JP2004051338A - 粉体搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】品質を低下させることなく搬送することができ、ケーシング内での落鉱や粉塵も少なく、且つ安定した搬送量を維持することのできる粉体やその粉体を造粒したもの等の搬送に適した粉体搬送装置を提供することを目的とする。
【解決手段】搬送側のベルト5の側端部を挟み込むようなコの字状の溝13R,13Lを有した把持部12R,12Lの上面部に、板状の壁部14R,14Lが一体で形成されている超高分子量のオレフィン系樹脂製の側面ガイド11R,11Lを、ケーシング2内部に、ベルト5の両側端部に沿って連続して設ける。そして、ベルト5を、両側端部の搬送面とその裏面とをそれぞれ、溝13R,13Lの上面35R,35Lと下面36R,36Lとに接触させた状態で走行させる。
【選択図】 図2
【解決手段】搬送側のベルト5の側端部を挟み込むようなコの字状の溝13R,13Lを有した把持部12R,12Lの上面部に、板状の壁部14R,14Lが一体で形成されている超高分子量のオレフィン系樹脂製の側面ガイド11R,11Lを、ケーシング2内部に、ベルト5の両側端部に沿って連続して設ける。そして、ベルト5を、両側端部の搬送面とその裏面とをそれぞれ、溝13R,13Lの上面35R,35Lと下面36R,36Lとに接触させた状態で走行させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体やその粉体を造粒したもの等を、コンベヤベルトにより搬送する粉体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、物品等を搬送する装置として、帯状のコンベヤベルト(以下、ベルトともいう)を用いて構成されているベルトコンベヤが広く用いられている。
【0003】
前記ベルトコンベヤを用いて粉体を搬送する場合、粉塵対策として密閉式のケーシングを設けるとともに、落鉱防止用の略長方形のスカートゴムを、長辺側の一端部を前記コンベヤベルトの搬送面の側端部に接触させるようにして、左右に設置しているものが一般的に用いられている。
【0004】
しかしながら、前記スカートゴムと前記ベルトの搬送面との当たりを調節することが難しく、この当りが強いと、前記スカートゴムとの摩擦が大きくなり、前記ベルトの走行にとって大きな抵抗となるため、モーターに必要以上の負荷がかかる。また前記スカートゴムとの接触部分での前記ベルトの早期磨耗の原因ともなる。
【0005】
また、当りが弱いと、前記スカートゴムと、走行中の前記ベルトの搬送面との間に隙間ができやすく搬送物の落鉱の原因となる。そして、搬送物の落鉱等により粉塵が発生したり、落鉱した搬送物が前記ケーシング内に堆積し頻繁に清掃が必要となることがある。さらに、前記ベルトは蛇行することがあり、安定した搬送ができない場合がある。
【0006】
そこで、これらの問題を解決するため、前記ベルトコンベヤの代わりに、スクリューフィーダーや電磁フィーダーなどの搬送装置が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの搬送装置では、前記ベルトコンベヤの前記スカートゴムのような難しい調整が不要で、確実に落鉱や粉塵を防止できるものの、次に挙げるような問題がある。
【0008】
即ち、前記スクリューフィーダーでは、粉体を造粒したものを搬送する場合、その粒子が回転しているスクリューの羽で破砕されたり、搬送圧力により圧迫されて潰れることがある。また前記電磁フィーダーでは、前記粒子がフィーダーの激しい振動や、その振動による粒子同士の衝突で割れることがある。このように、いずれの場合においても、前記粒子が壊れることにより粉塵が発生したり、搬送物の品質が低下することがある。
【0009】
また、搬送物がカーボンブラックを造粒したものである場合には、その粒子が壊れると、壊れた粒子が空気中の水分を吸収して付着性を有するようになるため、前記スクリューフィーダーで搬送すると、壊れた粒子が前記スクリューの羽等に固着し徐々に堆積していく。すると、搬送量が不安定となり、遂には全く搬送が行えない状態となることがある。さらに、過負荷の状態となって装置が停止するという問題が発生することもある。
【0010】
そして、融点の低い薬品等の粉体を前記電磁フィーダーで搬送すると、その粉体が溶融して前記フィーダーに付着し、それが堆積することで搬送量が不安定となり、タクトタイムをオーバーしてライン全体が停止するという問題が生じることがある。
【0011】
そこで本発明者は、搬送物の品質を低下させることなく搬送することができ、ケーシング内での落鉱や粉塵も少なく、且つ安定した搬送量を維持することのできる粉体やその粉体を造粒したもの等の搬送に適した粉体搬送装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1記載の粉体搬送装置は、粉体やその粉体を造粒したもの等を、コンベヤベルトにより搬送する密閉式のケーシングを備えた搬送装置で、断面コの字状の溝を有した把持部の上面部に、板状の壁部が一体で立設されている側面ガイドを、前記ケーシング内部であって前記ベルトの両側端部に沿って連続して設置する。
【0013】
そして、前記把持部の溝に、搬送側(搬送物を運ぶ側)ベルトの側端部を挟み込んだ状態で滑らせることができるような隙間を持たせ、且つその表面に前記側端部との摩擦係数の小さいオレフィン系等の樹脂層または金属で形成された被覆層を設けることを特徴としている。
【0014】
上記のような請求項1にかかる粉体搬送装置によれば、搬送中において荷動きの少ないベルトコンベヤ方式とすることにより、搬送物が粉体を造粒したもの等であって、その破砕され易い粒子を壊すことなく搬送することができる。
【0015】
前記ベルトはその両側端部の搬送面を、摩擦係数の小さい表面層または被覆層が設けられている前記溝の上面に、常に接触させた状態で滑らすようにして走行することができるため、前記ベルトに積載されている粉体を、前記両側端部の搬送面(搬送物を積載する方の面)と前記溝の上面との間に入り込みにくくすることができる。
【0016】
さらに、前記ベルトの両側端部と、前記溝とで構成される微小の隙間が、断面コの字状の経路を有しているため、前記ベルトの側端部の搬送面と前記溝の上面との間に、搬送物がわずかに入り込んだ場合でも、その搬送物が前記ベルトの裏面側に回り込みにくい。これにより、前記ケーシング内への落鉱をより防止することができる。
【0017】
また、前記把持部に前記壁部を一体で設けることにより、前記ベルトの幅方向に、搬送物が入り込み外側へ漏れる可能性のある隙間をなくすことができるとともに、構造も簡単にすることができる。そして、前記ベルトの両側端部が、コの字状の前記溝に挟み込まれたような状態となっているため、前記ベルトの幅方向の振れを確実に阻止することができる。
【0018】
なお、搬送する粉体としては、例えば充填剤や配合剤等の飛散しやすいものをあげることができる。
【0019】
前記側面ガイドは、オレフィン系樹脂の例えば超高分子量のポリエチレンやポリプロピレン、さらにエンジニアリングプラスチックと呼ばれているポリイミド樹脂やナイロン樹脂等を用いて形成しても良い。また、前記側面ガイドを鋼やステンレス鋼、アルミ合金等で形成し、その把持部の溝の表面に硬質クロム、無電解ニッケル−テフロン(登録商標)複合めっきや無電解ニッケル−フッ素樹脂複合めっき等を施したものを用いることもできる。このようなめっき加工を施すと、前記溝の表面の潤滑性が良くなり磨耗に対する耐久性も向上させることができる。
【0020】
なお、前記ベルトの両側端部が前記溝をスライドするため、用いる樹脂は耐摩耗性を兼ね備えたものがより好ましく、搬送物によっては、耐薬品性や耐溶剤性等を兼ね備えた樹脂を用い、さらに搬送物が静電気の影響を受け易いものであれば、帯電しにくい樹脂を用いると良い。
【0021】
前記ベルトは、前記両側端部の搬送面と裏面とをそれぞれ、前記溝の上下面に接触させつつ走行するため、その搬送面と裏面との表面層が、摩擦係数が小さく、且つ耐摩耗性を有したものが良く、例えば、表面層が合成樹脂材料を用いて形成されているベルトを使用することが好ましい。
【0022】
請求項2の粉体搬送装置は、溝を、上下面がケーシングの幅方向の外側に向かって徐々に高くなるように傾斜させた形状に形成することを特徴としている。
【0023】
上記のような請求項2記載の粉体搬送装置によれば、前記ベルトの断面形状が、その両側端部が傾斜したトラフ型となる。このことにより、前記側端部の搬送面と前記溝の上面との間に搬送物が入り込んだ場合でも、この搬送物が傾斜した前記側端部の縁からこぼれにくくなり、前記ケーシング内への搬送物の落鉱をより抑えることができる。
【0024】
また、断面形状をトラフ型にすることにより、前記ベルトを幅方向に振れにくくし、走行中の前記ベルトの蛇行を抑えることができる。
【0025】
請求項3の粉体搬送装置は、両側の側面ガイドの壁部上部に架け渡すようにして、上流側に搬送物が通過可能な開口が設けられた板状の蓋材が取り付けられていることを特徴としている。
【0026】
上記のような請求項3の粉体搬送装置によれば、前記蓋材を取り付けることにより、搬送物が搬送中に生じる風等に煽られることで発生する粉塵が、前記ケーシング内に飛散することを抑えることができる。
【0027】
請求項4の粉体搬送装置は、ケーシングに、一端が開放されている通気用ダクトを接続し、この通気用ダクトの開放端に、吸気用ダクトの先端を近設することを特徴としている。
【0028】
上記のような請求項4の粉体搬送装置によれば、前記ケーシングに接続した前記通気用ダクトの前記開放端に、前記吸気用ダクトの先端を近設することにより、この吸気用ダクトは、前記通気用ダクトとの間から外気を吸引しつつ、前記通気用ダクトから前記ケーシング内部の空気を吸引することができる。
【0029】
従って、吸気用ダクトの吸引力は、外気を吸引することにより弱められるため、前記ケーシング内部の空気を、前記通気用ダクトから、自然排気に近い状態で排出することができる。
【0030】
請求項5の粉体搬送装置は、ケーシングの搬送物投入位置よりやや下流側に、両側の側面ガイドの壁部間で搬送物の積載高さを調整する板状体を、前記ケーシングに出し入れ可能に支持している搬送量調整用ゲートが設けられていることを特徴としている。
【0031】
上記のような請求項5の粉体搬送装置によれば、前記搬送量調整用ゲートを設け、前記板状体を前記ケーシングに出し入れすることにより、粉状体の前記ベルト搬送面からの積載高さを調節し、単位時間当たりの搬送量を調整することができる。従って、下流側に設置されている装置等への搬送物の供給を安定して行うことができるようになる。
【0032】
なお、駆動装置としてインバータ付モータを使用しベルト速度を可変速とすると、より幅広い搬送量の調整を行うことができるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる粉体搬送装置の実施例について図1〜5に基づいて以下に説明する。
【0034】
図1に示している粉体搬送装置1は、外側全面を板材で覆うようにして構成されているケーシング2を備えたものである。このケーシング2は、各板材をフレーム30に、薄いネオプレンゴム等のシール材31を介在させ取り付けることで、空気の出入りをなくした密閉式のものである。
【0035】
このケーシング2の上部に設けられている天板2aは、上流側に搬送物を投入するための四角形の開口3が形成され、この開口3の周囲に口部26が取り付けられている。また、ケーシング2の下部に設けられている底板2bの下流側には、搬送物を排出する開口4が形成されている。
【0036】
そして、ケーシング2の内部には、無端のベルト5が、下流側に配置されているヘッドプーリ6と上流側に配置されているテールプーリ7とに架け回されている。搬送側のベルト5は、ヘッドプーリ6とテールプーリ7との間に設けられている搬送側ベルト受材33により、その表面上を滑らせるようにして支持されている。このベルト5は、ポリエステル帆布等を積層して芯体とし、その表面にポリ塩化ビニルを積層して所定の厚さに形成したもので、搬送面は非付着性を有している。
【0037】
なお、本実施例では、搬送側ベルト受材33として長尺の板材を用いているが、これに限らず、長さの短い板材を必要箇所にのみ配置するようにしても良い。また板材には、超高分子量のオレフィン系樹脂等で形成された板材や、この樹脂を鉄板の表面に被覆したもの、また鉄板の表面にめっき加工を施したもの等を用いると、戻り側のベルト5をよりスムーズに走行させることができる。
【0038】
また、ヘッドプーリ6のやや上流側に小径の前方スナッププーリ8が配置されており、ベルト5は、ヘッドプーリ6への接触面積が十分に確保されスリップが防止されている。また、テールプーリ7のやや下流側にも後方スナッププーリ9が配置され、ベルト5のテールプーリ7とのスリップが防止されている。
【0039】
そして、前方スナッププーリ8と後方スナッププーリ9との間に設けられている戻り側ベルト受材34により、その表面上を滑らすようにして戻り側のベルト5が支持されている。この戻り側ベルト受材34は搬送側ベルト受材33と同様に、ベルト5との接触面に樹脂やめっき加工による金属の表面層を設けているものが良く、またこのような板材を必要箇所にのみ配置するようにしても良い。
【0040】
また、脱荷後のベルト5の搬送面をクリーニングするスクレパー10を、ヘッドプーリ6付近に、戻り側のベルト5を斜め上方へ押し上げるように接触させた状態で配置している。
【0041】
そして、搬送側のベルト5の両側端部に沿って側面ガイド11R(11L)が設けられている。なお、側面ガイド11Lは図面手前側に設けられている。そして以下、ベルト5の搬送方向右側に配置されているものにはRを、左側のものにはLを符号に付すこととする。
【0042】
両側の側面ガイド11R(11L)の上部には、透明のアクリル樹脂板で略長方形に形成されている蓋材25が、側面ガイド11R(11L)に沿って設けられている。この蓋材25の上流側には、開口3の下方に位置する場所に、開口3よりも大きい開口29が形成されている。そして、開口3よりテールプーリ7寄りの位置に、両側の側面ガイド11R(11L)の間に差し込むようにして板状のこぼれ防止板38が配置され、投入された粉体がベルト5の走行方向とは逆方向へ飛散することを防止している。
【0043】
このように内部が構成されているケーシング2には、天板2aに取り付けられている口部26の下流側に、搬送量調整用ゲート24が設けられている。
【0044】
この搬送量調整用ゲート24は、板状体23の片面を口部26の側面に押し付けた状態で、上下に摺動可能に支持しているものである。そして、板状体23は、下方に形成されている天板2aの開口27と、蓋材25の開口28とを貫通させ、両側の側面ガイド11R(11L)間に挿入可能となっている。
【0045】
この板状体23は、上下一対の辺の長さが、両側の側面ガイド11R(11L)の内幅よりやや短い長さを有した四角形状で、上端部を直角に折り曲げて加工することにより、ケーシング2内部へ入り込み過ぎないようにしている。
【0046】
このように構成されている粉体搬送装置1は、ヘッドプーリ6をモーター(図示せず)で駆動することによりベルト5を走行させている。このモーターは、回転数をインバーター制御で変えることができ、これによりヘッドプーリ6の回転数を調整してベルトスピードを変え、単位時間当たり搬送量を調整することができる。
【0047】
このような粉体搬送装置1の断面(A−A断面)を図2に示す。ケーシング2の底板2bはU字状に形成されており、両側は側板2dの外側に沿わせるようにし、シール材32を介在させた状態で側板2dに着脱可能に取り付けられている。
【0048】
そして、側面ガイド11Rは下端部に、ヘッドプーリ6とテールプーリ7との軸間距離よりやや短い長さの断面コの字型の把持部12Rが形成されている。この把持部12Rに形成されているコの字状の溝13Rは、上面35Rと下面36Rとが、ケーシング2の幅方向の外側に向かって徐々に高くなるような傾斜を持たせて形成されている。さらに、溝13Rは、ベルト5の幅方向端部の搬送面と裏面とがそれぞれ、上面35Rと下面36Rとに接触した状態で滑ることができるような隙間を持つように形成されている。
【0049】
また、把持部12Rの上面部には、横長の長方形状(図1参照)に形成されている板状の壁部14Rが、長辺側の一端部を、溝13Rの開口側の端部に沿わせたような状態で一体成形されている。この壁部14Rは、ヘッドプーリ6とテールプーリ7との軸間距離程度の長さを有しており、上流側をやや長めに形成したもので、脱荷時に搬送物が幅方向へ広がり飛散することを防止している(図1参照)。この側面ガイド11Rは、オレフィン系樹脂の超高分子量のポリエチレンで形成されており、耐磨耗性、耐衝撃性、自己潤滑性、耐薬品性等を有したものとなっている。
【0050】
そして、側面ガイド11Rは、溝13Rの開口をベルト5の幅方向内側に向けるとともに、ベルト5よりも狭い幅の搬送側ベルト受材33により支持されている搬送側のベルト5の右側端部を溝13Rに挟み込んだ状態でケーシング2の内側に固定されている。
【0051】
一方、左側の側面ガイド11Lは、側面ガイド11Rと同じ樹脂を用いて同形状に形成されており、ケーシング2の幅方向の中心線に対して、側面ガイド11Rと左右対称となるように配置されるとともに、溝13Lでベルト5の左側端部を挟み込んだ状態でケーシング2の内側に固定されている。
【0052】
上述のように、側面ガイド11R,11Lは、オレフィン系樹脂の超高分子量のポリエチレンを用いて一体成形されたものであるが、当然これに限ることはなく、側面ガイドを鋼やステンレス鋼、アルミ合金等で形成した後、その把持部の溝の表面に超高分子量の樹脂を被覆させたものを用いることもできる。また、上述のように樹脂を被覆させる代わりに硬質クロム等のめっき加工を施すこともできる。
【0053】
蓋材25は、上述のように固定されている両側の側面ガイド11R,11Lの上面部に両端部を固定し、ベルト5の搬送面の上方を覆うようにしている。
【0054】
そして、ベルト5を走行させると、搬送側のベルト5は、その両側端部の搬送面をそれぞれ、溝13Rの上面35Rと溝13Lの上面35Lとに、常に接触させた状態で走行するとともに、これらの溝13Rと溝13Lにより幅方向の振れが抑えられつつ走行する。
【0055】
次に、粉体搬送装置1の搬送形態について説明する。
【0056】
ベルト5が走行している粉体搬送装置1に、上流側の開口3からカーボンブラックを造粒したものを投入すると、ベルト5に積載されたその搬送物は、搬送量調整用ゲート24を通過する際に、板状体23により積載高さが一定にされる。
【0057】
そして、搬送量調整用ゲート24を通過した搬送物は、やがてベルト5上で安定した状態となり荷動きがなくなる。こうして、ベルト5上で搬送物が静止した状態となり、その粒子同士の激しいぶつかり合いや激しく振動させられることもないため、粒子が破砕されることなく搬送物が下流側へと搬送される。
【0058】
搬送途中の搬送物は、搬送側のベルト5が、その両側端部の搬送面を、溝13R,13Lの上面35R,35Lに、常に接触させた状態で走行するため、搬送物の粒子が溝13R,13Lに入り込むことがない。さらに、両側の壁部14R,14Lによって搬送物の落鉱が防止されている。そして、蓋材25により、搬送途中に生じる粉塵の飛散が抑えられている。
【0059】
また次に、この粉体搬送装置1を、粉体物を貯留タンクから計量タンクへ送る装置として用いる使用形態について説明する。
【0060】
図3に示すように、粉体搬送装置1を、貯留タンク15の排出口16の下方に、投入用の開口3が位置するように配置し、且つ排出用の開口4が、計量タンク17の上方に位置するようにして据え付ける。
【0061】
そして、貯留タンク15の排出口16と粉体搬送装置1の口部26とを接続し、開口4には排出シュート19を取り付ける。この排出シュート19の先端は、搬送物の排出を止めるシャッター弁18aと布製の接続管20aとを介して計量タンク17の上部に接続されている。計量タンク17は、図示しない支持部材にロードセル21を介して支持されており、その下端部は、シャッター弁18bと布製の接続管20bとを介して配管39に接続されている。このように、計量タンク17の投入側と排出側とに布製の接続管20a,20bを設けることにより、上流側や下流側にある装置等からの影響をなくすことができ、正確な計量を行うことができる。
【0062】
また、上流側の後端面部のケーシング2cには、一端が開放されている通気用ダクト22が接続され、この通気用ダクト22の開放端に、吸気用ダクト37の先端が近設されている。このようにして、通気用ダクト22と吸気用ダクト37との間に所定の間隔を設けることで、外気を吸引できるようにし、吸気用ダクト37の吸引力を弱めている。このことにより、ケーシング2内部の空気は、通気用ダクト22から緩やかに排気されることとなる。
【0063】
なお、通気用ダクト22は、計量タンク17への影響を極力なくすため、ケーシング2の上流側に設けることが好ましい。
【0064】
この粉体搬送装置1のベルト5を走行させ、投入用の開口3に貯留タンク15から所定量の搬送物を投入すると、投入された搬送物の体積に相当する分だけ、ケーシング2内部の気圧が上昇する。
【0065】
すると、気圧の上昇分に相当する量の空気が、通気用ダクト22から自然排気に近い状態で排気されるため、ケーシング2内の気圧の急激な変化が抑えられ、ケーシング2内の空気の激しい乱れを生じることがなく、さらに、計量タンク17内部の気圧が変化することもない。従って、計量タンク17による計量を正確に行うことができる。
【0066】
そして、ベルト5の搬送面に積載された搬送物は、搬送量調整用ゲート24の仕切り板23により、単位時間当たりの搬送量が調整され、排出シュート19やシャッター弁18a等を通る搬送物の量が制限されることとなるため、これらの内部で搬送物が閉塞することがない。
【0067】
さらに、一端を開放している通気用ダクト22を設けていることにより、ケーシング2内部は完全な密閉状態とはならないため、搬送物が排出シュート19やシャッター弁18a等でブリッジを起こすこともない。
【0068】
そうして、搬送物はシャッター弁20bを閉めた状態の計量タンク17に投入され、正確に計量された後にシャッター弁20bが開けられて下流側へ排出される。
【0069】
なお、本実施例では溝13R,13Lを、上面35R,35Lと下面36R,36Lとを傾斜させた状態で形成しているが、当然これに限るものではない。即ち、図4に示すように、上面35Rと下面36R、及び上面35Lと下面36Lとを水平の状態で形成しても良い。これにより、ベルト5の幅方向両側の端部が、溝13R,13Lを通過する際に、上方へ曲がることがないため、繰り返し曲がることによる性能の低下もなく、ベルト5を長期間に渡り使用することが可能となる。
【0070】
また、搬送量が少ない場合や、飛散の心配のない比重の重い搬送物の場合は、図5に示すように蓋材25を設けず、構造をより簡単にしたものを用いることもできる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1の粉体搬送装置は、搬送中に、搬送物の粒子を破砕することがないため、品質を落とすことなく搬送することができる。また、粒子が破砕され易く、造粒したカーボンブラックのように付着性を有するものでも、安定した搬送を行うことができ、居着き等もないため、掃除などのメンテナンスの手間を省くことができる。
【0072】
また、搬送物の落鉱やベルトの幅方向両側からの落鉱を確実に抑えることができるため、ケーシング内の清掃を行う手間を省くことができる。さらに、側面ガイドの内幅を有効に使用することができ、大量搬送が可能となるため、下流側の装置への供給量も大幅に増やすことができ、且つベルトの蛇行もなくスムーズに供給することができるため、大幅な作業の効率化を図ることがでる。
【0073】
そして、ベルト自体の重量も軽く、側面ガイドとの滑りも良いため抵抗が少なく、スクリューコンベヤ等に比較して少ない動力で稼動させることができ、ランニングコストを抑えることができる。
【0074】
請求項2記載の粉体搬送装置は、ケーシング内への搬送物の落鉱がより抑えられるため、ケーシング内を清浄に維持することができ、メンテナンスの際の清掃や点検等を楽に行うことができる。
【0075】
また、ベルトが走行中に蛇行することがないため搬送を安定して行うことができ下流側の装置に、必要量の搬送物を確実に供給することができる。これにより、生産効率を向上、維持させることができる。
【0076】
請求項3記載の粉体搬送装置は、搬送中に発生する風などにより巻き上げられた搬送物の粉塵が、ケーシング内に拡散することを抑えることができる。従って、ケーシング内を清浄に保つことができ、清掃等の手間を省くことができる。
【0077】
また、プーリの軸受等の部品の隙間に、粉塵が入り込むことで引き起こされる回転不良などのトラブルを生じにくく、長期間に渡って安定した搬送を行うことができる。
【0078】
請求項4記載の粉体搬送装置は、ケーシング内部の空気を自然排気に近い状態で排出するため、ケーシング内部の気圧が急激に下がることがなく、空気の激しい乱れを生じることがない。従って、搬送物の粉塵等の発生もなく、ケーシング内部を清浄に保つことができる。従って、点検がしやすくなり、清掃等の手間を省くことができる。
【0079】
請求項5記載の粉体搬送装置は、搬送量調整用ゲートにより、単位時間あたりの搬送量を一定にすることができるため、下流側の装置へ安定して搬送物を供給することができる。これにより、作業の流れが良くなり生産量等の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる粉体搬送装置の実施例を示す搬送方向の断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明にかかる粉体搬送装置の使用形態を示す搬送方向の断面図である。
【図4】図1におけるA−A断面の別の実施例を示す断面図である。
【図5】図1におけるA−A断面のまた別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 粉体搬送装置
2 ケーシング
5 コンベヤベルト
11R 側面ガイド
11L 側面ガイド
12R 把持部
12L 把持部
13R 溝
13L 溝
35R 上面
35L 上面
36R 下面
36L 下面
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉体やその粉体を造粒したもの等を、コンベヤベルトにより搬送する粉体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、物品等を搬送する装置として、帯状のコンベヤベルト(以下、ベルトともいう)を用いて構成されているベルトコンベヤが広く用いられている。
【0003】
前記ベルトコンベヤを用いて粉体を搬送する場合、粉塵対策として密閉式のケーシングを設けるとともに、落鉱防止用の略長方形のスカートゴムを、長辺側の一端部を前記コンベヤベルトの搬送面の側端部に接触させるようにして、左右に設置しているものが一般的に用いられている。
【0004】
しかしながら、前記スカートゴムと前記ベルトの搬送面との当たりを調節することが難しく、この当りが強いと、前記スカートゴムとの摩擦が大きくなり、前記ベルトの走行にとって大きな抵抗となるため、モーターに必要以上の負荷がかかる。また前記スカートゴムとの接触部分での前記ベルトの早期磨耗の原因ともなる。
【0005】
また、当りが弱いと、前記スカートゴムと、走行中の前記ベルトの搬送面との間に隙間ができやすく搬送物の落鉱の原因となる。そして、搬送物の落鉱等により粉塵が発生したり、落鉱した搬送物が前記ケーシング内に堆積し頻繁に清掃が必要となることがある。さらに、前記ベルトは蛇行することがあり、安定した搬送ができない場合がある。
【0006】
そこで、これらの問題を解決するため、前記ベルトコンベヤの代わりに、スクリューフィーダーや電磁フィーダーなどの搬送装置が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの搬送装置では、前記ベルトコンベヤの前記スカートゴムのような難しい調整が不要で、確実に落鉱や粉塵を防止できるものの、次に挙げるような問題がある。
【0008】
即ち、前記スクリューフィーダーでは、粉体を造粒したものを搬送する場合、その粒子が回転しているスクリューの羽で破砕されたり、搬送圧力により圧迫されて潰れることがある。また前記電磁フィーダーでは、前記粒子がフィーダーの激しい振動や、その振動による粒子同士の衝突で割れることがある。このように、いずれの場合においても、前記粒子が壊れることにより粉塵が発生したり、搬送物の品質が低下することがある。
【0009】
また、搬送物がカーボンブラックを造粒したものである場合には、その粒子が壊れると、壊れた粒子が空気中の水分を吸収して付着性を有するようになるため、前記スクリューフィーダーで搬送すると、壊れた粒子が前記スクリューの羽等に固着し徐々に堆積していく。すると、搬送量が不安定となり、遂には全く搬送が行えない状態となることがある。さらに、過負荷の状態となって装置が停止するという問題が発生することもある。
【0010】
そして、融点の低い薬品等の粉体を前記電磁フィーダーで搬送すると、その粉体が溶融して前記フィーダーに付着し、それが堆積することで搬送量が不安定となり、タクトタイムをオーバーしてライン全体が停止するという問題が生じることがある。
【0011】
そこで本発明者は、搬送物の品質を低下させることなく搬送することができ、ケーシング内での落鉱や粉塵も少なく、且つ安定した搬送量を維持することのできる粉体やその粉体を造粒したもの等の搬送に適した粉体搬送装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1記載の粉体搬送装置は、粉体やその粉体を造粒したもの等を、コンベヤベルトにより搬送する密閉式のケーシングを備えた搬送装置で、断面コの字状の溝を有した把持部の上面部に、板状の壁部が一体で立設されている側面ガイドを、前記ケーシング内部であって前記ベルトの両側端部に沿って連続して設置する。
【0013】
そして、前記把持部の溝に、搬送側(搬送物を運ぶ側)ベルトの側端部を挟み込んだ状態で滑らせることができるような隙間を持たせ、且つその表面に前記側端部との摩擦係数の小さいオレフィン系等の樹脂層または金属で形成された被覆層を設けることを特徴としている。
【0014】
上記のような請求項1にかかる粉体搬送装置によれば、搬送中において荷動きの少ないベルトコンベヤ方式とすることにより、搬送物が粉体を造粒したもの等であって、その破砕され易い粒子を壊すことなく搬送することができる。
【0015】
前記ベルトはその両側端部の搬送面を、摩擦係数の小さい表面層または被覆層が設けられている前記溝の上面に、常に接触させた状態で滑らすようにして走行することができるため、前記ベルトに積載されている粉体を、前記両側端部の搬送面(搬送物を積載する方の面)と前記溝の上面との間に入り込みにくくすることができる。
【0016】
さらに、前記ベルトの両側端部と、前記溝とで構成される微小の隙間が、断面コの字状の経路を有しているため、前記ベルトの側端部の搬送面と前記溝の上面との間に、搬送物がわずかに入り込んだ場合でも、その搬送物が前記ベルトの裏面側に回り込みにくい。これにより、前記ケーシング内への落鉱をより防止することができる。
【0017】
また、前記把持部に前記壁部を一体で設けることにより、前記ベルトの幅方向に、搬送物が入り込み外側へ漏れる可能性のある隙間をなくすことができるとともに、構造も簡単にすることができる。そして、前記ベルトの両側端部が、コの字状の前記溝に挟み込まれたような状態となっているため、前記ベルトの幅方向の振れを確実に阻止することができる。
【0018】
なお、搬送する粉体としては、例えば充填剤や配合剤等の飛散しやすいものをあげることができる。
【0019】
前記側面ガイドは、オレフィン系樹脂の例えば超高分子量のポリエチレンやポリプロピレン、さらにエンジニアリングプラスチックと呼ばれているポリイミド樹脂やナイロン樹脂等を用いて形成しても良い。また、前記側面ガイドを鋼やステンレス鋼、アルミ合金等で形成し、その把持部の溝の表面に硬質クロム、無電解ニッケル−テフロン(登録商標)複合めっきや無電解ニッケル−フッ素樹脂複合めっき等を施したものを用いることもできる。このようなめっき加工を施すと、前記溝の表面の潤滑性が良くなり磨耗に対する耐久性も向上させることができる。
【0020】
なお、前記ベルトの両側端部が前記溝をスライドするため、用いる樹脂は耐摩耗性を兼ね備えたものがより好ましく、搬送物によっては、耐薬品性や耐溶剤性等を兼ね備えた樹脂を用い、さらに搬送物が静電気の影響を受け易いものであれば、帯電しにくい樹脂を用いると良い。
【0021】
前記ベルトは、前記両側端部の搬送面と裏面とをそれぞれ、前記溝の上下面に接触させつつ走行するため、その搬送面と裏面との表面層が、摩擦係数が小さく、且つ耐摩耗性を有したものが良く、例えば、表面層が合成樹脂材料を用いて形成されているベルトを使用することが好ましい。
【0022】
請求項2の粉体搬送装置は、溝を、上下面がケーシングの幅方向の外側に向かって徐々に高くなるように傾斜させた形状に形成することを特徴としている。
【0023】
上記のような請求項2記載の粉体搬送装置によれば、前記ベルトの断面形状が、その両側端部が傾斜したトラフ型となる。このことにより、前記側端部の搬送面と前記溝の上面との間に搬送物が入り込んだ場合でも、この搬送物が傾斜した前記側端部の縁からこぼれにくくなり、前記ケーシング内への搬送物の落鉱をより抑えることができる。
【0024】
また、断面形状をトラフ型にすることにより、前記ベルトを幅方向に振れにくくし、走行中の前記ベルトの蛇行を抑えることができる。
【0025】
請求項3の粉体搬送装置は、両側の側面ガイドの壁部上部に架け渡すようにして、上流側に搬送物が通過可能な開口が設けられた板状の蓋材が取り付けられていることを特徴としている。
【0026】
上記のような請求項3の粉体搬送装置によれば、前記蓋材を取り付けることにより、搬送物が搬送中に生じる風等に煽られることで発生する粉塵が、前記ケーシング内に飛散することを抑えることができる。
【0027】
請求項4の粉体搬送装置は、ケーシングに、一端が開放されている通気用ダクトを接続し、この通気用ダクトの開放端に、吸気用ダクトの先端を近設することを特徴としている。
【0028】
上記のような請求項4の粉体搬送装置によれば、前記ケーシングに接続した前記通気用ダクトの前記開放端に、前記吸気用ダクトの先端を近設することにより、この吸気用ダクトは、前記通気用ダクトとの間から外気を吸引しつつ、前記通気用ダクトから前記ケーシング内部の空気を吸引することができる。
【0029】
従って、吸気用ダクトの吸引力は、外気を吸引することにより弱められるため、前記ケーシング内部の空気を、前記通気用ダクトから、自然排気に近い状態で排出することができる。
【0030】
請求項5の粉体搬送装置は、ケーシングの搬送物投入位置よりやや下流側に、両側の側面ガイドの壁部間で搬送物の積載高さを調整する板状体を、前記ケーシングに出し入れ可能に支持している搬送量調整用ゲートが設けられていることを特徴としている。
【0031】
上記のような請求項5の粉体搬送装置によれば、前記搬送量調整用ゲートを設け、前記板状体を前記ケーシングに出し入れすることにより、粉状体の前記ベルト搬送面からの積載高さを調節し、単位時間当たりの搬送量を調整することができる。従って、下流側に設置されている装置等への搬送物の供給を安定して行うことができるようになる。
【0032】
なお、駆動装置としてインバータ付モータを使用しベルト速度を可変速とすると、より幅広い搬送量の調整を行うことができるようになる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる粉体搬送装置の実施例について図1〜5に基づいて以下に説明する。
【0034】
図1に示している粉体搬送装置1は、外側全面を板材で覆うようにして構成されているケーシング2を備えたものである。このケーシング2は、各板材をフレーム30に、薄いネオプレンゴム等のシール材31を介在させ取り付けることで、空気の出入りをなくした密閉式のものである。
【0035】
このケーシング2の上部に設けられている天板2aは、上流側に搬送物を投入するための四角形の開口3が形成され、この開口3の周囲に口部26が取り付けられている。また、ケーシング2の下部に設けられている底板2bの下流側には、搬送物を排出する開口4が形成されている。
【0036】
そして、ケーシング2の内部には、無端のベルト5が、下流側に配置されているヘッドプーリ6と上流側に配置されているテールプーリ7とに架け回されている。搬送側のベルト5は、ヘッドプーリ6とテールプーリ7との間に設けられている搬送側ベルト受材33により、その表面上を滑らせるようにして支持されている。このベルト5は、ポリエステル帆布等を積層して芯体とし、その表面にポリ塩化ビニルを積層して所定の厚さに形成したもので、搬送面は非付着性を有している。
【0037】
なお、本実施例では、搬送側ベルト受材33として長尺の板材を用いているが、これに限らず、長さの短い板材を必要箇所にのみ配置するようにしても良い。また板材には、超高分子量のオレフィン系樹脂等で形成された板材や、この樹脂を鉄板の表面に被覆したもの、また鉄板の表面にめっき加工を施したもの等を用いると、戻り側のベルト5をよりスムーズに走行させることができる。
【0038】
また、ヘッドプーリ6のやや上流側に小径の前方スナッププーリ8が配置されており、ベルト5は、ヘッドプーリ6への接触面積が十分に確保されスリップが防止されている。また、テールプーリ7のやや下流側にも後方スナッププーリ9が配置され、ベルト5のテールプーリ7とのスリップが防止されている。
【0039】
そして、前方スナッププーリ8と後方スナッププーリ9との間に設けられている戻り側ベルト受材34により、その表面上を滑らすようにして戻り側のベルト5が支持されている。この戻り側ベルト受材34は搬送側ベルト受材33と同様に、ベルト5との接触面に樹脂やめっき加工による金属の表面層を設けているものが良く、またこのような板材を必要箇所にのみ配置するようにしても良い。
【0040】
また、脱荷後のベルト5の搬送面をクリーニングするスクレパー10を、ヘッドプーリ6付近に、戻り側のベルト5を斜め上方へ押し上げるように接触させた状態で配置している。
【0041】
そして、搬送側のベルト5の両側端部に沿って側面ガイド11R(11L)が設けられている。なお、側面ガイド11Lは図面手前側に設けられている。そして以下、ベルト5の搬送方向右側に配置されているものにはRを、左側のものにはLを符号に付すこととする。
【0042】
両側の側面ガイド11R(11L)の上部には、透明のアクリル樹脂板で略長方形に形成されている蓋材25が、側面ガイド11R(11L)に沿って設けられている。この蓋材25の上流側には、開口3の下方に位置する場所に、開口3よりも大きい開口29が形成されている。そして、開口3よりテールプーリ7寄りの位置に、両側の側面ガイド11R(11L)の間に差し込むようにして板状のこぼれ防止板38が配置され、投入された粉体がベルト5の走行方向とは逆方向へ飛散することを防止している。
【0043】
このように内部が構成されているケーシング2には、天板2aに取り付けられている口部26の下流側に、搬送量調整用ゲート24が設けられている。
【0044】
この搬送量調整用ゲート24は、板状体23の片面を口部26の側面に押し付けた状態で、上下に摺動可能に支持しているものである。そして、板状体23は、下方に形成されている天板2aの開口27と、蓋材25の開口28とを貫通させ、両側の側面ガイド11R(11L)間に挿入可能となっている。
【0045】
この板状体23は、上下一対の辺の長さが、両側の側面ガイド11R(11L)の内幅よりやや短い長さを有した四角形状で、上端部を直角に折り曲げて加工することにより、ケーシング2内部へ入り込み過ぎないようにしている。
【0046】
このように構成されている粉体搬送装置1は、ヘッドプーリ6をモーター(図示せず)で駆動することによりベルト5を走行させている。このモーターは、回転数をインバーター制御で変えることができ、これによりヘッドプーリ6の回転数を調整してベルトスピードを変え、単位時間当たり搬送量を調整することができる。
【0047】
このような粉体搬送装置1の断面(A−A断面)を図2に示す。ケーシング2の底板2bはU字状に形成されており、両側は側板2dの外側に沿わせるようにし、シール材32を介在させた状態で側板2dに着脱可能に取り付けられている。
【0048】
そして、側面ガイド11Rは下端部に、ヘッドプーリ6とテールプーリ7との軸間距離よりやや短い長さの断面コの字型の把持部12Rが形成されている。この把持部12Rに形成されているコの字状の溝13Rは、上面35Rと下面36Rとが、ケーシング2の幅方向の外側に向かって徐々に高くなるような傾斜を持たせて形成されている。さらに、溝13Rは、ベルト5の幅方向端部の搬送面と裏面とがそれぞれ、上面35Rと下面36Rとに接触した状態で滑ることができるような隙間を持つように形成されている。
【0049】
また、把持部12Rの上面部には、横長の長方形状(図1参照)に形成されている板状の壁部14Rが、長辺側の一端部を、溝13Rの開口側の端部に沿わせたような状態で一体成形されている。この壁部14Rは、ヘッドプーリ6とテールプーリ7との軸間距離程度の長さを有しており、上流側をやや長めに形成したもので、脱荷時に搬送物が幅方向へ広がり飛散することを防止している(図1参照)。この側面ガイド11Rは、オレフィン系樹脂の超高分子量のポリエチレンで形成されており、耐磨耗性、耐衝撃性、自己潤滑性、耐薬品性等を有したものとなっている。
【0050】
そして、側面ガイド11Rは、溝13Rの開口をベルト5の幅方向内側に向けるとともに、ベルト5よりも狭い幅の搬送側ベルト受材33により支持されている搬送側のベルト5の右側端部を溝13Rに挟み込んだ状態でケーシング2の内側に固定されている。
【0051】
一方、左側の側面ガイド11Lは、側面ガイド11Rと同じ樹脂を用いて同形状に形成されており、ケーシング2の幅方向の中心線に対して、側面ガイド11Rと左右対称となるように配置されるとともに、溝13Lでベルト5の左側端部を挟み込んだ状態でケーシング2の内側に固定されている。
【0052】
上述のように、側面ガイド11R,11Lは、オレフィン系樹脂の超高分子量のポリエチレンを用いて一体成形されたものであるが、当然これに限ることはなく、側面ガイドを鋼やステンレス鋼、アルミ合金等で形成した後、その把持部の溝の表面に超高分子量の樹脂を被覆させたものを用いることもできる。また、上述のように樹脂を被覆させる代わりに硬質クロム等のめっき加工を施すこともできる。
【0053】
蓋材25は、上述のように固定されている両側の側面ガイド11R,11Lの上面部に両端部を固定し、ベルト5の搬送面の上方を覆うようにしている。
【0054】
そして、ベルト5を走行させると、搬送側のベルト5は、その両側端部の搬送面をそれぞれ、溝13Rの上面35Rと溝13Lの上面35Lとに、常に接触させた状態で走行するとともに、これらの溝13Rと溝13Lにより幅方向の振れが抑えられつつ走行する。
【0055】
次に、粉体搬送装置1の搬送形態について説明する。
【0056】
ベルト5が走行している粉体搬送装置1に、上流側の開口3からカーボンブラックを造粒したものを投入すると、ベルト5に積載されたその搬送物は、搬送量調整用ゲート24を通過する際に、板状体23により積載高さが一定にされる。
【0057】
そして、搬送量調整用ゲート24を通過した搬送物は、やがてベルト5上で安定した状態となり荷動きがなくなる。こうして、ベルト5上で搬送物が静止した状態となり、その粒子同士の激しいぶつかり合いや激しく振動させられることもないため、粒子が破砕されることなく搬送物が下流側へと搬送される。
【0058】
搬送途中の搬送物は、搬送側のベルト5が、その両側端部の搬送面を、溝13R,13Lの上面35R,35Lに、常に接触させた状態で走行するため、搬送物の粒子が溝13R,13Lに入り込むことがない。さらに、両側の壁部14R,14Lによって搬送物の落鉱が防止されている。そして、蓋材25により、搬送途中に生じる粉塵の飛散が抑えられている。
【0059】
また次に、この粉体搬送装置1を、粉体物を貯留タンクから計量タンクへ送る装置として用いる使用形態について説明する。
【0060】
図3に示すように、粉体搬送装置1を、貯留タンク15の排出口16の下方に、投入用の開口3が位置するように配置し、且つ排出用の開口4が、計量タンク17の上方に位置するようにして据え付ける。
【0061】
そして、貯留タンク15の排出口16と粉体搬送装置1の口部26とを接続し、開口4には排出シュート19を取り付ける。この排出シュート19の先端は、搬送物の排出を止めるシャッター弁18aと布製の接続管20aとを介して計量タンク17の上部に接続されている。計量タンク17は、図示しない支持部材にロードセル21を介して支持されており、その下端部は、シャッター弁18bと布製の接続管20bとを介して配管39に接続されている。このように、計量タンク17の投入側と排出側とに布製の接続管20a,20bを設けることにより、上流側や下流側にある装置等からの影響をなくすことができ、正確な計量を行うことができる。
【0062】
また、上流側の後端面部のケーシング2cには、一端が開放されている通気用ダクト22が接続され、この通気用ダクト22の開放端に、吸気用ダクト37の先端が近設されている。このようにして、通気用ダクト22と吸気用ダクト37との間に所定の間隔を設けることで、外気を吸引できるようにし、吸気用ダクト37の吸引力を弱めている。このことにより、ケーシング2内部の空気は、通気用ダクト22から緩やかに排気されることとなる。
【0063】
なお、通気用ダクト22は、計量タンク17への影響を極力なくすため、ケーシング2の上流側に設けることが好ましい。
【0064】
この粉体搬送装置1のベルト5を走行させ、投入用の開口3に貯留タンク15から所定量の搬送物を投入すると、投入された搬送物の体積に相当する分だけ、ケーシング2内部の気圧が上昇する。
【0065】
すると、気圧の上昇分に相当する量の空気が、通気用ダクト22から自然排気に近い状態で排気されるため、ケーシング2内の気圧の急激な変化が抑えられ、ケーシング2内の空気の激しい乱れを生じることがなく、さらに、計量タンク17内部の気圧が変化することもない。従って、計量タンク17による計量を正確に行うことができる。
【0066】
そして、ベルト5の搬送面に積載された搬送物は、搬送量調整用ゲート24の仕切り板23により、単位時間当たりの搬送量が調整され、排出シュート19やシャッター弁18a等を通る搬送物の量が制限されることとなるため、これらの内部で搬送物が閉塞することがない。
【0067】
さらに、一端を開放している通気用ダクト22を設けていることにより、ケーシング2内部は完全な密閉状態とはならないため、搬送物が排出シュート19やシャッター弁18a等でブリッジを起こすこともない。
【0068】
そうして、搬送物はシャッター弁20bを閉めた状態の計量タンク17に投入され、正確に計量された後にシャッター弁20bが開けられて下流側へ排出される。
【0069】
なお、本実施例では溝13R,13Lを、上面35R,35Lと下面36R,36Lとを傾斜させた状態で形成しているが、当然これに限るものではない。即ち、図4に示すように、上面35Rと下面36R、及び上面35Lと下面36Lとを水平の状態で形成しても良い。これにより、ベルト5の幅方向両側の端部が、溝13R,13Lを通過する際に、上方へ曲がることがないため、繰り返し曲がることによる性能の低下もなく、ベルト5を長期間に渡り使用することが可能となる。
【0070】
また、搬送量が少ない場合や、飛散の心配のない比重の重い搬送物の場合は、図5に示すように蓋材25を設けず、構造をより簡単にしたものを用いることもできる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1の粉体搬送装置は、搬送中に、搬送物の粒子を破砕することがないため、品質を落とすことなく搬送することができる。また、粒子が破砕され易く、造粒したカーボンブラックのように付着性を有するものでも、安定した搬送を行うことができ、居着き等もないため、掃除などのメンテナンスの手間を省くことができる。
【0072】
また、搬送物の落鉱やベルトの幅方向両側からの落鉱を確実に抑えることができるため、ケーシング内の清掃を行う手間を省くことができる。さらに、側面ガイドの内幅を有効に使用することができ、大量搬送が可能となるため、下流側の装置への供給量も大幅に増やすことができ、且つベルトの蛇行もなくスムーズに供給することができるため、大幅な作業の効率化を図ることがでる。
【0073】
そして、ベルト自体の重量も軽く、側面ガイドとの滑りも良いため抵抗が少なく、スクリューコンベヤ等に比較して少ない動力で稼動させることができ、ランニングコストを抑えることができる。
【0074】
請求項2記載の粉体搬送装置は、ケーシング内への搬送物の落鉱がより抑えられるため、ケーシング内を清浄に維持することができ、メンテナンスの際の清掃や点検等を楽に行うことができる。
【0075】
また、ベルトが走行中に蛇行することがないため搬送を安定して行うことができ下流側の装置に、必要量の搬送物を確実に供給することができる。これにより、生産効率を向上、維持させることができる。
【0076】
請求項3記載の粉体搬送装置は、搬送中に発生する風などにより巻き上げられた搬送物の粉塵が、ケーシング内に拡散することを抑えることができる。従って、ケーシング内を清浄に保つことができ、清掃等の手間を省くことができる。
【0077】
また、プーリの軸受等の部品の隙間に、粉塵が入り込むことで引き起こされる回転不良などのトラブルを生じにくく、長期間に渡って安定した搬送を行うことができる。
【0078】
請求項4記載の粉体搬送装置は、ケーシング内部の空気を自然排気に近い状態で排出するため、ケーシング内部の気圧が急激に下がることがなく、空気の激しい乱れを生じることがない。従って、搬送物の粉塵等の発生もなく、ケーシング内部を清浄に保つことができる。従って、点検がしやすくなり、清掃等の手間を省くことができる。
【0079】
請求項5記載の粉体搬送装置は、搬送量調整用ゲートにより、単位時間あたりの搬送量を一定にすることができるため、下流側の装置へ安定して搬送物を供給することができる。これにより、作業の流れが良くなり生産量等の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる粉体搬送装置の実施例を示す搬送方向の断面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明にかかる粉体搬送装置の使用形態を示す搬送方向の断面図である。
【図4】図1におけるA−A断面の別の実施例を示す断面図である。
【図5】図1におけるA−A断面のまた別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 粉体搬送装置
2 ケーシング
5 コンベヤベルト
11R 側面ガイド
11L 側面ガイド
12R 把持部
12L 把持部
13R 溝
13L 溝
35R 上面
35L 上面
36R 下面
36L 下面
Claims (5)
- 粉体やその粉体を造粒したもの等を、コンベヤベルトにより搬送する密閉式のケーシングを備えた搬送装置であって、
断面コの字状の溝を有した把持部の上面部に板状の壁部が一体で立設されている側面ガイドが、前記ケーシング内部であって前記コンベヤベルトの両側端部に沿って連続して設置されており、前記把持部の溝が搬送側コンベヤベルトの側端部を挟んだ状態で滑らせることができるような隙間を有し、且つその表面に前記側端部との摩擦係数の小さいオレフィン系等の樹脂層または金属で形成された被覆層が設けられていることを特徴としている粉体搬送装置。 - 前記溝が、上下面を前記ケーシングの幅方向の外側に向かって徐々に高くなるように傾斜させた形状に形成されていることを特徴としている請求項1記載の粉体搬送装置。
- 両側の前記壁部の上部に掛け渡すようにして、上流側に搬送物が通過可能な開口が設けられた板状の蓋材が取り付けられていることを特徴としている請求項1または2記載の粉体搬送装置。
- 前記ケーシングに、一端が開放されている通気用ダクトを接続し、この通気用ダクトの開放端に、吸気用ダクトの先端を近設することを特徴としている請求項1、2または3記載の粉体搬送装置。
- 前記ケーシングの搬送物投入位置よりやや下流側に、両側の前記壁部間で搬送物の積載高さを調整する板状体を、前記ケーシングから出し入れ可能に支持している搬送量調整用ゲートが設けられていることを特徴としている請求項1〜4記載の粉体搬送装置。
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