JP2004055443A - 牽引車用コネクタの取付構造及び取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】牽引車用コネクタをブラケットに容易に固定する。
【解決手段】可撓片71及び係合片72と支持用フランジ43との間の間隙Sにブラケット61を挿入する際に、係合突起73を可撓片71のテーパ74に当接させてその可撓片71を支持用フランジ43と逆の方向Qに弾性変形させながら、係合突起73を可撓片71と支持用フランジ43との間を通過させ、その後に係合突起73が係合溝75に嵌入された時点で、可撓片71を弾性復帰させる。ボルトを使用しなくても、牽引車用コネクタをブラケット61に容易に固定することができる。したがって、後にボルトで締め付け固定する際に、牽引車用コネクタがブラケットから浮いてしまう事態を防止できる。
【選択図】    図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、牽引車用コネクタをブラケットへ取り付ける牽引車用コネクタの取付構造及び取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
牽引車において、トレーラー等の被牽引対象と車両本体との間を電気的に接続するいわゆるトーイングヒッチ用の自動車用ワイヤーハーネスに使用される車両本体側のコネクタは、市場での一般ユーザーが準備する被牽引対象側のワイヤーハーネスと電気接続できるように、形状・寸法がSAE(米国自動車技術者協会)規格またはJIS(日本規格協会)規格等によって規格化されており、様々な車種間の互換性を確保している。また、例えば米国内においては、幾つかのメーカーが市販している「7−Way Connector」が事実上の業界標準となっている。
【0003】
図13〜図16は、この「7−Way Connector」の牽引車用コネクタC’を例示した図である。例えば、図13及び図14のように、車両本体側からの電線1をネジ2でコネクタ本体3内に挿入される端子3aに締め付けて固定し、内部の端子に接続するものや、図15のように、被牽引対象側コネクタ(図示省略)との接続部11が円筒状に、車両側コネクタとの接続部12が長方形状にそれぞれ形成されたもの(米国特許5800188号)や、図16のように、車両側コネクタ(図示省略)との接続部21とトレーラー側コネクタ(図示省略)との接続部22の両方が円筒状に形成されたもの(USCAR:米国自動車研究評議会の標準品)がある。
【0004】
これらの牽引車用コネクタC’においては、外側に張り出すようにしてフランジ25が形成されており、このフランジ25にはボルト孔25aが形成されている。かかる牽引車用コネクタC’は、図17のように、車両26側のブラケット27に取り付けられる。具体的には、ブラケット27の本体板27fの中央部に牽引車用コネクタC’が挿入される挿入孔27aが形成されており、また、ブラケット27の本体板27fの四隅部には、フランジ25のボルト孔25aと対応付けられたボルト孔27bが形成されている。そして、フランジ25のボルト孔25aとブラケット27のボルト孔27bにボルト29を貫通させてこれらを締結することで、牽引車用コネクタC’がブラケット27に固定される。さらに、ブラケット27の本体板27fの上端部には、当該本体板27fの板面に対して垂直な方向に上板27cが延設形成されており、この上板27cの一部に、遊貫孔27dが形成されている。そして、この遊貫孔27dに、車両26から上向けに突設された連結杆28が遊貫され、ブラケット27の自重により連結杆28の遊貫孔27dに連結杆28が連結されると、ブラケット27の本体板27fの板面は垂直方向に配置されるようになり、これにより牽引車用コネクタC’を被牽引対象に向けた状態で保持できるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の技術では、牽引車用コネクタC’をブラケット27の挿入孔27aに嵌合した後、牽引車用コネクタC’をブラケット27に保持(仮固定)する機構がなかったので、牽引車用コネクタC’がブラケット27に対して浮いた状態になってしまう。このため、ボルト29でフランジ25をブラケット27に締め付ける際に、手で牽引車用コネクタC’をブラケット27側に押し付けながら作業を行う必要がある。
【0006】
また、このように牽引車用コネクタC’がブラケット27に対して浮き上がりやすくなっているため、牽引車用コネクタC’のブラケット27に対するがたつきを防止するために、4個のボルト29を使用しており、この4個のボルト29の締め付け固定に多大な時間を要していた。
【0007】
これに鑑み、この発明の課題は、ブラケットに容易に取り付けることができる牽引車用コネクタの取付構造及び取付方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、略円筒形状のハウジングの外周の一部に支持用フランジが張り出して形成された牽引車用コネクタについて、前記支持用フランジを車両本体側に設けられたブラケットに取り付ける牽引車用コネクタの取付構造であって、前記ブラケットは、そのフランジ支持片に、前記ハウジングの外周部を一方向より嵌入可能な嵌入用切欠と仮固定用の係合突起とが形成され、前記牽引車用コネクタは、前記支持用フランジとの間に前記フランジ支持片が挿入される間隙を空けて前記支持用フランジに平行に配設された可撓片と、前記可撓片よりも前記フランジ支持片が挿入される方向に配置されて、前記可撓片側に開放された係合溝が形成された係合片とを有し、前記ハウジングの外周部を前記嵌入用切欠に一方向より嵌入するようにして、前記フランジ支持片を前記間隙に挿入することにより、前記係合突起を前記係合溝に嵌合した状態で、前記可撓片に抜止状態に弾性係合させたものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の牽引車用コネクタの取付構造であって、前記可撓片の前記係合片と逆側の面に、前記係合突起を案内しながら前記可撓片自身が前記支持用フランジと逆側に弾性変形するためのテーパが形成されたものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の牽引車用コネクタの取付構造であって、前記係合突起が、前記支持用フランジと逆側に膨出するように断面円弧状に形成されたものである。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の牽引車用コネクタの取付構造であって、前記支持用フランジと前記フランジ支持片の互いに対応する位置にボルト孔が形成され、前記支持用フランジが前記フランジ支持片に前記ボルト孔を介してボルトにより締め付け固定可能とされたものである。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の牽引車用コネクタを前記ブラケットに取り付ける取付方法であって、前記ブラケットの前記フランジ支持片を前記牽引車用コネクタの前記間隙に挿入し、前記可撓片を前記支持用フランジと逆の方向に弾性変形させながら、前記係合突起を前記可撓片と前記支持用フランジとの間を通過させた後、前記係合突起が前記係合溝に嵌入された時点で、前記可撓片を弾性復帰させることにより前記牽引車用コネクタを前記ブラケットに仮固定する工程と、前記仮固定の状態で、前記ボルトを前記支持用フランジと前記ブラケットの前記ボルト孔に貫通させて締め付け固定することにより、前記牽引車用コネクタを前記ブラケットに本固定する工程とを備えるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
<牽引車用コネクタの基本構造>
まず、この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタCの基本構造について説明する。図1はその牽引車用コネクタを示す分解斜視図、図2は同じくその断面図、図3は同じくその正面図、図4は同じくその側面図、図5は同じくその平面図である。
【0014】
この牽引車用コネクタCは、トレーラー等の被牽引対象と車両本体との間を電気的に接続するいわゆるトーイングヒッチ用の自動車用ワイヤーハーネスに使用されるものであって、図1〜図5の如く、ハウジング30と、このハウジング30内で被牽引対象側ワイヤーハーネスのコネクタ(図示せず)及び車両本体側ワイヤーハーネス35に接続される金属片31としての端子32,33と、ハウジング30内で端子32,33を保持固定するための端子ホルダー34と、ハウジング30内で車両本体側ワイヤーハーネス35の形状を保持するリテーナ36と、車両本体側ワイヤーハーネス35と端子33との接続部分をハウジング30の外側から保護するためのプロテクタ37と、ハウジング30の内周と端子ホルダー34の外周との間に嵌合されてハウジング30内の水密性を保持するためのOリング38とを備える。
【0015】
ハウジング30は、一般的な工業用プラスチックが使用されて金型成形されてなるもので、被牽引対象側ワイヤーハーネスに接続される後方側の略円筒状の第1の接続本体41と、この第1の接続本体41とは逆向きの前方側に配置されて車両本体側ワイヤーハーネス35に接続される略円筒状の第2の接続本体42と、ハウジング30を車両本体に固定するための支持用フランジ43とが一体形成されてなる。
【0016】
第1の接続本体41は、雄型の被牽引対象側ワイヤーハーネスが嵌入されるよう略円筒状の雌型形状に形成され、外周部に後述の支持用フランジ43が形成されており、また後端に開口部41aが形成される。当該開口部41aの上端には、被牽引対象側ワイヤーハーネスのコネクタ(図示せず)が接続されていない状態で開口部を閉塞するための蓋体44がヒンジ部45を介して回動自在に取り付けられている。尚、ヒンジ部45は、蓋体44の端部から外向けに突出された回動軸45aが第1の接続本体41の上端端部に形成された軸受け45bに軸支されており、回動軸45aの外周に巻き付けられた巻きバネ45cにより、蓋体44が第1の接続本体41の開口部41aを閉塞する方向に当該蓋体44を付勢している。
【0017】
第2の接続本体42は、車両本体側ワイヤーハーネス35が直接挿入されるよう略円筒状の雌型形状に形成され、後端が第1の接続本体41に一体的に連結される。第2の接続本体42の前端部42aの内周には、図3の如く、内部フレーム46が形成されており、この内部フレーム46には、端部が皮剥ぎされた車両本体側ワイヤーハーネス35の芯線端部を挿入及び位置決めするための複数の位置決め孔46aが形成されている。
【0018】
支持用フランジ43は、後述のようにブラケット61に固定される正面視台形状の支持板であり、当該支持用フランジ43の下端の両端部にはボルト孔47が形成され、当該ボルト孔47には補強用の円環状のカラー48が填め込まれている。
【0019】
各端子32,33は、図2の如く、それぞれ一枚の金属片31を折曲して形成されており、後述の端子ホルダー34に圧入される。金属片31の一端部の第1の接続本体41側に向かう第1の端子32は略楔状に折曲されて、筒形状の半径方向に弾性を有するバネ部材51とされている。また、各金属片31の他端部の第2の端子33は、第1の接続本体41側の開口部41aから挿入されて、第2の接続本体42の内部フレーム46の位置決め孔46aに向くように遊貫される。これにより、同一の金属片31で、被牽引対象側ワイヤーハーネスに接続する第1の端子32と、車両本体側ワイヤーハーネス35に接続する第2の端子33の両方を兼ねることが可能となる。
【0020】
端子ホルダー34は、円筒状の第1の接続本体41の内周の形状に合致した正面視円形状に形成され、6個の金属片31が圧入される圧入孔53が形成されており、この圧入孔53の配置は、金属片31が第2の接続本体42内の内部フレーム46の位置決め孔46aに対応して配列されるように設定されている。
【0021】
リテーナ36は、円筒状の第1の接続本体41と第2の接続本体42の間の連結部分の内周の形状に合致した正面視円形状に形成され、端子ホルダー34に支持された第2の端子33を遊挿するための複数の遊挿孔36aが形成されており、第1の接続本体41側から第2の接続本体42との連結部分へ挿入される。このリテーナ36の各遊挿孔36aは、第2の接続本体42の内部フレーム46の位置決め孔46aに対応するよう配置され、前端側から位置決め孔46aに挿入される車両本体側ワイヤーハーネス35の芯線と第2の端子33とが、各遊挿孔36a内で接続される。
【0022】
プロテクタ37は、第2の接続本体42に車両本体側ワイヤーハーネス35の端部が挿入された状態でこれらを外部から保護するためのもので、第2の接続本体42の外周部を覆う接続部保護体37aと、車両本体側ワイヤーハーネス35の外周の保護用の蛇腹状のコルゲートチューブ52の一部を覆うチューブ保護体37bとが一体的に形成された筒体が、正面視半円形状に2つに分割された一対の半円筒状体53a,53bが、ヒンジ部54で開閉自在に構成されている。特に、外部からの水入りを防止する目的で、チューブ保護体37bの内周は、蛇腹状のコルゲートチューブ52に対応した形状とされている。
【0023】
Oリング38は、第1の接続本体41内に填め込まれて、内部に端子ホルダー34の前端部を圧入することで、端子ホルダー34を第1の接続本体41内に固定するとともに、その水密性を高めるためのものである。尚、ハウジング30の第1の接続本体41と第2の接続本体42との連結部分の内周には、Oリング38が当接するための段部56が形成されている。
【0024】
そして、端子ホルダー34に金属片31が圧入された圧入孔53に発生した間隙部分の表面には、熱硬化性の封止材57が充填され、その部分での水密性が確保されている。
【0025】
尚、車両本体側ワイヤーハーネス35としては、図2の如く、その端部に、当該車両本体側ワイヤーハーネス35が第2の接続本体42の内部フレーム46の位置決め孔46aに挿入されたときに、この位置決め孔46aを閉塞するためのセパレート型のゴム栓(防水部材)59が予め取り付けられたものが使用される。
【0026】
また、この牽引車用コネクタCには、ボルト65を締め付ける前の段階でブラケット61に係合するための係合手段(取付構造)の一部を備えているが、かかる構造については後述する。
【0027】
<ブラケットの構造>
ブラケット61は、図6及び図7の如く、一枚の金属片が略垂直に折曲形成されて、側面視逆L字形に形成されており、牽引車用コネクタCの支持用フランジ43を支持するフランジ支持片62と、このフランジ支持片62の上端部で折曲されることで当該上端部から直交する方向に延設されて車体側に係合する車体係合片63とを備える。
【0028】
フランジ支持片62は、図6のように略長方形状の板体において、図6中の下方から牽引車用コネクタCの略円筒状の第1の接続本体41を嵌入できるように下面開放の略半円形状の嵌入用切欠64が形成されており、また、支持用フランジ43のボルト孔47に対応する位置には、図8及び図9のようにボルト65で当該支持用フランジ43に締め付け固定するためのボルト孔66が形成され、このボルト孔66内に、補強用の円環状のカラー67が填め込まれている。
【0029】
尚、このフランジ支持片62には、ボルト65を締め付ける前の段階で牽引車用コネクタCに係合するための係合手段(取付構造)の一部を備えているが、かかる構造については後述する。
【0030】
車体係合片63は、図17に示した従来の技術における上板27cに相当するものであり、その機能は従来の技術と同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0031】
<係合手段>
次に、牽引車用コネクタCとブラケット61とをボルト65を締め付ける前の段階で牽引車用コネクタCに係合するための係合手段(取付構造)を説明する。
【0032】
この係合手段は、図3〜図5及び図8〜図12の如く、牽引車用コネクタCの第1の接続本体41の外周部分41bにおいて、支持用フランジ43の前方側近傍で当該支持用フランジ43に平行に且つ側方に向けて突設された可撓片71と、同じく第1の接続本体41において可撓片71の直下に配置形成された係合片72と、ブラケット61側に形成されて可撓片71と係合片72との間の間隙部分に嵌入される係合突起73とを備える。
【0033】
可撓片71は弾性を有せしめられており、図4、図5、図8〜図12の如く、その上端部に、ブラケット61の係合突起73が当接した際に当該係合突起73を案内するとともに当該可撓片71が係合突起73の押圧力により第2の接続本体42側に弾性変形するためのテーパ74が形成されている。また、可撓片71の下端部は、その下方に係合突起73が係合している際に、当該係合突起73の上方への抜けを防止するため、テーパが非形成とされて矩形に形成されている。
【0034】
係合片72は、ブラケット61の係合突起73が可撓片71を押しのけて嵌入されてきたときに当該係合突起73に位置決めを行って係合するものであり、係合突起73が係合した際に当該係合突起73が収容される係合溝75が形成されている。この係合溝75は、係合突起73が可撓片71を越えて挿入されてきた際に当該係合突起73を受け入れることが可能なように、可撓片71側(上方)に向けて開放されている。
【0035】
また、可撓片71及び係合片72と支持用フランジ43との間には、ブラケット61のフランジ支持片62が挿入されるための間隙Sが形成されている。
【0036】
係合突起73は、ブラケット61のフランジ支持片62の板面が前方へ打ち出すように変形されて断面円弧状に形成されており、牽引車用コネクタCがブラケット61に支持された際に、可撓片71の下端面と係合片72の係合溝75とで構成された空隙部分に係合するように配置されている。
【0037】
<取付方法>
図2〜図5に示した牽引車用コネクタCをブラケット61に取り付ける方法について説明する。
【0038】
まず、ブラケット61の嵌入用切欠64に対して下方から牽引車用コネクタCを近づけ、この嵌入用切欠64に牽引車用コネクタCの第1の接続本体41の外周部分41bを嵌入する。
【0039】
このとき、牽引車用コネクタCの支持用フランジ43と可撓片71及び係合片72との間に形成される間隙Sに、ブラケット61のフランジ支持片62が挿入されるようにする。
【0040】
そして、牽引車用コネクタCをブラケット61に対してその嵌入用切欠64内で上方(図10中のP方向)へ移動させると、ブラケット61に形成された断面円弧状の係合突起73の下部が可撓片71のテーパ74に当接する。
【0041】
かかる状態で、牽引車用コネクタCをさらに上方(P方向)へ移動させると、図11の如く、係合突起73が可撓片71のテーパ74を図示Q方向へ押しやり、その結果、可撓片71がQ方向に弾性変形する。このようにして、係合突起73が可撓片71を押しのけながら、当該可撓片71が係合突起73の腹部を摺動して上方(P方向)に通過する。
【0042】
そして、図12の如く、可撓片71の下端が係合突起73の上部を越えた時点で、可撓片71は図示R方向に弾性復帰する。この時点で、係合突起73は、可撓片71の下端面と係合片72の係合溝75とで構成された空隙部分に係合する。
【0043】
その後は、可撓片71を図11中のQ方向に弾性変形させない限り、可撓片71の下端面と係合片72の係合溝75とで構成された空隙部分から係合突起73が抜け出すことはない(仮固定状態)。
【0044】
したがって、最終的にボルト65を用いて本固定する以前の段階で、牽引車用コネクタCのブラケット61に対する浮きが発生するのを防止できる。
【0045】
しかる後、牽引車用コネクタCの支持用フランジ43に形成されたボルト孔47と、ブラケット61に形成されたボルト孔66に、共通のボルト65を貫通させて、このボルト65を締め付けることで、牽引車用コネクタCがブラケット61に強固に固定支持される(本固定状態)。この際、ボルト65を使用する前の段階で、上記のように係合手段(可撓片71、係合片72及び係合突起73)により牽引車用コネクタCをブラケット61に仮固定しているので、例えば一方の手で牽引車用コネクタCをブラケット61に押さえつけて他方の手でボルト65を締め付けるような従来とは異なり、両手でボルト65を締め付けることができるので、取り付け作業が容易になる。
【0046】
また、係合手段により係合を行うことで、使用するボルト65の数を従来より減らすことができ、具体的にはこの実施の形態のように2個のボルト65を使用するだけで、あとは係合手段による係合で牽引車用コネクタCをブラケット61に強固に固定することができる。したがって、部品点数を低減してコストダウンを図ることができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1、請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、可撓片及び係合片と支持用フランジとの間の間隙にブラケットを挿入する際に、可撓片を支持用フランジと逆の方向に弾性変形させながら、係合突起を可撓片と支持用フランジとの間を通過させ、その後に係合突起が係合溝に嵌入された時点で、可撓片を弾性復帰させることが可能となっているので、ボルトを使用しなくても、牽引車用コネクタとブラケットとを容易に固定することができる。したがって、請求項4及び請求項5のように、その後にボルトを用いて牽引車用コネクタとブラケットとを本固定するときに、既に仮固定した状態で作業を行うことができ、かかる作業が容易になる。また、ボルトを使用しなくてもある程度の支持固定を行うことができるので、ボルトの使用個数を減らして部品点数を低減しても差し支えないことから、部品コストを低減できる。
【0048】
請求項2に記載の発明によれば、可撓片の係合片と逆側の面にテーパが形成されているので、係合突起が可撓片のテーパに当接して押圧した際に、可撓片自身が支持用フランジと逆側に容易に弾性変形し、係合突起が可撓片を押しのけながら、当該可撓片を係合突起をスムーズに通過させることができる。したがって、牽引車用コネクタのブラケットに対する取付作業が容易になる。
【0049】
請求項3に記載の発明によれば、係合突起が、断面円弧状に形成されているので、係合突起が可撓片に当接して押圧した際に、可撓片自身が支持用フランジと逆側に容易に弾性変形し、係合突起が可撓片を押しのけながら、当該可撓片を係合突起をスムーズに通過させることができる。したがって、牽引車用コネクタのブラケットに対する取付作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを示す分解斜視図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを示す断面図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを示す正面図である。
【図4】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを示す側面図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを示す平面図である。
【図6】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを支持するためのブラケットを示す背面図である。
【図7】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタを支持するためのブラケットを示す側面図である。
【図8】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタがブラケットに取り付けられた状態を示す側面図である。
【図9】この発明の一の実施の形態に係る牽引車用コネクタがブラケットに取り付けられた状態を示す背面図である。
【図10】この発明の一の実施の形態に係る取付構造の動作を示す断面図である。
【図11】この発明の一の実施の形態に係る取付構造の動作を示す断面図である。
【図12】この発明の一の実施の形態に係る取付構造の動作を示す断面図である。
【図13】従来の牽引車用コネクタを示す斜視図である。
【図14】従来の牽引車用コネクタにおいて電線と端子がねじ止めされる様子を示す斜視図である。
【図15】従来の牽引車用コネクタを示す斜視図である。
【図16】従来の牽引車用コネクタを示す斜視図である。
【図17】従来において牽引車用コネクタがブラケットに取り付けられる動作を示す斜視図である。
【符号の説明】
C 牽引車用コネクタ
30 ハウジング
43 支持用フランジ
61 ブラケット
62 フランジ支持片
63 車体係合片
64 嵌入用切欠
65 ボルト
66 ボルト孔
67 カラー
71 可撓片
72 係合片
73 係合突起
74 テーパ
75 係合溝

Claims (5)

  1. 略円筒形状のハウジングの外周の一部に支持用フランジが張り出して形成された牽引車用コネクタについて、前記支持用フランジを車両本体側に設けられたブラケットに取り付ける牽引車用コネクタの取付構造であって、
    前記ブラケットは、そのフランジ支持片に、前記ハウジングの外周部を一方向より嵌入可能な嵌入用切欠と仮固定用の係合突起とが形成され、
    前記牽引車用コネクタは、
    前記支持用フランジとの間に前記フランジ支持片が挿入される間隙を空けて前記支持用フランジに平行に配設された可撓片と、
    前記可撓片よりも前記フランジ支持片が挿入される方向に配置されて、前記可撓片側に開放された係合溝が形成された係合片と
    を有し、
    前記ハウジングの外周部を前記嵌入用切欠に一方向より嵌入するようにして、前記フランジ支持片を前記間隙に挿入することにより、前記係合突起を前記係合溝に嵌合した状態で、前記可撓片に抜止状態に弾性係合させたことを特徴とする牽引車用コネクタの取付構造。
  2. 請求項1に記載の牽引車用コネクタの取付構造であって、
    前記可撓片の前記係合片と逆側の面に、前記係合突起を案内しながら前記可撓片自身が前記支持用フランジと逆側に弾性変形するためのテーパが形成されたことを特徴とする牽引車用コネクタの取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の牽引車用コネクタの取付構造であって、
    前記係合突起が、前記支持用フランジと逆側に膨出するように断面円弧状に形成されたことを特徴とする牽引車用コネクタの取付構造。
  4. 請求項1乃至請求項3に記載の牽引車用コネクタの取付構造であって、
    前記支持用フランジと前記フランジ支持片の互いに対応する位置にボルト孔が形成され、前記支持用フランジが前記フランジ支持片に前記ボルト孔を介してボルトにより締め付け固定可能とされたことを特徴とする牽引車用コネクタの取付構造。
  5. 請求項4に記載の牽引車用コネクタを前記ブラケットに取り付ける取付方法であって、
    前記ブラケットの前記フランジ支持片を前記牽引車用コネクタの前記間隙に挿入し、前記可撓片を前記支持用フランジと逆の方向に弾性変形させながら、前記係合突起を前記可撓片と前記支持用フランジとの間を通過させた後、前記係合突起が前記係合溝に嵌入された時点で、前記可撓片を弾性復帰させることにより前記牽引車用コネクタを前記ブラケットに仮固定する工程と、
    前記仮固定の状態で、前記ボルトを前記支持用フランジと前記ブラケットの前記ボルト孔に貫通させて締め付け固定することにより、前記牽引車用コネクタを前記ブラケットに本固定する工程と
    を備える牽引車用コネクタの取付方法。
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JP2012221613A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd 車両側コネクタ
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