JP2004050494A - カラー記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い記録品質を確保し、また、経済性及び省資源性を高める。さらに、記録サイズの拡大縮小を容易かつ高い自由度で行えるようにするとともに、各記録ヘッドの取付(調整)を容易に行えるようにする。
【解決手段】異なる単色のカラーリボン2c,2m,2yを有する複数の記録部Cc,Cm,Cyを、副走査方向Yの平行方向に並べて配するとともに、各記録部Cc,Cm,Cy相互間の間隔Fs…を設定し、記録時に、ストライプS…を記録する各列L1,L2…に対して全ての記録部Cc,Cm,Cyにより順次記録を行う。この場合、複数の記録部Cc,Cm,Cyは、nストライプ(nは1以上の整数)S分の間隔Fsを空けて配列させることができる。
【選択図】
図1
【解決手段】異なる単色のカラーリボン2c,2m,2yを有する複数の記録部Cc,Cm,Cyを、副走査方向Yの平行方向に並べて配するとともに、各記録部Cc,Cm,Cy相互間の間隔Fs…を設定し、記録時に、ストライプS…を記録する各列L1,L2…に対して全ての記録部Cc,Cm,Cyにより順次記録を行う。この場合、複数の記録部Cc,Cm,Cyは、nストライプ(nは1以上の整数)S分の間隔Fsを空けて配列させることができる。
【選択図】
図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ等に用いて好適なカラー記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ(拡大複写機)は、特開2000−343779号公報で知られている。
【0003】
同公報で開示される拡大複写機は、シリアル型ラインプリンタとして構成され、一定間隔おきに配した三個の記録ヘッドを主走査方向(記録用紙の幅方向)へ同時に移動させることにより、記録用紙に対して三分割された三つのストライプ区間が相互に繋がった1ストライプ分の記録を行うとともに、記録用紙を主走査方向に対して直角方向(副走査方向)に間欠移送することにより、順次1ストライプずつ記録を行う基本機能を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の拡大複写機では、黒リボンの代わりにカラーリボンを装填すれば、カラー記録を行うことができる。しかし、この場合、カラーリボンには、イエロー,マゼンタ,シアンの各色部分をそれぞれ一定長さずつ順次繰り返して繋げた混合リボンを使用する必要があるため、次のような不具合を生じる問題があった。
【0005】
第一に、三つのストライプ区間が繋がって1ストライプが構成されるとともに、各ストライプ区間がカラーリボンの各色部分によって三回走査されるため、ストライプ区間相互間の継目が目立ちやすくなるとともに、各記録ヘッド間の抵抗値のバラつきにより、主走査方向における各ストライプ区間毎の濃度むらが発生し、高い記録品質を確保できない。
【0006】
第二に、カラーリボンは、異なる複数の色部分をそれぞれ順次繰り返す構成となるため、各色部分の頭出時に、使用しない色部分が存在してもそのまま巻取られてしまう無駄な部分が発生し、経済性及び省資源性に劣る。
【0007】
第三に、記録サイズは、各記録ヘッドの位置によって決まるため、標準の記録サイズに対して拡大縮小を行う場合、制御方法等によりある程度は実現できるものの、制御が複雑化し、かつ拡大縮小の範囲も制限されてしまう。また、各記録ヘッドの取付に際して、高度の直列性を確保する必要があるなど、各記録ヘッドの取付(調整)が大変となる。
【0008】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、高い記録品質を確保でき、また、経済性及び省資源性を高めることができるとともに、記録サイズの拡大縮小を容易かつ高い自由度で行うことができ、しかも、各記録ヘッドの取付(調整)を容易に行うことができるカラー記録方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係るカラー記録方法は、記録用紙Pを副走査方向Yへ間欠移送するとともに、カラーリボン2c,2m,2y及び記録ヘッド3c,3m,3yを有する記録部Cc,Cm,Cyを主走査方向Xへ移動させることにより、順次ストライプS…の記録を行うに際し、異なる単色のカラーリボン2c,2m,2yを有する複数の記録部Cc,Cm,Cyを、副走査方向Yの平行方向に並べて配するとともに、各記録部Cc,Cm,Cy相互間の間隔Fs…を設定し、記録時に、ストライプS…を記録する各列L1,L2…に対して全ての記録部Cc,Cm,Cyにより順次記録を行うようにしたことを特徴とする。
【0010】
この場合、好適な実施の態様により、複数の記録部Cc,Cm,Cyは、nストライプ(nは1以上の整数)S分の間隔Fsを空けて配列させることができるとともに、相隣る記録部Cc,Cm,Cyを主走査方向Xの平行方向にオフセットさせ、ストライプS…間における隙間を空けることなく配することもできる。また、複数の記録部Cc,Cm,Cyの記録開始位置As及び記録終了位置Aeが一致するように、各記録部Cc,Cm,Cyの記録開始タイミング及び記録終了タイミングを制御することができるとともに、記録ヘッド3c,3m,3yは、多数の記録素子e…を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子e…における一部の範囲Zu(Zus)を選択して使用することができる。なお、本発明に係るカラー記録方法は、少なくとも原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ1に適用して最適である。
【0011】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0012】
まず、本実施例に係るカラー記録方法を実施できるポスタープリンタ1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。
【0013】
ポスタープリンタ1は、例えば、A4サイズ等の原稿をA1,A0等の大型サイズに拡大して記録するものであり、大型のカラーポスターを容易に作成することができる。
【0014】
ポスタープリンタ1は、図3及び図4に示すように、キャビネット11を備え、このキャビネット11の上面には、後端のヒンジ部により前側が開閉する第一カバー12と第二カバー13を付設する。この場合、第一カバー12の上面には、A4サイズ等の原稿を読取るカラースキャナ14を配設する。一方、第一カバー12の内方に位置するキャビネット11の内部後側には、ロール紙Prを装填する装填部11rを設ける。これにより、装填したロール紙Prから繰り出される記録用紙Pは、図4に示すように、前方に導かれ、キャビネット11の前端に設けた排出口11oから外部前方に排出される。また、キャビネット11の内部には、記録用紙Pの下方に位置するガイド面15を設け、このガイド面15の前側に複数の前フィードローラ16…を配設するとともに、ガイド面15の後側に複数の後フィードローラ17…を配設する。なお、18…は、第一カバー12の内面に配設し、第一カバー12を閉じた際に、各前フィードローラ16…にそれぞれ圧接する複数のピンチローラを示す。
【0015】
他方、前フィードローラ16…とロール紙Prの間には、記録系20を配設する。記録系20は、前フィードローラ16…と後フィードローラ17…の間におけるガイド面15上に配した三本のシート状のプラテンゴム21c,21m,21yと、このプラテンゴム21c…の上方に配した記録機構22からなる。この記録機構22は、ガイドシャフト23によりガイドされる記録ユニット24を備え、この記録ユニット24は、ヘッド移動モータ68(図2参照)を内蔵する駆動機構により主走査方向Xの平行方向に反復移動せしめられる。
【0016】
また、この記録ユニット24には、カートリッジホルダ25を備える。カートリッジホルダ25は、記録ユニット24に一体となって主走査方向Xの平行方向に移動せしめられるも、ホームポジション(図3の位置)では、前後方向(副走査方向Yの平行方向)にスライド変位させることができる。そして、このカートリッジホルダ25には、リボンカートリッジ26c,26m,26yを装填する。この場合、リボンカートリッジ26cは、図1(a)に示すように、巻取リール27と供給リール28を備え、供給リール28に巻回されたカラーリボン(インクリボン)2cが巻取リール27に巻取られる。他のリボンカートリッジ26m,26yも、基本構造はリボンカートリッジ26cと同じであり、リボンカートリッジ26mにはカラーリボン2mを収容するとともに、リボンカートリッジ26yにはカラーリボン2yを収容する。なお、カラーリボン2cはシアン、カラーリボン2mはマゼンタ、カラーリボン2yはイエローの単色となる。
【0017】
さらに、カートリッジホルダ25に装填されたリボンカートリッジ26c,26m,26yの各カラーリボン2c,2m,2yの上方には、図1(a)に示すように、対応する記録ヘッド3c,3m,3yが配される。記録ヘッド3c(3m,3yも同じ)は、図6に示すように、多数の記録素子e…を直線上に配列させたシリアル形サーマルヘッドを使用する。よって、カラーリボン2cと記録ヘッド3cは記録部Ccを構成し、カラーリボン2mと記録ヘッド3mは記録部Cmを構成し、カラーリボン2yと記録ヘッド3yは記録部Cyを構成する。各記録部Cc,Cm,Cyは、副走査方向Yの平行方向に順次並べて配し、各記録部Cc,Cm,Cyの相互間は、図1(a)に示すように、1ストライプS分の間隔Fsを空けて配列(位置決め)させるとともに、各記録部Cc,Cm,Cyは、対応するプラテンゴム21c,21m,21yの真上に位置させる。
【0018】
また、記録ユニット24には記録部制御機構29を備える。この記録部制御機構29は、各記録ヘッド3c,3m,3yの昇降制御を選択的に行うとともに、各リボンカートリッジ26c,26m,26yにおける巻取リール27…の駆動制御を選択的に行う。したがって、例えば、記録ヘッド3cのみをセット位置へ下降させ、かつリボンカートリッジ26cの巻取リール27のみを回転駆動するとともに、他の記録ヘッド3m,3yをリリース位置へ上昇させ、かつリボンカートリッジ26m,26yの巻取リール27の回転駆動を解除する制御、即ち、記録部Ccのみを記録モードにし、他の記録部Cm,Cyを記録解除モードに制御すれば、カラーリボン2cのみによる記録を行うことができる。なお、30は、左右方向(主走査方向X)へスライドさせることにより、排出口11oから排出される記録用紙Pをカッティングするカッターである。
【0019】
他方、図2は、ポスタープリンタ1における信号処理系Mのブロック系統を示す。信号処理系Mは、読取処理系51,操作処理系52,制御処理系53及び記録処理系54を備える。
【0020】
読取処理系51は、前述したカラースキャナ14で読取った画像信号に対してA/D変換等の必要なデータ処理を行う原稿読取部61を備え、この原稿読取部61により得られた画像データは制御処理系53に付与される。また、操作処理系52は、第一カバー12の上面に配したテンキーや各種ファンクションキーを含むキーボード62を備え、このキーボード62は制御処理系53に接続される。さらに、制御処理系53は、CPU等を含む主制御部63,制御プログラムを格納するROM64,画像データをはじめ各種データを記憶するRAM65等を備える。この制御処理系53は、ポスタープリンタ1の全体の制御を司るとともに、各種演算処理を実行する。
【0021】
一方、記録処理系54は、画像データ(記録データ)を一時記憶するRAM等を含む記録処理部66を備える。これにより、記録する画像データは記録処理部66を介して各記録ヘッド3c…に付与される。また、記録処理系54には、ドライバ67、ヘッド移動モータ68、フィードローラ駆動モータ69を備える。このヘッド移動モータ68により、記録ユニット24を主走査方向Xの平行方向へ反復移動(走査)させることができる。さらに、フィードローラ駆動モータ69により、前フィードローラ16…及び後フィードローラ17…を回転駆動し 記録用紙Pを主走査方向Xに対して直角方向となる副走査方向Yに間欠的に移送させることができる。なお、各モータ68、69は主制御部63からの制御指令に基づき、ドライバ67により駆動制御される。
【0022】
次に、本実施例に係るカラー記録方法を含むポスタープリンタ1の動作(機能)について、各図を参照して説明する。
【0023】
まず、ストライプSの記録位置の調整方法について説明する。各記録ヘッド3c,3m,3yは、図6に示すように、多数の記録素子e…を配列させたシリアル形サーマルヘッドを使用するとともに、全記録素子e…における一部の範囲Zuを選択して使用する。したがって、この範囲Zuを任意にオフセットさせることにより、副走査方向Yの平行方向に対するストライプSの位置調整を行うことができる。例えば、図6において、記録ヘッド3cの基準となる範囲Zuに対して、複数ドット分だけ一方側へオフセットさせた範囲Zusを設定すれば、記録ヘッド3cにより記録されるストライプSを、副走査方向Yの平行方向へ複数ドット分だけずらすことができる。このように、各記録ヘッド3c,3m,3yによるストライプS…の記録位置をそれぞれ副走査方向Yの平行方向に微調整することができる。
【0024】
一方、各記録ヘッド3c,3m,3yは、図7に示すように、主走査方向Xの平行方向に相対位置がバラつくため、各記録ヘッド3c,3m,3yの記録開始タイミング及び記録終了タイミングを変更(制御)して、各記録部Cc,Cm,Cyの記録開始位置As、さらには記録終了位置Ae(図1(b)参照)を一致させることができる。例えば、図7において、記録ヘッド3yが記録ヘッド3cに対して距離Faだけ遅れる位置にあるとともに、記録ヘッド3mが記録ヘッド3cに対して距離Fa+Fbだけ遅れる位置にあるものとする。この場合、記録ヘッド3yの記録開始タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa分だけ遅らせるとともに、記録ヘッド3mの記録開始タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa+Fb分だけ遅らせる制御を行えば、各記録ヘッド3c,3m,3yの記録開始位置Asを一致させることができる。同様に、記録ヘッド3yの記録終了タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa分だけ遅らせるとともに、記録ヘッド3mの記録開始タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa+Fb分だけ遅らせる制御を行えば、各記録ヘッド3c,3m,3yの記録終了位置Aeを一致させることができる。
【0025】
他方、リボンカートリッジ26c…の装填は次のように行う。非記録時における記録ユニット24は、図3に示すホームポジションにあるため、第二カバー13を開き、カートリッジホルダ25を手前にスライドさせて引き出す(図3に仮想線で示すカートリッジホルダ25s参照)。これにより、各記録ヘッド3c…及び記録部制御機構29に関連する機構がカートリッジホルダ25から離脱するため、各リボンカートリッジ26c,26m,26yを、上からカートリッジホルダ25s(25)の中に装填できる(図3に仮想線で示すリボンカートリッジ26cs参照)。
【0026】
そして、全てのリボンカートリッジ26c…を装填したならカートリッジホルダ25をスライドさせて押し込み、使用位置にセットする。これにより、各インクリボン2c,2m,2yの真上に、対応する記録ヘッド3c,3m,3yが位置するとともに、記録部制御機構29に関連する機構が所定位置にセットされる。この位置関係が図1(a)のようになる。なお、各リボンカートリッジ26c…を交換する際にも同様の手順で行うことができ、第二カバー13を開いた後、カートリッジホルダ25を手前にスライドさせて引き出せば、リボンカートリッジ26c…をそのまま上方へ引き抜いて離脱することができる。
【0027】
また、ロール紙Prの装填は次のように行う。まず、第一カバー12を開き、ロール紙Prをキャビネット11の内部後側に設けた装填部11rに装填する。そして、ロール紙Prから繰り出される記録用紙Pを、図4に示すように、前方へ導き、キャビネット11の前端に設けた排出口11oから外部へ導出させる。この後、第一カバー12を閉じればよい。以上により、主な調整及びセッティングを行うことができる。
【0028】
次に、記録時の処理手順について説明する。まず、原稿をカラースキャナ14にセットし、キーボード62における読取開始キーを押す。これにより、原稿の読取が行なわれる。読取が終了すれば、本実施例に係るカラー記録方法に従って記録処理が行われる。なお、基本的な記録動作は、フィードローラ駆動モータ69を制御し、前フィードローラ16…及び後フィードローラ17…を回転駆動することにより、記録用紙Pを副走査方向Yへ間欠移送する。また、間欠移送毎に、ヘッド移動モータ68を制御し、記録ユニット24を主走査方向Xの平行方向へ反復移動(走査)させることにより、順次ストライプS…の記録を行うことができる。
【0029】
以下、具体的な記録処理手順について、各図を参照しつつ図8に示すフローチャートに従って説明する。
【0030】
まず、記録ユニット24を、図3に示すホームポジションから反対側(図3の右端位置)となる記録開始位置まで移動させる。そして、この記録開始位置からホームポジション側へ移動(走査)させ、記録終了位置までストライプSの記録を行う。この際、最初は、イエローの記録部Cyのみが記録モードにセットされ、他のマゼンタ及びシアンの記録部Cm,Ccは記録解除モードにセットされる。したがって、イエローのみによる1列目L1の記録が行われる(ステップS1)。この状態を図2(a)に実線で示す。次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS2)。この状態を図2(a)に仮想線で示す。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。これにより、イエローによる2列目L2の記録が行われる(ステップS3)。
【0031】
次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS4)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。この際、マゼンタの記録部Cmは記録モードにセットされる。これにより、イエローによる3列目L3の記録が行われるとともに、マゼンタによる1列目L1の記録が行われる(ステップS5)。次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS6)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。これにより、イエローによる4列目L4の記録が行われるとともに、マゼンタによる2列目L2の記録が行われる(ステップS7)。
【0032】
次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS8)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。この際、シアンの記録部Ccは記録モードにセットされる。これにより、イエローによる5列目L5の記録が行われるとともに、マゼンタによる3列目L3の記録が行われ、さらに、シアンによる1列目L1の記録が行われる(ステップS9)。以上の記録処理により、1列目L1に対しては、全ての記録部Cy,Cm,Ccによって順次記録が行われることになり、1列目L1に対する記録処理が終了する。この状態を図2(b)に示す。
【0033】
さらに、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS10)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。これにより、イエローによるn列目の記録が行われるとともに、マゼンタによる(n−2)列目の記録が行われ、さらに、シアンによる(n−4)列目の記録が行われる(ステップS11)。以後、同様の記録処理が繰り返され、イエローの記録部Cyによる最終列の記録が終了したなら、記録開始時と逆の記録処理、即ち、次の二回の主走査では、イエローの記録部Cyが記録解除モードにセットされ、さらに、次の二回の主走査では、マゼンタの記録部Cmが記録解除モードにセットされる。そして、シアンの記録部Ccのみによる二回の主走査が終了すれば、全ての記録処理が終了する(ステップS12,S13)。
【0034】
このように、本実施例に係るカラー記録方法によれば、従来のような分割された各ストライプ区間が相互に繋がって1ストライプを構成することがないため、各ストライプS…内の継目が無くなるとともに、各記録ヘッド3c…間の抵抗値のバラつきによる濃度むらも排除され、高い記録品質が確保される。しかも、標準の記録サイズに対する拡大縮小を容易かつ高い自由度で行うことが可能になるとともに、各記録ヘッド3c…を取付ける際における高度の直列性を確保する必要がないため、各記録ヘッド3c…の取付(調整)も容易になる。また、異なる単色のカラーリボン2c,2m,2yを用いるため、無駄なカラーリボンが発生する不具合が回避され、経済性及び省資源性が高められる。
【0035】
さらに、複数の記録部Cc,Cm,Cyは、1ストライプS分の間隔Fsを空けて配列させるため、記録部Cc,Cm,Cyを同一線上に並べて配することができ、記録部Cc,Cm,Cyの形状設計及び配置設計等における自由度を高めることができるとともに、各記録部Cc,Cm,Cyにおける本来の記録開始位置及び記録終了位置を一致させることができる。また、各記録部Cc,Cm,Cyは、記録開始タイミング及び記録終了タイミングの設定(制御)により、記録開始位置、さらには記録終了位置を一致させることができるとともに、これらの設定を容易かつ正確に行うことができる。しかも、記録ヘッド3c,3m,3yは、多数の記録素子e…を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子e…における一部の範囲Zu(Zus)を選択して使用するため、各ストライプS…間における隙間及び重複を排除し、更なる記録品質の向上に寄与できるとともに、この設定を容易かつ正確に行うことができる。
【0036】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。
【0037】
例えば、実施例は、各記録部Cc,Cm,Cyを、1ストライプS分の間隔Fsを空けて配列させた場合を示したが、一般的には、nストライプ(nは1以上の整数)S分の間隔を空けて配列させることができる。また、各記録部Cc,Cm,Cyは、図5に示すように、相隣る記録部Cc,Cm,Cyを主走査方向Xの平行方向にオフセットさせ、各ストライプS…間に隙間を空けることなく配することもできる。即ち、真ん中の記録部Cmをその両側の記録部Cc及びCyに対して主走査方向Xへオフセットさせ、三つの記録ヘッド3c,3m,3yの副走査方向の平行方向の間隔を狭めることにより、各ストライプS…間に隙間が生じないように設定することができる。この場合、記録部Cc及びCyは、記録部Cmに対して記録開始タイミング及び記録終了タイミングを遅らせる必要がある。さらに、実施例は、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ1に適用した場合を示したが、その他、一般的なカラープリンタやカラー複写機等の任意のプリンタにも同様に適用できる。なお、拡大縮小機能を有するか否かは任意である。他方、いずれかの記録部Cc…に黒インクリボンを使用し、この黒インクリボンのみで記録を行えば、モノクロ印字を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
このように、本発明に係るカラー記録方法は、異なる単色のカラーリボンを有する複数の記録部を、副走査方向の平行方向に並べて配するとともに、各記録部相互間の間隔を設定し、記録時に、ストライプを記録する各列に対して全ての記録部により順次記録を行うようにしたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0039】
(1) 従来のような分割された各ストライプ区間が相互に繋がって1ストライプを構成することがないため、各ストライプ内の継目が無くなるとともに、各記録ヘッド間の抵抗値のバラつきによる濃度むらが排除され、高い記録品質を確保することができる。したがって、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ等に用いて最適となる。
【0040】
(2) 標準の記録サイズに対する拡大縮小を、容易かつ高い自由度で行うことができるとともに、各記録ヘッドを取付ける際における高度の直列性を確保する必要がないため、各記録ヘッドの取付(調整)を容易に行うことができる。
【0041】
(3) 異なる単色のカラーリボンを用いるため、無駄なカラーリボンが発生する不具合を回避し、経済性及び省資源性を高めることができる。
【0042】
(4) 好適な実施の態様により、複数の記録部を、nストライプ分の間隔を空けて配列させれば、記録部を同一線上に並べて配することができ、記録部の形状設計及び配置設計等における自由度を高めることができるとともに、各記録部における本来の記録開始位置及び記録終了位置を一致させることができる。
【0043】
(5) 好適な実施の態様により、各記録部の記録開始タイミング及び記録終了タイミングを設定(制御)すれば、各記録部の記録開始位置、さらには記録終了位置を一致させることができるとともに、これらの設定を容易かつ正確に行うことができる。
【0044】
(6) 好適な実施の態様により、記録ヘッドに、多数の記録素を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子における一部の範囲を選択して使用すれば、各ストライプ間における隙間及び重複を排除し、更に記録品質の向上に寄与できるとともに、この設定を容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るカラー記録方法の記録処理を説明するための模式図、
【図2】同カラー記録方法を実施するポスタープリンタにおける信号処理系のブロック系統図、
【図3】同ポスタープリンタの第一カバーを開けた状態の外観斜視図、
【図4】同ポスタープリンタを側面から見た原理構成図、
【図5】本実施例の変更例に係る記録部のレイアウト図、
【図6】同カラー記録方法におけるストライプの記録位置の調整方法説明図、
【図7】同カラー記録方法におけるストライプの記録位置の他の調整方法説明図、
【図8】同カラー記録方法による記録処理手順を示すフローチャート、
【符号の説明】
1 ポスタープリンタ
2c… カラーリボン
3c… 記録ヘッド
P 記録用紙
X 主走査方向
Y 副走査方向
Cc… 記録部
S ストライプ
Fs 各記録部相互間の間隔
L1… ストライプを記録する列
As 記録開始位置
Ae 記録終了位置
e… 記録素子
Zu 全記録素子における一部の範囲
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ等に用いて好適なカラー記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ(拡大複写機)は、特開2000−343779号公報で知られている。
【0003】
同公報で開示される拡大複写機は、シリアル型ラインプリンタとして構成され、一定間隔おきに配した三個の記録ヘッドを主走査方向(記録用紙の幅方向)へ同時に移動させることにより、記録用紙に対して三分割された三つのストライプ区間が相互に繋がった1ストライプ分の記録を行うとともに、記録用紙を主走査方向に対して直角方向(副走査方向)に間欠移送することにより、順次1ストライプずつ記録を行う基本機能を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の拡大複写機では、黒リボンの代わりにカラーリボンを装填すれば、カラー記録を行うことができる。しかし、この場合、カラーリボンには、イエロー,マゼンタ,シアンの各色部分をそれぞれ一定長さずつ順次繰り返して繋げた混合リボンを使用する必要があるため、次のような不具合を生じる問題があった。
【0005】
第一に、三つのストライプ区間が繋がって1ストライプが構成されるとともに、各ストライプ区間がカラーリボンの各色部分によって三回走査されるため、ストライプ区間相互間の継目が目立ちやすくなるとともに、各記録ヘッド間の抵抗値のバラつきにより、主走査方向における各ストライプ区間毎の濃度むらが発生し、高い記録品質を確保できない。
【0006】
第二に、カラーリボンは、異なる複数の色部分をそれぞれ順次繰り返す構成となるため、各色部分の頭出時に、使用しない色部分が存在してもそのまま巻取られてしまう無駄な部分が発生し、経済性及び省資源性に劣る。
【0007】
第三に、記録サイズは、各記録ヘッドの位置によって決まるため、標準の記録サイズに対して拡大縮小を行う場合、制御方法等によりある程度は実現できるものの、制御が複雑化し、かつ拡大縮小の範囲も制限されてしまう。また、各記録ヘッドの取付に際して、高度の直列性を確保する必要があるなど、各記録ヘッドの取付(調整)が大変となる。
【0008】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、高い記録品質を確保でき、また、経済性及び省資源性を高めることができるとともに、記録サイズの拡大縮小を容易かつ高い自由度で行うことができ、しかも、各記録ヘッドの取付(調整)を容易に行うことができるカラー記録方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係るカラー記録方法は、記録用紙Pを副走査方向Yへ間欠移送するとともに、カラーリボン2c,2m,2y及び記録ヘッド3c,3m,3yを有する記録部Cc,Cm,Cyを主走査方向Xへ移動させることにより、順次ストライプS…の記録を行うに際し、異なる単色のカラーリボン2c,2m,2yを有する複数の記録部Cc,Cm,Cyを、副走査方向Yの平行方向に並べて配するとともに、各記録部Cc,Cm,Cy相互間の間隔Fs…を設定し、記録時に、ストライプS…を記録する各列L1,L2…に対して全ての記録部Cc,Cm,Cyにより順次記録を行うようにしたことを特徴とする。
【0010】
この場合、好適な実施の態様により、複数の記録部Cc,Cm,Cyは、nストライプ(nは1以上の整数)S分の間隔Fsを空けて配列させることができるとともに、相隣る記録部Cc,Cm,Cyを主走査方向Xの平行方向にオフセットさせ、ストライプS…間における隙間を空けることなく配することもできる。また、複数の記録部Cc,Cm,Cyの記録開始位置As及び記録終了位置Aeが一致するように、各記録部Cc,Cm,Cyの記録開始タイミング及び記録終了タイミングを制御することができるとともに、記録ヘッド3c,3m,3yは、多数の記録素子e…を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子e…における一部の範囲Zu(Zus)を選択して使用することができる。なお、本発明に係るカラー記録方法は、少なくとも原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ1に適用して最適である。
【0011】
【実施例】
次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0012】
まず、本実施例に係るカラー記録方法を実施できるポスタープリンタ1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。
【0013】
ポスタープリンタ1は、例えば、A4サイズ等の原稿をA1,A0等の大型サイズに拡大して記録するものであり、大型のカラーポスターを容易に作成することができる。
【0014】
ポスタープリンタ1は、図3及び図4に示すように、キャビネット11を備え、このキャビネット11の上面には、後端のヒンジ部により前側が開閉する第一カバー12と第二カバー13を付設する。この場合、第一カバー12の上面には、A4サイズ等の原稿を読取るカラースキャナ14を配設する。一方、第一カバー12の内方に位置するキャビネット11の内部後側には、ロール紙Prを装填する装填部11rを設ける。これにより、装填したロール紙Prから繰り出される記録用紙Pは、図4に示すように、前方に導かれ、キャビネット11の前端に設けた排出口11oから外部前方に排出される。また、キャビネット11の内部には、記録用紙Pの下方に位置するガイド面15を設け、このガイド面15の前側に複数の前フィードローラ16…を配設するとともに、ガイド面15の後側に複数の後フィードローラ17…を配設する。なお、18…は、第一カバー12の内面に配設し、第一カバー12を閉じた際に、各前フィードローラ16…にそれぞれ圧接する複数のピンチローラを示す。
【0015】
他方、前フィードローラ16…とロール紙Prの間には、記録系20を配設する。記録系20は、前フィードローラ16…と後フィードローラ17…の間におけるガイド面15上に配した三本のシート状のプラテンゴム21c,21m,21yと、このプラテンゴム21c…の上方に配した記録機構22からなる。この記録機構22は、ガイドシャフト23によりガイドされる記録ユニット24を備え、この記録ユニット24は、ヘッド移動モータ68(図2参照)を内蔵する駆動機構により主走査方向Xの平行方向に反復移動せしめられる。
【0016】
また、この記録ユニット24には、カートリッジホルダ25を備える。カートリッジホルダ25は、記録ユニット24に一体となって主走査方向Xの平行方向に移動せしめられるも、ホームポジション(図3の位置)では、前後方向(副走査方向Yの平行方向)にスライド変位させることができる。そして、このカートリッジホルダ25には、リボンカートリッジ26c,26m,26yを装填する。この場合、リボンカートリッジ26cは、図1(a)に示すように、巻取リール27と供給リール28を備え、供給リール28に巻回されたカラーリボン(インクリボン)2cが巻取リール27に巻取られる。他のリボンカートリッジ26m,26yも、基本構造はリボンカートリッジ26cと同じであり、リボンカートリッジ26mにはカラーリボン2mを収容するとともに、リボンカートリッジ26yにはカラーリボン2yを収容する。なお、カラーリボン2cはシアン、カラーリボン2mはマゼンタ、カラーリボン2yはイエローの単色となる。
【0017】
さらに、カートリッジホルダ25に装填されたリボンカートリッジ26c,26m,26yの各カラーリボン2c,2m,2yの上方には、図1(a)に示すように、対応する記録ヘッド3c,3m,3yが配される。記録ヘッド3c(3m,3yも同じ)は、図6に示すように、多数の記録素子e…を直線上に配列させたシリアル形サーマルヘッドを使用する。よって、カラーリボン2cと記録ヘッド3cは記録部Ccを構成し、カラーリボン2mと記録ヘッド3mは記録部Cmを構成し、カラーリボン2yと記録ヘッド3yは記録部Cyを構成する。各記録部Cc,Cm,Cyは、副走査方向Yの平行方向に順次並べて配し、各記録部Cc,Cm,Cyの相互間は、図1(a)に示すように、1ストライプS分の間隔Fsを空けて配列(位置決め)させるとともに、各記録部Cc,Cm,Cyは、対応するプラテンゴム21c,21m,21yの真上に位置させる。
【0018】
また、記録ユニット24には記録部制御機構29を備える。この記録部制御機構29は、各記録ヘッド3c,3m,3yの昇降制御を選択的に行うとともに、各リボンカートリッジ26c,26m,26yにおける巻取リール27…の駆動制御を選択的に行う。したがって、例えば、記録ヘッド3cのみをセット位置へ下降させ、かつリボンカートリッジ26cの巻取リール27のみを回転駆動するとともに、他の記録ヘッド3m,3yをリリース位置へ上昇させ、かつリボンカートリッジ26m,26yの巻取リール27の回転駆動を解除する制御、即ち、記録部Ccのみを記録モードにし、他の記録部Cm,Cyを記録解除モードに制御すれば、カラーリボン2cのみによる記録を行うことができる。なお、30は、左右方向(主走査方向X)へスライドさせることにより、排出口11oから排出される記録用紙Pをカッティングするカッターである。
【0019】
他方、図2は、ポスタープリンタ1における信号処理系Mのブロック系統を示す。信号処理系Mは、読取処理系51,操作処理系52,制御処理系53及び記録処理系54を備える。
【0020】
読取処理系51は、前述したカラースキャナ14で読取った画像信号に対してA/D変換等の必要なデータ処理を行う原稿読取部61を備え、この原稿読取部61により得られた画像データは制御処理系53に付与される。また、操作処理系52は、第一カバー12の上面に配したテンキーや各種ファンクションキーを含むキーボード62を備え、このキーボード62は制御処理系53に接続される。さらに、制御処理系53は、CPU等を含む主制御部63,制御プログラムを格納するROM64,画像データをはじめ各種データを記憶するRAM65等を備える。この制御処理系53は、ポスタープリンタ1の全体の制御を司るとともに、各種演算処理を実行する。
【0021】
一方、記録処理系54は、画像データ(記録データ)を一時記憶するRAM等を含む記録処理部66を備える。これにより、記録する画像データは記録処理部66を介して各記録ヘッド3c…に付与される。また、記録処理系54には、ドライバ67、ヘッド移動モータ68、フィードローラ駆動モータ69を備える。このヘッド移動モータ68により、記録ユニット24を主走査方向Xの平行方向へ反復移動(走査)させることができる。さらに、フィードローラ駆動モータ69により、前フィードローラ16…及び後フィードローラ17…を回転駆動し 記録用紙Pを主走査方向Xに対して直角方向となる副走査方向Yに間欠的に移送させることができる。なお、各モータ68、69は主制御部63からの制御指令に基づき、ドライバ67により駆動制御される。
【0022】
次に、本実施例に係るカラー記録方法を含むポスタープリンタ1の動作(機能)について、各図を参照して説明する。
【0023】
まず、ストライプSの記録位置の調整方法について説明する。各記録ヘッド3c,3m,3yは、図6に示すように、多数の記録素子e…を配列させたシリアル形サーマルヘッドを使用するとともに、全記録素子e…における一部の範囲Zuを選択して使用する。したがって、この範囲Zuを任意にオフセットさせることにより、副走査方向Yの平行方向に対するストライプSの位置調整を行うことができる。例えば、図6において、記録ヘッド3cの基準となる範囲Zuに対して、複数ドット分だけ一方側へオフセットさせた範囲Zusを設定すれば、記録ヘッド3cにより記録されるストライプSを、副走査方向Yの平行方向へ複数ドット分だけずらすことができる。このように、各記録ヘッド3c,3m,3yによるストライプS…の記録位置をそれぞれ副走査方向Yの平行方向に微調整することができる。
【0024】
一方、各記録ヘッド3c,3m,3yは、図7に示すように、主走査方向Xの平行方向に相対位置がバラつくため、各記録ヘッド3c,3m,3yの記録開始タイミング及び記録終了タイミングを変更(制御)して、各記録部Cc,Cm,Cyの記録開始位置As、さらには記録終了位置Ae(図1(b)参照)を一致させることができる。例えば、図7において、記録ヘッド3yが記録ヘッド3cに対して距離Faだけ遅れる位置にあるとともに、記録ヘッド3mが記録ヘッド3cに対して距離Fa+Fbだけ遅れる位置にあるものとする。この場合、記録ヘッド3yの記録開始タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa分だけ遅らせるとともに、記録ヘッド3mの記録開始タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa+Fb分だけ遅らせる制御を行えば、各記録ヘッド3c,3m,3yの記録開始位置Asを一致させることができる。同様に、記録ヘッド3yの記録終了タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa分だけ遅らせるとともに、記録ヘッド3mの記録開始タイミングを、記録ヘッド3cに対して距離Fa+Fb分だけ遅らせる制御を行えば、各記録ヘッド3c,3m,3yの記録終了位置Aeを一致させることができる。
【0025】
他方、リボンカートリッジ26c…の装填は次のように行う。非記録時における記録ユニット24は、図3に示すホームポジションにあるため、第二カバー13を開き、カートリッジホルダ25を手前にスライドさせて引き出す(図3に仮想線で示すカートリッジホルダ25s参照)。これにより、各記録ヘッド3c…及び記録部制御機構29に関連する機構がカートリッジホルダ25から離脱するため、各リボンカートリッジ26c,26m,26yを、上からカートリッジホルダ25s(25)の中に装填できる(図3に仮想線で示すリボンカートリッジ26cs参照)。
【0026】
そして、全てのリボンカートリッジ26c…を装填したならカートリッジホルダ25をスライドさせて押し込み、使用位置にセットする。これにより、各インクリボン2c,2m,2yの真上に、対応する記録ヘッド3c,3m,3yが位置するとともに、記録部制御機構29に関連する機構が所定位置にセットされる。この位置関係が図1(a)のようになる。なお、各リボンカートリッジ26c…を交換する際にも同様の手順で行うことができ、第二カバー13を開いた後、カートリッジホルダ25を手前にスライドさせて引き出せば、リボンカートリッジ26c…をそのまま上方へ引き抜いて離脱することができる。
【0027】
また、ロール紙Prの装填は次のように行う。まず、第一カバー12を開き、ロール紙Prをキャビネット11の内部後側に設けた装填部11rに装填する。そして、ロール紙Prから繰り出される記録用紙Pを、図4に示すように、前方へ導き、キャビネット11の前端に設けた排出口11oから外部へ導出させる。この後、第一カバー12を閉じればよい。以上により、主な調整及びセッティングを行うことができる。
【0028】
次に、記録時の処理手順について説明する。まず、原稿をカラースキャナ14にセットし、キーボード62における読取開始キーを押す。これにより、原稿の読取が行なわれる。読取が終了すれば、本実施例に係るカラー記録方法に従って記録処理が行われる。なお、基本的な記録動作は、フィードローラ駆動モータ69を制御し、前フィードローラ16…及び後フィードローラ17…を回転駆動することにより、記録用紙Pを副走査方向Yへ間欠移送する。また、間欠移送毎に、ヘッド移動モータ68を制御し、記録ユニット24を主走査方向Xの平行方向へ反復移動(走査)させることにより、順次ストライプS…の記録を行うことができる。
【0029】
以下、具体的な記録処理手順について、各図を参照しつつ図8に示すフローチャートに従って説明する。
【0030】
まず、記録ユニット24を、図3に示すホームポジションから反対側(図3の右端位置)となる記録開始位置まで移動させる。そして、この記録開始位置からホームポジション側へ移動(走査)させ、記録終了位置までストライプSの記録を行う。この際、最初は、イエローの記録部Cyのみが記録モードにセットされ、他のマゼンタ及びシアンの記録部Cm,Ccは記録解除モードにセットされる。したがって、イエローのみによる1列目L1の記録が行われる(ステップS1)。この状態を図2(a)に実線で示す。次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS2)。この状態を図2(a)に仮想線で示す。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。これにより、イエローによる2列目L2の記録が行われる(ステップS3)。
【0031】
次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS4)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。この際、マゼンタの記録部Cmは記録モードにセットされる。これにより、イエローによる3列目L3の記録が行われるとともに、マゼンタによる1列目L1の記録が行われる(ステップS5)。次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS6)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。これにより、イエローによる4列目L4の記録が行われるとともに、マゼンタによる2列目L2の記録が行われる(ステップS7)。
【0032】
次いで、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS8)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。この際、シアンの記録部Ccは記録モードにセットされる。これにより、イエローによる5列目L5の記録が行われるとともに、マゼンタによる3列目L3の記録が行われ、さらに、シアンによる1列目L1の記録が行われる(ステップS9)。以上の記録処理により、1列目L1に対しては、全ての記録部Cy,Cm,Ccによって順次記録が行われることになり、1列目L1に対する記録処理が終了する。この状態を図2(b)に示す。
【0033】
さらに、記録用紙Pを1ストライプS分だけ副走査方向Yへ移送させて停止させる(ステップS10)。そして、記録ユニット24を同様に移動(走査)させる。これにより、イエローによるn列目の記録が行われるとともに、マゼンタによる(n−2)列目の記録が行われ、さらに、シアンによる(n−4)列目の記録が行われる(ステップS11)。以後、同様の記録処理が繰り返され、イエローの記録部Cyによる最終列の記録が終了したなら、記録開始時と逆の記録処理、即ち、次の二回の主走査では、イエローの記録部Cyが記録解除モードにセットされ、さらに、次の二回の主走査では、マゼンタの記録部Cmが記録解除モードにセットされる。そして、シアンの記録部Ccのみによる二回の主走査が終了すれば、全ての記録処理が終了する(ステップS12,S13)。
【0034】
このように、本実施例に係るカラー記録方法によれば、従来のような分割された各ストライプ区間が相互に繋がって1ストライプを構成することがないため、各ストライプS…内の継目が無くなるとともに、各記録ヘッド3c…間の抵抗値のバラつきによる濃度むらも排除され、高い記録品質が確保される。しかも、標準の記録サイズに対する拡大縮小を容易かつ高い自由度で行うことが可能になるとともに、各記録ヘッド3c…を取付ける際における高度の直列性を確保する必要がないため、各記録ヘッド3c…の取付(調整)も容易になる。また、異なる単色のカラーリボン2c,2m,2yを用いるため、無駄なカラーリボンが発生する不具合が回避され、経済性及び省資源性が高められる。
【0035】
さらに、複数の記録部Cc,Cm,Cyは、1ストライプS分の間隔Fsを空けて配列させるため、記録部Cc,Cm,Cyを同一線上に並べて配することができ、記録部Cc,Cm,Cyの形状設計及び配置設計等における自由度を高めることができるとともに、各記録部Cc,Cm,Cyにおける本来の記録開始位置及び記録終了位置を一致させることができる。また、各記録部Cc,Cm,Cyは、記録開始タイミング及び記録終了タイミングの設定(制御)により、記録開始位置、さらには記録終了位置を一致させることができるとともに、これらの設定を容易かつ正確に行うことができる。しかも、記録ヘッド3c,3m,3yは、多数の記録素子e…を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子e…における一部の範囲Zu(Zus)を選択して使用するため、各ストライプS…間における隙間及び重複を排除し、更なる記録品質の向上に寄与できるとともに、この設定を容易かつ正確に行うことができる。
【0036】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。
【0037】
例えば、実施例は、各記録部Cc,Cm,Cyを、1ストライプS分の間隔Fsを空けて配列させた場合を示したが、一般的には、nストライプ(nは1以上の整数)S分の間隔を空けて配列させることができる。また、各記録部Cc,Cm,Cyは、図5に示すように、相隣る記録部Cc,Cm,Cyを主走査方向Xの平行方向にオフセットさせ、各ストライプS…間に隙間を空けることなく配することもできる。即ち、真ん中の記録部Cmをその両側の記録部Cc及びCyに対して主走査方向Xへオフセットさせ、三つの記録ヘッド3c,3m,3yの副走査方向の平行方向の間隔を狭めることにより、各ストライプS…間に隙間が生じないように設定することができる。この場合、記録部Cc及びCyは、記録部Cmに対して記録開始タイミング及び記録終了タイミングを遅らせる必要がある。さらに、実施例は、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ1に適用した場合を示したが、その他、一般的なカラープリンタやカラー複写機等の任意のプリンタにも同様に適用できる。なお、拡大縮小機能を有するか否かは任意である。他方、いずれかの記録部Cc…に黒インクリボンを使用し、この黒インクリボンのみで記録を行えば、モノクロ印字を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
このように、本発明に係るカラー記録方法は、異なる単色のカラーリボンを有する複数の記録部を、副走査方向の平行方向に並べて配するとともに、各記録部相互間の間隔を設定し、記録時に、ストライプを記録する各列に対して全ての記録部により順次記録を行うようにしたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0039】
(1) 従来のような分割された各ストライプ区間が相互に繋がって1ストライプを構成することがないため、各ストライプ内の継目が無くなるとともに、各記録ヘッド間の抵抗値のバラつきによる濃度むらが排除され、高い記録品質を確保することができる。したがって、原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタ等に用いて最適となる。
【0040】
(2) 標準の記録サイズに対する拡大縮小を、容易かつ高い自由度で行うことができるとともに、各記録ヘッドを取付ける際における高度の直列性を確保する必要がないため、各記録ヘッドの取付(調整)を容易に行うことができる。
【0041】
(3) 異なる単色のカラーリボンを用いるため、無駄なカラーリボンが発生する不具合を回避し、経済性及び省資源性を高めることができる。
【0042】
(4) 好適な実施の態様により、複数の記録部を、nストライプ分の間隔を空けて配列させれば、記録部を同一線上に並べて配することができ、記録部の形状設計及び配置設計等における自由度を高めることができるとともに、各記録部における本来の記録開始位置及び記録終了位置を一致させることができる。
【0043】
(5) 好適な実施の態様により、各記録部の記録開始タイミング及び記録終了タイミングを設定(制御)すれば、各記録部の記録開始位置、さらには記録終了位置を一致させることができるとともに、これらの設定を容易かつ正確に行うことができる。
【0044】
(6) 好適な実施の態様により、記録ヘッドに、多数の記録素を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子における一部の範囲を選択して使用すれば、各ストライプ間における隙間及び重複を排除し、更に記録品質の向上に寄与できるとともに、この設定を容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るカラー記録方法の記録処理を説明するための模式図、
【図2】同カラー記録方法を実施するポスタープリンタにおける信号処理系のブロック系統図、
【図3】同ポスタープリンタの第一カバーを開けた状態の外観斜視図、
【図4】同ポスタープリンタを側面から見た原理構成図、
【図5】本実施例の変更例に係る記録部のレイアウト図、
【図6】同カラー記録方法におけるストライプの記録位置の調整方法説明図、
【図7】同カラー記録方法におけるストライプの記録位置の他の調整方法説明図、
【図8】同カラー記録方法による記録処理手順を示すフローチャート、
【符号の説明】
1 ポスタープリンタ
2c… カラーリボン
3c… 記録ヘッド
P 記録用紙
X 主走査方向
Y 副走査方向
Cc… 記録部
S ストライプ
Fs 各記録部相互間の間隔
L1… ストライプを記録する列
As 記録開始位置
Ae 記録終了位置
e… 記録素子
Zu 全記録素子における一部の範囲
Claims (6)
- 記録用紙を副走査方向へ間欠移送するとともに、カラーリボン及び記録ヘッドを有する記録部を主走査方向へ移動させることにより、順次ストライプの記録を行うカラー記録方法において、異なる単色のカラーリボンを有する複数の記録部を、副走査方向の平行方向に並べて配するとともに、各記録部相互間の間隔を設定し、記録時に、ストライプを記録する各列に対して全ての記録部により順次記録を行うことを特徴とするカラー記録方法。
- 前記複数の記録部は、nストライプ(nは1以上の整数)分の間隔を空けて配列させることを特徴とする請求項1記載のカラー記録方法。
- 前記複数の記録部は、相隣る記録部を主走査方向の平行方向にオフセットさせ、ストライプ間における隙間を空けることなく配することを特徴とする請求項1記載のカラー記録方法。
- 前記複数の記録部の記録開始位置及び記録終了位置が一致するように、各記録部の記録開始タイミング及び記録終了タイミングを制御することを特徴とする請求項1,2又は3記載のカラー記録方法。
- 前記記録ヘッドは、多数の記録素子を配列させたシリアル形記録ヘッドを使用し、全記録素子における一部の範囲を選択して使用することを特徴とする請求項1記載のカラー記録方法。
- 少なくとも原稿のサイズを拡大して記録するポスタープリンタに適用することを特徴とする請求項1記載のカラー記録方法。
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Cited By (1)
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WO2011157155A1 (zh) * | 2010-06-18 | 2011-12-22 | 珠海天威飞马打印耗材有限公司 | 热升华打印机用色带盒 |
-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002208331A patent/JP2004050494A/ja active Pending
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WO2011157155A1 (zh) * | 2010-06-18 | 2011-12-22 | 珠海天威飞马打印耗材有限公司 | 热升华打印机用色带盒 |
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