JP5815814B1 - センタレス研削方法及び装置 - Google Patents

センタレス研削方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5815814B1
JP5815814B1 JP2014160260A JP2014160260A JP5815814B1 JP 5815814 B1 JP5815814 B1 JP 5815814B1 JP 2014160260 A JP2014160260 A JP 2014160260A JP 2014160260 A JP2014160260 A JP 2014160260A JP 5815814 B1 JP5815814 B1 JP 5815814B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding wheel
slider
grinding
centerless
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014160260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016036861A (ja
Inventor
寒河江 茂兵衛
茂兵衛 寒河江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Micron Machinery Co Ltd
Original Assignee
Micron Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Micron Machinery Co Ltd filed Critical Micron Machinery Co Ltd
Priority to JP2014160260A priority Critical patent/JP5815814B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5815814B1 publication Critical patent/JP5815814B1/ja
Publication of JP2016036861A publication Critical patent/JP2016036861A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ワークの加工面に対する研削砥石車の砥石面の表面性の影響を低減し、高精密、高品質の表面性を確保し得るセンタレス研削方法及び装置を提供すること。【解決手段】研削砥石車1と、調整砥石車3と、その間に配置されたブレード5とによって支持されたワーク7を研削するに当たり、調整砥石車3を、その回転軸O3の軸方向Yに沿って往復振動Y11,Y12させる揺動装置11を含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明はセンタレス研削方法及び装置に関する。
センタレス研削は、例えば、特許文献1に開示されているように、ワークを、回転する研削砥石車、調整砥石車、及び、その間に配置されたブレードによって回転支持しながら、研削砥石車によって研削する。センタレス研削にはワークを研削しながら送り出すスルーフィードタイプと、送り出し作用を伴わないインフィードタイプの2種が知られている。何れのタイプのセンタレス研削においても、研削砥石車の砥石面は、所定の研削能力を維持するために、ドレッシング装置を用いて定期的にドレッシングされる。
ドレス装置は、ドレッサを有するトラバーサを研削砥石の回転軸と平行に一定速度で移動させてドレッシングを行うものであり、ドレッサの送り機構は、従来は、研削砥石の回転軸と平行に装架されてトラバーサと螺合するネジ杆と、このネジ杆を一定速度で回転するモータとを備えている。
ドレッシング作業においては、ドレッサを研削砥石側に前進させて一定の切り込みを与え、研削砥石を一定速度で回転させたあと、モータを駆動してトラバーサを一定速度で移動させることによって行われている。従って、ドレッシング後の研削砥石の表面をミクロに見れば、等しいピッチのネジ山が形成される。
上述したように、研削砥石の砥石面は、ドレッシング装置を用いて定期的にドレッシングされ、ドレッシング後の研削砥石の表面には、ミクロに見れば、等しいピッチのネジ山が形成されている。このような研削砥石面の表面凹凸が、研削工程において、ワークの研削面に転写され、ワークの表面の精度、品質を低下させる。
特許文献2は、トラバーサに装着したドレッサを研削砥石側に前進させて一定の切り込みを与えた後、トラバーサを移動させることにより砥石面の目立てないし修正を行う研削砥石のドレッシング方法において、トラバーサの移動速度を研削時における研削砥石のワーク進入側から排出側に向けて段階的ないし連続的に遅くする技術を開示している。
しかし、特許文献2に開示された技術でも、研削砥石の表面に、幅方向に高さ及びピッチの異なるネジ山を有しているから、研削動作中にワークの表面にネジ山の転写を防ぐことが困難である。
特開2006−123132号公報 特開平7−52039号公報
本発明の課題は、ワークの加工面に対する研削砥石車の砥石面の表面性の影響を低減し、高精密で高品質の表面性を確保し得るセンタレス研削方法及び装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るセンタレス研削方法は、研削砥石車と、調整砥石車と、その間に配置されたブレードとによって支持されたワークを研削するに当たり、前記調整砥石車を回転軸の軸方向に往復振動させて研削する。
上記センタレス研削方法によれば、調整砥石車を回転軸の軸方向に往復振動させ、それによって、ワークを同方向に振動させることができる。これにより、研削砥石車に対するワークの研削位置を、調整砥石車の回転軸の軸方向に相対的に往復振動させる。この結果、仮に、研削砥石車の砥石面に、研削プロセスの実行に伴う凹凸や微小傷や、ドレッシングによる凹凸があったとしても、ワークの加工面に対する凹凸の転写の規則性を低減させ、又は無くし、ワークの加工面を高精密、高品質の表面性を有する平滑な仕上げ面とすることができる。
上述したセンタレス研削方法は、研削砥石車と、調整砥石車と、その間に配置されたブレードとによって支持されたワークを研削するセンタレス研削装置において、前記調整砥石車を、その回転軸の軸方向に振動させる揺動装置を含むことによって実現される。
以上述べたように、本発明によれば、研削砥石車の砥石面の表面性の影響を低減して、ワークの加工面を、高精密、高品位な平滑面に仕上げ得るセンタレス研削方法及び装置を提供することができる。
本発明に係るセンタレス研削装置を概略的に示す平面図である。 図1に示したセンタレス研削装置の立面図である。 図1及び図2に示したンタレス研削装置の動作を説明する図である。
図1及び図2に図示されたセンタレス研削装置は、研削砥石車1と、調整砥石車3と、その間に配置されたブレード5とを含んでいる。
研削砥石車1は、ワーク7の外周面を研削するもので、矢印R1の方向に回転する。研削砥石車1は、基台91の上に設置された支持機構13によって支持されている。支持機構13には、研削砥石車1の外周面をドレッシングするドレッシング装置(図示しない)が備えられる。研削砥石車1の構造等は、周知技術に属する。
ワーク7には、外周円筒状の各種シャフト、パイプ、段付き品などが幅広く含まれる他、球体等も含まれる。
調整砥石車3は、第2スライダ93の上に搭載されている。第2スライダ93は、基台91の上に搭載された第1スライダ92の上に摺動可能に配置されている。調整砥石車3は、スルーフィードタイプの場合は、よく知られているように、その回転軸O3を高さ方向Zに傾斜させる。
第1スライダ92は、調整砥石車3が、研削砥石車1に接近する方向X1に切込み、又は、離れる方向X2に移動し得るように搭載されている。そのような移動制御は、一般には、電気的制御方式によって実行される。
第2スライダ93には、調整砥石車3を、その回転軸O3と平行な方向Y11、Y12に往復振動させる揺動装置11が組み込まれている。このような揺動装置11は、好ましくは、リニアモータによって構成される。リニアモータを構成する場合、第2スライダ93に界磁(又は電機子)を設け、第1スライダ92に電機子(または界磁)を設ける。そして、リニアモータに流れる電流の方向を切り替えて、第2スライダ93を、第1スライダ92に対して相対的に、調整砥石車3の軸方向O3と平行な方向Y11、Y12に往復振動を生じさせる。揺動装置11による調整砥石車3に対する振幅、振動数、振動モード等は、ワーク7の材質や大きさ、更には、センタレス研削装置を構成する各部の固有振動周波数等を考慮して定めることができる。なお、この明細書では、揺動装置11による揺動又は往復振動を、オシレーションと称することがある。
上述したセンタレス研削によれば、図3(A)〜(C)にも示すように、調整砥石車3を、図3(A)の基準位置Y0から、図3(B)、(C)に示すように、回転軸O3と平行な方向Y11、Y12に、振幅ΔY11、ΔY12で往復振動させることにより、ワーク7をも、それと同方向に往復振動させることができる。
この結果、研削砥石車1に対するワーク7の研削位置が、調整砥石車3の回転軸O3と平行な方向Y11、Y12に往復振動することになるから、仮に、研削砥石車1の砥石面に、研削プロセスの実行又はドレッシング等に伴う凹凸や微小傷101があったとしても、ワーク7の加工面が凹凸や微小傷101のある箇所に留まることなく、相対的に往復移動しながら研削される。このため、研削砥石車1の砥石面における凹凸の、ワーク7の加工面に対する転写の規則性を低減させ、又は無くし、ワーク7の加工面を高精密、高品質の表面性を有する平滑な仕上げ面とすることができる。
次に、本発明に係るセンタレス研削について、従来のセンタレス研削と対比しながら、研削データを挙げて具体的に説明する。
1 本発明に係るセンタレス研削による研削データ
(1)ワーク
寸法:φ14.0×L50
材質:SUJ(高炭素クロム軸受鋼鋼材)
フィード方式:スル―フィード
上述した寸法及び材質のワークを3本(No.11〜No.13)準備し、連続研削に付した。
(2)研削条件
(ア)研削砥石車
型式:PA100K88V8J
砥石周速:40m/s
研削砥石ドレスリード:0.1mm/rev
(イ)調整砥石車
型式:A220T3R40
回転数:30min-1
送り速度:1.0m/min
(ウ)研削代:0.03mm
(エ)下部スライド切込:0.03mm
(3)オシレーション条件
(ア)揺動装置:リニアモータ
(イ)ストローク:0.2〜5mm
上述した条件によって仕上げられたNo.11〜No.13の三本のワークについて、長さ方向の中間部Bにおける表面粗さRzを測定した。上述した研削データ及び表面粗さRzを表1に示した。
2 従来のセンタレス研削による研削データ
ワーク、フィード方式及び研削条件は、本発明に係るセンタレス研削条件と同じである。本発明のセンタレス研削と異なる点はオシレーション条件を持たないことである。
上述した条件によって仕上げられたNo.21〜No.23の三本のワークについて、長さ方向の中間部Bにおける表面粗さRzを測定した。上述した研削データ及び表面粗さRzを表2に示した。

表1
Figure 0005815814

表2
Figure 0005815814
表1及び表2に示すように、本発明に係るセンタレス研削によって得られた3本のサンプルNo.11〜No.13は、従来のセンタレス研削によって得られたサンプルNo.21〜No.23に比して、加工面の表面性が著しく改善されていることが一見して理解できる。具体的には、従来、1.36μm〜1.43μmの範囲にあった表面粗さRzが、本発明によれば、0.48μm〜0.61μmの範囲に収まっている。平均値で見ると、従来のセンタレス研削による平均表面粗さRzが1.41μmRzであったのに対し、本発明に係るセンタレス研削による平均表面粗さは0.56μmRzであり、約60%も改善されている。
実施の形態では、スルーフィードタイプの研削方法及び装置について説明したが、勿論、インフィードタイプの研削方法及び装置にも適用することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
1 研削砥石車
3 調整砥石車
5 ブレード
7 ワーク
11 揺動装置

Claims (2)

  1. 研削砥石車と、調整砥石車と、その間に配置されたブレードとによって支持されたワークを研削するセンタレス研削方法であって、
    前記調整砥石車を、その回転軸の軸方向に沿って往復振動させる揺動装置と、
    前記調整砥石車が前記研削砥石車に対して近接又は離間する方向に移動可能な第1スライダと、
    前記調整砥石車を搭載し、前記第1スライダ上に摺動可能に配置され、前記調整砥石車の回転軸の軸方向に沿って移動可能な第2スライダと、
    を用い、
    前記揺動装置はリニアモータで構成し、
    前記第1スライダ又は前記第2スライダの一方に界磁又は電機子のいずれか一方を設け、
    前記第1スライダ又は前記第2スライダの他方に界磁又は電機子のいずれか他方を設け、
    前記リニアモータに流れる電流の方向を切り替えて、前記第2スライダを前記第1スライダに対して相対的に、かつ前記調整砥石車の軸方向と平行な方向に往復振動させて前記ワークを研削する、
    センタレス研削方法。
  2. 研削砥石車と、調整砥石車と、その間に配置されたブレードとによって支持されたワークを研削するセンタレス研削装置であって、
    前記調整砥石車を、その回転軸の軸方向に沿って往復振動させる揺動装置と、
    前記調整砥石車が前記研削砥石車に対して近接又は離間する方向に移動可能な第1スライダと、
    前記調整砥石車を搭載し、前記第1スライダ上に摺動可能に配置され、前記調整砥石車の回転軸の軸方向に沿って移動可能な第2スライダと、
    を有し、
    前記揺動装置はリニアモータで構成され、
    前記第1スライダ又は前記第2スライダの一方に界磁又は電機子のいずれか一方を設け、
    前記第1スライダ又は前記第2スライダの他方に界磁又は電機子のいずれか他方に設け、
    前記リニアモータに流れる電流の方向を切り替えて、前記第2スライダを前記第1スライダに対して相対的に、かつ前記調整砥石車の軸方向と平行な方向に往復振動させる、
    センタレス研削装置。
JP2014160260A 2014-08-06 2014-08-06 センタレス研削方法及び装置 Active JP5815814B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014160260A JP5815814B1 (ja) 2014-08-06 2014-08-06 センタレス研削方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014160260A JP5815814B1 (ja) 2014-08-06 2014-08-06 センタレス研削方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5815814B1 true JP5815814B1 (ja) 2015-11-17
JP2016036861A JP2016036861A (ja) 2016-03-22

Family

ID=54595926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014160260A Active JP5815814B1 (ja) 2014-08-06 2014-08-06 センタレス研削方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5815814B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615560U (ja) * 1984-06-14 1986-01-14 豊田工機株式会社 センタレス研削盤
JP2004050328A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Shigiya Machinery Works Ltd 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤
JP2008149389A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Micron Seimitsu Kk センタレス研削方法、及びセンタレス研削装置
JP2011098397A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Micron Seimitsu Kk センタレス研削方法及び同装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS615560U (ja) * 1984-06-14 1986-01-14 豊田工機株式会社 センタレス研削盤
JP2004050328A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Shigiya Machinery Works Ltd 研削盤による軸状ワークの研削方法及び芯無円筒研削盤
JP2008149389A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Micron Seimitsu Kk センタレス研削方法、及びセンタレス研削装置
JP2011098397A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Micron Seimitsu Kk センタレス研削方法及び同装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016036861A (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102455815B1 (ko) 연마 장치 및 그 제어 방법 및 드레싱 조건 출력 방법
US20230226711A1 (en) Dynamic regulation of contact pressures in a blade sharpening system
KR102614363B1 (ko) 공작기계 및 이 공작기계의 제어장치
US20060237395A1 (en) Truing method for grinding wheel, its truing device and grinding machine
CN105081977B (zh) 一种超硬磨料砂轮快速高效整形方法
CN204893676U (zh) 一种振动光饰机
CN104551939A (zh) 曲轴随动砂带磨削装置
JP2006218554A (ja) 工具砥石の形状創成方法
JP5815814B1 (ja) センタレス研削方法及び装置
CN106625036B (zh) 回转轴对称连续表面树脂基金刚石砂轮超精密磨削方法
CN102573528A (zh) 切割和研磨装置
JPS6268269A (ja) 回転対称の工作物の精密加工方法と装置
CN108161741B (zh) 一种cnc工具磨砂轮在位修整方法及修整装置
US20160059381A1 (en) Grinding wheel truing method and grinding machine for carrying out truing method
CN110769979B (zh) 修整方法、修整装置、砂轮及磨床
CN108687665B (zh) 利用斜交修整轮的修整装置修整椭圆截面砂轮的方法
CN207223750U (zh) 牙科车针磨削金刚石砂轮在线修整机
CN104723209B (zh) 螺帽的加工方法
JP2009190097A (ja) 超仕上げ加工方法および研削装置
JP2021030349A (ja) 研削装置及び研削方法
JP2000288880A (ja) 球状被加工物のセンターレス研削方法、および同センターレス研削装置
JP5464337B2 (ja) センタレス研削方法及び同装置
JP2001054864A (ja) 研削加工方法及びそれを用いる研削盤
JP2015020222A (ja) 研削盤およびツルーイング方法
JP2015150670A (ja) 研削盤および研削方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5815814

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250