JP2004050328A - 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤 - Google Patents
研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004050328A JP2004050328A JP2002209443A JP2002209443A JP2004050328A JP 2004050328 A JP2004050328 A JP 2004050328A JP 2002209443 A JP2002209443 A JP 2002209443A JP 2002209443 A JP2002209443 A JP 2002209443A JP 2004050328 A JP2004050328 A JP 2004050328A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- wheel
- grinding
- axis direction
- grinding wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】研削能率、製品歩留まりを向上させ、且つ、研削砥石車11の消耗によるコストを減少させる。
【解決手段】研削砥石車11、送り砥石車7及びワーク支持部16を設け、ワーク支持部16に軸状ワークwを供給し、研削砥石車11及び送り砥石車7を回転させ、研削砥石車11をX軸方向の軸状ワークw側へ送り変位させて軸状ワークw周面を研削させ、一方では送り砥石車7をZ軸方向の往復側へ送り変位させると共にこの送り変位長さは研削砥石車11の砥石幅11aの全体が軸状ワークwの周面に当接するような大きさとなすように実施する。
【選択図】 図2
【解決手段】研削砥石車11、送り砥石車7及びワーク支持部16を設け、ワーク支持部16に軸状ワークwを供給し、研削砥石車11及び送り砥石車7を回転させ、研削砥石車11をX軸方向の軸状ワークw側へ送り変位させて軸状ワークw周面を研削させ、一方では送り砥石車7をZ軸方向の往復側へ送り変位させると共にこの送り変位長さは研削砥石車11の砥石幅11aの全体が軸状ワークwの周面に当接するような大きさとなすように実施する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、心なし研削盤に円筒研削盤の機構を付加した芯無円筒研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
研削砥石車と調整車とをX軸方向の対向状に配置してX軸方向の近接離反可能となし、且つ、これら研削砥石車と調整車との間にワーク受板を設けた構造の心なし研削盤は知られている。また研削砥石車と、軸状ワークを回転送り可能に支持するワーク支持台とをX軸方向の対向状に配置してX軸方向の近接離反可能となすと共に、前記研削砥石車と前記ワーク支持台とをZ軸方向の相対変位可能となした構造の円筒研削盤も知られている。
しかし、心なし研削盤と円筒研削盤の双方の機構を併有させてセンターレス研削によるトラバース研削を可能とした研削盤は未だ実在していないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
公知の心なし研削盤によるセンターレス研削において、超硬材、セラミックスなどの硬くて研削し難い軸状ワークを研削する場合には、研削砥石車として、ダイヤモンドやCBNなどの超砥粒ホイールが使用されている。
【0004】
この超砥粒ホイールを使用した実際の研削は例えば次のように行われるのであって、即ち、超硬材などからなる軸状ワークの素材が例えば直径20mmであるとき、これを直径18mmに研削するときは、研削砥石車の一回の切込量を凡そ0.1mm程度として必要回数だけ段階状に研削砥石車を切込移動させ、各回のの切込移動の都度、軸状ワークを研削処理部にローディングし、研削させた後にアンローディングするスルーフィード方式で行っている。
【0005】
この研削では、凡そ20回程度に及ぶ研削パスが必要であり、従って心なし研削盤に対し凡そ20回に及ぶ軸状ワークのローディング及びアンローディングを行うと共に、各回のローディング及びアンローディングのための軸状ワークの搬送を行うことが必要となるのであり、これに起因して、研削能率が低下すると共に研削済みの軸状ワークに欠けや掻き傷が生じるなどして、製品歩留まりが低下するなどの問題が発生するのである。
【0006】
これらの問題は、軸状ワークが調整車の砥石幅よりも小さいときはこれをプランジ研削することにより解決される。ここに、プランジ研削とは、心なし研削盤に軸状ワークをローディングした後、研削砥石車を研削終了位置まで連続的に切り込ませて研削し、研削の完了した後に、その軸状ワークをアンローディングするように実施する研削をいう。しかし、このプランジ研削では研削中、軸状ワークが研削砥石車の砥石幅の一部範囲である特定位置にのみ当接して、この特定位置のみが急速に偏摩耗するのであり、従ってこの偏摩耗を修正するためのドレッシング(一回の所要時間は凡そ数分〜数十分)の頻度が膨大となり、これに起因して、生産性が低下すると共に研削砥石車の消耗によるツール代としてのコストが嵩むようになるのである。
本発明は、上記した問題点を解消するものとした新規な構造の芯無円筒研削盤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る研削盤による軸状ワークの研削方法では、請求項1に記載したように、研削砥石車と調整車とをX軸方向で正対させて設けると共にZ軸方向に向けられた軸状ワークの周面下部及び両端面を受け止めるワーク支持部を、これら研削砥石車と調整車との間に位置させてこの調整車を支持した部材と同体状に設け、この状態で、前記ワーク支持部の特定位置に軸状ワークを供給し、前記研削砥石車及び前記調整車をこれらの回転中心軸回りの特定方向へ回転させ、これら研削砥石車及び調整車のうち何れか一方をX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位させて前記軸状ワーク周面を研削させ、一方では前記研削砥石車及び前記調整車のうち何れか一方をX軸方向と交差するZ軸方向の往復側へ送り変位させると共にこの送り変位長さは前記研削砥石車の砥石幅の全体が軸状ワークの周面に当接するような大きさとなすように実施するのである。
【0008】
この際、請求項2に記載したように、前記研削砥石車と前記調整車のそれぞれの砥石幅を略同一になすと共に、前記軸状ワークは前記砥石幅と同一かそれよりも短いものとなし、さらに前記ワーク支持部は軸状ワークの両端面を受け止めるためのZ軸方向上の一対のワーク端面受部材を、前記研削砥石車の砥石幅のZ軸方向両端の外側近傍に位置させたものとなす。
【0009】
この発明において、前記研削砥石車と前記調整車との間に供給されてワーク支持部に位置保持された軸状ワークは、これの周面の全長に渡って前記研削砥石車の研削面と前記調整車の送り面とに当接し、前記研削砥石車の研削面から回転力を付与され、前記調整車の送り面からこの回転力に抗する制動力を付与され、結局、前記調整車の回転速度に関連した速度で回転されつつ、前記研削砥石車によりセンターレス研削される。
【0010】
この研削状態の下で、前記研削砥石車がX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位されると、軸状ワークはその周面の全長を前記研削砥石車に徐々に研削されていくのであり、またこの研削と同時に、前記調整車がZ軸方向へ往復変位されると、この軸状ワークは前記ワーク支持部を介して前記調整車に連動して同様に変位されるため、この軸状ワークの周面の各部は前記研削砥石車の砥石周面の異なる箇所で研削されるようになり、前記研削砥石車の周面はその軸状ワークと均等に接触するものとなる。そして、前記調整車のZ軸方向の送り変位長さが前記研削砥石車の砥石幅の全体を軸状ワークの周面に当接させるような大きさとなされると、前記研削砥石車の砥石幅の全体が軸状ワークと均等に接して均等に摩耗するものとなる。このようなトラバース研削が進行されて前記研削砥石車が特定位置まで送り変位されたとき、軸状ワークの研削は終了するのである。
【0011】
また本発明に係る第一の芯無円筒研削盤では、請求項3に記載したように、X軸方向へ送り変位される研削砥石車と、調整車及び、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるワーク支持部とを備えた心なし研削盤において、前記調整車及び前記ワーク支持部を、前記研削砥石車の送り方向であるX軸方向と交差したZ軸方向へ駆動モータにより送り変位するものとしたZ軸送り機構を形成した構成となす。
【0012】
そして第二の芯無円筒研削盤では、請求項4に記載したように、研削砥石車と調整車とをX軸上での対向状に設けると共に、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるワーク支持部を前記研削砥石車と前記調整車との間に位置させてこの調整車を支持した部材に支持させ、前記研削砥石車と前記調整車とのうち少なくとも何れか一方を駆動モータによりX軸方向へ送り変位させるものとしたX軸送り機構を形成すると共に、前記研削砥石車と前記調整車のうち少なくとも何れか一方を駆動モータにより前記X軸方向と交差したZ軸方向へ送り変位させるものとしたZ軸送り機構を形成した構成となす。
【0013】
そして第三の芯無円筒研削盤では、請求項5に記載したように、研削砥石車と調整車とをX軸方向の対向状に設けると共に、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるためのワーク支持部を、これら研削砥石車と調整車との間に位置させて前記調整車を支持した部材と同体状に設け、前記研削砥石車を駆動モータによりX軸方向へ送り変位させるものとしたX軸送り機構を形成すると共に、前記調整車を駆動モータによりX軸方向と交差したZ軸方向へ送り変位させるものとしたZ軸送り機構を形成した構成となす。
上記した第一〜第三の芯無円筒研削盤の何れもが、請求項1又は2記載の発明の実施を可能となして請求項1又は2記載の発明と同様の作用を奏するものとなる。
【0014】
そして、請求項5記載の発明は次のように具体化することができる。
即ち、請求項6に記載したように、前記駆動モータによりZ軸方向へ送り変位される送り砥石中間台を設け、この送り砥石中間台上に、前記ワーク支持部と、調整車を装設された送り砥石台とをX軸方向の相対変位可能に装設した構成となす。
【0015】
これによれば、前記ワーク支持部と前記調整車とをX軸方向の相対変位可能になしたことが、前記ワーク支持部と前記調整車とで支持し得る軸状ワークの最適径を任意に変化させることを可能となすものであり、換言すれば、ワーク支持部と調整車との相対位置を変化させることにより、任意径の軸状ワークがこれらワーク支持部と調整車とに最適状態で支持され的確に研削されるものとなる。また前記送り砥石中間台が前記駆動モータによりZ軸方向へ送り変位されると、前記ワーク支持部と前記調整車とが特定相対位置に維持されたまま、前記送り砥石中間台と同体状にZ軸方向へ変化されるものとなり、任意径の軸状ワークが最適状態でトラバース研削され得るものとなる。
【0016】
また請求項7に記載したように、前記ワーク支持部が、Z軸方向に向けられ軸状ワークの周面下部を受け止めるものとしたワーク受板と、Z軸方向の対向状に配置されて軸状ワークの両端面を受け止めるものとした一対のワーク端面受部材とを有しており、前記一対のワーク端面受部材を前記調整車と関連した位置の前記送り砥石中間台箇所に支持させ、これら一対のワーク端面受部材の間の前記送り砥石中間台箇所に前記ワーク受板を支持させた構成となす。これによれば、前記調整車がZ軸方向の往復側へ送り変位されたとき、前記ワーク受板及び前記ワーク端面受部材とが軸状ワークをこれの回転を許容した状態で確実にZ軸方向へ往復変位させるものとなり、従って、前記研削砥石車の砥石幅の全体は、前記ワーク支持部に支持された軸状ワークの周面に安定的且つ均一に当接して、均一に摩耗するものとなる。
【0017】
また請求項8に記載したように、前記ワーク支持部を前記送り砥石中間台に位置変更調整可能に設けた構成となす。これによれば、前記送り砥石中間台に対する前記ワーク支持部の位置を変更調整することにより、前記ワーク支持部は前記送り砥石中間台上で前記軸状ワークを前記研削砥石車や前記調整車に対する任意な相対位置に保持され、前記軸状ワークをその研削に適合した特定姿勢に支持するものとなる。
【0018】
また請求項9に記載したように、前記ワーク支持部に支持された軸状ワークが駆動モータの作動によりZ軸方向へ往復変位されることに関連して、自動的に、前記研削砥石車がX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位される構成となす。これによれば、前記軸状ワークが自動的にトラバース研削されるものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る芯無円筒研削盤を示す平面図、図2は前記研削盤の要部を示しAは側面視説明図でBは平面視説明図、図3は前記研削盤でトラバース研削を行っているときに研削砥石車から見たときの軸状ワークの軌跡を示す説明図である。
【0020】
図1において、1はベッドであり、2はベッド1上に第一案内軌道1aを介してZ軸方向の移動自在に設けられた送り砥石中間台、そして3はベッド1上に第二案内軌道1bを介してX軸方向の移動自在に設けられた研削砥石台である。
4はベッド1と同体部位に設けられた送り砥石中間台2送り用のサーボモータ、ステッピングモータ等駆動モータで、送り砥石中間台2をネジ送り機構4aを介してZ軸方向へ送り移動させるものである。
5はベッド1と同体部位に設けられた研削砥石台3送り用の駆動モータで、研削砥石台3を図示しないネジ送り機構5aを介してX軸方向へ送り移動させるものである。
【0021】
送り砥石中間台2上には送り砥石台6が第三案内軌道2a及び図示しないネジ送り機構を介してX軸方向の位置変更可能に設けられている。この送り砥石台6上には砥石幅7aを凡そ150mm程度となされた調整車7が一対の軸受8、8を介してZ軸方向の回転中心軸7b回りの回転自在に設けられると共に、この調整車7をウオームホイールギヤ機構9を介して矢印方向a1へ回転駆動するものとした送り砥石用モータ10が固設されている。
【0022】
また研削砥石台3の上面には砥石幅11aを調整車7のそれ7aと略同一となされた研削砥石車11が一対の軸受12、12を介してZ軸方向の回転中心軸11b回りの回転自在に設けられると共に、研削砥石車11をベルト伝動機構13を介して矢印方向a2へ回転駆動するための研削砥石用モータ14が固設されている。この際、研削砥石車11の回転中心11bは調整車7のそれと概ね同じ高さとなされている。
【0023】
そして、研削砥石車11と調整車7との間にはワーク支持部16が送り砥石中間台2と同体状に設けてある。このワーク支持部16は軸状ワークwの両端部を受け止める一対のワーク端面受部材16a、16aと、軸状ワークwの周面下部を受け止めるワーク受板16bとからなっている。一対のワーク端面受部材16a、16aは研削砥石車11と調整車7との左右側となる送り砥石中間台2箇所に上下方向及びX軸方向の位置調整可能に設けられており、またこれら一対のワーク端面受部材16a、16aの間となる送り砥石中間台2箇所にはワーク受板16bがワーク端面受部材16a、16aに対して上下方向及びX軸方向への位置調整可能に設けられている。この際、ワーク受板16bは任意な傾斜角度に固定できるようになすのが、広範な研削を可能となす上で有利である。
【0024】
また図2に示すように、ワーク端面受部材16a、16aのそれぞれは送り砥石中間台2に支持された鈎状の支持部材b1と、この支持部材b1の先端にZ軸方向の特定軸線b2回りへ回転自在に装着されたワーク当接部材b3とからなっている。そして、ワーク受板16bは縦向き平板の上面をワーク支持面cとなされており、このワーク支持面cは図示例では傾斜状となされているが、これに限定するものではない。
【0025】
次に上記芯無円筒研削盤で超硬材からなる直径20mmの軸状ワークwを直径18mmまで研削する場合のその使用例及び各部の作動について説明する。この際、研削砥石車11としては、ダイヤモンド又はCBNなどの超砥粒ホイールが使用される。
【0026】
各部を作動状態とすると、研削砥石車11はX軸方向の後退側d1の初期位置に送り移動された状態となり、また調整車7はZ軸方向の図3に示す初期位置p1に送り移動された状態となり、また研削砥石車11と調整車7とは何れも回転状態となる。
【0027】
この状態の下で、予め用意してある調整車7の砥石幅7aよりも短いものとなされた軸状ワークwを、一対のワーク端面受部材16a、16aの間でワーク受板16b上に手作業により若しくはローディングロボットにより供給する。これにより、軸状ワークwは図2に示すようにワーク受板16bの支持面cと調整車7の砥石周面7cで支持される。
【0028】
次に研削開始指令を図示しない制御装置に入力するのであり、これにより以下の作動が自動的に行われる。
即ち、先ず、送り砥石用駆動モータ4や研削砥石用駆動モータ5が必要に応じて正作動することにより、図3に示すように、研削砥石車11がX軸方向の前進側d2へ送り変位され軸状ワークwの周面に接する位置p2からさらに0.1mmだけ前進側d2へ送り変位された位置p3に達して停止する。このとき研削砥石車11は軸状ワークwの右側位置k1に位置する。次に送り砥石用駆動モータ4が正作動して調整車7がZ軸方向の右側e1へ特定距離(研削砥石車11の砥石幅11aの2倍よりも僅かに長い距離)g1だけ送り移動されて右側終端位置p4に達する。このとき研削砥石車11は軸状ワークwの左側位置k2に位置する。これにより、軸状ワークwは従来の心なし研削盤によるセンターレス研削と同様に研削砥石車11に研削されてその直径が0.1mm減少した状態となる。
【0029】
次に右側終端位置p4において研削砥石車11がさらに0.1mmだけ前述同様に前進側d2へ送り変位された位置p5に達して停止する。この後、送り砥石用駆動モータ4が逆作動して調整車7がZ軸方向の左側e2へ先と同じ特定距離g1だけ送り移動されて左側終端位置p6に達する。このとき研削砥石車11は再び軸状ワークwの右側位置k1に位置する。これにより、軸状ワークwは研削砥石車11に研削されてその直径がさらに0.1mm減少した状態となる。
【0030】
以後はこのような研削砥石車11の前進側d1への0.1mm送りと、調整車7の左右何れかの側e1又はe2への特定距離g1送りとからなる一単位の片道研削を必要な回数だけ繰り返し、軸状ワークwの直径が18mmとなった時点で研削を終了する。この後、研削砥石車11及び調整車7は初期位置p1に復帰し、復帰後にワーク受板16b上の研削済みの軸状ワークwを手作業により若しくはローディングロボットにより外方へ取り出す。
以上により一つの軸状ワークwの研削が終了するのであり、以後は各軸状ワークwについて同様の手順や作動が繰り返される。
【0031】
上記した研削では、軸状ワークwは従来の心なし研削盤によると同様に研削されると共に、従来の円筒研削盤におけると同様なトラバース研削が行われるものとなる。そして、調整車7が右側e1へ送り変位されているときは研削砥石車11は軸状ワークwの周面上を左側e2へ特定距離g1だけ変位するため、軸状ワークwが研削砥石車7の砥石幅7aよりも短いにも拘わらず、研削砥石車11の右端側は軸状ワークwに接して研削に寄与するのであり、また調整車7が左側e2へ送り変位されているときは研削砥石車11は軸状ワークwの周面上を右側e1へ特定距離g1だけ変位するため、軸状ワークwが研削砥石車11の砥石幅11aよりも短いにも拘わらず、研削砥石車11の左端側は軸状ワークwに接して研削に寄与する。一方、調整車7と軸状ワークwとはこれらの摩擦接触に起因して、これらのZ軸方向の相対変位は比較的小さいものとなる。従って、研削砥石車11の砥石周面11cの全幅が軸状ワークwの周面に接するものとなって均等に摩耗するものとなる。
【0032】
このような研削では研削砥石車11や調整車7の砥石周面11c、7cは偏摩耗し難いが、長く使用されると偏摩耗も避けられないのであり、この偏摩耗が許容限度を超えたときはそれぞれについてドレッシングが実施される。
【0033】
研削砥石車11や調整車7に対する軸状ワークwの位置は従来のセンターレス研削と同様に重要であり、従って軸状ワークwの径や材質などが変化したときは、ワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aのそれぞれの上下位置を調整したり、送り砥石中間台2と送り砥石台6とのX軸方向の相対変位により調整車7と、ワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aとのX軸方向の距離を調整する。なお、必要であればワーク受板16bを任意な方向へ傾斜させることも差し支えない。
【0034】
また一対のワーク端面受部材16a、16aのZ軸方向位置や、ワーク受板16bのZ軸方向長さは上記トラバース研削にとって重要であって、次のように決定される。
即ち、一対のワーク端面受部材16a、16aのZ軸方向位置は図1に示すように調整車7の左右の外側近傍位置となすのが一対のワーク端面受部材16a、16a間の距離以下の長さ範囲内での種々の長さの軸状ワークwを支障なく研削する上で好ましい。しかし、軸状ワークwが比較的長いときは調整車7の左右各側部から外側へ比較的離して位置させることも差し支えないのであり、この状態での研削はワーク端面受部材16a、16aの位置に関連して、調整車7のZ軸方向の研削送り距離を大きくなすことが必要となる。逆に軸状ワークwが比較的短いときは、一対のワーク端面受部材16a、16aは調整車7の左右各側部から内側へ寄せて互いに近接した状態に位置させることも差し支えないのであり、この状態での研削はワーク端面受部材16a、16aの位置に関連して、調整車7のZ軸方向の研削送り距離を小さくなすことが可能となる。
【0035】
またワーク受板16bのZ軸方向長さは一対のワーク端面受部材16a、16aのZ軸方向間隔に出来るだけ合致させるのが、一対のワーク端面受部材16a、16a間の距離以下の長さ範囲内での軸状ワークwの長さの変化に広く適応させる上で有利であるが、軸状ワークwの長さによっては適当に短くなすことも可能である。
【0036】
上記実施例の芯無円筒研削盤は次のように変形できる。
即ち、調整車7をZ軸方向へ送り変位させることに代えて、研削砥石車11をZ軸方向へ送り変位させるようになしてもよい。
【0037】
また研削砥石車11をX軸方向へ送り変位させることに代えて、調整車7及びワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aをX軸方向へ送り変位させるようになしてもよい。
【0038】
またワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aをベッド1と同体状に設け、調整車7をX軸方向の位置変更可能となし、研削砥石車11は先の実施例と同様にX軸方向の送り変位可能となした構成となすことも差し支えない。
【0039】
また上記実施例よりも研削作業における自動化の割合をさらに増大させることも差し支えないのであって、例えば図示しない制御装置の研削開始スイッチを入り操作するのみで予め用意した全ての軸状ワークwが自動的にワーク支持部にローディングされ、研削され、アンローディングされて特定位置に搬出されるようになすことも可能である。
さらにX軸とZ軸は先の実施例のように直角に交差させるのが最も好ましいのであるが、必ずしも直角に交差させなくても本発明は成立し得るのである。
【0040】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られるのである。
即ち、請求項1に記載のものによれば、調整車7及び研削砥石車11の砥石幅7a、11aやZ軸方向の相対変位量や、ワーク支持部16の寸法などに関連して定まる特定範囲の長さの軸状ワークwの研削において、1つの軸状ワークwについての研削が、この軸状ワークwをワーク支持部16に1回だけローディング及びアンローディングすることにより終了するので研削済みワークを1本ずつ次工程へ送ることができ、従って、従来の心なし研削盤によるスルーフィード方式の研削に較べて、研削能率が向上すると共に、研削済みの軸状ワークwに欠けや掻き傷が生じ難くなって製品歩留まりが向上する。また研削中には研削砥石車11の砥石周面11cの全幅が軸状ワークwの周面と均等に接触するため、研削砥石車11の砥石周面11cの幅方向の一部が急速に偏摩耗することはなくなり、従って従来の心なし研削盤によるプランジ研削に較べて、研削砥石車11の偏摩耗を修正するためのドレッシングの頻度が大幅に減少し、これにより生産性が向上するほか、研削砥石車11の消耗によるツール代としてのコストも大幅に減少するのである。
【0041】
請求項2に記載のものによれば、調整車7及び研削砥石車11の砥石幅7a、11aよりも短い軸状ワークwであれば、極端に短いものを除いて、安定的且つ良好な研削を実施することができる。
【0042】
請求項3〜5の何れかに記載したものによれば、請求項1又は2記載の発明の実施を可能となし、請求項1又は2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0043】
請求項6に記載したものによれば、任意径の軸状ワークwをワーク支持部16と調整車7とに最適状態に支持させて安定的且つ高品質な研削を行わせることができ、またワーク支持部16と調整車7とを特定相対位置に維持させたまま、送り砥石中間台2と同体状にZ軸方向へ変化させることができ、任意径の軸状ワークwを最適状態でトラバース研削させることができる。
【0044】
請求項7に記載したものによれば、調整車7及びワーク支持部16をX軸方向と交差するZ軸方向の往復側へ特定長さ以上に送り変位させることにより、軸状ワークwを確実に調整車7に伴ってZ軸方向へ変位させることができるため、研削砥石車11の砥石幅11aの全体を軸状ワークwの周面に均一に当接させて、均一に摩耗させることができる。
【0045】
請求項8に記載したものによれば、送り砥石中間台2上でワーク支持部16を研削砥石車11や調整車7に対する最適な相対位置に固定させて、軸状ワークwをその研削に適合した最適姿勢に保持し、的確な研削を円滑に行わせることができる。
【0046】
請求項9に記載したものによれば、軸状ワークwを省力的且つ的確にトラバース研削させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯無円筒研削盤を示す平面図である。
【図2】前記研削盤の要部の説明図で、Aは側面図、Bは平面図である。
【図3】前記研削盤でトラバース研削を行っているときに研削砥石車から見たときの軸状ワークの軌跡を示す説明図である。
【符号の説明】
2 送り砥石中間台(調整車7を支持した部材)
4 駆動モータ
4a Z軸送り機構
5 駆動モータ
5a X軸送り機構
7 調整車
7a 調整車の砥石幅
7b 回転中心軸
11 研削砥石車
11a 研削砥石車の砥石幅
11b 回転中心軸
16 ワーク支持部
16b ワーク受板
16a ワーク端面受部材
w 軸状ワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、心なし研削盤に円筒研削盤の機構を付加した芯無円筒研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
研削砥石車と調整車とをX軸方向の対向状に配置してX軸方向の近接離反可能となし、且つ、これら研削砥石車と調整車との間にワーク受板を設けた構造の心なし研削盤は知られている。また研削砥石車と、軸状ワークを回転送り可能に支持するワーク支持台とをX軸方向の対向状に配置してX軸方向の近接離反可能となすと共に、前記研削砥石車と前記ワーク支持台とをZ軸方向の相対変位可能となした構造の円筒研削盤も知られている。
しかし、心なし研削盤と円筒研削盤の双方の機構を併有させてセンターレス研削によるトラバース研削を可能とした研削盤は未だ実在していないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
公知の心なし研削盤によるセンターレス研削において、超硬材、セラミックスなどの硬くて研削し難い軸状ワークを研削する場合には、研削砥石車として、ダイヤモンドやCBNなどの超砥粒ホイールが使用されている。
【0004】
この超砥粒ホイールを使用した実際の研削は例えば次のように行われるのであって、即ち、超硬材などからなる軸状ワークの素材が例えば直径20mmであるとき、これを直径18mmに研削するときは、研削砥石車の一回の切込量を凡そ0.1mm程度として必要回数だけ段階状に研削砥石車を切込移動させ、各回のの切込移動の都度、軸状ワークを研削処理部にローディングし、研削させた後にアンローディングするスルーフィード方式で行っている。
【0005】
この研削では、凡そ20回程度に及ぶ研削パスが必要であり、従って心なし研削盤に対し凡そ20回に及ぶ軸状ワークのローディング及びアンローディングを行うと共に、各回のローディング及びアンローディングのための軸状ワークの搬送を行うことが必要となるのであり、これに起因して、研削能率が低下すると共に研削済みの軸状ワークに欠けや掻き傷が生じるなどして、製品歩留まりが低下するなどの問題が発生するのである。
【0006】
これらの問題は、軸状ワークが調整車の砥石幅よりも小さいときはこれをプランジ研削することにより解決される。ここに、プランジ研削とは、心なし研削盤に軸状ワークをローディングした後、研削砥石車を研削終了位置まで連続的に切り込ませて研削し、研削の完了した後に、その軸状ワークをアンローディングするように実施する研削をいう。しかし、このプランジ研削では研削中、軸状ワークが研削砥石車の砥石幅の一部範囲である特定位置にのみ当接して、この特定位置のみが急速に偏摩耗するのであり、従ってこの偏摩耗を修正するためのドレッシング(一回の所要時間は凡そ数分〜数十分)の頻度が膨大となり、これに起因して、生産性が低下すると共に研削砥石車の消耗によるツール代としてのコストが嵩むようになるのである。
本発明は、上記した問題点を解消するものとした新規な構造の芯無円筒研削盤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る研削盤による軸状ワークの研削方法では、請求項1に記載したように、研削砥石車と調整車とをX軸方向で正対させて設けると共にZ軸方向に向けられた軸状ワークの周面下部及び両端面を受け止めるワーク支持部を、これら研削砥石車と調整車との間に位置させてこの調整車を支持した部材と同体状に設け、この状態で、前記ワーク支持部の特定位置に軸状ワークを供給し、前記研削砥石車及び前記調整車をこれらの回転中心軸回りの特定方向へ回転させ、これら研削砥石車及び調整車のうち何れか一方をX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位させて前記軸状ワーク周面を研削させ、一方では前記研削砥石車及び前記調整車のうち何れか一方をX軸方向と交差するZ軸方向の往復側へ送り変位させると共にこの送り変位長さは前記研削砥石車の砥石幅の全体が軸状ワークの周面に当接するような大きさとなすように実施するのである。
【0008】
この際、請求項2に記載したように、前記研削砥石車と前記調整車のそれぞれの砥石幅を略同一になすと共に、前記軸状ワークは前記砥石幅と同一かそれよりも短いものとなし、さらに前記ワーク支持部は軸状ワークの両端面を受け止めるためのZ軸方向上の一対のワーク端面受部材を、前記研削砥石車の砥石幅のZ軸方向両端の外側近傍に位置させたものとなす。
【0009】
この発明において、前記研削砥石車と前記調整車との間に供給されてワーク支持部に位置保持された軸状ワークは、これの周面の全長に渡って前記研削砥石車の研削面と前記調整車の送り面とに当接し、前記研削砥石車の研削面から回転力を付与され、前記調整車の送り面からこの回転力に抗する制動力を付与され、結局、前記調整車の回転速度に関連した速度で回転されつつ、前記研削砥石車によりセンターレス研削される。
【0010】
この研削状態の下で、前記研削砥石車がX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位されると、軸状ワークはその周面の全長を前記研削砥石車に徐々に研削されていくのであり、またこの研削と同時に、前記調整車がZ軸方向へ往復変位されると、この軸状ワークは前記ワーク支持部を介して前記調整車に連動して同様に変位されるため、この軸状ワークの周面の各部は前記研削砥石車の砥石周面の異なる箇所で研削されるようになり、前記研削砥石車の周面はその軸状ワークと均等に接触するものとなる。そして、前記調整車のZ軸方向の送り変位長さが前記研削砥石車の砥石幅の全体を軸状ワークの周面に当接させるような大きさとなされると、前記研削砥石車の砥石幅の全体が軸状ワークと均等に接して均等に摩耗するものとなる。このようなトラバース研削が進行されて前記研削砥石車が特定位置まで送り変位されたとき、軸状ワークの研削は終了するのである。
【0011】
また本発明に係る第一の芯無円筒研削盤では、請求項3に記載したように、X軸方向へ送り変位される研削砥石車と、調整車及び、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるワーク支持部とを備えた心なし研削盤において、前記調整車及び前記ワーク支持部を、前記研削砥石車の送り方向であるX軸方向と交差したZ軸方向へ駆動モータにより送り変位するものとしたZ軸送り機構を形成した構成となす。
【0012】
そして第二の芯無円筒研削盤では、請求項4に記載したように、研削砥石車と調整車とをX軸上での対向状に設けると共に、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるワーク支持部を前記研削砥石車と前記調整車との間に位置させてこの調整車を支持した部材に支持させ、前記研削砥石車と前記調整車とのうち少なくとも何れか一方を駆動モータによりX軸方向へ送り変位させるものとしたX軸送り機構を形成すると共に、前記研削砥石車と前記調整車のうち少なくとも何れか一方を駆動モータにより前記X軸方向と交差したZ軸方向へ送り変位させるものとしたZ軸送り機構を形成した構成となす。
【0013】
そして第三の芯無円筒研削盤では、請求項5に記載したように、研削砥石車と調整車とをX軸方向の対向状に設けると共に、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるためのワーク支持部を、これら研削砥石車と調整車との間に位置させて前記調整車を支持した部材と同体状に設け、前記研削砥石車を駆動モータによりX軸方向へ送り変位させるものとしたX軸送り機構を形成すると共に、前記調整車を駆動モータによりX軸方向と交差したZ軸方向へ送り変位させるものとしたZ軸送り機構を形成した構成となす。
上記した第一〜第三の芯無円筒研削盤の何れもが、請求項1又は2記載の発明の実施を可能となして請求項1又は2記載の発明と同様の作用を奏するものとなる。
【0014】
そして、請求項5記載の発明は次のように具体化することができる。
即ち、請求項6に記載したように、前記駆動モータによりZ軸方向へ送り変位される送り砥石中間台を設け、この送り砥石中間台上に、前記ワーク支持部と、調整車を装設された送り砥石台とをX軸方向の相対変位可能に装設した構成となす。
【0015】
これによれば、前記ワーク支持部と前記調整車とをX軸方向の相対変位可能になしたことが、前記ワーク支持部と前記調整車とで支持し得る軸状ワークの最適径を任意に変化させることを可能となすものであり、換言すれば、ワーク支持部と調整車との相対位置を変化させることにより、任意径の軸状ワークがこれらワーク支持部と調整車とに最適状態で支持され的確に研削されるものとなる。また前記送り砥石中間台が前記駆動モータによりZ軸方向へ送り変位されると、前記ワーク支持部と前記調整車とが特定相対位置に維持されたまま、前記送り砥石中間台と同体状にZ軸方向へ変化されるものとなり、任意径の軸状ワークが最適状態でトラバース研削され得るものとなる。
【0016】
また請求項7に記載したように、前記ワーク支持部が、Z軸方向に向けられ軸状ワークの周面下部を受け止めるものとしたワーク受板と、Z軸方向の対向状に配置されて軸状ワークの両端面を受け止めるものとした一対のワーク端面受部材とを有しており、前記一対のワーク端面受部材を前記調整車と関連した位置の前記送り砥石中間台箇所に支持させ、これら一対のワーク端面受部材の間の前記送り砥石中間台箇所に前記ワーク受板を支持させた構成となす。これによれば、前記調整車がZ軸方向の往復側へ送り変位されたとき、前記ワーク受板及び前記ワーク端面受部材とが軸状ワークをこれの回転を許容した状態で確実にZ軸方向へ往復変位させるものとなり、従って、前記研削砥石車の砥石幅の全体は、前記ワーク支持部に支持された軸状ワークの周面に安定的且つ均一に当接して、均一に摩耗するものとなる。
【0017】
また請求項8に記載したように、前記ワーク支持部を前記送り砥石中間台に位置変更調整可能に設けた構成となす。これによれば、前記送り砥石中間台に対する前記ワーク支持部の位置を変更調整することにより、前記ワーク支持部は前記送り砥石中間台上で前記軸状ワークを前記研削砥石車や前記調整車に対する任意な相対位置に保持され、前記軸状ワークをその研削に適合した特定姿勢に支持するものとなる。
【0018】
また請求項9に記載したように、前記ワーク支持部に支持された軸状ワークが駆動モータの作動によりZ軸方向へ往復変位されることに関連して、自動的に、前記研削砥石車がX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位される構成となす。これによれば、前記軸状ワークが自動的にトラバース研削されるものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る芯無円筒研削盤を示す平面図、図2は前記研削盤の要部を示しAは側面視説明図でBは平面視説明図、図3は前記研削盤でトラバース研削を行っているときに研削砥石車から見たときの軸状ワークの軌跡を示す説明図である。
【0020】
図1において、1はベッドであり、2はベッド1上に第一案内軌道1aを介してZ軸方向の移動自在に設けられた送り砥石中間台、そして3はベッド1上に第二案内軌道1bを介してX軸方向の移動自在に設けられた研削砥石台である。
4はベッド1と同体部位に設けられた送り砥石中間台2送り用のサーボモータ、ステッピングモータ等駆動モータで、送り砥石中間台2をネジ送り機構4aを介してZ軸方向へ送り移動させるものである。
5はベッド1と同体部位に設けられた研削砥石台3送り用の駆動モータで、研削砥石台3を図示しないネジ送り機構5aを介してX軸方向へ送り移動させるものである。
【0021】
送り砥石中間台2上には送り砥石台6が第三案内軌道2a及び図示しないネジ送り機構を介してX軸方向の位置変更可能に設けられている。この送り砥石台6上には砥石幅7aを凡そ150mm程度となされた調整車7が一対の軸受8、8を介してZ軸方向の回転中心軸7b回りの回転自在に設けられると共に、この調整車7をウオームホイールギヤ機構9を介して矢印方向a1へ回転駆動するものとした送り砥石用モータ10が固設されている。
【0022】
また研削砥石台3の上面には砥石幅11aを調整車7のそれ7aと略同一となされた研削砥石車11が一対の軸受12、12を介してZ軸方向の回転中心軸11b回りの回転自在に設けられると共に、研削砥石車11をベルト伝動機構13を介して矢印方向a2へ回転駆動するための研削砥石用モータ14が固設されている。この際、研削砥石車11の回転中心11bは調整車7のそれと概ね同じ高さとなされている。
【0023】
そして、研削砥石車11と調整車7との間にはワーク支持部16が送り砥石中間台2と同体状に設けてある。このワーク支持部16は軸状ワークwの両端部を受け止める一対のワーク端面受部材16a、16aと、軸状ワークwの周面下部を受け止めるワーク受板16bとからなっている。一対のワーク端面受部材16a、16aは研削砥石車11と調整車7との左右側となる送り砥石中間台2箇所に上下方向及びX軸方向の位置調整可能に設けられており、またこれら一対のワーク端面受部材16a、16aの間となる送り砥石中間台2箇所にはワーク受板16bがワーク端面受部材16a、16aに対して上下方向及びX軸方向への位置調整可能に設けられている。この際、ワーク受板16bは任意な傾斜角度に固定できるようになすのが、広範な研削を可能となす上で有利である。
【0024】
また図2に示すように、ワーク端面受部材16a、16aのそれぞれは送り砥石中間台2に支持された鈎状の支持部材b1と、この支持部材b1の先端にZ軸方向の特定軸線b2回りへ回転自在に装着されたワーク当接部材b3とからなっている。そして、ワーク受板16bは縦向き平板の上面をワーク支持面cとなされており、このワーク支持面cは図示例では傾斜状となされているが、これに限定するものではない。
【0025】
次に上記芯無円筒研削盤で超硬材からなる直径20mmの軸状ワークwを直径18mmまで研削する場合のその使用例及び各部の作動について説明する。この際、研削砥石車11としては、ダイヤモンド又はCBNなどの超砥粒ホイールが使用される。
【0026】
各部を作動状態とすると、研削砥石車11はX軸方向の後退側d1の初期位置に送り移動された状態となり、また調整車7はZ軸方向の図3に示す初期位置p1に送り移動された状態となり、また研削砥石車11と調整車7とは何れも回転状態となる。
【0027】
この状態の下で、予め用意してある調整車7の砥石幅7aよりも短いものとなされた軸状ワークwを、一対のワーク端面受部材16a、16aの間でワーク受板16b上に手作業により若しくはローディングロボットにより供給する。これにより、軸状ワークwは図2に示すようにワーク受板16bの支持面cと調整車7の砥石周面7cで支持される。
【0028】
次に研削開始指令を図示しない制御装置に入力するのであり、これにより以下の作動が自動的に行われる。
即ち、先ず、送り砥石用駆動モータ4や研削砥石用駆動モータ5が必要に応じて正作動することにより、図3に示すように、研削砥石車11がX軸方向の前進側d2へ送り変位され軸状ワークwの周面に接する位置p2からさらに0.1mmだけ前進側d2へ送り変位された位置p3に達して停止する。このとき研削砥石車11は軸状ワークwの右側位置k1に位置する。次に送り砥石用駆動モータ4が正作動して調整車7がZ軸方向の右側e1へ特定距離(研削砥石車11の砥石幅11aの2倍よりも僅かに長い距離)g1だけ送り移動されて右側終端位置p4に達する。このとき研削砥石車11は軸状ワークwの左側位置k2に位置する。これにより、軸状ワークwは従来の心なし研削盤によるセンターレス研削と同様に研削砥石車11に研削されてその直径が0.1mm減少した状態となる。
【0029】
次に右側終端位置p4において研削砥石車11がさらに0.1mmだけ前述同様に前進側d2へ送り変位された位置p5に達して停止する。この後、送り砥石用駆動モータ4が逆作動して調整車7がZ軸方向の左側e2へ先と同じ特定距離g1だけ送り移動されて左側終端位置p6に達する。このとき研削砥石車11は再び軸状ワークwの右側位置k1に位置する。これにより、軸状ワークwは研削砥石車11に研削されてその直径がさらに0.1mm減少した状態となる。
【0030】
以後はこのような研削砥石車11の前進側d1への0.1mm送りと、調整車7の左右何れかの側e1又はe2への特定距離g1送りとからなる一単位の片道研削を必要な回数だけ繰り返し、軸状ワークwの直径が18mmとなった時点で研削を終了する。この後、研削砥石車11及び調整車7は初期位置p1に復帰し、復帰後にワーク受板16b上の研削済みの軸状ワークwを手作業により若しくはローディングロボットにより外方へ取り出す。
以上により一つの軸状ワークwの研削が終了するのであり、以後は各軸状ワークwについて同様の手順や作動が繰り返される。
【0031】
上記した研削では、軸状ワークwは従来の心なし研削盤によると同様に研削されると共に、従来の円筒研削盤におけると同様なトラバース研削が行われるものとなる。そして、調整車7が右側e1へ送り変位されているときは研削砥石車11は軸状ワークwの周面上を左側e2へ特定距離g1だけ変位するため、軸状ワークwが研削砥石車7の砥石幅7aよりも短いにも拘わらず、研削砥石車11の右端側は軸状ワークwに接して研削に寄与するのであり、また調整車7が左側e2へ送り変位されているときは研削砥石車11は軸状ワークwの周面上を右側e1へ特定距離g1だけ変位するため、軸状ワークwが研削砥石車11の砥石幅11aよりも短いにも拘わらず、研削砥石車11の左端側は軸状ワークwに接して研削に寄与する。一方、調整車7と軸状ワークwとはこれらの摩擦接触に起因して、これらのZ軸方向の相対変位は比較的小さいものとなる。従って、研削砥石車11の砥石周面11cの全幅が軸状ワークwの周面に接するものとなって均等に摩耗するものとなる。
【0032】
このような研削では研削砥石車11や調整車7の砥石周面11c、7cは偏摩耗し難いが、長く使用されると偏摩耗も避けられないのであり、この偏摩耗が許容限度を超えたときはそれぞれについてドレッシングが実施される。
【0033】
研削砥石車11や調整車7に対する軸状ワークwの位置は従来のセンターレス研削と同様に重要であり、従って軸状ワークwの径や材質などが変化したときは、ワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aのそれぞれの上下位置を調整したり、送り砥石中間台2と送り砥石台6とのX軸方向の相対変位により調整車7と、ワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aとのX軸方向の距離を調整する。なお、必要であればワーク受板16bを任意な方向へ傾斜させることも差し支えない。
【0034】
また一対のワーク端面受部材16a、16aのZ軸方向位置や、ワーク受板16bのZ軸方向長さは上記トラバース研削にとって重要であって、次のように決定される。
即ち、一対のワーク端面受部材16a、16aのZ軸方向位置は図1に示すように調整車7の左右の外側近傍位置となすのが一対のワーク端面受部材16a、16a間の距離以下の長さ範囲内での種々の長さの軸状ワークwを支障なく研削する上で好ましい。しかし、軸状ワークwが比較的長いときは調整車7の左右各側部から外側へ比較的離して位置させることも差し支えないのであり、この状態での研削はワーク端面受部材16a、16aの位置に関連して、調整車7のZ軸方向の研削送り距離を大きくなすことが必要となる。逆に軸状ワークwが比較的短いときは、一対のワーク端面受部材16a、16aは調整車7の左右各側部から内側へ寄せて互いに近接した状態に位置させることも差し支えないのであり、この状態での研削はワーク端面受部材16a、16aの位置に関連して、調整車7のZ軸方向の研削送り距離を小さくなすことが可能となる。
【0035】
またワーク受板16bのZ軸方向長さは一対のワーク端面受部材16a、16aのZ軸方向間隔に出来るだけ合致させるのが、一対のワーク端面受部材16a、16a間の距離以下の長さ範囲内での軸状ワークwの長さの変化に広く適応させる上で有利であるが、軸状ワークwの長さによっては適当に短くなすことも可能である。
【0036】
上記実施例の芯無円筒研削盤は次のように変形できる。
即ち、調整車7をZ軸方向へ送り変位させることに代えて、研削砥石車11をZ軸方向へ送り変位させるようになしてもよい。
【0037】
また研削砥石車11をX軸方向へ送り変位させることに代えて、調整車7及びワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aをX軸方向へ送り変位させるようになしてもよい。
【0038】
またワーク受板16b及びワーク端面受部材16a、16aをベッド1と同体状に設け、調整車7をX軸方向の位置変更可能となし、研削砥石車11は先の実施例と同様にX軸方向の送り変位可能となした構成となすことも差し支えない。
【0039】
また上記実施例よりも研削作業における自動化の割合をさらに増大させることも差し支えないのであって、例えば図示しない制御装置の研削開始スイッチを入り操作するのみで予め用意した全ての軸状ワークwが自動的にワーク支持部にローディングされ、研削され、アンローディングされて特定位置に搬出されるようになすことも可能である。
さらにX軸とZ軸は先の実施例のように直角に交差させるのが最も好ましいのであるが、必ずしも直角に交差させなくても本発明は成立し得るのである。
【0040】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られるのである。
即ち、請求項1に記載のものによれば、調整車7及び研削砥石車11の砥石幅7a、11aやZ軸方向の相対変位量や、ワーク支持部16の寸法などに関連して定まる特定範囲の長さの軸状ワークwの研削において、1つの軸状ワークwについての研削が、この軸状ワークwをワーク支持部16に1回だけローディング及びアンローディングすることにより終了するので研削済みワークを1本ずつ次工程へ送ることができ、従って、従来の心なし研削盤によるスルーフィード方式の研削に較べて、研削能率が向上すると共に、研削済みの軸状ワークwに欠けや掻き傷が生じ難くなって製品歩留まりが向上する。また研削中には研削砥石車11の砥石周面11cの全幅が軸状ワークwの周面と均等に接触するため、研削砥石車11の砥石周面11cの幅方向の一部が急速に偏摩耗することはなくなり、従って従来の心なし研削盤によるプランジ研削に較べて、研削砥石車11の偏摩耗を修正するためのドレッシングの頻度が大幅に減少し、これにより生産性が向上するほか、研削砥石車11の消耗によるツール代としてのコストも大幅に減少するのである。
【0041】
請求項2に記載のものによれば、調整車7及び研削砥石車11の砥石幅7a、11aよりも短い軸状ワークwであれば、極端に短いものを除いて、安定的且つ良好な研削を実施することができる。
【0042】
請求項3〜5の何れかに記載したものによれば、請求項1又は2記載の発明の実施を可能となし、請求項1又は2記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0043】
請求項6に記載したものによれば、任意径の軸状ワークwをワーク支持部16と調整車7とに最適状態に支持させて安定的且つ高品質な研削を行わせることができ、またワーク支持部16と調整車7とを特定相対位置に維持させたまま、送り砥石中間台2と同体状にZ軸方向へ変化させることができ、任意径の軸状ワークwを最適状態でトラバース研削させることができる。
【0044】
請求項7に記載したものによれば、調整車7及びワーク支持部16をX軸方向と交差するZ軸方向の往復側へ特定長さ以上に送り変位させることにより、軸状ワークwを確実に調整車7に伴ってZ軸方向へ変位させることができるため、研削砥石車11の砥石幅11aの全体を軸状ワークwの周面に均一に当接させて、均一に摩耗させることができる。
【0045】
請求項8に記載したものによれば、送り砥石中間台2上でワーク支持部16を研削砥石車11や調整車7に対する最適な相対位置に固定させて、軸状ワークwをその研削に適合した最適姿勢に保持し、的確な研削を円滑に行わせることができる。
【0046】
請求項9に記載したものによれば、軸状ワークwを省力的且つ的確にトラバース研削させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の芯無円筒研削盤を示す平面図である。
【図2】前記研削盤の要部の説明図で、Aは側面図、Bは平面図である。
【図3】前記研削盤でトラバース研削を行っているときに研削砥石車から見たときの軸状ワークの軌跡を示す説明図である。
【符号の説明】
2 送り砥石中間台(調整車7を支持した部材)
4 駆動モータ
4a Z軸送り機構
5 駆動モータ
5a X軸送り機構
7 調整車
7a 調整車の砥石幅
7b 回転中心軸
11 研削砥石車
11a 研削砥石車の砥石幅
11b 回転中心軸
16 ワーク支持部
16b ワーク受板
16a ワーク端面受部材
w 軸状ワーク
Claims (9)
- 研削砥石車と調整車とをX軸方向で正対させて設けると共にZ軸方向に向けられた軸状ワークの周面下部及び両端面を受け止めるワーク支持部を、これら研削砥石車と調整車との間に位置させてこの調整車を支持した部材と同体状に設け、この状態で、前記ワーク支持部の特定位置に軸状ワークを供給し、前記研削砥石車及び前記調整車をこれらの回転中心軸回りの特定方向へ回転させ、これら研削砥石車及び調整車のうち何れか一方をX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位させて前記軸状ワーク周面を研削させ、一方では前記研削砥石車及び前記調整車のうち何れか一方をX軸方向と交差するZ軸方向の往復側へ送り変位させると共にこの送り変位長さは前記研削砥石車の砥石幅の全体が軸状ワークの周面に当接するような大きさとなすように実施することを特徴とする研削盤による軸状ワークの研削方法。
- 前記研削砥石車と前記調整車のそれぞれの砥石幅を略同一になすと共に、前記軸状ワークは前記砥石幅と同一かそれよりも短いものとなし、さらに前記ワーク支持部は軸状ワークの両端面を受け止めるためのZ軸方向上の一対のワーク受端面部材を、前記研削砥石車の砥石幅のZ軸方向両端の外側近傍に位置させたものとなすことを特徴とする研削盤による軸状ワークの研削方法。
- X軸方向へ送り変位される研削砥石車と、調整車及び、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるワーク支持部とを備えた心なし研削盤において、前記調整車及び前記ワーク支持部を前記研削砥石車の送り方向であるX軸方向と交差したZ軸方向へ駆動モータにより送り変位するものとしたZ軸送り機構を形成したことを特徴とする芯無円筒研削盤。
- 研削砥石車と調整車とをX軸上での対向状に設けると共に、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるワーク支持部を、前記研削砥石車と前記調整車との間に位置させてこの調整車を支持した部材に支持させ、前記研削砥石車と前記調整車とのうち少なくとも何れか一方を駆動モータによりX軸方向へ送り変位させるものとしたX軸送り機構を形成すると共に、前記研削砥石車と前記調整車のうち少なくとも何れか一方を駆動モータにより前記X軸方向と交差したZ軸方向へ送り変位させるものとしたZ軸送り機構を形成したことを特徴とする芯無円筒研削盤。
- 研削砥石車と調整車とをX軸方向の対向状に設けると共に、軸状ワークの周面下部及び両端面を受けるためのワーク支持部を、これら研削砥石車と調整車との間に位置させて前記調整車を支持した部材と同体状に設け、前記研削砥石車を駆動モータによりX軸方向へ送り変位させるものとしたX軸送り機構を形成すると共に、前記調整車を駆動モータによりX軸方向と交差したZ軸方向へ送り変位させるものとしたZ軸送り機構を形成したことを特徴とする芯無円筒研削盤。
- 前記駆動モータによりZ軸方向へ送り変位される送り砥石中間台を設け、この送り砥石中間台上に、前記ワーク支持部と、調整車を装設された送り砥石台とをX軸方向の相対変位可能に装設したことを特徴とする請求項5記載の芯無円筒研削盤。
- 前記ワーク支持部が、Z軸方向に向けられ軸状ワークの周面下部を受け止めるものとしたワーク受板と、Z軸方向の対向状に配置されて軸状ワークの両端面を受け止めるものとした一対のワーク端面受部材とを有しており、また前記一対のワーク端面受部材を前記調整車の位置と関連した前記送り砥石中間台箇所に支持させ、これら一対のワーク端面受部材の間の前記送り砥石中間台箇所に前記ワーク受板を支持させたことを特徴とする請求項6記載の芯無円筒研削盤。
- ワーク支持部を前記送り砥石中間台に位置変更調整可能に支持させたことを特徴とする請求項6又は7記載の芯無円筒研削盤。
- 前記ワーク支持部に支持された軸状ワークが駆動モータの作動によりZ軸方向へ往復変位されることに関連して、自動的に、前記研削砥石車がX軸方向の軸状ワーク側へ送り変位される構成を特徴とする請求項3〜8の何れかに記載の芯無円筒研削盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209443A JP2004050328A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209443A JP2004050328A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004050328A true JP2004050328A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31933290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002209443A Pending JP2004050328A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004050328A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007081289A1 (en) * | 2006-01-09 | 2007-07-19 | Giken Sakata (S) Limited | An apparatus for grinding a work piece |
JP2008137094A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Shigiya Machinery Works Ltd | ロングドリル用素材などのワーク研削方法 |
JP2011098397A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Micron Seimitsu Kk | センタレス研削方法及び同装置 |
CN103921182A (zh) * | 2013-01-11 | 2014-07-16 | 光洋机械工业株式会社 | 用于无心磨削锥面边缘的方法和装置 |
JP5815814B1 (ja) * | 2014-08-06 | 2015-11-17 | ミクロン精密株式会社 | センタレス研削方法及び装置 |
CN111716165A (zh) * | 2020-06-19 | 2020-09-29 | 绍兴上虞弘鑫精密制造有限公司 | 一种用于汽车阻尼器活塞杆加工的无心磨系统 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209443A patent/JP2004050328A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007081289A1 (en) * | 2006-01-09 | 2007-07-19 | Giken Sakata (S) Limited | An apparatus for grinding a work piece |
JP2008137094A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Shigiya Machinery Works Ltd | ロングドリル用素材などのワーク研削方法 |
JP2011098397A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Micron Seimitsu Kk | センタレス研削方法及び同装置 |
CN103921182A (zh) * | 2013-01-11 | 2014-07-16 | 光洋机械工业株式会社 | 用于无心磨削锥面边缘的方法和装置 |
JP5815814B1 (ja) * | 2014-08-06 | 2015-11-17 | ミクロン精密株式会社 | センタレス研削方法及び装置 |
CN111716165A (zh) * | 2020-06-19 | 2020-09-29 | 绍兴上虞弘鑫精密制造有限公司 | 一种用于汽车阻尼器活塞杆加工的无心磨系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7507143B2 (en) | Truing method for grinding wheel | |
WO2011039838A1 (ja) | 歯車研削盤 | |
WO2007069318A1 (ja) | 首部研削装置及びその首部研削装置に使用される研削装置、並びに首部研削方法 | |
US5551908A (en) | Centerless grinder and wheel truing device therefor | |
JP2008073838A (ja) | トラバース研削装置及び加工方法 | |
JP2004050328A (ja) | 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤 | |
JP2003025194A (ja) | 棒状工作物のセンタレス研削方法およびセンタレス研削装置 | |
JP6369649B1 (ja) | フィルムラップ加工装置 | |
JP2000084852A (ja) | 研削盤用ドレス装置 | |
JPH07266228A (ja) | 砥石修正装置 | |
JPH06320421A (ja) | 心なし研削盤における砥石車の修整装置 | |
JP5010421B2 (ja) | 工作物外径面および平面のセンタレス研削方法およびセンタレス研削装置 | |
JP3112408B2 (ja) | 立軸両頭平面研削盤 | |
JP2001322064A (ja) | 研削盤及び研削砥石 | |
JP2005028521A (ja) | 芯無円筒研削盤及び、該芯無円筒研削盤におけるドレッシング方法 | |
JP2003145396A (ja) | 平面研削方法およびその装置 | |
JP2000176834A (ja) | 研削砥石の修正方法、並びに修正装置及びこれを備えた研削盤 | |
KR102620719B1 (ko) | 변위형 라운드 툴을 이용한 정밀 곡면 연삭장치 | |
GB2613826A (en) | A machine tool for machining workpieces and methods of operation thereof | |
JP2574278B2 (ja) | ト−リツク面加工装置 | |
JP2662613B2 (ja) | ワークの軸端研削方法 | |
JPH06312354A (ja) | 心なし研削盤 | |
JPH08118213A (ja) | 内面研削盤及びその研削方法 | |
JP2005046952A (ja) | センターレス研削盤並びにその支持ブレード及び調整砥石車 | |
JP2005305609A (ja) | ラップ盤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050516 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050531 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060228 |