JP2004052686A - 燃料タンクの複合型エアベントバルブ及びエアベント機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料タンク内圧を調整するチェックバルブ部3と、燃料タンク内のベーパを外部に排出すると共に、燃料の漏出を防止するカットバルブ部4とを複合一体化し、これらチェックバルブ部3とカットバルブ部4とを連絡路5で接続すると共に、この連絡路5に連通するタンク側接続部24及び上記チェックバルブ部4の大気側出入口312に連通する大気側接続部23を設けた複合型エアベントバルブ1を用いてエアベント機構を構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、常時は燃料タンク内のベーパをタンク外へと排出してキャニスターへと送ると共に、旋回時や傾斜時などにはバルブを閉じて燃料の漏出を防止するカットバルブと、該カットバルブと上記キャニスターとの間に配設され、燃料タンク内の圧力変化に応じてバルブを開閉し、燃料タンクの内圧を所定範囲に保持するチェックバルブとを複合一体化したエアベントバルブ、及び該エアベントバルブを用いた燃料タンクのエアベント機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、自動車の燃料タンクには、燃料(ガソリン)から発するベーパ(燃料蒸気)をタンク外へと排出すると共にタンク内の圧力を解放し、燃料液面の上昇時には燃料液面を検知してバルブを閉じ、燃料の漏出を防止するカットバルブが取り付けられている。また、このカットバルブを通してタンク外に排出されたベーパはキャニスターを通って炭化水素成分などが除去され大気中に放出されるが、通常このキャニスターとカットバルブとの間にチェックバルブと呼ばれる二方向バルブが配設され、燃料タンク内の圧力変化に応じてこのチェックバルブ開閉し、燃料タンク内の圧力を所定範囲に保持するようになっている。
【0003】
従来、上記カットバルブ及びチェックバルブを用いた燃料タンクのエアベント機構は、図6に示したように構成されている。即ち、燃料タンクt上壁の複数箇所(図では両側部に2箇所)にそれぞれカットバルブa,aを取り付け、これらカットバルブa,aにそれぞれ配管して一系統のエアベント管cに纏め、キャニスターへと接続し、燃料タンクtからカットバルブa,a、配管b及びエアベント管cを通してベーパをキャニスターに導き、キャニスターで炭化水素成分を吸着除去して大気中に排出するようになっている。
【0004】
この場合、上記カットバルブaは、常時は燃料タンクt内のベーパをタンク外へと排出すると共に、燃料タンクt内の燃料液面が上昇したときには、この燃料液面を検知してバルブを閉じ、燃料が燃料タンクt外へと漏出することを防止するようになっている。
【0005】
また、通常カットバルブa,aとキャニスターとの間にはチェックバルブdが配設され(図6ではエアベント管cの基端部に設けられている)、燃料タンクtの内圧が所定圧力よりも加圧状態又は減圧状態になった場合に、このチェックバルブdが開き、上記ベーパの排出と共に燃料タンクt内の圧力(正圧及び負圧)を解放するようになっている。
【0006】
そして、図6に示されているように、このカットバルブaを燃料タンクtの複数箇所(図では2箇所)に設けることにより、自動車の旋回時や傾斜時に燃料タンクt内の燃料が片寄った状態となり、一方のカットバルブaが燃料中に浸漬され閉じられた状態となった場合でも、他方のカットバルブaから燃料タンクt内のベーパを排出し、またタンク内圧の解放が行われるようになっている。なお、燃料タンクtの形状などによっては、3箇所以上にカットバルブが取り付けられる場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなエアベント機構では、燃料タンクtの複数箇所に取り付けられたカットバルブaをエアベント管cへと接続させる配管bが複数必要となり、またこれら配管bをエアベント管cに纏めて接続する三叉或いは四叉以上のコネクターを必要とし、このエアベント機構を構成するための部品点数が多くなると共に、複数の配管作業、コネクターによる各配管とエアベント管との接続、チェックバルブdの組み込みなど、組立工数も多くなるため、これらがコストを増大させる一因となる。
【0008】
また、車種によっては、省スペース化のために配管のレイアウトが制限される場合もあり、このような場合、複数の配管bを要する上記エアベント機構を構成することが困難となる場合もある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、単純な配管により確実かつ信頼性の高いエアベント操作を行うことができるエアベント機構を、少ない部品点数及び組立工数で容易かつ安価に構成することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、常時は燃料タンク内のベーパをタンク外へと排出してキャニスターへと送ると共に、旋回時や傾斜時などにはバルブを閉じて燃料の漏出を防止するカットバルブと、該カットバルブと上記キャニスターとの間に配設され、燃料タンク内の圧力変化に応じてバルブを開閉し、燃料タンクの内圧を所定範囲に保持するチェックバルブとを複合一体化したエアベントバルブであり、タンク側出入口及び大気側出入口を有し、これら両出入口の間を燃料タンク内の圧力変化に応じて随時連通又は遮断するチェックバルブ部と、タンク側出入口及び大気側出入口を有し、常時はこれら両出入口の間を連通させた状態で燃料タンク内のベーパをタンク側出入口から内部を通して大気側出入口からタンク外へと排出へと排出すると共に、旋回時や傾斜時などに燃料液面が上昇した際には燃料液面を検知して上記両出入口の間を遮断するカットバルブ部と、
上記チェックバルブ部の大気側出入口と連通し、上記キャニスターに接続される大気側接続部と、上記チェックバルブ部のタンク側出入口と上記カットバルブ部の大気側出入口とを連通させる連絡路と、該連絡路と連通し、他のカットバルブに接続されるタンク側接続部とを具備してなり、上記カットバルブ部が燃料タンクの上壁に設けられた取付穴を通して燃料タンク内に突出した状態で、上記取付穴を覆って燃料タンクの上壁に取り付けることを特徴とする燃料タンクの複合型エアベントバルブを提供する。
【0011】
また、本発明は、常時は燃料タンク内のベーパをタンク外へと排出すると共に、旋回時や傾斜時などには燃料液面を検知してバルブを閉じ、燃料の漏出を防止する複数のカットバルブを、それぞれ燃料タンク上壁の複数箇所に取り付け、これらカットバルブをキャニスターへと接続すると共に、これらカットバルブとキャニスターとの間に、燃料タンク内の圧力変化に応じて随時開閉するチェックバルブを配設し、燃料タンク内が加圧状態にあるとき、上記チェックバルブを開いて燃料タンク内のベーパを上記カットバルブ、チェックバルブ及びキャニスターを順次通して大気中に放出すると共に燃料タンク内の圧力を解放し、また燃料タンク内が減圧状態になったときにも上記チェックバルブを開き、燃料タンク内を大気と連通させて減圧状態を解消し、更に旋回時や傾斜時などには燃料液面を検知して上記カットバルブを閉じ、燃料の漏出を防止するように構成された燃料タンクのエアベント機構において、上記カットバルブの1つ及び上記チェックバルブとして、上記本発明の複合型エアベントバルブを燃料タンクの上壁に取り付け、該複合型エアベントバルブの上記タンク側接続部に他のカットバルブを接続すると共に、上記大気側接続部に上記キャニスターを接続したことを特徴とする燃料タンクのエアベント機構を提供するものである。
【0012】
本発明の複合型エアベントバルブは、上記のように、燃料タンク内圧を調整するチェックバルブ部と、燃料タンク内のベーパを外部に排出すると共に、燃料の漏出を防止するカットバルブ部とを複合一体化し、これらチェックバルブ部とカットバルブ部とを上記連絡路で接続すると共に、この連絡路に連通するタンク側接続部及び上記チェックバルブ部の大気側出入口に連通する大気側接続部を設けたものである。
【0013】
そして、この複合型エアベントバルブは、上記本発明のエアベント機構のとおり、カットバルブの1つ及びチェックバルブとして、燃料タンク上壁の所定箇所に上記カットバルブ部がタンク内に突出した状態に取り付け、燃料タンクに取り付けられた他の1又は2以上のカットバルブを上記タンク側接続部に接続すると共に、上記大気側接続部をキャニスターに接続し、燃料タンクのエアベント機構を構成するものである。
【0014】
この本発明の複合型エアベントバルブを用いたエアベント機構のエアベント動作は、次の通りである。
常時は、燃料タンク内の圧力上昇により燃料タンク内のベーパが上記カットバルブ部を通して上記連絡路へと導入されると共に、他のカットバルブからのベーパも配管を通して上記タンク側接続部から上記連絡路へと導入される。このベーパは、タンク側からの圧力により開弁したチェックバルブ部を通って、上記大気側接続部へと流れ、この大気側接続部に接続されたキャニスターを通って大気中に放出される。
【0015】
また、旋回時や傾斜時等に燃料タンク内の燃料が片寄り、本発明複合型エアベントバルブのカットバルブ部が燃料中に浸漬された場合には、燃料液面をカットバルブ部が検知して該カットバルブ部が閉弁し、このカットバルブ部を通って燃料がタンク外へと漏出することが防止される。このとき、開弁状態にある他のカットバルブから、タンク外へと排出されたベーパは、上記と同様に、配管を通って上記タンク側接続部から本発明複合型エアベントバルブの上記連絡路に導入され、上記チェックバルブ部を通って上記大気側接続部からキャニスターへと導かれ、大気中へと放出される。一方、旋回時や傾斜時等に燃料タンク内の燃料が他の方向に片寄り、他のカットバルブが燃料中に浸漬され閉弁状態となった場合には、開弁状態にある本発明複合型エアベントバルブのカットバルブ部を通して、上記と同様にベーパが大気中に放出される。
【0016】
更に、本発明の複合型エアベントバルブの上記チェックバルブ部は、常時は閉弁状態となっており、ベーパの多量発生や太陽熱による加熱、走行による燃料タンクの揺動、給油による燃料液面の上昇などによって、燃料タンクの内圧が上昇し所定の圧力を超えて燃料タンク内が加圧状態になったときに、その圧力によりこのチェックバルブ部が開いて、上述のようにベーパが大気中に放出されると共に、燃料タンク内の加圧状態が解放される。一方、冷却や急激な燃料の減少などにより燃料タンク内が所定の圧力以下の減圧状態となった場合にも、大気圧により上記チェックバルブ部が開き、上述のベーパ排出経路と同一の経路により燃料タンク内が大気と連通した状態となり、減圧状態が解消される。
【0017】
そして、このタンク内圧の調整は、上記ベーパ排出の場合と同様に、旋回時や傾斜時等に燃料タンク内の燃料に片寄りが生じた場合でも、開弁状態にある本発明複合型エアベントバルブのカットバルブ部又は他のカットバルブのいずれかを通して確実に行われ、常に燃料タンク内を所定の圧力に保持することができるものである。
【0018】
このように、本発明の複合型エアベントバルブによれば、チェックバルブ部とカットバルブ部とが複合一体化されているため、これをカットバルブの1つとして用いることにより、他のカットバルブを上記タンク側接続部に接続すると共に、上記大気側接続部をキャニスターへと接続するだけで、エアベント機構を構成することができ、別途チェックバルブを用意する必要もなく、かつ配管を少なくすることができると共に、シンプルな配管レイアウトで信頼性の高いエアベント機構を構成することができる。また、部品点数が少なくなると共に、組立工数も少なくなり、コストの削減を図ることができる。
【0019】
従って、本発明の複合型エアベントバルブ及びエアベント機構によれば、単純な配管により確実かつ信頼性の高いエアベント操作を行うことができるエアベント機構を、少ない部品点数及び組立工数で容易かつ安価に構成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明の実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図1〜4は、本発明の一実施例にかかる複合型エアベントバルブ1を示すものであり、このエアベントバルブ1は、ケース体2と、このケース体2内に配設されたチェックバルブユニット(チェックバルブ部)3と、上記ケース体2の下端部に配設されたカットバルブユニット(カットバルブ部)4とを具備している。
【0021】
上記ケース体2は、図4に示されているように、上端壁を有する円筒状のケース本体21の下端周縁部にフランジ部22を形成すると共に、上記ケース本体21の周壁外面に小径円筒状の大気側接続部23及びタンク側接続部24を一体に突設したものであり、これら大気側接続部23及びタンク側接続部24は上記ケース本体21の中空部と連通した状態となっている。
【0022】
また、上記ケース本体21内には、約半周部分に亘って円弧状の隔壁25が上端壁から一体に垂設されており、この隔壁25とケース本体21の周壁内面との間に略円形のバルブ室26と、幅の狭い円弧状間隙29とが形成されている。そして、上記大気側接続部23は上記バルブ室26に連通しており、上記タンク側接続部24は上記円弧状間隙29と連通している。
【0023】
上記バルブ室26を形成するケース本体21の周壁下端及び隔壁25下端には、後述するチェックバルブユニット3が嵌着固定される段差27が形成されており、更に上記フランジ部22下面は上記ケース本体21よりも大径に開口しており、この開口の内周面に2段階の段差28が形成されている。
【0024】
次に、上記チェックバルブユニット3は、図4に示されているように、上下両端面が閉塞された円筒状のケース部31内に、上下両端面が閉塞された円筒状の弁体32を配設したものである。
【0025】
上記ケース部31の下端壁中央にはタンク側出入口311が形成されていると共に、上端壁中央には大気側出入口312が形成されており、この大気側出入口312の内側内周面はテーパ状に形成された弁座313となっている。また、ケース部31の下端外周縁部には、上記ケース体2の段差27に嵌合するフランジ部314が一体に形成されていると共に、ケース部31の周壁内面には4枚の(図では2枚しか示されていない)リブ315,315が90度ずつ変位した位置に軸方向に沿って突設されている。
【0026】
一方、上記弁体32には、上下両端壁中央部にそれぞれ連通口321,322が形成されている。この弁体32の上端壁中央部は上方へとドーム状に膨出した弁頭323になっており、この弁頭323の中央部に上記連通口321が形成されていると共に、下端壁は上記連通口322を中心にしてロート状に形成されている。そして、この弁体32内には金属製の弁球33が配設されており、この弁球33が自重により下端壁の上記連通口322を内側から閉塞している。
【0027】
上記弁体32は、上記ケース部31内に配設されており、上記4枚のリブ315に支持ガイドされて上下に移動し得るようになっていると共に、弁体32の下面とケース部31の下端内面との間に配設されたコイルバネ(付勢手段)34により上方へと付勢され、常時は上記弁頭323が上記弁座313に当接密着し、上記大気側出入口312が閉塞された状態となっている。
【0028】
このチェックバルブユニット3は、図1〜3に示されているように、上記ケース部31が上記ケース体2のバルブ室26(図4参照)内に挿入され、上記フランジ部314(図4参照)が上記段差27(図4参照)に嵌着固定されて、このチェックバルブユニット3の下端壁で、上記バルブ室26(図4参照)の下面が閉塞された状態に、上記ケース体2内に配設されている。そして、図1〜3に示されているように、このチェックバルブユニット3の上端面及び外周面とバルブ室26(図4参照)の内面との間には、所定の隙間6が形成されており、この隙間6を通じて上記大気側接続部23とチェックバルブユニット3の上記大気側出入口312とが連通した状態となっている。なお、上記フランジ部314(図4参照)と上記段差27(図4参照)とは、通常、溶着により接着固定される。
【0029】
次に、上記カットバルブユニット4は、図4に示されているように、上下両端面が閉塞された円筒状のケース部41内に、フロート体42が配設されたものである。
【0030】
上記ケース部41の下端壁中央にはタンク側出入口411が形成されていると共に、上端壁中央には大気側出入口412が形成されている。上記タンク側出入口411の周囲は下端壁が台状に折曲してケース部41内に膨出した形状となっており、ケース部41の下端面中央部は凹状に窪んだ状態となっている。また、上記大気側出入口412の内側内周面はテーパ状に形成された弁座413となっている。更に、ケース部41の上端外周縁部には、段差414を介してフランジ部415が一体に形成されていると共に、ケース部41の下端壁には、燃料を内部に導入するための透孔416が多数形成されている。
【0031】
一方、上記フロート体42は、図4に示されているように、短軸円柱体の上面中央に突起状の弁頭421を突設したものである。また、このフロート体42の下面中央部には凹部422が形成されていると共に、この凹部422の上端面中央部に逆円錐台状の凸部423が形成されている。更に、このフロート体42には、下面中後部に設けられた上記凹部422と上端面との間を貫通する複数の連通路424が形成されている。
【0032】
上記フロート体42は、上記ケース部41内に上下動自在に配設されており、上方移動限において上記弁頭421が上記弁座413に当接密着し、ケース部41の上記大気側出入口412を閉塞するようになっている。このフロート体42は、常時は図4に示されているように、下方移動限にあり、上記弁頭421が上記弁座413から離間し、上記大気側出入口412が開いた状態となっており、上記透孔416からケース部41内に燃料が浸入した際に、その浮力により上昇して上記のように上記大気側出入口412を閉塞するようになっている。この場合、フロート体42の上記凹部422内には、ケース部41の下端壁内面との間にコイルバネ43が配設されており、このコイルバネ43に補助されて、フロート体42の上動動作がスムーズに行われるようになっている。
【0033】
このカットバルブユニット4は、図1〜3に示されているように、上記フランジ部415(図4参照)が上記ケース体2の下端開口内に挿入され、該フランジ部415(図4参照)及び段差414(図4参照)がケース体2の段差28(図4参照)に嵌着固定されて、このカットバルブユニット3の上端壁で、上記ケース体2の下端開口が閉塞され、上記ケース体2の下面に下方へと突出した状態に固定されている。そして、図1〜3に示されているように、このカットバルブユニット4の上端面と上記チェックバルブユニット3の下端面との間に、ケース体2の上記円弧状間隙29(図4参照)と連通した隙間が形成されており、この隙間と上記円弧状間隙29(図4参照)とで連絡路5が形成されている。この連絡路5により上記カットバルブユニット4の大気側出入口412と上記チェックバルブユニット3のタンク側出入口311とが連通した状態となっており、更にこの連絡路5を介して上記タンク側接続部24も上記チェックバルブユニット3のタンク側出入口311と連通した状態となっている。
【0034】
ここで、上記ケース体2、チェックバルブユニット3及びカットバルブユニット4は、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、PAとPEとの混合樹脂材料、エチレンビニルアルコール(EVOH)とPEとの混合樹脂材料等の合成樹脂を用いて成形することができる。この場合、上記ケース体2やカットバルブユニット4は、後述するように、燃料タンクtの上壁に設けられた取付穴hを塞ぐように溶着させることから、その溶着性を考慮すれば、PE等が好適に用いられ、またベーパの透過を防止するためにはガスバリア性に優れた、PAとPEとの混合樹脂材料、EVOHとPEとの混合樹脂材料等が好ましく用いられる。更にこの場合、溶着性とガスバリア性の両方を考慮して、上記ケース体2やカットバルブユニット4を二色成形法などによって二種類の樹脂材料を用いた二層構造の成形物とすることもできる。
【0035】
このエアベントバルブ1は、図1〜3に示されているように、燃料タンクtの上壁に形成された取付穴hに上記ケース体2の下面から突出した上記カットバルブユニット4を挿入し、該カットバルブユニット4を燃料タンクt内に突出させた状態で、ケース体2及びカットバルブユニット4のフランジ部22,415で取付穴hを燃料タンクtの外側から覆うようにして塞ぎ、これらフランジ部22,415の下面を燃料タンクtの上壁に溶着させることにより、該燃料タンクtに固定される。そして、図5に示したように、このエアベントバルブ1の上記タンク側接続部24を燃料タンクtに取り付けられた他のカットバルブaと配管bにより接続すると共に、上記大気側接続部23をエアベント管cによりキャニスターと接続して、燃料タンクtのエアベント機構を構成するものである。ここで、上記他のカットバルブaは、本例エアベントバルブ1を構成する上記カットバルブユニット4と同様の構造を有するものを用いることができ、また他の構造を有するカットバルブであってもよい。なお、上記カットバルブユニット4と同一のユニットを用いて他のカットバルブaを構成することにより、部品の共通化によってコストの削減を図ることができる。
【0036】
そして、このエアベントバルブ1を用いたエアベント機構のエアベント動作は、次のようにして行われる。
即ち、常時は、図1に矢印で示したように、燃料タンクt内の圧力上昇により燃料タンクt内のベーパが上記カットバルブユニット4のタンク側出入口411からエアベントバルブ1内に流入し、フロート体4に形成された連通路424及びカットバルブユニット4の大気側出入口412を通って上記連絡路5へと導入されると共に、他のカットバルブa(図5参照)からのベーパも配管b(図5参照)を通して上記タンク側接続部24から上記連絡路5へと導入される。このとき、タンク側からの圧力により、上記チェックバルブユニット3の弁体32内に配設された弁球33と弁体32の下端壁に形成された連通口322との間に隙間(図示せず)が生じ、連絡路5に導入された上記ベーパは、チェックバルブユニット3のタンク側出入口311、弁体32下端壁の連通口322、弁体32上端壁の連通口321及びチェックバルブユニット3の大気側出入口312を通って、チェックバルブユニット3とケース体2のバルブ室26(図4参照)内面との間に形成された隙間6から上記大気側接続部23へと流れ、この大気側接続部23にエアベント管c(図5参照)を介して接続されたキャニスターを通って大気中に放出される。
【0037】
また、旋回時や傾斜時等に燃料タンクt内の燃料が片寄り、図2に示されているように、本エアベントバルブ1のカットバルブユニット4が燃料e中に浸漬された場合には、燃料eが透孔416及びタンク側出入口411を通ってカットバルブユニット4内に浸入し、フロート体42がその浮力により上昇し、フロート体42の弁頭421が弁座413に当接密着してカットバルブユニット4の大気側出入口412が閉塞され、該カットバルブユニット4が閉弁する。これにより、このカットバルブユニット4を通って燃料eが燃料タンクt外へと漏出することが防止される。このとき、開弁状態にある他のカットバルブa(図5参照)から、燃料タンクt外へと排出されたベーパは、上記と同様に、配管b(図5参照)を通って上記タンク側接続部24から本例エアベントバルブ1の上記連絡路5に導入され、上記チェックバルユニット3を通って上記大気側接続部23からキャニスターへと導かれ、大気中へと放出される。一方、旋回時や傾斜時等に燃料タンクt内の燃料eが他の方向に片寄り、他のカットバルブa(図5参照)が燃料e中に浸漬されて閉弁状態となった場合には、開弁状態にある本例エアベントバルブ1のカットバルブユニット4から、上記図1の場合と同様にベーパが大気中に放出される。
【0038】
更に、本例エアベントバルブ1の上記チェックバルブユニット4は、上述のように、常時は閉弁状態となっており、ベーパの多量発生や太陽熱による加熱、走行による燃料タンクの揺動、給油による燃料液面の上昇などによって、燃料タンクtの内圧が上昇し所定の圧力を超えて燃料タンクt内が加圧状態になったときに、その圧力により上記チェックバルブユニット3の弁体32内に配設された弁球33と弁体32の下端壁に形成された連通口322との間に隙間が生じて、このチェックバルブユニット4が開弁状態となり、上述のようにベーパが大気中に放出されると共に、燃料タンクt内の加圧状態が解放される。
【0039】
一方、冷却や急激な燃料の減少などにより燃料タンク内が所定の圧力以下の減圧状態となった場合には、図3に示されているように、大気圧によりチェックバルブユニット3の弁体32がコイルバネ34の付勢力に抗して下方へと移動し、弁体32の弁頭323が弁座313から離間して、チェックバルブユニット3の大気側出入口312が開き、チェックバルブユニット3が大気側出入口312とタンク側出入口311とが連通した開弁状態となる。これにより、キャニスター、エアベント管c(図5参照)、大気側接続部23、隙間6、上記開弁状態のチェックバルブユニット3、連絡路5及び開弁状態のカットバルブユニット3を通して、燃料タンクt内が大気と連通した状態となり、また同時に上記連絡路5と連通したタンク側接続部24、配管b(図5参照)、及び開弁状態にある他のカットバルブa(図5参照)を通る経路でも燃料タンクt内が大気と連通した状態となる。これにより、図3に矢印で示したように、燃料タンクt内に大気が導入され、燃料タンクt内の減圧状態が解消される。
【0040】
そして、この燃料タンクt内圧の調整は、上記ベーパ排出の場合と同様に、旋回時や傾斜時等に燃料タンクt内の燃料eに片寄りが生じた場合でも、開弁状態にある本例エアベントバルブ1のカットバルブユニット4又は他のカットバルブa(図5参照)のいずれかを通して確実に行われ、常に燃料タンクt内を所定の圧力に保持することができるものである。
【0041】
このように、本実施例の複合型エアベントバルブ1によれば、チェックバルブユニット(チェックバルブ部)3とカットバルブユニット(カットバルブ部)4とが複合一体化されているため、図5に示されているように、これをカットバルブの1つとして用いることにより、他のカットバルブaを上記タンク側接続部24に接続すると共に、上記大気側接続部23をキャニスターへと接続するだけで、エアベント機構を構成することができ、別途チェックバルブを用意する必要もなく、かつ図6に示された従来のエアベント機構に比べて、配管aを少なくすることができると共に、シンプルな配管レイアウトで信頼性の高いエアベント機構を構成することができる。また、部品点数が少なくなると共に、組立工数も少なくなり、コストの削減を図ることができる。
【0042】
従って、このエアベントバルブ1及びエアベント機構によれば、単純な配管により確実かつ信頼性の高いエアベント操作を行うことができるエアベント機構を、少ない部品点数及び組立工数で容易かつ安価に構成することができるものである。
【0043】
なお、本発明のエアベントバルブは、上記実施例に限定されるものではなく、ケース体2、チェックバルブユニット3、カットバルブユニット4の形状や構造は適宜変更することができ、またチェックバルブ部やカットバルブ部をユニット化することなく、ケース体内にそれぞれの部品を組み込んでチェックバルブ部やカットバルブ部を構成するようにしてもよく、その他の構成についても種々変更して差し支えない。
【0044】
また、このエアベントバルブを用いた本発明のエアベント機構も上記実施例に限定されず、種々変更して差し支えない。例えば、車種や燃料タンクtの形状などによっては、本発明エアベントバルブの外に、他のカットバルブaを2箇所以上に設けてもよく、これら他のカットバルブを本発明エアベントバルブのタンク側接続部に接続してエアベント機構を構成してもよい。この場合、複数の他のカットバルブからの配管を纏めて本発明エアベントバルブのタンク側接続部に接続してもよく、また本発明エアベントバルブに複数のタンク側接続部を設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエアベントバルブ及びエアベント機構によれば、単純な配管により確実かつ信頼性の高いエアベント操作を行うことができるエアベント機構を、少ない部品点数及び組立工数で容易かつ安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるエアベントバルブを示す断面図である。
【図2】同エアベントバルブのカットバルブ部が燃料に浸漬された状態を示す断面図である。
【図3】燃料タンク内の減圧状態が解除される際の同エアベントバルブを示す断面図である。
【図4】同エアベントバルブを示す分解断面図である。
【図5】同エアベントバルブを用いて構成した本発明エアベント機構の一例を示す概略斜視図である。
【図6】従来のエアベント機構を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 エアベントバルブ
2 ケース体
23 大気側接続部
24 タンク側接続部
3 チェックバルブユニット(チェックバルブ部)
31 チェックバルブユニットのケース部
311 チェックバルブユニットのタンク側出入口
312 チェックバルブユニットの大気側出入口
313 チェックバルブユニットの弁座
32 弁体
323 弁頭
321,322 連通口
33 弁球
4 カットバルブユニット(カットバルブ部)
41 カットバルブユニットのケース部
411 チェックバルブユニットのタンク側出入口
412 チェックバルブユニットの大気側出入口
413 チェックバルブユニットの弁座
42 フロート体
421 弁頭
5 連絡路
a 他のカットバルブ
b 配管
c エアベント管
e 燃料
f 燃料液面
t 燃料タンク
Claims (7)
- 常時は燃料タンク内のベーパをタンク外へと排出してキャニスターへと送ると共に、旋回時や傾斜時などにはバルブを閉じて燃料の漏出を防止するカットバルブと、該カットバルブと上記キャニスターとの間に配設され、燃料タンク内の圧力変化に応じてバルブを開閉し、燃料タンクの内圧を所定範囲に保持するチェックバルブとを複合一体化したエアベントバルブであり、
タンク側出入口及び大気側出入口を有し、これら両出入口の間を燃料タンク内の圧力変化に応じて随時連通又は遮断するチェックバルブ部と、
タンク側出入口及び大気側出入口を有し、常時はこれら両出入口の間を連通させた状態で燃料タンク内のベーパをタンク側出入口から内部を通して大気側出入口からタンク外へと排出へと排出すると共に、旋回時や傾斜時などに燃料液面が上昇した際には燃料液面を検知して上記両出入口の間を遮断するカットバルブ部と、
上記チェックバルブ部の大気側出入口と連通し、上記キャニスターに接続される大気側接続部と、
上記チェックバルブ部のタンク側出入口と上記カットバルブ部の大気側出入口とを連通させる連絡路と、
該連絡路と連通し、他のカットバルブに接続されるタンク側接続部とを具備してなり、
上記カットバルブ部が燃料タンクの上壁に設けられた取付穴を通して燃料タンク内に突出した状態で、上記取付穴を覆って燃料タンクの上壁に取り付けることを特徴とする燃料タンクの複合型エアベントバルブ。 - 上記大気側接続部、上記連絡路及び上記タンク側接続部を有し、燃料タンクの上壁に設けられた取付穴を覆って該上壁の外面に固定されるケース体と、
該ケース体内に配設され、上記チェックバルブ部を構成するチェックバルブユニットと、
上記ケース体の下端部に該ケース体下端面から下方へと突出した状態に配設され、上記カットバルブ部を構成するカットバルブユニットとを具備してなる請求項1記載の複合型エアベントバルブ。 - 上記チェックバルブ部が、
下端壁に上記タンク側出入口が形成されていると共に、上端壁に上記大気側出入口が形成されており、かつ該大気側出入口の内側周縁部が弁座とされているケース部と、
下端壁及び上端壁にそれぞれ連通口が形成されていると共に、下端壁が連通口を中心にした略ロート状に形成され、かつ上端壁の連通口周囲が弁頭とされた中空体であり、上記ケース部内に上下動可能に配設された弁体と、
該弁体内に配設され、該弁体の下端壁に形成された上記連通口を自重により閉塞する弁球と、
上記弁体を上方へと付勢する付勢手段とを具備してなり、
常時は、上記弁球により下端壁に形成された上記連通口が閉塞された状態の上記弁体が上記付勢手段の付勢力により上方移動限にあり、この状態で上記弁頭が上記弁座に当接密着して、該弁体により上記大気側出入口が閉塞された閉状態となっており、
上記タンク側出入口側が所定圧力以上の加圧状態となったとき、その圧力により上記弁球と弁体下端壁の連通口との間に隙間が生じて、弁体の両連通口を通して上記ケース部のタンク側出入口と大気側出入口とが連通した開状態となり、
また、上記タンク側出入口側が所定圧力以下の減圧状態となったとき、大気側出入口側からの大気圧により、上記弁体が上記付勢手段の付勢力に抗して下方に移動し、上記ケース部のタンク側出入口と大気側出入口とが連通した開状態となるように構成されたものである請求項1又は2記載の複合型エアベントバルブ。 - 上記カットバルブ部が、
下端壁に上記タンク側出入口が形成されていると共に、上端壁に上記大気側出入口が形成されており、かつ該大気側出入口の内側周縁部が弁座とされているケース部と、
上端に弁頭が形成され、上記ケース部内に上下動自在に配設されたフロート体とを具備してなり、
常時は、燃料タンク内のベーパを上記タンク側出入口から上記ケース部内を通して上記大気側出入口からタンク外へと排出し、
燃料液面が上昇して燃料が上記ケース部内に浸入すると、上記フロート体がその浮力により上昇し、該フロート体の上記弁頭が上記弁座に当接密着し、大気側出入口が閉塞された閉状態となるように構成されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合型エアベントバルブ。 - 常時は燃料タンク内のベーパをタンク外へと排出すると共に、旋回時や傾斜時などには燃料液面を検知してバルブを閉じ、燃料の漏出を防止する複数のカットバルブを、それぞれ燃料タンク上壁の複数箇所に取り付け、これらカットバルブをキャニスターへと接続すると共に、これらカットバルブとキャニスターとの間に、燃料タンク内の圧力変化に応じて随時開閉するチェックバルブを配設し、燃料タンク内が加圧状態にあるとき、上記チェックバルブを開いて燃料タンク内のベーパを上記カットバルブ、チェックバルブ及びキャニスターを順次通して大気中に放出すると共に燃料タンク内の圧力を解放し、また燃料タンク内が減圧状態になったときにも上記チェックバルブを開き、燃料タンク内を大気と連通させて減圧状態を解消し、更に旋回時や傾斜時などには燃料液面を検知して上記カットバルブを閉じ、燃料の漏出を防止するように構成された燃料タンクのエアベント機構において、
上記カットバルブの1つ及び上記チェックバルブとして、請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合型エアベントバルブを燃料タンクの上壁に取り付け、該複合型エアベントバルブの上記タンク側接続部に他のカットバルブを接続すると共に、上記大気側接続部に上記キャニスターを接続したことを特徴とする燃料タンクのエアベント機構。 - 上記他のカットバルブの主要構成部分が、上記複合型エアベントバルブのカットバルブ部と同一構成のバルブである請求項5記載の燃料タンクのエアベント機構。
- 上記複合型エアベントバルブが請求項2記載の複合型エアベントバルブであり、この複合型エアベントバルブを構成するカットバルブユニットと同一のカットバルブユニットを主要構成要素としたカットバルブを上記他のカットバルブとして用いた請求項6記載の燃料タンクのエアベント機構。
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