JP2004053063A - 砲弾破砕処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の砲弾を同時に破砕できて高効率に処理できる砲弾破砕処理装置を提供する。
【解決手段】建屋内に設けられた仕切空間の中心にアクチュエータ3が立設され、このアクチュエータの上部周面に複数の荷重負荷レバー4がリンク5を介して放射状に設けられ、各荷重負荷レバーの先端部にはリンク式に下向きのパンチが設けられ、この複数の下向きのパンチ8の下方にはチャンバー11が設けられ、該チャンバーは鋼製厚肉容器12の内面に低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料を充填した単層又は多重層から成る防護壁15が取り外し可能に設けられ、下側中央に前記パンチに対向して砲弾を載置するダイス16が設けられ、前記防護壁及び鋼製厚肉容器の上部を貫通して圧力,熱の逃がし配管17が設けられて成り、各隣接するチャンバー間には前記逃がし配管に接続されて圧力,熱の逃がしタンクが設けられて成る砲弾破砕処理装置。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過去の大戦で残され、長年外地に放置されてきた数知れない砲弾を、高効率、安全、安価に、且つ細片破砕可能に処理できる砲弾破砕処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遺棄砲弾を処理するには、鉄製砲弾の場合、単発(1個)の冷凍した砲弾を、プレス機で破砕(脆性破壊)したり、ウォータージェットで切断したりしていた。しかし、この単発方式では、数知れない砲弾処理に多数の高価で大容量のプレス機と多数の時間を要するため、非効率であり、現状の対応には不向きである。
【0003】
また、プレス機のパンチとダイスの形状は、一般的な「平坦」、「V溝」、「丸溝」などで、これによるせん断または圧縮荷重では粉砕が不十分で、荷重数百〜千トン級の比較的大容量のプレス機を必要としていた。
【0004】
さらに、プレス機を囲んでいるチャンバー内では、特に耐熱・耐圧防護対策は採られておらず、単に鋼板肉厚を増加させることに終始していた。従って、特に耐熱の観点からは、チャンバーの損傷は計り知れず、強度的に安全性も懸念された。しかも爆発時には、プレス機も同時に破損する危険性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、複数の砲弾を同時に破砕できて高効率に処理でき、また、急激な圧力上昇と熱負荷に耐えることができ、且つ有毒ガス(砲弾内に内包される)が発生しても安全に処理でき、さらに、狭い建屋スペースでてこの原理を応用した小型プレス機構により安価に処理でき、その上、圧縮及びせん断による粉砕の2段階で効率的に砲弾を細片破砕できるようにした砲弾破砕処理装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の砲弾破砕処理装置は、建屋内に設けられた仕切空間の中心にアクチュエータが立設され、このアクチュエータの上部周面に等角度間隔でもって複数の荷重負荷レバーがリンクを介して放射状に設けられ、この複数の荷重負荷レバーが夫々その途中で各々支柱の上端部に揺動自在に軸支され、各荷重負荷レバーの先端部にはリンク式に下向きのパンチが設けられ、この複数の下向きのパンチの下方には該パンチが上下動する挿通口を有するチャンバーが設けられ、該チャンバーは鋼製厚肉容器の内面に低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料を充填した単層又は多重層から成る防護壁が取り外し可能に設けられ、下側中央に前記パンチに対向して砲弾を載置するダイスが設けられ、前記防護壁及び鋼製厚肉容器を貫通して圧力,熱の逃がし配管が設けられて成り、各隣接するチャンバー間には前記逃がし配管に接続されて圧力,熱の逃がしタンクが設けられて成るものである。
【0007】
上記砲弾破砕処理装置において、各チャンバーは、上下に2分割されて接合・離脱可能になされ、各上側チャンバーがパンチの上部外周に取り付けたフランジに掛止される吊り上げ用治具にてパンチと共に上下動するようになされ、各下側チャンバーはその下方にアクチュエータを中心として環状に形成された移動テーブル上に設置されて、前記各上側チャンバーが各下側チャンバーから離脱し上昇した際に、移動テーブルの回転により各下側チャンバーがアクチュエータの周方向に移動するようになされている。
【0008】
かかる構成のチャンバーを備えた砲弾破砕処理装置において、各下側チャンバーの中央に設けられたダイスの下方には破砕片回収トレイが設けられ、各下側チャンバーの移動テーブル外周側の側面又は底面には破砕片回収トレイ搬出入口が設けられて、これに扉が開閉可能に取り付けられ、移動テーブル上の或る下側チャンバー位置から荷重負荷レバーの延長方向には下側チャンバーを下面のローラにて往復走行させる砲弾設置及び破砕片回収ラインが設けられていることが好ましい。
【0009】
前記0007の段落に記載の砲弾破砕処理装置において、各下側チャンバーの中央に設けられたダイスの下方における防護壁を貫通して下側チャンバーの底には破砕片落下口が設けられ、この破砕片落下口の途中には開閉式破砕片排出機構が設けられ、移動テーブルの各下側チャンバーの破砕片落下口が投影される位置には破砕片落下用の穴が設けられ、移動テーブル上の或る下側チャンバーの開閉式破砕片排出機構を作動する位置における移動テーブルの破砕片落下用の穴の下方の建屋基礎には破砕片排出口が設けられて、その下端が建屋基礎に水平に穿設された回収容器移動通路に連通され、この回収容器移動通路には破砕片排出口から落下する破砕片を受け入れて回収する移動式破砕片回収容器が走行可能に配備されていることが好ましい。
【0010】
前記0009の段落に記載の砲弾破砕処理装置において、破砕片落下口の途中の開閉式破砕片排出機構は、回転可能に軸支したダンパと、該ダンパを水平に支持して破砕片落下口を閉じたり、ダンパの水平支持を解除して該ダンパを自重により下方に回転して破砕片落下口を開いたりするダンパ下側のスライド板と、このスライド板の端面の下側チャンバー外に位置するロッドをチャックにて把持してスライド板を進退させる駆動装置とより成り、前記駆動装置は移動テーブル上の或る下側チャンバーの位置における荷重負荷レバーの延長方向側の外側方に設けられていて、移動テーブルの間欠的な回転、停止により各下側チャンバーが駆動装置の位置に来た時にスライド板のロッドが駆動装置のチャックにて把持されて駆動装置により進退せしめられるようになされていることが好ましい。
【0011】
前記0006の段落に記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバーは、チャンバー本体と蓋体とに2分割され、蓋体よりパンチが上昇して抜け出た際蓋体は本体の両側面の溝に突起によりスライド式に係脱できるようになされ、且つ蓋体は押え治具にてチャンバー本体に押圧固定されるようになされ、各チャンバー本体がその下方にアクチュエータを中心として環状に形成された移動テーブル上に設置されて、前記各蓋体が各チャンバー本体と離脱し上昇した際に、移動テーブルの回転より各チャンバー本体がアクチュエータの周方向に移動するようになされていることが好ましい。
【0012】
前記0011の段落に記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバー本体の中央に設けられたダイスの下方に破砕片回収トレイが設けられ、各チャンバー本体の移動テーブル外周側の側面又は底面に破砕片回収トレイ搬出入口が設けられて、これに扉が開閉可能に取り付けられ、移動テーブル上の或るチャンバー本体位置から荷重負荷レバーの延長方向にチャンバー本体を下面のローラにて往復走行させる砲弾設置及び破砕片回収ラインが設けられていることが好ましい。
【0013】
前記0011の段落に記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバー本体の中央に設けられたダイスの下方における防護壁を貫通してチャンバー本体の底には破砕片落下口が設けられ、この破砕片落下口の途中には開閉式破砕片排出機構が設けられ、移動テーブルの各チャンバー本体の破砕片落下口が投影される位置には破砕片落下用の穴が設けられ、移動テーブル上の或るチャンバー本体の開閉式破砕片排出機構を作動する位置における移動テーブルの破砕片落下用の穴の下方の建屋基礎には破砕片排出口が設けられてその下端が建屋基礎に水平に穿設された回収容器移動通路に連通され、この回収容器移動通路には破砕片排出口から落下する破砕片を受け入れて回収する移動式破砕片回収容器が走行可能に配備されていることも好ましい。
【0014】
前記0013の段落に記載の砲弾破砕処理装置において、破砕片落下口の途中の開閉式破砕片排出機構は、回転可能に軸支したダンパと、該ダンパを水平に支持して破砕片落下口を閉じたり、ダンパの水平支持を解除して該ダンパを自重により下方に回転して破砕片落下口を開いたりするダンパ下側のスライド板と、このスライド板の端面のチャンバー本体外に位置するロッドをチャックにて把持してスライド板を進退させる駆動装置とより成り、前記駆動装置は移動テーブル上の或るチャンバー本体の位置における荷重負荷レバーの延長方向側の外側方に設けられていて、移動テーブルの間欠的な回転、停止により各チャンバー本体が駆動装置の位置に来た時にスライド板のロッドが駆動装置のチャックにて把持されて駆動装置により進退せしめられるようになされていることが好ましい。
【0015】
上記構成の各砲弾破砕処理装置において、各パンチは大きな歯状突起と小さな歯状突起を交互に平行に有し、これに対応する各ダイスは大きな歯状溝と小さな歯状溝を交互に平行に有して、相互に噛み合うようになされていることが好ましい。
【0016】
上記構成の各砲弾破砕処理装置において、複数の荷重負荷レバーをその途中で揺動自在に軸支した各々の支柱は、荷重負荷レバーに沿って移動・固定可能に設けられて、荷重負荷レバーの揺動軸支位置が変更可能になされていることも好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の砲弾破砕処理装置の一実施形態を図によって説明する。図1において、1は建屋内に設けられた仕切空間で、この仕切空間1の中心に図2に示すようにロードセル2を備えたアクチュエータ3が立設されている。このアクチュエータ3の上部周面に図1に示すように等角度間隔でもって、本例の場合45度間隔でもって8本の荷重負荷レバー4がリンク5を介して放射状に設けられ、この8本の荷重負荷レバー4が夫々その途中で各々支柱6の上端部に図2に示すように揺動自在に軸7にて支持され、各荷重負荷レバー4の先端部にはリンク式に結合されて下向きのパンチ8が設けられている。この8個の下向きのパンチ8の下方には、該パンチ8が上下動するブッシュ9を備えた挿通口10を有するチャンバー11が設けられている。このチャンバー11は、鋼製厚肉容器12の内面に図3に示すように亜鉛、鉛、黄銅などの低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料13を薄いライナー14で内包した単層又は多重層から成る防護壁、本例の場合2重層から成る防護壁15が取り外し可能に設けられている。チャンバー11の下側中央には前記下向きのパンチ8に対向して砲弾Gを載置するダイス16が設けられている。チャンバー11の左右両側には防護壁15及び鋼製厚肉容器12を貫通して圧力,熱の逃がし配管17が設けられ、各隣接するチャンバー11間には図1に示すように前記逃がし配管17に接続されて圧力,熱の逃がしタンク18が設けられている。
【0018】
上記各チャンバー11は、図4に示すように上下に2分割されて、その分割面の接続フランジ19,19′で締結ロッド20、締結具21により接合・離脱可能になされている。分割された各上側チャンバー11aは、パンチ8の上部外周に取り付けたフランジ22に掛止される吊り上げ治具23にてパンチ8と共に上下動するようになされている。分割された各下側チャンバー11bは、その下方にアクチュエータ3を中心として図1に示すように環状に形成された移動テーブル24上に設置されていて、前記各上側チャンバー11aが各下側チャンバー11bから離脱し上昇した際に、移動テーブル24の回転により各下側チャンバー11bがアクチュエータ3の周方向に移動するようになされている。尚、圧力,熱の逃がし配管17は、図3に示すように下側チャンバー11bの左右両側の防護壁15及び鋼製厚肉容器12を貫通して設けられている。
【0019】
前記の各下側チャンバー11bの中央に設けられたダイス16の下方には図4に示すように破砕片回収トレイ25が設けられている。各下側チャンバー11bにおける移動テーブル24の外周側の側面に、破砕片回収トレイ25の搬出入口26が設けられていて、これに扉27が開閉可能に本例の場合上下方向にて開閉可能に取り付けられている。移動テーブル24上の或る下側チャンバー11bの位置から荷重負荷レバー4の延長方向には図1及び図4に示すように下側チャンバー11bを下面に取り付けたローラ28にて往復走行させる砲弾設置及び破砕片回収ライン29が設けられている。
【0020】
前記パンチ8とダイス16は、図5に示すように山形突起8aを有するパンチ8とV形溝16aを有するダイス16との組み合わせでもよいが、好ましくは、図6に示すように大きな歯状突起30と小さな歯状突起31を交互に平行に設けたパンチ8と、これに対応して大きな歯状溝32と小さな歯状溝33を交互に平行に設けたダイス16とを、図7に示すように相互に噛み合うようにしたものがよい。
【0021】
尚、上記構成の砲弾破砕処理装置は、各下側チャンバー11bの移動テーブル24の外周側の側面に、破砕片回収トレイ搬出入口26が設けられ、これに扉27が開閉可能に取り付けられているが、図8に示すように下側チャンバー11bの底面に破砕片回収トレイ搬出入口26′を設け、この破砕片回収トレイ搬出入口26′に扉27′を取り外し可能に設け、この扉27′の内面に破砕片回収トレイ25′を固定してもよい。このように構成した場合、破砕片回収トレイ25′上に落下集積した破砕片Bを回収するには各チャンバー11を前記と同様に上下に2分割し、その後砲弾設置及び破砕片回収ライン29に連絡する移動テーブル24上の下側チャンバー11bをライン29上を走行させ、砲弾設置位置で停止する。そして、破砕片回収トレイ搬出入口26′の扉27′を取り外して、この扉27′と一体の破砕片回収トレイ25′上の破砕片Bを回収する。と同時にダイス16に次に破砕処理する砲弾Gを設置する。破砕片Bを回収した後の空のトレイ25′と一体の扉27′は破砕片回収トレイ搬出入口26′に取り付ける。以後、移動テーブル24を下側チャンバー11bの間隔で回転、停止し、その都度前記と同様の操作を行う。
【0022】
上記のように構成された一実施形態の砲弾破砕処理装置により遺棄砲弾を処理する方法について説明する。遺棄砲弾は、予め冷凍して保存しておいた砲弾で、この砲弾を処理するには、先ず、砲弾処理装置の図1に示される各チャンバー11を、図4に示すように上下に2分割する。即ち、上側チャンバー11aと下側チャンバー11bの分割面の接続フランジ19と19′を締結している締結具21を外し、締結ロッド20を抜いた後、アクチュエータ3を下降作動して各荷重負荷レバー4を夫々支柱6の上端部の軸7を支点に回動させ、その先端側を上昇させてリンク式に結合された下向きのパンチ8を引き上げ、これに伴いパンチ8の上部外周に取り付けたフランジ22に掛止される吊り上げ治具23にて上側チャンバー11aを吊り上げて下側チャンバー11bから離脱する。こうして各チャンバー11を上下に2分割した後、図1に示される砲弾設置及び破砕片回収ライン29に連絡する移動テーブル24上の下側チャンバー11bをその下面に取り付けられているローラ28にてライン29上を走行させ、砲弾設置位置で停止し、その下側チャンバー11b内のダイス16に砲弾Gを設置する。そして、この下側チャンバー11bをライン29上を逆に走行させ、元の移動テーブル24上の位置で停止する。以後、移動テーブル24を下側チャンバー11bの間隔で回転、停止し、その都度前記と同様にライン29上で下側チャンバー11b内のダイス16に砲弾Gを設置する。こうして移動テーブル24上の全ての下側チャンバー11b内のダイス16に砲弾Gを設置したならば、アクチュエータ3を上昇作動して各荷重負荷レバー4にてパンチ8を下降し、このパンチ8の上部外周のフランジ22に掛止された吊り上げ治具23と一体の上側チャンバー11aを下降して図2に示すように下側チャンバー11b上に載せる。そして、上側チャンバー11aと下側チャンバー11bの接続フランジ19と19′を締結ロッド20、締結具21にて接合して各チャンバー11を封塞する。然る後、アクチュエータ3を下降作動して各荷重負荷レバー4の回動によりその先端部にリンク式に結合された下向きのパンチ8を一旦引き上げた上、あらためてアクチュエータ3を上昇作動させて各パンチ8を下降させ、各チャンバー11内のダイス16上に設置された砲弾Gに荷重負荷レバー4により増幅させた負荷圧力をかけて一斉にせん断あるいは圧縮破砕する。
【0023】
この砲弾Gの破砕処理において、パンチ8とダイス16が図6に示す形状の場合は、小さい荷重でパンチ8の大きな歯状突起30によって当初の脆性破壊が行われて大きい破片に破砕され、続いてダイス16の小さな歯状溝33やパンチ8の各歯状突起30,31間の隙間に入った大きい破片は図7に示すようにパンチ8の小さな歯状突起31やダイス16の各歯状溝32,33間の突起により圧縮されて細片に粉砕される。このように小さな荷重で初期の脆性破壊と、それ以降の圧縮及びせん断による粉砕の2段階で効率的な砲弾の細片破砕が遂行されるので、従来のように当初から大荷重により瞬時の圧縮荷重やせん断荷重負荷によって砲弾を破砕する方式に比べて砲弾の爆発の可能性が低減されると共に、プレス機の容量を小さくすることが可能となる。
【0024】
上記の砲弾Gの破砕処理において、例え爆発が生じても、圧力,熱は逃がし配管17を通して逃がしタンク18に逃げるので、各チャンバー11の内部に過大な圧力や熱がかからず、しかも各チャンバー11は、図3に示されるように鋼製肉厚容器12の内面に、低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料13を薄いライナー14に内包した単層又は多重層から成る防護壁15が設けられているので、爆発時の圧力衝撃と熱衝撃を防護できる。従って、チャンバー11の構造強度の健全性が維持され、耐用年数が増加すると共に破砕処理装置の駆動源であるアクチュエータ3や荷重負荷レバー4の損傷を防止できる。さらに、砲弾Gの破砕処理により有毒ガスが発生することがあっても逃がし配管17を通して逃がしタンク18に貯め、チャンバー11から漏洩することがないので、安全である。
【0025】
砲弾Gの破砕処理によってダイス16の下方の破砕片回収トレイ25上に図4に示すように落下集積された破砕片Bを回収するには、各チャンバー11を前記と同様に上下に2分割し、その後図1に示される砲弾設置及び破砕片回収ライン29に連絡する移動テーブル24上の下側チャンバー11bをその下面のローラ28にてライン29上を走行させ、砲弾設置位置で停止する。そして図4に示される下側チャンバー11bの側面の搬出入口26の扉27を上方に回動して開き、破砕片回収トレイ25を取り出し、そのトレイ25上の破砕片Bを回収する。と同時にダイス16に次に破砕処理する砲弾Gを設置する。破砕片Bを回収した後の空のトレイ25は下側チャンバー11b内に搬入セットし、側面の搬出入口26の扉27を下方に回動して閉じた後、下側チャンバー11bをライン29上を逆に走行させ、元の移動テーブル24上の位置で停止する。以後、移動テーブル24を下側チャンバー11bの間隔で回転、停止し、その都度前記と同様にライン29上で下側チャンバー11b内の破砕片回収トレイ25を取り出し、そのトレイ25上の破砕片Bを回収する。と同時にダイス16に次に破砕する砲弾Gを設置する。破砕片Bを回収した後の空のトレイ25は下側チャンバー11b内に搬入セットし、下側チャンバー11bを元の移動テーブル24上の位置に戻す。こうして移動テーブル24上の全ての下側チャンバー11b内のトレイ25上の破砕片Bを回収し、且つダイス16に砲弾Gを設置したならば、アクチュエータ3を上昇作動して各荷重負荷レバー4にてパンチ8を下降し、このパンチ8の上部外周のフランジ22に掛止された吊り上げ治具23にて上側チャンバー11aを下降して下側チャンバー11b上に載せ、接続フランジ19と19′を締結ロッド20、締結具21にて接合して各チャンバー11を封塞する。このあと、前記と同様に砲弾Gの破砕処理を行う。
【0026】
尚、各チャンバー11内の防護壁15は、取り外し可能となっているので、砲弾Gの破砕処理において、内部の低融点金属細粒が融着して、クッション材としての機能が低下した場合は、防護壁15全体を交換するか、あるいは低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料を交換するとよい。
【0027】
本発明の砲弾破砕処理装置の他の実施形態を図9によって説明すると、この実施形態の砲弾破砕処理装置は、前記の実施形態の砲弾破砕処理装置とは砲弾Gの破砕片Bの排出手段及び回収手段を異にするものである。即ち、下側チャンバー11bの中央のダイス16の下方における防護壁15を貫通して破砕片落下口34を複数列、本例の場合3列平行に設け、その各破砕片落下口34の途中に開閉式破砕片排出機構35を設けている。この破砕片排出機構35は、図10に示すように各破砕片落下口34の途中にダンパ36を夫々回転可能に軸37にて支持し、この各ダンパ36を水平に支持して前記各破砕片落下口34を閉じたり、図11に示すように各ダンパ36の水平支持を解除して各ダンパ36を自重により下方に回転して各破砕片落下口34を開いたりするダンパ駆動機構38として、水平状態の各ダンパ36の下側にスライド板39を下側チャンバー11bの下部側面を貫通してスライド可能に設け、このスライド板39の端面に取り付けられ下側チャンバー11bの外に位置するロッド40を介してスライド板39を駆動装置41により進退するようにしている。即ち、駆動装置41は、図9に示すように移動テーブル24上の或る下側チャンバー11bの位置における荷重負荷レバー4の延長方向側の外側方に設けられていて、移動テーブル24の間欠的な回転、停止により各下側チャンバー11bが駆動装置41の位置に来た時にスライド板39のロッド40が駆動装置41のチャック42に把持されて駆動装置41により進退せしめられる。各下側チャンバー11bの破砕片落下口34が投影される下方の移動テーブル24の位置には破砕片落下用の穴43が設けられている。この移動テーブル24の破砕片落下用の穴43が前記駆動装置41の側方に位置した際、その下方の建屋基礎44には穴43と同じ形状の破砕片排出口45が設けられ、この破砕片排出口45の下端が建屋基礎44に水平に穿設して建屋外に連なる回収容器移動通路46に連通され、この回収容器移動通路46に破砕片排出口45から落下する破砕片を受け入れて回収する移動式破砕片回収容器47が走行可能に配備されている。
【0028】
このように構成された他の実施形態の砲弾破砕処理装置は、砲弾Gの破砕処理が前記実施形態と同じであるが、砲弾Gの破砕片Bの排出及び回収が異なるので、以下にその説明をする。各チャンバー11内の砲弾Gが破砕されると、その破砕片Bは下側チャンバー11bの底の各破砕片落下口34を通して閉じられた各ダンパ36上に落下集積される。この落下集積された破砕片Bを回収するには、各チャンバー11を図9に示すように前記実施形態と同様に2分割し、先ず駆動装置41に隣接する下側チャンバー11bの各ダンパ36を水平に支持しているスライド板39の端面のロッド40を駆動装置41のチャック42に把持し、駆動装置42によりロッド40を介してスライド板39を引き外部に後退させて、各ダンパ36を図11に示すように下方に回動して開き、各ダンパ36上の破砕片Bを下側チャンバー11bの下方に落下させる。この落下した破砕片Bは図9に示す移動テーブル24の穴43及び建屋基礎44の破砕片排出口45を通して移動式破砕片回収容器47に受け入れられて回収される。この破砕片Bの回収と同時に下側チャンバー11b内のダイス16には次に破砕処理する砲弾Gを設置する。破砕片Bの回収後、駆動装置42によりロッド40を介してスライド板39を押し、破砕片落下口34の位置に前進させて、各ダンパ36を図10に示すように上方に回動して閉じる。以後移動テーブル24を下側チャンバー11bの間隔で回転、停止し、その都度前記と同様に下側チャンバー11bの底の各ダンパ36上に落下集積された破砕片Bを、各ダンパ36を下方に回動して開き、各ダンパ36上の破砕片Bを落下させ、移動式破砕片回収容器47に受け入れて回収する。と同時にダイス16に次に破砕する砲弾Gを設置する。こうして移動テーブル24上の全ての下側チャンバー11の底の各ダンパ36上の破砕片Bを回収し、且つダイス16に砲弾Gを設定したならば、前記実施形態の砲弾破砕処理装置と同様に各上側チャンバー11aを下降して下側チャンバー11b上に載せ、接続フランジ19と19′を締結ロッド20、締結具21にて接合して各チャンバー11を封塞する。このあと、前記と同様に砲弾Gの破砕処理を行う。
【0029】
本発明の砲弾処理装置のさらに他の実施形態を図12によって説明すると、この実施形態の砲弾破砕処理装置は、各チャンバー11が、チャンバー本体11′と蓋体11″とに2分割され、蓋体11″よりパンチ8が上昇して抜け出た際、蓋体11″はチャンバー本体11′の両側面の溝48に突起49によりスライド式に係脱できるようになされている。そして蓋体11″は突起49によりチャンバー本体11′の溝48に係合している時、押え治具50にてチャンバー本体11′に押圧固定されるようになされている。各チャンバー本体11′はその下方にアクチュエータ3を中心として環状に形成された移動テーブル24上に設置されて、前記各蓋体11″が各チャンバー本体11′と離脱し、上昇した際に、移動テーブル24の回転より各チャンバー本体11′がアクチュエータ3の周方向に移動するようになされている。
【0030】
この実施形態において各チャンバー本体11′の中央に設けられたダイス16の下方には、図4に示す実施形態と同様に破砕片回収トレイ25が設けられ、各チャンバー本体11′の移動テーブル24の外周側の側面に破砕片回収トレイ搬出入口26が設けられて、これに扉27が開閉可能に取り付けられている。移動テーブル25上の或るチャンバー本体11′の位置から荷重負荷レバー4の延長方向にチャンバー本体11′を下面のローラ28にて往復走行させる砲弾設置及び破砕片回収ライン29が設けられている。この実施形態においては、破砕片回収トレイ搬出入口26が、各チャンバー本体11′の側面が設けられているが、図8に示す実施形態と同様各チャンバー本体11′の底面に設けてもよい。
【0031】
また、上記の破砕片回収手段の代りに、図13に示すように各チャンバー本体11′の中央に設けられたダイス16の下方における防護壁15を貫通してチャンバー本体11′の底に破砕片落下口34を例えば3列平行に設け、その破砕片落下口34の途中に開閉式破砕片排出機構35を設けてもよい。この開閉式破砕片排出機構35は図10,図11に示すものと同一であるので、その詳細な説明を省略する。移動テーブル25の各チャンバー本体11′の破砕片落下口34が投影される位置には破砕片落下用の穴43を設け、移動テーブル24上の或るチャンバー本体11′の開閉式破砕片排出機構35を作動する位置における移動テーブル24の破砕片落下用の穴43の下方の建屋基礎44には破砕片排出口45を設けてその下端を建屋基礎44に水平に穿設された回収容器移動通路46に連通し、この回収容器移動通路46に破砕片排出口45から落下する破砕片Bを受け入れて回収する移動式破砕片回収容器47を走行可能に配備する。
【0032】
前記の各砲弾破砕処理装置において、複数の荷重負荷レバー4をその途中で揺動自在に軸7にて上端に支持した各々の支柱6は、図14に示すように荷重負荷レバー4の長孔51に沿って仕切空間1の底盤上を移動し、その長孔51に一定間隔に設けた円弧溝52の位置にて軸7で荷重負荷レバー4を支持するように支柱6を仕切空間1の底盤に固定するようにしてもよい。このようにすると、荷重負荷レバー4の揺動軸支位置を変更でき、アクチュエータ3の駆動によるパンチ8の負荷圧力を変更できる。
【0033】
尚、前記チャンバー11は、図1に示されるように平面矩形であるが、平面円形でもよい。また、チャンバー11内の防護壁15の外面が鋼製厚肉容器12と同じ矩形でも内面は円形でもよい。逆に防護壁15の外面が鋼製厚肉容器12と同じ円形でも内面は矩形でもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明で判るように本発明の砲弾破砕処理装置は、てこの原理を応用し、1台のアクチュエータを作動させ、周方向の複数の荷重負荷レバーにより増幅させた負荷圧力を複数のパンチに付与し、この複数のパンチにより各チャンバー内のダイス上に設置された砲弾を一斉に破砕するマルチ方式を採っているので、高効率に砲弾を破砕できる。また、砲弾を破砕するパンチとダイスは、内部に低融点金属粒又は砂や断熱材を混合した材料を充填した単層又は多重層から成る防護壁を有するチャンバー内に囲まれ、しかもチャンバーは逃がし配管を介して逃がしタンクに接続されているので、砲弾破砕時の急激な圧力上昇と熱負荷に耐えることができ且つ有毒ガスが発生することがあっても、安全に砲弾を破砕処理できる。さらに、建屋内の狭い仕切空間内で、てこの原理を応用したマルチ方式の小型プレス機構で砲弾を破砕処理できるのであるから、その破砕処理費用は安価なものとなる。その上、本装置による破砕処理は、大きな歯状突起と小さな歯状突起を交互に平行に有するパンチと、これに対応して大きな歯状溝と小さな歯状溝を交互に平行に有するダイスとにより行うので、小さな荷重で初期の脆性破壊と、それ以降の圧縮及びせん断による粉砕の2段階で効率的な砲弾の細片破砕が遂行されるので、従来のように大荷重により瞬時の圧縮荷重やせん断荷重負荷によって砲弾を破砕する方式に比し砲弾の爆発の可能性が低減されると共に、プレス機の容量を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の砲弾破砕処理装置の一実施形態の概略平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面矢視図である。
【図3】本発明の砲弾破砕処理装置におけるチャンバーの拡大縦断面図である。
【図4】図2におけるチャンバーを上下に2分割した状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の砲弾破砕処理におけるパンチとダイスの形状を示す側面図である。
【図6】本発明の砲弾破砕処理装置における好ましいパンチとダイスの形状を示す側断面図である。
【図7】図6に示すパンチとダイスが相互に噛み合った状態を示す側断面図である。
【図8】図2に示す本発明の砲弾破砕処理装置の破砕片回収トレイ搬出入口の変更例を示すチャンバーの縦断面図である。
【図9】本発明の砲弾破砕処理装置の他の実施形態を示す要部縦断側面図である。
【図10】図9の砲弾破砕処理装置における破砕片排出機構を示す拡大縦断面図である。
【図11】図10の破砕片排出機構を作動させた状態を示す拡大縦断面図である。
【図12】本発明の砲弾破砕処理装置のさらに他の実施形態を示す要部縦断側面図である。
【図13】図12の砲弾破砕処理装置における破砕片回収手段の変更例を示す要部縦断側面図である。
【図14】本発明の砲弾破砕処理装置における荷重負荷レバーを揺動可能に軸支した支柱を、荷重負荷レバーに沿って移動・固定可能にした変更例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 仕切空間
2 ロードセル
3 アクチュエータ
4 荷重負荷レバー
5 リンク
6 支柱
7 軸
8 パンチ
9 ブッシュ
10 挿通口
11 チャンバー
11a 上側チャンバー
11b 下側チャンバー
11′ チャンバー本体
11″ 蓋体
12 鋼製厚肉容器
13 低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料
14 薄いライナー
15 防護壁
16 ダイス
17 逃がし配管
18 逃がしタンク
19,19′ 接続フランジ
20 締結ロッド
21 締結具
22 フランジ
23 吊り上げ治具
24 移動テーブル
25,25′ 破砕片回収トレイ
26,26′ 破砕片搬出入口
27,27′ 扉
28 ローラ
29 砲弾設置及び破砕片回収ライン
30 大きな歯状突起
31 小さな歯状突起
32 大きな歯状溝
33 小さな歯状溝
34 破砕片落下口
35 開閉式破砕片排出機構
36 ダンパ
37 軸
38 ダンパ駆動機構
39 スライド板
40 ロッド
41 駆動装置
42 チャック
43 穴
44 建屋基礎
45 破砕片排出口
46 回収容器移動通路
47 破砕片回収容器
48 溝
49 突起
50 押え治具
51 長孔
52 円弧溝
G 砲弾
B 破砕片

Claims (11)

  1. 建屋内に設けられた仕切空間の中心にアクチュエータが立設され、このアクチュエータの上部周面に等角度間隔でもって複数の荷重負荷レバーがリンクを介して放射状に設けられ、この複数の荷重負荷レバーが夫々その途中で各々支柱の上端部に揺動自在に軸支され、各荷重負荷レバーの先端部にはリンク式に下向きのパンチが設けられ、この複数の下向きのパンチの下方には該パンチが上下動する挿通口を有するチャンバーが設けられ、該チャンバーは鋼製厚肉容器の内面に低融点金属細粒又はこれに砂や断熱材を混合した材料を充填した単層又は多重層から成る防護壁が取り外し可能に設けられ、下側中央に前記パンチに対向して砲弾を載置するダイスが設けられ、前記防護壁及び鋼製厚肉容器を貫通して圧力,熱の逃がし配管が設けられて成り、各隣接するチャンバー間には前記逃がし配管に接続されて圧力,熱の逃がしタンクが設けられて成る砲弾破砕処理装置。
  2. 請求項1記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバーが上下に2分割されて接合・離脱可能になされ、各上側チャンバーがパンチの上部外周に取り付けたフランジに掛止される吊り上げ用治具にてパンチと共に上下動するようになされ、各下側チャンバーがその下方にアクチュエータを中心として環状に形成された移動テーブル上に設置されて、前記各上側チャンバーが各下側チャンバーと離脱し上昇した際に、移動テーブルの回転により各下側チャンバーがアクチュエータの周方向に移動するようになされていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  3. 請求項2記載の砲弾破砕処理装置において、各下側チャンバーの中央に設けられたダイスの下方には破砕片回収トレイが設けられ、各下側チャンバーの移動テーブル外周側の側面又は底面には破砕片回収トレイ搬出入口が設けられて、これに扉が開閉可能に取り付けられ、移動テーブル上の或る下側チャンバー位置から荷重負荷レバーの延長方向には下側チャンバーを下面のローラにて往復走行させる砲弾設置及び破砕片回収ラインが設けられていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  4. 請求項2記載の砲弾破砕処理装置において、各下側チャンバーの中央に設けられたダイスの下方における防護壁を貫通して下側チャンバーの底には破砕片落下口が設けられ、この破砕片落下口の途中には開閉式破砕片排出機構が設けられ、移動テーブルの各下側チャンバーの破砕片落下口が投影される位置には破砕片落下用の穴が設けられ、移動テーブル上の或る下側チャンバーの開閉式破砕片排出機構を作動する位置における移動テーブルの破砕片落下用の穴の下方の建屋基礎には破砕片排出口が設けられて、その下端が建屋基礎に水平に穿設された回収容器移動通路には連通され、この回収容器移動通路には破砕片排出口から落下する破砕片を受け入れて回収する移動式破砕片回収容器が走行可能に配備されていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  5. 請求項4記載の砲弾破砕処理装置において、破砕片落下口の途中の開閉式破砕片排出機構が、回転可能に軸支したダンパと、該ダンパを水平に支持して破砕片落下口を閉じたり、ダンパの水平支持を解除して該ダンパを自重により下方に回転して破砕片落下口を開いたりするダンパ下側のスライド板と、このスライド板の端面の下側チャンバー外に位置するロッドをチャックにて把持してスライド板を進退させる駆動装置とより成り、前記駆動装置は移動テーブル上の或る下側チャンバーの位置における荷重負荷レバーの延長方向側の外側方に設けられていて、移動テーブルの間欠的な回転、停止により各下側チャンバーが駆動装置の位置に来た時にスライド板のロッドが駆動装置のチャックにて把持されて駆動装置により進退せしめられるようになされていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  6. 請求項1記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバーが、チャンバー本体と蓋体とに2分割され、蓋体よりパンチが上昇して抜け出た際蓋体は本体の両側面の溝に突起によりスライド式に係脱できるようになされ、且つ蓋体は押え治具にてチャンバー本体に押圧固定されるようになされ、各チャンバー本体がその下方にアクチュエータを中心として環状に形成された移動テーブル上に設置されて、前記各蓋体が各チャンバー本体と離脱し上昇した際に、移動テーブルの回転より各チャンバー本体がアクチュエータの周方向に移動するようになされていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  7. 請求項6記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバー本体の中央に設けられたダイスの下方に破砕片回収トレイが設けられ、各チャンバー本体の移動テーブル外周側の側面又は底面に破砕片回収トレイ搬出入口が設けられて、これに扉が開閉可能に取り付けられ、移動テーブル上の或るチャンバー本体位置から荷重負荷レバーの延長方向にチャンバー本体を下面のローラにて往復走行させる砲弾設置及び破砕片回収ラインが設けられていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  8. 請求項6記載の砲弾破砕処理装置において、各チャンバー本体の中央に設けられたダイスの下方における防護壁を貫通してチャンバー本体の底には破砕片落下口が設けられ、この破砕片落下口の途中には開閉式破砕片排出機構が設けられ、移動テーブルの各チャンバー本体の破砕片落下口が投影される位置には破砕片落下用の穴が設けられ、移動テーブル上の或るチャンバー本体の開閉式破砕片排出機構を作動する位置における移動テーブルの破砕片落下用の穴の下方の建屋基礎には破砕片排出口が設けられてその下端が建屋基礎に水平に穿設された回収容器移動通路に連通され、この回収容器移動通路には破砕片排出口から落下する破砕片を受け入れて回収する移動式破砕片回収容器が走行可能に配備されていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  9. 請求項8記載の砲弾破砕処理装置において、破砕片落下口の途中の開閉式破砕片排出機構が、回転可能に軸支したダンパと、該ダンパを水平に支持して破砕片落下口を閉じたり、ダンパの水平支持を解除して該ダンパを自重により下方に回転して破砕片落下口を開いたりするダンパ下側のスライド板と、このスライド板の端面のチャンバー本体外に位置するロッドをチャックにて把持してスライド板を進退させる駆動装置とより成り、前記駆動装置は移動テーブル上の或るチャンバー本体の位置における荷重負荷レバーの延長方向側の外側方に設けられていて、移動テーブルの間欠的な回転、停止により各チャンバー本体が駆動装置の位置に来た時にスライド板のロッドが駆動装置のチャックにて把持されて駆動装置により進退せしめられるようになされていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の砲弾破砕処理装置において、各パンチが大きな歯状突起と小さな歯状突起を交互に平行に有し、これに対応する各ダイスが大きな歯状溝と小さな歯状溝を交互に平行に有して、相互に噛み合うようになされていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の砲弾破砕処理装置において、複数の荷重負荷レバーをその途中で揺動自在に軸支した各々の支柱が、荷重負荷レバーに沿って移動・固定可能に設けられて、荷重負荷レバーの揺動軸支位置が変更可能になされていることを特徴とする砲弾破砕処理装置。
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