JP2004051394A - ガラス板の切断方法及び切断装置 - Google Patents

ガラス板の切断方法及び切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】矩形の素板から台形の一角を切り落とした五角形のガラス板を切り出す際に、折割り工程を少なくでき、設備の簡素化を図ることができ、さらに欠けや微小な破片の発生を抑えることができるガラス板の切断方法及び切断装置を提供する。
【解決手段】ガラス板の切断方法によれば、ガラス素板11に、台形形のガラス板14,15を切り出すための斜めのカッター線13と、ガラス板14,15から鋭角部位14a,15aを切断するための2本のカッター線16,17とを刻み、斜めのカッター線13に交差し、かつガラス素板11の中心を通る直線領域18を押し上げることにより、2本のカッター線16,17及び斜めカッター線13にてガラス素板11を切断することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板の切断方法及び切断装置に関し、特に矩形の素板から、台形の一角を切り落とした五角形のガラス板を切り出すガラス板の切断方法及び切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
脆性材料であるガラス素板を切断する際には、一般にガラス素板にガラスカッターでカッター線を刻み、そのカッター線に沿って機械的に折り割りしている。ガラス板を機械的にガラス板を折り割りするために、ガラス素板をカッター線に沿って押し上げたり、カッター線に沿って段差を設けて、カッター線のクラックを成長させている。
【0003】
ガラス板の切断精度を向上させるためには、まず良好なクラックを有するカッター線を刻むことが要求される。さらに、そのカッター線に沿って正確に切断することが要求される。
カッター線に沿って正確に切断するためには、ガラス素板をカッター線に沿って正確に押し上げ、あるいはカッター線を正確に段差に合わせ、ガラス素板の自重を利用してクラックを成長させることである。
【0004】
ここで、自動車のフロントドアガラスの製造に供されるガラス板の形状は、概略矩形の一角を切り落とした五角形である場合が多い。五角形のガラス板を切り出す例を次図で説明する。
図6は従来のガラス板の切り出し方法の一例を示す説明図である。
自動車用フロントドアガラスのガラス板を切り出す方法として、例えば一枚の矩形ガラス素板100から余分な部位101を除去して1枚の五角形のガラス板102を得る方法が知られている。
【0005】
しかし、この切り出し方法では、余分な部位101が比較的大きいのでガラス素板100の利用効率、すなわち歩留まりがよくない。
ガラス素板100の利用効率を高めるガラス板の切り出し方法として図7の方法が採用されている。
【0006】
図7(a)〜(c)は従来のガラス板の切り出し方法のもう一つの例を示す説明図である。
(a)において、矩形のガラス素板103に斜めのカッター線104を刻んでガラス素板103を同形状の2個の台形105,106に区分けするとともに、各台形105,106の鋭角部位(余分な部位)105a,106aに、これらの鋭角部位105a,106aを切り落とすための2本のカッター線107,108を刻む。
【0007】
次に、斜めのカッター線104に沿わせて折割り棒109を当て、この折割り棒109を押上げ機構(図示しない)で矢印の如く上昇する。これにより、斜めのカッター線104のクラックが成長して、ガラス素板103から台形のガラス板105,106を2枚切り出す。
以下、台形のガラス板105,106のうちの、一方のガラス板106について説明する。
【0008】
(b)において、台形のガラス板106の鋭角部位106a近傍を押さえパッド110で押さえ付けるとともに、鋭角部位106aにプレス棒(図示しない)で矢印の如く押圧力をかける。これにより、カッター線108のクラックを成長させることができる。
【0009】
(c)において、カッター線108((b)に示す)のクラックが成長して、台形のガラス板106から鋭角部位106aを切り落として、五角形の形状である所望のガラス板112を得ることができる。
この方法を採用することにより、鋭角部位106a、すなわち余分な部位を小さくすることができるので、(a)に示すガラス素板103の利用効率、すなわち歩留まりをよくすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法で五角形のガラス板112を切り出すためには、ガラス素板103から台形のガラス板105,106を2枚切り出す工程と、一方のガラス板105の鋭角部位105aを切り落とす工程と、他方のガラス板106の鋭角部位106aを切り落とす工程との3工程が必要になる。
このため、五角形のガラス板112の切り出しに時間がかかり、そのことが生産性を高める妨げになっていた。
【0011】
また、従来の方法を実施するためには、斜めのカッター線104を押し上げるために折割り棒109や押上げ機構(図示しない)を必要とし、さらに鋭角部位105aを切り落とすために押さえパッド110やプレス棒111を必要とするために設備が複雑になっていた。
さらに、斜めのカッター線104に良好なクラックを発生させるためには、斜めのカッター線104に折割り棒111を正確に合わせる設備が必要になり、設備がさらに複雑になることが考えられる。
【0012】
さらに、鋭角部位105a,106aを切り落とすためにプレス棒111で押圧力を与える必要があり、これにより2本のカッター線107の切断の際に、ガラス板112の角部112a(図6(c)に示す)に欠けが発生する虞がある。
加えて、プレス棒111などで押圧力を与えるために、折り割りをおこなう際に、折割り辺113のエッジ部に微小な破片が発生する虞がある。
【0013】
そこで、本発明の目的は、矩形の素板から台形の一角を切り落とした五角形のガラス板を切り出す際に、折割り工程を少なくでき、設備の簡素化を図ることができ、さらに欠けや微小な破片の発生を抑えることができるガラス板の切断方法及び切断装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、矩形のガラス素板から、台形の鋭角部位を切り落とした五角形であり、かつ同形状のガラス板を2枚切り出すガラス板の切断方法であって、前記ガラス素板に、前記2枚のガラス板を切断するための斜めのカッター線と、前記それぞれの鋭角部位を切断するための2本のカッター線とを刻み、前記斜めのカッター線に交差し、かつガラス素板の中心を通る直線領域を押し上げることにより、前記2本のカッター線及び斜めカッター線にて前記ガラス素板を切断することを特徴とする。
【0015】
ガラス素板の中心を通る直線領域を押し上げることで、ガラスの自重を2本のカッター線にかけることができる。よって、まず2本のカッター線においてクラックを成長させ、続いて斜めのカッター線においてクラックを成長させることができる。
これにより、ガラス素板の中心を通る直線領域を1回押し上げるだけの動作で、2本のカッター線及び斜めカッター線を切断することができるので、五角形のガラス板を速やかに切り出すことができる。
【0016】
また、2本のカッター線及び斜めカッター線を、ガラス素板の自重のみで同時に切断することで、従来技術のように2本のカッター線をプレス棒で押圧力をかける必要がなく、2本のカッター線及び斜めカッター線を切断する際に、ガラス板に欠けが発生することを防止できる。
【0017】
さらに、従来技術のようにプレス棒などで余分な外力をガラス素板に与える必要がなく、折り割りをおこなう際に、折割り辺のエッジ部に微小な破片が発生することを防止できる。
【0018】
請求項2において、直線領域は、鋭角部位を切断するための2本のカッター線に平行であることを特徴とする。
【0019】
直線領域を2本のカッター線に平行にすることで、直線領域を上方に押し上げた際に、2本のカッター線に自重による折割り力を効率よくかけることができる。これにより、2本のカッター線のクラックを良好に成長させることができる。
【0020】
請求項3は、矩形のガラス素板に斜めのカッター線を刻むことによりガラス素板を同形状の2個の台形に区分けするとともに、各台形の鋭角部位にこの部位を切り落とすための2本のカッター線を刻んだ後、このガラス素板をそれぞれのカッター線にて切断することにより、五角形のガラス板を2枚切り出すガラス板の切断装置であって、このガラス板の切断装置は、前記斜めのカッター線に交差し、かつ前記ガラス素板の中心を通る直線領域の下方に折割り棒を備え、この折割り棒を上昇させて直線領域を押し上げる押上げ機構を備えることを特徴とする。
【0021】
斜めのカッター線に交差し、かつガラス素板の中心を通る直線領域の下方に折割り棒を備え、この折割り棒を押上げ機構で上昇させて直線領域を押し上げるように構成した。
このように、折割り棒及び及びその押し上げ機構のみを備えるだけでよいので、鋭角部位を切り落とすために、従来必要とした押さえパッドやプレス棒を設ける必要がない。
【0022】
さらに、折割り棒を比較的ラフに直線領域に合わせても、2本のカッター線や斜めのカッター線で良好に切断することが可能なので、従来技術のように折割り棒を正確に位置決めする設備を不要にできる。
【0023】
請求項4において、折割り棒は、2本のカッター線に平行に配置したものであることを特徴とする。
【0024】
折割り棒を2本のカッター線に平行に配置することで、折割り棒で直線領域を上方に押し上げた際に、2本のカッター線に自重による折割り力を効率よくかけることができ、2本のカッター線のクラックを良好に成長させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るガラス板の切断装置を示す斜視図である。
ガラス板の切断装置10は、ガラス素板11にホイールカッター12でカッター線(後述する)を刻むカッター装置(図示せず)の下流側に備えた装置である。
【0026】
このカッター装置は、矩形のガラス素板11に斜めのカッター線13を刻むことによりガラス素板11を同形状の2個の台形14,15に区分けするとともに、各台形14,15の鋭角部位14a,15aに、これらの鋭角部位14a,15aを切り落とすための2本のカッター線16,17を刻む装置である。
2本のカッター線16,17は、矩形のガラス素板11の先端11aに平行に刻んだ線である。
【0027】
ガラス板の切断装置10は、ガラス素板11を搬送する搬送機構20と、この搬送機構20に組み込んだ折割り棒21と、この折割り棒21を昇降する押上げ機構22を備える。
【0028】
搬送機構20は、上流側の支持部材23を4本の脚部24・・・(奥側の1本は図示しない)で支えるとともに、上流側の支持部材23の前後に4本の駆動ローラ25・・・を備え、下流側の支持部材26を4本の脚部27・・・(奥側の2本は図示しない)で支えるとともに、下流側の支持部材26の前後に4本の駆動ローラ28・・・を備え、これらの駆動ローラ25・・・,28・・・に巻き付くように無端帯状のコンベア29を配置したものである。
【0029】
搬送機構20によれば、駆動ローラ25・・・,28・・・でコンベア29を矢印Aの如く周回させることにより、ガラス素板11を矢印Bの如く搬送することができる。
さらに、搬送機構20によれば、ガラス素板11をコンベア29(搬送面30)の略中央まで搬送した際に、ガラス素板11の先端11aをP1に到達したことを検知して、コンベア29の周回を停止させることができる。
これにより、ガラス素板11を搬送面30の略中央に静止させることができる。
【0030】
折割り棒21は、搬送面30の略中央でかつ搬送面30の下方に、ガラス素板11の搬送方向に直交させて配置した棒状部材である。
これにより、搬送面30の略中央にガラス素板11を静止した際に、折割り棒21を斜めのカッター線13に交差し、かつガラス素板11の中心を通る直線領域18の下方に配置することができる。
【0031】
ここで、搬送面30でガラス素板11を搬送する際に、ガラス素板11の先端11aを、ガラス素板11の搬送方向に対して直交する方向に配置する。2本のカッター線16,17は、ガラス素板11の先端11aに平行に刻んだ線である。よって、折割り棒21を2本のカッター線15,16に平行に配置することができる。
【0032】
押上げ機構22は、一対のガイドロッド33,33をコンベア29の両側近傍に立設し、一対のガイドロッド33,33にサポート板34を昇降自在に取り付け、サポート板34の上面に折割り棒21を取り付け、サポート板34に一対のエアシリンダ35,35(奥側は図示しない)のピストンロッド部36,36を連結し、エアシリンダ35,35のシリンダ部37,37をそれぞれベース38,38(奥側は図示しない)に連結したものである。
【0033】
押上げ機構22によれば、エアシリンダ35を操作してピストンロッド部36を押し出すことにより、折割り棒21を上方に押し上げることができる。
また、エアシリンダ35を操作してピストンロッド部36を後退させることにより、折割り棒21を下方に下げることができる。
【0034】
ガラス板の切断装置10によれば、斜めのカッター線13に交差し、かつガラス素板11の中心を通る直線領域18の下方に折割り棒21を備え、この折割り棒21を押上げ機構22で上昇させて直線領域18を押し上げるように構成した。
このように、折割り棒21及び及び押し上げ機構22のみを備えるだけでよく、鋭角部位を切り落とすために従来必要とされていた押さえパッドやプレス棒を設ける必要がない。
【0035】
さらに、折割り棒21を比較的ラフに直線領域18に合わせても、2本のカッター線16,17や斜めのカッター線13で良好に切断することが可能になる。よって、従来技術のように折割り棒を正確に位置決めする設備を不要にできる。
【0036】
次に、ガラス板の切断装置10を用いたガラス板の切断方法を図2〜図5に基づいて説明する。
図2(a),(b)は本発明に係るガラス板の切断方法を示す第1工程図である。
(a)において、カッター装置を操作することにより、ガラス素板11にホイールカッター12で斜めのカッター線13を刻む。
【0037】
(b)において、斜めのカッター線13を刻むことにより、ガラス素板11を同形状の2個の台形14,15に区分けする。
次に、それぞれの台形14,15の鋭角部位14a,15aに、これらの鋭角部位14a,15aを切り落とすための2本のカッター線16,17をホイールカッター(図示しない)で刻む。
【0038】
図3(a),(b)は本発明に係るガラス板の切断方法を示す第2工程図である。
(a)において、搬送機構20のコンベア29を矢印Aの如く周回させることにより、搬送面30でガラス素板11を矢印Bの如く搬送する。
ガラス素板11をコンベア29の略中央まで搬送した時点で、ガラス素板11の先端11aをP1に到達したことを検知して、コンベア29の周回を停止させることができる。
これにより、ガラス素板11を搬送面30の略中央に静止させることができる。
【0039】
(b)において、押上げ機構22のエアシリンダ35を操作してピストンロッド部36を押し出すことにより、折割り棒21を上方に押し上げる。
これにより、折割り棒21でコンベア29を押し上げるとともに、ガラス素板11の直線領域18を押し上げる。
【0040】
図4(a),(b)は本発明に係るガラス板の切断方法を示す第3工程図である。
(a)において、折割り棒21でガラス素板の中心を通る直線領域18を押し上げる。よって、ガラス素板11の先端11a側半分の自重Gが矢印Cの如くかかり、ガラス素板11の後端11b側半分の自重Gが矢印Dの如くかかる。
この結果、まずカッター線17に矢印の如く折割り力F1を、同時に、カッター線16に矢印の如く折割り力F1をかけることができる。
これにより、2本のカッター線16,17のクラックを成長させることができる。
【0041】
ここで、直線領域18を2本のカッター線16,17に平行にすることで、直線領域18を上方に押し上げた際に、2本のカッター線16,17に自重G,Gによる折割り力F1,F1を効率よくかけることができる。
(b)において、2本のカッター線16,17においてクラックを成長させた後には、各自重G,Gにより矢印の如く折割り力F2,F2が、カッター線13にかかるようになり、斜めのカッター線13のクラックを成長させることができる。
【0042】
図5は本発明に係るガラス板の切断方法を示す第4工程図である。
図4(b)に示すように、まず2本のカッター線16,17においてクラックを成長させ、その後斜めのカッター線13においてクラックを成長させることにより、ガラス素材11を2本のカッター線16,17及び斜めカッター線13にて切断することができる。これにより、五角形のガラス板を41,42や鋭角部位14a,15aを切り分けることができる。
よって、五角形のガラス板41,42を、折割り棒21の押上げ動作のみで切り出すことが可能になり、ガラス板41,42の切断工程を速やかにおこなうことができる。
【0043】
また、2本のカッター線16,17及び斜めカッター線13にて切断する際に、従来技術のようにプレス棒で押圧力をかける必要がなく、五角形のガラス板41,42に欠けが発生することを防止できる。
さらに、従来技術のようにプレス棒などで余分な外力をガラス素板に与える必要がないので、折割り辺のエッジ部に微小な破片が発生することを防止できる。
【0044】
加えて、直線領域18を2本のカッター線16,17に平行にすることで、直線領域18を上方に押し上げた際に、2本のカッター線16,17に自重Gによる折割り力を効率よくかけることができる。
これにより、2本のカッター線16,17のクラックを良好に成長させて、鋭角部位14a,15aの切断面を好適に保つことができる。
【0045】
なお、前記実施形態では、押上げ機構22としてエアシリンダ35を採用した例について説明したが、エアシリンダ35に代えて油圧シリンダを使用することも可能であり、さらにシリンダに代えてモータなどのその他の駆動源を使用して押上げ機構を構成することも可能である。
また、前記実施形態では押し上げ機構22をコンベア29の外側に配置した例について説明したが、押し上げ機構22をコンパクトにまとめてコンベア29間に収納することも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、ガラス素板の中心を通る直線領域を押し上げることで、ガラスの自重を2本のカッター線にかけることができる。よって、まず2本のカッター線においてクラックを成長させ、続いて斜めのカッター線においてクラックを成長させることができる。
これにより、ガラス素板の中心を通る直線領域を1回押し上げるだけの動作で、2本のカッター線及び斜めカッター線を切断することができる。
したがって、五角形のガラス板を簡単に切り出すことができ、ガラス板の切断工程を速やかにおこなうことができる。
【0047】
また、2本のカッター線及び斜めカッター線を、ガラス素板の自重のみで同時に切断することで、従来技術のように2本のカッター線をプレス棒で押圧力をかける必要はない。
これにより、2本のカッター線及び斜めカッター線を切断する際に、ガラス板に欠けが発生することを防ぐことができる。
【0048】
さらに、従来技術のようにプレス棒などで余分な外力をガラス素板に与える必要がないので、折り割りをおこなう際に、折割り辺のエッジ部に微小な破片が発生することを防ぐことができる。
【0049】
請求項2は、直線領域を2本のカッター線に平行にすることで、直線領域を上方に押し上げた際に、2本のカッター線に自重による折割り力を効率よくかけることができる。これにより、2本のカッター線のクラックを良好に成長させて、鋭角部位の切断面を好適に保つことができる。
【0050】
請求項3は、斜めのカッター線に交差し、かつガラス素板の中心を通る直線領域の下方に折割り棒を備え、この折割り棒を押上げ機構で上昇させて直線領域を押し上げるように構成した。
このように、折割り棒及び及びその押上げ機構のみを備えるだけでよいので、従来技術のように鋭角部を切り落とすために押さえパッドやプレス棒を必要としないので、設備の簡素化を図ることができる。
【0051】
さらに、折割り棒を比較的ラフに直線領域に合わせても、2本のカッター線や斜めのカッター線で良好に切断することが可能なので、従来技術のように折割り棒を正確に位置決めする設備を不要にできる。したがって、切断装置の構成を簡単で安価な設備とすることができる。
【0052】
請求項4は、折割り棒を2本のカッター線に平行に配置することで、折割り棒で直線領域を上方に押し上げた際に、2本のカッター線に自重による折割り力を効率よくかけることができる。
これにより、2本のカッター線のクラックを良好に成長させて、鋭角部位の切断面を好適に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス板の切断装置を示す斜視図
【図2】本発明に係るガラス板の切断方法を示す第1工程図
【図3】本発明に係るガラス板の切断方法を示す第2工程図
【図4】本発明に係るガラス板の切断方法を示す第3工程図
【図5】本発明に係るガラス板の切断方法を示す第4工程図
【図6】従来のガラス板の切り出し方法の一例を示す説明図
【図7】従来のガラス板の切り出し方法のもう一つの例を示す説明図
【符号の説明】
10…ガラス板の切断装置、11…ガラス素板、13…斜めのカッター線、14,15…台形のガラス板、14a,15a…鋭角部位、16,17…カッター線、18…直線領域、21…折割り部、22…押上げ機構、41,42…五角形のガラス板。

Claims (4)

  1. 矩形のガラス素板から、台形の鋭角部位を切り落とした五角形であり、かつ同形状のガラス板を2枚切り出すガラス板の切断方法であって、
    前記ガラス素板に、前記2枚のガラス板を切断するための斜めのカッター線と、前記それぞれの鋭角部位を切断するための2本のカッター線とを刻み、
    前記斜めのカッター線に交差し、かつガラス素板の中心を通る直線領域を押し上げることにより、前記2本のカッター線及び斜めカッター線にて前記ガラス素板を切断することを特徴とするガラス板の切断方法。
  2. 前記直線領域は、前記鋭角部位を切断するための2本のカッター線に平行であることを特徴とする請求項1に記載のガラス板の切断方法。
  3. 矩形のガラス素板に斜めのカッター線を刻むことによりガラス素板を同形状の2個の台形に区分けするとともに、各台形の鋭角部位にこの部位を切り落とすための2本のカッター線を刻んだ後、
    このガラス素板をそれぞれのカッター線にて切断することにより、五角形のガラス板を2枚切り出すガラス板の切断装置であって、
    このガラス板の切断装置は、前記斜めのカッター線に交差し、かつ前記ガラス素板の中心を通る直線領域の下方に折割り棒を備え、
    この折割り棒を上昇させて直線領域を押し上げる押上げ機構を備えることを特徴とするガラス板の切断装置。
  4. 前記折割り棒は、前記2本のカッター線に平行に配置したものであることを特徴とする請求項3に記載のガラス板の切断装置。
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