の可変表示部を
含む可変表示装置(特別可変表示部)9が設けられてい
る。可変表示装置9には、例えば「左」、「中」、
「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。
また、可変表示装置9には、始動入賞口14に入った有
効入賞球数すなわち始動入賞記憶数を表示する4つの特
別図柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)18
が設けられている。有効始動入賞(始動入賞記憶数が4
未満のときの始動入賞)がある毎に、表示色を変化させ
る(例えば青色表示から赤色表示に変化させる)始動記
憶表示エリア18を1増やす。そして、可変表示装置9
の可変表示が開始される毎に、表示色が変化している始
動記憶表示エリア18を1減らす(すなわち表示色をも
とに戻す)。この例では、図柄表示エリアと始動記憶表
示エリア18とが区分けされて設けられているので、可
変表示中も始動入賞記憶数が表示された状態とすること
ができる。なお、始動記憶表示エリア18を図柄表示エ
リアの一部に設けるようにしてもよく、この場合には、
可変表示中は始動入賞記憶数の表示を中断するようにす
ればよい。また、この例では、始動記憶表示エリア18
を可変表示装置9に設けるようにしているが、始動入賞
記憶数を表示する表示器(特別図柄始動記憶表示器)を
可変表示装置9とは別個に設けるようにしてもよい。
【0023】可変表示装置9の下方には、始動入賞口1
4としての可変入賞球装置15が設けられている。始動
入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導か
れ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、
始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装
置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレ
ノイド16によって開状態とされる。
【0024】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20
は大入賞口を開閉する手段である。開閉板20から遊技
盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)
に入った入賞球はV入賞スイッチ22で検出され、開閉
板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出され
る。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換え
るためのソレノイド21Aも設けられている。
【0025】ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッ
チ32aで検出されると、普通図柄始動入賞記憶が上限
に達していなければ、所定の乱数値が抽出される。そし
て、普通図柄表示器10において表示状態が変化する可
変表示を開始できる状態であれば、普通図柄表示器10
の表示の可変表示が開始される。普通図柄表示器10に
おいて表示状態が変化する可変表示を開始できる状態で
なければ、普通図柄始動入賞記憶の値が1増やされる。
普通図柄表示器10の近傍には、普通図柄始動入賞記憶
数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図
柄始動記憶表示器41が設けられている。ゲート32へ
の入賞がある毎に、普通図柄始動記憶表示器41は点灯
するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の
可変表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減ら
す。なお、特別図柄と普通図柄とを一つの可変表示装置
で可変表示するように構成することもできる。その場合
には、特別可変表示部と普通可変表示部とは1つの可変
表示装置で実現される。
【0026】この実施の形態では、左右のランプ(点灯
時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯することによ
って可変表示が行われ、可変表示は所定時間(例えば2
9.2秒)継続する。そして、可変表示の終了時に左側
のランプが点灯すれば当りとなる。当りとするか否か
は、ゲート32に遊技球が入賞したときに抽出された乱
数の値が所定の当り判定値と一致したか否かによって決
定される。普通図柄表示器10における可変表示の表示
結果が当りである場合に、可変入賞球装置15が所定回
数、所定時間だけ開状態になって遊技球が入賞しやすい
状態になる。すなわち、可変入賞球装置15の状態は、
普通図柄の停止図柄が当り図柄である場合に、遊技者に
とって不利な状態から有利な状態に変化する。
【0027】さらに、確変状態では、普通図柄表示器1
0における停止図柄が当り図柄になる確率が高められる
とともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数と
のうちの一方または双方が高められ、遊技者にとってさ
らに有利になる。また、確変状態等の所定の状態では、
普通図柄表示器10における可変表示期間(変動時間)
が短縮されることによって、遊技者にとってさらに有利
になるようにしてもよい。
【0028】遊技盤6には、複数の入賞口29,30,
33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,3
3への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30
a,33a,39aによって検出される。遊技領域7の
左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25
が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収する
アウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上
部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられ
ている。遊技領域7の外周には、天枠ランプ28a、左
枠ランプ28bおよび右枠ランプ28cが設けられてい
る。さらに、遊技領域7における各構造物(大入賞口
等)の周囲には装飾LEDが設置されている。
【0029】そして、この例では、左枠ランプ28bの
近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51
が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れ
たときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって球貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0030】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カードユニ
ット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応してい
るのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット
50内にカードが投入されていることを示すカード投入
表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入され
るカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏
面に設けられているカードリーダライタの機構を点検す
る場合にカードユニット50を解放するためのカードユ
ニット錠156が設けられている。
【0031】打球発射装置から発射された遊技球は、打
球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域
7を下りてくる。打球が始動入賞口14に入り始動口ス
イッチ14aで検出されると、図柄の可変表示を開始で
きる状態であれば、可変表示装置9において特別図柄が
可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始でき
る状態でなければ、始動入賞記憶数を1増やす。
【0032】可変表示装置9における特別図柄の可変表
示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特
別図柄の組み合わせが大当り図柄(特定表示態様)であ
ると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板2
0が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例え
ば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開
閉板20の開放中に打球がV入賞領域に入賞しV入賞ス
イッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20
の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例
えば15ラウンド)許容される。
【0033】停止時の可変表示装置9における特別図柄
の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変図柄)
の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が
高くなる。すなわち、確変状態という遊技者にとってさ
らに有利な状態となる。
【0034】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図3を参照して説明する。図3は、遊技機を裏面か
ら見た背面図である。
【0035】図3に示すように、遊技機裏面側では、可
変表示装置9を制御する演出制御手段が搭載された演出
制御基板80を含む可変表示制御ユニット49、遊技制
御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板
(主基板)31が設置されている。また、球払出制御を
行う払出制御用マイクロコンピュータ等(払出制御手
段)が搭載された払出制御基板37が設置されている。
なお、演出制御手段は、遊技盤6に設けられている各種
装飾LED、普通図柄始動記憶表示器41、装飾ランプ
25、枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ラ
ンプ28b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および
球切れランプ52を点灯制御するとともに、スピーカ2
7からの音発生を制御する。
【0036】また、DC30V、DC21V、DC12
VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電源
基板910や発射制御基板91が設けられている。電源
基板910に搭載されている回路は電源電圧供給手段を
構成する。電源基板910は、大部分が主基板31と重
なっているが、主基板31に重なることなく外部から視
認可能に露出した露出部分がある。露出部分には、遊技
機1の各電気部品制御基板(主基板31、演出制御基板
80,払出制御基板37)や遊技機に設けられている各
電気部品への電力供給を実行あるいは遮断するための電
力供給許可手段としての電源スイッチ914と、主基板
31に含まれる記憶内容保持手段(例えば、電力供給停
止時にもその内容を保持可能なバックアップRAM)に
記憶されたバックアップデータをクリアするための操作
手段としてのクリアスイッチ921とが設けられてい
る。また、露出部分には、いずれの電気部品制御手段に
おいて電源に関わる異常が発生したのかを報知するため
の報知手段としてのLEDも搭載されている。
【0037】遊技機裏面において、上方には、各種情報
を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナ
ル基板160が設置されている。ターミナル基板160
には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入し
て外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外
部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外
部出力するための球貸し用端子が設けられている。ま
た、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えた情報端子基板(情
報出力基板)34が設置されている。
【0038】貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導
レールを通り、カーブ樋を経て賞球ケース40Aで覆わ
れた球払出装置に至る。球払出装置の上部には、遊技媒
体切れ検出手段としての球切れスイッチ187が設けら
れている。球切れスイッチ187が球切れを検出する
と、球払出装置の払出動作が停止する。球切れスイッチ
187は遊技球通路内の遊技球の有無を検出するスイッ
チであるが、貯留タンク38内の補給球の不足を検出す
る球切れ検出スイッチ167も誘導レール39における
上流部分(貯留タンク38に近接する部分)に設けられ
ている。球切れ検出スイッチ167が遊技球の不足を検
知すると、遊技機設置島に設けられている補給機構から
遊技機に対して遊技球の補給が行われる。
【0039】入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸
し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿
3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口45に到達し
た後さらに遊技球が払い出されると、遊技球は、余剰球
通路46を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球
が払い出されると、感知レバー47が貯留状態検出手段
としての満タンスイッチ48を押圧して、貯留状態検出
手段としての満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払
出装置の動作が停止するとともに発射装置の駆動も停止
する。
【0040】図4は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図4には、払出制御
基板37、ランプドライバ基板35、音声出力基板70
および演出制御基板80も示されている。主基板31に
は、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基
本回路53と、ゲートスイッチ32a、始動口スイッチ
14a、V入賞スイッチ22、カウントスイッチ23、
入賞口スイッチ29a,30a,33a,39aおよび
クリアスイッチ921からの信号を基本回路53に与え
るスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉する
ソレノイド16、開閉板20を開閉するソレノイド21
および大入賞口内の経路を切り換えるためのソレノイド
21Aを基本回路53からの指令に従って駆動するソレ
ノイド回路59とが搭載されている。クリアスイッチ9
21は、例えば遊技機に設置されている電源基板に搭載
されている。
【0041】なお、図4には示されていないが、カウン
トスイッチ短絡信号もスイッチ回路58を介して基本回
路53に伝達される。また、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,
39a等のスイッチは、センサと称されているものでも
よい。すなわち、遊技球を検出できる遊技媒体検出手段
(この例では遊技球検出手段)であれば、その名称を問
わない。
【0042】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装
置9における図柄の可変表示開始に利用された始動入賞
球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを
示す確変情報等の情報出力信号を、遊技機裏面に設置さ
れている情報端子盤を介してホールコンピュータ等の外
部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載されて
いる。
【0043】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのR
AM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU5
6およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態で
は、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコン
ピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータ
は、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、R
OM54およびI/Oポート部57は外付けであっても
内蔵されていてもよい。なお、CPU56はROM54
に格納されているプログラムに従って制御を実行するの
で、以下、CPU56が実行する(または、処理を行
う)ということは、具体的には、CPU56がプログラ
ムに従って制御を実行することである。このことは、主
基板31以外の他の基板に搭載されているCPUについ
ても同様である。
【0044】また、RAM(CPU内蔵RAMであって
もよい。)55の一部または全部が、電源基板910に
おいて作成されるバックアップ電源によってバックアッ
プされているバックアップRAMである。すなわち、遊
技機に対する電力供給が停止しても、所定期間は、RA
M55の一部または全部の内容は保存される。
【0045】この実施の形態では、演出制御基板80に
搭載されている演出制御手段が、遊技盤に設けられてい
る普通図柄始動記憶表示器41および飾りランプ25等
の表示制御を行うとともに、枠側に設けられている天枠
ランプ28a、左枠ランプ28b、右枠ランプ28c、
賞球ランプ51および球切れランプ52の表示制御を行
う。なお、各ランプはLEDその他の種類の発光体でも
よい。すなわち、ランプやLEDは発光体の一例であ
り、以下、ランプ・LEDと総称することがある。ま
た、可変表示装置9の上部および左右部には、可変表示
装置飾りLED(センター飾りLED)が設置され、大
入賞口の内部には大入賞口内飾りLEDが設置され、大
入賞口の左右には、大入賞口左飾りLEDおよび大入賞
口右飾りLEDが設置されている。演出制御手段は、そ
れらの発光体の制御も行う。
【0046】なお、ランプ・LEDを駆動するための駆
動信号は、ランプドライバ基板35において作成され
る。また、遊技機に演出手段としての可動部材が設置さ
れている場合には、可動部材を駆動するためのモータや
ソレノイド等の演出用駆動手段61を駆動するための駆
動信号も、ランプドライバ基板35において作成され
る。
【0047】また、特別図柄を可変表示する可変表示装
置9および普通図柄を可変表示する普通図柄表示器10
の表示制御は、演出制御基板80に搭載されている演出
制御手段によって行われる。
【0048】図5は、演出制御基板80、ランプドライ
バ基板35および音声出力基板70の回路構成例を示す
ブロック図である。演出制御基板80において、演出制
御用CPU101は、ROM(図示せず)に格納された
プログラムに従って動作し、主基板31からのストロー
ブ信号(演出制御INT信号)に応じて、入力ドライバ
102および入力ポート103を介して演出制御コマン
ドを受信する。また、演出制御用CPU101は、出力
ポート104およびLCD駆動回路106を介してLC
Dを用いた可変表示装置9の表示制御を行うとともに、
出力ポート104およびランプ駆動回路107を介して
普通図柄表示器10の表示制御を行う。
【0049】さらに、演出制御用CPU101は、出力
ポート104および出力ドライバ110を介して音声出
力基板70に対して音番号データを出力する。また、演
出制御用CPU101に入出力するバス(アドレスバ
ス、データバス、および書込/読出信号等の制御信号ラ
インを含む)はバスドライバ105を介してランプドラ
イバ基板35まで延長されている。
【0050】ランプドライバ基板35において、演出制
御用CPU101に入出力するバスは、バスレシーバ3
51を介して出力ポート352および拡張ポート353
に接続される。出力ポート352から出力される各ラン
プを駆動する信号は、ランプドライバ354で増幅され
各ランプに供給される。また、出力ポート352から出
力される各LEDを駆動する信号は、LED駆動回路3
55で増幅され各LEDに供給される。そして、演出用
駆動手段61を駆動する信号は、駆動回路356で増幅
され各ランプに供給される。
【0051】この実施の形態では、遊技機に設けられて
いるランプ・LEDおよび演出用駆動手段は、演出制御
基板80に搭載されている演出用CPU101を含む演
出制御手段によって制御される。また、可変表示装置
9、普通図柄表示器10およびランプ・LED等を制御
するためのデータがROMに格納されている。演出用C
PU101は、ROMに格納されているデータにもとづ
いて可変表示装置9、普通図柄表示器10およびランプ
・LED等を制御する。そして、ランプドライバ基板3
5に搭載されている出力ポート352および各駆動回路
を介して、ランプ・LEDおよび演出用駆動手段が駆動
される。従って、機種変更を行う場合に、演出制御基板
80を新たな機種のものに交換すれば、ランプドライバ
基板35を交換せずに機種変更を実現することができ
る。
【0052】なお、演出制御基板80、ランプドライバ
基板35および音声出力基板70は独立した基板である
が、それらは、例えば、遊技機裏面において、1つのボ
ックスに収容された状態で設置される。また、拡張ポー
ト353は、機種変更を行う場合に、ランプ・LED等
の数が増加した場合を考慮して設置されるが、設置され
ていなくてもよい。演出用の可動部材等が存在しない場
合には駆動回路356は設けられなくてもよいが、機種
変更を行う場合に、演出用の可動部材等が設置された場
合を考慮すると、演出用の可動部材等が存在しない場合
にも設けられていることが好ましい。
【0053】音声出力基板70において、演出制御基板
80からの音番号データは、入力ドライバ702を介し
て、例えばデジタルシグナルプロセッサによる音声合成
用IC703に入力される。音声合成用IC703は、
音番号データに応じたデータを音声データROM704
から読み出し、読み出したデータに応じた音声や効果音
を発生し増幅回路705に出力する。増幅回路705
は、音声合成用IC703の出力レベルを、ボリューム
706で設定されている音量に応じたレベルに増幅した
音声信号をスピーカ27に出力する。
【0054】音声データROM704に格納されている
音番号データに応じたデータは、所定期間(例えば特別
図柄の変動期間)における効果音または音声の出力態様
を時系列的に示すデータの集まりである。音声合成用I
C703は、音番号データを入力すると、音声データR
OM704内の対応するデータに従って音出力制御を行
う。対応するデータに従った音出力制御は、次の音番号
データを入力するまで継続される。そして、音声合成用
IC703は、次の音番号データを入力すると、新た入
力した音番号データに対応した音声データROM704
内のデータに従って音出力制御を行う。
【0055】この実施の形態では、スピーカ27から出
力される音声や効果音は演出制御用CPU101を含む
演出制御手段によって制御されるのであるが、演出制御
手段は、音声出力基板70に音番号データを出力する。
音声出力基板70において、音声データROM704に
は、遊技の進行に伴って出現しうる音声や効果音を実現
するための多数のデータが格納され、それらのデータは
音番号データに対応付けられている。従って、演出制御
手段は、音番号データを出力するだけで音出力制御を実
現することができる。なお、音番号データは例えば1バ
イトデータであり、シリアル信号線またはパラレル信号
線によって音声出力基板70に転送される。
【0056】なお、ランプドライバ基板35および音声
出力基板70には演出制御基板80から電源電圧(VL
P、VDD、VCC等)が供給される。また、図5に示すよ
うに、カードニット50において必要とされるAC24
V電源電圧は、払出制御基板37からカードニット50
に供給される。そして、図4および図5では、払出制御
基板37とカードニット50との間で直接に信号が入出
力されるように記載されているが、払出制御基板37と
カードニット50との間に中継基板が設置されていても
よい。
【0057】次に遊技機の動作について説明する。図6
は、主基板31における遊技制御手段(CPU56およ
びROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処理
を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が投
入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルになる
と、CPU56は、ステップS1以降のメイン処理を開
始する。メイン処理において、CPU56は、まず、必
要な初期設定を行う。
【0058】初期設定処理において、割込み禁止に設定
する(ステップS1)。次に、割込みモードを割込みモ
ード2に設定し(ステップS2)、スタックポインタに
スタックポインタ指定アドレスを設定する(ステップS
3)。そして、内蔵デバイスレジスタの初期化を行う
(ステップS4)。また、内蔵デバイス(内蔵周辺回
路)であるCTC(カウンタ/タイマ回路)及びPIO
(パラレル入出力ポート)の初期化(ステップS5)を
行った後、RAMをアクセス可能状態に設定する(ステ
ップS6)。なお、割込みモード2は、CPU33が内
蔵する特定レジスタ(Iレジスタ)の値(1バイト)と
内蔵デバイスが出力する割込みベクタ(1バイト:最下
位ビット0)から合成されるアドレスが、割込み番地を
示すモードである。
【0059】次いで、CPU56は、入力ポート1を介
して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態
を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認におい
てオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期
化処理を実行する(ステップS11〜ステップS1
5)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下さ
れている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号
が出力されている。なお、入力ポート1では、クリアス
イッチ信号のオン状態はハイレベルである。また、例え
ば、遊技店員は、クリアスイッチ921をオン状態にし
ながら遊技機に対する電力供給を開始する(例えば電源
スイッチ914をオンする)ことによって、容易に初期
化処理を実行させることができる。すなわち、RAMク
リア等を行うことができる。
【0060】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力
供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域
のデータを保護するための処理が行われている。そのよ
うな保護処理が行われていた場合をバックアップありと
する。そのような保護処理が行われていないことを確認
したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0061】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
バックアップフラグの状態によって確認される。例え
ば、バックアップフラグ領域に「55H」が設定されて
いればバックアップあり(オン状態)を意味し、「55
H」以外の値が設定されていればバックアップなし(オ
フ状態)を意味する。
【0062】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。こ
の実施の形態では、クリアデータ(00)をチェックサ
ムデータエリアにセットし、チェックサム算出開始アド
レスをポインタにセットする。また、チェックサムの対
象となるデータ数に対応するチェックサム算出回数をセ
ットする。そして、チェックサムデータエリアの内容と
ポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演
算する。演算結果をチェックサムデータエリアにストア
するとともに、ポインタの値を1増やし、チェックサム
算出回数の値を1減算する。以上の処理が、チェックサ
ム算出回数の値が0になるまで繰り返される。チェック
サム算出回数の値が0になったら、CPU56は、チェ
ックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転し、
反転後のデータをチェックサムとする。
【0063】電力供給停止時処理において、上記の処理
と同様の処理によってチェックサムが算出され、チェッ
クサムはバックアップRAM領域に保存されている。ス
テップS9では、算出したチェックサムと保存されてい
るチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給
停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRA
M領域のデータは保存されているはずであるから、チェ
ック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック
結果が正常でないということは、バックアップRAM領
域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なってい
ることを意味する。そのような場合には、内部状態を電
力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供
給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初
期化処理を実行する。
【0064】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのア
ドレスに復帰する。
【0065】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。なお、RA
Mの全領域を初期化せず、所定のデータ(例えば大当り
判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデ
ータ)をそのままにしてもよい。例えば、大当り判定用
乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータを
そのままにした場合には、不正な手段によって初期化処
理が実行される状態になったとしても、大当り判定用乱
数を生成するためのカウンタのカウント値が大当り判定
値に一致するタイミングを狙うことは困難である。ま
た、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウ
ンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バ
ッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラ
グ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど
制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に
初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS
12)。
【0066】また、CPU56は、演出制御基板80を
初期化するための初期化コマンドを演出制御基板80に
送信する処理を実行する(ステップS14)。初期化コ
マンドとして、可変表示装置9に表示される初期図柄を
示すコマンド等がある。
【0067】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。
【0068】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理
(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステ
ップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処
理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割
込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新
処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割
込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数と
は、可変表示装置9に表示される図柄を決定するための
乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発
生するためのカウンタのカウント値を更新する処理であ
る。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を
発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理で
ある。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを決定す
るための乱数を発生するためのカウンタ(大当り決定用
乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定する
ための乱数である。後述する遊技制御処理において、大
当り決定用乱数発生カウンタのカウント値が1周する
と、そのカウンタに初期値が設定される。
【0069】タイマ割込が発生すると、CPU56は、
レジスタの退避処理(ステップS20)を行った後、図
7に示すステップS21〜S32の遊技制御処理を実行
する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、ス
イッチ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始動
口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞口
スイッチ29a,30a,33a,39a等のスイッチ
の検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイッ
チ処理:ステップS21)。
【0070】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0071】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタの
カウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。
CPU56は、さらに、表示用乱数および初期値用乱数
を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理
を行う(ステップS24,S25)。
【0072】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示
器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図
柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて
実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、
遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0073】次いで、CPU56は、特別図柄に関する
演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して
演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマ
ンド制御処理:ステップS28)。また、普通図柄に関
する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定
して演出制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄
コマンド制御処理:ステップS29)。
【0074】さらに、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う
(ステップS30)。
【0075】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS31)。可変入賞球装置15または開閉板20を開
状態または閉状態としたり、大入賞口内の遊技球通路を
切り替えたりするために、ソレノイド回路59は、駆動
指令に応じてソレノイド16,21,21Aを駆動す
る。
【0076】そして、CPU56は、入賞口スイッチ2
9a,30a,33a,39aの検出信号にもとづく賞
球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップ
S32)。具体的には、入賞口スイッチ29a,30
a,33a,39aがオンしたことにもとづく入賞検出
に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す払出個数
信号等の制御信号を出力する。払出制御基板37に搭載
されている払出制御用CPU371は、賞球個数を示す
払出個数信号等の制御信号に応じて球払出装置97を駆
動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップ
S33)、割込許可状態に設定する(ステップS3
4)。
【0077】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御
処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割
込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、
遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにし
てもよい。
【0078】次に、電源基板910の構成を図8〜図1
0のブロック図を参照して説明する。図8は、電源基板
910における直流電圧作成部分を示すブロック図であ
る。電源基板910には、遊技機内の各電気部品制御基
板や機構部品への電力供給を実行または遮断するための
電源スイッチ914が設けられている。なお、電源スイ
ッチ914は、遊技機において、電源基板910の外に
設けられていてもよい。電源スイッチ914が閉状態
(オン状態)では、交流電源(AC24V)がトランス
911の入力側(一次側)に印加される。トランス91
1は、交流電源(AC24V)と電源基板910の内部
とを電気的に絶縁するためのものであるが、その出力電
圧もAC24Vである。また、トランス911の入力側
には、過電圧保護回路としてのバリスタ918が設置さ
れている。
【0079】電源基板910は、電気部品制御基板(主
基板31、払出制御基板37および演出制御基板80)
と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御基板お
よび機構部品が使用する電圧を生成する。この例では、
AC24V、VSL(DC+30V)、VLP(DC+24
V)、VDD(DC+12V)およびVCC(DC+5V)
を生成する。また、バックアップ電源(VBB)すなわち
バックアップRAMに記憶内容を保持させるための記憶
保持手段となるコンデンサ916は、DC+5V(VC
C)すなわち各基板上のIC等を駆動する電源のライン
から充電される。また、+5Vラインとバックアップ+
5V(VBB)ラインとの間に、逆流防止用のダイオード
917が挿入される。なお、VSLは、整流平滑回路91
4において、整流素子でAC24Vを整流昇圧すること
によって生成される。VSLは、ソレノイド駆動電源とな
る。また、VLPは、ランプ点灯用の電圧であって、整流
回路912において、整流素子でAC24Vを整流する
ことによって生成される。
【0080】電源電圧生成手段としてのDC−DCコン
バータ913は、1つまたは複数のレギュレータIC
(図8では2つのレギュレータIC924A,924B
を示す。)を有し、VSLにもとづいてVDDおよびVCCを
生成する。レギュレータIC(スイッチングレギュレー
タ)924A,924Bの入力側には、比較的大容量の
コンデンサ923A,923Bが接続されている。従っ
て、外部からの遊技機に対する電力供給が停止したとき
に、VSL、VDD、VCC等の直流電圧は、比較的緩やかに
低下する。
【0081】図9は、図8に示されたスイッチングレギ
ュレータ924Aの一構成例を示すブロック図である。
スイッチングレギュレータ924Aにおいて、比較増幅
回路924aは、出力電圧を基準電圧と比較し、誤差を
増幅してパルス幅制御回路924bに出力する。パルス
幅制御回路924bは、比較増幅回路924aの出力に
応じてスイッチング回路924dに供給するパルス幅を
調整し、出力電圧が+12Vに保たれるようにする。
【0082】また、スイッチングレギュレータ924A
は、電流検出回路924cを内蔵する。電流検出回路9
24cは、レギュレータIC924Aを流れる電流量を
検出し、検出値があらかじめ決められた所定値を越える
と、パルス幅制御回路924bに対してパルス幅を狭く
するように指示を与える。パルス幅制御回路924b
は、指示に応じて出力電流を制限する。すなわち、スイ
ッチングレギュレータ924Aは、過電流保護回路を内
蔵している。
【0083】電気部品制御基板上の回路において短絡故
障等が生ずると、スイッチングレギュレータ924Aか
ら過電流が流れる。そのままでは、スイッチングレギュ
レータ924Aが破壊されたり、電気部品制御基板側で
破損が生じたりする。最悪の場合には、発火等が生ずる
可能性もあり、多数の遊技客を集める遊技店において問
題が生じてしまう可能性がある。しかし、この実施の形
態における遊技機では、電源回路の過電流に起因するそ
のような問題が生ずる可能性は低減されている。
【0084】なお、VCCを作成するスイッチングレギュ
レータ924Bの構成は、VDDを作成するスイッチング
レギュレータ924Aの構成と同じでよい。
【0085】また、スイッチングレギュレータ924
A,924Bに内蔵されている過電流保護回路は、出力
電流を制限するのではなく、スイッチングレギュレータ
924A,924Bの内部に異常が生じたら出力電流を
停止させるように構成されていてもよい。
【0086】図10に示すように、トランス911から
出力されたAC24Vは、そのままコネクタ922Aに
供給される。また、VLPは、過電流の供給を防止する過
電流防止手段としてのヒューズF01を介してコネクタ
922Bに供給される。また、ヒューズF01のコネク
タ922B側とグラウンド(接地電位)との間には、L
ED(LD01)と抵抗(R01)の直列体が接続され
ている。
【0087】VSLは、ヒューズF02を介してコネクタ
922Aに供給される。ヒューズF02のコネクタ92
2A側とグラウンドとの間には、LED(LD02)と
抵抗(R02)の直列体が接続されている。また、VSL
は、ヒューズF03を介してコネクタ922Bに供給さ
れる。ヒューズF03のコネクタ922B側とグラウン
ドとの間には、LED(LD03)と抵抗(R03)の
直列体が接続されている。さらに、VSLは、ヒューズF
04を介してコネクタ922Cに供給される。ヒューズ
F04のコネクタ922C側とグラウンドとの間には、
LED(LD04)と抵抗(R04)の直列体が接続さ
れている。
【0088】VDDは、ヒューズF05を介してコネクタ
922Aに供給される。ヒューズF05のコネクタ92
2A側とグラウンドとの間には、LED(LD05)と
抵抗(R05)の直列体が接続されている。また、VDD
は、ヒューズF06を介してコネクタ922Bに供給さ
れる。ヒューズF06のコネクタ922B側とグラウン
ドとの間には、LED(LD06)と抵抗(R06)の
直列体が接続されている。さらに、VDDは、ヒューズF
07を介してコネクタ922Cに供給される。ヒューズ
F07のコネクタ922C側とグラウンドとの間には、
LED(LD07)と抵抗(R07)の直列体が接続さ
れている。
【0089】VCCは、ヒューズF08を介してコネクタ
922Aに供給される。ヒューズF08のコネクタ92
2A側とグラウンドとの間には、LED(LD08)と
抵抗(R08)の直列体が接続されている。また、VCC
は、ヒューズF09を介してコネクタ922Bに供給さ
れる。ヒューズF09のコネクタ922B側とグラウン
ドとの間には、LED(LD09)と抵抗(R09)の
直列体が接続されている。さらに、VCCは、ヒューズF
10を介してコネクタ922Cに供給される。ヒューズ
F10のコネクタ922C側とグラウンドとの間には、
LED(LD10)と抵抗(R10)の直列体が接続さ
れている。
【0090】なお、コネクタ922Aに接続されるケー
ブルは、払出制御基板37に接続される。また、コネク
タ922Bに接続されるケーブルは、演出制御基板80
に接続される。そして、コネクタ922Cに接続される
ケーブルは、主基板31に接続される。従って、コネク
タ922Cには、VBBも供給されている。
【0091】また、電源基板910には、押しボタン構
造のクリアスイッチ921が搭載されている。クリアス
イッチ921が押下されるとローレベル(オン状態)の
クリアスイッチ信号が出力され、コネクタ922Cを介
して主基板31に送信される。また、クリアスイッチ9
21が押下されていなければハイレベル(オフ状態)の
信号が出力される。なお、クリアスイッチ921は、押
しボタン構造以外の他の構成であってもよい。また、ク
リアスイッチ921は、遊技機において、電源基板91
0以外に設けられていてもよい。
【0092】また、ヒューズF01〜F10は、取り外
しが可能(交換可能)なタイプのものではなく、電源基
板910に固定されているタイプのものである。すなわ
ち、交換不能に基板(この例では電源基板910)に設
置されている。ヒューズF01〜F10が交換可能なタ
イプのものである場合には、電源基板910や電気部品
制御基板において短絡故障等のような不具合が発生した
ときにヒューズ交換がなされ、真の不具合原因が不明な
まま遊技機が稼働状態に戻されてしまうおそれがある。
その場合、不具合が直ぐに再発することが予想される。
しかし、ヒューズF01〜F10を交換不可能なタイプ
のものにしておけば、電源基板910において不具合が
発生したときに、真の不具合原因を探す行為に誘導され
る。
【0093】電源基板910において、図10に示され
たようなLED(LD01〜LD10)が設けられてい
る場合、電源基板910および各電気部品制御基板にお
いて短絡故障等のような不具合が発生していなければ、
各LED(LD01〜LD10)は点灯状態である。換
言すれば、各LED(LD01〜LD10)が点灯状態
であれば、電源基板910および各電気部品制御基板に
おいて短絡故障等のような不具合が発生していないこと
がわかる。
【0094】この実施の形態では、DC−DCコンバー
タ913は、遊技機において使用される最も高い直流電
源電圧(VSL:+30V)から、それよりも低い電圧
(VDDおよびVCC)を作成している。また、VSLは各電
気部品制御手段に分配されている。そして、ある電気部
品制御基板において、VSLに関して短絡故障等のような
不具合が発生した場合、過電流が流れることによって対
応するヒューズが切れる。例えば、払出制御基板37に
おいてVSLに関して不具合が発生して過電流が流れた場
合には、ヒューズF02のみが切れ、その他のヒューズ
は繋がれた状態である。すると、LED(LD02)の
みが消灯する。
【0095】すなわち、払出制御基板37においてVSL
に関して不具合が発生して過電流が流れLED(LD0
2)のみが消灯した場合には、他の電気部品制御基板に
供給される各電圧に対応したLEDは点灯状態のままに
なっているので、払出制御基板37において不具合が発
生したことを特定できる。また、払出制御基板37に供
給される各電圧に対応したLEDのうち、LED(LD
02)のみが消灯するので、VSLに関して短絡故障等の
ような不具合が発生したことを特定できる。
【0096】このように、各電気部品制御基板に分配さ
れるVSLについて、いずれの電気部品制御基板において
短絡故障等のような不具合が発生したのかを、報知手段
としてのLED(LD02〜LD4)の状態によって特
定することができる。
【0097】また、この実施の形態では、DC−DCコ
ンバータ913には、VDDを作成するレギュレータIC
924Aと、VCCを作成するレギュレータIC924B
とが設けられ、VDDおよびVDDは各電気部品制御手段に
分配されているが、レギュレータIC924Aが故障し
て出力がなくなったような場合、または過電流保護回路
によって出力電流が遮断された場合には、LED(LD
05〜LD07)が全て消灯する。また、レギュレータ
IC924Bが故障して出力がなくなったような場合、
または過電流保護回路によって出力電流が遮断された場
合には、LED(LD08〜LD10)が全て消灯す
る。従って、LED(LD05〜LD07)のグループ
と、LED(LD08〜LD10)のグループとの状態
によって、どの種類の電源電圧に関して異常(遮断)が
発生したのかを特定することができる。
【0098】また、払出制御基板37においてVDDに関
して不具合が発生して過電流が流れた場合には、ヒュー
ズF05のみが切れ、その他のヒューズは繋がれた状態
である。すると、LED(LD05)のみが消灯する。
すなわち、払出制御基板37においてVDDに関して不具
合が発生して過電流が流れLED(LD05)のみが消
灯した場合には、他の電気部品制御基板に供給される各
電圧に対応したLEDは点灯状態のままになっているの
で、払出制御基板37において不具合が発生したことを
特定できる。また、払出制御基板37に供給される各電
圧に対応したLEDのうち、LED(LD05)のみが
消灯するので、払出制御基板37においてVDDに関して
短絡故障等のような不具合が発生したことを特定でき
る。そして、VCCについても、同様に、LED(LD0
8〜LD10)の状態から、VCCに関して短絡故障等の
ような不具合が発生した電気部品制御基板を特定するこ
とができる。
【0099】従って、LED(LD05〜LD07)の
グループと、LED(LD08〜LD10)のグループ
とは、VSL以外の特定の種類の電源電圧が遮断されたこ
とを報知するための第2の報知手段に相当している。そ
して、この実施の形態では、報知手段としてのLED
(LD02〜LD04)も第2の報知手段も、不具合
(異常)が発生した場合には消灯する。すなわち、報知
態様は同じであり、電源に関して不具合(異常)が発生
したことを認識することは容易である。
【0100】このように、各電気部品制御基板に分配さ
れる各電源電圧(この実施の形態では、VSL、VDD,V
CC)のそれぞれについて、いずれの電気部品制御基板に
おいて短絡故障等のような不具合が発生したのかを、発
光手段としてのLED(LD02〜LD10)の状態に
よって特定することができる。
【0101】さらに、DC−DCコンバータ913の入
力側、例えば整流平滑回路914において断線等が生じ
た場合には、DC−DCコンバータ913からの出力が
なくなって、LED(LD02〜LD10)が全て消灯
する。従って、LED(LD02〜LD10)が全て消
灯した場合には、DC−DCコンバータ913そのも
の、またはその入力側において、異常が発生したと認識
することができる。
【0102】なお、上記の実施の形態では、ヒューズF
01〜F10に直列に、LED(LD01〜LD10)
と抵抗(R01〜R10)の直列体を接続したが、図1
1に示すように、ヒューズF01〜F10に並列に、L
ED(LD01〜LD10)と抵抗(R01〜R10)
の直列体を接続してもよい。そのように構成した場合に
は、不具合が発生していないときには各LED(LD0
1〜LD10)は消灯している。そして、いずれかの電
気部品制御基板において、いずれかの種類の電電源電圧
について短絡故障等のような不具合が発生した場合に
は、対応するヒューズが切れることによって、対応する
LEDが点灯する。従って、この場合には、上記の実施
の形態と点灯/消灯の状況が逆になるが、やはり、いず
れの電気部品制御基板において、いずれの種類の電源電
圧について短絡故障等のような不具合が発生したのか
を、発光手段としてのLED(LD01〜LD10)の
状態によって特定することができる。
【0103】以上のように、上記の各実施の形態では、
遊技機が使用する直流電源電圧のうちのどの種類の電圧
について不具合が発生したのか、また、その電気部品制
御基板において不具合が発生したのかを、電源基板91
0に設けられている報知手段(第2の報知手段も含む)
によって直ちに認識することができる。
【0104】なお、上記の各実施の形態では、VLP、V
SL、VDDおよびVCCの全てについて、各電気部品制御基
板に供給される電源電圧に対応してLED(LD01〜
LD10)を設けたが、いずれか1種類の電源電圧に対
してLED(例えばVSLに対応したLD02〜LD0
4)を設けてもよい。そのように構成した場合にも、例
えばLED(LD02〜LD04)によって、いずれの
電気部品制御基板において不具合が発生しているのかは
特定される。
【0105】また、上記の各実施の形態では、発光手段
としてLEDを用いたが、LED以外の発光手段を用い
てもよく、発光手段以外の報知手段を用いてもよい。ま
た、上記の各実施の形態では、電源基板910から各電
気部品制御基板に対してケーブルを介して各種の電源電
圧が供給されたが、電源基板910と各電気部品制御基
板との間に中継基板が介在していてもよい。
【0106】また、上記の各実施の形態では、ランプド
ライバ基板35および音声出力基板70には演出制御基
板80から電源電圧が供給されたが、ランプドライバ基
板35および音声出力基板70に電源基板910から電
源電圧が供給されるように構成されていても本発明を適
用することができる。
【0107】さらに、電気部品制御基板のうちに、マイ
クロコンピュータを搭載した1つの演出制御基板が含ま
れていたが、それぞれマイクロコンピュータを搭載した
複数の演出制御基板(例えば、可変表示装置9等の表示
制御を行う表示制御基板、ランプ・LEDの制御を行う
発光体制御基板、音出力制御を行う音制御基板)が設け
られている場合にも本発明を適用することができる。
【0108】また、上記の各実施の形態では、報知手段
としてのLED(LD01〜LD10)と過電流防止手
段とは電源基板910に搭載されていたが、他の基板に
搭載されていてもよい。例えば、電源基板910と電気
部品制御基板との間に中継基板があれば、中継基板に搭
載されていてもよい。また、各電気部品制御基板に分配
された後の電源電圧の経路に、すなわち、各電気部品制
御基板において、報知手段としてのLED(LD01〜
LD10)と過電流防止手段とが搭載されていてもよ
く、電源基板910または中継基板に過電流防止手段が
搭載され、各電気部品制御基板に報知手段としてのLE
D(LD01〜LD10)が搭載されていてもよい。
【0109】なお、上記の各実施の形態のパチンコ遊技
機1は、始動入賞にもとづいて可変表示装置9に可変表
示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせ
になると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1
種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開
放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技
価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機
や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図
柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電
動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続す
る第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用でき
る。
【0110】また、遊技媒体が遊技球であるパチンコ遊
技機に限られず、遊技媒体がメダルなどのスロット機等
においても、本発明を適用できる。
【0111】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明で
は、遊技機を、電源電圧供給手段が分配する電源電圧に
関連して、複数の電気部品制御手段のいずれにおいて不
具合が発生したのかを報知する報知手段を備えた構成に
したので、いずれの電気部品制御手段において電源電圧
に関連する障害が発生したのかを容易に特定することが
できる効果がある。
【0112】請求項2記載の発明では、分配された後の
電源電圧の経路に過電流の供給を防止するための過電流
防止手段が設けられ、報知手段が、過電流防止手段が過
電流の供給を防止する状態になったことに応じて報知を
行うように構成されているので、電気部品制御手段に過
電流が供給されることなく、障害が発生したことを報知
することができる。
【0113】請求項3記載の発明では、過電流防止手段
は、交換不能に設置されているので、不具合が再発して
しまうことが防止される。
【0114】請求項4記載の発明では、過電流が供給さ
れないように出力電流を遮断する過電流保護回路を内蔵
したレギュレータICを用いて所定の電源電圧以外の電
源電圧を生成する電源電圧生成手段と、レギュレータI
Cが出力電流を遮断したことに応じて、所定の電源電圧
以外の電圧の電源に関して不具合が発生したことを報知
する第2の報知手段とを備えているので、所定の電源電
圧以外に関して、不具合が発生したことを報知すること
ができる。
【0115】請求項5記載の発明では、所定の電源電圧
以外の電源電圧を生成して電気部品制御手段に分配する
電源電圧生成手段と、電源電圧生成手段が分配する電源
電圧に関連して、複数の電気部品制御手段のいずれにお
いて不具合が発生したのかを報知する第2の報知手段と
を備えているので、所定の電源電圧以外に関しても、い
ずれの電気部品制御手段において障害が発生したのかを
容易に特定することができる。
【0116】請求項6記載の発明では、報知手段と第2
の報知手段の報知態様は同じであるから、いずれの電源
電圧に関連して障害が発生しても、障害の発生をわかり
やすく報知することができる。
【0117】請求項7記載の発明では、報知手段が発光
手段であるから、いずれの電気部品制御手段において障
害が発生したのかを視覚によって直ちに確認することが
できる。
【0118】請求項8記載の発明では、所定の電源電圧
が遊技機において用いられる最も高い電圧であるから、
電気部品の物理的破損に繋がりやすい最も高い電圧を監
視することによって電気部品の物理的破損を防止するこ
とができる。
【0119】請求項9記載の発明では、所定の電源電圧
が外部から供給される交流電圧を整流した直流電圧であ
るから、報知手段として種々の直流駆動部品を採用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 ガラス扉枠を取り外した状態での遊技盤の前
面を示す正面図である。
【図3】 遊技機を裏面から見た背面図である。
【図4】 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図5】 演出制御基板、ランプドライバ基板および音
声出力基板の回路構成例を示すブロック図である。
【図6】 主基板におけるCPUが実行するメイン処理
を示すフローチャートである。
【図7】 2msタイマ割込処理を示すフローチャート
である。
【図8】 電源基板における直流電圧作成部分を示すブ
ロック図である。
【図9】 スイッチングレギュレータの一構成例を示す
ブロック図である。
【図10】 電源基板における直流電圧分配部分を示す
ブロック図である。
【図11】 電源基板における直流電圧分配部分の他の
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 9 可変表示装置 31 主基板 37 払出制御基板 80 演出制御基板 910 電源基板 914 電源スイッチ 912 整流回路 913 DC−DCコンバータ 914 整流平滑回路 922A,922B,922C コネクタ 924A,924B スイッチングレギュレータ(レギ
ュレータIC) F01〜F10 ヒューズ LD01〜LD10 LED

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が所定の遊技を行う遊技機であっ
    て、 遊技機に設けられる電気部品を制御するための処理を行
    う複数の電気部品制御手段と、 前記電気部品制御手段が使用する所定の電源電圧を前記
    電気部品制御手段に分配する電源電圧供給手段と、 分配する電源電圧に関連して、複数の前記電気部品制御
    手段のいずれにおいて不具合が発生したのかを報知する
    報知手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 分配された後の電源電圧の経路に過電流
    の供給を防止するための過電流防止手段を設け、 報知手段は、前記過電流防止手段が過電流の供給を防止
    する状態になったことに応じて報知を行う請求項1記載
    の遊技機。
  3. 【請求項3】 過電流防止手段は、交換不能に設置され
    ている請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 過電流が供給されないように出力電流を
    遮断する過電流保護回路を内蔵したレギュレータICを
    用いて所定の電源電圧以外の電源電圧を生成する電源電
    圧生成手段と、 前記レギュレータICが出力電流を遮断したことに応じ
    て、所定の電源電圧以外の電圧の電源に関して不具合が
    発生したことを報知する第2の報知手段とを備えた請求
    項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 所定の電源電圧以外の電源電圧を生成し
    て電気部品制御手段に分配する電源電圧生成手段と、 前記電源電圧生成手段が分配する電源電圧に関連して、
    複数の前記電気部品制御手段のいずれにおいて不具合が
    発生したのかを報知する第2の報知手段とを備えた請求
    項1から請求項3のうちのいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 報知手段と第2の報知手段の報知態様は
    同じである請求項4または請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 報知手段は発光手段である請求項1から
    請求項6のうちのいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 所定の電源電圧は、遊技機において用い
    られる最も高い電圧である請求項1から請求項7のうち
    のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 所定の電源電圧は、外部から供給される
    交流電圧を整流した直流電圧である請求項8記載の遊技
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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