JP2004054497A - プリンタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】常時接続されていないメールサーバから送信したドキュメントに対する予約番号等を、他の経路で受け取ることができるプリンタ装置を提供する。
【解決手段】電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置であって、制御部11が、受け付けたドキュメントの送信元の電子メールのアドレスとは異なる、少なくとも1つの連絡先に対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を連絡する。
【選択図】 図1
【解決手段】電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置であって、制御部11が、受け付けたドキュメントの送信元の電子メールのアドレスとは異なる、少なくとも1つの連絡先に対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を連絡する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷対象となるドキュメントを電子メールで送信し、これを受け付けて印刷するプリンタ装置が開発されている。このようなプリンタ装置は、例えば利用者が外出先からオフィスのプリンタ装置に印刷を行わせるという用途に用いられる。このため、印刷対象のドキュメントを受け付けたときに、直ちに印刷してしまうと、利用者が外出先から戻るまでの間、プリンタ装置のトレイ上にこの利用者の印刷物が放置されることとなり、誤って持ち去られる恐れもある。
【0003】
そこで従来、このようなプリンタ装置において、ドキュメントを受け付けたときに、固有の識別子(予約番号)を発行し、当該予約番号を利用者側(ドキュメントの送信元)に電子メールで返信するという技術が考えられている(特許文献1)。この技術では、利用者がプリンタ装置の設置場所に来てから、受信した予約番号をプリンタ装置に入力し、プリンタ装置は、この予約番号の入力に応答して、当該利用者から受け付けたドキュメントの印刷処理を行う。
【0004】
[特許文献1]
特開2001−296985
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば利用者が外出先にいる場合、ドキュメントの送信は次のように行われる。すなわち、利用者はまず、PHS(Personal Handy−phone System)等を利用してインターネット・プロバイダへアクセスし、当該プロバイダから割り当てられているメールサーバ(例えばSMTPサーバ;Simple Mail Transfer Protocolサーバ)から印刷対象のドキュメントを含んだ電子メールを送信する。ここでPHS等を利用した通信は、常時的に接続されるものではなく、多くの利用者は電子メールの送信を完了すると、その回線を切断しているのが現状である。
【0006】
従って、上記従来のプリンタ装置のように、ドキュメントの送信元に対して予約番号を返信することとなると、利用者は上述のプロバイダのメールサーバ(例えばPOPサーバ;Post Office Protocolサーバ)に再びアクセスして予約番号の電子メールを受領する必要がある。ところが、ドキュメントを送信してから予約番号が返信されるまでには、プリンタ装置側での処理に係る時間がかかるのはもちろんのこと、プロバイダからプリンタ装置までの間の通信による遅延も発生する。このため利用者は、ドキュメントの送信後、しばらくしてからプリンタ装置からメールが届いていないかを調べる必要がある。
【0007】
つまり、上記従来のプリンタ装置のような予約番号の返信処理では、メールサーバへのアクセスを行うのに手間がかかるような場合における配慮が不足していた。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、常時接続されていないメールサーバから送信したドキュメントに対する予約番号等を、他の経路で受け取ることができるプリンタ装置を提供することをその目的の一つとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置であって、前記受け付けたドキュメントの送信元の電子メールのアドレスとは異なる、少なくとも1つの連絡先に対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を連絡する、ことを特徴としている。
【0010】
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持する手段と、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う手段と、前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する手段と、を有することを特徴としている。
【0011】
ここで、前記保持しているアドレス情報を更新する指示を受信し、当該指示に従って、前記アドレス情報を更新する手段と、当該更新が行われたときに、更新前のアドレス情報に含まれる複数のアドレスのうち少なくとも1つに対して更新が行われたことを通知する手段と、をさらに含むことも好ましい。また、前記アドレス情報を保持する手段は、前記アドレス情報に含まれる各アドレスに対して、それぞれのアドレスにて受信可能な電子メールの性状に関する性状情報を関連づけて保持し、前記処理情報を送信する手段は、送信先のアドレスごとに、各アドレスに関連づけられた性状情報に基づいて処理情報を生成し、生成した処理情報を、それぞれ対応する送信先のアドレスに対して送信する、こととするのも好ましい。さらに、前記ドキュメントの処理状況に関する情報を、前記ドキュメントの送信元のアドレスに対しても送信することとしても好ましい。
【0012】
また、本発明のある態様によれば、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリントサービス方法であって、前記受け付けたドキュメントの送信元のアドレスとは異なる、少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を送信する、こととした。
【0013】
また、本発明の別の態様によると、プリントサービス方法であって、事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持したプリンタ装置を用い、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う工程と、前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する工程と、を実行させることとした。
【0014】
さらに、本発明の別の態様によると、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置に、前記受け付けたドキュメントの送信元のアドレスとは異なる、少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を送信させるプログラムとした。
【0015】
さらに、本発明の別の態様によると、プログラムであって、事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持する手順と、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う手順と、前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する手順と、をコンピュータに実行させることとした。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るプリンタ装置は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、印刷処理部15と、外部記憶装置16とを含んで構成されている。
【0017】
制御部11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作し、電子メールによって印刷対象となったドキュメントを受信する処理と、印刷処理と、ドキュメントの処理状況を連絡する連絡処理とを実行する。ここで、印刷対象となるドキュメントを受信する処理、並びに印刷処理は、従来のものと略同様のものであるので、詳細な説明を省略する。連絡処理については、後に詳しく述べる。
【0018】
記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムと、当該プログラムの処理に必要なパラメータを保持している。また、記憶部12は、制御部11がプログラムを処理する際に用いるワークメモリとしても動作する。ここでプログラムは、外部記憶装置16によって、コンピュータ読取可能な記録媒体(例えばCD−ROMやDVD−ROM等)から読出されてインストールされる。すなわち、一般的には、制御部11によって実行されるプログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に格納されて頒布される。具体的にこの記憶部12には、プログラムの処理に必要なパラメータとして、連絡先に関する情報(アドレス情報)が格納されている。このアドレス情報は、例えば図2に示すように、互いに異なる複数の電子メールアドレスを互いに関連づけたエントリ(E)を少なくとも一つ含んでなる。具体的に各エントリは、複数の電子メールアドレスのうち、一つをキーとなる電子メールアドレス(キーアドレス;K)とし、このキーアドレスに対して、キーアドレスとは異なる、少なくとも一つの返信先となる電子メールアドレス(R)が関連づけられている。
【0019】
通信部13は、ネットワークに接続されており、制御部11から入力される指示に従って、電子メールなどのデータをネットワークを介して所定の宛先に送出し、また、ネットワークを介して到来するデータを受信して制御部11に出力する。操作部14は、利用者の操作を受け入れるキーパッド等であり、このキーパッドにて行われた操作の内容は制御部11に対して出力される。印刷処理部15は、制御部11から入力される指示に従って、ドキュメントの内容を用紙に印刷する。外部記憶装置16は、例えばCD−ROMやDVD−ROMといったコンピュータ読取可能な記録媒体からデータを読み出して制御部11に出力し、制御部11のインストール処理によって記憶部12にこれら読出したデータを格納させる。
【0020】
ここで制御部11の連絡処理の内容について具体的に説明する。制御部11は、受信したドキュメントに関する処理が所定の状況になると、当該ドキュメントの送信元となった電子メールアドレス(以下、送信元アドレスという)を、記憶部12に格納されているアドレス情報のキーアドレスのうちから検索する。そして、当該送信元アドレスをキーアドレスとするエントリが見いだされると、そのエントリのキーアドレスに関連づけられている電子メールアドレスを抽出し、当該抽出した電子メールアドレスに対して所定の情報を送信する。
【0021】
ここで送信する情報は、例えば従来と同様の予約番号であってもよいし、印刷のプレビューとなる画像データを含んでもよい。また、キーアドレスに関連づけられている電子メールアドレスが複数ある場合は、制御部11は、これら複数の電子メールアドレスのすべてではなく、予め定められた順序に従って電子メールアドレスを順次選択し、当該選択した電子メールアドレスに送信し、これが(受信不能等で)エラーとなったときに、次の電子メールアドレスを選択して送信するという動作を繰り返すようにしてもよい。さらに、制御部11は、利用者から事前に指定されていた場合等に、ドキュメントの送信元アドレスに対しても上記所定の情報を送信するようにしてもよい。
【0022】
また、記憶部12に格納されているアドレス情報は、利用者からの指示によって登録・更新可能となっていることが好ましい。具体的に制御部11は、Webサーバとしても動作し、アドレス情報の登録を受け付けるWebページと、アドレス情報の更新を受け付けるWebページとを配信し、このWebページにおいて入力された情報をCGI(Common Gateway Interface)プログラムなどの広く知られた方法を以て受け入れて、それぞれ所定の処理を実行する。
【0023】
例えば制御部11は、アドレス情報を登録する要求を受けて、図3に示すようなインタフェースを有したWebページを、その要求元に配信する。このWebページには少なくとも、送信元アドレス(キーアドレス)を入力する欄(A)と、それに関連づけるべき少なくとも一つの返信先アドレス(連絡先)を入力するための欄(B)と、「登録」ボタン(C)とが含まれる。また、好ましくはパスワードを入力する欄(確認用の入力欄を含む)(P)を含む。登録ボタンが選択されると、制御部11は、対応する登録用のプログラムを起動して、キーアドレスと、それに関連づけるべき返信先アドレスとを受け入れ、キーアドレスと返信先アドレスとを関連づけてアドレス情報のエントリの一つとして登録する。また、パスワードの入力がある場合には、当該エントリにパスワードを関連づけて格納する。
【0024】
また、制御部11は、アドレス情報を更新する要求を受けて、図4に示すようなインタフェースを有したWebページを、その要求元に配信する。このWebページには例えば、更新の対象となる送信元アドレス(キーアドレス)を入力する欄(D)と、「ログイン」ボタン(E)とが設けられ、また、パスワードが設定される場合には、パスワードを入力する欄(Q)を含む。ここで「ログイン」ボタンが選択されると、制御部11は、入力されたキーアドレスに関連するエントリを現在のアドレス情報から検索する。また、パスワードが入力される場合には、当該検索により見いだされたエントリに関連づけられているパスワードと入力されたパスワードとが比較され、これらが一致しない場合には、その旨を利用者に報知して再度図4に示すインタフェースを提示する。
【0025】
パスワードの入力を要しない場合、又は入力されたパスワードとエントリに関連づけられたパスワードとが一致している場合には、制御部11は図5に示すようなインタフェースを有するWebページを配信する。ここでは、送信元アドレス(キーアドレス)を表示する欄と、このキーアドレスに関連づけて登録するべき返信先アドレスを設定する欄(F)とが含まれる。また、キーアドレスである送信元アドレスにも処理状況に関するメールを送信するか否かを設定するチェックボックス(G)を含んでもよい。ここで「変更」ボタン(H)が選択されると、制御部11は、ログイン時に入力されたキーアドレスに対して、入力欄Fに入力される返信先アドレスを関連づけて、更新前のエントリに上書きして格納する。また、チェックボックスGにチェックがある場合に、制御部11は入力欄Fに入力された返信先アドレスだけでなく、キーアドレスにも処理状態を通知する電子メールを送信するようになる。
【0026】
また制御部11は、アドレス情報を更新した場合に、更新に係るエントリに含まれる電子メールアドレスの少なくとも1つ(例えばキーアドレス)に対して更新があったことを通知する電子メールを送信するのも好ましい。
【0027】
次に、本実施の形態に係るプリンタ装置の動作について説明する。利用者は、予め本実施の形態のプリンタ装置にアクセスして図3に示したWebページにて上記プロバイダのメールアドレス(例えば、「メールアドレス1」とする)に関連づけて、常時着信可能なメールアドレス、例えば自己の携帯電話機等に設定されているメールアドレス(ここでは「メールアドレス2」とする)を返信先アドレスに設定しておく。これにより、アドレス情報に、「メールアドレス1」をキーアドレスとし、返信先アドレスを「メールアドレス2」としたエントリが追加される。
【0028】
利用者は、例えば外出先からPHS等でプロバイダに接続し、印刷対象のドキュメントをプロバイダのメールサーバからプリンタ装置に対して送信して、プロバイダへの接続を切断する。プリンタ装置側では、ドキュメントを添付データとして含んだメールを受信する。このメールの送信元アドレスは、「メールアドレス1」に設定されている。プリンタ装置の制御部11は、メールにて受信したドキュメントの処理を開始し、所定の状態(例えば印刷可能な状態)になったときに、その旨を利用者側に報知する処理を開始する。
【0029】
制御部11は、受信したメールの送信元アドレス「メールアドレス1」をキーアドレスとして、他のアドレスを関連づけるエントリをアドレス情報から検索する。すると、返信先アドレス「メールアドレス2」が見いだされるので、制御部11は、この「メールアドレス2」に対して、処理状態を通知する電子メールを送信する。
【0030】
これにより利用者は、携帯電話機にて処理状態に関する通知を受けることとなり、プロバイダに対して再度接続することなく、印刷可能となったことなどを知ることができる。なお、ここで連絡先は、電子メールアドレスとしたが、これ以外にも電話番号やFAX番号など、利用者が受けることができれば、いかなる連絡先であってもよい。
【0031】
本実施の形態によると、返信先の指定を毎回、明示的に行う必要がないので利便性が高く、設定を忘れることによる不都合がない。また、携帯機器に搭載されたメーラのように、返信先指定機能を有しない機器においても、返信先を設定でき、使用環境を問わず、利便性の高いサービスが提供できる。
【0032】
[第2の実施の形態]
ここまでの説明では、予約番号などの処理状況と関連する情報を、互いに異なる複数の電子メールアドレスで受信する場合に、各アドレスごとのメールシステムの相違があることに配慮していなかった。しかしながら、例えば携帯電話システムを利用したメールシステムの場合、受信可能な電子メールの内容に制限のある場合がある。そこで、以下、メールシステムごとの相違に配慮した本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ装置について説明する。
【0033】
本実施の形態に係るプリンタ装置は、図1に示した第1の実施の形態に係るプリンタ装置と同様の構成をとるものであるが、記憶部12に格納されているプログラム及びアドレス情報の内容が異なり、従って制御部11における処理の内容が若干異なる。
【0034】
すなわち本実施の形態では、アドレス情報の各エントリは、図6に示すように、キーアドレス(K)に対し、受信可能な電子メールの性状に関する情報(Kt)と、返信先アドレス(R)と、これらを更新するときに必要となるパスワード(P)とを関連づけたものとなっている。さらに、各返信先アドレス(R)ごとに、その返信先アドレスによって受信可能な電子メールの性状に関する情報(Rt)が関連づけられている。ここで電子メールの性状に関する情報としては、受信可能な文字数、印刷処理後のプレビュー画像を受信する場合にあっては、その返信先アドレスにてプレビュー画像を受信するか否かの設定、及びプレビュー画像を受信する場合の、その画像データの形式や、データサイズの上限の設定等である。本実施の形態においては、返信先アドレス(R)は含んでも含まなくもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、制御部11の連絡処理の内容が異なる。すなわち制御部11は、受信したドキュメントに関する処理が所定の状況になると、当該ドキュメントの送信元アドレスをキーアドレスとするエントリを検索し、このキーアドレスに含まれる受信可能な電子メールの性状に関する情報(Kt)を取出す。そしてこのキーアドレスに対して送信する電子メールの内容を生成する処理を行い、受信可能な電子メールの性状に合った電子メールの内容(本願の処理情報に相当する)を生成する。
【0036】
また、制御部11は、検索によって得られたエントリに返信先アドレスが含まれている場合には、各返信先アドレスごとに、その返信先アドレスにて受信可能な電子メールの性状に関する情報(Rt)に合せた電子メールの内容を生成する。そして、キーアドレス及び各返信先アドレスに対して、それぞれ生成した内容の電子メールを送信する。
【0037】
ここで、受信可能な電子メールの性状に合せて電子メールの内容を生成する処理(メール内容生成処理)について説明する。この処理を行う制御部11は、図7に示すように、受信可能な文字数に制限が設定されているか否かを判断し(S1)、設定されていれば(Yesならば)、当該文字数に合ったメッセージを送信対象のメッセージ(予め用意しておいてもよいし、元のメッセージに対する要約処理等で生成してもよい)として選択する(S2)。また、処理S1において受信可能な文字数の制限が設定されていなければ(Noならば)、通常のメッセージを送信対象のメッセージとして選択する(S3)。そして、制御部11は、プレビュー画像の添付の指示があるか否かを判断し(S4)、指示がなければ(Noならば)そのまま処理を終了する。また、処理S4において、プレビュー画像を添付する指示があれば(Yesならば)、プレビュー画像を生成する処理を開始し、まず、プレビュー画像のサイズの制限があるか否かを判断する(S5)。ここで制限があれば(Yesならば)、生成する画像データのサイズを指定されたサイズに設定する(S6)。また、処理S5において、サイズの制限がなければ(Noならば)、予めデフォルトとして設定されたサイズを画像データのサイズとして設定する(S7)。さらに制御部11は、画像のデータ形式が指定されているか否かを判断し(S8)、指定されていれば(Yesならば)、その指定の内容に基づき生成する画像データの形式を設定する(S9)。
【0038】
一方、処理S8において、データ形式が指定されていなければ(Noならば)、デフォルトの形式(例えばJPEG形式)を設定する(S10)。そして、制御部11は、プレビュー画像の画像データを設定されたサイズ及び形式で生成して(S11)、処理を終了する。
【0039】
制御部11は、これらの処理の後、選択された送信対象のメッセージを電子メールの内容として、対応する電子メールアドレスに対して送信する。また、プレビュー画像を添付する指示があった場合には、処理S11にて生成した画像データを、送信対象のメッセージに添付して電子メールの内容を生成し、この生成した内容を、対応する電子メールアドレスに対して送信する。
【0040】
本実施の形態によると、例えば携帯電話機等、限られた文字数しか受信できないような場合や、限られたサイズの画像データしか受信できないような場合にも適切な内容の電子メールを送信でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0041】
なお、これら第1、第2の実施の形態においては、アドレス情報が記憶部12に格納されているとしたが、このアドレス情報は、別体に設けられたデータベースサーバ(不図示)に保持されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタ装置及びその接続状態を表す構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ装置が保持するアドレス情報の一例を表す説明図である。
【図3】アドレス情報を設定するインタフェース画面の一例を表す説明図である。
【図4】アドレス情報を変更する際のインタフェース画面の一例を表す説明図である。
【図5】アドレス情報の変更内容を設定するインタフェース画面の一例を表す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ装置が保持するアドレス情報の一例を表す説明図である。
【図7】電子メールの内容を生成する処理の一例を表すフローチャート図である。
【符号の説明】
11 制御部、12 記憶部、13 通信部、14 操作部、15 印刷処理部、16 外部記憶装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷対象となるドキュメントを電子メールで送信し、これを受け付けて印刷するプリンタ装置が開発されている。このようなプリンタ装置は、例えば利用者が外出先からオフィスのプリンタ装置に印刷を行わせるという用途に用いられる。このため、印刷対象のドキュメントを受け付けたときに、直ちに印刷してしまうと、利用者が外出先から戻るまでの間、プリンタ装置のトレイ上にこの利用者の印刷物が放置されることとなり、誤って持ち去られる恐れもある。
【0003】
そこで従来、このようなプリンタ装置において、ドキュメントを受け付けたときに、固有の識別子(予約番号)を発行し、当該予約番号を利用者側(ドキュメントの送信元)に電子メールで返信するという技術が考えられている(特許文献1)。この技術では、利用者がプリンタ装置の設置場所に来てから、受信した予約番号をプリンタ装置に入力し、プリンタ装置は、この予約番号の入力に応答して、当該利用者から受け付けたドキュメントの印刷処理を行う。
【0004】
[特許文献1]
特開2001−296985
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば利用者が外出先にいる場合、ドキュメントの送信は次のように行われる。すなわち、利用者はまず、PHS(Personal Handy−phone System)等を利用してインターネット・プロバイダへアクセスし、当該プロバイダから割り当てられているメールサーバ(例えばSMTPサーバ;Simple Mail Transfer Protocolサーバ)から印刷対象のドキュメントを含んだ電子メールを送信する。ここでPHS等を利用した通信は、常時的に接続されるものではなく、多くの利用者は電子メールの送信を完了すると、その回線を切断しているのが現状である。
【0006】
従って、上記従来のプリンタ装置のように、ドキュメントの送信元に対して予約番号を返信することとなると、利用者は上述のプロバイダのメールサーバ(例えばPOPサーバ;Post Office Protocolサーバ)に再びアクセスして予約番号の電子メールを受領する必要がある。ところが、ドキュメントを送信してから予約番号が返信されるまでには、プリンタ装置側での処理に係る時間がかかるのはもちろんのこと、プロバイダからプリンタ装置までの間の通信による遅延も発生する。このため利用者は、ドキュメントの送信後、しばらくしてからプリンタ装置からメールが届いていないかを調べる必要がある。
【0007】
つまり、上記従来のプリンタ装置のような予約番号の返信処理では、メールサーバへのアクセスを行うのに手間がかかるような場合における配慮が不足していた。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、常時接続されていないメールサーバから送信したドキュメントに対する予約番号等を、他の経路で受け取ることができるプリンタ装置を提供することをその目的の一つとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置であって、前記受け付けたドキュメントの送信元の電子メールのアドレスとは異なる、少なくとも1つの連絡先に対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を連絡する、ことを特徴としている。
【0010】
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持する手段と、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う手段と、前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する手段と、を有することを特徴としている。
【0011】
ここで、前記保持しているアドレス情報を更新する指示を受信し、当該指示に従って、前記アドレス情報を更新する手段と、当該更新が行われたときに、更新前のアドレス情報に含まれる複数のアドレスのうち少なくとも1つに対して更新が行われたことを通知する手段と、をさらに含むことも好ましい。また、前記アドレス情報を保持する手段は、前記アドレス情報に含まれる各アドレスに対して、それぞれのアドレスにて受信可能な電子メールの性状に関する性状情報を関連づけて保持し、前記処理情報を送信する手段は、送信先のアドレスごとに、各アドレスに関連づけられた性状情報に基づいて処理情報を生成し、生成した処理情報を、それぞれ対応する送信先のアドレスに対して送信する、こととするのも好ましい。さらに、前記ドキュメントの処理状況に関する情報を、前記ドキュメントの送信元のアドレスに対しても送信することとしても好ましい。
【0012】
また、本発明のある態様によれば、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリントサービス方法であって、前記受け付けたドキュメントの送信元のアドレスとは異なる、少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を送信する、こととした。
【0013】
また、本発明の別の態様によると、プリントサービス方法であって、事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持したプリンタ装置を用い、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う工程と、前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する工程と、を実行させることとした。
【0014】
さらに、本発明の別の態様によると、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置に、前記受け付けたドキュメントの送信元のアドレスとは異なる、少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を送信させるプログラムとした。
【0015】
さらに、本発明の別の態様によると、プログラムであって、事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持する手順と、電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う手順と、前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する手順と、をコンピュータに実行させることとした。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係るプリンタ装置は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、操作部14と、印刷処理部15と、外部記憶装置16とを含んで構成されている。
【0017】
制御部11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作し、電子メールによって印刷対象となったドキュメントを受信する処理と、印刷処理と、ドキュメントの処理状況を連絡する連絡処理とを実行する。ここで、印刷対象となるドキュメントを受信する処理、並びに印刷処理は、従来のものと略同様のものであるので、詳細な説明を省略する。連絡処理については、後に詳しく述べる。
【0018】
記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムと、当該プログラムの処理に必要なパラメータを保持している。また、記憶部12は、制御部11がプログラムを処理する際に用いるワークメモリとしても動作する。ここでプログラムは、外部記憶装置16によって、コンピュータ読取可能な記録媒体(例えばCD−ROMやDVD−ROM等)から読出されてインストールされる。すなわち、一般的には、制御部11によって実行されるプログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に格納されて頒布される。具体的にこの記憶部12には、プログラムの処理に必要なパラメータとして、連絡先に関する情報(アドレス情報)が格納されている。このアドレス情報は、例えば図2に示すように、互いに異なる複数の電子メールアドレスを互いに関連づけたエントリ(E)を少なくとも一つ含んでなる。具体的に各エントリは、複数の電子メールアドレスのうち、一つをキーとなる電子メールアドレス(キーアドレス;K)とし、このキーアドレスに対して、キーアドレスとは異なる、少なくとも一つの返信先となる電子メールアドレス(R)が関連づけられている。
【0019】
通信部13は、ネットワークに接続されており、制御部11から入力される指示に従って、電子メールなどのデータをネットワークを介して所定の宛先に送出し、また、ネットワークを介して到来するデータを受信して制御部11に出力する。操作部14は、利用者の操作を受け入れるキーパッド等であり、このキーパッドにて行われた操作の内容は制御部11に対して出力される。印刷処理部15は、制御部11から入力される指示に従って、ドキュメントの内容を用紙に印刷する。外部記憶装置16は、例えばCD−ROMやDVD−ROMといったコンピュータ読取可能な記録媒体からデータを読み出して制御部11に出力し、制御部11のインストール処理によって記憶部12にこれら読出したデータを格納させる。
【0020】
ここで制御部11の連絡処理の内容について具体的に説明する。制御部11は、受信したドキュメントに関する処理が所定の状況になると、当該ドキュメントの送信元となった電子メールアドレス(以下、送信元アドレスという)を、記憶部12に格納されているアドレス情報のキーアドレスのうちから検索する。そして、当該送信元アドレスをキーアドレスとするエントリが見いだされると、そのエントリのキーアドレスに関連づけられている電子メールアドレスを抽出し、当該抽出した電子メールアドレスに対して所定の情報を送信する。
【0021】
ここで送信する情報は、例えば従来と同様の予約番号であってもよいし、印刷のプレビューとなる画像データを含んでもよい。また、キーアドレスに関連づけられている電子メールアドレスが複数ある場合は、制御部11は、これら複数の電子メールアドレスのすべてではなく、予め定められた順序に従って電子メールアドレスを順次選択し、当該選択した電子メールアドレスに送信し、これが(受信不能等で)エラーとなったときに、次の電子メールアドレスを選択して送信するという動作を繰り返すようにしてもよい。さらに、制御部11は、利用者から事前に指定されていた場合等に、ドキュメントの送信元アドレスに対しても上記所定の情報を送信するようにしてもよい。
【0022】
また、記憶部12に格納されているアドレス情報は、利用者からの指示によって登録・更新可能となっていることが好ましい。具体的に制御部11は、Webサーバとしても動作し、アドレス情報の登録を受け付けるWebページと、アドレス情報の更新を受け付けるWebページとを配信し、このWebページにおいて入力された情報をCGI(Common Gateway Interface)プログラムなどの広く知られた方法を以て受け入れて、それぞれ所定の処理を実行する。
【0023】
例えば制御部11は、アドレス情報を登録する要求を受けて、図3に示すようなインタフェースを有したWebページを、その要求元に配信する。このWebページには少なくとも、送信元アドレス(キーアドレス)を入力する欄(A)と、それに関連づけるべき少なくとも一つの返信先アドレス(連絡先)を入力するための欄(B)と、「登録」ボタン(C)とが含まれる。また、好ましくはパスワードを入力する欄(確認用の入力欄を含む)(P)を含む。登録ボタンが選択されると、制御部11は、対応する登録用のプログラムを起動して、キーアドレスと、それに関連づけるべき返信先アドレスとを受け入れ、キーアドレスと返信先アドレスとを関連づけてアドレス情報のエントリの一つとして登録する。また、パスワードの入力がある場合には、当該エントリにパスワードを関連づけて格納する。
【0024】
また、制御部11は、アドレス情報を更新する要求を受けて、図4に示すようなインタフェースを有したWebページを、その要求元に配信する。このWebページには例えば、更新の対象となる送信元アドレス(キーアドレス)を入力する欄(D)と、「ログイン」ボタン(E)とが設けられ、また、パスワードが設定される場合には、パスワードを入力する欄(Q)を含む。ここで「ログイン」ボタンが選択されると、制御部11は、入力されたキーアドレスに関連するエントリを現在のアドレス情報から検索する。また、パスワードが入力される場合には、当該検索により見いだされたエントリに関連づけられているパスワードと入力されたパスワードとが比較され、これらが一致しない場合には、その旨を利用者に報知して再度図4に示すインタフェースを提示する。
【0025】
パスワードの入力を要しない場合、又は入力されたパスワードとエントリに関連づけられたパスワードとが一致している場合には、制御部11は図5に示すようなインタフェースを有するWebページを配信する。ここでは、送信元アドレス(キーアドレス)を表示する欄と、このキーアドレスに関連づけて登録するべき返信先アドレスを設定する欄(F)とが含まれる。また、キーアドレスである送信元アドレスにも処理状況に関するメールを送信するか否かを設定するチェックボックス(G)を含んでもよい。ここで「変更」ボタン(H)が選択されると、制御部11は、ログイン時に入力されたキーアドレスに対して、入力欄Fに入力される返信先アドレスを関連づけて、更新前のエントリに上書きして格納する。また、チェックボックスGにチェックがある場合に、制御部11は入力欄Fに入力された返信先アドレスだけでなく、キーアドレスにも処理状態を通知する電子メールを送信するようになる。
【0026】
また制御部11は、アドレス情報を更新した場合に、更新に係るエントリに含まれる電子メールアドレスの少なくとも1つ(例えばキーアドレス)に対して更新があったことを通知する電子メールを送信するのも好ましい。
【0027】
次に、本実施の形態に係るプリンタ装置の動作について説明する。利用者は、予め本実施の形態のプリンタ装置にアクセスして図3に示したWebページにて上記プロバイダのメールアドレス(例えば、「メールアドレス1」とする)に関連づけて、常時着信可能なメールアドレス、例えば自己の携帯電話機等に設定されているメールアドレス(ここでは「メールアドレス2」とする)を返信先アドレスに設定しておく。これにより、アドレス情報に、「メールアドレス1」をキーアドレスとし、返信先アドレスを「メールアドレス2」としたエントリが追加される。
【0028】
利用者は、例えば外出先からPHS等でプロバイダに接続し、印刷対象のドキュメントをプロバイダのメールサーバからプリンタ装置に対して送信して、プロバイダへの接続を切断する。プリンタ装置側では、ドキュメントを添付データとして含んだメールを受信する。このメールの送信元アドレスは、「メールアドレス1」に設定されている。プリンタ装置の制御部11は、メールにて受信したドキュメントの処理を開始し、所定の状態(例えば印刷可能な状態)になったときに、その旨を利用者側に報知する処理を開始する。
【0029】
制御部11は、受信したメールの送信元アドレス「メールアドレス1」をキーアドレスとして、他のアドレスを関連づけるエントリをアドレス情報から検索する。すると、返信先アドレス「メールアドレス2」が見いだされるので、制御部11は、この「メールアドレス2」に対して、処理状態を通知する電子メールを送信する。
【0030】
これにより利用者は、携帯電話機にて処理状態に関する通知を受けることとなり、プロバイダに対して再度接続することなく、印刷可能となったことなどを知ることができる。なお、ここで連絡先は、電子メールアドレスとしたが、これ以外にも電話番号やFAX番号など、利用者が受けることができれば、いかなる連絡先であってもよい。
【0031】
本実施の形態によると、返信先の指定を毎回、明示的に行う必要がないので利便性が高く、設定を忘れることによる不都合がない。また、携帯機器に搭載されたメーラのように、返信先指定機能を有しない機器においても、返信先を設定でき、使用環境を問わず、利便性の高いサービスが提供できる。
【0032】
[第2の実施の形態]
ここまでの説明では、予約番号などの処理状況と関連する情報を、互いに異なる複数の電子メールアドレスで受信する場合に、各アドレスごとのメールシステムの相違があることに配慮していなかった。しかしながら、例えば携帯電話システムを利用したメールシステムの場合、受信可能な電子メールの内容に制限のある場合がある。そこで、以下、メールシステムごとの相違に配慮した本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ装置について説明する。
【0033】
本実施の形態に係るプリンタ装置は、図1に示した第1の実施の形態に係るプリンタ装置と同様の構成をとるものであるが、記憶部12に格納されているプログラム及びアドレス情報の内容が異なり、従って制御部11における処理の内容が若干異なる。
【0034】
すなわち本実施の形態では、アドレス情報の各エントリは、図6に示すように、キーアドレス(K)に対し、受信可能な電子メールの性状に関する情報(Kt)と、返信先アドレス(R)と、これらを更新するときに必要となるパスワード(P)とを関連づけたものとなっている。さらに、各返信先アドレス(R)ごとに、その返信先アドレスによって受信可能な電子メールの性状に関する情報(Rt)が関連づけられている。ここで電子メールの性状に関する情報としては、受信可能な文字数、印刷処理後のプレビュー画像を受信する場合にあっては、その返信先アドレスにてプレビュー画像を受信するか否かの設定、及びプレビュー画像を受信する場合の、その画像データの形式や、データサイズの上限の設定等である。本実施の形態においては、返信先アドレス(R)は含んでも含まなくもよい。
【0035】
また、本実施の形態では、制御部11の連絡処理の内容が異なる。すなわち制御部11は、受信したドキュメントに関する処理が所定の状況になると、当該ドキュメントの送信元アドレスをキーアドレスとするエントリを検索し、このキーアドレスに含まれる受信可能な電子メールの性状に関する情報(Kt)を取出す。そしてこのキーアドレスに対して送信する電子メールの内容を生成する処理を行い、受信可能な電子メールの性状に合った電子メールの内容(本願の処理情報に相当する)を生成する。
【0036】
また、制御部11は、検索によって得られたエントリに返信先アドレスが含まれている場合には、各返信先アドレスごとに、その返信先アドレスにて受信可能な電子メールの性状に関する情報(Rt)に合せた電子メールの内容を生成する。そして、キーアドレス及び各返信先アドレスに対して、それぞれ生成した内容の電子メールを送信する。
【0037】
ここで、受信可能な電子メールの性状に合せて電子メールの内容を生成する処理(メール内容生成処理)について説明する。この処理を行う制御部11は、図7に示すように、受信可能な文字数に制限が設定されているか否かを判断し(S1)、設定されていれば(Yesならば)、当該文字数に合ったメッセージを送信対象のメッセージ(予め用意しておいてもよいし、元のメッセージに対する要約処理等で生成してもよい)として選択する(S2)。また、処理S1において受信可能な文字数の制限が設定されていなければ(Noならば)、通常のメッセージを送信対象のメッセージとして選択する(S3)。そして、制御部11は、プレビュー画像の添付の指示があるか否かを判断し(S4)、指示がなければ(Noならば)そのまま処理を終了する。また、処理S4において、プレビュー画像を添付する指示があれば(Yesならば)、プレビュー画像を生成する処理を開始し、まず、プレビュー画像のサイズの制限があるか否かを判断する(S5)。ここで制限があれば(Yesならば)、生成する画像データのサイズを指定されたサイズに設定する(S6)。また、処理S5において、サイズの制限がなければ(Noならば)、予めデフォルトとして設定されたサイズを画像データのサイズとして設定する(S7)。さらに制御部11は、画像のデータ形式が指定されているか否かを判断し(S8)、指定されていれば(Yesならば)、その指定の内容に基づき生成する画像データの形式を設定する(S9)。
【0038】
一方、処理S8において、データ形式が指定されていなければ(Noならば)、デフォルトの形式(例えばJPEG形式)を設定する(S10)。そして、制御部11は、プレビュー画像の画像データを設定されたサイズ及び形式で生成して(S11)、処理を終了する。
【0039】
制御部11は、これらの処理の後、選択された送信対象のメッセージを電子メールの内容として、対応する電子メールアドレスに対して送信する。また、プレビュー画像を添付する指示があった場合には、処理S11にて生成した画像データを、送信対象のメッセージに添付して電子メールの内容を生成し、この生成した内容を、対応する電子メールアドレスに対して送信する。
【0040】
本実施の形態によると、例えば携帯電話機等、限られた文字数しか受信できないような場合や、限られたサイズの画像データしか受信できないような場合にも適切な内容の電子メールを送信でき、利用者の利便性を向上することができる。
【0041】
なお、これら第1、第2の実施の形態においては、アドレス情報が記憶部12に格納されているとしたが、このアドレス情報は、別体に設けられたデータベースサーバ(不図示)に保持されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプリンタ装置及びその接続状態を表す構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ装置が保持するアドレス情報の一例を表す説明図である。
【図3】アドレス情報を設定するインタフェース画面の一例を表す説明図である。
【図4】アドレス情報を変更する際のインタフェース画面の一例を表す説明図である。
【図5】アドレス情報の変更内容を設定するインタフェース画面の一例を表す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ装置が保持するアドレス情報の一例を表す説明図である。
【図7】電子メールの内容を生成する処理の一例を表すフローチャート図である。
【符号の説明】
11 制御部、12 記憶部、13 通信部、14 操作部、15 印刷処理部、16 外部記憶装置。
Claims (9)
- 電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置であって、
前記受け付けたドキュメントの送信元の電子メールのアドレスとは異なる、少なくとも1つの連絡先に対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を連絡する、
ことを特徴とするプリンタ装置。 - 事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持する手段と、
電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う手段と、
前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する手段と、
を有することを特徴とするプリンタ装置。 - 請求項2に記載のプリンタ装置であって、
前記保持しているアドレス情報を更新する指示を受信し、当該指示に従って、前記アドレス情報を更新する手段と、
当該更新が行われたときに、更新前のアドレス情報に含まれる複数のアドレスのうち少なくとも1つに対して更新が行われたことを通知する手段と、
をさらに含むことを特徴とするプリンタ装置。 - 請求項2または3に記載のプリンタ装置であって、
前記アドレス情報を保持する手段は、前記アドレス情報に含まれる各アドレスに対して、それぞれのアドレスにて受信可能な電子メールの性状に関する性状情報を関連づけて保持し、
前記処理情報を送信する手段は、送信先のアドレスごとに、各アドレスに関連づけられた性状情報に基づいて処理情報を生成し、生成した処理情報を、それぞれ対応する送信先のアドレスに対して送信する、
ことを特徴とするプリンタ装置。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載のプリンタ装置であって、
前記ドキュメントの処理状況に関する情報を、前記ドキュメントの送信元のアドレスに対しても送信することを特徴とするプリンタ装置。 - 電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリントサービス方法であって、
前記受け付けたドキュメントの送信元のアドレスとは異なる、少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を送信する、
ことを特徴とするプリントサービス方法。 - 事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持したプリンタ装置を用い、
電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う工程と、
前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する工程と、
を実行させることを特徴とするプリントサービス方法。 - 電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付けて、印刷のための処理を行うプリンタ装置に、
前記受け付けたドキュメントの送信元のアドレスとは異なる、少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する情報を送信させる、
ことを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
事前に利用者側から受けた通知に従って、互いに異なる複数のアドレスを、互いに関連づけてアドレス情報として保持する手順と、
電子メールにより印刷対象のドキュメントを受け付け、印刷のための処理を行う手順と、
前記ドキュメントの送信元のアドレスに関連づけて保持されている、当該送信元のアドレスとは異なる少なくとも1つのアドレスに対して、当該ドキュメントの処理状況に関する処理情報を送信する手順と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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