JP2004050372A - ロールラベラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロールラベル1が切断される以外の状態では、ガイド手段8を構成するガイド部材32はばね33の引張り力によってロールラベル1をロータリカッタ5とフィードローラ4との間で湾曲させた状態としている(図3(a))。ロータリカッタ5がロールラベル1を切断する際には、ロールラベル1はロータリカッタ5のカッタ21によって引張られるようになるが、上記ガイド部材32はばね33の引張り力に抗して、ロールラベル1の湾曲を無くす方向に移動される(図3(b))。
【効果】ロールラベル1がロータリカッタ5によって引張られるとロールラベル1の湾曲が減少し、その分ロールラベル1がロータリカッタ5側に供給されるので、ロータリカッタ5を交換しなくともロールラベル1は引きちぎられることなく完全に切断されるようになる。
【選択図】 図3
【効果】ロールラベル1がロータリカッタ5によって引張られるとロールラベル1の湾曲が減少し、その分ロールラベル1がロータリカッタ5側に供給されるので、ロータリカッタ5を交換しなくともロールラベル1は引きちぎられることなく完全に切断されるようになる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はロールラベラに関し、より詳しくはロータリカッタを有するロールラベラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、びんなどの容器にロールラベルを貼付するためのロールラベラとして、ロール状のロールラベルを所定長さに切断するロータリカッタと、上記ロータリカッタにロールラベルを供給するフィードローラを備えたものが知られている。この種のロールラベラにおいては、長いラベルを切断する場合には、フィードローラによるロールラベルの搬送速度を増加させてロータリカッタが1枚のロールラベルを切断する間に長くロールラベルが供給されるようにし、他方、短いラベルを切断する場合には、フィードローラによるロールラベルの搬送速度を減少させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、切断されるロールラベルの長さが短くなってロータリカッタがロールラベルを切断する周期に対してフィードローラの搬送速度が遅くなりすぎた場合には、換言すれば、フィードローラから供給されるロールラベルに対して速い速度でロータリカッタに設けられたカッタが移動する場合には、該カッタの先端がロールラベルに食い込んでロールラベルを引張るようになる。そしてその程度が大きくなると、カッタがロールラベルを完全に切断する前に該ロールラベルを引きちぎってしまうという問題が生じていた。
このような問題に対し、従来において短いロールラベルを使用する場合、ロータリカッタを径の小さいものに変更して速度差を吸収するようにしていた。しかしながらロータリカッタを変更しても吸収できる速度差には限界があり、しかもロータリカッタの交換作業が必要となるとともに、その保管スペースも必要となっていた。
このような問題に鑑み、本発明は短いロールラベルであってもロータリカッタを交換することなく、完全に切断することの可能なロールラベラを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のロールラベラは、ロールラベルを切断するロータリカッタと、上記ロータリカッタにロールラベルを供給するフィードローラとを備えたロールラベラにおいて、
上記ロータリカッタとフィードローラとの間でロールラベルを湾曲させるガイド手段を設け、該ガイド手段は、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に上記ロールラベルの湾曲が減少するのを許容することを特徴とするものである。
【0005】
本発明によれば、ロールラベルはガイド手段によって、ロータリカッタとフィードローラとの間で湾曲されて搬送されるようになる。この状態において、短いロールラベルを切断する際にロータリカッタに設けられたカッタの先端がロールラベルに食い込んでロールラベルを引張った場合には、上記ガイド手段はロールラベルの湾曲が減少するのを許容するので、ロールラベルはその湾曲の減少によりカッタの先端の移動に追従することができるようになり、その結果、ロールラベルはカッタによって引きちぎられることなく完全に切断され、従来のようにロータリカッタの交換作業やその保管スペースの確保といった問題も解消することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1はロールラベル1を種々の長さに切断して図示しない容器に貼付するロールラベラ2の概略平面図である。このロールラベラ2は、所要長さに切断されたラベルが貼付される図示しない容器を搬送する搬送手段3を備えている。
上記ロールラベラ2は、図示しないリールから引出されたロールラベル1を供給するフィードローラ4と、このロールラベル1を所要長さに切断するロータリカッタ5とを備えている。また、上記ロータリカッタ5によって所要長さに切断されたラベルを順次受け取るデリバリドラム6と、このデリバリドラム6からラベルを所定の間隔となるように受け取り、その後にラベルに糊を塗布して容器に貼付する貼付ドラム7とを備えている。
また、上記フィードローラ4とロータリカッタ5との間には、ロールラベル1を湾曲させるガイド手段8が設けられており、後に詳述するように、このガイド手段8によって上述したようなロールラベル1が引きちぎられるという問題を解消することができるようになっている。
さらに、上記搬送手段3はロールラベル1の貼付されていない容器を図示右方より搬送する供給コンベヤ9を備えており、供給コンベヤ9によって搬送されてきた容器はタイミングスクリュウ10によって供給スターホイール11に同期された後、この供給スターホイール11から回転テーブル12内に搬入されるようになっている。図示しないが、容器は回転テーブル12内で自転可能に保持されるようになっており、自転された状態で上記貼付ドラム7に保持されたラベルと接触することにより、該容器の周囲にラベルが貼着されるようになる。そしてラベルが貼着された容器は、排出スターホイール13を介して回転テーブル12内から排出コンベヤ14へ排出されるようになる。
【0007】
ところで、上記デリバリドラム6には図示しない多数の吸気孔が設けられており、ロータリカッタ5によって切断されたラベルを吸着できるようになっている。また、デリバリドラム6がラベルを搬送する速度はロータリカッタ5がラベルを切断する速度に対し若干速く設定されている。
このため、ロータリカッタ5によって切断されたラベルがデリバリドラム6によって吸着搬送されることによって、次に切断されるラベルとの間に所定の間隔が生じることになる。
また貼付ドラム7には切断されたラベルを吸着するための複数の吸着面7aが形成されており、この吸着面7aは回転テーブル12によって搬送される容器の間隔に対応するように所定の間隔で設けられており、この吸着面7aにも上記デリバリドラム6同様に多数の吸気孔が設けられている。
そして貼付ドラム7のラベルを搬送する速度とデリバリドラム6のラベルを搬送する速度は同一に設定されていて、デリバリドラム6によって所定間隔で搬送されるラベルは各吸着面7aに吸着されるようになっている。
さらに、貼付ドラム7のラベルを搬送する速度と、回転テーブル12の容器を搬送する速度も同一となるように設定してあり、上記貼付ドラム7の吸着面7aが回転テーブル12上の容器と一致して回転するようになっている。
このように、回転テーブル12上の容器にロールラベル1を貼付するため、上記回転テーブル12、貼付ドラム7、デリバリドラム6、ロータリカッタ5はそれぞれ同期して回転されるようになっている。
なお、上述した構成はほんの一例であって、この他にも上記デリバリドラム6を省略して、ロータリカッタ5より直接貼付ドラム7へとラベルを受け渡すような構成とすることも可能である。
【0008】
一方、上記フィードローラ4は図示しないサーボモータによって駆動されるようになっており、上記ロータリカッタ5とは独立して回転することができるようになっている。
このため、容器に貼付するロールラベル1の長さを変更したい場合には、ロータリカッタ5などの回転数を一定としたまま、このフィードローラ4の回転数を変更してロールラベル1の搬送速度を増減させることで対応することができるようになっている。
すなわち、長いロールラベル1が必要な場合には、フィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度を高く設定すれば、ロータリカッタ5がロールラベル1を切断するまでの間に長いロールラベル1がロータリカッタ5へと供給されることとなる。
一方、短いロールラベル1が必要な場合には、フィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度を低く設定することにより、ロータリカッタ5がロールラベル1を切断するまでの間に短いロールラベル1がロータリカッタ5へと供給されることとなる。
また、デリバリドラム6によるラベルの搬送速度は常にフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度以上に設定されていて、ロールラベル1が過剰に供給されて切断不良が生じないようになっている。
【0009】
ここで、従来のロールラベラ2には上記ガイド手段8が設けられておらず、このようなロールラベラ2において特に短いロールラベル1を切断する際に、ロールラベル1が完全に切断されずに引きちぎられてしまうという問題が生じていた。
具体的に説明すると、図2は上記ロータリカッタ5に関する拡大図であり、ロータリカッタ5はカッタ21を備えたカッタローラ22と、このカッタローラ22と同期して回転するバックアップローラ23によって構成されている。
この図に示すように、実際にはロールラベル1に厚みがあるため、ロールラベル1が切断されるためには上記カッタ21がカッタローラ22の回転に伴って完全にロールラベル1に食い込む必要があり、特にこの図2はカッタ21がロールラベル1の表面に食い込み始めた状態を示している。
このように、カッタ21がロールラベル1表面に食い込むと、ロールラベル1はカッタ21によってロールラベル1の搬送方向に引張られることとなるが、切断されるロールラベル1が短い場合には、上述したようにカッタ21が回転する速度に比べてフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度が低く設定されているので、カッタ21が完全にロールラベル1に食い込んでロールラベル1を切断する前に、ロールラベル1がカッタ21によって引きちぎられてしまう。
上記ロールラベル1が引きちぎられるという現象を防止するために、従来は短いロールラベル1を容器に貼付する場合、ロールラベル1を正常に切断できる速度にまでカッタ21の回転速度を下げるため、ロータリカッタ5を小径のカッタローラ22とバックアップローラ23を有するものに交換しなければならず、このロータリカッタ5の交換作業が必要となるとともに、その保管スペースも必要となっていた。
【0010】
このような問題に対し、本実施例においては上記ガイド手段8を設けてロールラベル1の長さが短い場合であってもロータリカッタ5を交換することなくロールラベル1を完全に切断することができるようにしたものである。
図3はガイド手段8の周辺についての拡大図を示しており、当該ガイド手段8は、ロールラベラ2の図示しないフレームに回転自在に軸支した回転軸31と、この回転軸31に固定されてロールラベラ2をガイドするガイド部材32とを備えており、このガイド部材32におけるロールラベル1との接触部分には、ロールラベル1を円滑にガイドするためにロールラベル1側に向けて円弧状に膨出する膨出部32aが設けられている。
上記ガイド部材32と上記フレームに固定した固定軸34との間には弾性部材としてのばね33を張設してあり、その引張り力によって通常はガイド部材32をストッパ35に当接させている。この状態では、ロールラベル1はガイド部材32によってロータリカッタ5とフィードローラ4との間で湾曲されるようになっている。
【0011】
図3(a)はロータリカッタ5を構成するカッタローラ22とバックアップローラ23との間にロールラベル1が供給されている状態を示しており、この状態では、ガイド部材32はばね33の引張り力によってストッパ35に当接している。そしてロールラベル1はガイド部材32の膨出部32aによってガイドされて、ロータリカッタ5とフィードローラ4との間で湾曲された状態でフィードローラ4からロータリカッタ5へ供給されている。
図3(b)はロータリカッタ5がロールラベル1を切断している状態を示しており、特に図3(b)は容器に貼付されるラベルが短い場合の状態を示している。上述したように、ロールラベル1を短いラベルに切断する場合には、カッタ21が回転する速度とフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度には差があるので、切断される際にロールラベル1はカッタ21によって引張られることとなる。
ロールラベル1がカッタ21によって引張られると、ロールラベル1は上記湾曲を減少させるようになるので、これによりガイド部材32の膨出部32aは上記ばね33の引張り力に抗して図3(b)の反時計方向に回転揺動されて、ロールラベル1の湾曲が減少するのを許容するようになる。
このように、ロールラベル1がカッタ21によって引張られると、ガイド部材32の移動によってロールラベル1の湾曲が減少し、このロールラベル1の湾曲が解消された分だけロールラベル1がロータリカッタ5側に供給されるので、カッタ21の速度とロールラベル1の搬送速度が実質的に同等となり、ロールラベル1は引きちぎられることなく切断される。
そして、ロールラベル1が切断されてロールラベル1にかかっていたカッタ21による引張り力が解消されると、上記ガイド部材32は再びばね33の引張り力によって上記ストッパ35に当接するまで上記ロールラベル1を湾曲させるようになる。
一方、容器に貼付されるラベルが長い場合には、カッタ21が回転する速度とフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度にそれほどの差はないので、ロールラベル1はカッタ21によってほとんど引張られることはない。したがってこの場合には、ガイド部材32はストッパ35に当接した位置から移動しないままロールラベル1が切断されるようになる。
このように、本実施例によれば、ロールラベル1を短く切断する場合であっても、従来のようにロータリカッタ5を交換することなく該ロールラベルを完全に切断することができるので、その交換作業やロータローカッタの保管スペースが不要となる。
【0012】
次に、図4は本願発明の第2実施例を示したもので、本実施例におけるガイド手段101はロールラベラ2の図示しないフレームに固定した保持部102と、当該保持部102に設けられ、ロータリカッタ5とフィードローラ4との間でロールラベル1を湾曲させるガイド部材103とを備えている。
上記ガイド部材103は弾性を有する金属板から構成してあり、このガイド部材103の一端をボルト104によって上記保持部102に固定するとともに、他端にロールラベル1をガイドする円弧状の膨出部103aを形成してある。このガイド部材103は、通常は図4の状態を維持してロールラベル1を湾曲させており、ロールラベル1に引張り力が加わった際には上記ボルト104部を基点として弾性変形してロールラベル1の湾曲が減少するのを許容できるようになっている。
本実施例においても、上記第1の実施例のようにロータリカッタ5がロールラベル1を切断する以外の状態では、ガイド部材103は殆ど変形することなくロールラベル1を湾曲させている。そしてロータリカッタ5がロールラベル1を切断する際には、ガイド部材103はロールラベル1の湾曲を解消させるようにボルト104部を基点に弾性変形するので、その分だけロールラベル1がロータリカッタ5側に供給され、ロールラベル1が引きちぎられるのを防止することができる。
このように、ガイド部材103自体を弾性変形させても上記第1の実施例と同様の効果を得ることが可能である。
【0013】
なお、上記実施例におけるガイド手段はほんの一例であり、上述したようなロールラベルを湾曲させる手段として、この他エアシリンダなどの手段を用いてもよい。要するに、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に、ロールラベルの湾曲が減少するのを許容できるよう構成であればよい。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ロールラベルを短く切断する場合であっても、ロータリカッタを交換することなく、ロールラベルを引きちぎらず確実に切断することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールラベラ2の全体を示す概略平面図。
【図2】ロールラベル1が切断されるときの状態を示すロータリカッタ5についての拡大図。
【図3】本発明の第1実施例を示し、(a)はロールラベル1が切断される前の状態を、(b)はロールラベル1が切断されるときの状態を示している。
【図4】本発明の第2実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 ロールラベル 2 ロールラベラ
4 フィードローラ 5 ロータリカッタ
8、101 ガイド手段 21 カッタ
22 カッタローラ 23 バックアップローラ
32、103 ガイド部材 33 ばね
【発明の属する技術分野】
本発明はロールラベラに関し、より詳しくはロータリカッタを有するロールラベラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、びんなどの容器にロールラベルを貼付するためのロールラベラとして、ロール状のロールラベルを所定長さに切断するロータリカッタと、上記ロータリカッタにロールラベルを供給するフィードローラを備えたものが知られている。この種のロールラベラにおいては、長いラベルを切断する場合には、フィードローラによるロールラベルの搬送速度を増加させてロータリカッタが1枚のロールラベルを切断する間に長くロールラベルが供給されるようにし、他方、短いラベルを切断する場合には、フィードローラによるロールラベルの搬送速度を減少させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、切断されるロールラベルの長さが短くなってロータリカッタがロールラベルを切断する周期に対してフィードローラの搬送速度が遅くなりすぎた場合には、換言すれば、フィードローラから供給されるロールラベルに対して速い速度でロータリカッタに設けられたカッタが移動する場合には、該カッタの先端がロールラベルに食い込んでロールラベルを引張るようになる。そしてその程度が大きくなると、カッタがロールラベルを完全に切断する前に該ロールラベルを引きちぎってしまうという問題が生じていた。
このような問題に対し、従来において短いロールラベルを使用する場合、ロータリカッタを径の小さいものに変更して速度差を吸収するようにしていた。しかしながらロータリカッタを変更しても吸収できる速度差には限界があり、しかもロータリカッタの交換作業が必要となるとともに、その保管スペースも必要となっていた。
このような問題に鑑み、本発明は短いロールラベルであってもロータリカッタを交換することなく、完全に切断することの可能なロールラベラを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のロールラベラは、ロールラベルを切断するロータリカッタと、上記ロータリカッタにロールラベルを供給するフィードローラとを備えたロールラベラにおいて、
上記ロータリカッタとフィードローラとの間でロールラベルを湾曲させるガイド手段を設け、該ガイド手段は、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に上記ロールラベルの湾曲が減少するのを許容することを特徴とするものである。
【0005】
本発明によれば、ロールラベルはガイド手段によって、ロータリカッタとフィードローラとの間で湾曲されて搬送されるようになる。この状態において、短いロールラベルを切断する際にロータリカッタに設けられたカッタの先端がロールラベルに食い込んでロールラベルを引張った場合には、上記ガイド手段はロールラベルの湾曲が減少するのを許容するので、ロールラベルはその湾曲の減少によりカッタの先端の移動に追従することができるようになり、その結果、ロールラベルはカッタによって引きちぎられることなく完全に切断され、従来のようにロータリカッタの交換作業やその保管スペースの確保といった問題も解消することが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1はロールラベル1を種々の長さに切断して図示しない容器に貼付するロールラベラ2の概略平面図である。このロールラベラ2は、所要長さに切断されたラベルが貼付される図示しない容器を搬送する搬送手段3を備えている。
上記ロールラベラ2は、図示しないリールから引出されたロールラベル1を供給するフィードローラ4と、このロールラベル1を所要長さに切断するロータリカッタ5とを備えている。また、上記ロータリカッタ5によって所要長さに切断されたラベルを順次受け取るデリバリドラム6と、このデリバリドラム6からラベルを所定の間隔となるように受け取り、その後にラベルに糊を塗布して容器に貼付する貼付ドラム7とを備えている。
また、上記フィードローラ4とロータリカッタ5との間には、ロールラベル1を湾曲させるガイド手段8が設けられており、後に詳述するように、このガイド手段8によって上述したようなロールラベル1が引きちぎられるという問題を解消することができるようになっている。
さらに、上記搬送手段3はロールラベル1の貼付されていない容器を図示右方より搬送する供給コンベヤ9を備えており、供給コンベヤ9によって搬送されてきた容器はタイミングスクリュウ10によって供給スターホイール11に同期された後、この供給スターホイール11から回転テーブル12内に搬入されるようになっている。図示しないが、容器は回転テーブル12内で自転可能に保持されるようになっており、自転された状態で上記貼付ドラム7に保持されたラベルと接触することにより、該容器の周囲にラベルが貼着されるようになる。そしてラベルが貼着された容器は、排出スターホイール13を介して回転テーブル12内から排出コンベヤ14へ排出されるようになる。
【0007】
ところで、上記デリバリドラム6には図示しない多数の吸気孔が設けられており、ロータリカッタ5によって切断されたラベルを吸着できるようになっている。また、デリバリドラム6がラベルを搬送する速度はロータリカッタ5がラベルを切断する速度に対し若干速く設定されている。
このため、ロータリカッタ5によって切断されたラベルがデリバリドラム6によって吸着搬送されることによって、次に切断されるラベルとの間に所定の間隔が生じることになる。
また貼付ドラム7には切断されたラベルを吸着するための複数の吸着面7aが形成されており、この吸着面7aは回転テーブル12によって搬送される容器の間隔に対応するように所定の間隔で設けられており、この吸着面7aにも上記デリバリドラム6同様に多数の吸気孔が設けられている。
そして貼付ドラム7のラベルを搬送する速度とデリバリドラム6のラベルを搬送する速度は同一に設定されていて、デリバリドラム6によって所定間隔で搬送されるラベルは各吸着面7aに吸着されるようになっている。
さらに、貼付ドラム7のラベルを搬送する速度と、回転テーブル12の容器を搬送する速度も同一となるように設定してあり、上記貼付ドラム7の吸着面7aが回転テーブル12上の容器と一致して回転するようになっている。
このように、回転テーブル12上の容器にロールラベル1を貼付するため、上記回転テーブル12、貼付ドラム7、デリバリドラム6、ロータリカッタ5はそれぞれ同期して回転されるようになっている。
なお、上述した構成はほんの一例であって、この他にも上記デリバリドラム6を省略して、ロータリカッタ5より直接貼付ドラム7へとラベルを受け渡すような構成とすることも可能である。
【0008】
一方、上記フィードローラ4は図示しないサーボモータによって駆動されるようになっており、上記ロータリカッタ5とは独立して回転することができるようになっている。
このため、容器に貼付するロールラベル1の長さを変更したい場合には、ロータリカッタ5などの回転数を一定としたまま、このフィードローラ4の回転数を変更してロールラベル1の搬送速度を増減させることで対応することができるようになっている。
すなわち、長いロールラベル1が必要な場合には、フィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度を高く設定すれば、ロータリカッタ5がロールラベル1を切断するまでの間に長いロールラベル1がロータリカッタ5へと供給されることとなる。
一方、短いロールラベル1が必要な場合には、フィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度を低く設定することにより、ロータリカッタ5がロールラベル1を切断するまでの間に短いロールラベル1がロータリカッタ5へと供給されることとなる。
また、デリバリドラム6によるラベルの搬送速度は常にフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度以上に設定されていて、ロールラベル1が過剰に供給されて切断不良が生じないようになっている。
【0009】
ここで、従来のロールラベラ2には上記ガイド手段8が設けられておらず、このようなロールラベラ2において特に短いロールラベル1を切断する際に、ロールラベル1が完全に切断されずに引きちぎられてしまうという問題が生じていた。
具体的に説明すると、図2は上記ロータリカッタ5に関する拡大図であり、ロータリカッタ5はカッタ21を備えたカッタローラ22と、このカッタローラ22と同期して回転するバックアップローラ23によって構成されている。
この図に示すように、実際にはロールラベル1に厚みがあるため、ロールラベル1が切断されるためには上記カッタ21がカッタローラ22の回転に伴って完全にロールラベル1に食い込む必要があり、特にこの図2はカッタ21がロールラベル1の表面に食い込み始めた状態を示している。
このように、カッタ21がロールラベル1表面に食い込むと、ロールラベル1はカッタ21によってロールラベル1の搬送方向に引張られることとなるが、切断されるロールラベル1が短い場合には、上述したようにカッタ21が回転する速度に比べてフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度が低く設定されているので、カッタ21が完全にロールラベル1に食い込んでロールラベル1を切断する前に、ロールラベル1がカッタ21によって引きちぎられてしまう。
上記ロールラベル1が引きちぎられるという現象を防止するために、従来は短いロールラベル1を容器に貼付する場合、ロールラベル1を正常に切断できる速度にまでカッタ21の回転速度を下げるため、ロータリカッタ5を小径のカッタローラ22とバックアップローラ23を有するものに交換しなければならず、このロータリカッタ5の交換作業が必要となるとともに、その保管スペースも必要となっていた。
【0010】
このような問題に対し、本実施例においては上記ガイド手段8を設けてロールラベル1の長さが短い場合であってもロータリカッタ5を交換することなくロールラベル1を完全に切断することができるようにしたものである。
図3はガイド手段8の周辺についての拡大図を示しており、当該ガイド手段8は、ロールラベラ2の図示しないフレームに回転自在に軸支した回転軸31と、この回転軸31に固定されてロールラベラ2をガイドするガイド部材32とを備えており、このガイド部材32におけるロールラベル1との接触部分には、ロールラベル1を円滑にガイドするためにロールラベル1側に向けて円弧状に膨出する膨出部32aが設けられている。
上記ガイド部材32と上記フレームに固定した固定軸34との間には弾性部材としてのばね33を張設してあり、その引張り力によって通常はガイド部材32をストッパ35に当接させている。この状態では、ロールラベル1はガイド部材32によってロータリカッタ5とフィードローラ4との間で湾曲されるようになっている。
【0011】
図3(a)はロータリカッタ5を構成するカッタローラ22とバックアップローラ23との間にロールラベル1が供給されている状態を示しており、この状態では、ガイド部材32はばね33の引張り力によってストッパ35に当接している。そしてロールラベル1はガイド部材32の膨出部32aによってガイドされて、ロータリカッタ5とフィードローラ4との間で湾曲された状態でフィードローラ4からロータリカッタ5へ供給されている。
図3(b)はロータリカッタ5がロールラベル1を切断している状態を示しており、特に図3(b)は容器に貼付されるラベルが短い場合の状態を示している。上述したように、ロールラベル1を短いラベルに切断する場合には、カッタ21が回転する速度とフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度には差があるので、切断される際にロールラベル1はカッタ21によって引張られることとなる。
ロールラベル1がカッタ21によって引張られると、ロールラベル1は上記湾曲を減少させるようになるので、これによりガイド部材32の膨出部32aは上記ばね33の引張り力に抗して図3(b)の反時計方向に回転揺動されて、ロールラベル1の湾曲が減少するのを許容するようになる。
このように、ロールラベル1がカッタ21によって引張られると、ガイド部材32の移動によってロールラベル1の湾曲が減少し、このロールラベル1の湾曲が解消された分だけロールラベル1がロータリカッタ5側に供給されるので、カッタ21の速度とロールラベル1の搬送速度が実質的に同等となり、ロールラベル1は引きちぎられることなく切断される。
そして、ロールラベル1が切断されてロールラベル1にかかっていたカッタ21による引張り力が解消されると、上記ガイド部材32は再びばね33の引張り力によって上記ストッパ35に当接するまで上記ロールラベル1を湾曲させるようになる。
一方、容器に貼付されるラベルが長い場合には、カッタ21が回転する速度とフィードローラ4によるロールラベル1の搬送速度にそれほどの差はないので、ロールラベル1はカッタ21によってほとんど引張られることはない。したがってこの場合には、ガイド部材32はストッパ35に当接した位置から移動しないままロールラベル1が切断されるようになる。
このように、本実施例によれば、ロールラベル1を短く切断する場合であっても、従来のようにロータリカッタ5を交換することなく該ロールラベルを完全に切断することができるので、その交換作業やロータローカッタの保管スペースが不要となる。
【0012】
次に、図4は本願発明の第2実施例を示したもので、本実施例におけるガイド手段101はロールラベラ2の図示しないフレームに固定した保持部102と、当該保持部102に設けられ、ロータリカッタ5とフィードローラ4との間でロールラベル1を湾曲させるガイド部材103とを備えている。
上記ガイド部材103は弾性を有する金属板から構成してあり、このガイド部材103の一端をボルト104によって上記保持部102に固定するとともに、他端にロールラベル1をガイドする円弧状の膨出部103aを形成してある。このガイド部材103は、通常は図4の状態を維持してロールラベル1を湾曲させており、ロールラベル1に引張り力が加わった際には上記ボルト104部を基点として弾性変形してロールラベル1の湾曲が減少するのを許容できるようになっている。
本実施例においても、上記第1の実施例のようにロータリカッタ5がロールラベル1を切断する以外の状態では、ガイド部材103は殆ど変形することなくロールラベル1を湾曲させている。そしてロータリカッタ5がロールラベル1を切断する際には、ガイド部材103はロールラベル1の湾曲を解消させるようにボルト104部を基点に弾性変形するので、その分だけロールラベル1がロータリカッタ5側に供給され、ロールラベル1が引きちぎられるのを防止することができる。
このように、ガイド部材103自体を弾性変形させても上記第1の実施例と同様の効果を得ることが可能である。
【0013】
なお、上記実施例におけるガイド手段はほんの一例であり、上述したようなロールラベルを湾曲させる手段として、この他エアシリンダなどの手段を用いてもよい。要するに、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に、ロールラベルの湾曲が減少するのを許容できるよう構成であればよい。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ロールラベルを短く切断する場合であっても、ロータリカッタを交換することなく、ロールラベルを引きちぎらず確実に切断することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールラベラ2の全体を示す概略平面図。
【図2】ロールラベル1が切断されるときの状態を示すロータリカッタ5についての拡大図。
【図3】本発明の第1実施例を示し、(a)はロールラベル1が切断される前の状態を、(b)はロールラベル1が切断されるときの状態を示している。
【図4】本発明の第2実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1 ロールラベル 2 ロールラベラ
4 フィードローラ 5 ロータリカッタ
8、101 ガイド手段 21 カッタ
22 カッタローラ 23 バックアップローラ
32、103 ガイド部材 33 ばね
Claims (3)
- ロールラベルを切断するロータリカッタと、上記ロータリカッタにロールラベルを供給するフィードローラとを備えたロールラベラにおいて、
上記ロータリカッタとフィードローラとの間でロールラベルを湾曲させるガイド手段を設け、該ガイド手段は、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に上記ロールラベルの湾曲が減少するのを許容することを特徴とするロールラベラ。 - 上記ガイド手段は、ロールラベルをガイドするガイド部材と、このガイド部材を付勢する弾性部材とを備え、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に該ロータリカッタに設けられたカッタの先端がロールラベルに食い込んでロールラベルを引張ると、上記ガイド部材は弾性部材の付勢力に抗してロールラベルの湾曲が減少する方向に移動されることを特徴とする請求項1に記載のロールラベラ。
- 上記ガイド手段は、ロールラベルをガイドする弾性を有するガイド部材を備え、ロールラベルがロータリカッタによって切断される際に該ロータリカッタに設けられたカッタの先端がロールラベルに食い込んでロールラベルを引張ると、このガイド部材はロールラベルの湾曲が減少する方向に弾性変形されることを特徴とする請求項1に記載のロールラベラ。
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JP2002214090A JP2004050372A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | ロールラベラ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002214090A JP2004050372A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | ロールラベラ |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004050372A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109300821A (zh) * | 2018-11-08 | 2019-02-01 | 上海海展自动化设备有限公司 | 一种引线框架贴膜装置及其工作流程 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002214090A patent/JP2004050372A/ja active Pending
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