JP2004052716A - 小型走行船のエンジンの吸気構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型走行船に備えられるエンジンにおいて適切な吸気管の管長を確保することができる吸気構造の提供。
【解決手段】コレクタボックス4は、エンジンEの左側前後に設けられたエンジンマウント15,15間に配置され、その底部4bは、クランクシャフト26の軸芯Cを含んでピストン12pのストローク方向に直交する平面Fより下方に位置してある。吸気管3は、下流側開口3aが吸気口1bに接続され、上流側開口3bは、コレクタボックス4内の吸気抵抗等に基づいて定められた位置にて開口している。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型滑走艇(Personal Water Craft)等の小型走行船に備えられる多気筒のエンジンの吸気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの出力トルクを高めさせる要素は様々あるが、そのうちの一要素として所謂体積効率(又は、充填効率)というものがある。該体積効率とは、エンジンのシリンダ容積に基づいて得られる排気量に対し、実際にシリンダ内へ吸入された空気の量を比率で示したものであり、エンジンの吸気能力を表す。エンジンの出力トルクは、該吸気能力を向上させることにより、即ち、エンジンの作動時に実際にシリンダ内へ吸入される空気の量(以下、「吸気量」という)を増加させることによって高めることができる。ところが、シリンダ内へ吸入された空気は一般に、吸気抵抗により外気取り入れ口での空気に比して低圧であり、また、シリンダ内壁等に接触することにより高温となっている。このように、比較的低圧,高温である空気は相対的に密度が低く、体積効率が低下する傾向にある。従って、より密度の高い空気をシリンダ内へ吸入させて体積効率を高めさせ、吸気能力を向上させることが必要となる。
【0003】
吸気能力は、エンジンのシリンダへ吸気を流通させるための吸気管等の構造を、吸気慣性効果及び脈動効果等を考慮して設計することにより向上させることが可能である。即ち、高出力トルクを必要とするエンジンの回転数が決まれば、前記吸気管内の空気の脈動流の最適な波長は決定される。また、脈動流の波長は吸気管の管長等によって決定される。具体的には、エンジンが比較的高速回転するときに高出力トルクが必要な場合は吸気管の管長を比較的に短くすることが好ましく、逆に、比較的低速回転時に高出力トルクが必要な場合は吸気管の管長を比較的に長くすることが好ましい。このように、エンジンの回転数によって決定される脈動流の最適な波長に応じた吸気構造とすることにより、吸気能力を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、小型走行船に搭載されるエンジンは、比較的に低速回転時に高出力トルクを必要とされることが多く、吸気管の管長を長くすることが好ましい。しかしながら、多気筒のエンジンの場合、各シリンダに吸気する複数の吸気管は、吸気上流側の端部にて所定容量を有する所謂コレクタボックス(吸気ボックス)等に接続されているのが一般的である。そして小型走行船はその構造上、前記コレクタボックスがシリンダヘッドの吸気口に比較的近い位置に配置されており、前記コレクタボックス及び吸気口間を接続する吸気管の管長は十分に確保されていないのが現状である。
【0005】
従来の吸気構造の一例を簡単に説明すると、エンジンの外形は主として上部のシリンダヘッド,中間部のシリンダブロック,及び下部のクランクケースから構成されている。直列多気筒のエンジンの場合、クランクシャフトの軸芯方向から見た該エンジンは略フラスコ状の形状を成しており、前記シリンダブロックは前記クランクケースに比して幅が狭くなっている。よって、前記コレクタボックスは前記シリンダブロックに近接して配置されていることが多い。
【0006】
従って、コレクタボックスと吸気口とを接続する吸気管は、上述したような吸気口に近いコレクタボックスの配置形態に加え、吸気抵抗を考慮して吸気管の曲率を可及的大きくする必要性,小型走行船内のスペース等の制限により、その管長は比較的短くなることが余儀なくされている。
【0007】
そこで本発明は、小型走行船に備えられるエンジンにおいて適切な吸気管の管長を確保することができる吸気構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る小型走行船のエンジンの吸気構造は、一方の開口端部がシリンダヘッドの吸気口に接続し、他方の開口端部が吸気ボックスに連通する吸気管を有する小型走行船のエンジンの吸気構造において、前記吸気ボックスは、該吸気ボックスの少なくとも一部分が、前記エンジンのクランクシャフトの軸芯部よりも下方に位置するように配置されており、前記吸気管の他方の開口端部は、前記吸気ボックス内にて該吸気ボックスの内壁面から所定の距離を隔てた位置にて開口されている。
【0009】
このような構成とすることにより、吸気口と吸気ボックスの内壁面(例えば、内底面)との間の距離が従来に比して離隔しており、且つ、吸気管の他方の開口端部は、前記吸気ボックス内にて内壁面から吸気抵抗等に基づく所定の距離を隔てた位置にて開口されている。従って、小型走行船に搭載されるエンジンに応じた適切な吸気管の管長の確保が可能な吸気構造を実現することができる。
【0010】
また本発明に係る小型走行船のエンジンの吸気構造は、前記吸気管の他方の開口端部が、前記所定の距離として下記の(1)式
d≦D≦3d       ・・・(1)
但し、
d:吸気管の他方の開口端部の開口径
D:吸気管の他方の開口端部と、該開口端部の開口方向における吸気ボックスの内壁面との距離
を満たす距離を隔てた位置にて開口されていてもよい。
【0011】
このような構成とすることにより、上述したように適切な吸気管の管長を確保することができると共に、吸気管の他方の開口端部と吸気ボックスの前記内壁面との距離が上記(1)式を満足するため、より具体的に吸気抵抗等を考慮した吸気構造を実現することができる。
【0012】
また、前記吸気管は、前記他方の開口端部から前記一方の開口端部側の所定位置まで、該吸気管の長手方向に沿って略直管状に成してあってもよい。このような構成とすることにより、上述したような効果に加えて吸気抵抗の低減を図ることができる吸気構造を実現することができる。
【0013】
また本発明に係る小型走行船のエンジンの吸気構造は、多気筒のエンジンに所定間隔を隔てて複数設けられた吸気口の夫々に一方の開口端部が接続し、他方の開口端部が互いに近接されて該他方の開口端部側が吸気ボックスに連通する複数の吸気管を備える。
【0014】
従来多気筒のエンジンに設けられていた複数の吸気管は、一般に吸気口から吸気ボックスへ至るまで同一間隔を隔てて並設されていたが、上述したような構成とすることにより、複数の吸気管の他方の開口端部の夫々が近接されているため、従来に比して吸気構造が小型化され、小型走行船のように内部スペースに余裕がない場合であっても、より小さいスペースでより長い吸気管の管長を確保することができる。
【0015】
また、複数の前記吸気管における夫々の他方の開口端部は、開口方向が互いに略同一方向を成しており、且つ、該他方の開口端部の前記開口方向についての位置が互いに異ならしめられていてもよい。このような構成とすることにより、各他方の開口端部の開口方向の位置にズレが設けられているため、吸気の際に該開口端部の近傍にて生じる吸気干渉を抑制することができる。
【0016】
また本発明に係る小型走行船のエンジンの吸気構造は、多気筒のエンジンに所定間隔を隔てて複数設けられた吸気口の夫々と吸気ボックスとの間を連通する複数の吸気流路を形成し、且つ、該吸気流路の前記吸気ボックス側が互いに近接するように形成された吸気管を備える。
【0017】
このような構成とすることにより、吸気口から吸気ボックスへ至る吸気流路を一体的に成型された吸気管によって形成する場合であっても、上述したように従来に比して吸気構造を小型化可能であり、より小さいスペースでより長い吸気管の管長を確保することができる。
【0018】
また、前記吸気管は、複数の前記吸気流路における前記吸気ボックス側の夫々の流路端が、流路方向を互いに略同一方向に成してあり、且つ、該流路端の前記流路方向についての位置が互いに異ならしめられていてもよい。このような構成とすることにより、各吸気流路を一体的に成型する上述したような吸気管であっても、各吸気流路の吸気ボックス側の流路端にて吸気の際に生じる吸気干渉を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかる小型走行船について、小型滑走艇を例に挙げて、図面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係る小型滑走艇の側面図であり、図2は、図1に示す小型滑走艇の平面図である。図1に示す滑走艇はライダーがシート上に跨って乗る騎乗型の滑走艇であり、その船体Aは、ハルHと該ハルHの上部を覆うデッキDとから構成されている。船体Aの全周に渡る前記ハルHとデッキDとの接続ラインはガンネルラインGと称される。前記滑走艇は、該ガンネルラインGが喫水線Lより上方に位置するよう構成されている。
【0020】
図2に示すように、船体Aの上部におけるデッキDの略中央位置には、平面視にて略長方形状の開口部16が、船体Aの前後方向に長辺を沿うようにして設けられている。該開口部16の上方には、シートSが着脱可能にして取り付けられている。
【0021】
前記開口部16の下方にて前記ハルH及びデッキDにより囲まれた空間にはエンジンルーム20が形成されており、該エンジンルーム20内には、滑走艇を駆動させるエンジンEが搭載されている。また、前記エンジンルーム20は、横断面が凸状を成しており、下部に比して上部が狭くなるような形状を成している。本実施の形態において、該エンジンEは直列4気筒の4サイクルエンジンであり、図1に示すように、クランクシャフト26が船体Aの前後方向に沿うようにして配置されている。
【0022】
クランクシャフト26の出力端部は、プロペラ軸27を介し、船体Aの後部に配置されたウォータージェットポンプPのポンプ軸21Sに接続されている。従って、クランクシャフト26の回転に連動してポンプ軸21Sは回転する。該ウォータージェットポンプPにはインペラ21が取り付けられており、該インペラ21の後方には静翼21Vが配置されている。前記インペラ21の周囲外側には、該インペラ21を覆うようにポンプケーシング21Cが設けられている。
【0023】
船体Aの底部には吸水口17が設けられている。該吸水口17と前記ポンプケーシング21との間は吸水通路により接続され、該ポンプケーシング21は更に、船体Aの後部に設けられたポンプノズル21Rに接続されている。該ポンプノズル21Rは、後方へいくに従ってノズル径が小さくなるように構成されており、後端には噴射口21Kが配置されている。
【0024】
滑走艇は、前記吸水口17から吸入した水をウォータージェットポンプPにて加圧・加速し、また、静翼21Vにて整流して、前記ポンプノズル21Rを通じて前記噴射口21Kから後方へ吐出する。滑走艇は、噴射口21Kから吐き出された水の反動により、推進力を得る。
【0025】
図1,2に示す符号24は操舵ハンドルであり、該操舵ハンドル24は、ポンプノズル21Rの後方に配置されたステアリングノズル18との間にてケーブル25(図2にて一点鎖線により図示)を介して接続されている。前記操舵ハンドル24を左右に操作することにより、ステアリングノズル18は左右に揺動される。従って、ウォータージェットポンプPの動作中に操舵ハンドル24を操作することにより、ポンプノズル21Rを通じて外部へ吐き出される水の方向を変えることができ、滑走艇の向きを変えることができる。
【0026】
図1に示すように、船体A後部には、前記ステアリングノズル18を内側に位置するようにボウル状のデフレクタ19が配置されている。該デフレクタ19は、軸が滑走艇の左右方向に向けられた揺動軸19aによって支持され、該揺動軸19aを中心として上下方向へ揺動可能となっている。該デフレクタ19を揺動軸19aを中心に揺動させて下側に位置させた場合、ステアリングノズル18から後方へ吐き出される水の吐出方向は、略前方へ変更されるようになっている。従ってこのとき、滑走艇を後進させることができる。
【0027】
図1,2に示すように、船体Aの後部には後部デッキ22が設けられている。該後部デッキ22には開閉式のハッチカバー29が設けられており、該ハッチカバー29の下には小容量の収納ボックスが形成されている。また、船体Aの前部には別のハッチカバー23が設けられており、該ハッチカバー23の下には所定容量を有する収納ボックスが形成されている。
【0028】
次に、前記滑走艇に搭載されているエンジンEの吸気構造について説明する。図3は、艇後方から見た場合のエンジンEを示す図面であり、図4は、艇の右舷側から見た場合の該エンジンEを示す図面である。図3に示すように該エンジンEの外形は、シリンダヘッドカバー10により上部を覆われたシリンダヘッド11,該シリンダヘッド11の下部に位置するシリンダブロック12,該シリンダブロック12の下部に位置するクランクケース13,及び該クランクケース13の下部に位置するオイルパン14によって主に構成されている。エンジンEは既に述べたように本実施の形態では直列4気筒であり、前記シリンダブロック12内には艇の前後方向に沿って並設された4つのシリンダ12aを有している。また、図3及び図4に示すように、エンジンEのクランクケース13の両側部前後の所定位置には夫々エンジンマウント15が設けられ、エンジンEは該エンジンマウント15によってハルHの内側に設けられたインナーハルHiに固定されている。このように、エンジンEは、シリンダ12a内のピストン12pのストローク方向が略鉛直方向と一致するようにして艇内に設置されている。
【0029】
シリンダヘッド11には、一体成型された4つの吸気ポート1が備えられている。該吸気ポート1の一方の開口(以下、「燃焼室側開口」という)1aは、シリンダブロック12内の各シリンダ12a上部に形成された燃焼室12bの上部に接続されている。また、他方の開口(以下、「吸気口」という)1bは、シリンダヘッド11の上部にて右舷側斜め上方を向いて外側へ開口されており、該シリンダヘッド11の外部に設けられた吸気管(図4にて示す吸気管31〜34)3の一方の開口(図4にて示す一方の開口31a〜34a、以下、「下流側開口」という)3aに接続されている。従って、吸気ポート1は、吸気管3とシリンダ12a上部の燃焼室12bとを連通し、混合気の流路を構成している。なお、吸気ポート1の燃焼室側開口1a近傍には吸気バルブ2が備えられており、該吸気バルブ2は図示しないカムが回転することによって駆動され、前記燃焼室側開口1aは開閉される。
【0030】
前記吸気管3は、吸気口1bに接続された下流側開口3aから延設され、他方の開口3b(図4にて示す他方の開口31b〜34b、以下、「上流側開口」という)側が、エンジンEの右舷側の所定位置に設けられたコレクタボックス4に接続されている。該コレクタボックス4は、外部から図示しないエアクリーナ(吸気箱)を通じて吸入された混合気を、所定容量を有する内部空間に一時的に収納し、該内部空間から各吸気管3へ混合気を供給することによって、各吸気管3へ夫々吸入される混合気同士の干渉を抑制するためのものである。以下、吸気管3及びコレクタボックス4の構成について詳述する。
【0031】
図3,4に示すように、コレクタボックス4は略直方体形状を成しており、エンジンEの右舷側の前後に設けられたエンジンマウント15,15間に配置されている。また、コレクタボックス4は、クランクシャフト26の軸芯Cを含んでピストン12pのストローク方向に直交する平面(図3,4にて2点鎖線で図示)Fより船底側(本実施の形態では、軸芯Cより下方)にその底部4bが位置するように成してある。
【0032】
図3に示すように吸気管3は、吸気口1bに接続された下流側開口3aから、上流側開口3bへ至る途中までが下方へ湾曲されており、該上流側開口3b近傍に、所定長だけ略直線状を成す直管部3sを有している。吸気管3は前記直管部3sを有することにより、内部を混合気が通流するときの吸気抵抗が低減される。
【0033】
吸気管3は、前記直管部3sの所定位置にて前記コレクタボックス4上部に接続されており、該吸気管3の上流側開口3bは、コレクタボックス4の内部側へ突出されている。そして、該上流側開口3bは、吸気抵抗に基づき、コレクタボックス4の内底面4aから下記(1)式を満たす距離だけ隔てられて位置している。
【0034】
d≦D≦3d       ・・・(1)
但し、
d:吸気管3の上流側開口3bの直径
D:吸気管3の上流側開口3bと、該上流側開口3bの開口方向におけるコレクタボックス4の内底面4aとの距離
従って、エンジンEが吸気する際、吸気管3の前記上流側開口3bにて生じる吸気抵抗は抑制され、比較的に小さくなる。
【0035】
また、図4に示すように4つの吸気管31〜34は、隣り合う上流側開口31b〜34bが互いに近接するように成してある。より具体的には、エンジンEの後方から前方へ順に配置された吸気管31〜34は、所定間隔を隔てて接続された下流側開口31a〜34aのうちの下流側開口32a,33aの略中間位置を中心として、夫々の上流側開口31b〜34bが該中心に向けて寄せ集められた如くに構成されている。従って、吸気管31〜34の下流側開口31a〜34aは所定間隔を隔てて配置されているのに対し、上流側開口31b〜34bは互いに近接して配置されている。
【0036】
各吸気管31〜34は夫々略同一の管長を有しているため、上述したように各吸気管31〜34を構成することにより、該吸気管31〜34の各上流側開口31b〜34bの端部の位置には必然的にズレが生じる。即ち、吸気管31〜34のうち中心側の吸気管32,33の上流側開口32b,33bに比して、外側の吸気管31,34の上流側開口31b,34bは、前記内底面4aからより離隔して位置される。このように上流側開口31b〜34bの位置にズレが生じた状態で配置された吸気管31〜34では、例えば吸気管31,32,34,33の順にエンジンEへ吸気を行うことにより、該吸気の際に各上流側開口31b〜34b近傍で生じる吸気干渉を抑制することができ、円滑な吸気を実現することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、図4に示したように吸気管31〜34は、その上流側開口31a〜34aが、上流側開口32a,33aの略中間位置を中心にして寄せ集められた如くに構成されているが、これに限られない。即ち吸気管31〜34は、例えば吸気管31〜33の各上流側開口31a〜33aを、吸気管34の上流側開口34aの位置を基準として該位置に寄せ集めた如くに構成してもよい。
【0038】
上述したようなエンジンEの吸気構造によれば、該エンジンEの特性に応じた適切な吸気管3の管長を確保することができる。また、吸気管3は、上流側開口3b近傍に直管部3sを有しているため、吸気管3内部での吸気抵抗が抑制される。また、吸気管3の上流側開口3bとコレクタボックス4の内底面4aとの距離が(1)式を満たしていれば、上流側開口3b近傍での吸気抵抗も抑制される。更に、吸気管3の各上流側開口3bが互いに近接された構成を成しているため、吸気構造を小型化することができ、同時に上流側開口3bでの吸気干渉を抑制することもできる。
【0039】
なお、上述した吸気管31〜34は、溶融した金属を鋳型に流し込んで一体成型されたものであってもよく、また、吸気管31〜34及びコレクタボックス4が一体成型されていてもよい。また、本発明に係るエンジンの吸気構造は、ピストンのストローク方向が鉛直方向に対して傾斜して設置されているエンジンについても適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、小型走行船に備えられるエンジンにおいて適切な吸気管の管長を確保することができる吸気構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る小型滑走艇の平面図である。
【図2】図1に示す小型滑走艇の側面図である。
【図3】艇後方から見た場合のエンジンを示す図面である。
【図4】艇の右舷側から見た場合のエンジンを示す図面である。
【符号の説明】
1 吸気ポート
1b 吸気口
3,31〜34 吸気管
3a,31a〜34a (吸気管の)下流側開口
3b,31b〜34b (吸気管の)上流側開口
3s 直管部
4 コレクタボックス
10 シリンダヘッドカバー
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
13 クランクケース
14 オイルパン
C クランクシャフトの軸芯
E エンジン
Hi インナーハル

Claims (7)

  1. 一方の開口端部がシリンダヘッドの吸気口に接続し、他方の開口端部が吸気ボックスに連通する吸気管を有する小型走行船のエンジンの吸気構造において、
    前記吸気ボックスは、該吸気ボックスの少なくとも一部分が、前記エンジンのクランクシャフトの軸芯部よりも下方に位置するように配置されており、
    前記吸気管の他方の開口端部は、前記吸気ボックス内にて該吸気ボックスの内壁面から所定の距離を隔てた位置にて開口されている
    ことを特徴とする小型走行船のエンジンの吸気構造。
  2. 前記吸気管の他方の開口端部は、前記所定の距離として下記の(1)式
    d≦D≦3d       ・・・(1)
    但し、
    d:吸気管の他方の開口端部の開口径
    D:吸気管の他方の開口端部と、該開口端部の開口方向における吸気ボックスの内壁面との距離
    を満たす距離を隔てた位置にて開口されていることを特徴とする請求項1に記載の小型走行船のエンジンの吸気構造。
  3. 前記吸気管は、前記他方の開口端部から前記一方の開口端部側の所定位置まで、該吸気管の長手方向に沿って略直管状に成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の小型走行船のエンジンの吸気構造。
  4. 多気筒のエンジンに所定間隔を隔てて複数設けられた吸気口の夫々に一方の開口端部が接続し、他方の開口端部が互いに近接されて該他方の開口端部側が吸気ボックスに連通する複数の吸気管を備えることを特徴とする小型走行船のエンジンの吸気構造。
  5. 複数の前記吸気管における夫々の他方の開口端部は、開口方向が互いに略同一方向を成しており、且つ、該他方の開口端部の前記開口方向についての位置が互いに異ならしめられていることを特徴とする請求項4に記載の小型走行船のエンジンの吸気構造。
  6. 多気筒のエンジンに所定間隔を隔てて複数設けられた吸気口の夫々と吸気ボックスとの間を連通する複数の吸気流路を形成し、且つ、該吸気流路の前記吸気ボックス側が互いに近接するように形成された吸気管を備えることを特徴とする小型走行船のエンジンの吸気構造。
  7. 前記吸気管は、複数の前記吸気流路における前記吸気ボックス側の夫々の流路端が、流路方向を互いに略同一方向に成してあり、且つ、該流路端の前記流路方向についての位置が互いに異ならしめられていることを特徴とする請求項6に記載の小型走行船のエンジンの吸気構造。
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